写真部会の12月活動報告

日時:12月8日(水)

場所:大仙公園

参加人数: 5名

 暖かい冬日和の中、大仙公園での撮影会。仁徳天皇陵ではお濠のカルガモを撮影、日本庭園では少し紅葉が残る庭を撮影しました。(Y.M)

ウォーキング部会の12月活動報告

ウオーキング部会第54回例会

行 先  : 錦織公園散策

実施日  : 2021年12月9日(木)

参加者  : 24名

 師走の真っ青な空の下、錦織公園に24名が集合しウオーキングを楽しんだ。冬とは思えないぽかぽか陽気の中、黄色く色づいた木々の葉や南天の赤い実を眺めながら散策した。奥の池では飛来した鴨たちが気持ちよく泳ぎ、木漏れ日が差す木々の中では姿を見せない小鳥たちがさえずっていた。最高のウオーキング日和であった。 (M.Y)

15期生の12月8日講座報告

年月日 : 2021年12月 8日(水) 曇り

講座名 : 38億年生きている

講師  : 施設担当者

場所  : 高槻市立自然博物館・JT生命誌研究館・安満遺跡公園(高槻市)

 高槻駅からバスに乗り、高槻市立自然博物館(あくあぴあ芥川)に着いた。芥川側にある、小さな博物館だ。四階建てになっていて、一階からは川辺に出る事が出来、観察も出来るそうだ。四階にある入口から入り、施設担当者から全体の説明を聞き、展示室見学が始まった。 二階には芥川の生き物の水槽が沢山並んでいて、その中に代表魚と言われている“ムギツク”を見る事も出来た。 一階は鳥・哺乳類の剥製や昆虫の標本・ワニの化石も展示していた。中でも鳥の剥製の展示数は、関西では一番だそうだ。

 午後はJT生命誌研究館と安満遺跡公園の見学だ。人数制限の為、二班に分けての見学になった。 JT生命誌研究館って何だろう?玄関に入るとシンボルとも言える“生命誌絵巻”が飾ってある。38億年前、扇の要に、ある一つの生き物が誕生し、扇の縁の現在までの歴史と多様性等が描かれている。ここは、全ての生き物の、生命の物語を研究している所のようだ。ガイドの説明に頷いたり、首を傾げたり、一度で理解するには難しい・・・  でも「又来たい」との声に少しほっとした。

 安満遺跡公園は2,500年前の弥生時代の集落遺跡を含む公園だ。広大な緑地の中に歴史拠点が少しあるだけなので、遺跡を見ると言うより、緑を楽しむ公園のように思えた。家族で遊びに行きたくなった!(Y.S)

剥製の鳥たち。鳶や鷹もいます。

芥川のムギツクです。

これが生命誌絵巻です。

”これ、何かな?”弥生博士教えて!

里山保全部会の12月活動報告

1    月 日 :  12月3日 (金)

2  場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

3  参加人数 :  12名

4    活動内容

      冬の季節入りも小春日和で、心地よく活動を楽しみできた一日でした。畑組は先月植付けた玉ねぎ・絹さやえんどう・つる有スナックエンドウの世話。日頃おしとやかな女性も、重い肥料袋をエイヤーと持ち上げて運搬。絹さやえんどう・つる有スナックエンドウは、芽を出し5cm位に生育。共に芽を出した雑草は除草。畑に肥料も追肥しました。さらに来月にじゃかいも植付け予定の畑地を耕し、好天に恵まれ菜園の仕事はたいへんはかどりました。

 山組は前月に引き続き、十分過ぎるほど空に向かって伸びた竹を伐採し、チッパーという機械で竹をチップにしました。あ~、あ~、今月も結構ハードな作業でした。(O.N)

うーん 伸びたな 切るのは大変

絹さやえんどうの畑を心込めて手入れ

5cmほどに伸びた絹さやえんどう

小春日和の里山保全部会の活動地 富田林の奥山

 

14期生12月1日-2日講座報告

日 時:2021年12月1日(水)曇りのち晴、2日(木) 晴れ時々曇り

講座名:西はりま天文台1泊研修

講  師:施設担当者

場  所:兵庫耐震工学研究センター、大型放射光施設スプリング8、

    兵庫県立大学西はりま天文台、兵庫県立人と自然の博物館

 

 やっとコロナ感染拡大が収まり14期初めての1泊研修。感染防止対策をしっかりして出発です。最初は大型耐震実験施設(E-ディフェンス)の見学。実物大の構造物を使い破壊のメカニズムや耐震効果を検証し、地震から人命を守る構造物の設計を目指す世界最大級の実験施設です。実物大の規模の大きさに驚き、簡単な補強でも効果はあることが分かり地震対策の必要性を再認識しました。次に訪れたのは世界最高性能の放射光を生み出せるSPring-8。放射光とは電子を光と同じ速度まで加速し磁石で方向を曲げたときに発生する強力な電磁波のことで、電子ビームを発生させ光速近くまで加速させる放射光発生装置と円形の軌道に貯めておく光源専用蓄積リングで構成されています。また、電子銃で700mのビームラインを走らせSPring-8の10億倍の明るさのX線自由電子レーザーを発生させる「SACLA」は物質を原子レベルで解明し、ものを観る、創る、治す、加工することが可能で世界最高性能の研究施設だそうです。ちょっと難しい内容でしたが世界一のすごい施設であることは実感できました。

 西はりま天文台では2mの「なゆた」望遠鏡は300倍に見えます。最初は雲が出て限られた方向での観察でしたが木星、アンドロメダαやぎ座の星雲などを見ることが出来ました。 晴れ間が広がったところで外に出て冬の大三角や天の川、オリオン座、カシオペア座、ペガサス座やすばるなど満天の星を観察しました。

 二日目の人と自然の博物館では6組でブロッコリーの「DNA抽出実験」皆さん理科の実験に真剣取り組みました。ブロッコリーと洗剤を混ぜてすり潰し食塩水で薄め、湯煎後冷やしエタノールアルコールを入れると白いモロモロした塊のDNAが取り出せます。6組すべて抽出に成功!! 今回は天候にも恵まれ大満足な1泊研修会になりました。(T.K)

E-ディフェンスの実験模型。実験は実物大です。

SPring8の内部。各ビームラインで研究テーマが違う。

西はりま天文台の全景

「なゆた」望遠鏡。何が見えるかな

DNA抽出実験は分担して真剣に取り組みました。

このモロモロがブロッコリーのDNA

15期生の12月1日講座報告

年月日:2021年 12月 1日(水) 曇り時々晴

講座名:地質観察①

講師:佐藤 隆春 先生  

場所:河内長野ラブリーホール 石川・汐ノ宮

 前夜の雨で石川は水かさを増し、予想最高気温13度、風速7メートルで河原での観察は厳しい条件下でした。増水のため1500万年前の溶岩の露出部は中州状になっており近づけず、また安山岩の柱状節理も炭酸ガスの湧出部も少し遠くより見ることになり、残念でした。近畿地方は若くて熱いフィリピン海プレートが沈み込み、浅い場所で脱水分解し「有馬型温泉」となり、かつては「汐ノ宮温泉」があったとのことでした。

 河原で花崗岩・砂岩・チャート・礫岩・流紋岩・石英等を拾い、見分け方を学びました。チャートは色が豊富で美しく人気でした。また、安山岩の中に含まれるカンラン石はローマ人から宝石ペリドットとして珍重されたそうで、割ってもらった面をルーペで観察すると小さな粒が見つかり盛り上がりました。その後汐ノ宮公園、千代田神社へと異動しながら、石川の周辺の平坦な地形と段の様子を観察し、平坦部は古い年代の河川敷であること、浸食・堆積と隆起を繰り返して何層にも河岸段丘が見られることがわかり、TV番組の「ブラタモリ」の世界の一端を実感できたようでした。河原への通路の確保等、準備いただいた先生に感謝しつつ終了しました。寒い中お疲れ様でした。(Y.S)

熱心に石探し「これって何やろ」?

色はいろいろ、つるつる肌のチャート

安山岩の中に宝石ペリドットが・・・

汐ノ宮公園から嶽山を望む

植物部会の12月活動報告

月日: 12月1日(水)

場所: 光明池公園・新檜尾公園(和泉市・堺市)

参加人数: 15名

 前日の夜中に降った雨もあがり、寒い木枯らしが吹くなか光明池駅前に集まった総勢15名。今回は、公園の樹木調査とシダ類の観察ということで実施する。

 最初に新檜尾公園の入口でユリノキが出迎えてくれた。それから、タブノキ、イスノキ、マテバシイ、タイサンボクを観察し、イスノキの大きな虫瘤や、シラカシなど、それから生け垣によく使われているカナメモチの赤い実を発見。ツバキとサザンカの葉の違いを聞き、トウネズミモチの葉の葉脈が透けて見えることを学び、シラカシ、スダジイを観察した。 ラクウショウとメタセコイアの並木に入り、その実の違いを拾って観察。コナラやクヌギの幹の違いを発見した。又、アキニレの樹皮、ケヤキやイヌビワ、カマツカ、スダジイのドングリ、ヤマモモなど。甲斐田川沿いに入り、ヒマラヤトキワサンザシとトキワサンザシ、タチバナモドキの3つを総称してピラカンサのことを学ぶ。美木多中学校沿いのニセアカシア、赤く紅葉したドウダンツツジ。橋の横にはドングリをつけたアラカシ、ナンキンハゼの白い実などを見ながら昼食場所へと向かう。

 午後からは光明池公園へ、階段の所にひっそりとマツバラン、ランといえどもシダの仲間です。それから、ベニシダの種を発見しコシダやその群生を横に見ながら、メリケンカルカヤの中を通り、シャシャンボ、ヤシャブシ、ワラビ、カニクサ、ミズスギ、ゼンマイなどのシダの仲間を観察する。トウカエデ、ナラガシワの樹木と別れシダに向かう。 ホラシノブ、ウラジオ、ハリガネワラビ、トラノオシダ、タマシダ、イヌケホシダやホシダ等々観察した後解散した。 寒い中ではあったが沢山の樹木、シダを発見充実した一日であった。 皆さんお疲れでした。(T.H)

(補足) 昼食場所の実を付けていた高木はザイフリボク(シデザクラ)で、池への階段近くで赤い実を一杯つけていた中木はモッコクでした。(M.K)

アラカシとそのドングリ

メタセコイア(左)とラクウショウ(右)の実

イスノキとイスオオムネアブラによる虫えい

ミズスギ、カニクサ、ホラシノブ、ワラビ・・

トラノオシダ

ハリガネワラビ

山歩き部会の11月活動報告

実施日 : 11月24日(水)

行き先 : 犬鳴山~五本松 (718m)

コース : JR熊取駅バス停 ~ 犬鳴山バス停   (犬鳴温泉旅館街9:50 ~ 10:24ハイキングコース石段 ~ 11:00車止め   11:55五本松(昼食)  12:30出発で同じコースを戻る 13:35七宝瀧寺・不動明王像前)

参 加 : A班 13名  B班 12名

 犬鳴山は、修験の寺と渓谷・それから温泉で有名です。バス停から温泉街を抜けて、1キロ余りの参道を七宝瀧寺へ向けてじょじょに登っていきます。不動谷の渓流に沿って杉の大木が聳え立ち、今の時期は紅葉も楽しめます。飼い主の猟師を大蛇から守った ”義犬の墓〟山号の由来になっています。道標に従って、お寺の手前で左の石段に入ります。林道やトンネルを通っていくと、車止めがあります。ここからは、山道らしくなっていきます。近畿自然歩道の一部だからなのか、道はよく整備されています。五本松には和泉葛城山へのドライブウェイが走っています。ここでお昼休憩になったのですが、尾根のうえを冷たい風が吹き抜けて体が冷えていきます。早々に下山にかかったほうがよさそうです。テンポよくくだって、往路の半分ほどの時間でお寺まで戻ってきました。大きな不動明王のブロンズ像の前で写真撮影。それから、行者の滝をみにいきましたが、水量が豊富で迫力がありました。

犬鳴山 A

犬鳴山 B

石ころ部会の11月活動報告

月 日:11月26日

場 所:明日香村(奈良県)

参加者:20人

活動内容:

 今年最後の部会は晩秋の陽光の下、明日香の石造物巡りを楽しんだ。飛鳥駅に集合した後、ガイドさん(2人)の説明を耳に、猿石、鬼の雪隠・俎板、亀石、橘寺の二面石などを見てまわり、石舞台広場で昼食。コロナ禍も大分おさまってきたためか、修学旅行生で賑わう石舞台を後に、飛鳥宮の旧跡や亀形石造物を通過して酒船石へ。ここは酒造りとは関係なく、宮廷の儀式の場であったようだ。何の目的で作られたのか謎とロマンの世界であるが、石ころ部会としては石材の材質と産地は是非ともおさえておきたいところ。事前に調べて頂いたガイドさんの説明によれば、石舞台や亀石などの石材は飛鳥石と称される石英閃緑岩(花崗岩)であり、地元産。酒船石は天理砂岩と称される凝灰岩質砂岩で天理から運ばれたものだそうだ。明日香では他に二上山・ドンズルボーの凝灰岩や、更に遠方の石材も古墳や建築物の敷石、寺の礎石や道標などに数多く使われているそうである。明日香は水と石の都と言われる所以である。

 石造物巡りの後は飛鳥寺境内を通過して甘樫丘に。展望台では明日香の眺望絶佳に息を呑む。丘の東側には飛鳥宮を取り囲む神社・寺院建築物が、北側には藤原宮とそれを囲む大和三山(畝傍、耳成、天香具山)が、そして畝傍山の奥には二上山の稜線がくっきりとみえる。飛鳥・藤原京のいにしえ人は雌岳と雄岳のちょうど間に夕日が沈む神聖な光景から二上山の向こう側に死後の世界をみたようだ。聖徳太子、推古天皇など多くの名のある都人が山の向こう(今の太子町)に埋葬された所以なのだとか。感慨に浸りつつ豊浦、橿原神宮前経由で帰路につく。さらば、石の都 !!  よく歩いた。万歩計は20,000歩を刻んでいた。(I.S)

石造物

甘樫丘

14期生の11月24日講座報告

月 日:2021年11月24日(水)曇り

講座名:シダ類植物の観察

講 師:辻井 謙一先生

場 所:城山台地域会館・光明池緑地

 ふだん何気なく見ているシダ植物。まずシダ植物各部位の説明、生育時期、根茎の形などを教わる。聞きなれない難しい用語に戸惑いながらも先生が採集された数種類のシダをルーペで観察し始めると資料を確認しながら熱心に見入っていた。シダ植物は種子植物と同じように葉、茎、根があり葉の細胞には葉緑体があり光合成も行っている。種子植物と違う点は、葉の裏側に「胞子嚢」があり中に胞子が入っている。この胞子によって子孫を増やしている。葉身の形と分岐の仕方、胞子嚢のつき方など、学ぶことはいっぱい。ウラジロ、ベニシダ、ゼンマイ、ワラビなど聴き覚えのある名前がでると身近に感じることが出来た。

 午後は、光明池緑地でのシダ植物の観察。細い道を分け入ってシダを見つけては、名前を忘れないように呪文のように繰り返しながら資料とにらめっこ。階段の隅にくっつくようにして育つマツバランは、茎だけで葉も根ももたない。ひっそりと立っているフユノハナワラビは、夏場休眠し秋にワラビのような花穂のような胞子葉が伸びることから名付けられたそうである。お正月飾りに使うウラジロの群生地など沢山の種類のシダ植物を観察。皆さんいったい何種類の名前を覚えたでしょうか。(S.N)

分かりやすいです!先生手づくり

見つけた!こんな所にマツバラン

ミズスギ:コケを大きくしたような姿

フユノハナワラビ:黄金色の胞子葉

15期生の11月24日講座報告

年月日:2021年 11月 24日(水) 晴れ時々曇り

講座名:紅葉と冬芽の観察

講師:栗谷 至先生  

場所:和泉シティプラザ・宮の上公園

 今日は予想最高気温が13℃と12月中旬の気温で、この寒さが一段と木々の紅葉、黄葉を色鮮やかにして私達の目を楽しませてくれている。 緑色の葉が紅葉、黄葉、褐葉に変化する仕組みや樹木にとって、どんな意味が有るのかを知ることにより樹木の知恵を見ることが出来る。 落葉樹は冬芽で寒い時期を過ごし、春に枝葉を成長するための栄養分を秋に葉の中の栄養分を回収する過程でいろいろな色素が作られたり葉緑素が分解されて葉の色が変わり最後に葉柄の基部に特殊な層をつくり落葉する。 美しい紅葉になる為の3要素は日光、低温(氷結しない程度)、温度差である。

 野外ではケヤキやトネリコの実を飛ばしたり、常緑針葉で高木のセンペルセコイアの高さを先生が手を上に伸ばしたら2mになるので、それで計測したり、サクラの枝の樹齢を調べる方法やアメリカフウの葉や実の観察、クスノキのダニ部屋の話や観察、紅葉したカエデの色の違いで太陽の方角を考えてみるとか先生の多様な知識で楽しむことが出来ました。後半に少し雨に降られましたが先生の話好きの影響か?予定のコースを回りきることは出来なかったが秋の紅葉を満喫出来た講座となりました。お疲れ様でした!(T.O)

野外学習に備えてまずは座学

人気のメタセコイアを観察

紅葉が鮮やかな風に揺れるアメリカフウ

高木のセンペルセコイアの高さ計測に挑戦

第115回吟行部会の活動報告 

日 時 ; 令和3年11月20日(土)10時30分~15時

場 所 ; 泉北大蓮公園 句会会場;堺市立南図書館集会室

参加者 ; 14名

 連日の好天気で、小春日和の中をのんびりと公園内を散策しました。陶邑窯跡群の一つ、栂第61号窯の複製を見学して、公園の3分の1を占める大蓮池を巡り、池そばのベンチで早めのお弁当タイム。その後、予約していたカフェに移動して、和室でコーヒーを飲みながら当日句の推敲にかかりました。のんびりしたカフェで、注文がなかなか揃わなくて皆さんにはご迷惑をお掛けしました。(M.F)

当日参加者の代表句

湯豆腐に黙々食べる五十年    尚文

枝の先命尊し帰り花       ゆう一

老いの樹や恥じらひながら返り花  たけみつ

鳰(かいつぶり)波紋のそとに又波紋  洋々志   

フルートに照る陽和らぐ冬の縁側⁽えん) まさこ

小春日やをんな究めて逝く白寿  ゆき雄

ブラウスに袖通さずや冬支度   あきこ

桐落葉ひとはひとはと拾うなり  みえこ

まほろばの甍に添ひて返り花   流以

冬空に赤銅色の月ありて     河笑流

紀三井寺見上げ見返る帰り花   笑子

追はるよに退院の朝返り花    都史子

ふわりふわ日差し集めて竈猫   桂子

山畑の茶の花淡し一日かな    ふじ乃

当日句

特選  小春日や須恵の煙の見えたよな  流以

入選  古窯址に鳥語のシャワー冬うらら  ゆき雄

 

14期生11月17日講座報告

年月日:2021年11月17日(水) 晴れ

講座名:九度山散策と紙すき体験

講 師:九度山まちなか語り部の会山根さんご夫妻

      紙遊苑 下西さん

場 所:九度山町街中と紙遊苑(紙すき)

 綺麗に晴れてくれたお天気の中、午前は九度山まちなか語り部の会山根さんご夫妻に九度山街中を大石順教尼記念館~真田の抜け穴(真田古墳)~真田庵~道の駅「柿の里くどやま」~慈尊院~丹生官省符神社~勝利寺、紙遊苑までの案内を受けた。大石順教尼記念館ではビデオでの説明と順教尼さんの記念品の説明を受けました。真田庵では10年住んだ真田親子の生きざまと寺の由来を説明もらい、世界遺産の慈尊院は高野山参詣道町石道、奥之院までの180本の始点、丹生官省符神社も弘法大師が創建し本殿が世界遺産に登録されている。勝利寺横の紙遊苑の縁側をお借りして昼食。

 午後から紙すき体験の開始です。弘法大師から伝えられたとの「高野紙」の説明、原料の楮(コウゾ)木を釜で蒸し、皮をはぎ、灰で煮る、叩いてほぐして繊維状にし、水に溶かして最後に粘液状のトロロアオイを入れて粘り気を付けての工程を経てやっと紙すきができる状態となる。我々はこの紙すきのみの体験だが、材料を準備する苦労がよく分かった。さあ、紙すき体験の開始です。奥から手前への引き方、枠を水平に、厚みを均一になど先生の付きっきりの指導でなんとかすけた後は天花粉を塗った長板に乗せ、しっかりタオルで拭いて乾燥させる迄たどり着けました。皆さん真剣に取り組んでましたネ。完成した紙は思い出の講座修了証書となることでしょう。帰路は名産の富有柿を買って一路九度山駅へ。(hiro)

この枠ですくいます、準備OK

水平に、均一に、真剣です。

ワイワイとやってる、この拭き取る作業が重要ですよ。

出来上がった作品です。3日ほど乾燥させます。

15期生の11月17日講座報告

年月日 : 2021年11月17日(水) 快晴

講座名 : 奈良公園の巨樹観察①

講師  : 甲斐野 幸一先生(グリーンあすなら) スタッフ3名

場所  : 奈良公園・興福寺・春日大社周辺(奈良市)

 今日の観察会は、興福寺近くにあるスダジイから始まった。先ずは、新しい試みの「葉っぱ図鑑」の説明を受ける。行く先々の木々の葉や実を拾い、画用紙にテープで貼り付け、名前や特徴などを書く。イチョウ・ソメイヨシノ・クロマツ・イチイガシ・・・ドングリは貼りにくい!  子供の頃に戻ったようで、自分だけの実物図鑑はなんだか嬉しい。次に大きなクロマツを使って、樹の高さや幹の太さの測り方を学ぶ。地上から1.3mで幹周りが3m以上の樹木を巨木とされているが、このクロマツは3.7mで立派な巨木だ。しばらく歩くと、竹に幹を貫かれたムクロジが見えてきた。幹周りは4.6mだ、大きい! 昔はこのムクロジの実(皮)で石鹸を作り、中の黒い種は、数珠や羽子板の羽根に使われていたそうで、植物の恵みに感謝だ。

 午後は、飛火野から春日大社周辺の巨樹巡り。幾つかのクスノキを、交代しながら測って、巨樹を体で感じる事が出来た。又、とてもいいお天気だったので、春日大社のご神体である御蓋山や遠くの春日山原始林まで見渡せて、クロマツの巨樹を見ることも出来た。(Y.S)

松の葉っぱって何本かな?

ムクロジ石けん水出来たよ!泡いっぱい!

葉っぱ図鑑で~す

只今計測中。大きそうだね~!

野鳥部会の11月活動報告

月 日 : 11月17日 (水) 天気 快晴

観察場所 : 錦織公園

参加者 : 17名

観察種数 : 25種

 小春日和の好天気に恵まれ、気分は爽快、絶好の観察日になりそう。でも公園内の紅葉は、このところの暖かさのせいか色付き具合が物足りないが・・・。 コロナ禍から今回が初めてという参加者もいて総勢17名がパークセンター前を出発する。 最初の赤穂池では遠くにマガモ、ヒドリガモ、ホシハジロを見るが双眼鏡では同定が難しい距離だ。 梅の里への道中ではメジロ、モズ、蓮の葉に覆われた池ではカルガモ2羽を近くに見る。 奥の池への道中ではようやくコゲラを確認するが、公園内では土砂運搬トラックが頻繁に我々の横を走り抜け、ゆっくり観察どころではない。奥の池では上記のカモの他にオオバンが加わったが、お目当てのオシドリは姿を見せてくれなかった。「それもこのトラックのせいですよ」とカメラマンがボヤいていたが、天気が良いとタカに狙われやすく、樹陰からなかなか出てこないのも事実。対岸からの帰り道に期待する。 今回はいつもの昼食場所と違ってモミジバフウの色付く やんちゃの里で昼食となった。

 午後は河内の里から水辺の里、どんぐりの森を経て再び河内の里へと周回したが、どこも全く静か、ヒヨドリ以外の鳥の声が聴こえてこない。でも道中3度もエナガの群れに出会い、その愛くるしさに充分癒される。 帰途の奥の池では待望のオシドリも遠くに観察することができ観察会として何とか修まりました。 駅から公園までの道中に観察したジョウビタキ、イソヒヨドリ、ヒバリ等を加えて観察種数は25種になった。 何よりもお天気に満足した観察会でした。(文 M.K 写真 M.K & K.T)

モミジバフウの紅葉

カルガモのペアー(?)

ホシハジロのお昼寝

エナガの群れ

遠くにオシドリ

ホシハジロのお昼寝

民家の屋根にイソヒヨドリ

いのちの営み探検部会の11月活動報告

月 日 : 2021年11月16日 火曜日  

行き先 : JT生命誌研究館 (高槻市) 

参加者 : 14名

 38億年前、生命が誕生し人とチンパンジィがわかれたのは700万年前・・・・進化とは「変化を重ねて新しく生まれたものが各時代の環境の中でたまたま生き残る」と言われて、驚きと不思議そして少しの恐怖を感じたのは私だけでしょうか。

 今月は 生命誌研究館 特別企画展「食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙」の解説と展示見学・質疑応答。パネルの一つ一つが丁寧にわかりやすく表現されていました。屋上の小さな食草園には各種の蝶が好きな草木を育てておられ蝶好きを喜ばせていました。 (Y.T)

11月生命誌報告

14期生の11月10日講座報告

年月日:2021年11月10日(水) 曇りのち晴れ

講座名:奈良公園の巨樹観察その②

講 師:グリーンあすなら代表甲斐野幸一先生とスタッフ2名

場 所:春日奥山北部遊歩道

 2年ぶりの奈良の巨樹観察講座で南部遊歩道・滝坂の道を予定していたが、荒れていて危険とのことで北部に変更した。当日朝まで雨が降っていて、心配しましたが幸い止んでくれました。春日大社本殿前に樹齢700~800年のナギの木に感嘆の声と一言主神社での一言御参りからスタートした。水谷神社横のイブキ(ビャクシン)の巨木に圧倒され、フジが巻き付いても頑張ってるケヤキを見ながら遊歩道に入っていった。ブツブツ木肌のカラスサンショの自分の身を守る術と触ったらとても痛い感触を実感し、えぐい意味から来た磨りつぶして魚釣りに使うエゴノキの丸い実、傷口を守るモミのヤニはモミの涙と言い、セメダインの匂いがしました。ここ春日山原始林は世界自然遺産ではなく、文化遺産に登録されているのは何故か?それはこの森は東大寺、興福寺、春日大社の修験の山であり、人の手が入っていた為、との事。(なる程・・)

 この原始林を構成する木で目立つのはナギであり、鹿が食べないし、日陰でも成長可能だ、何よりもここでは神木とされているからだ。しばらく進むと倒木が目立ってきた。台風の風で倒れたモミはめずらしく樹胴が朽ちてない樹齢250年、ツクバネガシはカシノナガキクイムシの害を受けた倒木が多く見られた。巨樹を見つけて2年前に習った測り方を思い出し根元から1.3mの高さの幹回りを測定 3.38mのモミの木だった。それから樹齢1300年、幹周10mのスギのサンプル用紙での木の大きさを実感させてもらった。遅い昼食後は強風の中、若草山山頂から奈良盆地の雄大な景色に、いにしえの想いを馳せました。下りは春日山原始林を横から構成している樹木を観察、最後は。シデの羽形の種子と飛ばす季節を待っているお話で締め、1日甲斐野ブシに浸った日でした。(S.H)

木肌がブツブツ触ると痛いカラスサンショ

隣の木と重ならないように助け合ってるコジイ(ツブラジイ)

樹齢1300年 幹周10mのスギの大きさはすごいでしょ

樹に触れ、樹の気持ちが分かりましたか?

昆虫部会の11月活動報告

1 日  時:11月9日(火)10:00~

2 場  所:延命寺(もみじ公園)

3 参加人数:7名

4 活動内容:今年最後の昆虫部会の活動でした。

 当日の朝9時以降、雨から曇りとの予報を信じ、7名の方に各自の判断で参加していただきました。延命寺までの道のり、晴れていればヒョウモンチョウなどに出会えるはずでしたが、到着するまで昆虫には出会えませんでした。目的地の延命寺の門から見える紅葉はグラデーションがとても奇麗でした。一息ついて雨具を着け、昆虫を求めて小雨の中ゆっくり、じっくり探しました。普段見ないような所にも目を向け、この天候の中10種ほどの昆虫に出会えました。今回は、落ち着いた色合いの昆虫が多かったです。同定後、昼食をとり終了としました。終了時は少し雨が強くなりましたが、次第に小雨となり中々風情のある部会となりました。

 昆虫以外でもコウガイビル(シュモク頭、毒はなく血は吸わない)やザトウムシ(蜘蛛に似ているがダニの仲間に近いとか、足は8本、また化石には3億年前以上のものがあるらしい)など採集することが出来ました。尚 12月、1月、2月と昆虫部会は休会です。(K.T)

 

トゲナナフシ・・・・・他のナナフシにはトゲがない。本種だけ。

キイロスズメバチ・・・・スズメバチの中で特に危険。この個体はおとなしく撮られていた。

ヒグラシ(ミイラ)・・・綺麗な状態のメス。

小雨の中の紅葉

 

セアカツノカメムシ・・・冬に向かって体色の赤味が強くなる。足も黄色くなる。

 

植物部会の11月活動報告

月日 : 11月3日(水)祝日

場所 : 島の谷(河内長野市)

参加人数 : 17名

 「文化の日は好天に恵まれる」と言われるが、まさに今日は朝から絶好の秋空が広がる。祝日のせいか参加者は少なめだ、しかし未だ終息が見えないこのコロナ禍中、この位の人数が丁度良いのでは・・・と気分よく天見駅をスタート。線路沿いの遊歩道を進めると山側にはノコンギク、シロヨメナ、ケシロヨメナと野菊が今は盛り、樹木や野草は結実の季節を迎え、早速に見つけたのが赤いカラスウリにヤマガシュウの黒い実、続いてヘクソカズラ・アオツズラフジ・テイカカズラ・トキリマメ・スイカズラ・ヤマノイモと次々に蔓性植物の実を観察していく。樹木ではシラキ・マユミの変わった形をした実やネズミモチ、カナメモチの丸い実を見つけるが、未だ熟していなくて色も浅いようだ。シロダモは黄褐色の花を咲かせているが同時期になる実はつけていなかった。蟹井神社までの僅かな距離を大幅に予定時間を超えるほどのゆっくりペースで進むが皆さん余り時間を気にする様子はない。神社下の道ではカヤの実が路面のあちこちに、それを齧ってみる人も。

 島の谷への道に入るとヤブムラサキの優しい紫色の実やコウヤボウキの花を見つける。地蔵御堂の前ではカテンソウの実、そして道沿いではヤクシソウやアワコガネギクの黄色花が目立ち、淡紫のヨメナを含めてキク科の植物が纏まってあちこちに咲いているのが綺麗だ。途中、集落から谷へ下り、田畑の真ん中で遅めの昼食をとった。

 午後は田畑と民家が続く里山の道に戻り、ヤクシソウが一面に咲く集落の奥の林縁手前を折り返した。道中では、アキノキリンソウの花を2ケ所で見つけ、アキノタムラソウやヤマハッカの花も残っていた。帰路では、見過ごしたダンコウバイの黄葉と液果をゆっくり観察して解散となった。周りの山々の紅葉は少し早いようでしたが、ヤマウルシやヤマハゼの紅葉はすっかり色づき、里山の秋を充分満喫した一日でした。(M.K)

ヤマガシュウの実

シロダモの花

アワコガネギク

サネカズラの実

ヤクシソウ

ダンコウバイの黄葉と液果

山歩き部会の10月(定例)活動報告

実施日 : 10月27日(水)

行き先 : 金剛山系・神福山他 (千早峠~紀見峠)

コース : 金剛山ロープウェイ前バス停 9:56 ~ 千早峠 10:50 ~ 神福山 11:27 ~行者杉 12:02 昼食休憩 12:30 ~ 杉尾峠12:57 ~ タンボ山13:20 ~西ノ行者 13:45 ~ 山ノ神 14:30 ~ 紀見峠14:57 ~ 紀見峠駅15:32

参 加 : A班 13名  B班 11名

 今回は、千早峠からダイヤモンドトレイル(ダイトレ)に入り、紀見峠までの7.1㎞をたどります。バス停から車道を少し戻って池の川谷林道に入り、千早峠まで緩やかに登ります。ここには、幕末を駆け抜けた「天誅組」の説明板がありました。本日の最高地点 神福山は、ダイトレを外れてひと登り、標高792メートルです。お昼休憩をとった行者杉は、三市(河内長野・橋本・五條)境界地で、役行者ゆかりの地です。“役行者さん 神出鬼没ですね‼

 杉尾峠、タンボ山を経て西ノ行者までは尾根筋の道で、多少のアップダウンはありますが、快適に歩けます。ここから山ノ神まで、300メートルほどを一気にくだります。丸太の階段がつづく膝にこたえるところです。紀見峠のチョット手前にはトイレがあり、林道に出たら、駅まではもうひと頑張りです。

 紅葉には、早かったのですが、秋の実りがいろいろ。つるりんどうの実の赤紫の深い色、ミヤマシキミの赤い実の塊 道脇の斜面には、ショウジョウバカマの群生が見られ、春の開花時は見事だろうなと思いました。(文 Y.Y 、写真 M.K)

福知山山頂1班

行者杉2班

行者杉 1班

神福山山頂2班

14期生の10月27日講座報告

日 時:2021年10月27日(水) 晴れ

講座名:キノコ観察②

講  師:下 野 義 人 先 生

場  所:光明池緑地 (和泉市)

 14期生は2年ぶりのキノコ観察講座です。午前の座学では先生から「前回説明したことを覚えていますか」との質問に皆さん顔を見合わせ苦笑い。前回の復習としてキノコとはどんなものか、分類や役割、生え方や調べ方から毒キノコの見分け方そして関西でよく見られるキノコを映像で説明してもらいました。先生はベニタケを研究されていますが、今年新しい種類を発見し「リュウコクヒメベニタケ」と命名して発表したそうです。

 今日も新種を発見できるか期待を膨らませ光明池緑地へ。キノコの見つけ方を教えてもらいながら引っ付き虫もなんのその生えていそうなところに分け入り、木や枯れ木の株などに生えているヒイロタケ、スエヒロタケ、ハナビラニカワタケ、クジラタケ、マンネンタケや地面から生えているクロハツ、ヤグラダケ、ヒトヨタケの仲間などのキノコを見つけました。

 昼食後は採集したキノコの名前や特徴などを詳しく説明を受け約30種を同定しました。キノコは種類が多く似ているのでよく調べてみないと分からない。現地での観察は、図鑑を見ながら色、形、カサ、その裏のヒダ、柄と下にあるツボの有無、そして匂い、味などにより判断しなければならないとのことです。赤いキノコを見つけた時、先生はカサやヒダ、柄、周辺の樹木の状況そして味見をして「辛い」ということでチシオハツと同定され、カキシメジも「苦い」と自ら味を確認されました。今回は専門家の指導の下での観察でしたが毒のあるものも沢山あり素人だけでは注意が必要です。

 今日採集したキノコの中には先生が持ち帰って調べるものもあり、新種発見の可能性も楽しみです。しばらく晴天が続いていたため少ないのではと思っていましたが、講座生の中に「キノコ採り名人」も現れ、多くのキノコを見つけることができました。(T.K)

前回学んだこと覚えていますか。

このキノコはこれかな? 図鑑で調べます。

一つずつ名前や特徴を丁寧に説明してもらいました。

こんなところに大きなキノコ!

15期生の10月27日講座報告

年月日:2021年 10月 27日(水) 晴れ

講座名:植物入門(草本)

講師:木村 進先生  

場所:堺市立栂文化会館・西原公園

   今日の座学はタンポポである。講師の木村先生が大学生以来ずっとタンポポの調査に携わっておられ植物学の面からだけでなく名の由来、方言・古名、文献、花言葉、いろんな目的での使われ方などクイズを交えた多岐にわたる話とタンポポ調査による日本在来種と外来種の分布状況、分布状況の変動の要因分析など実態に即した内容で皆さんにはタンポポの見方と知識がプラスされたのではないでしょうか。

 カンサイタンポポは花が咲くのは春だけ、種は虫媒花で夏は地中で寝ていて秋に目を出し、成長は遅いが長生き(約50年)である。セイヨウタンポポは花が咲くのは春に多いが1年中咲いて、種は虫媒の必要はなく、水があればいつでもすぐ芽を出し、成長が早いが寿命は短い(約3年)日本と外国のタンポポの違いである。ここでクイズ:タンポポに最も近縁の植物はどれか?*レタス *ゴボウ *ダイコン *ヒマワリ さあ~答は!

 野外学習ではドングリの見分け方。ドングリの実だけでの判断は難しいのでそれぞれのドングリの特徴を実と殻斗と葉の3点セットで見分けます。 今日の講座は従来、春に実施しているがコロナ禍の影響で花が無いこの時期となったが先生の配慮によりのある講座となりました。(T.O)

豊富な資料でタンポポの座学

生憎この時期は花が無く雑草の解説です

このロゼットはヒメジョオンです。タンポポとの違いが分かりますね

ドングリの実と殻斗と葉 左からマテバシイ、クヌギ、コナラ

15期生の10月20日講座報告

年月日 : 2021年10月20日(水) 晴

講座名 : 里山の竹の間伐体験

講 師  : 田淵武夫先生(富田林の自然を守る会代表)、里山部会の方々

場 所  : 滝谷 奥の谷(富田林)

 奥の谷は、滝谷不動尊から道を少し入った所に有る、小さな谷間です。 例年、座学は建物の屋根裏部屋で、プロジェクターの画像を見て行っているが、今年はコロナ感染予防の為、外のテント下で行った。 頂いた資料を見ながら、里山の成り立ちや保全活動のお話等から、なぜ間伐が必要なのかを聞くことが出来た。特に竹に関する問題は、高齢化等で竹藪が広がり続けており、周りの里山林を浸食していることだ。 その後、山を歩いて、間伐前、間伐後の林を比べてみたり、竹が里山林に侵入しているのを見ると、座学での話が実感出来た。

 午後はいよいよ間伐だ。 ヘルメット、アイゼン、スパッツ、革手袋、ベルト、ノコギリ等、慣れない装備に四苦八苦。全員装備完了、竹林に! 三班に分かれて先ずは竹選び。倒す方向を決めて、ロープを掛け、人が居ないかを確認してから切り始める。 「倒れるよー」の声の後、「わぁー」と大きな歓声が上がる。 感動だ! 切った竹は長くてとても重いので、3~4m位に切り分けて下の広場まで運んだ。間伐作業が終わった後、機械でチップにする作業も見学出来た。チップは肥料になるそうだ。

秋晴れの一日、里山での楽しい体験だった。

テントの下での座学です。

このあたりでいいかな?ゴシゴシゴシ・・・

みんなで力を合わせて!!

倒した竹を切り分けています

いのちの営み探検部会の10月活動報告

実施日  : 2021年10月19日(火)

場所   : 加太 城ケ崎海岸(和歌山市)

参加人数 : 8名

 ウミウシ観察を昨年に続いて再度挑戦。“もしも見つからないとすれば、いないのではなく、見落としている可能性”との田中先生の助言をいただいて、今年こそは、貪欲に探して見つけるぞ!と気合い十分。海岸に到着すると、すでに干潮がすすみ、洗濯板状の岩が遠くまで広がって見える。昼食は後回しにして、早速観察を始めた。干潮で露出した岩の表面やへこみ、石の裏側を丹念に見る。石の表面にへばりつくウミウシがあるかもと指をやさしく滑らしてみる。イソギンチャクを見つけ、これを餌とするウミウシはいないかと周囲を探す。次第に潮が満ち始め、今日はここまでと諦め掛けた時、石のへこみに潜む生物らしきものを発見。つるんとして丸い。ウミウシの仲間?ツノ(触角)は?目は?中央に殻があるように思える!ブドウガイか!?ウミウシでありますように!! 大きな成果を得たとは言えないが久しぶりの部会。友との再会を喜び、広大な海に癒やされ、自然の営みを感じ、心地よい開放感に浸った。(A. F)

左:潮が引き、洗濯板状の岩が遠くまで広がる。
右:ウミウシを求めて。岩の裏側、潮溜まりを丹念に探索。

ウミウシの仲間。ブドウガイかも!?  右図は拡大像 平な頭が特徴。背中に貝殻がある。
名前のいわれ:皮をむいたブドウ果実のようにヌルヌルする。カタチがブドウの実に似ている。など

14期生の10月20日講座報告

月 日:2021年10月20日(水)曇り

講座名:ウミウシ観察

講 師:田中 広樹先生 補助スタッフ5名

場 所:加太・城ケ崎海岸

 可愛いめでたいでんしゃに揺られて「加太駅」到着。城ケ崎海岸まで歩くこと30分。強風が吹き荒れ波も高い。東屋で講師より「全員見つけるまで頑張りましょう!」力強い言葉と補助してくださるスタッフの紹介のあと、ウミウシの見つけ方を教わる。潮がひいたあとの潮だまりや石の裏側にくっついているので、石をとにかくひっくり返すと見つかるそうである。磯観察で守ることは、動かした石は必ず元の位置に戻してあげること。強風の中、注意しながら海岸へ降り観察開始。石をひっくり返す作業をひたすら続けると「オカダウミウシ」「アカボシウミウシ」「クロシタナシウミウシ」「メリベウミウシ」「ユメウミウシ」「トトロウミウシ」全身がきれいな青に黄色の斑紋、それに赤い触角をもつ鮮やかな体色の「アオウミウシ」など13種採取できました。

 ウミウシは、殻がなくなった巻貝の仲間。季節によって見つかるウミウシは変わるそうです。大阪の海には、分かっているだけで200種類以上のウミウシがいます。か弱い生きものだが生き延びるために、まずいものを食べて美味しくない体になって敵に食べられないようにすると聞き驚いた。ルーペで採取したウミウシを観察しおしゃれな姿を見てウミウシの可愛さに感嘆の声があちこちに。強風にも負けず童心に返り楽しい講座となりました。(S.N)

ピンク色のキュートな外装 めでたいでんしゃ

見て!見て!これウミウシかなぁ?

オレンジ色の細かい斑点があるアカボシウミウシ

蓑(みの)のように見える?イズミミノウミウシ

野鳥部会の10月活動報告

月 日 : 2021年10月20日(水) (10:30~14:30)

探鳥地 : 大泉緑地公園

参加者 : 25名

観察種数 : 26種

 半年ぶりの再開に公園内の中央休憩所には25名が集った。先ずは大泉池から観察スタート。池の鴨はほとんどがヒドリガモ、雄もエクリプスの状態で頭頂の色がクリーム色になるにはもう少しかかりそう。その後方にコガモやオオバンが蓮の中を見え隠れし、カイツブリはあちらこちらで水面から顔を出す。その上空ではコサギ5羽が戯れているように飛び回っている。そして遠くにオオタカが横切るのを見た。

 小鳥の森“水流”エリアへ歩を進めると、メジロ、シジュウカラの他に水流にはキセキレイ、低木樹木の中をメボソムシクイが忙しく飛び回っている。このエリアでのビタキ類の出現を期待したが、時期的にもう遅かったようだ。

 昼食後、東側の頭泉池に移動。池にはマガモ、カルガモ、カワウが数羽泳いでいる。背景の茂みにはアオサギ、ダイサギが羽を休める。「あっカワセミ」の声に全員の眼がそちらへ釘付け、そしてしばらくの観察時間。池の裏側に回ると大木の梢にモズ♀が鳴いている。そして池の遠くにアリスイを見つけ、ゆっくりと飛び去るまで観察。その後の戻り道では数人の確認であったがチョウゲンボウも現われ、出発点に戻り鳥合わせとなった。

 急に気温が下がった気候のせいか、久し振りの探鳥会からか「今日は疲れました」との声も聴こえました。 文(M.K) 写真(K.T)

ヒドリガモですが・・・

コサギの乱舞

キセキレイ

メボソムシクイ

アリスイ

モズ♀

 

昆虫部会の10月活動報告

  1. 日  時 : 10月12日(火)10:00~
  2. 場  所 : 新檜尾公園(堺市)
  3. 参加人数 : 13名
  4. 活動内容 : 微妙な天気予報の中、雨に降られることもなく活動出来ました。ただ、10月なのに最高気温30度と本当に暑い日でした。公園に入ったところからあまり目にしない緑色のカギバアオシャクに出会い、その先の木にはスズメバチの集団。気を付けながら集合場所に。広い公園なので挨拶もそこそこに採集に出かけました。思いの外多くの昆虫(17種)を採集することが出来ました。今回は同定後、解散としました。(K.T)

カギバアオシャク・・・・翅に白い波模様。見た感じ肉厚でした

ホシミスジ・・・・・・・ミスジチョウは種類が多く、この蝶は裏の模様が分かりやすい

ホシササキリ(褐色型)・前翅の側面に小黒点列を持ったササキリの仲間

スズメバチ・・・・・・・キイロスズメバチ?(遠くからなので分かりにくいですが模様から判断)

アオスジアゲハ・・・・・水色の模様が奇麗です。しばらく腕に止まっていました

吟行部会の10月活動報告

第114回吟行部会報告

日時 : 令和3年10月16日(土)10時~14時半

場所 : 泉北・美木多 美多彌神社、放光寺、和田家跡 (句会は美多彌神社内の美修館にて)

参加者 : 11名

天気が心配されましたが、当日は晴れて散策日和となり、光明池駅を出発。緑道を歩き、鴨谷地区を抜け、まだまだ農村風景が残る美木多地区へ。途中放光寺、和田家跡を廻ってから、美多彌神社へ。古い由緒ある神社の由来、新しい耐震方式の石の鳥居、境内の尻深樫の森、例年3月に行う流鏑馬の話など、豊島宮司さん自ら楽しくお話していただきました。更に境内では、近くの人たちが参加の、竹明かり作りや注連縄用の稲わら袴取りなどを開催して、この地区のコミュニティーセンターの役割をしており、感心致しました。私達は敷地内に新しく建てられた「美修館」をお借りして、話題の多い、楽しい吟行会でした。

当日参加者の代表句

  • 石段の木の実選びて持ち帰る     尚文
  • 葉佃煮せっせと作る夜長妻      ゆう一
  • 土器の底縄文人の木の実かな    たけみつ
  • 鬼ヤンマ去ってまた来てまた去って   洋々志
  • 悉く鰯雲なり西明し           まさこ
  • ぐうの掌に木の実を隠し「どっちかな」  ゆき雄
  • 畔の道前へ前へと飛ぶばった      みえこ
  • 人工呼吸音(おと)が返事の夜長かな  流以
  • 秋の川映す雲なく澄み渡り       河笑流
  • 秋風や登城の道の割れ瓦       都史子
  • 長き夜夢の合間に朝が来る      桂子
  • 落ち栗で一膳分のおこわ炊き     ふじ乃

当日句

  • 特選  秋麗やお宮見守る王の森      河笑流
  • 入選  御祈祷の母子に号鼓の秋日和   流以

ウォーキング部会の10月活動報告

第53回ウォーキング部会

実施日 : 2021年10月14日(木) 晴れ

行 先 : 「泉北丘陵コース」

コース : 光明池駅-新檜尾公園-光明池緑地(昼食)-城山台大池-御池公園-栂・美木多駅

距 離 : 約10km

コロナ禍で中断し、4月以来のウォーキング部会。参加者は27名。集合地の光明池駅で、久しぶりの再会を喜びあいお互いの元気を確認。日差しは少しきつかったが、日陰に入ると涼しく感じるハイキング日和。新檜尾公園内の背の高いメタセコイアの並木を通り抜け、川に沿って光明池へ。北岸のカエルの像前で休憩。東岸側を南下し半周回って西岸側の橋のたもとで昼食。昼食後、橋を渡り緑地内を大池に沿って、農村風景が残る美木多へ。小休憩後に御池台地区へ。御池台公園で再度休憩後に一路へ美木多駅へ。2時半解散。久しぶりのウォーキング部会、お疲れさまでした。(Y.M)

15期生10月13日講座報告

年月日 : 2021年10月13日 (水) 曇り

講座名 : 水田のちから

講 師 : 松下 美郎 先生

場 所 : ラブリーホール・惣代(そしろ)の棚田(河内長野市)

 午前中の座学では、『稲作管理の実態と環境クイズ』に答える形で説明を受けた。            ①大阪府の稲の作付け面積   ②一人1年間に食べる米の量(平均)は50kg位  ③それに必要な水田の面積   ④1反(10a)の稲作に要する労働時間は大阪府は56時間で全国平均の2倍以上  ⑤荒廃農地・耕作放棄地   ⑥1年間に使われる農薬の目的と量   ⑦「外来生物」

 午後は電車で美加の台駅に移動し、徒歩で惣代の棚田へ向かった。殆どの田が落水していて、稲刈り直前と思われた。落水後10日~2週間干し、1割程度青い籾が残っているうちに刈り取るそうだ。既に刈った株からひこばえが出て実り始めているものもあり、見ることができた。刈り跡から機械で植えと手植えされた所もわかり、労働実態が見て取れた。蒸し暑い中、皆さん秋の草花や棚田の風景を見がらのウオーキングを楽しんでおられた。初めての内容の講座で、米作りの実態と美しい棚田の景観と価値を再認識した学習となった。

棚田の風景(谷津田)

棚田と稲作管理等のレクチャー

窒素肥料過多だと葉の色が濃い

棚田の最高地点 田の形に合わせて田植機を入れた跡がわかる