14期生10月6日講座報告

日 時:2021年10月6日(水) 晴れ時々曇り

講座名:自然公園の植物観察

講  師:武 田 敏 文 先生 外3名(NPO法人日本パークレンジャー協会)

場  所:ほしだ園地(交野市)

 長かった緊急事態宣言が解除され初めての講座です。皆さん久しぶりに顔を合わせて自然と笑顔に。今日のフィールドの「ほしだ園地」は大阪府民の森と呼ばれる公園の一つで自然との共生をテーマに自然を生かしたハイキングなどの出来る公園です。準備運動で体をほぐし3班に分かれて七夕伝説の天野川に沿って「星のブランコ」を目指し出発。

 秋は花が終わったあと植物が繁殖のため種を飛ばしたり引っ付いて移動したりする季節です。オナモミ、イノコヅチ、チカラシバやミズヒキなどが衣服にひっつき、中でもアレチヌスビトハギは強力でした。また、アレチヌスビトハギは花に軽く触れるとパッと開きます、虫が止まることによって花が開き受粉しやすくなるそうで皆さんこの原理に感心して試す人続出です。ハイキングコースを歩きながら桐の実を観察、中から2㎜×4㎜ぐらいの白い半透明の小さい種子がいっぱい出てきました。 また、山ブドウ、コブシ、タラ、そして葉っぱが波打ち、風でそよぐところから命名されたというソヨゴなど植物の特徴や由来、そしてヌルデ、ウルシ、ハゼなどかぶれを起こす注意が必要な植物を説明してもらい自然を楽しみながら休憩所のピトンの小屋に到着しました。

 昼食のあとは都市公園と自然公園の違いや大阪府民の森について野外講座です。自然公園は都市の公共施設である都市公園と違い、自然の景勝地の保護や生態系の保護、生物多様性の確保を目的とするなど時代の流れに伴い変遷してきた。現在、府民の森として9園地あるが自然保護だけでなく植栽もして環境学習の場として利用されているということを学びました。

 ピトン小屋から約30分で目的地の「星のブランコ」に到着。「星のブランコ」とは全長280m高さ50mの国内最大級の木床版人道吊り橋です。皆さんその高さに驚き、最初はこわごわ渡りはじめましたが真ん中ではスリルを味わいながら眼下に広がる緑の景色を見て空中散歩を楽しんでいました。4人の先生による丁寧な説明やガイドで楽しく無事終えることが出来ました。(T.K)

あなたはわかりますか?

クイズを交えて自然公園についての勉強中

星のブランコ」怖がらずに渡れますか

ここを押すと花びらが開きます
(アレチヌスビトハギ)

 

           

 

 

 

 

 

 

 

 

いのちの営み探検部会3月活動報告

 実施日  :  2021年3月15日 (月)

観察場所  :  錦織公園

参加人数  : 20名 

テーマ   :  鳥の羽根の役割と構造調べよう

 カケスやシジュウカラ・キジバトの羽根の標本を観察して、形状の違いや羽軸のカーブ、羽弁の内外の幅の違い、羽柄の長さなどを確認しながら羽根について学ぶ。

鳥の全身を覆っている羽毛は、保温や防雨の役割を果たしているが、その中でも飛翔に最も重要な羽毛である風切羽根の羽ばたく時の役割は①初列風切は前に進む力を生じさせ②次列風切は体を浮き上げる力③三列風切は胴と翼のすき間の空気の流れを滑らかにする。また、尾羽は飛んでいる時に方向を変える場合や、止まる時に使われる。また、風切羽根の羽弁は翼を振り上げる時は空気を逃がして、振り下ろす時は空気をつかむ構造になっている。羽根が水を弾く仕組み、羽根が裂けたときマジックテープのように簡単にくっつく構造など、羽根1枚1枚には不思議が一杯詰まっている。

部会の後半は公園内を散策。梅、スイセンの花はほぼ終って残り少なくなっていたが、タンポポ、キランソウ、ヒサカキ等の花が春を感じさせてくれた。また、奥之池ではカモ類がまだ残っていて、特にオシドリが多く居て、皆を楽しませてくれた。

いのちの営み探検部会 3月報告 図

いのちの営み探検部会の11月活動報告

実施日   : 2020年11月16日(月)

観察場所     : 奈良公園 

参加人数     : 9名 

 今年の3月頃迄とは違った人出の奈良公園。観察地が遠くて夜にかかる時間のためか寂しい参加人数。今回の狙いは①鹿の摂食圧を受けている公園の姿や、鹿の体や行動の観察。②鹿の糞や腐敗植物を食べ、そこに卵を産み付け世代を繰り返すフン虫。その一種で奈良地域では、瑠璃~緑色をして「ルリセンチコガネ」と呼ばれている「オオセンチコガネ」をGETしよう。・・・・・結果は採集ゼロ。角(ツノ)を持った「ゴホンダイコクコガネ」も採集ゼロ。③東大寺の南大門に居るムササビの滑空を見て楽しもう。だが、あ~残念!日没から一時間半ほど待ったが見る事が出来ず。今朝は、なわばり内の別の巣に帰ったのかな?フン虫やムササビにしろ、野生動物は当然、此方の都合には合わせてくれません。(M.T)

①この時期はシカの繁殖期。成熟オスは黒い毛におおわれ首から胸に長い毛があり、角は切られているが威厳・貫禄がある。②草食獣の目は顔の側面、瞳は横長で、視野が広く横や後の捕食者を察知するのに有利なのだろう。③.速く走るのに適した長い脚の必要性と着地面積を少なくした結果、シカは踵骨(かかと)が上がり、親指が消失、第2指と第5指が退化し、副蹄とよばれる垂れ下がった爪になり、中指と薬指の2本の指先で立っている。

①シカの糞の塊を崩してみると、出てきた、出てきた「マグソコガネ」(成虫で7㎜)。親は糞の中に卵を産み付け、幼虫は糞の中で過ごして成虫になったのかな。②見つける予定だった瑠璃色の「ルリセンチコガネ」(約20㎜) ③よく似た「センチコガネ」(20㎜)は見つかった。奈良公園が糞の匂いもせずハエもあまり発生しないのは、フン虫のおかげ。糞を食べ地中に運び込み微生物と共に土壌を改良している。フン虫に感謝!!

いのちの営み探検部会の10月活動報告

日時 : 10月19日(月)

場所 : 加太 城ケ崎海岸

参加人数 : 8名(部会は雨の為中止。一部有志が参加)

目的 : ウミウシの観察

 久しぶりの部会。晴れますように!! 願い空しく当日は雨模様。更に和歌山には高波注意報も出て、当日朝やむなく中止としました。しかし、当日すでに参加準備済みの方もあるかもしれないということでで、担当者が集合場所で待機、参加部会員と共に、雨の中を城ケ崎海岸に向かいました。まずは東屋で昼食。干潮を待ちます。次第に潮が引き、洗濯板のような地層が目の前に大きく広がっていきます。滑らないよう注意しながら磯におり、ウミウシ観察・・・。ジッと潮だまりを見つめる。石を動かし下に隠れるウミウシを捜す。海の宝石と言われるウミウシ。宝石はさすがに我々の手に届き難い。しかし潮だまりをじっとみていると、そこには様々な貝、ヤドカリ、カニ、エビなど多くの生き物が忙しく動き回っている。みんな懸命に生きている。ハクセキレイやアオサギなども現れ、磯の美しさを堪能した。来年度に再度挑戦。海の宝石、ウミウシを見つけよう!(A.F)

城ヶ崎海岸。柔らかく風化しやすい泥岩層が凹、堅い砂岩層が凸になる。

ウミウシ探索中に見つけた放置されたゴミ。自然環境を守ろう!

いのちの営み探検部会2月活動報告

いのちの営み探検部会 2020年2月 活動報告

実施日   : 2020年2月17日(月)

観察場所  : 松尾寺公園

参加人数  : 13名 

 今回のテーマは、【冬の自然観察 この時期、生き物たちはどのように過ごしているのでしょうか?】 松尾寺公園での生き物たちを観察。最初に桜の枝に付いているミノムシを観察。次に公園の東屋の柱や天井の隅のあちこちに着いている土の塊。ドロバチの仲間の巣だ。巣を壊して中を見てみると蜂の抜け殻がある。ドロバチの仲間は土で巣を作り、幼虫の餌にするため毒針で麻酔した芋虫や青虫を運び入れ、卵を産みつけ入口を塞ぐ。巣の中で幼虫は蛹になり冬越しする。今回観察できたのは羽化後の脱け殻ばかりだった。他にアジサイの枯れた茎の中に成虫で越冬している小さい蜂(種は特定できず)が発見された。また、カマキリの卵嚢もいくつか見つかり、オオカマキリ・ハラビロカマキリ・チョウセンカマキリの卵嚢の形や模様の違いをじっくり観察した。草刈りが行き届いた広場では、ノゲシ・アザミ・タンポポ等が競争相手のいない今のうちに太陽光を独り占めしようとロゼット葉を、思いっきり伸ばしている。モグラの穴やノウサギの糞も見つかったことからここでは、姿は見えないものの、哺乳類の活動の痕跡も確認できた。また、使用後の野鳥(ホオジロ?)の巣や、コバルトブルーの美しい実を付けたノシランの群落も観察できた。冷たい風が強く寒い日だったが、ふだんあまり見ないものが多く観られた観察会となった。(K.I)

桜の木に付いたミノムシ

ドロバチの仲間の巣 中には繭、蛹の脱け殻が

あじさいの枯れ枝の中で越冬するツチバチの仲間

広場のあちこちにノウサギの糞

垣根に造られたホオジロ?の空巣

ノシランの美しい実

いのちの営み探検部会12月活動報告

実施日      :2019年12月16日(月)

観察場所     :錦織公園 (富田林市)

参加人数     :16名 

今回のテーマは、【風で運ばれる種子を観察しよう ―風を利用して散布する様々なタネの特徴や工夫を調べよう―】 ◇風を利用し、翼を使って滑空やクルクルと回転しながら舞い落ちるタネの樹木(マツの仲間、カエデの仲間、ユリノキ、アキニレ、キリ、アオギリ、シマトネリコ、ボダイジュ、シンジュ等)を探し、見付けた時にはタネを試しに飛ばし、タネの詳細を観察しながらの散策。ケヤキは、葉の根元のタネには翼は無いが、枯葉が翼になり小枝ごと風に乗って飛んで行くようだ。◇アルソミトラ・マクロカルパ(国立科学博物館のタネの模型)を飛ばしてみると、グライダーの様に手元から離れていく。この植物は熱帯アジア産の高木に絡んで生長する蔓植物。果実が地上30mの位置にあるとすると、そこから飛び出したタネは無風状態であれば120mの距離まで飛ぶそうだ。◇風で運ばれるために色々と工夫をして分布を広げようとしているタネ。自然の面白さや生命の不思議・力強さを感じる。(M.T)

いのちの営み探検部会11月活動報告

実施日    : 2019年11月18日(月)

観察場所    : 鴨谷台公園 (光明池駅東)

参加人数    : 16名 

今回のテーマは、【クモの巣(網)には不思議がいっぱい! -ジョロウグモを手掛かりにクモの体・生活史・網(糸)を知ろう-】 ◇一般的には「クモの巣」というが学術的には巣(nest)は住居を意味するので、獲物を捕獲する為なので網(web)といい、網の形を見ればクモの種類がある程度分かるそうだ。◇春から夏には色々なクモの網に出会うが、この時期にはジョロウグモの網が多くて大きなのがよく目立つ。霧吹きで巣に水を吹きかけると、くっきりと見え美しいレース模様が!◇クモは肉食系。ジョロウグモが蛾を上顎の牙で噛み毒液で麻痺をさせ、消化液を注入して溶かし流動食にし吸っているのに遭遇。続いて、クモの卵が糸で保護された卵のうをフェンスに見付け採取。中を見てみよう(後、自宅の庭で冬越し)。一匹のジョロウグモ(メス)をルーペで頭胸部の触肢・上顎の牙・8個の眼・脚の棘や爪、腹部の生殖器・糸疣(いといぼ)等をじっくりと観察。クモ数種を捕獲したが、種名が分からず(後で調べよう)。◇網には色々なパターンがある事。網の作り方の正確で工夫を凝らした巧妙な技。クモは網を作らなくても必ず、それぞれの役割を持った糸の種類をお尻から紡ぎだす事。雌雄の求愛から交接、産卵・子育ての過程。クモの食生活や行動などなど、意外だった事や面白くて不思議な事実を知る。◇「クモ大好き」という人は余りいないので心配だったが・・・・。部屋の中をピョンピョンと跳んでいて写真集も出ている人気者のハエトリグモ達、「カワイイ!」という人もいて、楽しい一日でした。