14期生2月12日講座報告

月 日:2020年2月12日(水)晴れ

講座名:環境対策施設見学

講  師:各施設担当者

場  所:舞洲スラッジセンター(大阪市建設局)・舞洲工場(大阪市・八尾市・松原市環境施設組合)

 今日は大阪市の舞洲にある下水の汚泥処理施設「舞洲スラッジセンター」とごみの焼却施設「舞洲工場」を見学して環境対策の勉強です。メルヘンチックな建物から過去には近くにあるUSJと間違えて来る人もいたとか。そんな外観はオーストリアのフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏のデザインで「技術、エコロジーと芸術の調和」をコンセプトに建てられています。スラッジセンターでは大阪市内8か所の下水処理場からパイプで送られてきた汚泥(スラッジ)を脱水し水分80%の汚泥ケーキにし、これを乾燥させ粉末状にして1,300~1,400℃で燃焼し溶融スラグにします。さらに急激に冷却して1/125の容積の砂状のスラグを作ります。このスラグは現在、夢洲(万博予定地)の埋め立てに利用しているそうです。汚泥ケーキを作る実験では、汚泥と高分子凝集剤が入った容器を手で振って水とケーキに分離させます。通常は1分間に1800回転の脱水機にかけると聞いて皆さん必死に振って汚泥ケーキを作りました。スラッジセンターの屋上からは六甲山から生駒山・金剛山までの稜線や大阪市内のビル群がきれいに見えます。海側から見られるのはここだけだそうで思わぬビューポイントに感動です。

午後は舞洲工場へ移動してごみの焼却の仕組みと公害対策の説明を聞きながら館内を見学。舞洲工場では焼却炉が2基あり1日900tの処理能力があります。ごみは燃やすことで効果的な減量(約1/15)になり埋め立てに使っています。燃焼ガスは様々な工程を経て無害化して排出するなど両施設とも公害防止に万全な対策を取っています。見学を終えて私たちが毎日出す下水やごみを処理するには、多くの労力や設備・費用が掛かっており、一人ひとりが身近な問題として減量を実践しなければならないと考えさせられました。(T.K)

スラッジセンターのカラフルな外壁。赤色のストライプは炎をイメージしています

頑張った人はうまく分離しました。上の黒い部分が汚泥ケーキです

ごみは灰になると約1/15になりますが、 もっと減量に努めましょうね

14期生2月5日講座報告

月 日: 2020年2月5日(水)晴れ

講座名: 絶滅危惧植物入門と剪定実習

講 師: 花の文化園 本田高史先生、森さん

場 所: 大阪府立 花の文化園

今シーズンで一番寒い朝、コロナウイルスで大騒ぎの中、花の文化園での講座です。講師の先生はウィルス対策でマスクを掛けての講義開始です。日本には7500種の植物が自生しており、しかももう既に絶滅したものや危惧されるものが2155種=全体の28.8%もあるとの事。大阪では2436種自生し、その10%が危険にさらされてるらしい。それでも全国平均より少ない。原因は古い時代から市街地化した地域が多い為、既に稀少な植物が減っていた可能性が高いとはあまり嬉しくない事ですね。生物の多様性は複雑な関係で絡み合っていて、一つの生物種が絶滅すると間接的に関っている生物にまで影響する恐れがあり、私達を含めた全ての生物は多様な環境があり多様な生物がいるからこそ地球上で安心に暮らしていける、故に貴重な自然を我々が守って行かなければならない・・・うんなるほど。そして、花の文化園はただの公園ではなく植物園として学術研究、植物栽培、保全、教育と知識を伝え、植物の多様性を保全する役割を持っているとの事。午後は先ずは樹木の剪定の方法を教わり、その後、園内を案内していただき、今見ごろのセツブンソウ、スイセン、ナノハナ、バイカオウレン、梅林などを観察した。そしてお待ちかねの剪定実習開始です、きょうの対象の木はキンモクセイです。4班に分かれ、先生のお話の「木をよく眺めて、目標を決めて」を守りながら、一人一人剪定ばさみを持ってキンモクセイに突進して行きました。講座生の皆さん、体験参加の皆さんも、にぎやかで楽しそうに思い思いに鋏を使って切っていました。上手く出来ましたね?寒さを忘れるほどの一日、先生方お世話になりました。(hiro)

ほんの5㎝ほどですがこれでも5年物のセツブンソウ

先生のお話をよく聞いてからスタートですよ。

猪突猛進ガール達、上手くできましたか?

14期生1月22日講座報告

月 日: 2020年1月22日(水)曇り

講座名: 野鳥観察➁と昆虫館

講 師: 泉北野鳥の会 仲淳一先生、野上豊彦先生

場 所: 伊丹昆陽池、伊丹市昆虫館

今日は座学なしの観察会です、幸い天気は曇り空です、最後まで

何とか持ってくれればいいのですが?昆陽池は古く奈良時代に築造と伝えられ、もう1200年も前です。広さ28haの街のオアシスとして親しまれている公園池です。入口の案内板に今週出現している鳥リストにオオタカも出ているなと期待しつつスタートしました。

展望デッキからはカワウ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、オオサギなどが見られ給餌池、野鳥観察橋ではカモ類が間近で見られ講座生も大喜びです。鳥たちの改めて近くで見る美しさに目とカメラに収めようと・・。コブハクチョウ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、キンクロハジロ達がご挨拶してくれ、オナガガモの給餌の為頭を水に突っ込みお尻を上げる行動、キンクロハジロの潜水パフォーマンスも面白くて皆さん見入ってました。隣の池へ移動しましたが鳥の数少なく、昔に都鳥と言われたユリカモメ、カルガモ、寝入っていたマガモも至近距離で尾羽のかわいいカールもしっかり見えましたね。ここの常連さん達の情報では今日はオオタカは未だ出ていないとの事=残念。しかし、オオジュリンが来てる、ヤブの奥でやっと姿をとらえましたが、あれが?程度で残念でした。その後、昼食は昆陽池センターをお借りしました。午後はセンターで

鳥合わせを行い、先生方ご用意のイラストを見ながら29種を確認できました。その後林の中移動、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、声ではモズ、コゲラが聞けた。カワラヒワが群れで実をついばんでる姿を見ながら先生とはお別れ昆虫館へ。まずVTRを見て、館内へ南方系の植物と飛び交うチョウ達に見惚れ、日本最大級のオオゴマダラ(この子達はホウライカガミという毒の木の葉が主食の為に敵が嫌がる)、リュウキュウアサギマダラ、ツマベニチョウ達と楽しく遊べ、満足して帰途につきました。  (hiro)

くちばしが広く、羽の色もきれいな ハシビロガモ

尾っぽが長く、鳴き声も特徴ある オナガガモ

最大級の大きさと ゆったりと飛ぶ オオゴマダラ

14期生1月15日講座報告

月 日:2020年1月15日(水)曇り

講座名:気象と天気

講  師:三橋 功治 先生

場  所:河内長野ラブリーホール

午前中は身近な気象と災害についての話です。近年台風の発生が多く災害も増えているが台風は災害の原因である。現在の技術では気象の原因は取り除けないので逃げるしかない。大雨や洪水、高潮などの警報は、管理者や発表者がバラバラなので避難情報を出す地元自治体は判断が難しいそうだ。気象の警報は気象庁が出すが、雨は時間雨量だけではなく、土壌にどれだけしみ込んでいるか土壌雨量指数によって土砂災害を警戒する必要がある。洪水は一般的な雨量ではなく河川の流域雨量により判断するといった気象警報や避難情報の発令の流れや基準についてのポイントを教わりました。災害に対しては、防災マップを見て日頃から避難路や避難場所を確認しておき、気象情報に注意して早めの避難を判断することという話に皆さん真剣に聞き入り、危険を感じたら自ら避難することが災害から命を守るために必要であると改めて感じた人も多かったようです。

気象観測は温度・気圧・風速などほとんどが機械で測っていますが、雲の観測や天気の観測、視程観測(見通せる距離)の3つは人間が行っています。雲は世界気象機関で10種類の雲形に分類されていて雲の種類を知ることで天気の変化を予測できるということです。雲の観察を期待して屋外に出ましたが、空は下層雲の積雲や層積雲に覆われていて天気の予測は出来ず皆さん拍子抜けです。部屋に戻り写真で雲の分類や種類、天気の予測方法などを解説していただき、雲の流れは一定ではなく下層雲と上層雲は逆という場合や、レーダーでは上空に雨雲はあるが下では降っていないこともあるなど天気を予報するのは難しいということが理解できました。今日の講座では天気予報をはじめ気象の専門分野でコンピューター化や機械化が進んでいるが雲でレーダーに映らないものもあるなど、人が実際に見て肌で感じて予報することも必要であるとの先生の言葉が印象的でした。(T.K)

災害から身を守るための話に皆さん真剣です。

この日の雲は2km以下にある下層雲の層積雲でした。

前日のレーダーによる雨雲の動き。 風は南東(青矢印)に吹いているが雨雲は北東(赤矢印)に流れている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

14期生1月8日講座報告

月 日:2020年1月8日(水)雨のち曇り

講座名:春の里山観察とお粥作り

講 師:田淵 武夫先生(富田林の自然を守る会代表)

場 所:滝谷・奥の谷

早朝の激しい雨でどうなるかと心配でしたが、奥の谷に着く頃には雨も上がり一安心。「七草粥」は奈良時代に日本に伝わり平安時代に現代の原型になったといわれています。今回は邪気を払い一年の健康を願って食べる「小豆粥」作り。春の七草の説明を受け周辺へ摘み取りに行き「せり」「なずな」「はこべら」「ほとけのざ」を採集し小豆粥にプラスし贅沢なお粥が出来上がり。男性陣が竹を間伐し「竹のご飯」用に切り落とし竹飯ごうが見事に完成。転がらないよう注意しながら、かまどの上に置き炊き上がるのを心待ちに。焼き芋も出来上がり待望のランチタイム。持ち寄った総菜、漬物など盛り沢山並び賑やかにバイキング。初めて見る人も多かった「竹のご飯」も美味しく炊き上がり、楽しく会話も弾みながらあっという間に完食。

午後からは、里山周辺を散策。里山林の生物多様性を低下させている要因として①植物の遷移による照葉樹林化②人工林の間伐の管理不十分③竹林管理の放棄などである。里山を維持するには人による保全管理が必要であり、生き物の生息環境の保全と回復への行動促進も重要であるとのこと。最後に「富田林の自然を守る会」の30年間にわたる活動内容を話していただいた。屋外での講座でしたが、皆さんのチームワークの良さで無事終了ありがとうございました。(S.N)

竹のご飯 10分ほど蒸らしてから食べてね

ランチバイキング お粥も美味しく出来上がり

春の七草探し「あった!これも七草ですか?」

14期12月25日講座報告

月 日:2019年12月25日(水)晴れ

講座名:植物が動く方法

講 師:長谷川 匡弘先生(大阪市立自然史博物館学芸員)

場 所:大阪市立自然史博物館・長居植物園

まず種子とは受精後、胚が形成される散布体であると教わる。動けない植物が子孫を残すためには、何かに頼って散布する方法がある。

  1. 風で運ばれる 綿毛でふわふわ散布するタンポポ プロペラのように回転しながら飛ぶアオギリ
  2. 水で運ばれる 海水に浮いて遠くへ散布されるゴバンノアシ 春の七草コオニタビラコ(ホトケノザ)は水の流れにのって散布
  3. 動物に運ばれる ライオンの口に絡み付き散布するライオンゴロシ 哺乳類や鳥類が果物などを食べ排出して散布
  4. 自力で運ぶ 成熟した果実が割れて中の種子を跳ね飛ばすホウセンカ

以上の「植物が動く方法」の講義を受け、まだまだ知らないことは沢山あると実感し自然に対する興味が湧きました。

午後からは、博物館の展示室を見学の後4班に分かれて植物園での果実探し。①何の散布方法か。②どの部分が散布の役に立っているか。③植物の名前は何か。などを考えながら落ちている果実を探し散策。部屋に戻り植物の名前などを調べ発表の準備を時間ぎりぎりまで熱心に取り組む。発表が始まると講師から「これは珍しいですね」と言っていただくと笑顔が広がり、不明だった名前も判明しメモを取る手も進みます。とても難しい講座かと心配していましたが、植物が子孫を残していこうとするたくましい生命力、戦略を学び生物の多様性を知る面白く楽しい一日となりました。(S.N)

①アルソミトラ→ブーメランのように空中遠くまで飛ぶ②ゴバンノアシ→海水に浮いて散布③ツキイゲ→浜を転がり散布

博物館第3展示室

果実探しで収集 鳥は黒・赤がよく見えるそうです

14期生12月11日講座報告

月 日:2019年12月11日(水)晴れのち曇り

講座名:ネイチャークラフト

講  師:三枝 茉莉 先生 (堺自然ふれあいの森)

場  所:堺自然ふれあいの森

 今日は草木染めに挑戦です。ハンカチに煮染めという方法で染めますが、「同じ木から同じようにしても同じ色になることはない、自然から出てくる何とも言えない色を味わってほしい」と先生からの説明に全員初めての経験なので皆さんワクワクです。初めに園内を散策して材料を取りに見晴広場へ。ふれあいの森は晩秋から冬の装いに代わる真っ最中。ヒサカキの実をツグミやヒヨドリが啄みイタチやテンのフン、カワラタケやヒイロタケ等のきのこもたくさんあり、見晴広場からはノスリの姿も見られ、まさに自然の宝庫です。さて、今日の草木染の材料は昨年の台風で倒れながらも芽を出しているヤマモモです。約500グラムの枝と葉をいただき、小さく切りネットに入れて鍋で煮ます。ハンカチは、ビー玉、割りばし、輪ゴムを使ってしぼりをつけます。縛ったところや挟んだところは白く残ります。皆さん思い思いにしぼりをつけ鍋の中に。自分の思ったような模様が出るか楽しみです。次は色素と染色濃度を上げるためミョウバン(アルミ)又は木酢酸鉄(鉄分)を溶かした液に浸す媒染という作業です。先生によるとアルミ媒染はそのままの色が出やすく、鉄媒染はやや黒っぽくなるとのことで、どちらにするか煮出した鍋の色を見ながら悩みました。媒染が終わると再度鍋に入れて煮ます。色合いを見て一回だけで終わる人、もう一回挑戦する人など皆さん一生懸命です。出来上がった作品を見て満足げな人や少し残念そうな人も自然の色を楽しむことができました。(T.K)

白いハンカチに輪ゴムなどでしぼりをつけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木の枝や葉を煮出した液で30分混ぜながら煮ると染まってきます。

アルミと鉄で色はこんなに違います。みんなきれいに染まりました!

14期生12月4日講座報告

月 日:2019年12月4日(水)晴れ

講座名:紅葉と冬芽の観察

講 師:大阪自然環境保全協会(理事)栗谷 至 先生

場 所:和泉シテイプラザ、宮ノ上公園

栗谷先生の本年2回目の木本系講座です。午前の座学は、まず先生の観察フィールド千里地区のここ数年の紅葉と樹木の変化をみました。そして、本題の紅葉のお話へと…。樹木の特に落葉樹では、春から、開葉→展葉→紅葉、黄葉→落葉→冬芽の1年サイクルで冬に葉を落とす前に葉の栄養分を回収する大仕事があり、その副産物で色素が作られて美しい紅葉等の景色が造られるという。美しい紅葉になる為には ①日光 ②低温 ③温度差 の3要素が必要。

では、紅葉する目的は何か? ・落葉する直前の養分の回収中の葉の組織を守るという説 ・害虫に対する戦略説などがあるが…。

結局は・・解らない? とのユーモアを交えて、チョット難しい内容もかみ砕いて教えてもらいました。午後は宮ノ上公園へ寒い中、移動して アカメガシワ、アメリカフウ(モミジバフウ)、サクラや桃山学院大学のメタセコイヤ並木を見、サクラの木肌の横筋はそこから葉が出て来る事やアキニレ、クヌギ、アラカシのそれぞれの葉っぱの違い、セイヨウトネリコの種はヘリコプター状に飛ぶ様、木枝はあの映画ハリーポッターの杖に使われた事、イロハモミジ(カエルノテ、タカオモミジ)の紅葉と緑葉の違いなどのお話を教えて頂きました。講座終了後にカワラヒワがモミジバフウの実をついばんでくれるおまけもつきました。(S.H)

きれいに紅葉した イロハモミジ

メタセコイア並木も褐葉しています

あれーっ 葉と実を 髪飾りにした人も。

14期生 11月27日講座報告

月 日:2019年11月27日(水)曇り時々小雨

講座名:ネイチャーゲーム

講 師:井上 健太郎先生

場 所:堺市立栂文化会館・西原公園

ネイチャーゲームは、自然に関する特別な知識がなくても、豊かな自然の持つさまざまな表情を楽しめる自然体験活動である。自然を感じ、自然から得た体験や感動をわかちあう姿勢が大切である。今の子供たちは「何かあったらどうするの?」の言葉で、生の体験ができず瞬間的な自然界の感動を得る機会が減っているそうである。ネットで検索した画面でしか知ることができないのは残念なことである。動物あてクイズで頭の体操をしてから西原公園へ。まず「森の色合わせ」ゲーム。12色を印刷した紙を持ち3人1組で同じような色を探し出す。1人では難しいが3人寄れば文殊の知恵で手際よく協力して探し当てる。昼食後「カモフラージュ」ゲーム。植え込み、地面に隠れているものを探す。気合十分慎重に探そうと列を作って植え込みをまわる。24個も隠れていたと聞き「エッー!こんな所に」「5円玉!」等、驚きと歓声があがった。次に「森の似顔絵」ゲーム。3班に分かれモデルを決め、落ち葉などで似顔絵を作り誰の顔なのかを当てる。枯葉を沢山集め立体的にしたり、額縁を作ったりと工夫を凝らした素晴らしい作品に拍手喝采。部屋に戻り「オーディア」「フォールドポエム」などのゲームを楽しく賑やかに行い笑い声の絶えない楽しい一日となりました。

森の色合わせ:きれい!見事に合っています

カモフラージュ:探して!目を凝らして慎重に

森の似顔絵:やったね!素敵な作品できました

14期11月20日講座報告

日 時:2019年11月20日(水) 晴れ

講座名:淀川と水生生物

講  師:小 田  優 花  先生(大阪府立環境農林水産総合研究所)

場  所:生物多様性センター(寝屋川市)

今日は昨年建て替えられた生物多様性センターでの講座です。最初に生物多様性とは人間も含め様々な個性を持つたくさんの生物がほかの生物や環境とつながり合いながら存在することであるとの定義を聞いた後、生物多様性についてクイズ形式で身近な例を挙げて、食料、衣服、薬用資源、木材、水質浄化など私たちは生活していくうえで生物多様性の恵みとして様々な生態系サービスを受けていることを教えていただきました。また、淀川の淡水魚類は70種あり、そのうち49種が絶滅危惧種になっており、淀川のシンボル魚天然記念物のイタセンパラも一時絶滅の危機に陥ったが、近年ワンドの整備や外来魚を捕獲することにより増えてきたとのことで受講生も環境保全の重要性について考える機会となりました。イタセンパラは不思議な生態を持っていて、秋にイシガイなどの二枚貝に産卵管を伸ばして卵を産み付け、貝の体内でふ化し、春に泳出し、成長後、秋に産卵するというサイクルで寿命は1年と聞いて皆さん驚きの表情で熱心に聞き入っていました。

午後からは館外のビオトープ池でもんどり網を使って自然観察。ヨシノボリ、ミナミメダカ、ザリガニなど収穫は少しでしたが、イグサ、ワンドスゲ、ミクリ、デンジソウなど絶滅危惧種の植物も案内していただき、生物多様性を守るためには動植物の生息環境を守り、他の場所への移動はしない、えさを与えない、農薬をできるだけ使わない、資源を守るということを私たちが実践することが大切であると改めて認識しました。

もんどり網はこのような仕掛けになっています。
ビオトープには何がいるかなー。あそこになにかいるよ!
イタセンパラのオス(左)とメス。オスは交尾期に色が変わります。

14期11月13日講座報告

月 日:2019年11月13日(水)快晴

講座名:野鳥観察 ①

講 師:泉北野鳥の会 仲淳一先生、野上さん、奥田さん

場 所:久米田池

 JR久米田駅から1㎞歩き、久米田寺境内をお借りして本日の講座が始まりました。資料を貰って、お寺を出たらもうそこは目指す久米田池でした。府内でも最大の灌漑用ため池で、周囲は約2.6㎞。年間100種の野鳥が訪れ「野鳥の国際空港」とも呼ばれるらしい。池は水が抜かれていて、もう鳥たちでいっぱい講座生もビックリ。ヒドリガモをはじめカモ類が多くみられ、カイツブリ、カンムリカイツブリもすぐそこで潜りのパフォーマンス! 沢山の種類の鳥たちをジックリ見ていて、なかなか先へ進めませんがこれでいいんですね。そして今日は超ラッキーなんとコウノトリが来ているとの情報。ポイントでは鳥ミニストのカメラが何台も。400ヤードも先のため我々の双眼鏡では確認しずらい、やっぱりフィールドスコープで、白い体と黒い尾と風切り、赤い脚が…感激です。そして仲先生お薦めのオジロトウネンも居てくれました。そんなこんなで、午前中予定していたポイントまでの半分で昼食となった。午後も足早に進みたいがやっぱり鳥たちに見入ってしまったり、コサギとダイサギの見分け方など教えてもらいながら、本日の同定を行い37種が確認できた。最後の野鳥クイズでは10問中6問正解の人が最高点で楽しめて、ゆったりした1日でした。

ラッキー ひときわ目立つコウノトリ
オオバンとハシビロガモが仲良く採餌
きょうは何種類見つけられましたか?

14期生11月6日講座報告

月 日:2019年11月6日(水)快晴

講座名:ブナ林の保全

講 師:土井 雄一先生 ブナ愛樹クラブスタッフ5名

場 所:和泉葛城山

 標高858mの和泉葛城山は、山頂北側にブナの天然林が広がっている。本州の南限に近く、比較的標高の低い所で天然のまま残っている貴重な植物相として国の天然記念物に指定されている。ブナは、白っぽい樹皮が美しいことからシロブナとも呼ばれる。幹がやや黒っぽいイヌブナは、葉の裏面に白い毛があり別名をクロブナという。ブナの実はソバの実と似ていて三稜形(角が三つある形)で、5年から7年に1回の割合で大量の実を落とす。そのあとは極端に不作の年が続く。ブナの実の豊凶がそこで暮らす動物たちの生息数にも影響を及ぼしている。見事に紅葉した木々の中を丁寧な説明を聞きながら森林浴。新芽(若葉)を食べることができるリョウブ、サリチル酸メチルを多く含み枝を落とすと独特のにおいがするミズメなど観察。
 昼食後、ヘルメット、軍手、手鋸、準備万端で2班に分かれて間伐体験。安全作業第一で足場と周囲の確認、木の倒す方向をしっかり確認する等の指導を受ける。女性が多く心配されたが、やる気満々で元気よく作業をこなし無事間伐成功。間伐した檜を輪切りにしお風呂に入れると檜のいい香りがするとお土産にいただいた。最後にくじ引きで手作りの「杉玉」を引き当てた方も大喜びだった。これからの季節ブナ林は、黄葉から黄金色に染まり、紅葉したヤマモミジ等と共に美しい風景をつくりだすそうです。次世代の方も見ることができますようにと願いながら講座終了となりました。

秋晴れ!きれいな青空のもとブナ林へ
頑張って!受け口に切り込みを入れます
見頃!緑と黄のコントラスト鮮やか