16期生6月28日の講座報告

年月日:2023年6月28日(水)くもりのち雨  
講座名:両生類と爬虫類
講 師:木下裕美子先生 (堺自然ふれあいの森館長)
場 所:堺自然ふれあいの森

 最初に堺自然ふれあいの森とは里山を残して自然環境の保護、循環型管理を行い、遊びや学習、散策などを通し里山文化を伝承する場であると説明を受けた。次に両生類は魚に近い爬虫類は鳥に近いという違いを覚える事を目標に各々の生態の違いについて繁殖方法、雌雄の違い、見た目の特徴を学んだ。
 最後に4,5人のグループに分かれてのワークショップ。みんなのカエル池(湿地)の保護を中心に各々が住民、農業経営者、企業、市職員、ガソリンスタンドの立場から街づくりの計画を立てるため意見交換し結果を発表した。自然環境と人の生活について深く考える機会となった。

 午後の野外活動では、両生類と爬虫類にとらわれず植物や昆虫など講師自ら次々と見つけたものを紹介しながらの観察となりふれあいの森を楽しむ事ができた。カエル、ヘビが苦手という人もいたが改めて知識を得られて良かったとの声も聞かれた。カエル、オタマジャクシは観察できたがトカゲ、カナヘビの姿が見られずあきらめムードの中、森の中の朽木の下で発見しみんなで協力して捕まえ大盛りあがりになった。そして異常な土盛りの下にはモグラの穴があるのがわかり素手を突っ込んでそのしっかりした感触を確かめた。このように予想外の発見もあり気持ちの良い日になった。
 終了間際に雨粒がポツポツと落ちてきてタイミング良く大雨に合う前に帰路についた。     E.H.

いのちの営み探検部会の6月活動報告

目 的 : 初夏のコケを観察しよう

実施日 : 2023 年 6 月 19 日(月)

場 所 : 河内長野市、烏帽子形公園

参加人数 : 27 名

 地球に生まれて 4 億年。長い歴史の間に、世界で約 2 万種、日本で約 1900 種のコケが、知られているという。私達の周りの至る所にコケは生育するが、意外とその存在に気づくことが少ない。今日は梅雨の合間。初夏の青々と美しいコケに注目しよう。 コケは 1)葉緑体を持つ陸上植物  2)胞子で増える 3)維管束はなく全身で水や養分を吸収。根もなく,地に固定する為の仮根のみがある。

 配付資料を参考に、コケのつくり、コケの一生を確認し、公園内のコケ探しをはじめた。石の表面、水分に富む地面、樹木の樹皮など好みは多様。ルーペを持ってコケの観察を試みた。名前の特定はなかなか難しい。取りあえず見つけたコケを少し持ち帰り、配偶体、胞子体、胞子嚢などをを確認し、葉の形、生え方、観察場所なども考慮し、テーブル上に分類した。6つのグループに分けられた。採集したコケは形や表情が実に様々。形態的特徴からの名前の特定は諦め、今回は大ざっぱに蘚類、苔類程度。更なる分類は次回の課題としよう。(文:A.F、 写真:K.I、A.F)

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コケの体のつくり。(ヒロハツヤゴケ?)

いろいろなコケ(蘚類)たち 6種ものコケがひしめいている

石垣のスナゴケ(蘚類)
上部:乾燥状態。下部および拡大像:水分を得た状態

スギゴケ(蘚類)の仲間

タマゴケ(蘚類) (4月部会葛城山で撮影)
胞子嚢と茶色の帽が可愛いと人気

 

  

16期生の6月21日講座報告

年月日 : 2023年6月21日(水) 曇り一時雨

講座名 : 磯の生物観察

講 師 : 山田 浩二先生(貝塚市立自然遊学館)・ 日下部 敬之氏(水産技術センター)

場 所 : 大阪府技術センター・豊国崎

 火力発電所が更地になり少し寂しい感がする多奈川駅に集合。歩いて25分で水産技術センターに到着した。同センターでは大阪湾を対象に「海辺を守る」「海辺を再生」「魚資源を調べる」「魚を増やす」という活動を行っている。映像による業務説明のあと大阪湾の主な漁法や主な魚種の展示水槽を見学。エサを水槽に落とすとなんと10尾ものヒラメが砂の中から姿をあらわした。

 栽培漁業のための稚魚飼育水槽の見学、水槽にはキジハタ・トラフグなどの稚魚や成魚が泳いでいた。キギハタは「あこう」と呼ばれる高級魚であるが大阪湾から出ていかないなど効率のよい魚種としてセンターでは力を入れて栽培放流している。

 午後はセンターから歩いて10分ほど、貴重な自然海岸「豊国崎」に移動、採取方法や注意を聞き、防波堤から磯の広がる波打ち際に降りた。真剣にまた童心に戻り石をひっくり返したり海藻に隠れている生きものを探した。潮の引きが弱く採取しにくかったが磯の動物の代表的な七門すべて採取できた。その後の同定では岩にへばりつく「ヒザラガイ」を解剖し、岩をガリガリかじるヒザラガイの歯をルーペで観察した。歯は磁鉄鉱でできており磁石にくっつくそうだ。 (H・I)

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大阪湾での漁法のジオラマ、よ~くわかります

ウニやタコはどこかな。いっぱい採れるかな

キジハタ10年生の成魚、おいしいですが顔はコワオモテ

先生の説明や皆なからの質問で盛り上がった同定でした。

触ると柔らかいスポンジのようなダイダイイソカイメン

 

野鳥部会の6月活動報告

活動日 : 2023年6月21日(水) 曇り 

探鳥地 : 大泉緑地 (堺市)

参加者 : 37名

観察野鳥種数 : 22種

 梅雨の合間と言っても空一面に曇が広がり、暑さもそこそこ。今日は暑さ対策への心配は無さそうだ。公園内の待ち合わせ場所には、思いの外多い37名が集った。早速、目の前の大泉池に浮かぶサギのコロニー島や、カワウが休憩する小岩に全員がフォーカス。ダイサギ、コサギ、アオサギが混成するコロニーでは雛に餌を与える親鳥の姿も見られ、頭上ではこれらの大きな鳥が飛び交っている。水面は時々カイツブリが顔を出すだけで静かだ。

 小鳥の森である水流エリアに入るとシジュウカラやスズメの幼鳥が枝を飛び回っていた。どうやら親離れは済んでいるようだ。これだけの観察者数となると飛び回る小鳥を全員が同じく見られるということは難しい。カワセミやコゲラを見たのは少数の人だけであった。

 加呂登池では今日もオオヨシキリが元気に囀ってくれていた。オオヨシキリの情報は昆虫部会の人達から聞いていたこともあり、同じ所に居続けてくれていて、ほっと! そして、風で揺れる柳の梢で揺れながらひっきりなしに大口で鳴くこの鳥の執着に愛おしくさえ感じる。この池では他にカルガモ、バンの親子、カワセミ2羽、 此処では全員ゆっくりと昼食を挟みながら観察。カワセミのダイビングキャッチも見られ、頭上ではツバメが多数飛び交っていた。

 最後の頭泉池ではハクセキレイやアオサギの幼鳥、成鳥の他にこの季節では珍しいオカヨシガモ1羽、オオバン一羽を見つける、仲間と離れたこの二匹には何があったのだろう・・・。公園外の田植えの終わった水田では、ダイサギ、コサギがうろうろ歩き回りアオサギ2匹は下を見て静止したままそれぞれの形で餌を求めていた。(M.K、写真K.T)

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カワウと亀の休憩所

目の前を横切るバン

大きな口を開けてオオヨシキリ

カワセミの幼鳥?

小魚をキャッチ

餌を探してダイサギ、コサギ

成鳥のアオサギ

残されたオカヨシガモ

山歩き部会の6月臨時活動報告

実施日 : 6月17日(水)天候:快晴

行き先 : 観音峯山・標高1350m

コース : 観音峯登山口駐車場 ~観音平 ~ 観音峯展望台~観音峯山頂上 往復

参 加 : 27名

久しぶりの貸し切りバスを使っての例会である。紀州の屋根と呼ばれる大峰連山の一つである観音峯山に登る。バス定員27名のフルの参加者である。はじめに、秋の紅葉が素敵な「みたらい渓谷」を横切る吊り橋を渡り、観音峯山に取りつく。コアジサイが迎えてくれる。少し急な登りを進むとすぐに観音水に着く。冷たい、おいしい水である。どんどん進むと、東屋にたどり着く。観音平である。小休憩の後、展望台に向けて急阪を登る。森林が開け、笹原が見えてくると展望台である。この周辺にベニバナヤマシャクヤクの群落がある。また、今日は、梅雨の合間の晴天であり、大峰の山々が目の前に広がる。女人禁制の山上ケ岳、稲村ケ岳、大普賢岳、弥山、八経ケ岳(日本百名山)など標高1800~2000mの山々が見える。昼食の後、観音峯山の頂上に向かう。頂上は展望台より200mほど高いが眺望が全く無い。ピストンで展望台に戻り、再度、ベニバナヤマシャクヤクを見て、登山口駐車場に帰る。(Y.Y)

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観音峯山全体

コアジサイ

ベニバナヤマシャクヤク

観音峯山頂上

観音峯展望台

昆虫部会の6月活動報告

月 日 : 2023年6月13日(火)

天 候 : 晴れ

参加人数 : 18名

場 所 : 大泉緑地公園(堺市北区)

 雨を類心配しましたが幸い梅雨の中休みとなってくれました、新金岡駅より大泉緑地公園への道すがらでもう一汗かく陽気となってきました。現地待ち合わせの方々と合流して大泉池の中央休憩所の横にある「ふれあいの庭」を拠点にして活動開始です。ふれあいの庭は英国風の感じになっており、お花やハーブが咲き誇ってくれています。大泉池にも面していて、今日は蝶やトンボが期待できそうだ。早速今日初めてのゲットはクマバチ。チョウ類も続々登場してくれました、蓮の群生の上をトンボ類が2~3種見つけましたが池には入れませんので目視だけでしたが、カメラウーマンがグッド写真をナイスショットしてくれました。

 このお庭で昼食し午後はカキツバタ園を見ながら公園内を大回りで「加呂登池」へ。池の雰囲気が以前に比べ様変わりです。水生植物類特に葦が繫茂し、水面がだいぶ見えにくい状態でした。ここでトンボ類を期待しましたが残念ながら出てきてくれません。ここで、きょうの成果を虫合わせ。トンボ類はウチワヤンマ、シオカラトンボ、コシアキトンボ、ショウジョウトンボなどチョウ類はモンシロチョウ、モンキチョウ、ナミアゲハ、テングチョウなどその他ハナムグリ、キマダラカメムシ、コアオハナムグリなどで、目視含め計27種を確認できました。最後に野鳥のオオヨシキリが出現してくれ最後を締めてくれました。お疲れ様でした。(S.H)

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モンキチョウ

シオカラトンボ

ホシミスジ

アカスジカメムシ

ウチワヤンマ

コシアキトンボ

カマキリ(幼

ナミアゲハ

吟行部会の6月活動報告

開催日 : 令和5年6月16日(金)

行 先 : 平野郷散策(杭全神社、大念仏寺、全興寺など)

句会会場 : がんこ平野郷

参加人員 : 13名(ほか投句者1名)

梅雨晴れ間の快晴の中、昔の環濠集落である平野郷を散策しました。杭全神社では楠の巨樹や足を縛られた狛犬など。次の大念仏寺は大阪府で最大の木造建築の本堂は改築中でしたが、境内の藤棚の下で、涼しい風が心地よくしばし休憩。最後の全興寺は、地獄や極楽の部屋などがあるユニークなお寺でした。そこから歩いて加美駅近くのがんこ平野郷で食事をし引き続き句会を行いました。(Y.M)

兼題:黴(かび)、短夜、草取り、雨蛙

会員代表句

老夫婦じっくり淹れる新茶かな   尚文

雨近し蛙(かわず)元気になかまよぶ   ゆう一

黴青くワインは赤く香りたち    たけみつ

御仏や太古の黴の香を纏い   洋々志

満目の早苗田つなぐ高圧線   まさこ

ひたすらに一句求めて草むしり   ゆき雄

細き苗ゆらす水田の雨蛙   美枝子

短夜や昨夜(ゆうべ)の夢に戸惑ひぬ   流以

悪茄子てふ言はれなき名の花可憐   都史子(投句)

短夜や父の釣り舟もう沖に   ふじ乃

昭和には全校挙げて草取り日   楠子

欅の樹ぐいとつかんで雨蛙   万未知

今日も無事老犬の朝明早し   佐都

黒靴の黴をぬぐいて三回忌   行行子

6月の吟行句

 特選 千年の樹勢を今も樟若葉  ゆき雄

 特選 大屋根や瓦勧進幟立つ   美枝子

16期生6月14日の講座報告

年月日: 2023年6月14日(水)  曇り

講座名: 水田のちから

講  師: 松下 美郎 先生

場  所: ノバティホール(多目的ホール)・惣代の棚田

 平年よりも早い梅雨入り、ぐずつく天気の中で、講座が始まった。 まず初めに「素朴な質問です。水田は自然でしょうか。自然としての価値はあるのでしょうか。」「赤とんぼは水田で繁殖することを知っていますか。」の質問に、皆さんはどんなことを考えただろうか。何か忘れていた大切なことを思い出させてくれたような気分になったのは、私だけだろうか。

 その後は、「難しい質問です。わかりませんよね。」と言いながら、話を進めていかれる先生のお姿が印象的だった。確かに細かな数字が並び、いささか難しく思ったが、一つの質問が次の質問へとつながり、さらに次の質問へと、ストーリーになっていたのだと思った。1970年代の大きな社会の変化。宅地開発や食生活の変化、また国の農業政策など、さまざまな変化の中で、水田や米の作付面積が減少していったことが、数字をとおしてわかった。 

 また、私たちの口に米が入るまで(農家さんが出荷するまで)どんな作業があるのか、また天候や害虫、カビなどとの闘いなど、どんなに機械化が進んだとしても必要な作業は飛ばすわけにはいかないこと。農地が狭ければ狭いほど、人の手も時間もかかる大変で大切な作業であることもよくわかった。それが棚田となれば、どんなに大変なことか。 また、水田だけでなく、周りの池や樹木や水路などなど、多く人の手が関わる環境の中で、長年そこに適応し、生息しているさまざまな生物との関係についても考えさせられた。

 午後は美加の台まで電車で移動し、惣代の棚田へと歩いた。心配したお天気も何とかもち、野外学習もできた。時期的にもよく、実際に田植えされたばかりの水田を観察することができ、先生の説明と合わせて、午前の学習の振り返りができた。また、農道を歩きながら、帰化植物や在来の植物を観察し、実地学習を楽しんだ。最後は、少し時間と体力的なこともあり、全員で最終目的地まで行かずに、希望者だけになったのは少し残念だった。(K・T)

棚田に続く道。間伐も大切な作業。

水田を観察。

「水田を守るとは・・・」

惣代の棚田

2022年に選定

ふるさとの誇りを未来に

写真部会の6月活動報告

月 日 : 6月14日(水)

場 所 : 大阪狭山コミュニティセンター

参加人員 : 4名

 恒例の屋内勉強会。各人5枚の作品を全員で互選。上位作品を添付します。(H.O)

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16期生6月7日の講座報告

年月日:2023年6月7日(水)晴れ

講座名:昆虫入門

講 師:鈴木 真裕先生 (大阪公立大学大学院)

場 所:堺自然ふれあいの森

 座学では①昆虫とは?②昆虫の多様性③堺の昆虫の内容で学んだ。昆虫の種類は100万もあり動物植物その他全部の中で6割くらいを占めるという。昆虫の進化の過程や目(もく)による分類、昆虫の多様性と環境による影響について説明を受けた。例えば里山の雑木林、草地、畑、田んぼ、ため池でそれぞれ生息する昆虫が異なり環境が維持される事によって多様性が守られる。絶滅が危惧される昆虫は増加の傾向にあるが原因は4つの危機①開発乱獲②人間活動の縮小③外来種④気候変動だ。人が手入れすることにより維持されてきた里山が無くなることで生態系が大きく変化するという。2023年6月にはアメリカザリガニとミシッシピアカミミガメが条件付特定外来種となり捕獲、飼育は良いが逃がす事、頒布、販売購入はできなくなった。目(もく)当てクイズでは楽しみながら目(もく)の特徴を学んだ。また、堺市のレッドリストの表にある写真を見て名前を記入する作業も有り、20種ほどの虫の名前を探すのに全員集中して取り組んでいた。

 午後は野外に出て森から草地へと順に移動し昆虫を森と草地に分けて採集した。森の中ではなかなか見つけられなかったが段々調子が出てきて捕虫網を操って採集できるようになった。明るい草地では一層活発にチョウ、トンボ、バッタ、コウチュウを採集し生き生きと楽しそうだった。講義室に戻って同定作業では班毎に別れて講師に準備していただいた鉢ヶ峯の昆虫のカラーの資料を参考に森の昆虫、草地の昆虫を調べた。全部同定しないうちに時間切れになったのはとても残念そうだった。(E.H )

捕まえた。逃がさないで!

草原で虫取りに夢中です。

さあ~皆で同定「これは何目かな」?

蝶は袋に入れて、空気を抜いて観察です。

コウチュウ目とカメムシ目の違い分かりますか?

森の中へ出発!

                                                                                 

植物部会の6月活動報告

月 日 : 6月7日(水)

観察地 : 和田川沿い・北別所(堺市)

参加者 : 32名

 梅雨の晴れ間、朝から日が差している。今日は降雨の心配はなさそうだ。集合地点の御池台3丁目バス停から観察は始まった。土手には花序(小穂)をつけたイネ科植物が一面に。小さな点で広がるハナヌカススキやヒメコバンソウはどこか涼しげだ。その中からオニウシノケグサ、カモガヤ、ネズミムギがぬくっと姿を突き出す。遊歩道に入れば淡紅紫色のホタルブクロの花が真っ盛り、その周りをコナスビやコモチマンネングサの小さな黄花が埋める。林間を抜けると今度はチガヤの群生、そしてチガヤに負けじと黄花のセイヨウヒキヨモギの群生が。それらの中を所々からノアザミが顔を出している。            

 和田川沿いの農道に入ると、川の中の植物は昨日までの増水ですべて押し倒されていた。農道脇ではアメリカフウロ、ウシハコベ、マメグンバイナズナ、ユウゲショウ、ニワゼキショウ、キキョウソウ、コメツブツメクサなどの小花が咲き乱れ、ネズミムギやカモジグサ、スズメノチャヒキなどのイネ科の植物も元気だ。途中では更にテイカカズラ、スイカズラ、ナヨクサフジ、アレチギシギシの花を見つけ川上へ進む。

 目的地、北別所の農園での昼食後は早速に植物観察へ、農道沿いにはドクダミやウツボグサ、ノアザミが群生していて花盛り、それは見事だ。その中に貴重な変わった花形のタツナミソウやソクシンラン、ミゾカクシの花を見つける。そして最後はササユリが群生する花園へ、ここのササユリは花が大きく、ピンク色が濃い、かなり艶やかでありながら品のある美人系だ、そしてその花数が多いことに感動。そこを管理しているAさんに感謝。来年もまた来て見たいと思いながらそこを後にした。(M.K、写真M.K&Y.M)

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セイヨウヒキヨモギの群生

タツナミソウ

よく目立っているウツボグサの群生

背丈は高く、ドクダミの群生

ノアザミもかなり彼方此方と

束になって咲くササユリの花

花柱5個のウシハコベ

ソクシンラン

偶然目の前で止まったイシガケチョウ

ミゾカクシの花弁は半分にしか・・

16期生5月31日の講座報告

年月日:2023年5月31日(水) 雨のち晴れ

講座名:哺乳類入門

講 師:赤木 智香子先生(ラプター・フォレスト代表)

場 所:ノバティホール・長野公園

 「犬や猫を除いた身の回りにいる哺乳類は?」と聞かれたら何を思い浮かべますか。わたしは、狸やイタチや鼠くらいですが、大阪には約40種類の哺乳類が生息しています。獣医でもある赤木智香子先生に哺乳類について話していただきました。 人と野生動物の領域である「里地里山」では、生きもののつながりの豊かさや長い年月をかけた地域特有のつながりが出来上がってきましたが、時代とともに変わっており人の手入れ不足のため自然の質が低下していると教わった。人も哺乳類もその生態系の一部です。また、森は明治時代より豊かになっているが、哺乳類は「絶滅」と「増えすぎ」の2極化となっており、実に17種もの哺乳類が大阪府のレッドリストに上がっている。

 午後からは会場近くの長野公園にでかけて動物たちの生活の痕跡(足跡・糞・食痕など)、すなわちフィールドサインを動物の気持ちになって全員で探した。残念ながら直前まで降雨があり、イノシシの糞やモグラの痕跡ぐらいしか見つからなかった。最後にリスのマツやクリの食痕を見せていただいて野外活動を終わった。これからも様々なフィールドに出かけることがあるので、フィールドサインを探すことも楽しみの一つにしよう。(H.I)

野外で観察した記録を残そう。

さあ、フィールドサインを見つけるぞ!

休憩時間にも熱心にフィールドノートについて質問

イノシシの糞、わらのようなものもあるよ。

見つけたよ! イノシシの糞とモグラの痕跡の説明

石ころ部会の5月活動報告

月 日 : R5年5月26日

場 所 : 大和川・亀の瀬付近の河原、亀の瀬地すべり資料室(大阪府柏原市)                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

参加者 : 25人

活動内容 :

梅雨入り間近ではあるが好天に恵まれ、25名が河内堅上駅に集合。亀の瀬方面に100mほど歩くと路の左側(北側)に急崖がある。佐藤先生の説明により花崗岩の露頭と分かる。先に進むと目の前に大和川、その対岸には明神山が見える。安山岩溶岩の噴出によるものであるが、美しい山である。更に進んで亀の瀬地区の河原におりる。そこは10~30㎝大の礫で埋め尽くされており、先月に行った石川の河原とは大分様相が違う。石の観察と鑑定にうんちくを傾けた後は佐藤先生の最終鑑定と説明に興味津々。納得するも直ぐに忘れてしまいそう。昼からは「亀の瀬地すべり資料室」に移動し、地すべりの学習である。よどみのない係員の説明(名調子)が耳に心地よい。亀の瀬は古来より大和と河内を結ぶ龍田古道の要衝(天然の関所)。北側の山は地すべりを起こしやすい地層(大地が最大で30mも移動した)。そのため大和川が氾濫、ひいては奈良盆地や大阪平野で浸水の被害を起こす。対策として、山の土塊の除去、杭打ち、地下水の抜き取りなどを行なっており、今では地区内の地すべりは殆どなくなっているそうである。資料館を出て、排水トンネル内部と近年発見された亀の瀬トンネル(明治25年完成)の遺構も見学した。地すべり対策事業の規模の大きさや明治期の鉄道トンネル施工技術に感銘を受けて亀の瀬を後にした。内容の濃い学習の一日であった。

学んだこと

ü  花崗岩は西日本の主な基盤岩(約8000万年前の岩盤)であり平地で露頭を見れるのは非常に珍しい(六甲、生駒、金剛の山々はそれが隆起したもの)

ü  大和川の南側の明神山は二上山とほぼ同時期(約1500万年前)の火山活動で安山岩溶岩を周囲に広範に噴出した。斑晶のない緻密なサヌキトイドも見られる。

ü  大和川の北方のトメショ山周辺も約1500万年前に噴出したドロコロ溶岩流によるドロコロ火山岩(安山岩)が分布している。

ü  地すべりの本体(土塊)はドロコロ溶岩であり、その下は花崗岩である。その境目にレキ層と粘土などの滑り易い地層がある。そのため、地下水などの影響を受け、上部の土塊がゆっくりと動き出して地すべりを起こすようだ。

ü  大和川河原で一番多く見られた石ころはサヌキトイドを含む多種多様な安山岩のレキであった。次に多かったのは花崗岩とチャートであった。

ü  先月観察した石川のように流紋岩や溶結凝灰岩は殆ど見られず、安山岩が圧倒的に多かった。花崗岩やチャート、片麻岩などは両河川に共通して多く見られた。(I.S.)

河内堅上駅から亀の瀬の大和川河原、地すべり対策施設等の見学

亀の瀬の岩石(資料館の展示標本と今回河原で採集した石ころ)

 

 

 

 

 

山歩き部会の5月活動報告

実施日 : 5月24日(水)

行き先 : 中山連山最高峰・標高478m

コース : 中山観音駅 ~中山観音寺  ~ 中山連山最高峰~奥の院~清荒神駅

参 加 : 40名

 今回の参加者は、40名である。二班に分けて活動したが、それでも20名ずつである。中山連山は、低い山の集まりであり、そのピークが中山連山最高峰である。中山観音駅からお寺の中を通り抜け、裏山に登る。途中に2~3か所展望台がある。最初の展望台で小休止したのち、夫婦岩を通り、高度を上げていく。少しトラブルがあったが、中山連山最高峰に到達する。弁当と記念撮影を済ませ、下山する。下山は、中山寺の奥の院を通る。改修された奥の院を通り、清荒神社の駐車場へと降りる。ここで解散して、希望者は荒神さんにお参りした。(Y.Y、写真M.K)

*各写真をクリックして頂くと200%に拡大します。

中山全体A

中山全体B

いのちの営み探検部会の5月活動報告

実施日  : 2023年5月15日(月)

観察場所  :   河内長野・ボ谷 

参加人数 : 13名 

 午前の降水確率60%、10時には雨雲は通り過ぎているので実施。「マムシグサ」を求めてボ谷への道すがら、欧州原産の園芸種のツタバウンランや花の形がチャーミングで葉っぱを天婦羅にするユキノシタ(ダイモンジソウやジンジソウと同じなかま)、薄紫と白いタツナミソウなどを観察し、スイバとギシギシの違いを確認し、エノキの葉をまいたオトシブミ(中には卵が)やケヤキに出来た虫こぶケヤキハフクロフシで立ち止まってはと寄り道し、「ピッピッ ピッピュクワイ ピッピュクワイ ちょっと来い ちょっと来い♬♬♬♬」コジュケイが騒がしく呼んでいるが別方向へ。

 「マムシグサ」はサトイモ科テンナンショウ属の植物、他にはウラシマソウやムサシアブミなど日本には30種以上とか、種名や分類は明確でないのでテンナンショウ属植物を「マムシグサ」と総称する場合があるようだ。観察したのは正しい種名は何だろう?不思議な植物で、雄株と雌株があり、同じ個体が雄から雌へ、雌から雄へと年により性転換!初めの数年は花を付けない無性個体、ある程度成長すると雄株に、球茎(地下茎の一種・芋)が小さい間は雄株、球茎に栄養を蓄え大きくなると翌年には雌株に、また、球茎が傷ついたり光合成がうまくいかず栄養を蓄積出来なければ翌年には雄株に戻る!受粉のしくみも独特、花粉媒介者はキノコバエ、付属体からの匂いに誘われ仏炎苞の奥深くへ入ると戻る事が出来ず、雄株の場合は仏炎苞の合わせ目には出口が有るが、雌株には出口がなく死んでいく。仏炎苞を切り開き、内部を観察しながら植物の子孫を残す生存戦略の巧みさやしくみには驚き感心もする。(T.M

 

16期生5月24日の講座報告

年月日  2023年5月24日(水)  天気 晴れ

講座名:淡水魚入門

講 師:小川 力也 先生(科学教室力塾 塾長)

場 所:木根館(河内長野市立林業総合センター)・石川

 学生時代にイタセンパラの魅力に憑りつかれ、以来40年以上魚類の生態研究に取り組んでおられる小川先生。さらに、今は力塾で中高生を指導、未来の研究者を育てている。先生の膨大な知識から繰り広げられる講義に、魅了される楽しい充実した1日だった。   午前の座学では、2時間があっという間に過ぎ、もっと話を聞きたいという受講生の方がたくさんいたように思う。「おもしろい!」「楽しい!」「ええっ!ほんと?」と、身近な魚の生態の不思議を、クイズを交えてわかりやすく、興味深く教えていただき、受講生の皆さんも真剣に聞き入っていた。特に、専門のイタセンパラの生態は驚くばかりで、本当に「目が点・・・」「目からウロコ」が何枚落ちたことか。魚の世界も不思議がいっぱいだ。

また、大阪の河川、淀川や大和川、石川の深いつながり、また、明治から現代にいたるまでの人の手による開発や改修と、自然との関わりの深さ複雑さにも感じ入るところがたくさんあった。また、先生が指導された高校生たちの、~南河内地域の自然再生~石川に対する熱い思い、地域や行政も取り込んでの活動にも心を打たれた。

 午後の観察では、シニアがあっという間に子供に帰り、夢中で魚とりに取り組む姿は、微笑ましく楽しいものだった。メダカの雌雄の見分け方やヨシノボリの話、オイカワやカワムツなど、たくさん教えていただいた。他に、川エビや珍しいトンボのヤゴなども捕獲、カエルまで参加の楽しい川遊び?だった。最後のヨシノボリの卵は、感動ものだった。 (K.T)

真剣に話を聞く受講生

捕れたよ、捕れたよ!

ヨシノボリの雌

オイカワ、カワムツ

メダカの雌雄の違いは?

小川先生、見事な網捌き

捕獲大成功!

石の裏にヨシノボリの卵

何が捕れるかな?

まるで宝石みたい!

 

 

吟行部会の5月活動報告

開催日 : 令和5年5月20日 (土曜日)

場 所 : 高倉寺 寶積院(堺市指定有形文化財)      

句会会場 : 泉北ラボ

参加人数 : 12名

泉北ニュータウンの古刹 高倉寺.寶積院を訪ねました。ここは泉北ニュータウンの玄関口「泉ヶ丘駅』から徒歩で行けます。今日はこの高倉寺 寶積院にある小堀遠州若年の作と伝えられている小庭園、亀の形をしている「亀の庭」と豊臣秀吉がここで茶会を開いた時に「聚楽第」から一字とって「寶聚庵』と命名した茶室を拝観させて頂く予定だったが 茶室は現在使われてなく外から眺めるだけになりました。お庭をしばし観賞して寺内を散策。徒歩で句会会場へ会場のランチボックスを利用して昼食、そのまま自由に句作
オープンなレンタルルームでまた 一味違った吟行でした。(M.T)

・5月兼題 八十八夜・幟・巣立鳥・薫風
・5月会員の代表句
薫風や鯉ひるがえる芥川   尚文
薫風の飛鳥路駆けるニューファミリ  たけみつ
風燻る美男で座す阿修羅像  洋々志
ロシアへと帰るも定め巣立鳥 ゆき雄
立漕ぎのセーラー服や青嵐  美枝子
薫風や各駅停車に乗ってみた 河笑流
朝戸開けとまれ目高をひいふうみい  流以
年中の手間を忘るる苺時   都史子
たかだかと武者絵の幟里の庭  楠子
野菜苗を買うて八十八夜かな 万未知
巣立鳥教え子の笑むスクリーン 佐都
風薫る先達ここでひと休み  行行子

・5月当日句特選
青葉風本尊不在新御堂     楠子
・当日句入選
新都市に鎮むる寺や庭涼し  ゆき雄
雨上り青葉簾の参詣路    都史子
宝積院菩提の花の髙きかな  河笑流
夏立つや亀の甲羅もさみどりに  たけみつ

野鳥部会の5月活動報告

活動日 : 5月17日(水)

観察場所 : 大阪城公園

参加者数 : 31名

観察種数 : 18種 

 集合場所となった森ノ宮駅前の公園入口では、半袖、短パンの外国人だらけだ。今日の気温は30度近くになるだろうとの予報で、今回から新しく加わった15期生を含め31名、半袖は無理としてもそれなりの暑さ対策をお願いして出発。ここ大阪城公園は渡り鳥の通過地となっており、春秋のシーズンには多くの渡り鳥が羽を休める。先ずはムシクイ類やビタキの仲間などの夏鳥が多く集まっているという情報のあった「市民の森」へ、しばらく進むが森はスズメの鳴き声ばかりだ、雛に餌を与える親スズメやファミリーで移動するスズメ達を見るのはこの時期だけのことでもあり、微笑ましい光景だが・・・他には???。すると突然にホトトギスの一声、しかし姿は全く見えない。そしてエゾムシクイの囀りも遠くで・・・・・、森の端でようやくシジュウカラの姿と囀りを聴く。 ここで予定コースを変え、成果を求めて「飛騨の森」への直行を採る。道中はスズメとムクドリ多数、東外堀にはカワウ一羽、北外堀にはカワウとカルガモ一羽のみ。

 飛騨の森では多くのカメラマンやバーダーが集まっている。聞けばサンコウチョウとマミジロがいるとのこと。これは期待できると昼食もそこそこに午後の観察が始まった。サンコウチョウは雌でしたが、しっかり姿を見せてくれて、しばらく一同その鳥を追いかけることに・・・鳴き声を聞いた方もいたようです。マミジロは一部の人だけでしたがばっちり姿を捉えました。写真に撮れなかったことが残念ですが。

 その後、天守閣東側、豊国神社裏、桜広場といつもは多くの夏鳥や小鳥に出会える場所も、暑さのせいか、今年は渡りが早かったのかツバメ以外に姿を見せず、道中はカラス、スズメ、ムクドリ、カワラバト、ヒヨドリばかり・・・最後にコゲラとホオジロの鳴き声を加えても18種とちょっと寂しい探鳥会となりました。(M.K 写真K.T)

サンコウチョウ

サンコウチョウ②

アオサギ

カルガモ

カワウ

スズメの親子

 

16期生5月17日の講座報告

年月日:2023年5月17日(水)晴れ

講座名:鳥類入門

講 師:久下 直哉 先生(日本野鳥の会大阪支部企画部幹事)

場 所:大泉緑地公園・新金岡公民館

 晴天ではあったが気温30度超えの予報があり熱中症の心配をしながらのスタートになった。双眼鏡や鳥類図鑑を持参している講座生が多く熱心な様子が伺えた。

 大泉池ではサギ、カワウのコロニーが見られた。中央休憩所の日陰からの観察で体の負担が少なくスコープを通してじっくりと観察することができた。大きな木の下方にはコサギ、上方にはカワウが巣を作り、側にはアオサギの巣も見られた。群れでありながら共生している様子が観察できた。成鳥と幼鳥の羽の色の違いやカワウの成鳥のエメラルドグリーンの虹彩、首元の色彩の白黒黃色のコントラスト、喉元をふるわせて暑さをしのぐ様子など講師の説明が興味深く何度もスコープを覗き飽きることなく観察した。ひなが育つ時期でもありこの様な光景を見られた事は非常に幸運だったらしい。続けて公園内でシジュウカラの囀りを聞きながら声から様子を感じ取ることやスズメの幼鳥の柔らかな色調の羽と成鳥との違いを観察した。「見たいものをじっくり見ることが観察なのですよ。」という講師の言葉が印象に残った。

 午後の座学のテーマは「鳥の羽根と鳥類標識調査からわかること」

 羽根の構造を知ること、羽根の色で種類や幼鳥と成鳥の違いがわかることを学んだ。他にも虹彩やくちばしの色も幼鳥と成鳥の見分け方になる。カスミアミを使った大規模調査で鳥に標識を付け追跡調査を行っていることも学んだ

 最後に鳥の剥製や頭骨格で構造や色彩を観察した。カラスのくちばしのキャップには大いに盛り上がった。

参考:YouTubeでイヌワシ 伊吹山 米原で検索するとライブ配信が行われています。 (E.H)

カワウ、コサギのコロニーを観察

上方にはカワウ、下方にはコサギがいます。

木の上にはカワウの巣が沢山!

講義風景

1960年頃作製の標本。色が保存されています!

標本で羽の構造を観察します。

昆虫部会の5月活動報告

1. 日時 : 5月9日(火)10:00〜

2. 場所 : 西原公園(堺市南区)

3. 参加人数 : 17名

4 .活動内容 : 当日は天候にも恵まれ、初夏の西原公園で初めて参加された方もおられ、17名の方々と和気あいあいのもと活動が始まりました。 まず、全員で公園案内図の前で、本日の活動場所の確認と先週の下見の状況の説明の後、大方池付近へ移動。 ここでは、イトトンボ、アオスジアゲハ、アゲハ、シジミなどたくさんの種類の昆虫との出合い頭ありました。 次に、西松尾池付近へ移動し、ここではクロアゲハ、ヤンマ、フタスジヒラタアブ、アオサカメムシなどとの出合いがあり、今日は、キタキチョウ、モンシロチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ルリシジミ、ヒナバッタ、コミスジ、アオスジアゲハ、ヤマトシジミ、ナミアゲハ、クロイトトンボ(オス、メス)、マガリケムシヒキ、ベニシジミ、フタスジヒラタアブ、アカサシガメ、セボシジョウカイ、ヒゲブトハムシダマシ?、コメツキムシ、ウスキクロテンヒメシャク、クワガタの幼虫、クワキヨコバイ、キノコムシ、アオクサカメムシ、イトトンボ羽化直後、ジョウカイボン、オオクロクシコメツキ、タイワンクマバチ、タイワンクマバチ幼虫、イトトンボの仲間。 [目視]クロアゲハ、ヤンマ、ツマグロヒョウモン以上31種の昆虫との出合いがあった。

 昼食の後、会員の井上さんから提供のありました、珍しい竹の中で巣づくりをしているタイワンクマバチの巣を竹ごと預かって来て、竹を割って全員で確認しました。 一節の中は、四つの部屋に区切られていて、各部屋に幼虫の餌(蜜と花粉と唾液で固められた?)があり、皆んなで少しずつ試食「甘酸っぱくて美味しい」と高評価であったがタイワンクマバチの上前をはねた罪悪感だけが残った。

 一方、大方池付近の朽木の中で、甲虫の幼虫らしきものを見つけ、これは何の幼虫か?カブトムシ、クワガタ、カナブンなどなど意見が出て来て、結局朽ち木の中で見つけ、大きさからクワガタと同定した。今日の活動はたくさんの昆虫との出合いなど、いろいろ波乱に富んだ活動となりました。 (文、絵:HT   写真:K T )

羽化したて?のイトトンボ

クロイトトンボ連結産卵

アオスジアゲハ(色鉛筆画)

竹の中のタイワンクマバチの巣

竹の中から飛び立つ寸前のタイワンクマバチの成虫?

クワガタの幼虫

ウォーキング部会の5月活動報告

第62回ウオーキング部会

行き先 : 伏見桃山城から大岩山展望所

実施日 : 2023年5月11日

参加者 : 30名

 五月晴れの中、総勢30名で伏見桃山駅を出発した。 まず駅近くの御香宮神社を訪れ御香水と呼ばれる有名な名水を味わい、次に平安京を作ったと言われる桓武天皇の陵墓に参った後、伏見桃山城にて城を眺めながら少し早い昼食を食べる。 お城は耐震強度を満たしていないため天守閣内部は見学できなかったのが残念だった。 伏見城を後にして木陰のある伏見北堀公園内をゆっくり散策した後、大岩山展望所に向かう。 青々とした竹林を眺めながら急坂の道を登り展望所に到着。 展望所から伏見桃山城や京都の町を一望し、ちょっとした登山気分を味わった。 展望所より急坂を下山し藤森駅にて解散する。(M.Y)

御幸宮神社の名水

桓武天皇陵

伏見桃山城

大岩山展望所

16期生5月10日の講座報告

 年月日 : 2023年5月10日(水) 晴れ

 講座名 : 植物入門(木本)

 講 師 : 栗谷 至 先生 (大阪自然環境保全協会理事)

 場 所 : ファインプラザ大阪・光明池緑地

 午前中室内で樹木について基本的な知識を学び、午後は光明池緑地に出かけ樹木や草花の樹皮・葉・花などについて説明を受け観察した。 座学では、樹木の生存戦略(長生きする、水平に広がる、背丈を高くなど)のため、光合成したデンプンなどを幹に貯めながら縦方向にも横方向にも成長すると説明があり、樹木では樹形と光合成の働きが大事であると学んだ。 樹木の見分け方では近くで見かけることの多い「クリ」「コナラ」「クヌギ」「アベマキ」の4種類の木を、樹皮の形状からグランドキャニオンの地形変化の様子に合わせて覚えておくと三割程度の樹木は見分けることができるとのことであった。

 午後の野外観察では、ケヤキを見ながら仲間のエノキやムクノキとの違いについて説明があり、枝先と下枝の葉の大きさに違いがあることを観察した。ヒメユズリハの下では類似のユズリハとヤマモモとの違いについて、図鑑を使って「同定」の仕方を学んだ。これから図鑑を選ぶなら、種類数の多いもの、言葉より図や絵で特徴を示したものが分かり易いと助言があった。スダジイの下ではシイ類は密生して下草や他の樹木などが育たないので、大阪あたりでは最後はシイ林のままである。最後にそれぞれが採取した葉っぱから葉脈を観察し、葉脈の様子を知ることも樹木を知る一つであると学んだ。 晴天の中、講師の先生には樹木に限らず草花など目に入る植物すべてを丁寧に説明いただき、少し時間を心配しました。関心を持って見つめると、緑地の林は不思議がいっぱいだった。(H.I)

葉っぱ葉脈から導管を観る

うまくいったケヤキの強剪定痕

代表的な代償植生についての座学模様

ナラ枯れ防止、この辺りの被害は峠を越した

図鑑を使ってヒメユスリバの同定模様

枯れ枝を使って芽鱗痕の説明

写真部会の5月活動報告

実施日 : 5月10日(水)

行 先 : 浜寺公園

参加人員 : 5名

 暖かいと言うよりも、動くと暑い程の晴天。しかし日陰では涼しくて撮影日和。 今年度最初写真部会(4月は雨で中止)なので、今年度から入部した山崎さんが初参加、参加者は計5名。 浜寺公園のバラ園は今が満開。 平日に拘わらず、結構人出もあり、特に小学生の校外授業で黄色い声が賑やかでした。 その中を約1時間、満開の種々のバラを撮影し、園内で昼食後に解散。 帰途中に、浜寺名物の松露団子を買い求める人も。 (Y.M)

里山保全部会の5月活動報告

月 日 :  5月5日 (金)

場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

参加人数 :  14名

活動内容

 2023年度最初の4月例会は雨天中止となり本5月例会がスタート。 本部会に15期生が7名入会、うち3名が出席し14名での賑やかさ。 心配されたお天気も良し、みんなやる気満々です。 畑組は寒さに耐えたて成長したエンドウと同じく負けずに生育した玉葱を収穫。 3月に植え順調に生育したジャガイモにたっぷりの肥料やり、さらに枝豆、かぼちゃ、ニラ、赤ジソの植付けと多忙な活動作業になりました。

 山組は3月に引き続きこの数ヶ月続く山中に生える笹やシダの伐採作業と枯れ枝集め。 笹やシダに隠れた缶、瓶、ペットボトルや自動車のバッテリー、バイクのタイヤ等の放置ごみが見つかり、大阪という都会地の里山の現実にショックを受けました。 畑組が収穫したタマネギとエンドウのおみやげをみんな笑顔で持ち帰りました。(O.N)

雨で4月部会が中止になり、2023年度のスタート5月部会の参加者

昨年12月に植えたエンドウの収穫         .

 

3月に植えたジャガイモも元気に生育しています

昨年11月に植えたタマネギをどっさり収穫、お土産に分けていま~ス !

山組は今日も頑張って、山の笹やシダを刈り取るぞー !

放置されていた里山のごみにショック

 

植物部会の5月活動報告

観察日 : 5月3日(水・祝)

観察場所 : 奥の谷・河内ふるさとの道(富田林市)

参加者 : 29名

 河内ふるさとの道は滝谷不動明王寺に通じる表通りから、その手前の民家の間の狭い小道を左に折れる。その道を暫く進むと辺りは小高い山林に囲まれた里山の風景へと一変する。 「富田林自然を守る会」の里山活動拠点となっているこの里山「奥の谷」は当カレッジの講座や里山保全部会でもお馴染みだ。会の休憩所にもなっている作業小屋にはゴールデンウィークの真只中にもかかわらず、五月晴れの薫風に誘われてか、29名の部員が集まった。

 午前中は作業小屋近くの河内ふるさとの道、周辺の畑、水田の植物をゆっくり見て回る。 季節は春爛漫、植物環境と観察には最高だ。 周りは一面にウマノアシガタの黄色、ハルジオンの薄いピンクが群生となって咲き乱れ、道端や畔にはアメリカフウロの淡紅色やムラサキサキゴケやムラサキカタバミの紫色が混じる。そして山側ではマルバウツギの柔らかな緑に可愛らしい満艦飾の白い5弁の花とモチツヅジの赤紫花が続く。回りの森林の新緑に混じってキリやフジの花が姿を見せる、小鳥の囀りも賑やかだ。 休耕田一角の池には小穂を付けたカサスゲが群生していた。 その近くの土手では違ったスゲが・・・後で果苞を確認しヤワラスゲと分かった。

 午後は竹林を抜け、東側の里山林道・稜線コース。 ヤブニンジンやヤブジラミ等のセリ科やホウチャクソウは花を終え実を作り始めていた。見晴らし広場に行く途中では見事なキンランの花を見付ける、この花が本日のカメラ被写数ナンバーワンとなった。 稜線の林道ではヒサカキやカマツカは既に花を終え、ササユリの葉茎はかなり大きくなってきている。 途中咲いていた黄色のウツギはコツクバネウツギで、萼片2個を確認する。 作業小屋近くのクワは実を鈴なりに付け始めていて、ガマズミの花は咲き始めだ。 最後は、今日の植物リストに沿い「花合わせ」をする。その数は短時間の観察ではあったが90種を超え、里山の春の花を満喫した観察会となった。(M.K)

ウマノアシガタの群生

咲き乱れるマルバウツギ

ハルジオンの群生

ムラサキサキゴヶの群生

コツクバネウツギ

キンラン

カサスゲ

ヤワラスゲ

マップ作り部会の4月活動報告

日 時 : 4月24日(月)

場 所 : 新檜尾公園~甲斐田川沿い(~光明池)

参加人数: 8名

 2023年度の「マップ作り部会」は観察場所を光明池駅近くの新檜尾公園から甲斐田川沿いを中心に、そのあと時によって光明池を目指すコースとし、それを地区に分けて一年間定点観察し植生のリストを作成する。

 本年度最初の部会は肌寒い日となった。 光明池駅から新檜尾公園の入り口に移動、今回はリストを用意せず、参加者皆で観察しながら各々書き留めて頂く事とした。

 <草本> 丁度一週間前の下見の時には満開だったフラサバソウ、小さな薄紫色の花は同じオオバコ科のオオイヌノフグリに似ているがこちらは毛深く、もう実になっている物も多かった。名の由来は発見者のフランス人の名にちなんだそうである。 草丈の高い黄色の花のオッタチカタバミ。 小さなコナスビ。 葉の細いチチコグサ(父子草・キク科)とへら型の葉のチチコグサモドキ、どちらも茎など綿毛が多い。 広々とした所では白花のサギゴケと紫色のサギゴケが所々丸く群生していて楽しくなる。 キランソウやトキワハゼは少数派だ。 黄色の花のジシバリ(地縛り・キク科)が一面に広がっている所ではその名の由来が良く解る。 イネ科のヒメコバンソウ、振れば小さな音がしそうと思ったら実際するらしく別名はスズガヤ。イネ科では他にオオスズメノカタビラ、カモガヤ、カモジグサ、トボシガラ、ハルガヤ等を見付ける。 タデ科のスイバ(酸葉)やギシギシ(羊蹄鉄)、アレチギシギシ、エゾノギシギシなどの繊細な小さな花の世界に皆魅了される。 ヘラオオバコも多く花もなかなかに可愛い。 花期の遅いニョイスミレ(如意菫・スミレ科)の群生も見られた。 湿った所ではクレソンの白い花やオオカワヂシャの薄紫色の花を見る。 

 <木本> 面白かったのはイスノキ(柞の木・マンサク科、材はとても堅く木刀にもなるそうだ)。虫こぶが沢山付いていたが2種類有るようで、イスノキコムネアブラムシは葉の面に多数の小型の突起状の虫こぶを作る。イスオオムネアブラムシはゆり根のような丸く大きな虫こぶを作り、枯れた感じになった物の空いた穴を吹くとヒョウと言うような音がする。これが別名ヒョンノキの由来だ。10月頃に果実、3月頃に咲く赤い花、また虫こぶの変化を引き続き見て行きたい。 カマツカやザイフリボクの白い花、ピンク色の花はタニウツギ、またタブノキは新芽と共に優しい黄緑色の花を付けていた。 ラクウショウやメタセコイア等の大きな樹も多く今は緑が美しい。

 下見の時に光明池の斜面が綺麗に刈られていたので今回は光明池までは行かず、手前でミヤコグサより花数の多い黄色のネビキミヤコグサ(根引都草・マメ科)や4弁のピンクの花のユウゲショウ(夕化粧・アカバナ科、観賞用のものが野生化したそう)を観察する。  今年の観察場所は水も流れていて、昨年の陶器山尾根道とはまた違った植物に出会えそうである。  毎回観察リストを作成しているので、詳しくお知りになりたい方はお問い合わせ下さい。 (写真・文 Y.M)

ヘラオオバコ

イスノキ・虫こぶ(オオムネアブラムシ)

ネビキミヤコグサ

サギゴケ・白花

イスノキ虫こぶ・イスノキコムネアブラムシ

タブノキ

石ころ部会の4月活動報告

月 日 : R5年4月28日

場 所 : 石川 玉手橋下の河原(藤井寺市)                                                                                                                                                                                                                                                                                                     

参加者 : 26人

活動内容 :

 4月から新たに15期生11名が加わり、石ころ部会も総勢47名の大所帯となった。この日は青空の下、26名が道明寺駅前に集合、玉手橋を渡り、河原に下りて石ころの観察を行った。今回も佐藤先生にご同行頂いた。拾った石は所定の場所に持ち寄り、めいめいが岩石鑑定検索表などを参考に分類した後で佐藤先生に最終鑑定をして頂いた。学習の傍ら、清流に列をなして泳ぐ鯉を眺める。心地よい春の刺激。平穏な一日であった。

鑑定作業のまとめ

    • 今回は最終的に14種類の石ころが集められた(写真参照)。
    • 量的に一番多かったのはチャート、花崗岩、礫岩であり、我々の鑑定の正解率は9割程度であった。
    • 次に多かったのが流紋岩、溶結凝灰岩、サヌキトイドであったが、これらの正解率は1割以下。門外漢にはこれら岩石の鑑定が非常に難しいことを示している。
    • 他に見られた石ころはサヌカイト、凝灰岩、泥岩、閃緑岩、結晶片岩、石灰岩、石英、片麻岩であるが量的には少なかった。泥岩や砂岩が意外に少なかったのは歳月の経過で摩耗、縮小、減少したためか。
    • 我々が安山岩としたものも最終的にサヌキトイドや流紋岩に分類された。サヌカイトは安山岩の一種である。通常の安山岩は斑晶が見られるが、サヌカイトは急冷下で固結したためそれが無く、ガラス質で緻密であるのが特徴。二上山周辺でも類似の岩石が見られるが、サヌカイトほど緻密ではなく、サヌキトイド(サヌカイト様岩石)と呼ばれる。
    • 安山岩と流紋岩の区分も難しい。違いは石英成分の含有量の違いにある(流紋岩は石英斑晶が多い)
    • 溶結凝灰岩が多いのも意外。凝灰岩が火山灰の堆積・固結したものであるのに対し、溶結凝灰岩は高熱の火砕流が固まったもの。軽石が押しつぶされてレンズ状の形状(黒曜石)を示す。
    • これらの石はどこから来たのか?: ガイド本には「石川最上流部の岩湧山やその周辺は和泉層群の砂岩・泥岩・礫岩と泉南流紋岩類とよばれる凝灰岩の仲間からなる。また二上山周辺は安山岩、流紋岩、凝灰岩などの火山岩類が分布する」とある。今回採集した流紋岩は泉南流紋岩であり、二上山やドンズルボーでみる流紋岩とは性質を異にするようだ。また、溶結性凝灰岩も二上山由来ではなく泉南流紋岩類由来のもののようだ。石灰岩は海洋のサンゴ由来、チャートは更に遠洋の放散虫由来。花崗岩や閃緑岩は金剛山や周辺地域の基盤岩である。(I.S.)

石川河原での石ころ拾いと鑑定風景

鑑定の結果

16期生の4月26日講座報告

年月日 : 2023年4月26日(水) 雨

講座名 : 植物入門(草本)

講 師 : 木村 進 先生(大阪自然環境保全協会 理事)

会 場 : 堺市立栂文化会館・西原公園

 本日の講師木村先生は、タンポポの研究・調査に50年以上携わっておられる。その豊かな知識と熱意たるや、講義を受けながら何度も「目がテン」「目からウロコ」を体験した。まずは明治時代に食用として北海道に導入されたものを、かの牧野富太郎博士がセイヨウタンポポと命名したことや、やがてセイヨウタンポポが日本中に広がると予言した通り2005年をピークに外来種のセイヨウタンポポが日本在来のタンポポと次々に入れ替わっていったことなど、驚き。ところがその後日本の在来種が復活し、やがてその勢力は逆転していく。これは50年に及ぶタンポポ調査によって検証されている。

 50年と言えば西原公園のある、この泉北ニュータウンの歴史と同じである。開発とともにセイヨウタンポポが増え2005年をピークに在来種のカンサイタンポポと入れ替わっていく。そしてニュータウンに緑が増え自然が豊かな街へと変わっていくとともに、またカンサイタンポポが復活しセイヨウタンポポが消えて行く。ただし、開発工事などが行われる駅前広場や新しい農地開発の場所にはセイヨウタンポポは増えるのだ。なんと不思議。これはなぜ??? それはセイヨウタンポポとカンサイタンポポの「生態的性質の大きな違い」が大いに関係しているのである。「生態的性質の大きな違い」とは???さて、本日の学習を覚えていますか【同じタンポポでも西洋と関西(日本)では大いなる違いが・・・】「タンポポ調査を通して、自然環境を知ることが出来る」という木村先生のお話はとても興味深いものである。身近な植物から教えられることはたくさんあるのだ。目からウロコ。

 さて、午後は雨の中の野外観察。あいにくの雨と今年はタンポポの開花が早く肝心のタンポポは十分に観察出来なかったが歩く道すがら多くの植物について外来・在来や名前の由来、生態などなど多くを教えて頂き時間はあっという間に過ぎ、教室へ。その後、教室でカラスムギの穂を使っての実験と観察では教室のあちこちから「動いた」「回った」「びっくり」の歓声が上がる。ここでも、やはり目がテン。手作りのミニ図鑑もいただき、感動いっぱい、満腹の時間であった。 (K・T)

 追記:木村先生の長年のタンポポ研究に、NHKも注目。NHK「おはよう日本」4月30日(日)「サイカル研究室」で西原公園を舞台にタンポポについて放映されます。ぜひご覧ください。        

タンポポにも、いろいろあるんだなあ。

種の大きさが違うと、どんな違いが

雨の中、真剣に聴く16期生。

びっくり水につけたらカラスムギの白いノギ、軸の周りを回転

16期生4月19日の講座報告

年月日:2023年4月19日(水)雨

講座名:自然の見方と観察

講師:田中 広樹 先生(大阪自然環境保全協会 代表理事・副会長)

場所:堺市立栂文化会館 西原公園

 16期生の第1回目の講座。観察するということはしゃがみ込んで細部を見ること、俯瞰的に見ることから視野が広がり生物多様性、地球の歴史、生物の進化にまで繋がる。身近なフィールドでじっくり観察する事で自分のデータベースをつくることができる。また、観察して気付いたことを人に話すことが何より大切という事を学んだ。  野外観察においてイチョウの雌雄の木を観察し地面に落ちた雄花を拾い上げじっくり観察。雌株では葉の付け根に付いた小さな実を見つけた。実は半年かけてゆっくり成長し秋にはあの銀杏の実となる。春にはその準備が始まっている。

 午後は落ち葉を踏みしめ自然の森に入った。目を閉じて五感を研ぎ澄ますと匂い、風、鳥の鳴き声など感じることができると説明を受けた。  最後に雨の日ならではのプログラム。視点を色において落ち葉、実、花、葉っぱを集め白いお皿に盛り付け作品名をつけて写真を撮った。瑞々しい植物を使って各々の感性で制作した作品は見応えがありお互いに写真を撮り合ったりして雰囲気が盛り上がった。インスタ映えする写真撮れたかな。  (E・H)

雌雄異株のイチョウを観察

講座風景

思い思いに色集め

森の中感覚を研ぎ澄まし集中しよう

映える花のプレート

16期生の4月12日講座報告

年月日 : 2023年4月12日(水)曇り一時雨

講座名 : 開講式・ガイダンス

講 師 : カレッジ理事・16期生スタッフ

会 場 : 堺市立栂文化会館

 心配した空模様も少し雨粒が落ちてきた程度、16期生の皆さんにはほとんどその前に集まって頂けました。さあ、2年間待ち続けた16期生の新規講座の開始です。スタッフが開講式開始を告げ、相原代表理事はまず初めにコロナの影響で2年間中断し再開に心配が有りましたが、たくさんの皆さんにお集まり頂き安心しました。有難うございます」との感謝の気持ちを述べました。続いて、南大阪エリアの豊かな自然を楽しみたいとの思いから始まった「カレッジの生い立ち」や「会員数」を16期生27名・現会員数188名と報告、「活動の特徴」は少人数で和気あいあい、ホームページはスマホからも閲覧でき検索数も上位にあること、専門講師と15期生だったほやほやのスタッフや会員から選ばれた理事が運営する手作りでストレスフリーな講座であること、16期生の皆さんには自由に自分のスタイルで講座を楽しんで欲しいとの思いを伝えました。各理事からはコロナ感染防止対策や会員に応募協力頂いたお礼を述べ、記念写真の撮影を行いました。

 午後からは16期生それぞれ自己紹介の時間。講座に参加するまでの経緯やその思い、日頃の趣味や関心ごとなど紹介があり、経験豊富な様子から16期生皆さんの多士済々な様子がうかがえみんなでワクワクドキドキが楽しめそうです。その後3つの班に分かれて班長副班長を決め、講座に関する質問など意見交換。最後に次週講座の説明をし開講式は無事終了しました。(H・I)

少し緊張の記念撮影!さあ、ワクワクドキドキが始まります。

「自由に自分のスタイルで楽しんで下さい」

これからよろしくお願いします。それぞれ個性的な自己紹介。