15期生の4月13日講座報告

年月日 : 2022年4月13日(水) 曇のち晴れ

講座名 : 哺乳類入門

講 師 : 赤木 智香子先生

会 場 : ノバティホール・長野公園

今日は日常生活で身近にいるイヌ、ネコなどのペット類や飼育されているウシ、ウマなどではなく野生動物の哺乳類を「生き物のつながり」と言う視点から考えてみる講座です。これまでの講座で何度か出てきた自然の中のつながりである食物連鎖、生物多様性、生態系は昔も今も我々の生活基盤であり重要であるが、時代の経過と共に生活環境が変化して、減っている動物や増えている動物が混在し、人と動物の棲み分けが困難になったり、人を恐れない「新世代」の動物が登場するようになってきたそうである。我々が暮らしている大阪にはニホンジカ、イノシシ、ニホンザル、キツネ、タヌキや外来種のアライグマ、ハクビシン、ヌートリアなどの外来種を含めた約40種の哺乳類がいるそうです。フィールドサイン:動物の「生活痕跡」足跡、食痕、糞などの解説で座学が終了。

後半は学習したフィールドサイン探しを長野公園で実践。公園の途中の坂で見ることが稀なヒミズを発見したが残念ながら事故に遇ったと思われる亡骸でした。その後はアカネズミかモグラの穴や、イノシシがエサを探して掘り返した跡や通ったと思われる草地やメスのイタチの糞などを見つけは先生の解説を楽しんだ。最後に先生が持参してくれたアオバズク、ホオジロ、イノシシの下あごの骨、サルの栗の食痕、ツバメの尾羽等々の標本を見せて頂き、夏日となった暑い野外での講座を終えました。    (T・O)

う~ん、なかな見つからないフィールドサイン

イノシシがエサを探した痕のフィールドサイン

イノシシの下あごの骨

モグラに似たヒミズの亡き骸

 

 

ウォーキング部会の4月活動報告 

ウオーキング部会 第55回例会

行 先 : 石川河川敷―寺内町

実施日 : 2022年4月7日(木)

参加者数 : 34名

距 離 : 約9km

 新入会員を迎えて、今年、初めてのウオーキングです。桜の開花時期に合わせて、1週間早めました。暖かい春日和のなか、河川敷をのんびりと歩き、桜並木では、時々吹く風による花吹雪を楽しんだ。その後、古い町並みの寺内町で解散した。(S.H)

植物部会の4月活動報告

月 日 : 2022年4月6日(水) 

場 所 : 鉢ヶ峰墓地公園~堺市立ふれあいの森 

参加人数 : 28名 

 久しぶりの部会、2022年度最初の部会を、快晴の桜満開の日に行うことが出来ました。泉が丘駅バス停から鉢ヶ峯に向かい、車で参加した会員もあわせて28人が参加した。検温は全員OK、法道寺の山門をくぐり満開のサクラを鑑賞した。ここではキンギョバツバキ他、木本類を観察した。 

事前に配布した植物リストを片手に墓地公園の緑地を観察した。キュウリグサ、ハナイバナ、ノミノツヅリの違い、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、カスマグサの違い、中でもよく似たスズメとカスマを特定する見方では話が盛り上がった。リストにはなかったが、黄色いミヤコグサを見つけた。リスト、図鑑、タブレット、スマホを総動員しての観察はなかなか面白い。 

堺市立ふれあいの森での昼食後、園内の畑地から山道を観察した。ここでもヘビイチゴ、オヘビイチゴの見分け方が話題となった。畑地の近くの緑地のムラサキサギゴケの群生は見事であった。山道ではタチツボスミレ、ショウジョウバカマの他、コバノミツバツツジ、クサイチゴの群生も観察できた。下り道ではシハイスミレ、ニョイスミレを見ながら森の館に戻った。山道でシュンランを観察できたのはラッキーであった。バス停に行く帰り道、白い花のアリアケスミレを観察した。 

陽の降り注ぐ春、多くの野の花を観察できた部会であった。(文・写真:M..A)

ミヤコグサ

シュンラン

アリアケスミレ

15期生の4月6日講座報告

年月日 : 2022年 4月 6日 (水)  晴

講座名 : 自然観察の視点

講師  : 菅井 啓之先生

場所  : 栂文化会館・西原公園

 二年目最初の講座は、「自然観察の視点」というテーマで座学が始まった。 自然観察とは?眺めて、名前を知ることだと勘違いしている人が多いが、知っていても分かったことにはならない。     いのちの在り方営みを、自然から直接学ぶ「自然を読む」事が自然観察である。 また、自然界には無駄な物は何一つ無く、どこかで繋がっているのだから、観察には空っぽの心で、不思議と驚きそして美しさを、自分の目で見て実感する事が大事だと学んだ。

午後からは西原公園での観察会。 先ずは満開の桜の花びらを拾って、花脈を確認する。花脈の模様は人間の指紋のように、どれ一つ同じ物は無いそうだ。すごい!  葉芽、花芽を手に取り、剥がして芽鱗(がりん)、托葉(たくよう)の確認。 枝は芽鱗根(がりんこん)を数えて枝の年数を知る。面白い! 次は石垣の隙間に咲いているオニタビラコ。 根元辺りには苔が生えていたり、枯れ葉がついていたりして、狭い空間に共存している姿が見られた。

 実物を見て触れて、不思議と驚きの連続。 自然観察は楽しいと実感した一日だった。   (Y.S) 

自然観察とは何でしょう?

この枝、この長さで16年目だって!

桜の葉の托葉と花の芽鱗。

石垣のオニタビラコ。頑張ってるね!

里山保全部会の4月活動報告

月 日 :  4月1日 (金)

場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

参加人数 :  14名

活動内容 : 

 4月例会のスタートは桜満開の寒の戻り日。作業開始の午前10時に元気にゴー!  畑組は昨年11月に植付けた玉ねぎ・絹さやえんどう・つる有スナックエンドウの世話。 コロナで活動出来なかった2~3月の間にぐんと生育。 負けずにバッチリ生育した雑草は、ごめんねと声をかけて引き抜きました。  山組の本日の作業は倒木や草が生い茂り、通行が困難になっている山道の開通作業。 まずは草刈り機で背たけより長く伸びた笹等をなぎ倒す。 大敵は道をふさいでいる大木をチェーンソウで切断。切った大木を4人がかりで道端へ移動。 結構ハードな作業でしたが、チームワークよく快適な歩道に仕上げました。 (O.N)

昨年11月に植付けたたまねき、スナックえんどう等は大きく成長

細い道には切り倒した木で歩きやすく杭打ち  ・

草で覆われた道を草刈り機で除草作業

道をふさいで倒れた大木をチーエンソウで切断

切断した大木をえんやこらと移動する

みごと歩きやすい道になりました。

 

 

15期生の3月30日講座報告

年月日 : 2022年3月30日(水) 晴

講座名 : オリエンテーリング入門

講 師 : 岸和田オリエンテーリング協会会長 横田 実 先生

場 所 : 堺市都市緑化センター ・ 大仙公園

「オリエンテーリングやったことある人」と聞かれて元気よく手を上げたものの、道なき所を走り回りタイムを競う競技とは思っておらず、DVDによる紹介映像を見て皆、驚き認識を新たにした。走力だけでなく地図を正確に読む力・ルートを判断し行動する実行力・冷静さ・忍耐力も必要とするスポーツだという事だった。地図の見方、コンパスの使い方では、地図の向きとコンパスの北の合わせ方など丁寧なレクチャー受けたが、簡単な操作だと思ったのに結果は皆とは違う方向になり、先生に手順の確認をしたり受講生同士で教え合ったりして午前のメイン課題をクリア

午後は大仙公園に出て練習コースでの実習体験をした後、2~3名ずつのグループとなり正式な機器を使ってのオリエンテーリング競技を楽しんだ。スタート地点で地図をもらい、パンチ台のEカードユニットにEカード(電子パンチング計時用カード)をパンチしてスタート。2つのコースを交互に出発するが地図を見て行く方向をすぐ判断するグループやなかなか動き出さないグループがあったり途中、目標のコントロールフラッグの周辺で3~4グループがウロウロ、キョロキョロしている光景が見られたり、地図を見ながら黙々と足早に行くグループあり、それぞれスタイル、ペースで好天のもと満開の桜やユキヤナギノが見ながら(見る余裕があった?)全員がゴール。先生がオリエンテーリング大会の情報サイトに入力してくれて成績がスマフォで閲覧が出来るのでみんなで確認して、いい汗をかいた講座を終了した。世界的な大会や本格的な大会は勿論、子供たちも参加できる公園でのいろいろなオリエンテーリングがあるので参加して下さいと先生からのお誘いも有りました。  (T・U)

やる気満々、余裕のポーズでスタンバイ

手元に注目Eカードをパンチしてスタート

先生のオレンジ色の大会用の勝負服

「バンザーイ」汗だくのゴール

山歩き部会の3月活動報告

実施日 : 3月23日(水)

行き先 : ダイトレで二上山へ (標高474m)

コース : 上ノ太子駅 10:00集合 ~ ダイトレ北入り口 10:55  ~ 馬の背 12:50

~昼食後 雌岳にて写真撮影  ~ 当麻寺駅15:10

参 加 : 24名

 今年度最終の山歩きは、二日前に蔓延防止措置が解除となり、やっと実施出来る事となりました。駅からダイトレ北入り口までは、車道を歩くので十分に注意が必要です。 山道に入ると、アップダウンを繰り返しながら、高度をあげていきます。 ダイトレのコース上なので、階段になっているところが多くて、息を切らします。 あたりは 早春の気配に包まれて、新緑が芽吹き、久しぶりに心がなごみます。菜の花・土筆・蕗のとう ヤマザクラの花も咲いています。ヒサカキの花は独特な香りを発散しています。巣ごもり生活のあとなので、ちょこちょこ休憩し、ゆっくりペースで登りました。 雌岳の日時計で写真を撮ってくだりにかかります。岩屋峠を経て、沢沿いを祐泉寺へ、ここからは林道になり、あとは、駅まで当麻寺の脇を通って行きます。

 今年度は、コロナ対策の影響を大きく受けて、例会の実施も中止せざるを得ませんでした。それでも、6回できたのは大変な成果だったと思います。 新年度も、楽しい山行の予定を立てています。よろしくお願いいたします。(文 S.A 、写真 M.K)

二上山全員

 

二上山1

二上山が見える

マップ作り部会の3月活動報告

月日 : 3月28日(月)

場所 : 松尾寺周辺の里山

参加人数 : 13人

活動内容 :

 今年度二回目の部会、桜、畑の菜の花、野や木々に咲く様々な花々に力をもらいながら観察をした。 集合場所松尾寺境内には大きなキランソウが数株咲いていた。お寺から下る道、A地区にはスミレ2種(タチツボスミレ、シハイスミレ)、タネツケバナとミチタネツケバナの違いなど観察した。1ミリくらいの小さな白い花ムシクサも見つけた。計19種の花を観察。

 畑沿いの道で、触ると痛いほどの葉を持つ植物が蕾をつけた。オニノゲシだと判明。鮮やかな黄色のウマノアシガタ、小葉が5枚であることからわかるオヘビイチゴ、スミレ、ノジスミレ、濃いピンクのノアザミの蕾も見つけた。ヒサカキ(ビシャコ)のガスのような匂い、シキミの芳香も確認。ここでは31種の植物を観察した。

 丘に登って行くC 地区では楚々と咲く山桜に目を奪われ、ヤワゲフウロ、キウリグサ、ヒメウズ、オオイヌノフグリ、カスマグサなどの小さな花々に心癒された。コバノミツバツツジやモチツツジも開花し始めていた。濃い紫の花が咲くミツバアケビ、白に近い薄紫の花が咲くアケビも発見した。またノシラン、サルトリイバラの実も見つけた。C地区では計16種の花と実が見られた。

 コロナで活動出来ない月も多く、2年続けて松尾寺周辺の植物を観察した。今年度は雨で二回中止になり、2年で5回しか行けなかったが、季節毎に変化する植物の観察を楽しむことが出来た。(文・写真ともF.K)  

アケビ

ノアザミ

ミツバアケビ

ヤワゲフウロ・オオイヌノフグリ

オニノゲシ

キランソウ

石ころ部会の3月活動報告

月 日 : 3月25日

場 所 : 近つ飛鳥博物館と風土記の丘(南河内郡河南町)

参加者 : 23人

活動内容 : 前回11月の飛鳥の石造物巡りに続き、今回は大阪・羽曳野飛鳥での古墳群や石造物の観察である。古事記には大阪・難波宮からみて二上山の手前の近い方を「近つ飛鳥」、後ろの遠い方を「遠つ飛鳥」と呼んだとの記録があるようである。周辺には飛鳥時代の大古墳(敏達・用明・聖徳太子・推古・孝徳の陵墓など)が集まっていることから、王陵の谷とも呼ばれていたようであるが、「石」に関連する文化が栄えた場所であり、石ころ部会の活動の恰好な対象である。

近つ飛鳥博物館の屋上は階段状の石葺きの広場となっており、設計者安藤忠雄氏の「石」への強い拘りが感じられる。館内は王者の石棺や埴輪など、古墳に関わる様々な展示があり、隣接する風土記の丘は周囲に点在する102基の古墳が保存され、40基が見学できるよう史跡公園として整備されている。館内の展示や風土記の丘の古墳群を見学したが、石ころ部会の会員としては以下の事項に興味をもった。

  • 規模の大小はあるが、竪穴式石室や横穴式石室を形成する大掛かりな石組み
  • 石室内に収められた石棺(多くは凝灰岩や花崗岩でできている)
  • 仁徳天皇陵のような巨大古墳の規模の大きさと造営に要する期間と労力
  • 巨石の運搬用に使われた巨大な木製の修羅(巨石を何処から何処まで運んだのか)
  • 巨大墳墓全体は葺石で覆われ、周囲は垣根のように埴輪が並べられ、造営当時は今に見る緑の森ではなく、ピラミッドのように光り輝き偉容を誇っていた。
  • ここの古墳(一須賀古墳群)は殆どが小規模な円墳であり世界遺産として登録されたものはないが、その数の多さに驚く。正に墓場である
  • 鹿谷寺石塔の展示(十三重塔の実物大模型): 奈良時代の前半に凝灰岩の岩盤から切り出したようであるが、その大きさに目を見張る。

本年度最後の部会となったが、陽光の下での風土記の丘の散策はコロナ禍を忘れさせ、心地よい解放感をもたらしてくれた。このままコロナを死の谷に葬りたいが、また訪れたい所である。(I.S)

近つ飛鳥博物館

風土記の丘

14期生の3月23日講座報告

2022年3月23日(水) くもり

修了式と記念講演

講演名: すべてはつながっている~私達の生活と自然との関係

講 師: 赤木智香子先生(ラプター・フォレスト代表)

場 所: 国際障害者交流センター ビッグ・アイ研修室

 今日は、大阪シニア自然カレッジでは初めて3年に亘っての14期生の講座修了式に臨むことになりました。コロナ禍一年間の休講があり講座生さんも体調や生活のリズム作りもなかなか難しかったと思います。よくがんばって今日に至りました。

 修了記念講演は哺乳類入門講座を担当して頂いております赤木先生です。人と自然は互いに密接に結び付いて影響を与え合っていること、生物多様性やその保全の必要性、様々な生態系と我々が恩恵を受けている生態系サービスは生活の基盤であり「セーフティーネット」=助け合いでもあること。里山の荒廃、餌付けによる人を恐れない新世代動物の出現、地球環境の変化などの生物多様性の危機を向かえ、我々は野生動物との適切な関係を保ち、隣人として野生生物の生活を「少しだけのぞかせてもらう」気持ちで行動をしよう。そしてフィールド・マナーを守り五感で自然を楽しみましょうとお話をして頂き、質問にも丁寧にお答えいただき時間が足らない程でした。先生自作のハヤブサ・イヌワシのエンピツ画のプレゼントまで戴きました。

 その後修了式となり新谷代表理事からのご挨拶と17名の講座生さんへ修了書の授与と1名の方に皆勤賞が贈られました。最後に「思い出のひと言」や懐かしいフォトで3年間の思い出を感じながら終了しました。(hiro)

最後の記念講座です

すべてはつながっている~私達の生活と自然との関係

修了証授与 おめでとうございます

15期生の3月23日講座報告

年月日 : 2022年3月23日(水) 曇

講座名 : 人と自然公園のつながり

講師 : 武田敏文先生・6名のガイドの皆様

場所 : くろんど園地

今日は金剛山生駒国定公園の北端に位置する府民の森くろんど園地ハイキングコースで                    終日、野外学習で自然公園についての学びである。                                    先ずは、ストレッチで体をほぐしてゴールを目指して、さあ歩くぞ

前半は尺治川を右手にせせらぎを聞きながら月輪の滝を注意しながら濡れた細い足場を                      歩いて間近に見学したり、6月には源氏ホタルが飛び交う生息地や春の花には早いが                     それでもシュンランやショウジョウバカマなどを見てくろんど園地休憩所に到着。

昼食後、休憩所のテラスで府民の森の自然公園としての意義や生態系の保全、楽しみ方                    等のレクチャーを受けて後半のコースへ。                                           おおさか環状自然歩道で藪の中に隠れて姿を見せないことが多いウグイスが木枝を飛び交い                  ながら春の訪れを告げる”ホーホケキョ”のさえずりで歓迎してくれて全員が大喜び❕                      池のアカガエルの卵塊や孵ったばかりのオタマジャクシ、カタクリの芽吹きなどを観察し                    最後に見頃となった群生している水芭蕉の花の観賞とクイズを。

武田先生やガイドの皆さんがいろいろ工夫して頂いたレクチャーで楽しく講座を終了しました。                有難うございました。                                                  本日の歩行距離は7㎞強、受講生全員完歩、お疲れ様でした。          (T.O)

 

名前の由来が猿の妖怪
「猩猩」からのショウジョウバカマ

                 八ッ橋の水芭蕉の群生                        株が2400も有ります。

ラクウショウの気根と水芭蕉

昼食後に自然公園の勉強もしたよ!

15期生の3月16日講座報告

年月日 : 2022年 3月 16日    (水) 晴

講座名 : 絶滅危惧植物と多様性保全

講師  : 本田 高史先生

場所  : 大阪府立 花の文化園(河内長野市)

 午前の座学は、植物の多様性保全の話から始まった。 川や海・森林・砂漠・気候や地形に応じて生態系が成り立っている。しかしながら維持して行くには、「生態系」「種」「遺伝子」の三つが多様でなければならない。 先生から、植物と動物・微生物などとの関わりと、何故絶滅しそうになっているのか等を、例を交えながら分かりやすく解説して頂いた。

午後は絶滅危惧種を含めての園内見学だ。 ムクゲはモヒカン頭に、ブラジルヤシはカピパラの顔に見える面白い種の観察。 小さなアセビ花の受粉は、主に蜂がするとのこと。 初めて見るハランの花と実をカメラで撮影。 カラスノエンドウや桜の葉の蜜腺を、ルーペで確認。華やかな花でなくても、このような植物観察も楽しい!!

セッコウランやヤドリギなどを着生させているのも、花の文化園の多様性保全の一つだそうだ。ただ愛でる為だけではなく、植物の多様性を保全し、正しい知識を多くの人に伝える事も、植物園の役割なんだと初めて知った。       (Y.S)                                                  

ここでお弁当食べてたのだ~れだ?

これが蜜腺?意識して見ないと分からないね。

あっ、見つけた!! ハランの花、こんな所にあったんだね。

桜の木に寄生しているヤドリギです。根は幹の中に入っています!!

 

14期生の3月16日講座報告

月 日:2022年3月16日(水)晴れ

講座名:地球環境問題と私達の未来(お日さまの力で料理しよう)

講  師:巖  圭 介 先生

場  所:堺市立栂文化会館 研修室+屋外

 14期生の正規講座の最終回は地球環境問題がテーマ。難しい勉強かと思った人が多かったが、先生から環境問題を身近に分かってもらえるよう実験を中心に行いたいと聞いて笑顔が広がった。地球温暖化対策については、世界中で二酸化炭素の排出削減の取り組みが行われているが、これらのことを実行していくにはエネルギーの使い方を考えなければならない。今日はその一つとして太陽光を利用して料理を作るという実験をした。

 ソーラークッキングの原理は、光を吸収すると熱になることを利用して調理をすることで、ポイントは①反射板を増やしてできるだけ広い範囲の太陽光を集める。②黒い容器で熱を吸収する。③集めた熱を逃がさないように保温する。という3つです。季節により太陽の角度が変わるので上手く合わせられるように作ることが必要との注意点を聞きクッカー制作に。初めは紙に印刷した4種類を練習。比較的簡単なものから始め少し複雑なものまで、何年振りかで山折り谷折りなどの工作に取り組みました。一通り練習したところでいよいよレンジシートを使って先生発案の「ソーラークッカー2号」の制作に取り掛かるが、練習の紙とのサイズの違いや折り方に苦労しながらも何とか全員完成できた。

 調理は、ゆで卵に挑戦。卵を入れた黒い缶に水を入れて保温用にビニール袋をかぶせてクッカーの真ん中に置く、暫くすると水滴が付き段々触れないほど熱くなりみんなびっくり。今日は快晴で太陽の光がソーラークッカーに降り注ぎ1時間半程でゆで卵が出来た。先生持参のクッカーはいろんな種類があり、中には130℃まで温度の上がるものもあって紙コップでプリンも作れた。他のクッカーではフライパンで目玉焼きや更には鍋でパンケーキやご飯も炊けそのたびに歓声が上がった。試食するとプリンはちゃんと固まっていて美味しいし、ご飯もしっかり炊けていた。最初は半信半疑だった人も簡単なソーラークッカーでもこれだけのことが出来るということに驚き、一人ひとりが太陽エネルギーをできるだけ賢く使い、化石燃料の消費量を減らして気候変動を止めることが持続可能な社会をつくることになるのだと実感した講座となりました。(T.K)

クッカーの制作上手くできたかな?

ソーラークッカーを並べてゆで卵を作ります

先生のクッカー:左は目玉焼き右はプリン

美味しいご飯が見事に炊けました!!

15期生の3月9日講座報告

年月日: 2022年3月9日 (水) 曇り

講座名: 野鳥観察

講師 : 久下 直哉 先生・ 日本野鳥の会大阪支部 松岡三紀夫支部長

場所 : 大阪城公園

 JR森ノ宮駅に集合し大阪城公園へ。まず市民の森に向かい、樹木にいる鳥・地面にいる鳥の見つけ方の説明を受けた。耳をすまし声を聞き目視する。遠くから近くへと見ていくことが基本を再確認され、大きさ・色・鳴き声だけでなく、歩き方・飛び方・えさなど行動を知ることも大切であると説明され、コゲラ・ツグミ・ハクセキレイ・キジバトなどが見られた。

東外堀ではキンクロハジロがお腹を上に向けてバタバタしているところやカルガモの昼寝が見られ、「可愛い」の声。ナポレオンハットのお洒落なヨシガモ・地味なオカヨシガモ・オオバンやカイツブリ・マガモなどゆっくり観察できた。念願のカワセミは声はすれど姿は見せず、残念でした。

梅の花盛りの大阪城梅林で昼食を摂り梅林鑑賞の後、午後から桜門を抜け日本庭園へ。シロハラ・モズ・メジロ・シジュウカラを観察、オオタカの調理場(ドバトの羽を抜いた場所)も覗くことができた。また、隠し曲輪からは対岸でカラスの群れが水を跳ね上げて行水する様子も見られた。全体として双眼鏡の扱いに慣れて自主的に観察を楽しむ人が増えてきた.

アリスイを観察中の人に遭遇し、観察中の人に対してのマナーもレクチャーいただいた。トータルで(カワラバトを除いて)33種の野鳥を観察して無事に終了した。

松岡支部長から野鳥の会の紹介や、久下先生からのバードウォッチングツアーの紹介などで、講座以外での野鳥観察の機会を知ることが出来た。(T .U)

地味な ジミーなオカヨシガモ。

梅林は正に梅の花盛り!!!

城を眺めているのではなく、鳥を探しているんです!!

ナポレオンハットの美しいヨシガモ。

15期生の1月19日講座報告

年月日 : 2022年1月19日(水) 曇

講座名 : 化石入門

講師 : 濱塚 博 先生

場所 : きしわだ自然資料館・岸和田市立中央地区公民館 (岸和田市)

 講師は濱塚先生と渡邊先生の二人の予定であったが、渡邊先生の都合がつかず、濱塚先生お一人で担当して頂いた。

 午前の座学では、話の初めにしぜん資料館の由来や岸和田の本徳寺に明智光秀の唯一の肖像画が残っていることなどの紹介があった。「地球の歴史」は約46億年と言われているが、歴史を考える尺度は地層から見つかる「化石」をもとに編み出される。その「化石」とは生物の死骸や骨、翼や足跡などで「生物の進化」の時計代わりに使う事である。大陸から切り離され、日本列島の形成の様子や現在の大阪府で地形、地質を知る上で重要な場所等の説明を聞いた。

 午後からは石膏を使って「化石のレプリカ作り」を先生の説明が終わってないのに始めるメンバーもいて、笑いながらの作業となった。レプリカの乾燥時間を利用して館内の展示物の紹介説明を受けた。1階は淡水の生き物をわかりやすく上流域・中流域・下流域やため池に分類して飼育している水槽や沢山の種類の「ウミウシ」が展示されていた。2階にはメイン展示の「ナウマンゾウ」「モササウルス」の骨格標本や「キシワダワニ(岸和田市内で発見された)」「マチカネワニ」のコーナーがあり、特に詳しい説明を受けた。「モササウルス」骨格の展示を常設しているのは日本ではきしわだ自然資料館だけだそうである。

 その他に岸和田の山地・丘陵地の自然コーナーや3階には動物の剥製の展示されており今日は見学時間が無かったので機会があれば見学して下さい。最後に各自自作の化石レプリカと化石名カードを持って帰るのに自分のレプリカの化石名が分からずカード探しにバタバタしましたが、皆さんテイクアウトが出来ました。  (T・U)

ナウマンゾウの骨格標本
とにかくデカイ!

モササウルスの骨格標本
(常設は日本でここだけらしい)

石膏の型取りの説明。チャンと聞いてからですよ!

あふれないように慎重にね

野鳥部会の1月活動報告

月 日 : 1月19日(水) 晴れ

探鳥地 : 狭山池・副池

参加者 : 15名

観察種数 : 32種

 寒さの所為かオミクロンか、さやか公園に集まったのは何時もより少なめの15名。池に出るとワァー! 年末より一段と水が少なく、池の半分が干上っている。カモも見当たらないし・・と今日の成果の心配から始まりましたが、でもカモも岸に上がっていたのか水面に序々に姿を現し始め、群れも幾つか。大きな群れはヒドリガモ、小さな群れはマガモにコガモ、カルガモそしてオオバンやカイツブリ、カワウ、ダイサギ、アオサギも。 対岸の辻本病院の広告塔にはハヤブサがとまっている。 近くの干上がった岸辺にはイカルチドリ2羽とイソシギ、ハクセキレイが一緒になって戯れているように跳ね、歩きまわっているのは何とも可愛らしい。 右回りに池の南側芦灌木エリアに行くと一部は工事中の柵で囲まれ何時ものように近づくことができない。でもメジロ、ツグミの群れやアオジやモズをその中に見つける。

 四阿でモズを見ながらの昼食をとり、午後の部へ。 イソヒヨドリ(♂)とジョウビタキ(♀)が飛び回るのを真近に観て、いよいよ病院広告塔に近づき今度はハヤブサをじっくり観察。時々飛び立ち、周囲を飛翔・滑空するがその姿はやはりかっこいい。 そして反対側の池の上空をこちらはミサゴが旋回する。 興奮冷めやらぬ中、今度は4羽のホオアカが出現。これには皆、感激、感激。 鳥合わせは副池のハシビロガモを加えて32種となりまずまず・・・、内容は充分に満足した観察会となりました。(M.K、 写真K.T & K.I)

イカルチドリとイソシギ

モズ(♂)

ツグミ

ハヤブサ

ミサゴ

ミサゴの飛翔

ホオアカ

ハシビロガモ

14期生の1月12日講座報告

月 日:2022年1月12日(水)曇り一時氷雨

講座名:鳥類の観察と世界の植物

講 師:桑田 幹雄先生・相原 正温先生

場 所:鶴見緑地公園・咲くやこの花館

 寒くなりそうだが空は青く澄んでいる。防寒対策バッチリで鶴見緑地公園向けて元気にスタート。大池周辺では、頭頂がクリーム色のヒドリガモ、長い尾羽のオナガガモ、目が金色のキンクロハジロなど最近の野鳥観察で見かけたお馴染みのカモ達がいっぱい。ユリカモメも仲間に加わって賑やか。カワセミ情報を聞いて探していると発見!毎回講座ごとに出合うことができラッキー。今年も幸先がいいと顔がほころぶ。鳥の声を聴きながら歩いているとジョウビタキも発見。可愛い目と背中のオレンジがチャームポイント。寒風の中、鳥合わせで30種類確認することができました。

 午後からは、日本最大級の温室で世界の植物に出会える「咲くやこの花館」へ。熱帯地方では高さ30mに生長するインドボダイジュ、燃えるような赤い花のカエンボク、カトレヤなど多種類のラン、きれいな花に魅了され外の雨音も気になりません。ヒマラヤの青いケシと呼ばれるメコノプシスは気品があり楚々としている。展示室では【こけ展】が開催中で、こけの盆栽などこけの作り出す不思議な世界を覗いた。12月に受講した粘菌のコーナー見学を最後に充実した講座終了。寒い一日お疲れさま。(S.N)

アオサギ:するどい眼光でじっと佇みます

カワセミ:やっぱりキレイです

ジョウビタキ:クリクリ目が可愛いでしょ

目に鮮やか!カトレヤ、ランなど美しい!

カエンボク:見た目がとても華やかな木

メコノプシス:主産地はヒマラヤの高山地帯

15期生の1月12日講座報告

年月日 : 2022年 1月 12日(水) 曇

講座名 : 環境施設見学

講師 : 施設担当者

場所 : 舞洲スラッジセンター(大阪市建設局)

     舞洲工場(大阪広域環境施設組合)

今日は自然環境にやさしく私達の生活から出る下水やゴミを処理している施設の見学である。桜島から此花大橋を渡ると目立つ2つの建物が目に入る。環境保護芸術家として有名なオーストリアのフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏デザインによる外観の舞洲スラッジセンターと舞洲工場である。

舞洲スラッジセンターは、⦿下水汚泥の効率的処理の為:汚泥焼却設備と汚泥脱水設備の改築・更新、⦿輸送方法をトラックからパイプで:下水汚泥の集中処理と送泥ネットワークの建設、⦿埋立処分から有効処理へ:埋戻し材、路盤材、コンクリート用骨材等の建設資材利用へと、これら3つがめざすものである。汚泥処理は下水処理後の汚泥を脱水した汚泥ケーキを1,300℃~1,400℃で燃焼して約1/15の体積にして建設資材などに利用出来る溶融スラグにする。

舞洲工場は大阪市、八尾市、松原市、守口市で構成する焼却施設で焼却は1日900t、粗大ゴミ処理1日170tの処理能力がある。焼却に伴う焼却灰、ゴミにつきものの臭気、燃焼ガス、工場排水などをカサの減少や有効に供給利用、無害化処理、蒸気は舞洲スラッジセンターへ供給、工場内で再利用や発電に利用して工場の電力を自給し余った電力は売電するなど公害対策に取り組んでいる。両施設とも処理能力が高く大阪に必要な施設ではあるが老朽化は避けることは出来ないので、施設を私達は食用油など流さない、水洗トイレにトイレットペーパー以外を流さない、川にゴミを捨てない、ゴミの分別や減量化などを心がけて守っていきましょう。 (t・o)

玄関に置かれてる下水送水管:舞洲スラッジセンター

巨大な汚泥溶融設備:舞洲スラッジセンター

24時間365日、設備の監視が行われている:舞洲工場

人力で発電にトライ!
照明が点灯:舞洲工場

里山保全部会の1月活動報告

1    月 日 :  2022年1月7日 (金)

2 場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

3 参加人数 :  13名

4   活動内容

       年末からオミクロン株の感染が急激に増加し始め、不安をいだいての2022年活動になりました。 昨年1月の参加者はわずか5名、本年は13名の参加で心強いスタートです。 山組の本日の作業は立派な桧を育てるための小さな間伐材の間引き。   まずは切り倒す桧にロープを掛け、倒す方向を決め斧を入れ、ロープを引いて倒します。 間伐で倒した桧は約20mの長さ。倒した桧の皮を剝ぐと美しい木肌が現れます。 間伐で切るとはいえ、あ、あ、なんかもったいないなあ・・・・。

  畑組は昨年11月に植付けた玉ねぎ・絹さやえんどう・つる有スナックエンドウの世話。 年末からの寒波にも負けずに元気に順調に生育しています。 畑組も午後からは桧の間伐作業に参加し、桧皮を剝きました。 山の間伐作業は久しぶりで、初体験の人も多く充実の1日になりました。(O.N)

新春の飾り  素材はすべて里山部会の活動地、富田林の奥山にある資材で作った力作

里山部会と活動地の富田林自然を守る会のメンバー。 町中では出来ない焚き火が楽しめる

立派な桧を育てるために小さな桧を間伐

間伐する桧に斧を入れる

切り倒した桧の皮を剥ぐと桧の肌が美しい

畑では寒さに負けず絹さやえんどう等が元気に成長

15期生1月5日の講座報告

年月日 : 2022年 1月 5日(水) 晴のち曇り

講座名 : 春の里山観察と七草粥つくり

講師  : 田淵 武夫先生(富田林の自然を守る会代表) 他スタッフ2名

場所  : 滝谷・奥の谷(富田林市)

2022年新春初講座は、たき火を囲んで、「春の七草」の講義から始まった。 資料を見ながら、七草粥の由来や見分け方等を教わる。花の時期ではないので難しそうだ。大丈夫かな? 周辺のあぜ道や小川など先生と一緒に歩き出す。 するとすぐに「ほとけのざ」が見つかった。しかしその後は、籠いっぱい採取出来たが「はこべら」や「せり」がほとんどだ。最後にやっと「おぎょう」が見つかった。七草すべてを揃えるのは無理なので、事前に用意した七草も併せてお粥作り。スタッフが用意した竹飯盒の御飯と焼き芋も加わって、待ちに待った昼食だ。

  熱々の緑野草たっぷりのお粥を食べた後は、竹を使った工作体験。コップ・ぐい飲み・スコップ・灯籠など・・・思い思いに作っていく。のこぎりで切り、ナイフで削り、サンドペーパーで美しく仕上げる。一番手の掛かる灯籠は、電動ドリルを使って! また、竹飯盒の空き容器はプランターに変身! それぞれ工夫を凝らして仕上げていく。完成した作品を前に、笑顔がこぼれる。今年はいい年になりそうだ!    (Y・S)

春の七草の勉強。焚き火の側で暖かいよ!

ワイワイ、ガヤガヤ同定作業。これ、食べられる?

集中して削らないと・・角度、これぐらいかな?

しっかり押さえてて! もう少しで切れるよ!

山歩き部会の12月活動報告

実施日 : 12月22日(水)

行き先 : 岩橋山 (標高658m)

コース : 平石バス停 10:40 ~ 岩橋山 12:10 昼食 12:40 ~ 平石峠 13:20~ 竹内峠 14:00 ~ 近鉄磐城駅15:15

参 加 : A班 13名  B班 14名

 近鉄富田林駅から、バスで終点の平石まで入ります。バスの展開場で準備体操の後、集落の奥から登山道の登りが始まります。平石からは岩橋山の稜線に向かって4本ほどの道がありますが、今回は奇岩の点在するルートをいきます。 しかしながら、なかなかの急登です。そのうえ落葉樹の落ち葉が降り積もっていて滑りやすいので、大変でした。この日は風も穏やかで、登り始めてすぐに、皆さん体温調節の為に着衣を脱ぐようになりました。 人面石・鉾立石・久米の岩橋 等を見て一服しながら、辛い登りを終わって、尾根上に着きます。山頂はすぐそこでした。樹木に囲まれ眺望はありません。 ここからは、ダイトレの整備された道を二上山方面に向かいます。平石峠までは丸太の階段が多い下り坂をどんどん降りてゆきます。峠から少し登り返して竹内峠までくだっていくと、南阪奈道路の脇に飛び出しました。田園風景や、古い家並みが残る竹内街道をテクテク歩き、磐城駅で解散です。

 今年はコロナ禍の為、5回しか例会を実施することができませんでした。 新しい年には、予定どおりの山歩きをしたいものです!

岩橋山A班

岩橋山B班

岩橋山1

岩橋山2

15期生の12月22日講座報告

年月日 : 2021年12月22日 (水) 曇り

講座名 : 野鳥観察①

講 師 : 桑田 幹雄 先生 ・ 泉谷 一弘 先生

場 所 : 狭山池・狭山池博物館(大阪狭山市)

 大阪狭山市駅に集合してさやか公園に向かい、現地に到着していたメンバーと講師の先生と合流し、時計回りに歩きながら野鳥観察を行った。  まず、水面のカモ類の観察からスタートした。 池の水が少なかったが、マガモ、オカヨシガモ、カンムリカイツブリ、コガモ、ヒドリガモなどを見ることができた。この池は藻を食べる水面採食ガモが多いそうで、潜水採食ガモとの違いやまた、留鳥・漂鳥・冬鳥についての説明も受けた。 たくさんの人が双眼鏡を持参され、熱心に観察されていた。 茂みの多い所では、ハクセキレイ、キセキレイ、アオジ、ツグミ、カワラヒワ、イカルチドリなどが見られ、計32種類の鳥の見ることができた。 突然ミサゴが現れ、ホバリングしている様子を観察できたり、病院の看板の上にハヤブサが見られ、感動的だった。鳥の名前や生態に詳しい人もおられ、話しが弾む様子も見られた。

 四阿で昼食の後、狭山池博物館に移動し、5~6名ずつ4グループに分かれ、それぞれガイドさんに案内・説明を受けながら見学した。最古のため池という狭山池の歴史や堤の構造、水を通す桶など、改修で発掘されたもの等が展示されていて、技術と規模の大きさを実感した。何度も改修され、下流域の耕作面積の拡大の様子もわかった。(Y.S)

「え~ゴミの間に? あっ見えた!」

カワラヒワの群れだよ

石と同化? イカルチドリが見えますか?

モズの顔・頭・羽・腹・尾じっくり観察できた!

いのちの営み探検部会の12月活動報告

日 時: 2021年12月21日 火曜日

行き先: 天王寺動物園

参加者: 15名

 今回は天王寺動物園で「生物多様性」の講座を受講。

 地球上の生物は複雑に深くかかわりあって生きている命のつながりである。近年、生物の絶滅・減少するスピードが速くなって種の多様性が崩れてきている。その原因のほとんど人間が関わっている(自然破壊・密猟乱獲など)。私たちの生活は生物多様性により成り立っていることを意識して、自然を汚さない壊さない生活を心がけるようにとのお話しでした。(T.M)

スライドによる説明

スライドによる説明

来年の干支 剝製のトラ

ホッキョクグマの子供 ホウちゃん

14期生の12月22日講座報告

日 時:2021年12月22日(水) 晴れのち曇り

講座名:クラフトづくりとネイチャーゲーム

講  師:現地担当者

場  所:大阪市立信太山青少年野外活動センター(和泉市)

 今年最後の講座はクラフトづくりから始まった。マイ箸づくり、まが玉づくり、杉焼板クラフト、動物焼板クラフトの4種類からそれぞれが選んだものに挑戦。久しぶりの工作に慣れない手つきで取り組む人も多かったが皆さん熱心に取り組み、立派な作品や自画自賛?の作品が出来ました。

 昼からは自然に親しむアクティビティ。お題に書かれた自然のものを探しビンゴを作るネイチャービンゴからスタート。3班の対抗戦で行い「黄色や青色のもの」、「顔より大きい葉っぱ」、「いい香りのするもの」、「季節を感じるもの」などお題の12種類を探しました。各班が創意工夫を凝らして集めてきたものを並べ、班長が順番に1種類ずつ品物をアピール!カレッジの飯田理事が審査委員となり判定の結果、7ポイントを獲得した3班の優勝となりました。

  続いては地図を見てポイントを回りながら自然にちなんだクイズに答えるオリエンテーリング。これも班別に8ポイント10問のクイズを解いて回りました。今まで学んで来たことを思い出して、知っていることを教え合い和気あいあいと回っていましたが、最後の問題の「サンシュユという木の枝を利用して作る食べ物は?①パン②クッキー③ヨーグルト」という問題には各班とも苦戦。サンシュユは薬用植物で赤い実は解熱剤として使われているということは知っている人もいましたが、枝の利用ということで皆さん悩んでいました。正解は③番のヨーグルトですが、作り方に興味のある方はネットで調べてみてください。今日は慌ただしい師走のなかアウトドアで自然とふれ合う1日になりました。みなさんよいお年をお迎えください。(T.K)

クラフトづくりは真剣です。

みんな上手にできました(まが玉づくり)

ネイチャービンゴではいろんなものを集めました

サンシュユの枝は何を作るのに使うのかなぁ?

吟行部会の12月活動報告

第116回吟行部会報告

日時;令和3年12月18日(土)10時10分~15時

場所;久保惣美術館 句会会場;和泉市シティプラザ

参加者;11名

この冬一番の強い寒気が流れ込んだ日に12月度吟行部会の開催となりました。折悪しく泉北高速鉄道も人身事故で延着しましたが、皆様定時に集まって下さって久保惣美術館で展示品を鑑賞しました。その後、薄日の射す中を句会会場の和泉シティプラザへとバス組・歩き組に分かれて移動、句会に取り掛かりました。(M.F)

当日参加者の代表句  

今も尚華やぐ心クリスマス  尚文

敗戦後震(ふる)え凍(こご)えたもがり笛  ゆう一

ランプ宿野天にプカリ柚子湯の香  たけみつ

日本海拉致半世紀虎落笛   洋々志

吹き寄せし落葉蹴飛ばし下校の子  まさこ

虎落笛役行者の叫びとも   ゆき雄

年の瀬や干支の大絵馬虎となる  美枝子

小さき手を逃げてはぷくり柚子湯かな  流以

四方より鳥の声降る冬日和   河笑流

柚子風呂に笑顔笑顔の老いを見る  笑子

容赦なくひとり居叩く虎落笛   都史子

寒声(かんこゑ)の途切れとぎれに明けの浜  ふじ乃

当日句

特選  冬うらら太古の青銅酒器に酔ふ   流以

入選  年経りし象嵌の彩冬一日   まさこ

入選  遣り水の流れし先に寒椿   ゆう一

14期生の12月15日講座報告

年月日:2021年12月15日(水) 晴れ

講座名:粘菌の観察

講 師:川上新一先生(和歌山県立自然博物館)

場 所:堺自然ふれあいの森

 コロナ禍、何回も延期中止になっていた念願の「粘菌の観察」講座が開講できました。粘菌とは?英語でSlime Mold(ネバネバした菌)の和訳でアメーバ細胞やその集合体が分泌していることから名付けられた。近年、DNAを調べる手法が進歩したことにより、粘菌は植物でも動物でも菌類でもない生き物!であり、単細胞のアメーバ細胞を有する「アメーバ動物」というグループに属することになった。世界では変形菌(真性粘菌)が1000種以上日本では約600種が確認されているらしい。子実体から風で飛ばされた10ミクロン(0.01ミリ)の胞子は成層圏まで上がることも確認されており、変形体は一時間に数ミリ~数センチも移動可能でき、バクテリアやキノコを餌とする事によって植物の分解を遅らせ森の生態系を維持する自然界での役割を果たしている。そして粘菌は「森の宝石、森の妖精、森の魔術師」などと呼ばれてますよと川上先生は可愛げに言われてました。彼の南方熊楠(ミナカタ クマグス)の研究や「粘菌が迷路の最短の道を選び移動する発見」でイグノーベル賞を受賞したことも面白い話題で、データでは色々な変形体の写真見せてもらい興味が湧いてきました。

 午後はふれあいの森の中を観察と採集にスタート。今は見つかる数が少ない時期にあたるが気持ちは前向きにと森の中に入って行った。シイタケ栽培木に付いている個体を見つけた「ムラサキホコリ」と同定やったー!それから木をひっくり返しひっくり返して見つけたと判定はキノコです・・・残念!ひたすら朽ちた倒木を探し回るのはまるで宝探しのようです。見つかるのはほぼキノコ類でロクショウグレラキンとかヤマンバノカミノケなど変な名前のキノコでした。教室に戻って先生持参くださった個体を顕微鏡で観察し子実体の形態の不思議、美しさや動いているのに講座生も更に興味が湧きました。粘菌ロボットや粘菌コンピューターのへの開発が模索されようとしている。ぜひ期待したいと結びました。 (hiro)

アメーバ状の粘菌

ひたすら倒木をひっくり返して観察です

面白い形やきれいな色の粘菌の仲間

よく見てくださいね。私はここにいますよ。

石ころ部会の12月活動報告(フォローアップ報告)

12月活動報告(フォローアップ報告)

月 日: 令和2年11月27日(金): この時の活動のフォローアップ

行 先: 石川 河原(河内長野駅付近): 

内 容: フォローアップ報告

当月の部会は休会であるが、昨年の11月27日の部会で行った河内長野駅近傍の石川河床の露頭の観察が大阪市立自然史博物館発行のNature Study誌12月号(2021年12月10日発行)の報告に結びつきましたので報告します。

会員のひとりが露頭表面に暗緑色で棒状の塊(約1x5㎝大)があることに気づき、皆で周囲を更に観察すると類似の緑色の物体が数か所で見つかった。佐藤先生はこの知見についてNature Study誌への寄稿を提案された。後日、一部有志が佐藤先生と分布状況など、更なる確認作業を行った。先生は文献調査の他、持ち帰った資料の顕微鏡学的検討を行った上で報告書(以下の内容を含む)を作成し寄稿された。

  •  露頭の岩体自体は約1億年前にできた領家体の花崗閃緑岩である。
  •   問題の緑色の岩体はいずれも長軸が一定方向を向いており、溶岩ではなく凝灰岩由来のものと推定される。
  • それが、いつ、どのように花崗閃緑岩に貫入または包有されたのかについて、いくつかの仮設が考えられるが、今後の課題である。

地学に全くの素人の身には少々難し過ぎましたが、今回の経験を通して少しだけアカデミックでブラタモリ的な世界を味わうことが出来ました。今後の活動でも似たような体験を期待したいと思います。(I.S.)

15期生の12月15日講座報告

年月日:2021年 12月 15日(水) 晴れ

講座名:気象と天気

講師:木村 修治先生  

場所:ラブリーホール

今日はいつも受講生の関心度が高い「気象と天気」の講座である。講師はカレッジの講師を初めて担当して頂く気象予報士の木村先生でどんな講座になるのか楽しみである。最初は気象情報全般の知識を25問のクイズ形式で学ぶ。基礎的な気象情報なので簡単かなと思ったが全員が正解したり、三択問題で答えが三つに割れたりして難しい問題も有りました。25問中6割の15問正解が合格点でしたが皆さん合格しましたか?

 ここでクイズ 問、地上で1辺1mの正方形の上で空気の重さはどのくらい?     答、① 1㎏ ② 100㎏ ③ 10,000㎏ 何番でしょうか?  

 気圧を「空気の重さ」ととらえて気圧を理解する実験を体験することに。       実験①「空気の重さがあるか?」  実験②「空気の重さはどのくらい」  実験③「ペットボトルで雲をつくる」 この雲をつくる実験は結果が見えるので楽しい体験でした。

 この後も天気予報や台風とは、台風の災害とめぐみ、日本の四季、注意が必要な天気、防災気象情報などについて動画を使っての講義が行われ、終了時間がオーバーしましたが中身の濃い講座となり先生に感謝!中身の濃い分、頭の中の整理が追い付かない私には次回はもう少し緩やかな講義が良いかな。皆さんは大丈夫でしたか。 クイズの答えは③番です。(T.O)

いろんな画像、動画を使っての講義

左:「雲をつくる」右:「空気の重さはどのくらい」          実験器具

ゴメンナサイ! 雲作りに失敗しました

右から金剛山、富士山、ヒマラヤ、キリマンジェロの山頂から持ち帰ったペットボトル。高度の高いところは空気が少ないことが分かります。

野鳥部会の12月活動報告

月 日 : 12月15日(水) 快晴

行 先 : 百舌鳥古墳群

参加者 : 26名

観察種数 : 29種

 観察は南海百舌鳥八幡駅近くの広稜公園から始まった。この公園の小さな池にはヒドリガモやマガモに混じってヨシガモ、ハシビロガモが毎年、多数やってくる。鴨を真近に観るには絶好の観察スポット。首をひっこめ休息するカモも多くいたが、肉眼だけでも充分に楽しむことができる距離だ。次の「御廟山古墳」の外堀池ではオオバンとカイツブリが目立ったが、中にバンとキンクロハジロ、ホシハジロを見つける。いつも狸のお出迎えで知られる「いたすけ古墳」では古墳内の樹木が伐採され全く風景が変わっていた。そのせいかタヌキも鳥も見当たらない。ここを棲みかとするカワセミを求め掘を1周りし、ようやくカルガモ、コガモを見つけるが何とも寂しい限り、そこを立ち去り際に後列組だけがようやくカワセミに遭遇。それも近くに!

 堺緑化センター内のあちこちに分かれ昼食をとり、午後の観察場所、本日の本番「履中天皇陵古墳」に向かう。観察台からはほとんど何も見えない、住宅地側道に周り、全員高い土手に登り柵に掴まりながら首を伸ばす。いましたミコアイサの大行列、奥ではオシドリの集団、それにカンムリカイツブリも・・・これで全員納得。最終コースの大仙公園内での小鳥探鳥では全く成果上がらず、ツグミ、ハクセキレイとヒヨドリ、スズメしか見ることができなかった。 天気は申し分無かったのに、鴨以外の小鳥が見当たらないのはどうして? 世界文化遺産登録以来、古墳や公園では強い伐採、草刈りが常態化して、小鳥達にはどうも嫌われたようだ。(文 M.K、写真 M.I&K.T)

マガモ

ヨシガモのお昼寝

ハシビロガモとヒドリガモ

我こそは青鷺大明神(百舌鳥八幡神宮内)

カワセミのハイポーズ

オシドリの集団カクレンボ

 

孤高のカンムリカイツブリ

ミコアイサ(パンダガモ)これがお目当て

14期生の12月8日講座報告

月 日: 2021年12月8日(水)曇りのち晴れ

講座名: 野鳥入門 ➁

講 師: 久下直哉先生

場 所: 大阪城公園

 心配していた前日の本降りの雨も上がってくれ、JR大阪城公園より久しぶりの久下先生の講座です。先ずは①双眼鏡の使い方、②野鳥の見つけ方と伝え方、③今日出会いたい鳥のお話を確認した。きょうは止まっている鳥、エサを探している様子を中心に見つけて行き、野鳥が止まっている木を時計に例えてその方向を伝える技術を教えてもらった。次に鳥の基本種類を覚えることで鳥の見分け方につながること、大きさではスズメ、ハト、カラスの順で判断すること、色、くちばしや頭や尾っぽの形、歩き方等々である。今日の出会いたい鳥カワセミ、ジョウビタキをめざしてスタート。

 東外堀では、水鳥たちがシベリアからやって来てましたが数はまだまだ少ない様子。オオバン、ホシハジロ、ハシビロガモ、アオサギなどや、オカヨシガモ、ヨシガモ、コガモも少数見つけた。カワセミが午前中に現れるというポイントで少し粘ったが残念となり梅園で昼食をとりました。

 午後はお天気も晴れ少し暖かくなっていい感じです。内堀ではハシビロガモ、ヒドリガモ、マガモやツグミ、ハクセキレイなど狙いのジョウビタキはまだ。桜門の内堀ではヌートリアを見つけてワイワイがやがや、天守閣を廻っての所でやっとジョウビタキが出てきてくれホッとひと安心、更には帰りの外堀で先生が鳥の声を聞きつけてくれ・・・とうとう念願が出てきてくれました、背中のとってもきれいな青色をしたカワセミです。最後の最後に登場とは粋なもんですな! 鳥合わせで28種類確認できました。お疲れ様。(S.H)

りりしい顔のハシビロガモ

お昼寝タイムのヨシガモ

ヌートリアを見つけてワイワイがやがやです

私がオオバンです

こんなに近くでスズメを見たことないでしょ

大見得きってのカワセミ登場してくれました