14期生の3月16日講座報告

月 日:2022年3月16日(水)晴れ

講座名:地球環境問題と私達の未来(お日さまの力で料理しよう)

講  師:巖  圭 介 先生

場  所:堺市立栂文化会館 研修室+屋外

 14期生の正規講座の最終回は地球環境問題がテーマ。難しい勉強かと思った人が多かったが、先生から環境問題を身近に分かってもらえるよう実験を中心に行いたいと聞いて笑顔が広がった。地球温暖化対策については、世界中で二酸化炭素の排出削減の取り組みが行われているが、これらのことを実行していくにはエネルギーの使い方を考えなければならない。今日はその一つとして太陽光を利用して料理を作るという実験をした。

 ソーラークッキングの原理は、光を吸収すると熱になることを利用して調理をすることで、ポイントは①反射板を増やしてできるだけ広い範囲の太陽光を集める。②黒い容器で熱を吸収する。③集めた熱を逃がさないように保温する。という3つです。季節により太陽の角度が変わるので上手く合わせられるように作ることが必要との注意点を聞きクッカー制作に。初めは紙に印刷した4種類を練習。比較的簡単なものから始め少し複雑なものまで、何年振りかで山折り谷折りなどの工作に取り組みました。一通り練習したところでいよいよレンジシートを使って先生発案の「ソーラークッカー2号」の制作に取り掛かるが、練習の紙とのサイズの違いや折り方に苦労しながらも何とか全員完成できた。

 調理は、ゆで卵に挑戦。卵を入れた黒い缶に水を入れて保温用にビニール袋をかぶせてクッカーの真ん中に置く、暫くすると水滴が付き段々触れないほど熱くなりみんなびっくり。今日は快晴で太陽の光がソーラークッカーに降り注ぎ1時間半程でゆで卵が出来た。先生持参のクッカーはいろんな種類があり、中には130℃まで温度の上がるものもあって紙コップでプリンも作れた。他のクッカーではフライパンで目玉焼きや更には鍋でパンケーキやご飯も炊けそのたびに歓声が上がった。試食するとプリンはちゃんと固まっていて美味しいし、ご飯もしっかり炊けていた。最初は半信半疑だった人も簡単なソーラークッカーでもこれだけのことが出来るということに驚き、一人ひとりが太陽エネルギーをできるだけ賢く使い、化石燃料の消費量を減らして気候変動を止めることが持続可能な社会をつくることになるのだと実感した講座となりました。(T.K)

クッカーの制作上手くできたかな?

ソーラークッカーを並べてゆで卵を作ります

先生のクッカー:左は目玉焼き右はプリン

美味しいご飯が見事に炊けました!!