16期生5月31日の講座報告

年月日:2023年5月31日(水) 雨のち晴れ

講座名:哺乳類入門

講 師:赤木 智香子先生(ラプター・フォレスト代表)

場 所:ノバティホール・長野公園

 「犬や猫を除いた身の回りにいる哺乳類は?」と聞かれたら何を思い浮かべますか。わたしは、狸やイタチや鼠くらいですが、大阪には約40種類の哺乳類が生息しています。獣医でもある赤木智香子先生に哺乳類について話していただきました。 人と野生動物の領域である「里地里山」では、生きもののつながりの豊かさや長い年月をかけた地域特有のつながりが出来上がってきましたが、時代とともに変わっており人の手入れ不足のため自然の質が低下していると教わった。人も哺乳類もその生態系の一部です。また、森は明治時代より豊かになっているが、哺乳類は「絶滅」と「増えすぎ」の2極化となっており、実に17種もの哺乳類が大阪府のレッドリストに上がっている。

 午後からは会場近くの長野公園にでかけて動物たちの生活の痕跡(足跡・糞・食痕など)、すなわちフィールドサインを動物の気持ちになって全員で探した。残念ながら直前まで降雨があり、イノシシの糞やモグラの痕跡ぐらいしか見つからなかった。最後にリスのマツやクリの食痕を見せていただいて野外活動を終わった。これからも様々なフィールドに出かけることがあるので、フィールドサインを探すことも楽しみの一つにしよう。(H.I)

野外で観察した記録を残そう。

さあ、フィールドサインを見つけるぞ!

休憩時間にも熱心にフィールドノートについて質問

イノシシの糞、わらのようなものもあるよ。

見つけたよ! イノシシの糞とモグラの痕跡の説明