16期生5月17日の講座報告

年月日:2023年5月17日(水)晴れ

講座名:鳥類入門

講 師:久下 直哉 先生(日本野鳥の会大阪支部企画部幹事)

場 所:大泉緑地公園・新金岡公民館

 晴天ではあったが気温30度超えの予報があり熱中症の心配をしながらのスタートになった。双眼鏡や鳥類図鑑を持参している講座生が多く熱心な様子が伺えた。

 大泉池ではサギ、カワウのコロニーが見られた。中央休憩所の日陰からの観察で体の負担が少なくスコープを通してじっくりと観察することができた。大きな木の下方にはコサギ、上方にはカワウが巣を作り、側にはアオサギの巣も見られた。群れでありながら共生している様子が観察できた。成鳥と幼鳥の羽の色の違いやカワウの成鳥のエメラルドグリーンの虹彩、首元の色彩の白黒黃色のコントラスト、喉元をふるわせて暑さをしのぐ様子など講師の説明が興味深く何度もスコープを覗き飽きることなく観察した。ひなが育つ時期でもありこの様な光景を見られた事は非常に幸運だったらしい。続けて公園内でシジュウカラの囀りを聞きながら声から様子を感じ取ることやスズメの幼鳥の柔らかな色調の羽と成鳥との違いを観察した。「見たいものをじっくり見ることが観察なのですよ。」という講師の言葉が印象に残った。

 午後の座学のテーマは「鳥の羽根と鳥類標識調査からわかること」

 羽根の構造を知ること、羽根の色で種類や幼鳥と成鳥の違いがわかることを学んだ。他にも虹彩やくちばしの色も幼鳥と成鳥の見分け方になる。カスミアミを使った大規模調査で鳥に標識を付け追跡調査を行っていることも学んだ

 最後に鳥の剥製や頭骨格で構造や色彩を観察した。カラスのくちばしのキャップには大いに盛り上がった。

参考:YouTubeでイヌワシ 伊吹山 米原で検索するとライブ配信が行われています。 (E.H)

カワウ、コサギのコロニーを観察

上方にはカワウ、下方にはコサギがいます。

木の上にはカワウの巣が沢山!

講義風景

1960年頃作製の標本。色が保存されています!

標本で羽の構造を観察します。