14期生の6月8日補講講座報告

月 日:2022年6月8日(水)晴れ

講座名:自然公園の観察①

講 師:武田敏文先生 3名のガイドの皆さま

場 所:くろんど園地

 絶好のハイキング日和。準備体操後、3班に分かれて出発。川のせせらぎを聞き、滑らないよう注意して足を進める。白くかわいらしい花が印象的なテイカカズラはつる性の植物。花は初め白く、次第に淡黄色になりジャスミンに似た芳香がある。ムラサキ色の花はタツナミソウ。日当たりを求めて一方向に偏って咲き、とてもかわいい花の形。日本を代表するユリと言われるササユリ。白い花やピンク色の花でひっそりと咲いている。葉がササに似ていることが名前の由来である。

 昼食後、自然公園の意義は、自然の大切さを学ぶ環境教育の場であるなど興味深いレクチャーを受けた。後半コースのミズバショウの群生地向け出発。ウグイス、ホトトギスの鳴き声を聴きながら森林浴気分で心地よい。独特の匂いを持つがきれいな花を咲かせるドクダミ、トラの尻尾のようだと言われるオカトラノオなど観察しながら、ミズバショウの群生地に到着。葉っぱの大きさにビックリ!現在約2,500株あるそうで、ミズバショウの見頃は4月初旬。是非また訪れたいものである。

 次にモリアオガエルの泡巣がある池に案内してもらう。カエルは水中で産卵するのがほとんどだが、モリアオガエルは水面上にせり出した木の枝などに白い卵塊を産みつける。ガイドさんも初めて見るというモリアオガエルが池の中で、私たちを見張るように卵塊の見える位置に心配な様子でじっとしている。親は大変だ。泳ぐ姿がかわいいく時間を忘れて見入る。今日一番の盛り上がりとなった。ガイドさん達のおかげで、沢山の自然に触れ楽しく充実した講座も終了。本日の歩行距離10㎞ほど全員完歩お疲れさまでした。(N.S)

ササユリ花言葉 『上品』『清浄』

日本には世界自然遺産は5つあります

ミズバショウとラクウショウ

モリアオガエル 赤い目がチャーミング

14期生の6月1日補講講座報告

月 日:2022年6月1日(水)晴れ

講座名:琵琶湖の環境と薬用植物観察

講  師:滋賀県藤原主査、山浦 高夫館長(山科植物資料館)

場  所:滋賀県大津合同庁舎、日本新薬 山科植物資料館

 午前は、日本最大の湖である「琵琶湖の環境問題」についての講座。近畿の水がめと言われ、私たちの生活には欠かせない存在である琵琶湖の概要や価値についての話のあと、治水・利水の対策、1977年の淡水赤潮の大発生に伴う工場排水規制や石鹸運動などによる水質汚濁対策、ヨシ群落の保全活動など住民や地元企業が自治体と一体となって水環境を守ることに取り組んできたことや、近年は外来魚や外来水生植物の大量発生の問題やプラスチックごみ問題に取り組んでいる。現在は「琵琶湖」を切り口としてマザーレイクゴールズ(MLGs)により2030年の持続可能社会へ向けた13のゴールを設定しているなどの様々な環境保全対策の説明を聞き、水環境を守る大変さと大切さを認識した。今日の講座で滋賀県の皆さんに感謝の気持ちが湧いてきたようであった。

 午後は、日本新薬の山科植物資料館で薬草の観察。資料館の歴史や薬用植物がどんな薬に使われているかなどの説明を聞いて、園内の植物観察へ。園内には3080種の薬用・有用植物を栽培していて、回虫を駆除する薬になるミブヨモギやウコン、ベニバナ、コンニャク、レモン、アーモンド、アセロラ、ムクロジなど馴染みのある草木も多く、薬効などの説明を聞きながら、花や果実、葉っぱなどの匂いや味などを確認し、その度に感嘆の声が上がった。また世界三大珍植物と言われ、一生の間2枚の本葉だけを伸ばすキソウテンガイなどの珍しい植物や毒草なども紹介してもらいその特徴や効能を教えてもらった。最近の新薬はほとんどが科学的に合成して作っているが、長い歴史の中で薬草の果たしてきた役割は大切な遺産で、いつの日か自然の物から作る薬がもっと必要になるときが来るかもしれないと思った。(K.T)

資料館のミブヨモギ
この栽培・育種研究から始まった

これはどんな匂いかな?
何でもチャレンジします

食虫植物のハエジゴク
大きな口を開けて待ってますよ

これがキソウテンガイ葉っぱは2枚
1年で約20㎝伸びます

14期生の5月25日補講講座報告

月 日:2022年5月25日(水)晴れ

講座名:コケの観察

講 師:木村 全邦先生

場 所:橿原公苑

 初夏を思わせるような陽気。今日は、日ごろからよく目にするコケの観察。コケ植物は日本に約1700種、世界に約2万種見つかっている。コケ植物とは①光合成をおこなう②根がない③維管束がない(維管束とは植物の血管のようなもの)④花を咲かせない⑤オスとメスがあるとのこと。また、植物学では蘚類(スギゴケのなかま)、苔類(ゼニゴケのなかま)、ツノゴケ類の3つのグループことを言う。グループごとに胞子体の形が違うとのこと。今日のキーワードは【胞子体】覚えておこう!

 午後からルーペを片手にコケの観察。水と光と空気のきれいな場所がコケにとっていい環境である。エゾスナゴケに水をかけルーペで見ると肉眼で見るのとは全く違い、葉が広がって星のような形になりとても美しい。樹木に生育しているサヤゴケ、フルノコゴケなどを木にはりつくようにしてルーペで確認する。これらの樹木に生育するコケが木を枯らすわけではないと聞き安心。龍安寺の石庭に築山として使われているコバノチョウチンゴケ、光沢があるヒロハツヤゴケなど次々と観察。ルーペで観察、写真撮影、そして講師の説明を聞きメモを取る忙しさ。皆さんコケの美しさに魅了されテキパキ動きが軽やか。最後にツノ状に立ち上がる胞子体を持つニワツノゴケ、鳳凰の羽のような形から名付けられたというホウオウゴケを観察。コケの幻想的な美しさを知ることができ、また世界が広がった。(N.S)

それぞれやる事がいっぱい

星に見えます!エゾスナゴケ

ルーペを通して撮影 ニワツノゴケ

ヒメタチゴケ

14期生の5月18日補講講座報告

月 日: 2022年5月18日(水)晴れ

講座名: 里山の竹の間伐体験とクラフト作り

講 師: 田淵武夫先生(富田林の自然を守る会代表)

     カレッジ里山保全部会 野間様 牧野様

場 所: 滝谷・奥の谷

 暑いぐらいの良い天気に恵まれ滝谷不動駅から奥の谷まででひと汗かき到着。田淵先生に里山の成り立ちと保全活動のお話を聞き、この自然を維持していくことの大変さがじわじわとわかってきました。竹切は危険が伴うためヘルメット、スパッツ、滑り止めのアイゼン?革手袋、最後にノコギリとダニ除けスプレーで準備OK。この辺り元はミカン山だったとのこと。山を守るには竹を全部は伐れないし設計図どおりにはならないため「順応的管理」方法を取らざるを得ないなどのお話。植物のガマズミ、ウツギ(卯の花)などの説明や手入れをしている森としていない森の比較、竹は3ヶ月で10mも成長すること、竹藪の竹は全て同じクローンであること、竹は幹が空洞の為【節】で弱さを保持している、では竹はどの科の植物でしょうか?じつはイネ科の草本と聞いて一同驚きました。やっと目指す竹林へ到着。富田林の自然を守る会のお手伝いの方から見本の伐り方を教えて頂き、講座生の実習開始、倒す方向を見定めノコギリを使って交代しながら切り倒しましたがなかなか難しくしんどかったですね。2mぐらいにさらに切り(たまきり)竹細工用に担いで運んだ。

 午後は、皆さん何を作るか思案しながら決め、思い思い太い竹や細い竹を切ったり削ったり、先生に教えてもらってるのか、作ってもらってるのかわからない人もいませんでしたか?最後はなんとか作品として出来上がりました。よい季節でよい体験できました、お手伝いいただいた方たちにお礼申し上げます。(hiro)

ヘルメットに革手袋 準備OK

目指す 竹林

初めての竹切 頑張って!

これは「花入れ」見事ですね

14期生の5月11日補講講座報告

月 日: 2022年5月11日(水)雨のち晴れ

講座名: 昆虫入門③

講 師: 鈴木真裕 先生

場 所: 堺自然ふれあいの森

 午前の座学はまず昆虫は6本足の生物である、など前回の復習から①昆虫とは②昆虫の多様性③ふれあいの森の昆虫 の順に進みました。地球上に昆虫が出現したのが4.8億年前、現在約100万種が存在しており、植物の27万種よりはるかに多い。では種類の多い順は?カメムシ目と答えた人が多かったのはひいき目でした?皆さん驚いたのは1位コウチュウ目37万種、2位ハチ目13万種、チョウ、ハエ、カメムシの順でした。日本でもコウチュウ目10600種、ハチ目4500種などでやはり5位はカメムシ目2920種がいる。昆虫の多様性として里山では山雑木林、田、畑などでクワガタムシ、トンボ、ハンミョウ、カメムシなど環境への適応に応じた昆虫が生きていることを知った。堺自然ふれあいの森の紹介では、ギシギシアブラムシのカメムシ類イシガケチョウのチョウ類サルハムシ、コメツキムシのコウチュウ類アサヒナカワトンボのトンボ類などの多くの写真を見て午後の観察への期待が高まり、昆虫の目(モク)当てクイズでは頭をひねって回答し楽しみました。

 午後は幸いお天気も晴れ、第二豊田川みちを採集網やかごを持って思い思いに上を見たり下を見たりの昆虫採集で久しぶりに汗をかいて走り回りました。網から箱へ取り込むときに逃がしてしまうので苦労をしましたね。森の館に戻って一人一人図鑑を片手に苦労をしながら何とか同定できましたでしょうか? 今日の観られた昆虫は7目35種となりました。皆さんよく頑張りましたね。良い季節にいい汗をかいて楽しい日になりました。(hiro)

採集できましたか?逃がさないように

そこそこ! そこに・・・どこどこ?

アサヒナカワトンボ Get!!

難しいが 面白い 同定

昆虫目(モク)当てクイズ

こうやって網を仕舞います

14期生の4月20日補講講座報告

月 日:2022年4月20日(水)晴れ

講座名:ネイチャーフォト入門

講 師:阿倉 薫先生

場 所:ファインプラザ大阪

 さわやかな青空。今日は、カメラのレンズを通して昆虫などの観察や撮影を行う講座。岩湧の森で出会った虫たちを1000種類以上撮影され、その中から様々な写真や動画を鑑賞。ユニークな動きで散歩するナナフシモドキの動画で癒される。アブラムシはメスだけで子どもを産むことができる「単為生殖」だそうである。ヒメバチはコナラの木に長い産卵管を入れて器用に卵を産む。知らないことがまだまだいっぱい!「昆虫に出合うたびに感動するんです!すごいですよね。」と仰る講師の優しい言葉に昆虫愛があふれている。

 トンボの雌雄の見分け方は、横向きにして腹部の根本付近がふくれている(副性器)のがオス、滑らかであればメス。これからはじっくりと観察してみよう。嫌われがちなクモは眼が8個で種類によって位置や形状が違う。クモをじっと見ることがないのでこんなにあるなんて驚き。最後に100均で買えるというマクロレンズを使って、紙幣や硬貨の細かい部分を撮影。肉眼では見えなかった細かい文字やデザインがはっきり見ることが出来た。賑やかな声に包まれ笑顔のまま講座終了となった。(S.N)

久々の座学 真剣に耳を傾けます

マクロレンズ 100均で買えます

エサキモンツキノカメムシ背中にハート模様

アケボノソウ 密を求めてアリさん集合

14期生の4月13日補講講座報告

年月日:2022年4月13日(水) くもりのち晴れ

講座名:補講講座 生命の歴史物語と自然博物館見学

講 師:各施設担当者

場 所:JT高槻生命誌研究館、高槻市立自然博物館(あくあぴあ芥川)

 今年度最初の補講はJT高槻生命誌研究館から始まりました。生命誌とは?地球誕生から46億年。では生命は?ここで扇型の生命誌絵巻が登場、38億年前に生命が誕生し、現在地球上には5000万種いる生物も元は1種の生命であった。展示物の説明を受けながら、祖先細胞、ゲノム、DNA、RNA・・・段々頭の中は二重らせん状になってきました。人間の細胞は37兆個で構成されている事、脊椎動物の祖先はミクロミンギアとの事。46億年の時間生き物の多様性と共通性を体験して、何とか我に返った感じがしたのは私だけだったでしょうか? 説明員の方々お世話になりました。

 その後高槻駅よりバスで高槻市立自然博物館(あくあぴあ芥川)に異動し昼食。午後は遊びながら学ぶとのコンセプトの展示物や芥川に生息する魚類の水槽や生き物、鳥類の剝製、昆虫標本も説明を受けた。カナヘビのお出迎えを受けての芥川緑地観察では、ツクシンボも残っていました。研究員さんの専門であるアリを主体とした昆虫観察ではタイワンタケクマバチ(クマバチ類)、キバネアシブトマキバサシガメ(カメムシ類)、アミメアリなど沢山を観察できました。鳥のイカルがきれいな声で鳴き観察会の最後にカワセミも姿を見せてくれ、面白いお話を聴けて楽しい一日となりました。(hiro)

これがDNAの二重らせん構造

カナヘビくんがお出迎え

今年の最後のツクシでしたね

カワセミがきれいな姿をみせてくれました

14期生の3月23日講座報告

2022年3月23日(水) くもり

修了式と記念講演

講演名: すべてはつながっている~私達の生活と自然との関係

講 師: 赤木智香子先生(ラプター・フォレスト代表)

場 所: 国際障害者交流センター ビッグ・アイ研修室

 今日は、大阪シニア自然カレッジでは初めて3年に亘っての14期生の講座修了式に臨むことになりました。コロナ禍一年間の休講があり講座生さんも体調や生活のリズム作りもなかなか難しかったと思います。よくがんばって今日に至りました。

 修了記念講演は哺乳類入門講座を担当して頂いております赤木先生です。人と自然は互いに密接に結び付いて影響を与え合っていること、生物多様性やその保全の必要性、様々な生態系と我々が恩恵を受けている生態系サービスは生活の基盤であり「セーフティーネット」=助け合いでもあること。里山の荒廃、餌付けによる人を恐れない新世代動物の出現、地球環境の変化などの生物多様性の危機を向かえ、我々は野生動物との適切な関係を保ち、隣人として野生生物の生活を「少しだけのぞかせてもらう」気持ちで行動をしよう。そしてフィールド・マナーを守り五感で自然を楽しみましょうとお話をして頂き、質問にも丁寧にお答えいただき時間が足らない程でした。先生自作のハヤブサ・イヌワシのエンピツ画のプレゼントまで戴きました。

 その後修了式となり新谷代表理事からのご挨拶と17名の講座生さんへ修了書の授与と1名の方に皆勤賞が贈られました。最後に「思い出のひと言」や懐かしいフォトで3年間の思い出を感じながら終了しました。(hiro)

最後の記念講座です

すべてはつながっている~私達の生活と自然との関係

修了証授与 おめでとうございます

14期生の3月16日講座報告

月 日:2022年3月16日(水)晴れ

講座名:地球環境問題と私達の未来(お日さまの力で料理しよう)

講  師:巖  圭 介 先生

場  所:堺市立栂文化会館 研修室+屋外

 14期生の正規講座の最終回は地球環境問題がテーマ。難しい勉強かと思った人が多かったが、先生から環境問題を身近に分かってもらえるよう実験を中心に行いたいと聞いて笑顔が広がった。地球温暖化対策については、世界中で二酸化炭素の排出削減の取り組みが行われているが、これらのことを実行していくにはエネルギーの使い方を考えなければならない。今日はその一つとして太陽光を利用して料理を作るという実験をした。

 ソーラークッキングの原理は、光を吸収すると熱になることを利用して調理をすることで、ポイントは①反射板を増やしてできるだけ広い範囲の太陽光を集める。②黒い容器で熱を吸収する。③集めた熱を逃がさないように保温する。という3つです。季節により太陽の角度が変わるので上手く合わせられるように作ることが必要との注意点を聞きクッカー制作に。初めは紙に印刷した4種類を練習。比較的簡単なものから始め少し複雑なものまで、何年振りかで山折り谷折りなどの工作に取り組みました。一通り練習したところでいよいよレンジシートを使って先生発案の「ソーラークッカー2号」の制作に取り掛かるが、練習の紙とのサイズの違いや折り方に苦労しながらも何とか全員完成できた。

 調理は、ゆで卵に挑戦。卵を入れた黒い缶に水を入れて保温用にビニール袋をかぶせてクッカーの真ん中に置く、暫くすると水滴が付き段々触れないほど熱くなりみんなびっくり。今日は快晴で太陽の光がソーラークッカーに降り注ぎ1時間半程でゆで卵が出来た。先生持参のクッカーはいろんな種類があり、中には130℃まで温度の上がるものもあって紙コップでプリンも作れた。他のクッカーではフライパンで目玉焼きや更には鍋でパンケーキやご飯も炊けそのたびに歓声が上がった。試食するとプリンはちゃんと固まっていて美味しいし、ご飯もしっかり炊けていた。最初は半信半疑だった人も簡単なソーラークッカーでもこれだけのことが出来るということに驚き、一人ひとりが太陽エネルギーをできるだけ賢く使い、化石燃料の消費量を減らして気候変動を止めることが持続可能な社会をつくることになるのだと実感した講座となりました。(T.K)

クッカーの制作上手くできたかな?

ソーラークッカーを並べてゆで卵を作ります

先生のクッカー:左は目玉焼き右はプリン

美味しいご飯が見事に炊けました!!

14期生の1月12日講座報告

月 日:2022年1月12日(水)曇り一時氷雨

講座名:鳥類の観察と世界の植物

講 師:桑田 幹雄先生・相原 正温先生

場 所:鶴見緑地公園・咲くやこの花館

 寒くなりそうだが空は青く澄んでいる。防寒対策バッチリで鶴見緑地公園向けて元気にスタート。大池周辺では、頭頂がクリーム色のヒドリガモ、長い尾羽のオナガガモ、目が金色のキンクロハジロなど最近の野鳥観察で見かけたお馴染みのカモ達がいっぱい。ユリカモメも仲間に加わって賑やか。カワセミ情報を聞いて探していると発見!毎回講座ごとに出合うことができラッキー。今年も幸先がいいと顔がほころぶ。鳥の声を聴きながら歩いているとジョウビタキも発見。可愛い目と背中のオレンジがチャームポイント。寒風の中、鳥合わせで30種類確認することができました。

 午後からは、日本最大級の温室で世界の植物に出会える「咲くやこの花館」へ。熱帯地方では高さ30mに生長するインドボダイジュ、燃えるような赤い花のカエンボク、カトレヤなど多種類のラン、きれいな花に魅了され外の雨音も気になりません。ヒマラヤの青いケシと呼ばれるメコノプシスは気品があり楚々としている。展示室では【こけ展】が開催中で、こけの盆栽などこけの作り出す不思議な世界を覗いた。12月に受講した粘菌のコーナー見学を最後に充実した講座終了。寒い一日お疲れさま。(S.N)

アオサギ:するどい眼光でじっと佇みます

カワセミ:やっぱりキレイです

ジョウビタキ:クリクリ目が可愛いでしょ

目に鮮やか!カトレヤ、ランなど美しい!

カエンボク:見た目がとても華やかな木

メコノプシス:主産地はヒマラヤの高山地帯

14期生の12月22日講座報告

日 時:2021年12月22日(水) 晴れのち曇り

講座名:クラフトづくりとネイチャーゲーム

講  師:現地担当者

場  所:大阪市立信太山青少年野外活動センター(和泉市)

 今年最後の講座はクラフトづくりから始まった。マイ箸づくり、まが玉づくり、杉焼板クラフト、動物焼板クラフトの4種類からそれぞれが選んだものに挑戦。久しぶりの工作に慣れない手つきで取り組む人も多かったが皆さん熱心に取り組み、立派な作品や自画自賛?の作品が出来ました。

 昼からは自然に親しむアクティビティ。お題に書かれた自然のものを探しビンゴを作るネイチャービンゴからスタート。3班の対抗戦で行い「黄色や青色のもの」、「顔より大きい葉っぱ」、「いい香りのするもの」、「季節を感じるもの」などお題の12種類を探しました。各班が創意工夫を凝らして集めてきたものを並べ、班長が順番に1種類ずつ品物をアピール!カレッジの飯田理事が審査委員となり判定の結果、7ポイントを獲得した3班の優勝となりました。

  続いては地図を見てポイントを回りながら自然にちなんだクイズに答えるオリエンテーリング。これも班別に8ポイント10問のクイズを解いて回りました。今まで学んで来たことを思い出して、知っていることを教え合い和気あいあいと回っていましたが、最後の問題の「サンシュユという木の枝を利用して作る食べ物は?①パン②クッキー③ヨーグルト」という問題には各班とも苦戦。サンシュユは薬用植物で赤い実は解熱剤として使われているということは知っている人もいましたが、枝の利用ということで皆さん悩んでいました。正解は③番のヨーグルトですが、作り方に興味のある方はネットで調べてみてください。今日は慌ただしい師走のなかアウトドアで自然とふれ合う1日になりました。みなさんよいお年をお迎えください。(T.K)

クラフトづくりは真剣です。

みんな上手にできました(まが玉づくり)

ネイチャービンゴではいろんなものを集めました

サンシュユの枝は何を作るのに使うのかなぁ?

14期生の12月15日講座報告

年月日:2021年12月15日(水) 晴れ

講座名:粘菌の観察

講 師:川上新一先生(和歌山県立自然博物館)

場 所:堺自然ふれあいの森

 コロナ禍、何回も延期中止になっていた念願の「粘菌の観察」講座が開講できました。粘菌とは?英語でSlime Mold(ネバネバした菌)の和訳でアメーバ細胞やその集合体が分泌していることから名付けられた。近年、DNAを調べる手法が進歩したことにより、粘菌は植物でも動物でも菌類でもない生き物!であり、単細胞のアメーバ細胞を有する「アメーバ動物」というグループに属することになった。世界では変形菌(真性粘菌)が1000種以上日本では約600種が確認されているらしい。子実体から風で飛ばされた10ミクロン(0.01ミリ)の胞子は成層圏まで上がることも確認されており、変形体は一時間に数ミリ~数センチも移動可能でき、バクテリアやキノコを餌とする事によって植物の分解を遅らせ森の生態系を維持する自然界での役割を果たしている。そして粘菌は「森の宝石、森の妖精、森の魔術師」などと呼ばれてますよと川上先生は可愛げに言われてました。彼の南方熊楠(ミナカタ クマグス)の研究や「粘菌が迷路の最短の道を選び移動する発見」でイグノーベル賞を受賞したことも面白い話題で、データでは色々な変形体の写真見せてもらい興味が湧いてきました。

 午後はふれあいの森の中を観察と採集にスタート。今は見つかる数が少ない時期にあたるが気持ちは前向きにと森の中に入って行った。シイタケ栽培木に付いている個体を見つけた「ムラサキホコリ」と同定やったー!それから木をひっくり返しひっくり返して見つけたと判定はキノコです・・・残念!ひたすら朽ちた倒木を探し回るのはまるで宝探しのようです。見つかるのはほぼキノコ類でロクショウグレラキンとかヤマンバノカミノケなど変な名前のキノコでした。教室に戻って先生持参くださった個体を顕微鏡で観察し子実体の形態の不思議、美しさや動いているのに講座生も更に興味が湧きました。粘菌ロボットや粘菌コンピューターのへの開発が模索されようとしている。ぜひ期待したいと結びました。 (hiro)

アメーバ状の粘菌

ひたすら倒木をひっくり返して観察です

面白い形やきれいな色の粘菌の仲間

よく見てくださいね。私はここにいますよ。

14期生の12月8日講座報告

月 日: 2021年12月8日(水)曇りのち晴れ

講座名: 野鳥入門 ➁

講 師: 久下直哉先生

場 所: 大阪城公園

 心配していた前日の本降りの雨も上がってくれ、JR大阪城公園より久しぶりの久下先生の講座です。先ずは①双眼鏡の使い方、②野鳥の見つけ方と伝え方、③今日出会いたい鳥のお話を確認した。きょうは止まっている鳥、エサを探している様子を中心に見つけて行き、野鳥が止まっている木を時計に例えてその方向を伝える技術を教えてもらった。次に鳥の基本種類を覚えることで鳥の見分け方につながること、大きさではスズメ、ハト、カラスの順で判断すること、色、くちばしや頭や尾っぽの形、歩き方等々である。今日の出会いたい鳥カワセミ、ジョウビタキをめざしてスタート。

 東外堀では、水鳥たちがシベリアからやって来てましたが数はまだまだ少ない様子。オオバン、ホシハジロ、ハシビロガモ、アオサギなどや、オカヨシガモ、ヨシガモ、コガモも少数見つけた。カワセミが午前中に現れるというポイントで少し粘ったが残念となり梅園で昼食をとりました。

 午後はお天気も晴れ少し暖かくなっていい感じです。内堀ではハシビロガモ、ヒドリガモ、マガモやツグミ、ハクセキレイなど狙いのジョウビタキはまだ。桜門の内堀ではヌートリアを見つけてワイワイがやがや、天守閣を廻っての所でやっとジョウビタキが出てきてくれホッとひと安心、更には帰りの外堀で先生が鳥の声を聞きつけてくれ・・・とうとう念願が出てきてくれました、背中のとってもきれいな青色をしたカワセミです。最後の最後に登場とは粋なもんですな! 鳥合わせで28種類確認できました。お疲れ様。(S.H)

りりしい顔のハシビロガモ

お昼寝タイムのヨシガモ

ヌートリアを見つけてワイワイがやがやです

私がオオバンです

こんなに近くでスズメを見たことないでしょ

大見得きってのカワセミ登場してくれました

14期生12月1日-2日講座報告

日 時:2021年12月1日(水)曇りのち晴、2日(木) 晴れ時々曇り

講座名:西はりま天文台1泊研修

講  師:施設担当者

場  所:兵庫耐震工学研究センター、大型放射光施設スプリング8、

    兵庫県立大学西はりま天文台、兵庫県立人と自然の博物館

 

 やっとコロナ感染拡大が収まり14期初めての1泊研修。感染防止対策をしっかりして出発です。最初は大型耐震実験施設(E-ディフェンス)の見学。実物大の構造物を使い破壊のメカニズムや耐震効果を検証し、地震から人命を守る構造物の設計を目指す世界最大級の実験施設です。実物大の規模の大きさに驚き、簡単な補強でも効果はあることが分かり地震対策の必要性を再認識しました。次に訪れたのは世界最高性能の放射光を生み出せるSPring-8。放射光とは電子を光と同じ速度まで加速し磁石で方向を曲げたときに発生する強力な電磁波のことで、電子ビームを発生させ光速近くまで加速させる放射光発生装置と円形の軌道に貯めておく光源専用蓄積リングで構成されています。また、電子銃で700mのビームラインを走らせSPring-8の10億倍の明るさのX線自由電子レーザーを発生させる「SACLA」は物質を原子レベルで解明し、ものを観る、創る、治す、加工することが可能で世界最高性能の研究施設だそうです。ちょっと難しい内容でしたが世界一のすごい施設であることは実感できました。

 西はりま天文台では2mの「なゆた」望遠鏡は300倍に見えます。最初は雲が出て限られた方向での観察でしたが木星、アンドロメダαやぎ座の星雲などを見ることが出来ました。 晴れ間が広がったところで外に出て冬の大三角や天の川、オリオン座、カシオペア座、ペガサス座やすばるなど満天の星を観察しました。

 二日目の人と自然の博物館では6組でブロッコリーの「DNA抽出実験」皆さん理科の実験に真剣取り組みました。ブロッコリーと洗剤を混ぜてすり潰し食塩水で薄め、湯煎後冷やしエタノールアルコールを入れると白いモロモロした塊のDNAが取り出せます。6組すべて抽出に成功!! 今回は天候にも恵まれ大満足な1泊研修会になりました。(T.K)

E-ディフェンスの実験模型。実験は実物大です。

SPring8の内部。各ビームラインで研究テーマが違う。

西はりま天文台の全景

「なゆた」望遠鏡。何が見えるかな

DNA抽出実験は分担して真剣に取り組みました。

このモロモロがブロッコリーのDNA

14期生の11月24日講座報告

月 日:2021年11月24日(水)曇り

講座名:シダ類植物の観察

講 師:辻井 謙一先生

場 所:城山台地域会館・光明池緑地

 ふだん何気なく見ているシダ植物。まずシダ植物各部位の説明、生育時期、根茎の形などを教わる。聞きなれない難しい用語に戸惑いながらも先生が採集された数種類のシダをルーペで観察し始めると資料を確認しながら熱心に見入っていた。シダ植物は種子植物と同じように葉、茎、根があり葉の細胞には葉緑体があり光合成も行っている。種子植物と違う点は、葉の裏側に「胞子嚢」があり中に胞子が入っている。この胞子によって子孫を増やしている。葉身の形と分岐の仕方、胞子嚢のつき方など、学ぶことはいっぱい。ウラジロ、ベニシダ、ゼンマイ、ワラビなど聴き覚えのある名前がでると身近に感じることが出来た。

 午後は、光明池緑地でのシダ植物の観察。細い道を分け入ってシダを見つけては、名前を忘れないように呪文のように繰り返しながら資料とにらめっこ。階段の隅にくっつくようにして育つマツバランは、茎だけで葉も根ももたない。ひっそりと立っているフユノハナワラビは、夏場休眠し秋にワラビのような花穂のような胞子葉が伸びることから名付けられたそうである。お正月飾りに使うウラジロの群生地など沢山の種類のシダ植物を観察。皆さんいったい何種類の名前を覚えたでしょうか。(S.N)

分かりやすいです!先生手づくり

見つけた!こんな所にマツバラン

ミズスギ:コケを大きくしたような姿

フユノハナワラビ:黄金色の胞子葉

14期生11月17日講座報告

年月日:2021年11月17日(水) 晴れ

講座名:九度山散策と紙すき体験

講 師:九度山まちなか語り部の会山根さんご夫妻

      紙遊苑 下西さん

場 所:九度山町街中と紙遊苑(紙すき)

 綺麗に晴れてくれたお天気の中、午前は九度山まちなか語り部の会山根さんご夫妻に九度山街中を大石順教尼記念館~真田の抜け穴(真田古墳)~真田庵~道の駅「柿の里くどやま」~慈尊院~丹生官省符神社~勝利寺、紙遊苑までの案内を受けた。大石順教尼記念館ではビデオでの説明と順教尼さんの記念品の説明を受けました。真田庵では10年住んだ真田親子の生きざまと寺の由来を説明もらい、世界遺産の慈尊院は高野山参詣道町石道、奥之院までの180本の始点、丹生官省符神社も弘法大師が創建し本殿が世界遺産に登録されている。勝利寺横の紙遊苑の縁側をお借りして昼食。

 午後から紙すき体験の開始です。弘法大師から伝えられたとの「高野紙」の説明、原料の楮(コウゾ)木を釜で蒸し、皮をはぎ、灰で煮る、叩いてほぐして繊維状にし、水に溶かして最後に粘液状のトロロアオイを入れて粘り気を付けての工程を経てやっと紙すきができる状態となる。我々はこの紙すきのみの体験だが、材料を準備する苦労がよく分かった。さあ、紙すき体験の開始です。奥から手前への引き方、枠を水平に、厚みを均一になど先生の付きっきりの指導でなんとかすけた後は天花粉を塗った長板に乗せ、しっかりタオルで拭いて乾燥させる迄たどり着けました。皆さん真剣に取り組んでましたネ。完成した紙は思い出の講座修了証書となることでしょう。帰路は名産の富有柿を買って一路九度山駅へ。(hiro)

この枠ですくいます、準備OK

水平に、均一に、真剣です。

ワイワイとやってる、この拭き取る作業が重要ですよ。

出来上がった作品です。3日ほど乾燥させます。

14期生の11月10日講座報告

年月日:2021年11月10日(水) 曇りのち晴れ

講座名:奈良公園の巨樹観察その②

講 師:グリーンあすなら代表甲斐野幸一先生とスタッフ2名

場 所:春日奥山北部遊歩道

 2年ぶりの奈良の巨樹観察講座で南部遊歩道・滝坂の道を予定していたが、荒れていて危険とのことで北部に変更した。当日朝まで雨が降っていて、心配しましたが幸い止んでくれました。春日大社本殿前に樹齢700~800年のナギの木に感嘆の声と一言主神社での一言御参りからスタートした。水谷神社横のイブキ(ビャクシン)の巨木に圧倒され、フジが巻き付いても頑張ってるケヤキを見ながら遊歩道に入っていった。ブツブツ木肌のカラスサンショの自分の身を守る術と触ったらとても痛い感触を実感し、えぐい意味から来た磨りつぶして魚釣りに使うエゴノキの丸い実、傷口を守るモミのヤニはモミの涙と言い、セメダインの匂いがしました。ここ春日山原始林は世界自然遺産ではなく、文化遺産に登録されているのは何故か?それはこの森は東大寺、興福寺、春日大社の修験の山であり、人の手が入っていた為、との事。(なる程・・)

 この原始林を構成する木で目立つのはナギであり、鹿が食べないし、日陰でも成長可能だ、何よりもここでは神木とされているからだ。しばらく進むと倒木が目立ってきた。台風の風で倒れたモミはめずらしく樹胴が朽ちてない樹齢250年、ツクバネガシはカシノナガキクイムシの害を受けた倒木が多く見られた。巨樹を見つけて2年前に習った測り方を思い出し根元から1.3mの高さの幹回りを測定 3.38mのモミの木だった。それから樹齢1300年、幹周10mのスギのサンプル用紙での木の大きさを実感させてもらった。遅い昼食後は強風の中、若草山山頂から奈良盆地の雄大な景色に、いにしえの想いを馳せました。下りは春日山原始林を横から構成している樹木を観察、最後は。シデの羽形の種子と飛ばす季節を待っているお話で締め、1日甲斐野ブシに浸った日でした。(S.H)

木肌がブツブツ触ると痛いカラスサンショ

隣の木と重ならないように助け合ってるコジイ(ツブラジイ)

樹齢1300年 幹周10mのスギの大きさはすごいでしょ

樹に触れ、樹の気持ちが分かりましたか?

14期生の10月27日講座報告

日 時:2021年10月27日(水) 晴れ

講座名:キノコ観察②

講  師:下 野 義 人 先 生

場  所:光明池緑地 (和泉市)

 14期生は2年ぶりのキノコ観察講座です。午前の座学では先生から「前回説明したことを覚えていますか」との質問に皆さん顔を見合わせ苦笑い。前回の復習としてキノコとはどんなものか、分類や役割、生え方や調べ方から毒キノコの見分け方そして関西でよく見られるキノコを映像で説明してもらいました。先生はベニタケを研究されていますが、今年新しい種類を発見し「リュウコクヒメベニタケ」と命名して発表したそうです。

 今日も新種を発見できるか期待を膨らませ光明池緑地へ。キノコの見つけ方を教えてもらいながら引っ付き虫もなんのその生えていそうなところに分け入り、木や枯れ木の株などに生えているヒイロタケ、スエヒロタケ、ハナビラニカワタケ、クジラタケ、マンネンタケや地面から生えているクロハツ、ヤグラダケ、ヒトヨタケの仲間などのキノコを見つけました。

 昼食後は採集したキノコの名前や特徴などを詳しく説明を受け約30種を同定しました。キノコは種類が多く似ているのでよく調べてみないと分からない。現地での観察は、図鑑を見ながら色、形、カサ、その裏のヒダ、柄と下にあるツボの有無、そして匂い、味などにより判断しなければならないとのことです。赤いキノコを見つけた時、先生はカサやヒダ、柄、周辺の樹木の状況そして味見をして「辛い」ということでチシオハツと同定され、カキシメジも「苦い」と自ら味を確認されました。今回は専門家の指導の下での観察でしたが毒のあるものも沢山あり素人だけでは注意が必要です。

 今日採集したキノコの中には先生が持ち帰って調べるものもあり、新種発見の可能性も楽しみです。しばらく晴天が続いていたため少ないのではと思っていましたが、講座生の中に「キノコ採り名人」も現れ、多くのキノコを見つけることができました。(T.K)

前回学んだこと覚えていますか。

このキノコはこれかな? 図鑑で調べます。

一つずつ名前や特徴を丁寧に説明してもらいました。

こんなところに大きなキノコ!

14期生の10月20日講座報告

月 日:2021年10月20日(水)曇り

講座名:ウミウシ観察

講 師:田中 広樹先生 補助スタッフ5名

場 所:加太・城ケ崎海岸

 可愛いめでたいでんしゃに揺られて「加太駅」到着。城ケ崎海岸まで歩くこと30分。強風が吹き荒れ波も高い。東屋で講師より「全員見つけるまで頑張りましょう!」力強い言葉と補助してくださるスタッフの紹介のあと、ウミウシの見つけ方を教わる。潮がひいたあとの潮だまりや石の裏側にくっついているので、石をとにかくひっくり返すと見つかるそうである。磯観察で守ることは、動かした石は必ず元の位置に戻してあげること。強風の中、注意しながら海岸へ降り観察開始。石をひっくり返す作業をひたすら続けると「オカダウミウシ」「アカボシウミウシ」「クロシタナシウミウシ」「メリベウミウシ」「ユメウミウシ」「トトロウミウシ」全身がきれいな青に黄色の斑紋、それに赤い触角をもつ鮮やかな体色の「アオウミウシ」など13種採取できました。

 ウミウシは、殻がなくなった巻貝の仲間。季節によって見つかるウミウシは変わるそうです。大阪の海には、分かっているだけで200種類以上のウミウシがいます。か弱い生きものだが生き延びるために、まずいものを食べて美味しくない体になって敵に食べられないようにすると聞き驚いた。ルーペで採取したウミウシを観察しおしゃれな姿を見てウミウシの可愛さに感嘆の声があちこちに。強風にも負けず童心に返り楽しい講座となりました。(S.N)

ピンク色のキュートな外装 めでたいでんしゃ

見て!見て!これウミウシかなぁ?

オレンジ色の細かい斑点があるアカボシウミウシ

蓑(みの)のように見える?イズミミノウミウシ

14期生10月13日講座報告

月 日:2021年10月13日(水)曇り

講座名:里山の植物観察

講 師:桑田 幹雄先生 泉谷 一弘先生

場 所:流谷・ボ谷

 レトロな駅舎の「天見駅」に集合。なつかしい風景が広がる中、ボ谷林道へ向けて出発。林道の脇など日当たりの良い場所に自生するヒヨドリバナ、オミナエシに姿形は似ているが花の色は白く姿たくましいオトコエシ、穂に綿毛がないアブラススキ、草むらのようになって小さな集団を作るイヌタデ、カラスウリ、スズメウリ、イナカギクなど植物リストをチェックしながら次々と出会う植物に興味津々。ツリフネソウの群生地では、実を押さえると種子が飛び散る「種子飛ばし」が面白く何度も繰り返し笑い声があちこちに響きました。

 八幡神社での昼食後、「里山の野草、雑草」の講義。里地・里山とは①人の手が入った自然②自然を利用した人間の生活がある場所のこと。また雑草の定義、生態系に被害を及ぼす特定外来生物(植物)についてなど身近な問題として考えさせられました。

 午後からは、流谷へ向かって散策開始。よく似た草花のノコンギク、ヨメナの見分け方は、葉の形状、冠毛などを見て確認するがなかなか難しい。アキノタムラソウ、クワクサ、黄色で愛らしい花のノアズキ、つりがね型で花冠の先が反り返るツリガネニンジンは、果実が5角形と特徴がある。淡い紅紫色のキツネノマゴ、淡黄色のアキノノゲシなど沢山の植物をゆっくり丁寧に教わり天候にも恵まれ充実した講座終了となりました。(S.N)

日当たりの良い草地にひっそりイナカギク

金平糖に似て美しいミゾソバ

緑に囲まれて講義中

ツルニンジン花言葉「感謝・誠実」

14期生10月6日講座報告

日 時:2021年10月6日(水) 晴れ時々曇り

講座名:自然公園の植物観察

講  師:武 田 敏 文 先生 外3名(NPO法人日本パークレンジャー協会)

場  所:ほしだ園地(交野市)

 長かった緊急事態宣言が解除され初めての講座です。皆さん久しぶりに顔を合わせて自然と笑顔に。今日のフィールドの「ほしだ園地」は大阪府民の森と呼ばれる公園の一つで自然との共生をテーマに自然を生かしたハイキングなどの出来る公園です。準備運動で体をほぐし3班に分かれて七夕伝説の天野川に沿って「星のブランコ」を目指し出発。

 秋は花が終わったあと植物が繁殖のため種を飛ばしたり引っ付いて移動したりする季節です。オナモミ、イノコヅチ、チカラシバやミズヒキなどが衣服にひっつき、中でもアレチヌスビトハギは強力でした。また、アレチヌスビトハギは花に軽く触れるとパッと開きます、虫が止まることによって花が開き受粉しやすくなるそうで皆さんこの原理に感心して試す人続出です。ハイキングコースを歩きながら桐の実を観察、中から2㎜×4㎜ぐらいの白い半透明の小さい種子がいっぱい出てきました。 また、山ブドウ、コブシ、タラ、そして葉っぱが波打ち、風でそよぐところから命名されたというソヨゴなど植物の特徴や由来、そしてヌルデ、ウルシ、ハゼなどかぶれを起こす注意が必要な植物を説明してもらい自然を楽しみながら休憩所のピトンの小屋に到着しました。

 昼食のあとは都市公園と自然公園の違いや大阪府民の森について野外講座です。自然公園は都市の公共施設である都市公園と違い、自然の景勝地の保護や生態系の保護、生物多様性の確保を目的とするなど時代の流れに伴い変遷してきた。現在、府民の森として9園地あるが自然保護だけでなく植栽もして環境学習の場として利用されているということを学びました。

 ピトン小屋から約30分で目的地の「星のブランコ」に到着。「星のブランコ」とは全長280m高さ50mの国内最大級の木床版人道吊り橋です。皆さんその高さに驚き、最初はこわごわ渡りはじめましたが真ん中ではスリルを味わいながら眼下に広がる緑の景色を見て空中散歩を楽しんでいました。4人の先生による丁寧な説明やガイドで楽しく無事終えることが出来ました。(T.K)

あなたはわかりますか?

クイズを交えて自然公園についての勉強中

星のブランコ」怖がらずに渡れますか

ここを押すと花びらが開きます
(アレチヌスビトハギ)

 

           

 

 

 

 

 

 

 

 

14期生7月28日講座報告

月 日:2021年7月28日(水)曇りのち時々雨

講座名:高山植物観察と梅花藻鑑賞

講 師:湯浅 清明先生(伊吹山もりびとの会)

場 所:伊吹山・醒ヶ井

 日本百名山の一つで自然豊かで高山植物の宝庫といわれる伊吹山へ出発。伊吹山の特徴は①風が強い②雪が多い③霧が多いの三つである。また標高が低い山であるが、石灰岩層の山であることと地理的な環境条件などの要因で植物相が豊かである。

 西登山道から「伊吹山お花畑植物ガイド」を片手に山頂向けて植物観察スタート。優しいピンク色のカワラナデシコ、葉先が3裂になっているアカソの群生の中にひっそりと咲くシモツケソウ、葉が輪生の薄い紫色のクガイソウ、低木の下にキヌタソウ、白くかわいいヤマホタルブクロなど、次々に出合う植物に興味津々の受講生は写真・メモと忙しい様子。途中雨が降り出したが観察を続け山頂へ。小雨と風の中での昼食後、黄色が鮮やかなキンバイソウ、岩場に生えるハーブの香りがするイブキジャコウソウなど見て西登山道から駐車場へ向かいバスで一息つき次の目的地へ。

 雨に降られ疲れ気味ながら、清涼を求めて醒ヶ井・地蔵川で梅花藻を見学。人通りは少なく閑散とした雰囲気で、ゆったりとした時間が流れていた。初めて梅花藻を見た方も多く心が癒された。無事予定時刻に到着し9月の再開を楽しみに解散となった。早朝より一日お疲れさまでした。(S.N)

準備万端!霧が立ち込める中観察スタートします

上段左→カワラナデシコ 右→アカソ 
下段左→シモツケソウ 右→クガイソウ

上段左→ヤマホタルブクロ 右→キリンソウ 
下段左→キンバイソウ 右→イブキジャコウソウ

きれいな川に梅花藻とスイカ

14期生7月14日講座報告

月 日:2021年7月14日(水) 曇りのち雷雨

講座名:地質観察②

講  師:佐藤 隆春先生

場  所:香芝市ふたかみ文化センター・ドンズルボー(二上山)

 梅雨明け前の不安定な天気のなか講座が始まりました。今回は二上山のドンズルボーの観察もあり皆さんその名前からどんな所か興味津々です。ドンズルボーとは漢字で書くと屯鶴峯、鶴が屯(たむろ)しているように見えたことから名付けられました。

 午前中は座学で佐藤先生と当カレッジの石ころ部会のメンバーがまとめた「ドンズルボーの火山砕屑岩」という冊子を使って、ドンズルボーで火山活動を読み解くというテーマでドンズルボーの風景や地層の写真を交えて約1500万年前の火山噴火による火山砕屑岩層などの地層や噴火の仕方などを説明してもらいました。ドンズルボーの火砕流の堆積物は溶岩を含んでおり溶岩ドームの崩壊で発生したということです。

 午後からは二上山博物館で凝灰岩・サヌカイト・金剛砂など二上山の石を見学した後、皆さんお待ちかねのドンズルボーに移動です。ドンズルボーでは火砕流堆積物の観察から始まり、火砕流の中からガスが激しく上昇すると軽いものは上に、重いものは下に沈むので下部に重い岩片の大きいものが多く、上部は小さくなるということや流れた方向などを地層を見ながら解説してもらいました。先生から豆石(火山豆石とは細粒火山灰が湿気の多い噴煙の中でくっついてできた5ミリ程度の大きさのもの)を探してというリクエストに皆さん戸惑っていましたが、豆石のある凝灰岩の地層を教えてもらい目を凝らして探し見つけることが出来ました。何層にも重なった火山灰や火山岩の地層をみて太古の火山活動に思いを巡らせたところで雷雨となり、残念ながら講座終了となりました。(T.K)

いくつもに重なった地層に圧倒されそうです。

豆石はこの地層にあります。わかるかな。

見つけました!! これが豆石です。

火山噴出物が堆積してできた凝灰岩のドンズルボー。

14期生7月7日講座報告

月 日:2021年7月7日(水)

講座名:昆虫入門②

講 師:鈴木真裕先生

場 所:堺自然ふれあいの森

 梅雨の真っただ中、バスから降りられないぐらいの猛烈な雨の中、ずぶ濡れで「ふれあいの森」にやっとたどり着きました。今日の講師は当カレッジ久し振りの鈴木先生です。座学から開始しました。

 46億年前の地球誕生後の4億8千年前に昆虫の祖先が現れ、1億5千年前にはほとんどの昆虫が地球上に生まれてきた。昆虫の定義は6歩足であること。そして最も種類が多い生物であること、その中で日本国内で一番多いのは何でしょうか? 1位はコウチュウ目、2位ハチ目、3位ガ、チョウ目、4位ハエ目、5位カメムシ目の順でした。次に生物の多様性のついて教えてもらい、日本は世界でも珍しい特殊な形の自然がある。それが【里山】であるとのことです。1960年代の「堺ふれあいの森」と現在の姿を比較すると田畑が減ってきて、人間の手が入らない➡森林化して「生態系が単純化して行く」そして①開発乱獲②人間活動の縮小③外来種の増加④気候変動の4の危機が迫っている。昆虫も絶滅危惧種がどんどん増加、侵略的に外来種も増加していること、日本特殊性の里山を次の時代に残していかなければならないことを学んだ。

 午後は雨も小降りになり、フィールドへ。きょうは鈴木先生が専門の水生昆虫を主体に池湿地と田圃で採集した。マメゲンゴロウ、ゴモクムシ、裏返って再餌するマツモムシ、ヒメアメンボ、ヤスマツアメンボ、ヤゴではカトリヤンマ、ガムシ、フタスジサナエ、トンボもハグロトンボ、ヒメアカタテハ、キマダラセセリ、ハラビロ等、バッタ類はヒメクサキリ、ショウリョウ等。昆虫オタマジャクシ等。同定では三蜜も何のこと?とばかりでした。今日もお疲れ様でした。(hiro)

きれいな ヒメアカタテハ

水辺が好きな ハグロトンボ

同定ではどうしてもこうなるんですね

まだ尻尾が残ってるシュレーゲルアマガエル

 

14期生6月30日講座報告

月 日:2021年6月30日(水)曇り

講座名:信太の森の自然観察②

講 師:田丸八郎先生(信太の森FANクラブ代表)

場 所:信太の森ふるさと館、信太山丘陵、惣ケ池湿地

  コロナ禍4月7日以来、今季2回目の講座がやっと開講出来ました。講座生の皆さんも久しぶりの再会で近況の話に和気あいあい。幸い梅雨の中休みの晴れに恵まれました。

 午前は「信太の森ふるさと館」の座学で開始です。信太丘陵の成り立ちと歴史、文化、自然保護運動の取り組み。そして丘陵と惣ケ池湿地の四季の生物をスライドで解説を受けた。その後、鏡池のスイレンの花を見ながら惣ケ池公園に移動。

 昼食後は惣ケ池湿地での自然観察がスタートしました。今の季節は花の開花が時期的に少なく、残念ながら木本主体となった。アケビ、ムベ、エノキ、葉脈が透けて見えるトウネズミモチ、シャシャンボなどを観ながら、グウチョキパーの木=カクレミノで盛り上がりました。湿地では昆虫類も多くなかったがチョウ類ではジャノメチョウ、ホタルガ、ミスジチョウ、ルリタテハが観れた。トンボ類はシオカラ、ハラビロ、ウチワヤンマ、イトトンボ数種。二ホンアカガエル、ウシガエル(鳴き声)鳥類はメジロ、ウグイス、ヒヨドリ、コゲラ、エナガ、シジュウカラ、カワラヒワも啼いてくれた。湿地を抜けて公園予定地の草原で夕立になり、木陰で休憩をとり最後に外来種のムラクモカレハガの幼虫(自衛隊さんに付いて東南アジアから?)を見つけて観察会は終了。蒸し暑い中お疲れ様でした。(S.H)

鏡池のスイレンの花

ぐうちょきぱーのカクレミノです。わかりますね?

これが天ぷらで美味しいタラの芽の木です。

ムラクモカレハガの幼虫

14期生4月7日講座報告

月 日:2021年4月7日(水)晴れ

講座名:化石入門

講 師:濱塚 博先生 渡邊 克典先生

場 所:きしわだ自然資料館

2年目講座は検温、手指消毒、マスク必須の中でのスタート。資料館の多目的ホールも蜜を避けるため、机にアクリル板設置、部屋は解放状態で使用するなど感染予防対策が実施されていました。

化石とは、過去の生物の体または生活の痕が地層中に保存されたもので、貝殻、骨、葉、微生物の骨格など様々な生物の化石があります。午前中は2班に分かれて自然資料館内の展示見学。ナウマンゾウの骨格標本、白亜紀(約8000万~6500万年)の海に生息していた海生爬虫類モササウルスなど詳しく説明していただいた。

午後からは、シリコン製の型に石膏を流し込み化石のレプリカ造りを体験。固まるまでの時間を利用して釘と金づちを使って小さな貝の化石を取り出すことに挑戦。皆さん悪戦苦闘するもなかなか取り出すことは難しい様子で残り作業は持ち帰ってとなった。1年ぶりの座学で貴重な体験ができレプリカをお土産に講座終了(S.N)

ナウマンゾウの骨格標本がお出迎え

レプリカ見事に完成!

貝の化石の取り出し作業中 コツコツ頑張ってます

 

14期生臨時講座報告(3月24日)

月 日: 2021年3月24日(水)

場  所: 大阪市信太山青少年野外活動センターキャンプ場

講座名: 野外活動とフィールドゲーム

参加人数: 講座生10名、スタッフ5名

 今日は昨年の9月錦織公園での野外観察、10月の堺街歩き~浜寺公園バラ鑑賞以来5ヶ月振りでの皆さんとの久しぶりマスクの中からの笑顔の再会ができました。今日は絶好のお天気で信太山駅から30分ひと汗かいて到着しました。午前は3グループ分けしオリエンテーリングを開始。園内の信太の森ハイキングコースに12ポイントの地点が隠されていて、地図で各ポイントをまずは見つけて、そのポイント毎にクイズの設定があり、それを解答しながら歩き回るゲームです。例問題はこの木は葉っぱをくしゃくしゃにすると匂いがし、あるものの材料に利用されてます。また、この木はシャシャンボかヒサカキか?このフジの木はヤマフジとノダフジのどちらでしょうか?これはツルの巻き方で見分けるのですが、右巻き左巻きで最後まで納得できなかった方もいましたね。

 午後はフライングディスク・ゴルフです。フリスビーを投げて9ホールのコースでスコアを競うゲーム。皆さん日頃経験のないフリスビーに手を焼きながら最終ホールまでたどり着き、スミレの群生に癒されて何とかホールアウト出来ました。一日楽しい一日をすごしていただいたでしょうか?(hiro)

この木は何の木?葉っぱはギザギザ?

ヤマフジ右巻き、ノダフジ左巻き

エイヤーッと うまく投げれました

何スミレでしょうか?

14期生臨時講座報告(10月28日)

月 日 : 2020年10月28日(水)晴れ時々曇り

講座名 : 14期生臨時講座 堺まち歩きとバラの観察

講 師 : 堺観光ボランティアガイド・浜寺公園ばら庭園案内倶楽部

場 所 : 堺市 妙国寺~浜寺公園 外

 14期生臨時講座の2回目は堺市のまち歩きと浜寺公園でバラの観察です。コロナ感染防止のため2班に分けて時差で出発。最初は予備知識として堺市役所21階の展望ロビーから昨年世界遺産に登録された仁徳天皇陵古墳をはじめ百舌鳥古墳群や堺市の名所・旧跡などの説明を受けました。仁徳陵はさすがに世界最大の陵墓で、高さ80mの展望ロビーからは山のようなこんもりとした森にしか見えません。全景はもっと上空からしか見られないとのことで皆さん少し残念そうですがその大きさは体感出来たようです。その後、妙国寺まで歩き、織田信長ゆかりの樹齢1100年を越える伝説の蘇鉄や枯山水の庭などを見学して暫し戦国時代の歴史に浸りました。次は堺市内最大の木造建築の本願寺堺別院へ。皆さん「堺県」ってご存じですか?ここは明治時代に約10年間河内・和泉・奈良県まで含む堺県の県庁として使われていたということで、受講生の皆さんも堺県があったことや奈良まで入っていたことにびっくりです。

 堺の華やかな歴史と文化に触れた後は大阪で唯一のチンチン電車で日本最古の公園の一つ「浜寺公園」に移動。浜寺公園は名勝100選にも選ばれている松林が有名ですが、春と秋のばら庭園も見応えがあります。全国でも珍しい日本の山野の原風景など六つのゾーンのばら園で、250種6,500株が植えられています。特に野生種の保存に取り組んでいて、ノイバラやハマナスなど日本に自生する16種のバラの原種が見られます。野生種は春に花を付け秋に実がなるということで、今回は野生のバラがどういう所にどういう条件で自生し、咲くかなどを「浜寺公園ばら庭園案内倶楽部」の方に教えてもらいながら園内の各ゾーンを回り、バラの花や香りに癒された講座になりました。(T.K)

西本願寺堺別院にあった堺県の説明書き

野生種のノイバラ 春に白い花を咲かせ  秋には赤い実がなる。

野生種のフジイバラやヤマイバラなどもあり 段々畑になっています。(山間の景)

このバラはどんな匂いかな~。(まちの景)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

14期9月23日臨時講座報告

月 日 : 2020年9月23日(水)曇り時々晴れ

講座名 : 14期生臨時講座 草木、昆虫、野鳥の観察

講    師 : 植物…相原 正温 氏、桑田 幹雄 氏、 昆虫…井上 光司 氏、 野鳥…泉谷 一弘 氏

場    所 : 錦織公園

コロナ禍により7ヶ月ぶりに臨時講座を開催。密を避けるため植物・昆虫・野鳥の3グループに分かれ、少人数で行動。講師はカレッジ先輩方にご協力いただき充実した楽しい講座となりました。

・植物グループ・・・秋の花といえばハギ、細い花の茎にうすピンクの花がたくさんつくツルボ、かわいい果実をつけたスズメウリなど色々な草花を観察。長い階段を登った所にコモウセンゴケを発見。湿地や水のしみ出る崖などに生育するそうで、かわいい淡紅色の花も見ることができた。(S.N)

スズメウリ 果実はカラスウリより小さい

コモウセンゴケ 葉の表には粘り気のある腺毛が密生している

ゲンノショウコ かわいいピンク色も咲いていました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昆虫グループ・・・午前は先ず【もんどり】を仕掛け、クマゼミの産卵を実物と動画で見て、枯れ枝に産卵する事を初めて知った。目からウロコでしたね。昆虫で一番長生きするのがセミ(卵から成虫になるまで6~7年)と知ってこれもなるほどなぁと納得。次にペットボトルで悪戦苦闘しながら虫かご作りに挑戦。残念ながらもんどりに虫たちは入ってくれませんでした。その後網をもって虫取りに挑戦しましたが、15,6種類ぐらいの成果でした。井上さん独特のご指導で楽しい一日でした。(S.H)

この白い所にクマゼミの卵が入っています。

ワッペンみたいでしょ コノシメトンボ♂です。

何とかできました!ペット虫かごです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・野鳥観察グループ・・・先生によればこの季節は鳥が少ない時期ということですが、エゾビタキ、コサメビタキ、キジバト、ヒヨドリなどが見られ、それぞれの体や羽の特徴、好む木、歩き方などの説明を受けました。帰り際にコゲラ、メジロ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラなど違った種類の小鳥が沢山 集まって行動する「混群」と出会い、不思議な生態を観察することが出来ました。(T.K)

「あそこに見えるのは何ていう鳥かな?」

 

 

 

 

 

14期生2月19日講座報告

月 日:2020年2月19日(水)晴れ

講座名:動物園見学

講 師:棚田 麻美先生

場 所:天王寺動物園

今日は、天王寺動物園で「動物のエサとウンチ」の講義と園内ガイドツアーです。草食動物のエサは干草や青草、野菜、ペレット(ドッグフードの動物版)など。ゾウは胃が1つの単胃動物で消化されない草がウンチにそのまま出てくる。重さはなんと1㎏ほどあるとの話。そこで標本の登場!大きく丸い!臭いを嗅いだり触ったり興味津々に観察。カバのテツオはプールから陸地に上がる時に「まき糞」をすることがあるそうで、看板に『テツオに注意!』とあったとか。これは縄張りの主張や威嚇のための行動。肉食動物のエサは牛肉(赤身)、牛レバー、馬肉など。週に1日や2日絶食日(ほとんどエサを与えない日)を設ける。野生の肉食動物は毎日エサを獲得することはほぼないため、絶食日を設けて内臓を休ませることは健康に良いそうである。それぞれの動物に適したエサの与え方を考え、どんなウンチをしているのかを毎日、観察することが動物の健康管理に重要なことである。部屋の隅に第二次世界大戦時に殺処分された動物たちの剥製が展示されていた。「動物たちの願い」と題しやむなく殺処分された動物たちがいたことを伝える紙芝居を見せていただいた。我が子のように育ててきたヒョウを戦争のため殺処分することになった飼育員の話で胸が痛んだ。猛獣処分の歴史や戦争の歴史を伝えることで平和を訴えていきたいという思い「平和だから人も動物も暮らすことができる」と施設担当者の言葉が心に響き、改めて平和と命の尊さについて考えさせられた。

いよいよアフリカサバンナゾーン園内ガイドツアーへ。水中にどっしりと座り、水面から顔だけを出し身動きせずひたすらじっとしているカバ。微笑ましい姿にほっこり気分。立派な角を持つサイ。角は自分で岩などの固いものにこすりつけて余分な部分をそぎ落とすそうです。柔らかい日差しの中、仲良くお昼寝中のライオンなど見学。動物園は子どもだけでなく大人も楽しめ心を癒してくれる場所である。また動物たちに会いに来たいと思いながら講座終了。(S.N)

【クロサイ】立派な角を見て!見て!

【キリンとエランド】私たち仲良しです☆

【見えますか?】キリン、エランド、ライオンたち