14期生10月13日講座報告

月 日:2021年10月13日(水)曇り

講座名:里山の植物観察

講 師:桑田 幹雄先生 泉谷 一弘先生

場 所:流谷・ボ谷

 レトロな駅舎の「天見駅」に集合。なつかしい風景が広がる中、ボ谷林道へ向けて出発。林道の脇など日当たりの良い場所に自生するヒヨドリバナ、オミナエシに姿形は似ているが花の色は白く姿たくましいオトコエシ、穂に綿毛がないアブラススキ、草むらのようになって小さな集団を作るイヌタデ、カラスウリ、スズメウリ、イナカギクなど植物リストをチェックしながら次々と出会う植物に興味津々。ツリフネソウの群生地では、実を押さえると種子が飛び散る「種子飛ばし」が面白く何度も繰り返し笑い声があちこちに響きました。

 八幡神社での昼食後、「里山の野草、雑草」の講義。里地・里山とは①人の手が入った自然②自然を利用した人間の生活がある場所のこと。また雑草の定義、生態系に被害を及ぼす特定外来生物(植物)についてなど身近な問題として考えさせられました。

 午後からは、流谷へ向かって散策開始。よく似た草花のノコンギク、ヨメナの見分け方は、葉の形状、冠毛などを見て確認するがなかなか難しい。アキノタムラソウ、クワクサ、黄色で愛らしい花のノアズキ、つりがね型で花冠の先が反り返るツリガネニンジンは、果実が5角形と特徴がある。淡い紅紫色のキツネノマゴ、淡黄色のアキノノゲシなど沢山の植物をゆっくり丁寧に教わり天候にも恵まれ充実した講座終了となりました。(S.N)

日当たりの良い草地にひっそりイナカギク

金平糖に似て美しいミゾソバ

緑に囲まれて講義中

ツルニンジン花言葉「感謝・誠実」

写真部会の10月活動報告

日時 : 10月13日(水) 10時

場所 : 大阪狭山市コミセン

参加人数 : 5名

久しぶりの屋内勉強会。各人5作品を持参し全員で互選し、全作品を全員で講評した。上位6作品を添付します。(H.O)

山歩き部会10月臨時例会の活動報告

実施日 : 10月9日(土)

行き先 : 高野山・京大阪道  弁天岳 ( 標高985ⅿ)

コース : 紀伊神谷駅 10:30 ~ 極楽橋駅 11:00 ~ 不動坂 11:15 ~清不動堂 12:00 昼食休憩 ~ 12:30 ~ 女人堂12:48 ~弁天岳 13:25~13:40 ~ 大門14:05

参 加 : A班 16名  B班 14名

 京大阪道は、京・大阪・堺からの高野街道が学文路で合流して参詣に向かう道です。今回は学文路から紀伊神谷迄を割愛し、不動坂の旧道「いろは坂」を登ります。 駅で集合して、最初は舗装道路を極楽橋まで、ゆるやかにのぼっていきます。赤い橋の手前に、神谷駅の駅員さんに注意されたとおり、大きなスズメバチの巣を発見!静かに通ります。不動坂の旧ルートは平成23年から、調査・復元されました。新道は石畳の歩きやすい道ですが、旧道はつづら折れの山道です。い、ろ、は、と数えながらゆっくりのぼります。 

 清(きよめの)不動堂 で新道と合流 ここで昼食の30分休憩です。あと、ひとのぼりで女人堂到着、10分ほどトイレ休憩となりました。 高野山は、明治5年に女人禁制が解かれましたが、実質的には明治39年まで女性の参籠は女人堂まででした。高野七口のうち現存する女人堂はここだけです。 道路を渡って弁天岳へ1キロほど登り、山頂で写真撮影を済ませ、大門にくだります。途中、花を見たり、アサギマダラをカメラにおさめたり。大門では、町石道後半のゴールを思い出して、楽しい山行になりました。

弁天岳 A

弁天岳 B

不動坂

 

植物部会の10月活動報告

日 時 2021年10月6日(水)

場 所 和田川周辺(堺市南区別所)

参加者 25名

4月に開催して以来コロナ禍で中断していた部会を、半年ぶりで開催しました。10時、泉北高速栂・美木多駅に集合し、体温測定をし、バスで御池台5丁に移動しました。

 近くの公園に集まり、久しぶりの挨拶をし、観察を開始しました。公園では、植栽されたシオン、フジバカマ、ノコンギクが見られました。クヌギの林を通り川沿いの径では、チカラシバ、アキメヒシバ、オヒシバなどイネ科の植物が茂り、その中にオオニキシソウの小さな花が咲いていました。川の中にはツルヨシが生い茂り、ミゾソバの可憐な花もありました。

 別所の交差点からは、片側は稲穂が実る田んぼ、反対側は川になった農道を歩きました。田んぼの畔ではクワクサ、イヌホウズキなど様々な植物があり、足元ではザクロソウの小さな花を観察しました。所々の小さな雑木にはスズメウリ、ホシアサガオ、マルバルコウ、マメアサガオが絡みつき、花をつけていました。ツルヨシが茂る川の中には、ミゾソバ、ボントクタデ、イヌタデが密生し、カナムグラ、ヤブカラシが絡みつくように茂っていました。

 和田川上流のミカン山の作業小屋の軒先を借りて昼食を取りました。昼食後、草が生い茂った畑に行き、ヤマハッカが群生し、ツリガネニンジン、ワレモコウが咲き、ノダケの濃い紫の花、高く伸びたアキノノゲシなど様々な植物が生い茂る様を観察しました。帰り道で見慣れない大きな植物があり、調べるとオオブタクサ(別名クワモドキ)とのことでした。14時過ぎに近くのバス停から帰路につきました。(文・写真:相原)

ツルヨシ、ミゾソバ

ミゾソバの花

ホシアサガオ

ツリガネニンジン

ノダケ

ザクロソウ

ヤマハッカ

オオブタクサ

14期生10月6日講座報告

日 時:2021年10月6日(水) 晴れ時々曇り

講座名:自然公園の植物観察

講  師:武 田 敏 文 先生 外3名(NPO法人日本パークレンジャー協会)

場  所:ほしだ園地(交野市)

 長かった緊急事態宣言が解除され初めての講座です。皆さん久しぶりに顔を合わせて自然と笑顔に。今日のフィールドの「ほしだ園地」は大阪府民の森と呼ばれる公園の一つで自然との共生をテーマに自然を生かしたハイキングなどの出来る公園です。準備運動で体をほぐし3班に分かれて七夕伝説の天野川に沿って「星のブランコ」を目指し出発。

 秋は花が終わったあと植物が繁殖のため種を飛ばしたり引っ付いて移動したりする季節です。オナモミ、イノコヅチ、チカラシバやミズヒキなどが衣服にひっつき、中でもアレチヌスビトハギは強力でした。また、アレチヌスビトハギは花に軽く触れるとパッと開きます、虫が止まることによって花が開き受粉しやすくなるそうで皆さんこの原理に感心して試す人続出です。ハイキングコースを歩きながら桐の実を観察、中から2㎜×4㎜ぐらいの白い半透明の小さい種子がいっぱい出てきました。 また、山ブドウ、コブシ、タラ、そして葉っぱが波打ち、風でそよぐところから命名されたというソヨゴなど植物の特徴や由来、そしてヌルデ、ウルシ、ハゼなどかぶれを起こす注意が必要な植物を説明してもらい自然を楽しみながら休憩所のピトンの小屋に到着しました。

 昼食のあとは都市公園と自然公園の違いや大阪府民の森について野外講座です。自然公園は都市の公共施設である都市公園と違い、自然の景勝地の保護や生態系の保護、生物多様性の確保を目的とするなど時代の流れに伴い変遷してきた。現在、府民の森として9園地あるが自然保護だけでなく植栽もして環境学習の場として利用されているということを学びました。

 ピトン小屋から約30分で目的地の「星のブランコ」に到着。「星のブランコ」とは全長280m高さ50mの国内最大級の木床版人道吊り橋です。皆さんその高さに驚き、最初はこわごわ渡りはじめましたが真ん中ではスリルを味わいながら眼下に広がる緑の景色を見て空中散歩を楽しんでいました。4人の先生による丁寧な説明やガイドで楽しく無事終えることが出来ました。(T.K)

あなたはわかりますか?

クイズを交えて自然公園についての勉強中

星のブランコ」怖がらずに渡れますか

ここを押すと花びらが開きます
(アレチヌスビトハギ)

 

           

 

 

 

 

 

 

 

 

15期生10月6日講座報告

年月日:2021年 10月6日(水) 曇のち晴れ

講座名:昆虫入門

講師:鈴木 真裕先生  

場所:堺自然ふれあいの森

今月から1年目の後期がスタート。会場は豊かな自然環境や多様な生き物を保全しており、いろんな昆虫を見ることが出来る堺自然ふれあいの森である。

“昆虫とは”基本の定義は体が頭部・胸部・腹部からなり、胸部には脚が3対6本、2対4枚の翅をもつ生き物であるが、例外もあるよ(4本脚のチョウと呼ばれるタテハチョウ科の仲間など)。昆虫の目(もく)当てクイズに挑戦するも目(もく) は30種目(もく)ありよく見る昆虫でも目(もく)を当てるのは手強かったです。昆虫の多様性に寄与していた里山の減少、開発などによる生態系の破壊、外来種や気候変動の影響で絶滅危惧種が急増しており当たり前に観察出来た昆虫たちの環境悪化の傾向が心配です。

午後はお待ちかねの昆虫採集で~す!トンボ、チョウ、バッタ、イナゴなどは人気度が高く、捕虫網が右に、左に乱舞し捕獲すると喜びの声が上がたり、ケースに入れる時に逃げられて悔しがる声が聞こえたりして大いに盛り上がりました。採集後の同定作業では図鑑からこの昆虫は”これだ!”と見つけ出すのは似た種類が多い昆虫は大変できっと正解もあれば不正解もあったと思います。図鑑の見方にも慣れる必要ありと反省もして、久し振りとなる講座を終了しました。

久しぶりの講座で少しかたい雰囲気かな

この24個すべてが「ナミテントウムシ」

昆虫の目(モク)当てクイズに挑戦

お待ちかねの昆虫採集

 

里山保全部会10月活動報告

1    月 日 :  10月1日 (金)

2  場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

3  参加人数 :  16名

4    活動内容

 4月以来コロナと雨天に阻まれ、半年ぶりの活動になりました。空白期間の長さに、さあ、何人の参加かと危惧もしましたが、16名でホットひと安心。畑はまたまた雑草天国。雑草を取り除かなければ何も始まりません。雑草を取り除くと大きく生育した里芋がぐーん背を伸ばし「頑張ってるぜ」と大声での返事。畑地も整理し11月は来春に向けて植付けしますよ。

 山組は山の竹林に10m四方の広場設置場所にある竹を伐採し、竹をチッパーという機械で竹をチップにしました。毎年5月はタケノコ堀作業で、おいしいおみやげ・・・も今年は夢。 ぐーんと大きく伸びた竹は強敵でした。

半年ぶりの里山の竹の伐採作業にいざ出陣

切れ味良し

畑はまたまた雑草天国

草を刈ると生育した里芋がぐーん背を伸ばし「頑張ってるぜ」

15期生7月28日講座報告

年月日:2021年 7月 28日(水) 晴

講座名:ビオトープ入門

講師:木村 進先生  

場所:大阪府立泉北高等学校

 最初に完成して17年目のビオトープ池の見学へ。池の周囲の草刈りをやり過ぎたせいで観察出来る植物が少なかったがガマ、ヒメガマ、ヨシ、オオミクリ、ガガブタ、マルバヤナギ、ノハナショウブ、キショウブなどの説明があり、網で池の植物の天敵のザリガニやヌマガエル、アメンボウ、ヤゴ等の採取を楽しんだ後は生物実験室でオオカナダモ、ミジンコなど10種類の顕微鏡観察である。皆、現役学生にタイムスリップして先生の説明を聞くのもそこそこで顕微鏡を覗き込み細胞やミジンコの心臓の動きなど観察して時間がたつのを忘れてワイワイ!ガヤガヤ!盛り上がりました。

 座学は木村先生の泉北高校でのライフワークであるビオトープ池の造成から現在までの池の変遷、動物、植物の生態の変化や変わりゆく池の表情などと、生徒達と収集したPH,水温、水位、水質等の蓄積されたデーターに基づいて現場で携わってきたお話を興味深く聞くことが出来ました。四つ葉のクローバーの確率は1万分の1といわれるが生徒達が実験研究して3割が四つ葉になるシロツメクサの鉢がありました。

 今日の講座のビオトープとは何か? 講座終了後は知っている人は理解を深め、知らなかった人は身近に感じることが出来たら、今日はいい1日でしたね。(O.T)

ビオトープ池を縄張りにしているシオカラトンボがヒメガマで一休み

何が獲れるか?                   ビオトープ池で生物採取

顕微鏡観察 お気に入りはどれ?

みんな、現役の学生ですヨ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

14期生7月28日講座報告

月 日:2021年7月28日(水)曇りのち時々雨

講座名:高山植物観察と梅花藻鑑賞

講 師:湯浅 清明先生(伊吹山もりびとの会)

場 所:伊吹山・醒ヶ井

 日本百名山の一つで自然豊かで高山植物の宝庫といわれる伊吹山へ出発。伊吹山の特徴は①風が強い②雪が多い③霧が多いの三つである。また標高が低い山であるが、石灰岩層の山であることと地理的な環境条件などの要因で植物相が豊かである。

 西登山道から「伊吹山お花畑植物ガイド」を片手に山頂向けて植物観察スタート。優しいピンク色のカワラナデシコ、葉先が3裂になっているアカソの群生の中にひっそりと咲くシモツケソウ、葉が輪生の薄い紫色のクガイソウ、低木の下にキヌタソウ、白くかわいいヤマホタルブクロなど、次々に出合う植物に興味津々の受講生は写真・メモと忙しい様子。途中雨が降り出したが観察を続け山頂へ。小雨と風の中での昼食後、黄色が鮮やかなキンバイソウ、岩場に生えるハーブの香りがするイブキジャコウソウなど見て西登山道から駐車場へ向かいバスで一息つき次の目的地へ。

 雨に降られ疲れ気味ながら、清涼を求めて醒ヶ井・地蔵川で梅花藻を見学。人通りは少なく閑散とした雰囲気で、ゆったりとした時間が流れていた。初めて梅花藻を見た方も多く心が癒された。無事予定時刻に到着し9月の再開を楽しみに解散となった。早朝より一日お疲れさまでした。(S.N)

準備万端!霧が立ち込める中観察スタートします

上段左→カワラナデシコ 右→アカソ 
下段左→シモツケソウ 右→クガイソウ

上段左→ヤマホタルブクロ 右→キリンソウ 
下段左→キンバイソウ 右→イブキジャコウソウ

きれいな川に梅花藻とスイカ

15期生7月21日講座報告

年月日 : 2021年7月21日(水) 快晴

講座名 : 里山歩き

講師  :  桑田幹雄先生   相原正温先生   泉谷一弘先生

場所  :  錦織公園(富田林市)

 錦織公園は里山を意識して、30年前に作られた公園だそうだ。丘陵の地形を出来るだけそのままにして作られたので、広くてアップダウンの多い公園だ。先ずはパークセンターで資料を受け取り、植物観察に出掛ける。植物観察一覧表を手に、歩きながらチェックを入れていく。時々止まって説明を受ける時、今回は先生が三人いらっしゃるので、密になること無くしっかり聞くことが出来た。途中、大きな松ぼっくりを拾って種の形を調べたり、黄色のきのこを見つけて名前や食べられるか?などの質問をしたりして、先生方との観察は楽しそうだ。

 昼食前、今回の目的の一つ、コモウセンゴケを見に行った。小さくて可愛い花だけど、根元には腺毛のある葉で虫を捕らえる食虫植物だ! 今日は捕まった虫を見ることは出来なかったが、一度見てみたいと思う。

 午後は座学から始まった。短い時間だったが、桑田先生から植物分類の基本を、資料を見ながら学んだ。観察に出掛けると、学んだことが気になるのか、葉を眺めたり手に取ったりして、複葉の子葉が偶数か奇数かなど話しているのが聞こえた。新しい事を知ると楽しみも増える!厳しい暑さで疲れていたが全行程クリア。 頑張った一日だった。(Y.S)

コモウセンゴケ 可愛い花です

里の家での座学、ほっこりします

栃の実です。秋になるのが待ち遠しいね

ヤブカンゾウ  花びら見てみよう

吟行部会の7月活動報告

第113回吟行部会報告

  1. 日  時:令和3年7月17日(土曜日)10:00~15:00
  2. 場  所:河内長野周辺散策(長野神社、西條酒造、石川、スーパーイズミヤ)     句会はノバティー南館会議室
  3. 参加者 :14名
  4. 活動内容:

コロナ禍で、メール句会ばかり続きましたが、久しぶりの吟行会でした。参加者の方々は、皆さんお元気で、この部会でしかお会いできない方々にもお目にかかれました。当日は、過去最長(62日間)の梅雨が明け、汗が噴き出るほどの暑さの中、長野神社~西條酒造~石川(河原)と散策しスーパーイズミヤの「ゆいテラス」の気持ちのいい空間で各々昼食をとり、一息入れて句会の会場であるノバティー南館の会議室に移動して句会を行いました。 本当に久しぶりで、和気藹々と楽しいひと時でした。      報告文責 佃慶子 写真責 松下洋介

 参加者の代表俳句は下記の通りです。

  • 垣根越し軒下簾浪漫あり    智勲
  • 簾越し小さな庭も京風情    尚文
  • 梅雨晴れに羽根を繕うからすかな  松園
  • 縁側の簾を潜り友の顔   ゆう一
  • 夕立やスニーカーが駆け抜ける  たけみつ
  • 窓を開け一会の風と昼寝かな  洋々志
  • 登り窯包みて揺らし蝉時雨   ゆき雄
  • 初ゼミや飛び出せ吾も旅の空  あきこ
  • 水遣りの手に触れ匂う青トマト  美枝子
  • 朝焼けの峰に湧く雲山の山   流以
  • 夏の日の海の向こうの翔タイム  河笑流
  • 初生りの隠れて小さき割れトマト  都史子
  • 背負い児の寝息きこゆる夕焼けよ  田村桂子
  • 夕立に伊予青石の蘇り    ふじ乃

当日句

  •  特選  大樽の鎮座の酒肆の溽暑かな  ゆき雄
  •  入選  方陰に杉玉ゆらり蔵屋敷   田村桂子

14期生7月14日講座報告

月 日:2021年7月14日(水) 曇りのち雷雨

講座名:地質観察②

講  師:佐藤 隆春先生

場  所:香芝市ふたかみ文化センター・ドンズルボー(二上山)

 梅雨明け前の不安定な天気のなか講座が始まりました。今回は二上山のドンズルボーの観察もあり皆さんその名前からどんな所か興味津々です。ドンズルボーとは漢字で書くと屯鶴峯、鶴が屯(たむろ)しているように見えたことから名付けられました。

 午前中は座学で佐藤先生と当カレッジの石ころ部会のメンバーがまとめた「ドンズルボーの火山砕屑岩」という冊子を使って、ドンズルボーで火山活動を読み解くというテーマでドンズルボーの風景や地層の写真を交えて約1500万年前の火山噴火による火山砕屑岩層などの地層や噴火の仕方などを説明してもらいました。ドンズルボーの火砕流の堆積物は溶岩を含んでおり溶岩ドームの崩壊で発生したということです。

 午後からは二上山博物館で凝灰岩・サヌカイト・金剛砂など二上山の石を見学した後、皆さんお待ちかねのドンズルボーに移動です。ドンズルボーでは火砕流堆積物の観察から始まり、火砕流の中からガスが激しく上昇すると軽いものは上に、重いものは下に沈むので下部に重い岩片の大きいものが多く、上部は小さくなるということや流れた方向などを地層を見ながら解説してもらいました。先生から豆石(火山豆石とは細粒火山灰が湿気の多い噴煙の中でくっついてできた5ミリ程度の大きさのもの)を探してというリクエストに皆さん戸惑っていましたが、豆石のある凝灰岩の地層を教えてもらい目を凝らして探し見つけることが出来ました。何層にも重なった火山灰や火山岩の地層をみて太古の火山活動に思いを巡らせたところで雷雨となり、残念ながら講座終了となりました。(T.K)

いくつもに重なった地層に圧倒されそうです。

豆石はこの地層にあります。わかるかな。

見つけました!! これが豆石です。

火山噴出物が堆積してできた凝灰岩のドンズルボー。

15期生7月14日講座報告

年月日 : 2021年 7月 14日(水) 晴

講座名 : 河口・干潟の生物

講 師 : 貝塚市立自然遊学館 山田  浩二 先生

場 所 : 近木川河口・二色浜

 南海二色浜駅に集合し、近木川河口に向かい、河口の葭原でカニ釣り体験をした。短い竿に各自たこ糸を結び、餌はチクワ、スルメ、ソーセージで開始し、クロベンケイガニ、ハマガニ、アシハラガニの3種類のカニが釣れた。葭原の中やコンクリート土手の下に隠れていたり、葭原の泥の穴にいて付近に餌を置くと顔を出してくるカニもいた。餌は食べるが、葭がひっかかっり途中で落ちてしまう等、釣り上げるのは一苦労だった。クロベンケイガニの脱皮したての脱皮ガラも見られた。脱皮後1日もしないうちにまた黒くなるそうだ。

 近木川は1990年代は大阪府の2級河川中ワースト1の水質汚染の川だったが、2000年代には工場排水と市民運動による生活排水の改善により、現在もワースト10にも入っていないそうだ。

 二色浜では磯の生物採集と観察をした。カニは2種類採集し、同定によりヒライソガニ(甲羅が平たく色や模様は個体差がある)とケフサイソガニ(ハサミの根元に房状の毛がある)を観察した。ユビナガホンヤドカリが沢山採集でき、素早い動きに驚いた。ハクセンシオマネキ、亀の手や淡黄乳白色のヒモイカリナマコも見られた。二色浜はアマモの自生地としては大阪湾の最北端、フジツボは赤ちゃんの時は動くこと説明を受けた。(T.U)

ハサミがクリーム色のアシハラガ二(河口で)

これ何やと思う?

同定したヒライソガ二

ヤドカリの動きは素早い!

写真部会7月の活動報告

日 時 : 令和3年7月14日(水) 9時半

行 先 : 堺市 白鷺公園

参加人数 : 7名

内 容 : 8か月ぶりの撮影会(蓮の花の撮影)。当日集合時間の直前にわか雨があったが快晴。午前中でも暑く連絡事項を伝達し11時に終了。次回9月はY.Mさんに世話人をお願いし、10月は屋内勉強会も再開したい。(H.O)

昆虫部会7月の活動報告

  1. 日  時 : 7月13日(火)10:00~
  2. 場  所 : 長野公園(河内長野市)
  3. 参加人数 : 14名
  4. 活動内容 : 今年度初の昆虫部会の活動を再開しました。暑い中にもかかわらず、14名の方々に出席して戴きました。今回は長野公園に場所を変更し、みんなで暑い中虫網を持って採集に。次々に様々な昆虫を見つけては皆で、綺麗なトンボやね~、この虫何かな?と同定する人、また採集に行く人とワイワイしながら久し振りに有意義で楽しい時間を過ごしました。日陰に吹く風は汗をかいた身体に何とも心地よく、エノキやサクラの木に太陽を浴びてキラキラ光っているタマムシを観察したり、クビアカツヤカミキリを見つけて害虫なので駆除したり、ウバユリが咲いているよと教えていただいたりとカレッジならではの充実した一日でした。同定後、皆で昼食を済ませて解散としました。また今回は25種の昆虫を採集する事が出来ました。(K.T)
  • 写真コメント
  • アオメアブ:生きているときは複眼は緑色。死ぬと暗褐色にかわる。
  • クビアカツヤカミキリ:特定外来生物に指定。サクラやモモの木を食害する害虫。
  • ヤマトタマムシ:成虫はエノキ、ケヤキの葉を食べる。日本の甲虫の中で最も美しい。
  • ニイニイゼミ(ぬけがら):体に丸みがあり全身に泥が付いている。
  • キマワリ:枯れ木や朽木に多い。木の周りをぐるぐる回っていることから。
  • クサカゲロウ:触角が長く翅の長さを超える。

アオメアブ

クビアカツヤカミキリ

ヤマトタマムシ

ニイニイゼミ抜け殻

キマワリ

アミメクサカゲロウ

 

14期生7月7日講座報告

月 日:2021年7月7日(水)

講座名:昆虫入門②

講 師:鈴木真裕先生

場 所:堺自然ふれあいの森

 梅雨の真っただ中、バスから降りられないぐらいの猛烈な雨の中、ずぶ濡れで「ふれあいの森」にやっとたどり着きました。今日の講師は当カレッジ久し振りの鈴木先生です。座学から開始しました。

 46億年前の地球誕生後の4億8千年前に昆虫の祖先が現れ、1億5千年前にはほとんどの昆虫が地球上に生まれてきた。昆虫の定義は6歩足であること。そして最も種類が多い生物であること、その中で日本国内で一番多いのは何でしょうか? 1位はコウチュウ目、2位ハチ目、3位ガ、チョウ目、4位ハエ目、5位カメムシ目の順でした。次に生物の多様性のついて教えてもらい、日本は世界でも珍しい特殊な形の自然がある。それが【里山】であるとのことです。1960年代の「堺ふれあいの森」と現在の姿を比較すると田畑が減ってきて、人間の手が入らない➡森林化して「生態系が単純化して行く」そして①開発乱獲②人間活動の縮小③外来種の増加④気候変動の4の危機が迫っている。昆虫も絶滅危惧種がどんどん増加、侵略的に外来種も増加していること、日本特殊性の里山を次の時代に残していかなければならないことを学んだ。

 午後は雨も小降りになり、フィールドへ。きょうは鈴木先生が専門の水生昆虫を主体に池湿地と田圃で採集した。マメゲンゴロウ、ゴモクムシ、裏返って再餌するマツモムシ、ヒメアメンボ、ヤスマツアメンボ、ヤゴではカトリヤンマ、ガムシ、フタスジサナエ、トンボもハグロトンボ、ヒメアカタテハ、キマダラセセリ、ハラビロ等、バッタ類はヒメクサキリ、ショウリョウ等。昆虫オタマジャクシ等。同定では三蜜も何のこと?とばかりでした。今日もお疲れ様でした。(hiro)

きれいな ヒメアカタテハ

水辺が好きな ハグロトンボ

同定ではどうしてもこうなるんですね

まだ尻尾が残ってるシュレーゲルアマガエル

 

15期生7月7日講座報告

年月日:2021年 7月 7日(水) 雨

講座名:緑化入門

講師:池田 栄子先生  井上 昌美先生

場所:堺市都市緑化センター

  観葉植物の効果として、部屋が明るい雰囲気になりホットした落ち着いた気持になる。これは緑の色が安心・安定の色で生理的・心理的効果を持っていることによる。そして、素敵なインテリア、空気清浄や加湿調整効果、植物を育てる喜びがプラスされる。今日はこの効果を体感しようと観葉植物を土の代わりにハイドロボールを植込み材に使い鉢底に少しだけの水をためて育てる方法のハイドロカルチャーでテーブルヤシとカラーサンドで観葉植物つくりを 井上先生から作り方のレクチャーを受けた後スタート! 鮮やかなカラーサンドが10種類以上並んでおり、どの色でどんな模様を? 全色を使う人、5~6色の人、ナチュラルな砂の流れ模様、山を描く、色と形を細かく組合せた模様など自分好みの観葉植物作りを楽しみ、先生からお褒めの言葉も頂き全員が満足してニッコリ❕ 枯らさないようにして長く楽しもう。

 午後は池田先生によるセンター内の植物ガイドでした。センター内には数多くの草本、木本があり、見慣れた植物でも改めて解説を聞くことで気付かされることが有り勉強になりますネ。紫陽花の花後の剪定方法や挿し木のやり方などの実用的なお話も有り、生憎と天気は悪かったが充実した一日でした。(T.O)

まずは、カラーサンド観葉植物作りのレクチャーから

完成、見事な出来栄えでしょう❣

緑化センターの吉祥の庭で

紫陽花の挿し木をしてみよう

マップ作り部会6月活動報告

 月日 626

場所 松尾寺近辺の里山

参加人数 11

活動内容

 梅雨空の中、松尾寺に着くとハンゲショウが私達を歓迎してくれた。3ヶ月ぶりの観察なので、花や実を観察出来る植物はずいぶん変わっていた。

 A地区(お寺から民家のある所まで)ではウワミズサクラの実が見られた。房状に咲く花はよく知られているが、実を見るのは初めての人が多かった。熟した実は塩漬けや果実酒として食べられるそうだ。日があまり当たらないせいか、ここに咲くキュウリグサもハコベもトキワハゼも花が小さい。21種の花や実のなる植物が観察出来た。

 畑沿いのB地区では、草が刈られた後で様子が一変していた。一見よく似ているが異なる、ジャノヒゲとヒメヤブランが近くに咲き、美しい紫のウツボグサ、ピンクの可愛い送りますミゾカクシなどが見られた。また湿った所にしか咲かないヌマトラノオが咲き始めていた。イネ科の植物も多く咲き始め、49種の植物を観察した。

 丘に登って行く地区では、木本が多く、今食べられるウスノキやヒメコウゾの実、秋に期待できるナツハゼやアケビの実、食べられないイヌビワやサルトリイバラの実も見られた。マンネンダケも参加者の目を惹きつけた。観察後に花合わせをする場所にはピンクのネジバナと薄紫のヒナギキョウ(在来種、キキョウソウやヒナキキョウソウより色が薄く、茎一本に一輪ずつ咲く)が群生していた。また近頃よく見かけるハナハマセンブリの姿も見られた。C地区は雨が降り始めたため急いで観察したが、全部で24種の花や実が観察出来た。最後に3月報告の最後の写真の名前は「アオキの花」です。

(FK, 写真 RN, SH, YM)

ハンゲショウハナハマセンブリ

14期生6月30日講座報告

月 日:2021年6月30日(水)曇り

講座名:信太の森の自然観察②

講 師:田丸八郎先生(信太の森FANクラブ代表)

場 所:信太の森ふるさと館、信太山丘陵、惣ケ池湿地

  コロナ禍4月7日以来、今季2回目の講座がやっと開講出来ました。講座生の皆さんも久しぶりの再会で近況の話に和気あいあい。幸い梅雨の中休みの晴れに恵まれました。

 午前は「信太の森ふるさと館」の座学で開始です。信太丘陵の成り立ちと歴史、文化、自然保護運動の取り組み。そして丘陵と惣ケ池湿地の四季の生物をスライドで解説を受けた。その後、鏡池のスイレンの花を見ながら惣ケ池公園に移動。

 昼食後は惣ケ池湿地での自然観察がスタートしました。今の季節は花の開花が時期的に少なく、残念ながら木本主体となった。アケビ、ムベ、エノキ、葉脈が透けて見えるトウネズミモチ、シャシャンボなどを観ながら、グウチョキパーの木=カクレミノで盛り上がりました。湿地では昆虫類も多くなかったがチョウ類ではジャノメチョウ、ホタルガ、ミスジチョウ、ルリタテハが観れた。トンボ類はシオカラ、ハラビロ、ウチワヤンマ、イトトンボ数種。二ホンアカガエル、ウシガエル(鳴き声)鳥類はメジロ、ウグイス、ヒヨドリ、コゲラ、エナガ、シジュウカラ、カワラヒワも啼いてくれた。湿地を抜けて公園予定地の草原で夕立になり、木陰で休憩をとり最後に外来種のムラクモカレハガの幼虫(自衛隊さんに付いて東南アジアから?)を見つけて観察会は終了。蒸し暑い中お疲れ様でした。(S.H)

鏡池のスイレンの花

ぐうちょきぱーのカクレミノです。わかりますね?

これが天ぷらで美味しいタラの芽の木です。

ムラクモカレハガの幼虫

15期生6月30日講座報告

年月日 : 2021年6月30日(水) 曇り

講座名 : きのこ入門①

講師  :  下野 義人先生 

場所  :  ラブリーホール ・ 烏帽子形公園(河内長野市)

 午前の座学ではスライドを交えての説明。先生の資料を見ながら、キノコはどんな生き物なのか。ナラ枯れとキノコと関係が有るのか。又、キノコの調べ方や毒キノコの話などを学んだ。スライドでいろいろなキノコを見て、午後からの採取に備えた。採取時の注意点は根元を一緒に取ること。同定するには カサ・柄・ツバ・ツボの有無 等の確認が必要だからだ。

 午後、烏帽子形公園に移動して、先生と共に採取をスタートした。歩き始めるとすぐに声が上がる。大きなキノコを発見し、早速採取! この時期は秋と同じくキノコのシーズンだそうだ。その後も白・茶・薄桃・黒色など形も大きさも様々なキノコが次々見つかった。

 その後は同定作業。先ずはよく似た物同士に分けて並べて、先生に同定して頂いた。今回はテングタケ科のキノコが多くあり、その中のアケボノドクツルタケは一本食べると人が死ぬ程の猛毒だそうだ。見た目は綺麗で美味しそうなのに怖い! トリュフなどの、ショウロ属らしき球体のキノコも有り、ナイフで切って中を確認すると、ショウロ属では無くスッポンタケの様だった。

一時間ほどの採取で、50種類を超えるキノコを採取し、同定する事が出来て、満足した気持ちで1回目のキノコ観察を終了した。(Y・S)

歩き始めてすぐにゲット!大きいよ!

美味しそうなのに怖い!アケボノドクツルタケです。

ワヒダタケ 裏のひだの輪模様が決め手です。

沢山のキノコが採取出来ました。

15期生6月23日講座報告

年月日 : 2021年 6月 23日(水) 晴

講座名 : 淡水魚入門

講師  : 小川 力也 先生

場所  : 木根館(河内長野市立林業総合センター)と近くの石川

 コロナ下で活動を休止しており、久しぶりの講座となりました。講師の小川先生は当自然カレッジでは初めてお願いした先生で、講座に先立って自己紹介していただきました。専門は魚類の生態研究・自然再生や希少生物保護に取り組んでおられ、富田林市で「科学教室 力塾」を主宰され、生徒の自主的な研究・発表をサポートし次世代の育成も行っておられます。

 琵琶湖・淀川水系の流域・河川環境の変遷とイタセンパラ等のどこにでもいた魚が絶滅希少種になり、外来種の増殖を助長している状況があること、 「再びアユが飛び跳ねるに」と石川流域のアユが遡上できる川にする活動を高校生と共にされていると伺いました。

 午後は近くの石川に行き、まず橋の上からオイカワ(ハヤ)が追いかけ合う俊敏な動きを観察した後、河原に出ました。投網でオイカワを捕獲し、オスの婚姻色の確認や腹部を押さえて精子を出して見せてもらいました。ヨシノボリ(ゴリの仲間)と石に張り付いた卵、オオシマドジョウやカゲロウの幼虫・ヤゴ・エビ等も観察しました。

座学・資料の説明

投網でオイカワの捕獲

何がとれるかな?

オイカワのオスの婚姻色

石ころ部会6月活動報告

石ころ部会6月活動報告

月 日:6月25日

場 所:滝畑 千石谷・大滝

参加者:14人

活動内容:

梅雨空の下、地質学の佐藤先生に同行をお願いし滝畑の地形・地質を観察しながらハイキングを楽しんだ。岩湧山の麓から和泉山脈にかけての山々は和泉層群の岩石で覆われている。大昔、この辺りは東西に細長く伸びた海であったそうだ。海底に堆積した泥や砂や礫が悠久の時間をかけて固まって泥岩や砂岩、礫岩となり、その後の地殻変動で地層が隆起して山となり、さらに風化・浸食を受けて現在の地形になっているとのこと。

 今回は滝畑の岩湧山登山口から千石谷ルートを大滝まで歩いたが、山側に泥岩、砂岩、礫岩の露頭が多くあり、明瞭な互層構造が観察された。地層が大きく南側に傾いており、隆起時の地殻変動の激しさが伺える。佐藤先生によれば礫岩は別名、さざれ石であり人工物のコンクリートと見間違いやすいが、非常に強固であり、強固なるが故に滝の河床は礫岩であることが多いとのこと。程なく大滝にたどり着き、落差15mの雄姿に圧倒される。滝壺には近づけなかったが、近くには巨大なさざれ石がいくつか見られ、苔むしたその姿は実に美しく悠久の時を感じる。「君が代はさざれ石の巌となりて苔のむすまで」(古今和歌集より)。(現代語訳: 君が代は千年も8千年も永遠といえる時間、小さな石が大きな岩となって、その岩に苔が生えるまで長く長く続きますように)感慨深い面持ちで帰路を急いだ。バスに乗ると突然の大雨。濡れないですみ、ラッキー。滝畑まで自宅から自転車で来られた佐藤先生は辛抱強く雨宿りをし、濡れることなく無事帰宅されたそうである。

山歩き部会6月活動報告

2021年6月 活動報告

実施日 : 6月23日(水)

行き先 : 三石山 ( 標高739ⅿ)

コース : 紀見峠駅 10:05 ~ 横尾辻 11:40 ~ 12:15山頂・昼食 12:45~13:13 横尾辻分岐 ~ 14:50 丸尾橋・杉村公園 ~ 御幸辻駅

参 加 : A班 13名  B班 14名

今回の活動報告は、後発のB班です。A班は、30分程前に出発しています。緊急事態宣言明けということで、コロナ対策をしつつ、3ヶ月ぶりの山行です。

 駅からすぐに高山林道に入り、ずっと舗装された道を、紫陽花、雪ノ下、ドクダミ、オカトラノオなどの花を見ながらゆっくり登って行きます。横尾辻を左にとると、チョット先で右に三石山への登り口が現れます。真っ直ぐ行ってしまうと山頂を踏めないので要注意です。ここからは、急登の山道を30分ほど頑張って登り、頂上に達します。斜面の脇に、ショウジョウバカマとノギランがよく似た葉を見せていました。

 昼休憩を済ませたA班と挨拶だけして交代します。下山路は、「展望良い尾根道」となっていますが、樹木が育ってしまったのか、チラチラと橋本市側が見える程度でした。ところどころ滑りやすい箇所や、ぬかるみを注意しながらくだります。揺れる丸尾橋を渡り、杉村公園に着いたら駅はすぐそこです。

三石山途中

三石山看板

三井氏山(A班)

三石山(B班)

15期生4月14日講座報告

年月日 : 2021年 4月 14日(水) 晴れのち曇り

講座名 : 自然の見方と観察

講師 : 田中 広樹 先生

場所 : 堺市立栂文化会館 西原公園

 15期1年目のスタートの講座はまず座学で自然を観察しながら楽しめる5つの視点、五感を使って観る、同じところを何度も観る、いろいろな視点で観る等を学習して早速、野外での実践へ‼ まずはウバメガシの葉の色、感触、透かして葉脈の観察、葉の形状など日頃と違ってじっくりと観察して楽しむこと体験。春の野草としてよく見かけるカラスノエンドウ(烏野豌豆)スズメノエンドウ(雀野豌豆)とカスマグサ(かす間草)の違いにワイワイガヤガヤと盛り上がりました。これらの花の色は①赤紫色か白色②白紫色③薄青色のどれでしょうか? 

 午後も引き続き野外学習で1分間ゲーム、色合わせゲーム、命名ゲームなどで自然の見方を遊びごころを持って学習。終わりにはキュウリグサ(胡瓜草)の別名が六つ誕生しました。名付け親の皆さん付けた名前を忘れないでね。日頃は目を向けることが無い草でも見方、観察で色んな事が見え楽しめること発見した一日でした。

15期生初めての座学

イチョウの雌花分かりますか

1分を正確にカウントできたかな?

15期生4月7日講座報告

年月日:2021年 4月 7日(水) 晴れ

講座名:開講式・ガイダンス

講師:カレッジ理事・スタッフ

場所:堺市立栂文化会館 研修室

 本日は新型コロナウイルス感染により、1年間受講を待って頂いた15期生の皆さんの開講式です。受講生全員が出席して期待と緊張感が漂うなか開講式がスタートしました。式次第は例年通りですが、検温、消毒、換気マスク着用、距離を置いて着席、会話を控えるなど新型コロナウイルス感染防止を心掛けての進行となり、皆さんの気持ちがほぐれるのに時間が掛かったかな?

 午後からの自己紹介で皆さんが趣味やカレッジ受講の期待や楽しみなどを話されると、くつろいだ気分となり班別会議での班長選出をジャンケンで決めたりして盛り上がりました。やはり会話がないと楽しくないですね!開講式は爽やかな天気に恵まれ、定刻より早めに無事終了しました。これから2年間、新型コロナウイルス感染に注意しながら、自然を楽しみ仲間づくりをしていきましょう。(T.O)

開講式15期 みんな、マスクを外してニッコリ!

これからよろしくね

班別会議が始まるよ

里山保全部会の4月活動報告

  1.   月 日 :  4月2日 (金)
  2.   場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)
  3.   参加人数 :  18名
  4.   活動内容

  桜満開、好天気にも恵まれ参加18名の里山部会2021年度にぎやかなスタートになりました。2、3月は休会となり畑は雑草天国。11月例会で植付けた玉ねぎ、エンドウ、スナックエンドウは雑草に取り囲まれながらも負けず頑張って生育。まわりの雑草を取り除くと笑顔を見せてくれました。

 山組は山の竹林に10m四方の広場設置場所にある竹を伐採し、竹をチッパーという機械で竹をチップにしました。今回は多人数の参加で作業がはかどりました。(O.N)

さあ、これから竹の伐採、頑張るぞう!

竹藪で伐採作業開始。

雑草が山のように積み上げられました。

タマネギ、エンドウ、スナックエンドウのまわりの草を「大きく育ってね」と愛情いっぱいの草刈り。

ウォーキング部会の4月活動報告

第52回例会

行き先:上小沢~九度山コース

実施日:2021年4月8日(木) 晴れ 

 コロナが気になりましたが、34名の参加がありました。マスクをして、 春日和のなか、まだ咲いていた桜、新緑、種々の草花を楽しみながら渓流沿いをウオーキングしました。草花の鑑賞のため、歩くスピードはゆっくりでしたが、春を満喫できたと思われます。(S.H)

14期生4月7日講座報告

月 日:2021年4月7日(水)晴れ

講座名:化石入門

講 師:濱塚 博先生 渡邊 克典先生

場 所:きしわだ自然資料館

2年目講座は検温、手指消毒、マスク必須の中でのスタート。資料館の多目的ホールも蜜を避けるため、机にアクリル板設置、部屋は解放状態で使用するなど感染予防対策が実施されていました。

化石とは、過去の生物の体または生活の痕が地層中に保存されたもので、貝殻、骨、葉、微生物の骨格など様々な生物の化石があります。午前中は2班に分かれて自然資料館内の展示見学。ナウマンゾウの骨格標本、白亜紀(約8000万~6500万年)の海に生息していた海生爬虫類モササウルスなど詳しく説明していただいた。

午後からは、シリコン製の型に石膏を流し込み化石のレプリカ造りを体験。固まるまでの時間を利用して釘と金づちを使って小さな貝の化石を取り出すことに挑戦。皆さん悪戦苦闘するもなかなか取り出すことは難しい様子で残り作業は持ち帰ってとなった。1年ぶりの座学で貴重な体験ができレプリカをお土産に講座終了(S.N)

ナウマンゾウの骨格標本がお出迎え

レプリカ見事に完成!

貝の化石の取り出し作業中 コツコツ頑張ってます

 

植物部会4月の活動報告

日 時  令和3年4月7日(水)

場 所  鉢ヶ峰とふれあいの森(堺市)

参加者  19名

 泉ヶ丘からバスで鉢ヶ峰バス停に向かった。自家用車組も含め集合場所の鉢ヶ峰バス停に集合した参加者は19名。やはり、この時期自重された方も居られたのでしょう、参加者は少ない方でした。

鉢ヶ峰バス停付近でウマノアシガタ、ヒメオドリコソウ、ヤエムグラ、法道寺の境内ではキンギョバツバキの赤と白の花を観察、イロハモミジ、ドウダンツツジ、サンシュユ、シダレザクラ、ニシキギ、トキワマンサク、カツラ、ボダイジュ等の木本を観察。

  それから墓地に移り、木本ではカゴノキ、ダイオウショウ、シイの木など、草本ではカンサイタンポポ、キュウリグサ、ヤエムグラ、スイバ、ヤブチョロギ、ホトケノザ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、カスマグサなどの春の野草を観察した。墓地の中を歩きながらマツバウンラン、ミヤコグサ、ヒメスミレ、コナラの木の雄花等々観察しながら、堺自然ふれあいの森へ行く。

 昼食後、山桜を見て畑の中のカンサイタンポポ、セイヨウタンポポ、オオイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、ヘビイチゴ、ムラサキサギゴケの群生などを見て、里のみちへ行く途中でザイフリボク(シデザクラ)、レンゲソウ、ハハコグサ、アリアケスミレ、クサイチゴ(木本)、ケキツネノボタンを観察する。里のみちから尾根みちでは、リョウブ、ヒサカキ、コバノミチバツツジ、モチツツジなど数多く観察できた。見晴らしの広場でカスミザクラ、ウスノキ、カマツカ、下りはタチツボスミレ、シハイスミレ、最後はチゴユリの白い小さな花を観察し、堺自然ふれあいの森に戻り、三々五々解散した。快晴で充実した一日であった。 (文 T.H、 写真 M.A)

クサイチゴ

タチツボスミレ

アリアケスミレ

シハイスミレ(変種)

コナラ(雄花)

ザイフリボク(シデザクラ)

マップ作り部会3月活動報告

1  日時  :   322(月曜日)

2  場所       :   松尾寺周辺

3  参加者   :   12

4  活動内容 

 今年度3回目そして最後の部会。松尾寺の桜が私達を歓迎してくれた。 

 A地区歩き始めてすぐにスミレ2(タチツボスミレとシハイスミレ)その近くにキランソウ発見。名前の通りのトキワハゼも咲いていた。在来種タネツケバナと外来種ミチタネツケバナの違いも確認。特定外来生物に指定されているナルトサワギクの群落が出来ているのが心配だ。見かけない植物を見つけ、マダガスカル原産のシュロガヤツリだと判明。これも増えると厄介な植物だそうだ。A地区では18種の植物を観察できた。 

 続いてB地区。誰も名前を知らない植物、メンバーの検索でヤブチョロギと判明。調べると古代ローマ帝国時代の街道造りに使った花が戦後日本に入って来たそうだ。田んぼの縁にホトケノザ(ここの花の色は鮮やかで美しい)、ヒメオドリコソウ、オランダミミナグサ、ジシバリ、ノゲシ、ムラサキサギゴケ、ゲンゲ、クサイチゴ、ヘビイチゴ、ミドリハコベ(花柱が3本あるのを確認)など。小さなヒメウズも群生していた。鮮やかな黄色のウマノアシガタやムラサキケマンも見つけた。樹木の花では独特の匂いのヒサカキ、いい香りのシキミ。B地区では計26種を確認した。

 今回は前日の雨で道が悪いためC地区での観察を諦め、代わりに池の周りを散策。そこで見つけた樹木の花。写真を掲載するので名前を当ててください。答は次回。(文・写真  FK)

タチツボスミレ

ホトケノザ

ヤブチョロギ

ウマノアシガタ

ムラサキケマン

名前を当てて下さい