14期生12月1日-2日講座報告

日 時:2021年12月1日(水)曇りのち晴、2日(木) 晴れ時々曇り

講座名:西はりま天文台1泊研修

講  師:施設担当者

場  所:兵庫耐震工学研究センター、大型放射光施設スプリング8、

    兵庫県立大学西はりま天文台、兵庫県立人と自然の博物館

 

 やっとコロナ感染拡大が収まり14期初めての1泊研修。感染防止対策をしっかりして出発です。最初は大型耐震実験施設(E-ディフェンス)の見学。実物大の構造物を使い破壊のメカニズムや耐震効果を検証し、地震から人命を守る構造物の設計を目指す世界最大級の実験施設です。実物大の規模の大きさに驚き、簡単な補強でも効果はあることが分かり地震対策の必要性を再認識しました。次に訪れたのは世界最高性能の放射光を生み出せるSPring-8。放射光とは電子を光と同じ速度まで加速し磁石で方向を曲げたときに発生する強力な電磁波のことで、電子ビームを発生させ光速近くまで加速させる放射光発生装置と円形の軌道に貯めておく光源専用蓄積リングで構成されています。また、電子銃で700mのビームラインを走らせSPring-8の10億倍の明るさのX線自由電子レーザーを発生させる「SACLA」は物質を原子レベルで解明し、ものを観る、創る、治す、加工することが可能で世界最高性能の研究施設だそうです。ちょっと難しい内容でしたが世界一のすごい施設であることは実感できました。

 西はりま天文台では2mの「なゆた」望遠鏡は300倍に見えます。最初は雲が出て限られた方向での観察でしたが木星、アンドロメダαやぎ座の星雲などを見ることが出来ました。 晴れ間が広がったところで外に出て冬の大三角や天の川、オリオン座、カシオペア座、ペガサス座やすばるなど満天の星を観察しました。

 二日目の人と自然の博物館では6組でブロッコリーの「DNA抽出実験」皆さん理科の実験に真剣取り組みました。ブロッコリーと洗剤を混ぜてすり潰し食塩水で薄め、湯煎後冷やしエタノールアルコールを入れると白いモロモロした塊のDNAが取り出せます。6組すべて抽出に成功!! 今回は天候にも恵まれ大満足な1泊研修会になりました。(T.K)

E-ディフェンスの実験模型。実験は実物大です。

SPring8の内部。各ビームラインで研究テーマが違う。

西はりま天文台の全景

「なゆた」望遠鏡。何が見えるかな

DNA抽出実験は分担して真剣に取り組みました。

このモロモロがブロッコリーのDNA