16期生6月28日の講座報告

年月日:2023年6月28日(水)くもりのち雨  
講座名:両生類と爬虫類
講 師:木下裕美子先生 (堺自然ふれあいの森館長)
場 所:堺自然ふれあいの森

 最初に堺自然ふれあいの森とは里山を残して自然環境の保護、循環型管理を行い、遊びや学習、散策などを通し里山文化を伝承する場であると説明を受けた。次に両生類は魚に近い爬虫類は鳥に近いという違いを覚える事を目標に各々の生態の違いについて繁殖方法、雌雄の違い、見た目の特徴を学んだ。
 最後に4,5人のグループに分かれてのワークショップ。みんなのカエル池(湿地)の保護を中心に各々が住民、農業経営者、企業、市職員、ガソリンスタンドの立場から街づくりの計画を立てるため意見交換し結果を発表した。自然環境と人の生活について深く考える機会となった。

 午後の野外活動では、両生類と爬虫類にとらわれず植物や昆虫など講師自ら次々と見つけたものを紹介しながらの観察となりふれあいの森を楽しむ事ができた。カエル、ヘビが苦手という人もいたが改めて知識を得られて良かったとの声も聞かれた。カエル、オタマジャクシは観察できたがトカゲ、カナヘビの姿が見られずあきらめムードの中、森の中の朽木の下で発見しみんなで協力して捕まえ大盛りあがりになった。そして異常な土盛りの下にはモグラの穴があるのがわかり素手を突っ込んでそのしっかりした感触を確かめた。このように予想外の発見もあり気持ちの良い日になった。
 終了間際に雨粒がポツポツと落ちてきてタイミング良く大雨に合う前に帰路についた。     E.H.

16期生の6月21日講座報告

年月日 : 2023年6月21日(水) 曇り一時雨

講座名 : 磯の生物観察

講 師 : 山田 浩二先生(貝塚市立自然遊学館)・ 日下部 敬之氏(水産技術センター)

場 所 : 大阪府技術センター・豊国崎

 火力発電所が更地になり少し寂しい感がする多奈川駅に集合。歩いて25分で水産技術センターに到着した。同センターでは大阪湾を対象に「海辺を守る」「海辺を再生」「魚資源を調べる」「魚を増やす」という活動を行っている。映像による業務説明のあと大阪湾の主な漁法や主な魚種の展示水槽を見学。エサを水槽に落とすとなんと10尾ものヒラメが砂の中から姿をあらわした。

 栽培漁業のための稚魚飼育水槽の見学、水槽にはキジハタ・トラフグなどの稚魚や成魚が泳いでいた。キギハタは「あこう」と呼ばれる高級魚であるが大阪湾から出ていかないなど効率のよい魚種としてセンターでは力を入れて栽培放流している。

 午後はセンターから歩いて10分ほど、貴重な自然海岸「豊国崎」に移動、採取方法や注意を聞き、防波堤から磯の広がる波打ち際に降りた。真剣にまた童心に戻り石をひっくり返したり海藻に隠れている生きものを探した。潮の引きが弱く採取しにくかったが磯の動物の代表的な七門すべて採取できた。その後の同定では岩にへばりつく「ヒザラガイ」を解剖し、岩をガリガリかじるヒザラガイの歯をルーペで観察した。歯は磁鉄鉱でできており磁石にくっつくそうだ。 (H・I)

*各写真をクリックすると200%に拡大し、解像度も上がります。

大阪湾での漁法のジオラマ、よ~くわかります

ウニやタコはどこかな。いっぱい採れるかな

キジハタ10年生の成魚、おいしいですが顔はコワオモテ

先生の説明や皆なからの質問で盛り上がった同定でした。

触ると柔らかいスポンジのようなダイダイイソカイメン

 

16期生6月14日の講座報告

年月日: 2023年6月14日(水)  曇り

講座名: 水田のちから

講  師: 松下 美郎 先生

場  所: ノバティホール(多目的ホール)・惣代の棚田

 平年よりも早い梅雨入り、ぐずつく天気の中で、講座が始まった。 まず初めに「素朴な質問です。水田は自然でしょうか。自然としての価値はあるのでしょうか。」「赤とんぼは水田で繁殖することを知っていますか。」の質問に、皆さんはどんなことを考えただろうか。何か忘れていた大切なことを思い出させてくれたような気分になったのは、私だけだろうか。

 その後は、「難しい質問です。わかりませんよね。」と言いながら、話を進めていかれる先生のお姿が印象的だった。確かに細かな数字が並び、いささか難しく思ったが、一つの質問が次の質問へとつながり、さらに次の質問へと、ストーリーになっていたのだと思った。1970年代の大きな社会の変化。宅地開発や食生活の変化、また国の農業政策など、さまざまな変化の中で、水田や米の作付面積が減少していったことが、数字をとおしてわかった。 

 また、私たちの口に米が入るまで(農家さんが出荷するまで)どんな作業があるのか、また天候や害虫、カビなどとの闘いなど、どんなに機械化が進んだとしても必要な作業は飛ばすわけにはいかないこと。農地が狭ければ狭いほど、人の手も時間もかかる大変で大切な作業であることもよくわかった。それが棚田となれば、どんなに大変なことか。 また、水田だけでなく、周りの池や樹木や水路などなど、多く人の手が関わる環境の中で、長年そこに適応し、生息しているさまざまな生物との関係についても考えさせられた。

 午後は美加の台まで電車で移動し、惣代の棚田へと歩いた。心配したお天気も何とかもち、野外学習もできた。時期的にもよく、実際に田植えされたばかりの水田を観察することができ、先生の説明と合わせて、午前の学習の振り返りができた。また、農道を歩きながら、帰化植物や在来の植物を観察し、実地学習を楽しんだ。最後は、少し時間と体力的なこともあり、全員で最終目的地まで行かずに、希望者だけになったのは少し残念だった。(K・T)

棚田に続く道。間伐も大切な作業。

水田を観察。

「水田を守るとは・・・」

惣代の棚田

2022年に選定

ふるさとの誇りを未来に

16期生6月7日の講座報告

年月日:2023年6月7日(水)晴れ

講座名:昆虫入門

講 師:鈴木 真裕先生 (大阪公立大学大学院)

場 所:堺自然ふれあいの森

 座学では①昆虫とは?②昆虫の多様性③堺の昆虫の内容で学んだ。昆虫の種類は100万もあり動物植物その他全部の中で6割くらいを占めるという。昆虫の進化の過程や目(もく)による分類、昆虫の多様性と環境による影響について説明を受けた。例えば里山の雑木林、草地、畑、田んぼ、ため池でそれぞれ生息する昆虫が異なり環境が維持される事によって多様性が守られる。絶滅が危惧される昆虫は増加の傾向にあるが原因は4つの危機①開発乱獲②人間活動の縮小③外来種④気候変動だ。人が手入れすることにより維持されてきた里山が無くなることで生態系が大きく変化するという。2023年6月にはアメリカザリガニとミシッシピアカミミガメが条件付特定外来種となり捕獲、飼育は良いが逃がす事、頒布、販売購入はできなくなった。目(もく)当てクイズでは楽しみながら目(もく)の特徴を学んだ。また、堺市のレッドリストの表にある写真を見て名前を記入する作業も有り、20種ほどの虫の名前を探すのに全員集中して取り組んでいた。

 午後は野外に出て森から草地へと順に移動し昆虫を森と草地に分けて採集した。森の中ではなかなか見つけられなかったが段々調子が出てきて捕虫網を操って採集できるようになった。明るい草地では一層活発にチョウ、トンボ、バッタ、コウチュウを採集し生き生きと楽しそうだった。講義室に戻って同定作業では班毎に別れて講師に準備していただいた鉢ヶ峯の昆虫のカラーの資料を参考に森の昆虫、草地の昆虫を調べた。全部同定しないうちに時間切れになったのはとても残念そうだった。(E.H )

捕まえた。逃がさないで!

草原で虫取りに夢中です。

さあ~皆で同定「これは何目かな」?

蝶は袋に入れて、空気を抜いて観察です。

コウチュウ目とカメムシ目の違い分かりますか?

森の中へ出発!

                                                                                 

16期生5月31日の講座報告

年月日:2023年5月31日(水) 雨のち晴れ

講座名:哺乳類入門

講 師:赤木 智香子先生(ラプター・フォレスト代表)

場 所:ノバティホール・長野公園

 「犬や猫を除いた身の回りにいる哺乳類は?」と聞かれたら何を思い浮かべますか。わたしは、狸やイタチや鼠くらいですが、大阪には約40種類の哺乳類が生息しています。獣医でもある赤木智香子先生に哺乳類について話していただきました。 人と野生動物の領域である「里地里山」では、生きもののつながりの豊かさや長い年月をかけた地域特有のつながりが出来上がってきましたが、時代とともに変わっており人の手入れ不足のため自然の質が低下していると教わった。人も哺乳類もその生態系の一部です。また、森は明治時代より豊かになっているが、哺乳類は「絶滅」と「増えすぎ」の2極化となっており、実に17種もの哺乳類が大阪府のレッドリストに上がっている。

 午後からは会場近くの長野公園にでかけて動物たちの生活の痕跡(足跡・糞・食痕など)、すなわちフィールドサインを動物の気持ちになって全員で探した。残念ながら直前まで降雨があり、イノシシの糞やモグラの痕跡ぐらいしか見つからなかった。最後にリスのマツやクリの食痕を見せていただいて野外活動を終わった。これからも様々なフィールドに出かけることがあるので、フィールドサインを探すことも楽しみの一つにしよう。(H.I)

野外で観察した記録を残そう。

さあ、フィールドサインを見つけるぞ!

休憩時間にも熱心にフィールドノートについて質問

イノシシの糞、わらのようなものもあるよ。

見つけたよ! イノシシの糞とモグラの痕跡の説明

16期生5月24日の講座報告

年月日  2023年5月24日(水)  天気 晴れ

講座名:淡水魚入門

講 師:小川 力也 先生(科学教室力塾 塾長)

場 所:木根館(河内長野市立林業総合センター)・石川

 学生時代にイタセンパラの魅力に憑りつかれ、以来40年以上魚類の生態研究に取り組んでおられる小川先生。さらに、今は力塾で中高生を指導、未来の研究者を育てている。先生の膨大な知識から繰り広げられる講義に、魅了される楽しい充実した1日だった。   午前の座学では、2時間があっという間に過ぎ、もっと話を聞きたいという受講生の方がたくさんいたように思う。「おもしろい!」「楽しい!」「ええっ!ほんと?」と、身近な魚の生態の不思議を、クイズを交えてわかりやすく、興味深く教えていただき、受講生の皆さんも真剣に聞き入っていた。特に、専門のイタセンパラの生態は驚くばかりで、本当に「目が点・・・」「目からウロコ」が何枚落ちたことか。魚の世界も不思議がいっぱいだ。

また、大阪の河川、淀川や大和川、石川の深いつながり、また、明治から現代にいたるまでの人の手による開発や改修と、自然との関わりの深さ複雑さにも感じ入るところがたくさんあった。また、先生が指導された高校生たちの、~南河内地域の自然再生~石川に対する熱い思い、地域や行政も取り込んでの活動にも心を打たれた。

 午後の観察では、シニアがあっという間に子供に帰り、夢中で魚とりに取り組む姿は、微笑ましく楽しいものだった。メダカの雌雄の見分け方やヨシノボリの話、オイカワやカワムツなど、たくさん教えていただいた。他に、川エビや珍しいトンボのヤゴなども捕獲、カエルまで参加の楽しい川遊び?だった。最後のヨシノボリの卵は、感動ものだった。 (K.T)

真剣に話を聞く受講生

捕れたよ、捕れたよ!

ヨシノボリの雌

オイカワ、カワムツ

メダカの雌雄の違いは?

小川先生、見事な網捌き

捕獲大成功!

石の裏にヨシノボリの卵

何が捕れるかな?

まるで宝石みたい!

 

 

16期生5月17日の講座報告

年月日:2023年5月17日(水)晴れ

講座名:鳥類入門

講 師:久下 直哉 先生(日本野鳥の会大阪支部企画部幹事)

場 所:大泉緑地公園・新金岡公民館

 晴天ではあったが気温30度超えの予報があり熱中症の心配をしながらのスタートになった。双眼鏡や鳥類図鑑を持参している講座生が多く熱心な様子が伺えた。

 大泉池ではサギ、カワウのコロニーが見られた。中央休憩所の日陰からの観察で体の負担が少なくスコープを通してじっくりと観察することができた。大きな木の下方にはコサギ、上方にはカワウが巣を作り、側にはアオサギの巣も見られた。群れでありながら共生している様子が観察できた。成鳥と幼鳥の羽の色の違いやカワウの成鳥のエメラルドグリーンの虹彩、首元の色彩の白黒黃色のコントラスト、喉元をふるわせて暑さをしのぐ様子など講師の説明が興味深く何度もスコープを覗き飽きることなく観察した。ひなが育つ時期でもありこの様な光景を見られた事は非常に幸運だったらしい。続けて公園内でシジュウカラの囀りを聞きながら声から様子を感じ取ることやスズメの幼鳥の柔らかな色調の羽と成鳥との違いを観察した。「見たいものをじっくり見ることが観察なのですよ。」という講師の言葉が印象に残った。

 午後の座学のテーマは「鳥の羽根と鳥類標識調査からわかること」

 羽根の構造を知ること、羽根の色で種類や幼鳥と成鳥の違いがわかることを学んだ。他にも虹彩やくちばしの色も幼鳥と成鳥の見分け方になる。カスミアミを使った大規模調査で鳥に標識を付け追跡調査を行っていることも学んだ

 最後に鳥の剥製や頭骨格で構造や色彩を観察した。カラスのくちばしのキャップには大いに盛り上がった。

参考:YouTubeでイヌワシ 伊吹山 米原で検索するとライブ配信が行われています。 (E.H)

カワウ、コサギのコロニーを観察

上方にはカワウ、下方にはコサギがいます。

木の上にはカワウの巣が沢山!

講義風景

1960年頃作製の標本。色が保存されています!

標本で羽の構造を観察します。

16期生5月10日の講座報告

 年月日 : 2023年5月10日(水) 晴れ

 講座名 : 植物入門(木本)

 講 師 : 栗谷 至 先生 (大阪自然環境保全協会理事)

 場 所 : ファインプラザ大阪・光明池緑地

 午前中室内で樹木について基本的な知識を学び、午後は光明池緑地に出かけ樹木や草花の樹皮・葉・花などについて説明を受け観察した。 座学では、樹木の生存戦略(長生きする、水平に広がる、背丈を高くなど)のため、光合成したデンプンなどを幹に貯めながら縦方向にも横方向にも成長すると説明があり、樹木では樹形と光合成の働きが大事であると学んだ。 樹木の見分け方では近くで見かけることの多い「クリ」「コナラ」「クヌギ」「アベマキ」の4種類の木を、樹皮の形状からグランドキャニオンの地形変化の様子に合わせて覚えておくと三割程度の樹木は見分けることができるとのことであった。

 午後の野外観察では、ケヤキを見ながら仲間のエノキやムクノキとの違いについて説明があり、枝先と下枝の葉の大きさに違いがあることを観察した。ヒメユズリハの下では類似のユズリハとヤマモモとの違いについて、図鑑を使って「同定」の仕方を学んだ。これから図鑑を選ぶなら、種類数の多いもの、言葉より図や絵で特徴を示したものが分かり易いと助言があった。スダジイの下ではシイ類は密生して下草や他の樹木などが育たないので、大阪あたりでは最後はシイ林のままである。最後にそれぞれが採取した葉っぱから葉脈を観察し、葉脈の様子を知ることも樹木を知る一つであると学んだ。 晴天の中、講師の先生には樹木に限らず草花など目に入る植物すべてを丁寧に説明いただき、少し時間を心配しました。関心を持って見つめると、緑地の林は不思議がいっぱいだった。(H.I)

葉っぱ葉脈から導管を観る

うまくいったケヤキの強剪定痕

代表的な代償植生についての座学模様

ナラ枯れ防止、この辺りの被害は峠を越した

図鑑を使ってヒメユスリバの同定模様

枯れ枝を使って芽鱗痕の説明

16期生の4月26日講座報告

年月日 : 2023年4月26日(水) 雨

講座名 : 植物入門(草本)

講 師 : 木村 進 先生(大阪自然環境保全協会 理事)

会 場 : 堺市立栂文化会館・西原公園

 本日の講師木村先生は、タンポポの研究・調査に50年以上携わっておられる。その豊かな知識と熱意たるや、講義を受けながら何度も「目がテン」「目からウロコ」を体験した。まずは明治時代に食用として北海道に導入されたものを、かの牧野富太郎博士がセイヨウタンポポと命名したことや、やがてセイヨウタンポポが日本中に広がると予言した通り2005年をピークに外来種のセイヨウタンポポが日本在来のタンポポと次々に入れ替わっていったことなど、驚き。ところがその後日本の在来種が復活し、やがてその勢力は逆転していく。これは50年に及ぶタンポポ調査によって検証されている。

 50年と言えば西原公園のある、この泉北ニュータウンの歴史と同じである。開発とともにセイヨウタンポポが増え2005年をピークに在来種のカンサイタンポポと入れ替わっていく。そしてニュータウンに緑が増え自然が豊かな街へと変わっていくとともに、またカンサイタンポポが復活しセイヨウタンポポが消えて行く。ただし、開発工事などが行われる駅前広場や新しい農地開発の場所にはセイヨウタンポポは増えるのだ。なんと不思議。これはなぜ??? それはセイヨウタンポポとカンサイタンポポの「生態的性質の大きな違い」が大いに関係しているのである。「生態的性質の大きな違い」とは???さて、本日の学習を覚えていますか【同じタンポポでも西洋と関西(日本)では大いなる違いが・・・】「タンポポ調査を通して、自然環境を知ることが出来る」という木村先生のお話はとても興味深いものである。身近な植物から教えられることはたくさんあるのだ。目からウロコ。

 さて、午後は雨の中の野外観察。あいにくの雨と今年はタンポポの開花が早く肝心のタンポポは十分に観察出来なかったが歩く道すがら多くの植物について外来・在来や名前の由来、生態などなど多くを教えて頂き時間はあっという間に過ぎ、教室へ。その後、教室でカラスムギの穂を使っての実験と観察では教室のあちこちから「動いた」「回った」「びっくり」の歓声が上がる。ここでも、やはり目がテン。手作りのミニ図鑑もいただき、感動いっぱい、満腹の時間であった。 (K・T)

 追記:木村先生の長年のタンポポ研究に、NHKも注目。NHK「おはよう日本」4月30日(日)「サイカル研究室」で西原公園を舞台にタンポポについて放映されます。ぜひご覧ください。        

タンポポにも、いろいろあるんだなあ。

種の大きさが違うと、どんな違いが

雨の中、真剣に聴く16期生。

びっくり水につけたらカラスムギの白いノギ、軸の周りを回転

16期生4月19日の講座報告

年月日:2023年4月19日(水)雨

講座名:自然の見方と観察

講師:田中 広樹 先生(大阪自然環境保全協会 代表理事・副会長)

場所:堺市立栂文化会館 西原公園

 16期生の第1回目の講座。観察するということはしゃがみ込んで細部を見ること、俯瞰的に見ることから視野が広がり生物多様性、地球の歴史、生物の進化にまで繋がる。身近なフィールドでじっくり観察する事で自分のデータベースをつくることができる。また、観察して気付いたことを人に話すことが何より大切という事を学んだ。  野外観察においてイチョウの雌雄の木を観察し地面に落ちた雄花を拾い上げじっくり観察。雌株では葉の付け根に付いた小さな実を見つけた。実は半年かけてゆっくり成長し秋にはあの銀杏の実となる。春にはその準備が始まっている。

 午後は落ち葉を踏みしめ自然の森に入った。目を閉じて五感を研ぎ澄ますと匂い、風、鳥の鳴き声など感じることができると説明を受けた。  最後に雨の日ならではのプログラム。視点を色において落ち葉、実、花、葉っぱを集め白いお皿に盛り付け作品名をつけて写真を撮った。瑞々しい植物を使って各々の感性で制作した作品は見応えがありお互いに写真を撮り合ったりして雰囲気が盛り上がった。インスタ映えする写真撮れたかな。  (E・H)

雌雄異株のイチョウを観察

講座風景

思い思いに色集め

森の中感覚を研ぎ澄まし集中しよう

映える花のプレート

16期生の4月12日講座報告

年月日 : 2023年4月12日(水)曇り一時雨

講座名 : 開講式・ガイダンス

講 師 : カレッジ理事・16期生スタッフ

会 場 : 堺市立栂文化会館

 心配した空模様も少し雨粒が落ちてきた程度、16期生の皆さんにはほとんどその前に集まって頂けました。さあ、2年間待ち続けた16期生の新規講座の開始です。スタッフが開講式開始を告げ、相原代表理事はまず初めにコロナの影響で2年間中断し再開に心配が有りましたが、たくさんの皆さんにお集まり頂き安心しました。有難うございます」との感謝の気持ちを述べました。続いて、南大阪エリアの豊かな自然を楽しみたいとの思いから始まった「カレッジの生い立ち」や「会員数」を16期生27名・現会員数188名と報告、「活動の特徴」は少人数で和気あいあい、ホームページはスマホからも閲覧でき検索数も上位にあること、専門講師と15期生だったほやほやのスタッフや会員から選ばれた理事が運営する手作りでストレスフリーな講座であること、16期生の皆さんには自由に自分のスタイルで講座を楽しんで欲しいとの思いを伝えました。各理事からはコロナ感染防止対策や会員に応募協力頂いたお礼を述べ、記念写真の撮影を行いました。

 午後からは16期生それぞれ自己紹介の時間。講座に参加するまでの経緯やその思い、日頃の趣味や関心ごとなど紹介があり、経験豊富な様子から16期生皆さんの多士済々な様子がうかがえみんなでワクワクドキドキが楽しめそうです。その後3つの班に分かれて班長副班長を決め、講座に関する質問など意見交換。最後に次週講座の説明をし開講式は無事終了しました。(H・I)

少し緊張の記念撮影!さあ、ワクワクドキドキが始まります。

「自由に自分のスタイルで楽しんで下さい」

これからよろしくお願いします。それぞれ個性的な自己紹介。