マップ作り部会の11月活動報告

日 時 : 2022年11月28日

場 所 : あまの街道陶器山尾根道(陶器山トンネル上の休憩所~大野台西住宅地付近)をABCに区切り一年間定点観察する)

参加者 : 9名

今年は綺麗に紅葉している所が多いので、陶器山はどうだろうかと思いながらスタート地点に向かった。

<A地区> 休憩所の回りではイロハモミジが色づき、クロガネモチ(AC)も赤い実を沢山付けていた。今頃咲くのだったとヒイラギ(AC)の白い花を見付けて、甘い香りを楽しむ。又ビワの花も咲き始めていた。アオキの実はまだ青いものがほとんど。 ネジキは不思議な樹である。春にはねじれた幹に小さな白い壺状の花を下向きに並べているが、実は上向きとなる。そして今は驚くほど美しく紅葉しているものがあり感動する。 イヌビワは爽やかな黄色に、アカメガシワも穏やかな雰囲気の黄葉に。コナラは褐色に、カマツカの葉も色づいてきている。モチツツジは花を付けていない木の葉はだんだん赤くなって来ていて、何処を触ってももう粘り気は無い。 鮮やかに紅葉しているのはハゼノキ(AB)だ。

*草本では まだオニタビラコの小さな黄色の花を、全域でヒメジョオンの花を見る。

<B地区> ヒサカキの花芽、カキノキの実(AB)、イヌビワの実(BC)、カマツカの実(BC)ノイバラの赤い実(全域)を見る。コウヤボウキの花の時期はもう終わる。

*草本では リュウノヒゲの黒い実やヘクソカズラの実を見る。またノガリヤス、メリケンカルガヤが目に付いた。

<C地区> ヤツデの白い花、サザンカはピンクと赤い花が咲き始めていた。タイワンフウの紅葉はオレンジ色のグラデーション。ツルウメモドキの実はまだ黄色い物と、黄色の果皮が3裂して橙赤色の仮果皮の現れた物とあり、まだまだ目を引く。トウネズミモチ(全域)のたわわに付いた実は、ネズミモチの実と比べると丸い。イボタノキのつやの無い黒い実、アオツヅラフジの青い実、ガンピの細長い毛のある実、高い所のセンダンの実、落ちているのを見付けると嬉しくなるアオギリの実等を見る。

*草本では キンミズヒキは紅く紅葉していて群生しているとなかなか見事だ。タカサゴユリの変わった実。フジバカマは回りの草を刈られて出現。イネ科のチヂミザサは小穂から伸びていた3本の長い毛が、実が熟しても残っており、粘液が小さな水玉の様に付いていて触れるとニチャッとくっついてびっくりする。ひっつき虫の戦略も様々で面白い。トキリマメも赤くなった可愛らしい実を付けていた。

 穏やかな良い天気に恵まれ、一日楽しく過ごすことができた。      (Y・M)

ヒイラギ

ネジキ

イヌビワ

アカメガシワ

ヤツデ

タカサゴユリ

チヂミザサ

陶器山の紅葉

マップ作り部会の10月活動報告

日 時 : 2022年10月24日

場 所 : あまの街道陶器山尾根道(陶器山トンネル上の休憩所~大野台西住宅地付近をABCに区切り一年間定点観察する)

参加者 : 15名

 気持ちの良い秋晴れのもと、しばしの雑談の後、観察を開始する。全地域で花が見られたのは、春からずっと咲いているヒメジョオン(姫女菀・中国の野草「女菀」という花に似ていて可愛らしいことから)とオオバコ(大葉子)。そしてアレチヌスビトハギ、イネ科のエノコログサ(狗尾草・犬の尾に似ていることから名が付いた)、ススキ。ツユクサの青もまだ美しい。 *木本ではコウヤボウキABが咲き始めた。派手では無いがこの時期には直ぐに目に留まり、親しみやすい花である。ドングリはアラカシ、コナラ、マテバシイ、ウバメガシなどの実。トウネズミモチの実も全域で見られた。

<A地区> 新たにちょっと変わった花の付き方をするクワクサが咲き始めた。葉腋に段々に付いた球状の塊には小さな雄花と雌花が混在している。オニタビラコがまだ可愛いい黄色の花を付け、コミカンソウの小さな実は少しオレンジ色に。9月に様々見られたマメ科の花はアレチヌスビトハギ(A~C)だけになってしまったが、イネ科の植物はノガリヤスAB、直立した丈夫な茎のネズミノオAB、チヂミザサAC,メヒシバAC、キンエノコロAC、大きな小穂のアキノエノコログサCなど引き続き観察する。 *木本では(花)ナワシログミ(苗代茱萸)咲き始めた花は筒型の地味なもので、名の由来は翌年4~5月頃に実が赤く熟する事から付く。1輪、2輪とまだ鮮やかなピンク色の花を付けているモチツツジ、種は小さいが足下にはふわふわの葉の実生並んでいて、たくましくも微笑ましい。(果実)4、5月頃に濃い赤紫色の花を咲かせるミツバアケビ。柿色になっている柿の実は高い所にあって手が届かない。赤い実はカマツカやクロガネモチ。くすんだ赤はノイバラ、ナツハゼ。ヒサカキは黒くなり、ネジキの実はまばらに。ハゼノキは光沢のある淡褐色。サルトリイバラABの実はだいぶ赤くなってきた。 

<B地区> 黄色いコセンダングサBCの花は筒状花のみなので花びらが無いように見える。 *イヌビワ(木本)BCの実はまだ青く美しい。

<C地区> 新たにつる性のカナムグラ(鉄葎)の雄花、雌花を見る事が出来た。セイタカアワダチソウACも咲き始めたが此処では少数派。キンミズヒキの群生は花が一面カギ状の刺の付いた果実に変化していて、ちょっと猛々しい風情だ。その他アキノノゲシ、イヌタデ、オシロイバナBC、オッタチカタバミ、カヤツリグサ、キツネノマゴ、ハナカタバミ、小さくてもしっかり実を付けているヨウシュヤマゴボウ等を見る。 *木本では前回数輪見ただけのクコが今は花盛りで樹の数も多い事が解り嬉しくなる。果実では面白い姿のアオギリ、オレンジ色のツルウメモドキ、ナンテン等を見る。

 花の種類は少なくなってきたが、あちらこちらで盛り上がっていて良い一日となった。 (Y.M) 

ミツバアケビ

ナワシログミ

クワクサ

コウヤボウキ

キンミズヒキ 花・実

イヌビワ

アオギリ・実

ツルウメモドキ

マップ作り部会の9月活動報告

日 時 : 2022年9月26日

場 所 : あまの街道陶器山尾根道(陶器山トンネル上の休憩所~大野台西住宅地付近をABCに区切り一年間定点観察する)

参加者 : 10名

マップ作り部会は7,8月は夏休みなので6月27日以来の開催である。天気にも恵まれ休憩所から観察を始める。

暑い夏を越え、引き続き咲いていたのはA地区-小さな黄色の花のオニタビラコ。全域でオオバコ(大葉子)、ヒメジョオンの花を見る。 草本で新たに観られたのは  

<マメ科の特徴的な蝶型の花> A地区-赤紫色のヤハズソウ(矢筈草・斜めに側脈が並んでいるので、葉先を引っ張ると切り口が矢筈の形になる)B地区-白い旗弁にくっきり紅い斑紋が入っているネコハギ。C地区-黄色いタンキリマメ(痰切豆・つる性)は全体に毛が多く、また葉の形(葉先の方が幅が広く、3つの小葉はほぼ同じ大きさ)でよく似たトキリマメ(葉の下部の幅が広く3枚の葉のうち頂小葉が一番大きい)と区別出来る。紅紫色のつる性のクズの花は終わりかけ。アレチヌスビトハギはABC全域で見られたものの数はそう多く無かった。

<イネ科> A地区-バラバラと小穂が付いたノガリヤス。細い小穂を数本、掌状に付けたメヒシバ(AC)、葉が特徴的なチヂミザサ(AC)、猫じゃらしと云われるエノコログサは全域で。 B地区-シマスズメノヒエ(棒の様な小穂に黒い点が筋の様に見えているのは黒い葯)。ススキ。 C地区-黒い刺毛が円柱状に付いたチカラシバ、陽が当たると美しいキンエノコログサ。 イネ科は秋の花の季節で色は地味だが姿は多様。特にA地区で色々見ることが出来た。

<ツユクサ・露草>全域- 鮮やかな青色の花が美しい。雄蕊は6本で下の長く伸びた2本が花粉を出す完全雄蕊。真ん中に黄色い小さな花の様に見えるのは短い仮雄蕊だ。

<オシロイバナ>BC 部会員に教えられ名前の由来を初めて見る。C地区の外れの空き地には群生していて、一日花で花はしぼんでいるが意外に大きな黒い種子を付けていた。堅い殻を割ると中には白い実があり、潰してもむと直ぐにきめの細かい粉となった。驚きである。

<その他> A地区-コミカンソウ(早、小さな実を付けていたがまだ青い)、ミズヒキ、ヨモギ。 B地区-オオアレチノギク、あまり馴染みの無いズルカマラ(ナス科)など。 C地区-アメリカアサガオ(薄青紫色の小ぶりなアサガオ)、アキノノゲシ、イヌタデ、オッタチカタバミ。カラスウリの茎がうねうね捩れ膨らんでいるのはウリウロコタマバエによる虫えい(カラスウリクキフクレフシ)、カヤツリグサ科のカヤツリグサとヒメクグ、小さな淡紅色の花が可愛いキツネノマゴ(狐の孫・花後に果穂が伸びて目立つ様を子狐の尾に見立て名付く)、キンミズヒキの群生、コセンダングサ、ヒカゲイノコヅチ、ヒナタイノコヅチなどを見る。

木本で花が咲いていたのは A-モチツツジ、AB-マルバハギ、B-アオツヅラフジ(つる性)、C-ハギ-、そして漏斗型の薄紫色の花のクコ。  7月には花や実を沢山付けていたニワウルシやアカメガシワは静かな佇まいに戻り、確認していたガンピの実が解らなくなってしまった。全域で見られたサルトリイバラの実は大きくなっているがまだ青い。前回花盛りだったトウネズミモチは小さな薄緑色の実をたわわに付け、緑色の葉との対比がとても美しい。人気だったのが大きなマテバシイ(馬刀葉椎)の実。タンニンが少ないので下処理が要らず、そのまま炒って食べられるのだそうだ。

これから秋がだんだん深まり、さらに楽しい部会になるだろう。   (文・写真 Y.M)

ツユクサ

キツネノマゴ

クコ

オシロイバナの実①

オシロイバナの実②

トウネズミモチ

マップ作り部会の6月活動報告

日 時 : 2022年6月27日

場 所 : あまの街道陶器山尾根道 (陶器山トンネル上の休憩所~大野台西住宅地付近をABCに区切り一年間定点観察する)

参加者 : 10名

今日はオカトラノオが咲いていると聞き、番外ではあるがまず観察場所と反対の北の方に向かう。<北地区> 白い小さな花を沢山付け、尾を横に伸ばして咲いているオカトラノオ(丘虎の尾)が群生している様は何か優しい風情である。ムカゴを付けたオニユリはまだ青い蕾。 木本で咲いていたのは淡紅色の長い花糸が美しいネムノキ。夕方花が咲き始め、逆に葉は閉じて垂れ下がる。漢字名の(合歓の木)は「眠る木」が訛ったもの。落ちていた花には微かに甘い香りが残っていた。そしてシャシャンボ(小小坊・ツツジ科)(C地区にも)白い壺状の花が下向きに並んでいる。熟した果実はツツジ科の中では一番美味と云い、変わった名前も実の成り様から付けられたものらしい。冬の訪れが待ち遠しい。

集合場所に戻り改めて観察を開始するが、陶器山の1ヶ月の変化に驚かされる。5月に私達を楽しませてくれた樹々の花の多くは実になり始めており、変わりにトウネズミモチ(全域)の白い花が満開であった。 草本では特にC地区で色々な花が咲き始めていた。

<A地区> 陶器山のネジバナ(AC地区)は色鮮やかで立派。濃いピンク色の小さな花をらせん状に沢山付けている。 木本ではマルバハギが咲き始める。ネジキの下向きに付いていた白い花は首をもたげて上向きにカッチリした実へと変身。ガンピ(雁皮)(AB地区)は花の形そのままの細長い実に。ナツハゼ(全域)はもう少ししたら、もっとツヤツヤした可愛らしい実になることだろう。

<B地区> 新たに草本ではアレチギシギシ、ウラジロチチコグサ、ムラサキツユクサを、 木本ではアジサイ(陶器山では少ないようだ)、葉の変形が激しいがアオツヅラフジと思われるもの、アカメガシワ(BC地区)の花を確認する。

<C地区>アカツメクサ、紫色の小さな花を頭に沢山付けたアレチハナガサ、ウスベニチチコグサ、オオバコ、まだ蕾だがガンクビソウ(雁首草・花の付き方がキセルの雁首を思わせる)、黄色の小さな花のコナスビ、薄紫色のトウバナ、草丈は短くてもピンク色の5弁花が目立つハナハマセンブリ(花浜千振)、ヤブガラシ、ヨウシュヤマゴボウ(ヤマゴボウ科、洋種山牛蒡・洋種は帰化植物を指す。なおヤマゴボウは有毒で、漬け物などに使われている山菜の“山ごぼう“はキク科で全く異なる) 木本では5月に蕾だったザクロが花と若い実に、他にナンテン、マサキの花を確認する。またナワシロイチゴの実が真っ赤に熟しており皆見つけては味わう。

陶器山では色々な樹木の花を間近に観察する事ができたが、その花々が食べられる物、面白い物、綺麗な物など様々な果実になると思うとまた楽しみである。 (文・写真 Y.M)

オカトラノオ

シャシャンボ

トウネズミモチ

ネジバナ

アカメガシワ・雌花

ハナハマセンブリ

 

マップ部会の5月活動報告

日 時 : 2022年5月23日

場 所 : あまの街道陶器山尾根道 (陶器山トンネル上の休憩所~大野台西住宅地付近をABCに区切り一年間定点観察する)

参加者 : 11名

幸い天気にも恵まれ集合場所から早速観察を開始する。

<A地区> 陶器山に多いネジキが、至る所で優しい白色の壺状の花を鈴なりに付け控えめな甘い香りを漂わす。 ガンピ(雁皮・別名カミノキ)も思いのほか多く、淡黄色の先が4裂している筒状の花を10個ほど付けその存在をアピール。 クリーム色の小さな花を道一杯に落としているのはカキノキ(豆)・・・AB。大木になるニワウルシ(別名シンジュ神樹)も幼木は枝葉を傘状に伸ばしているので見分けやすく、今は穂状に小さな花をたくさん付けている(花については「綺麗とは言いがたいが作りは細かい」の表記もあるので又ゆっくり観察してみたい)AC。 ピンク色の葯の白い花をたくさん付けているのはコミノネズミモチだろうか。他にもシャリンバイ、スイカズラ、トウネズミモチ、ネズミモチAB、ノイバラA~C等が咲き始めていた。

 草本では ハハコグサやチチコグサの仲間の特定に悩むが 咲き始めていた紫のキキョウソウ(別名ダンダンギキョウ)AB、小さな黄色のコメツブツメクサAC、ヒメジョオンA~C、ルリニワゼキショウ、ユウゲショウ等の花に心が和む。 イネ科も今は花盛り{アズマザササ東笹、真っ直ぐなイチゴツナギ、繊細な(ハナ)ヌカススキ・・・A、弓なりのカモジグサB、コバンソウBC、小穂が密集しているカモガヤ(別名オーチャードグラス)C}など多様である。)

<B地区> ちょっと珍しいナナミノキ(七実の木・美しい赤い実を沢山付ける事から命名される)の小さな薄紫色の雌花を見付ける。 草本では 新たにトキワツユクサの白い花、ニワゼキショウBCを確認。

<C地区> Aでも見られたナツハゼ(夏櫨・夏にハゼノキのように葉が色付く事から付く)つやつやした鐘状の紅くなった花を付けていた。ちいさなピンク色の花を塊の様に付けたウメモドキ、そしてセンダン(背が高く花を間近に見ることが出来ず残念)、心惹かれる名前のソヨゴ(風に吹かれた葉がソヨソヨと音をたてるため付けられたとあるが漢字名は「冬青」こちらも気になる命名である)の薄緑色の雌花を見る。 

 今回も樹木の花を間近に見ることが出来、充実した一日を過ごす事ができました。(文・写真 Y.M)

ネジキ

ガンピ

ナナミノキ

ナツハゼ

ウメモドキ

スイカズラ

マップ作り部会の4月活動報告

2022年度の「マップ作り部会」は場所を天野街道の陶器山の一部とし、陶器山トンネル上の休憩所を起点に南へ大野台西住宅地付近までをA・B・Cと地区を分け、一年をかけて定点観察します。地区をまたぐものは多く見られるところに記載しています。 なお、特に観察したい場所がある時などは柔軟に行動したいと思っています。

日 時 : 4月25日(月)  

場 所 : あまの街道陶器山尾根道

参 加 : 12名

 初回を前日の雨の影響を受ける事なく開催できほっとする。

<番外> まずはキンランが咲いていると聞き、地区外であったが会いに行く。美しい姿は一株だけでも出会えると嬉しくなる花である。

<A地区>  *木本 コナラの若木に付く虫えいを発見。直径4㎝もある大きな物で、ナラメリンゴフシ(楢芽林檎フシ)の名の通り陽の当たったところが少し紅くなっており、まるで林檎のようで美味しそうにすら見える。その他アラカシ、カマツカ、クサイチゴ、コナラ、モチツツジの花を見ることができた。  *草本では オオイヌノフグリ、オニタビラコ、オヤブジラミ、セイヨウタンポポ、チチコグサ、ツルニチニチソウ、ニガナ、ノゲシ、ヒメオドリコソウ、フラサバソウ、ヤエムグラなどの花を見る。

<B地区>  *木本 イブキジャコウソウ、ガンピ(蕾)、クサイチゴ、クロバイ、ニセアカシア(ハリエンジュ)、ミツバアケビ等の花を間近に観察。サルトリイバラやカキの実はまだ青い。  *草本では オッタチカタバミ、カスマグサ、カタバミ、カラスノエンドウ、カンサイタンポポ、シロツメクサ、セイタカハハコグサ、スイバ、スズメノエンドウ(実も可愛らしい)、スズメノヤリ(実)、タチツボスミレ(数は少ない)、ハルジオン、ヒメウズ、ヤブヘビイチゴなどを確認。

<C地区>  *木本 アオギリ(実、クルクル回りながら落ちてくるところを見てみたいものである)、アメリカマルバヤナギ、コバノガマズミ、ナワシロイチゴ(蕾)ムクノキの花を見る。   *草本では ギシギシを見付ける。黄色いコウゾリナやトウバナの花も咲き始める。その他ケキツネノボタン、コメツブツメクサ、シャガ、タチイヌノフグリ、ナガミヒナゲシ、ブタナ、ヤワゲフウロ等を確認。

 良く見かけるシャガは3倍体のため種子はできないのだと云う。花の構造も3・3・3…3本の雄蕊も雌蕊のヒラヒラした柱頭の付属体の裏に隠れている。これからシャガを見る目が変わりそうだ。 以上です。これからも部会員それぞれの観察力、知識、持ち味を出して頂き、楽しい観察会にして行ければと思います。  Y.M(文・写真)

イブキジャコウソウ

シャガ

スイバ花

ギシギシ花

ナラメリンゴフシ(虫えい)

キンラン

マップ作り部会の3月活動報告

月日 : 3月28日(月)

場所 : 松尾寺周辺の里山

参加人数 : 13人

活動内容 :

 今年度二回目の部会、桜、畑の菜の花、野や木々に咲く様々な花々に力をもらいながら観察をした。 集合場所松尾寺境内には大きなキランソウが数株咲いていた。お寺から下る道、A地区にはスミレ2種(タチツボスミレ、シハイスミレ)、タネツケバナとミチタネツケバナの違いなど観察した。1ミリくらいの小さな白い花ムシクサも見つけた。計19種の花を観察。

 畑沿いの道で、触ると痛いほどの葉を持つ植物が蕾をつけた。オニノゲシだと判明。鮮やかな黄色のウマノアシガタ、小葉が5枚であることからわかるオヘビイチゴ、スミレ、ノジスミレ、濃いピンクのノアザミの蕾も見つけた。ヒサカキ(ビシャコ)のガスのような匂い、シキミの芳香も確認。ここでは31種の植物を観察した。

 丘に登って行くC 地区では楚々と咲く山桜に目を奪われ、ヤワゲフウロ、キウリグサ、ヒメウズ、オオイヌノフグリ、カスマグサなどの小さな花々に心癒された。コバノミツバツツジやモチツツジも開花し始めていた。濃い紫の花が咲くミツバアケビ、白に近い薄紫の花が咲くアケビも発見した。またノシラン、サルトリイバラの実も見つけた。C地区では計16種の花と実が見られた。

 コロナで活動出来ない月も多く、2年続けて松尾寺周辺の植物を観察した。今年度は雨で二回中止になり、2年で5回しか行けなかったが、季節毎に変化する植物の観察を楽しむことが出来た。(文・写真ともF.K)  

アケビ

ノアザミ

ミツバアケビ

ヤワゲフウロ・オオイヌノフグリ

オニノゲシ

キランソウ

マップ作り部会6月活動報告

 月日 626

場所 松尾寺近辺の里山

参加人数 11

活動内容

 梅雨空の中、松尾寺に着くとハンゲショウが私達を歓迎してくれた。3ヶ月ぶりの観察なので、花や実を観察出来る植物はずいぶん変わっていた。

 A地区(お寺から民家のある所まで)ではウワミズサクラの実が見られた。房状に咲く花はよく知られているが、実を見るのは初めての人が多かった。熟した実は塩漬けや果実酒として食べられるそうだ。日があまり当たらないせいか、ここに咲くキュウリグサもハコベもトキワハゼも花が小さい。21種の花や実のなる植物が観察出来た。

 畑沿いのB地区では、草が刈られた後で様子が一変していた。一見よく似ているが異なる、ジャノヒゲとヒメヤブランが近くに咲き、美しい紫のウツボグサ、ピンクの可愛い送りますミゾカクシなどが見られた。また湿った所にしか咲かないヌマトラノオが咲き始めていた。イネ科の植物も多く咲き始め、49種の植物を観察した。

 丘に登って行く地区では、木本が多く、今食べられるウスノキやヒメコウゾの実、秋に期待できるナツハゼやアケビの実、食べられないイヌビワやサルトリイバラの実も見られた。マンネンダケも参加者の目を惹きつけた。観察後に花合わせをする場所にはピンクのネジバナと薄紫のヒナギキョウ(在来種、キキョウソウやヒナキキョウソウより色が薄く、茎一本に一輪ずつ咲く)が群生していた。また近頃よく見かけるハナハマセンブリの姿も見られた。C地区は雨が降り始めたため急いで観察したが、全部で24種の花や実が観察出来た。最後に3月報告の最後の写真の名前は「アオキの花」です。

(FK, 写真 RN, SH, YM)

ハンゲショウハナハマセンブリ

マップ作り部会3月活動報告

1  日時  :   322(月曜日)

2  場所       :   松尾寺周辺

3  参加者   :   12

4  活動内容 

 今年度3回目そして最後の部会。松尾寺の桜が私達を歓迎してくれた。 

 A地区歩き始めてすぐにスミレ2(タチツボスミレとシハイスミレ)その近くにキランソウ発見。名前の通りのトキワハゼも咲いていた。在来種タネツケバナと外来種ミチタネツケバナの違いも確認。特定外来生物に指定されているナルトサワギクの群落が出来ているのが心配だ。見かけない植物を見つけ、マダガスカル原産のシュロガヤツリだと判明。これも増えると厄介な植物だそうだ。A地区では18種の植物を観察できた。 

 続いてB地区。誰も名前を知らない植物、メンバーの検索でヤブチョロギと判明。調べると古代ローマ帝国時代の街道造りに使った花が戦後日本に入って来たそうだ。田んぼの縁にホトケノザ(ここの花の色は鮮やかで美しい)、ヒメオドリコソウ、オランダミミナグサ、ジシバリ、ノゲシ、ムラサキサギゴケ、ゲンゲ、クサイチゴ、ヘビイチゴ、ミドリハコベ(花柱が3本あるのを確認)など。小さなヒメウズも群生していた。鮮やかな黄色のウマノアシガタやムラサキケマンも見つけた。樹木の花では独特の匂いのヒサカキ、いい香りのシキミ。B地区では計26種を確認した。

 今回は前日の雨で道が悪いためC地区での観察を諦め、代わりに池の周りを散策。そこで見つけた樹木の花。写真を掲載するので名前を当ててください。答は次回。(文・写真  FK)

タチツボスミレ

ホトケノザ

ヤブチョロギ

ウマノアシガタ

ムラサキケマン

名前を当てて下さい

 

マップ作り部会の11月活動報告

1.日 時 : 10月26日(月)

2.場 所 : 松尾寺周辺 

3.参加者 : 16名

4・活動内容

<A地区> 絶好の観察日和の中、前号でお知らせしたママコノシリヌグイならぬイシミカワの観察からスタートする。咲き始めたツワブキの黄色い花やアメリカセンダングサ、イネ科のカゼクサ、ヌカキビ等を見ながら下る。

<B地区> コブナグサ、スベリヒユが花をつけ、4月頃から咲き始めているトキワハゼはまだ愛らしい姿を見せてくれていた。不思議な姿のフユノハナワラビ(ハナヤスリ科のシダ植物)、アレチハナガサ、ヤナギタデ、ホシアサガオ、春のオオイヌノフグリ等を見つける。昼食場所では花序が二叉になるキシュウスズメノヒエ(キシュウと付くが熱帯アジア・アメリカ大陸が原産)を観察する。前回時間が無くて行けなかったB地区をさらに進むと色爽やかなツリガネニンジンが立ち並んでおり歓声が上がる。刈り取られずに一株だけ残っていたジュズダマを見てUターン、C地区に向かう。

<C地区> ノシラン(実は今は黄緑色)の前にキチジョウソウ(吉祥草・花はめったに開かず、開花すると吉事があるためこの名が付く)が群生しており驚く。赤紫の穂状に付いた蕾の下から一輪二輪と花が開き始めた風情は何とも云えず、嬉しい出会いであった。又コウヤボウキ、ケシロヨメナ、紫色のクコの花等も見ることが出来た。

刈り取られて見られ無くなったものも含めて確認出来なかったもの、新たに見つけられたもの、色々な変化を体感した一日となった。 (文・写真 YM)

ヤナギタデ

キチジョウソウ

ヒレタゴボウ

チョウジタデ

フユノハナワラビ

キシュウスズメノヒエ

 

マップ部会9月活動報告

月 日  :  9月28日(月)

場 所  :   松尾寺周辺

参加者     :   18名

活動内容

今年度初めてのマップ部会、秋の空と美しい花々が私達を待ってくれていた。

A地区(松尾寺を下り民家に出るまで): 集合場所の松尾寺を出てすぐに見た果実 の美しい植物はママコノシリヌグイと思いきや、後日イシミカワと判明。ナツフジの実、カエデドコロの花と実、ウリクサ、トキワハゼなど17種の植物を観察した。

B地区(水田に沿った道) : 秋の訪れを感じさせるヒガンバナをはじめ、50種以上の植物を観察した。ピンク色のキツネノマゴは何処でもよく見られるが、ここでは白い花が多かった。水田や湿地に生育する湿性植物、イボクサ(ツユクサ科)、コナギ(ミズアオイ科)、チョウジタデ(アカバナ科)、ミゾカクシ(キキョウ科)や、イネ科の植物(キンエノコロ、オヒシバ、メヒシバ、シマスズメノヒエ、チヂミザサなど)が多く見られた。スイカ色のシュウカイドウ、愛らしい紫色のツリガネニンジン、小さな緑の風船のようなスズメウリの実は参加者の目を惹きつけた。

C地区(水田から少し登った丘の周辺) : 5種のハギ(アレチヌスビトハギ、ヌスビトハギ、ネコハギ、マルバハギ、メドハギ)、ノシラン、ヤブランなど30種近くの植物を観察した。まだ熟れていないがアケビの実、次回が楽しみだ。

当日名前のわからなかった植物もあったが、メンバーの力を借りていくつかが判明した(オギノツメ、ナキリスゲなど)。

松尾寺近辺に生育している植物の花や実の月毎の変化を、参加者それぞれが楽しみ、互いに学びあえる部会にして行きたい。(文、写真 FK)

マップ部会9月の花

マップ作り部会2月活動報告

1.月  日 2月24日(月)

2.場  所 神納~唐久谷~地蔵寺~千早口駅

3.参加者数 7名

4.活動内容 時期的に花も咲いていないと思いながらも、春を思わせるような温かい日差しのもといつも通りの道を行く。初めに見つけたのはヒガンバナの葉(夏を迎えるころには枯れてなくなるらしい)水路にはクレソンのほかタネツケバナ、オオイヌノフグリ土手にはカラスノエンドウ、ノアザミ、タチツボスミレなどが花をつけているのが見られた。続いてサンシュユの木にも小さくほころんだ花芽があり、近くにフキノトウが3つ程顔を出しているのを見つける。その後、目新しいものが見つけられずにいたが、シキミの花、アオキの蕾(天ぷらやお浸しとして食用できる)と赤い実を付けているもの、初めて見たヒイラギナンテンの花(いい匂いがするらしい)、少し膨らんだタラノキの新芽(来月にはいただけそう)、アセビの花、ヤブニッケイと思われる木(帰宅後調べていただいた結果葉の大きさ葉の裏の色でシロダモと判断)があった。帰り道、満開の白梅とナンテンの赤い実が綺麗な景観を見せてくれました。(H.N)

サンシュユの花芽

フキノトウ

シキミの花

アオキの蕾

ヒイラギナンテンの花

満開の白梅とナンテン

マップ作り部会11月活動報告

1.月  日 11月25日(月)

2.場  所 神納~唐久谷~地蔵寺~千早口駅

3.参加者数 8名

4.活動内容 曇り一時雨の予報の中、今年最後の活動を実施。ほぼ花がない時期にヨメナ、キツネノマゴ、ヤクシソウ、茶の木などが花をつけているのが見られた。代わりに秋の実と種子がたくさん見ることが出来た。クズ、スイカズラ、ヤブムラサキ、エノキ、ビナンカズラ、ヒヨドリジョウゴ、トキリマメ、センニンソウなどがあり、ビナンカズラ、アオツズラフジそれとカラスウリの果実の中身を空けてみる。ビナンカズラの果実を切ってみると白い花托の周りに果実がたくさんくっついていて、その中に白い種が入っている。アオツズラフジは何度か見たことがあるアンモナイト型の種があり、烏瓜は初めて空けて見ると打ち出の小槌のような種子がある。あとで調べてみると大黒様にも似ていて、しばらくすると種が金色に変色し「金運に良い」と記述があった。またセンボンヤリ、ゲンノショウコなどの花後をじっくりと観察することが出来た。ゲンノショウコは別名ミコシグサと呼ばれていて種を飛ばした跡が神輿の形に似ているとのことだった。 途中の地蔵寺の紅葉は終わりに近かったがそれなりに裏山と合わせ綺麗な紅葉が見られた。

クズの種子  
ビナンカズラの果実 
センニンソウの種子
カラスウリの種子
アオツズラフジの種子
ゲンノショウコの花柄