マップ部会の5月活動報告

日 時 : 2022年5月23日

場 所 : あまの街道陶器山尾根道 (陶器山トンネル上の休憩所~大野台西住宅地付近をABCに区切り一年間定点観察する)

参加者 : 11名

幸い天気にも恵まれ集合場所から早速観察を開始する。

<A地区> 陶器山に多いネジキが、至る所で優しい白色の壺状の花を鈴なりに付け控えめな甘い香りを漂わす。 ガンピ(雁皮・別名カミノキ)も思いのほか多く、淡黄色の先が4裂している筒状の花を10個ほど付けその存在をアピール。 クリーム色の小さな花を道一杯に落としているのはカキノキ(豆)・・・AB。大木になるニワウルシ(別名シンジュ神樹)も幼木は枝葉を傘状に伸ばしているので見分けやすく、今は穂状に小さな花をたくさん付けている(花については「綺麗とは言いがたいが作りは細かい」の表記もあるので又ゆっくり観察してみたい)AC。 ピンク色の葯の白い花をたくさん付けているのはコミノネズミモチだろうか。他にもシャリンバイ、スイカズラ、トウネズミモチ、ネズミモチAB、ノイバラA~C等が咲き始めていた。

 草本では ハハコグサやチチコグサの仲間の特定に悩むが 咲き始めていた紫のキキョウソウ(別名ダンダンギキョウ)AB、小さな黄色のコメツブツメクサAC、ヒメジョオンA~C、ルリニワゼキショウ、ユウゲショウ等の花に心が和む。 イネ科も今は花盛り{アズマザササ東笹、真っ直ぐなイチゴツナギ、繊細な(ハナ)ヌカススキ・・・A、弓なりのカモジグサB、コバンソウBC、小穂が密集しているカモガヤ(別名オーチャードグラス)C}など多様である。)

<B地区> ちょっと珍しいナナミノキ(七実の木・美しい赤い実を沢山付ける事から命名される)の小さな薄紫色の雌花を見付ける。 草本では 新たにトキワツユクサの白い花、ニワゼキショウBCを確認。

<C地区> Aでも見られたナツハゼ(夏櫨・夏にハゼノキのように葉が色付く事から付く)つやつやした鐘状の紅くなった花を付けていた。ちいさなピンク色の花を塊の様に付けたウメモドキ、そしてセンダン(背が高く花を間近に見ることが出来ず残念)、心惹かれる名前のソヨゴ(風に吹かれた葉がソヨソヨと音をたてるため付けられたとあるが漢字名は「冬青」こちらも気になる命名である)の薄緑色の雌花を見る。 

 今回も樹木の花を間近に見ることが出来、充実した一日を過ごす事ができました。(文・写真 Y.M)

ネジキ

ガンピ

ナナミノキ

ナツハゼ

ウメモドキ

スイカズラ