15期生6月1日・2日の講座報告

年月日 : 2022年 6月 1日(水)晴れ ・ 2日(木) 快晴

講座名 : 芦生の森一泊研修

講 師 : ネイチャーガイド 高御堂さん、三船さん、前田さん、藤原さん

会 場 : 京都大学フィールド科学教育研究センター森林ステーション芦生研究林

今回は待望の一泊研修で心浮き浮き笑顔で出発。1日目は昔ながらのかやぶき屋根の民家の集落である美山かやぶきの里を散策して宿に早めに到着。夜は15期がスタートしてから初めての一同での食事プラス懇親会で大いに盛り上がり、楽しい時間を共有した。

2日目は今回のメインである芦生の森のトレッキングツアーである。コースは由良川の源と言える谷で原生林の姿をよく留めている歩行距離約4kmの上谷コースである。お弁当をリックに入れてアカショウビンの鳴き声を聞きながら終点の杉尾峠を目指して長治谷作業所を出発して林道へ。スギ林を抜けた野田畑湿原には木地師の住居跡や植えられた黒松やスモモ、ヤマザクラが見られた。そうして、木々が芽吹いて新緑を鮮やかに爆発させている原生林へ。サワグルミ、トチの木、ブナなどの大木、クマハギされた杉や芦生研究林の天然林を代表するアシウスギ、モリアオガエルの白い卵塊、クマの越冬穴、ギンリョウソウ、アシウテンナンショウ、ニリンソウ、キンラン等々頭上から足元まで見るものがたくさんあり観察のネタは尽きない。2班に分かれてのトレッキングで後の班で大発見がありました。Hさんが足元の積もった落葉から先だけ頭を覗かせているキノコを見つけたのでガイドの方に見てもらうと、そのキノコが匂うかどうか確認した後「今出たての希少種のキイロスッポンタケ(匂いがしないので幼菌)です。」との答えに一同、びっくり キノコの専門の先生に連絡されてキイロスッポンタケは京都府内では絶滅したと考えられているキノコなので貴重な研究材料となりそうですネ。由良川の源頭部を確認し杉尾峠から日本海を望んで、谷を渡る心地よい涼風と共にトレッキングツアーは終了しました。自然が創り出した原生林の凄さを感じると共に未来にこの姿を残していく重要性を認識させられた。季節によっていろいろな表情を見せてくれる、この芦生の森をまた訪れてみたいものだ。好天に恵まれ、仲間たちと楽しく過ごした2日間でした。 (T・O、T・U)

トチの巨樹と集合写真

オオルリがいってらっしゃーい❣

新しいクマハギの痕

葉や枝が下向きなのは行きの重さに耐えるため

見つけたよ❕希少種のキイロスッポンタケ

花が葉の下にあるアシウテンナンショウ

15期生6月1日・2日の講座報告」への1件のフィードバック

  1. キイロスッポンタケの傘の色、卵からの出たてではこんな綺麗な黄色をしているのですね! 秋に見られるスッポンタケの始めの傘の色はどんな色をしているのでしょう?
    とにかく芦生の魅力に今一度とりつかれそうな一枚ですね。見事。(M.K)

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