マップ作り部会の3月活動報告

日 時 : 2023年3月27日

場 所 : あまの街道陶器山尾根道 (陶器山トンネル上の休憩所~大野台西住宅地付近をABCに区切り一年間定点観察する)

参加人数: 11人

前日は雨で心配されたが予報通りお天気は回復し、まずまずの観察日和となる。

 <A地区> *木本では 集合場所の近くでミヤマニガイチゴの五弁の白い花を見付ける。昨年は途中で刈り込まれてしまい赤い実を見る事が出来なかったが今年はどうだろう。ツツジ科では開花が一番早いと云うコバノミツバツツジ。葉の展開はまだなので鮮やかなピンク色の花が更に際立つ。モチツツジは前回以外毎回見られたので「季節感の無い花やなぁ」と言われてしまったが早、咲き始めていた(AB地区)。ヒサカキは匂いは残るが白い花は終わりかけ。アオキは赤い実と共に赤い雌花を見る。カマツカ、ヤマブキ、カナメモチは蕾を、コナラは下垂した薄緑色の雄花を付けていた。つる性のミツバアケビの濃い紫色の雄花、雌花を見付ける。1.5㎝程の大きな方が雌花で5㎜位の小さな花が垂れ下がっているのが雄花だ。他にヒイラギナンテン、レンギョウをみる。

*草本では 薄紫色の小さな花のフラサバソウ、ウラジロチチコグサが咲き始めていた。AB地区でタチツボスミレ(陶器山ではあまりスミレを見かけない)、またシュンランを見付ける事ができた。AC地区でスズメノヤリ、ヒメオドリコソウ。全域でツルニチニチソウ、ハコベを見る。

<B地区> *木本では オオシマザクラ。

*草本では ハハコグサ。BC地区で道脇に並んだシャガの花を見る。

<C地区> *木本で新たに見られた花は ニガイチゴ(ミヤマニガイチゴより葉が丸い)、濃いオレンジ色の蕾を付けたヤマツツジ、ネズ雄花、イロハモミジ、ヤマザクラ蕾、紛らわしい名前だが木本のクサイチゴ、濃厚な甘い香りを漂わしているアケビ。AB地区では蕾だったモモも此処では満開だ。

*草本では オニノゲシ、オランダミミナグサ、スイバ蕾、ハルジオン、小さなヒメウズ、ヤエムグラ、ホトケノザ。タンポポはA地区のセイヨウタンポポ、B地区のカンサイタンポポが此処では隣り合って咲いていた。A地区でも見られたカラスノエンドウを、それより小ぶりなためスズメと名の付いたスズメノエンドウが圧倒していた。

 最後の花合わせは青空に映える桜の花の下で行う。一年のサイクルを確かめる事の出来た観察会となった。 なお毎回観察リストを作成しているので、詳しくお知りになりたい方はお問い合わせ下さい。 (Y.M)

アオキ・雌花と実

オオシマザクラ

ネズ雄花

イロハモミジ

クサイチゴ

アケビ左雄花・右雌花