マップ作り部会の2月活動報告

日 時 : 2023年2月27日

場 所 : あまの街道陶器山尾根道(陶器山トンネル上の休憩所~大野台西住宅地付近をABCに区切り一年間定点観察する)

参加人数 : 13人

久しぶりに金剛山が白くなる日が続いたが、昨年11月28日以来の部会はポカポカ陽気に恵まれる。花はあまり見られないのではと思いスタート地点から反対側も歩く事にする。

<番外・北地区> イボタノキ(水蝋の木・モクセイ科・花期5~6月・・・木に付くカイガラムシの一種イボタロウムシが出す分泌物から蝋を採っていた)の黒紫色の実やネジキ(螺旋木・ツツジ科・花期5~7月)の実を見付ける。コウヤボウキ(高野箒・キク科・北AB地区・花期9~10月)は綿毛の付いた実と萼のみになったものも。ヒサカキ(姫榊・モッコク科・北A地区)の白い花(雄花)や黄色味を帯びたヒイラギナンテン(柊南天・メギ科)が咲き始め、ツツジ科のミツバツツジ(三葉躑躅)やモチツツジ(黐躑躅・北AB地区・・・長い間咲いていたピンクの花も今回は見られず)には花芽が付いていた。 草本ではスイセン(全域)とまだ開ききっていない紅紫色のノアザミ(野薊・キク科)を見付ける

 陽の当たる斜面でお昼にした後、出発地点へ戻る。

<A地区> 草本では先ず立派なフキノトウ(フキ蕗・キク科の花茎)が目に入った。それから黄色のコオニタビラコ(小鬼田平子・キク科)やピンク色のヒメオドリコソウ(姫踊子草・シソ科・AC地区・・・葉はフワフワだ)、白いハコベ(繁縷・ナデシコ科・AC地区)など春の小さな花たちに出会う。白い綿毛になっているのはメリケンカルカヤ(米利堅刈萱・イネ科・全域・花期9~11月)。ヘクソカズラ(屁糞蔓・アカネ科・AB地区・花期は9~10月)は茶色の実、リュウノヒゲ(別名ジャノヒゲ・蛇の髭・AB地区・花期は7~8月)はツヤツヤの濃青色の実が残っていた。 木本ではビワ(枇杷・バラ科・花期は11~1月)の花が黄褐色の小さな実になっていた。アオキ(青木・ガリア科・花期3~4月)の赤い実、トウネズミモチ(唐鼠黐・モクセイ科・花期6~7月)の黒紫色の実も残っていた。

<B地区> コセンダングサ(小栴檀草・キク科・BC地区)の実、 木本ではナワシログミ(苗代茱萸・グミ科・花期10~11月)のまだ赤くなっていない褐色の実、ヤツデ(八手・ウコギ科・花期11~12月)のまだ花時のような薄い緑色の実を見る。遠くに見えるウルシ科の実はヤマウルシか?

<C地区> 草本ではやっとオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢・オオバコ科)の愛らしい青紫色の花を見る事ができた。 木本では共にツバキ科のサザンカ(山茶花・・・中国語でツバキ類一般をさす山茶に由来する)、ツバキ(椿)のピンクや赤い花を見る。ツルウメモドキ(蔓梅擬・ニシキギ科)やノイバラ(野茨・バラ科)の実もまだ残っていた。

 陽射しを浴びているだけで嬉しくなる、太陽のエネルギーを感じる一日だった。(Y.M)   

ヒサカキ雄花

フキノトウ

ヒメオドリコソウ

コウヤボウキ・萼のみと綿毛

ヤツデの実

オオイヌノフグリ