山歩き部会の12月活動報告

実施日 : 12月22日(水)

行き先 : 岩橋山 (標高658m)

コース : 平石バス停 10:40 ~ 岩橋山 12:10 昼食 12:40 ~ 平石峠 13:20~ 竹内峠 14:00 ~ 近鉄磐城駅15:15

参 加 : A班 13名  B班 14名

 近鉄富田林駅から、バスで終点の平石まで入ります。バスの展開場で準備体操の後、集落の奥から登山道の登りが始まります。平石からは岩橋山の稜線に向かって4本ほどの道がありますが、今回は奇岩の点在するルートをいきます。 しかしながら、なかなかの急登です。そのうえ落葉樹の落ち葉が降り積もっていて滑りやすいので、大変でした。この日は風も穏やかで、登り始めてすぐに、皆さん体温調節の為に着衣を脱ぐようになりました。 人面石・鉾立石・久米の岩橋 等を見て一服しながら、辛い登りを終わって、尾根上に着きます。山頂はすぐそこでした。樹木に囲まれ眺望はありません。 ここからは、ダイトレの整備された道を二上山方面に向かいます。平石峠までは丸太の階段が多い下り坂をどんどん降りてゆきます。峠から少し登り返して竹内峠までくだっていくと、南阪奈道路の脇に飛び出しました。田園風景や、古い家並みが残る竹内街道をテクテク歩き、磐城駅で解散です。

 今年はコロナ禍の為、5回しか例会を実施することができませんでした。 新しい年には、予定どおりの山歩きをしたいものです!

岩橋山A班

岩橋山B班

岩橋山1

岩橋山2

15期生の12月22日講座報告

年月日 : 2021年12月22日 (水) 曇り

講座名 : 野鳥観察①

講 師 : 桑田 幹雄 先生 ・ 泉谷 一弘 先生

場 所 : 狭山池・狭山池博物館(大阪狭山市)

 大阪狭山市駅に集合してさやか公園に向かい、現地に到着していたメンバーと講師の先生と合流し、時計回りに歩きながら野鳥観察を行った。  まず、水面のカモ類の観察からスタートした。 池の水が少なかったが、マガモ、オカヨシガモ、カンムリカイツブリ、コガモ、ヒドリガモなどを見ることができた。この池は藻を食べる水面採食ガモが多いそうで、潜水採食ガモとの違いやまた、留鳥・漂鳥・冬鳥についての説明も受けた。 たくさんの人が双眼鏡を持参され、熱心に観察されていた。 茂みの多い所では、ハクセキレイ、キセキレイ、アオジ、ツグミ、カワラヒワ、イカルチドリなどが見られ、計32種類の鳥の見ることができた。 突然ミサゴが現れ、ホバリングしている様子を観察できたり、病院の看板の上にハヤブサが見られ、感動的だった。鳥の名前や生態に詳しい人もおられ、話しが弾む様子も見られた。

 四阿で昼食の後、狭山池博物館に移動し、5~6名ずつ4グループに分かれ、それぞれガイドさんに案内・説明を受けながら見学した。最古のため池という狭山池の歴史や堤の構造、水を通す桶など、改修で発掘されたもの等が展示されていて、技術と規模の大きさを実感した。何度も改修され、下流域の耕作面積の拡大の様子もわかった。(Y.S)

「え~ゴミの間に? あっ見えた!」

カワラヒワの群れだよ

石と同化? イカルチドリが見えますか?

モズの顔・頭・羽・腹・尾じっくり観察できた!

いのちの営み探検部会の12月活動報告

日 時: 2021年12月21日 火曜日

行き先: 天王寺動物園

参加者: 15名

 今回は天王寺動物園で「生物多様性」の講座を受講。

 地球上の生物は複雑に深くかかわりあって生きている命のつながりである。近年、生物の絶滅・減少するスピードが速くなって種の多様性が崩れてきている。その原因のほとんど人間が関わっている(自然破壊・密猟乱獲など)。私たちの生活は生物多様性により成り立っていることを意識して、自然を汚さない壊さない生活を心がけるようにとのお話しでした。(T.M)

スライドによる説明

スライドによる説明

来年の干支 剝製のトラ

ホッキョクグマの子供 ホウちゃん

14期生の12月22日講座報告

日 時:2021年12月22日(水) 晴れのち曇り

講座名:クラフトづくりとネイチャーゲーム

講  師:現地担当者

場  所:大阪市立信太山青少年野外活動センター(和泉市)

 今年最後の講座はクラフトづくりから始まった。マイ箸づくり、まが玉づくり、杉焼板クラフト、動物焼板クラフトの4種類からそれぞれが選んだものに挑戦。久しぶりの工作に慣れない手つきで取り組む人も多かったが皆さん熱心に取り組み、立派な作品や自画自賛?の作品が出来ました。

 昼からは自然に親しむアクティビティ。お題に書かれた自然のものを探しビンゴを作るネイチャービンゴからスタート。3班の対抗戦で行い「黄色や青色のもの」、「顔より大きい葉っぱ」、「いい香りのするもの」、「季節を感じるもの」などお題の12種類を探しました。各班が創意工夫を凝らして集めてきたものを並べ、班長が順番に1種類ずつ品物をアピール!カレッジの飯田理事が審査委員となり判定の結果、7ポイントを獲得した3班の優勝となりました。

  続いては地図を見てポイントを回りながら自然にちなんだクイズに答えるオリエンテーリング。これも班別に8ポイント10問のクイズを解いて回りました。今まで学んで来たことを思い出して、知っていることを教え合い和気あいあいと回っていましたが、最後の問題の「サンシュユという木の枝を利用して作る食べ物は?①パン②クッキー③ヨーグルト」という問題には各班とも苦戦。サンシュユは薬用植物で赤い実は解熱剤として使われているということは知っている人もいましたが、枝の利用ということで皆さん悩んでいました。正解は③番のヨーグルトですが、作り方に興味のある方はネットで調べてみてください。今日は慌ただしい師走のなかアウトドアで自然とふれ合う1日になりました。みなさんよいお年をお迎えください。(T.K)

クラフトづくりは真剣です。

みんな上手にできました(まが玉づくり)

ネイチャービンゴではいろんなものを集めました

サンシュユの枝は何を作るのに使うのかなぁ?

吟行部会の12月活動報告

第116回吟行部会報告

日時;令和3年12月18日(土)10時10分~15時

場所;久保惣美術館 句会会場;和泉市シティプラザ

参加者;11名

この冬一番の強い寒気が流れ込んだ日に12月度吟行部会の開催となりました。折悪しく泉北高速鉄道も人身事故で延着しましたが、皆様定時に集まって下さって久保惣美術館で展示品を鑑賞しました。その後、薄日の射す中を句会会場の和泉シティプラザへとバス組・歩き組に分かれて移動、句会に取り掛かりました。(M.F)

当日参加者の代表句  

今も尚華やぐ心クリスマス  尚文

敗戦後震(ふる)え凍(こご)えたもがり笛  ゆう一

ランプ宿野天にプカリ柚子湯の香  たけみつ

日本海拉致半世紀虎落笛   洋々志

吹き寄せし落葉蹴飛ばし下校の子  まさこ

虎落笛役行者の叫びとも   ゆき雄

年の瀬や干支の大絵馬虎となる  美枝子

小さき手を逃げてはぷくり柚子湯かな  流以

四方より鳥の声降る冬日和   河笑流

柚子風呂に笑顔笑顔の老いを見る  笑子

容赦なくひとり居叩く虎落笛   都史子

寒声(かんこゑ)の途切れとぎれに明けの浜  ふじ乃

当日句

特選  冬うらら太古の青銅酒器に酔ふ   流以

入選  年経りし象嵌の彩冬一日   まさこ

入選  遣り水の流れし先に寒椿   ゆう一

14期生の12月15日講座報告

年月日:2021年12月15日(水) 晴れ

講座名:粘菌の観察

講 師:川上新一先生(和歌山県立自然博物館)

場 所:堺自然ふれあいの森

 コロナ禍、何回も延期中止になっていた念願の「粘菌の観察」講座が開講できました。粘菌とは?英語でSlime Mold(ネバネバした菌)の和訳でアメーバ細胞やその集合体が分泌していることから名付けられた。近年、DNAを調べる手法が進歩したことにより、粘菌は植物でも動物でも菌類でもない生き物!であり、単細胞のアメーバ細胞を有する「アメーバ動物」というグループに属することになった。世界では変形菌(真性粘菌)が1000種以上日本では約600種が確認されているらしい。子実体から風で飛ばされた10ミクロン(0.01ミリ)の胞子は成層圏まで上がることも確認されており、変形体は一時間に数ミリ~数センチも移動可能でき、バクテリアやキノコを餌とする事によって植物の分解を遅らせ森の生態系を維持する自然界での役割を果たしている。そして粘菌は「森の宝石、森の妖精、森の魔術師」などと呼ばれてますよと川上先生は可愛げに言われてました。彼の南方熊楠(ミナカタ クマグス)の研究や「粘菌が迷路の最短の道を選び移動する発見」でイグノーベル賞を受賞したことも面白い話題で、データでは色々な変形体の写真見せてもらい興味が湧いてきました。

 午後はふれあいの森の中を観察と採集にスタート。今は見つかる数が少ない時期にあたるが気持ちは前向きにと森の中に入って行った。シイタケ栽培木に付いている個体を見つけた「ムラサキホコリ」と同定やったー!それから木をひっくり返しひっくり返して見つけたと判定はキノコです・・・残念!ひたすら朽ちた倒木を探し回るのはまるで宝探しのようです。見つかるのはほぼキノコ類でロクショウグレラキンとかヤマンバノカミノケなど変な名前のキノコでした。教室に戻って先生持参くださった個体を顕微鏡で観察し子実体の形態の不思議、美しさや動いているのに講座生も更に興味が湧きました。粘菌ロボットや粘菌コンピューターのへの開発が模索されようとしている。ぜひ期待したいと結びました。 (hiro)

アメーバ状の粘菌

ひたすら倒木をひっくり返して観察です

面白い形やきれいな色の粘菌の仲間

よく見てくださいね。私はここにいますよ。

石ころ部会の12月活動報告(フォローアップ報告)

12月活動報告(フォローアップ報告)

月 日: 令和2年11月27日(金): この時の活動のフォローアップ

行 先: 石川 河原(河内長野駅付近): 

内 容: フォローアップ報告

当月の部会は休会であるが、昨年の11月27日の部会で行った河内長野駅近傍の石川河床の露頭の観察が大阪市立自然史博物館発行のNature Study誌12月号(2021年12月10日発行)の報告に結びつきましたので報告します。

会員のひとりが露頭表面に暗緑色で棒状の塊(約1x5㎝大)があることに気づき、皆で周囲を更に観察すると類似の緑色の物体が数か所で見つかった。佐藤先生はこの知見についてNature Study誌への寄稿を提案された。後日、一部有志が佐藤先生と分布状況など、更なる確認作業を行った。先生は文献調査の他、持ち帰った資料の顕微鏡学的検討を行った上で報告書(以下の内容を含む)を作成し寄稿された。

  •  露頭の岩体自体は約1億年前にできた領家体の花崗閃緑岩である。
  •   問題の緑色の岩体はいずれも長軸が一定方向を向いており、溶岩ではなく凝灰岩由来のものと推定される。
  • それが、いつ、どのように花崗閃緑岩に貫入または包有されたのかについて、いくつかの仮設が考えられるが、今後の課題である。

地学に全くの素人の身には少々難し過ぎましたが、今回の経験を通して少しだけアカデミックでブラタモリ的な世界を味わうことが出来ました。今後の活動でも似たような体験を期待したいと思います。(I.S.)

15期生の12月15日講座報告

年月日:2021年 12月 15日(水) 晴れ

講座名:気象と天気

講師:木村 修治先生  

場所:ラブリーホール

今日はいつも受講生の関心度が高い「気象と天気」の講座である。講師はカレッジの講師を初めて担当して頂く気象予報士の木村先生でどんな講座になるのか楽しみである。最初は気象情報全般の知識を25問のクイズ形式で学ぶ。基礎的な気象情報なので簡単かなと思ったが全員が正解したり、三択問題で答えが三つに割れたりして難しい問題も有りました。25問中6割の15問正解が合格点でしたが皆さん合格しましたか?

 ここでクイズ 問、地上で1辺1mの正方形の上で空気の重さはどのくらい?     答、① 1㎏ ② 100㎏ ③ 10,000㎏ 何番でしょうか?  

 気圧を「空気の重さ」ととらえて気圧を理解する実験を体験することに。       実験①「空気の重さがあるか?」  実験②「空気の重さはどのくらい」  実験③「ペットボトルで雲をつくる」 この雲をつくる実験は結果が見えるので楽しい体験でした。

 この後も天気予報や台風とは、台風の災害とめぐみ、日本の四季、注意が必要な天気、防災気象情報などについて動画を使っての講義が行われ、終了時間がオーバーしましたが中身の濃い講座となり先生に感謝!中身の濃い分、頭の中の整理が追い付かない私には次回はもう少し緩やかな講義が良いかな。皆さんは大丈夫でしたか。 クイズの答えは③番です。(T.O)

いろんな画像、動画を使っての講義

左:「雲をつくる」右:「空気の重さはどのくらい」          実験器具

ゴメンナサイ! 雲作りに失敗しました

右から金剛山、富士山、ヒマラヤ、キリマンジェロの山頂から持ち帰ったペットボトル。高度の高いところは空気が少ないことが分かります。

野鳥部会の12月活動報告

月 日 : 12月15日(水) 快晴

行 先 : 百舌鳥古墳群

参加者 : 26名

観察種数 : 29種

 観察は南海百舌鳥八幡駅近くの広稜公園から始まった。この公園の小さな池にはヒドリガモやマガモに混じってヨシガモ、ハシビロガモが毎年、多数やってくる。鴨を真近に観るには絶好の観察スポット。首をひっこめ休息するカモも多くいたが、肉眼だけでも充分に楽しむことができる距離だ。次の「御廟山古墳」の外堀池ではオオバンとカイツブリが目立ったが、中にバンとキンクロハジロ、ホシハジロを見つける。いつも狸のお出迎えで知られる「いたすけ古墳」では古墳内の樹木が伐採され全く風景が変わっていた。そのせいかタヌキも鳥も見当たらない。ここを棲みかとするカワセミを求め掘を1周りし、ようやくカルガモ、コガモを見つけるが何とも寂しい限り、そこを立ち去り際に後列組だけがようやくカワセミに遭遇。それも近くに!

 堺緑化センター内のあちこちに分かれ昼食をとり、午後の観察場所、本日の本番「履中天皇陵古墳」に向かう。観察台からはほとんど何も見えない、住宅地側道に周り、全員高い土手に登り柵に掴まりながら首を伸ばす。いましたミコアイサの大行列、奥ではオシドリの集団、それにカンムリカイツブリも・・・これで全員納得。最終コースの大仙公園内での小鳥探鳥では全く成果上がらず、ツグミ、ハクセキレイとヒヨドリ、スズメしか見ることができなかった。 天気は申し分無かったのに、鴨以外の小鳥が見当たらないのはどうして? 世界文化遺産登録以来、古墳や公園では強い伐採、草刈りが常態化して、小鳥達にはどうも嫌われたようだ。(文 M.K、写真 M.I&K.T)

マガモ

ヨシガモのお昼寝

ハシビロガモとヒドリガモ

我こそは青鷺大明神(百舌鳥八幡神宮内)

カワセミのハイポーズ

オシドリの集団カクレンボ

 

孤高のカンムリカイツブリ

ミコアイサ(パンダガモ)これがお目当て

14期生の12月8日講座報告

月 日: 2021年12月8日(水)曇りのち晴れ

講座名: 野鳥入門 ➁

講 師: 久下直哉先生

場 所: 大阪城公園

 心配していた前日の本降りの雨も上がってくれ、JR大阪城公園より久しぶりの久下先生の講座です。先ずは①双眼鏡の使い方、②野鳥の見つけ方と伝え方、③今日出会いたい鳥のお話を確認した。きょうは止まっている鳥、エサを探している様子を中心に見つけて行き、野鳥が止まっている木を時計に例えてその方向を伝える技術を教えてもらった。次に鳥の基本種類を覚えることで鳥の見分け方につながること、大きさではスズメ、ハト、カラスの順で判断すること、色、くちばしや頭や尾っぽの形、歩き方等々である。今日の出会いたい鳥カワセミ、ジョウビタキをめざしてスタート。

 東外堀では、水鳥たちがシベリアからやって来てましたが数はまだまだ少ない様子。オオバン、ホシハジロ、ハシビロガモ、アオサギなどや、オカヨシガモ、ヨシガモ、コガモも少数見つけた。カワセミが午前中に現れるというポイントで少し粘ったが残念となり梅園で昼食をとりました。

 午後はお天気も晴れ少し暖かくなっていい感じです。内堀ではハシビロガモ、ヒドリガモ、マガモやツグミ、ハクセキレイなど狙いのジョウビタキはまだ。桜門の内堀ではヌートリアを見つけてワイワイがやがや、天守閣を廻っての所でやっとジョウビタキが出てきてくれホッとひと安心、更には帰りの外堀で先生が鳥の声を聞きつけてくれ・・・とうとう念願が出てきてくれました、背中のとってもきれいな青色をしたカワセミです。最後の最後に登場とは粋なもんですな! 鳥合わせで28種類確認できました。お疲れ様。(S.H)

りりしい顔のハシビロガモ

お昼寝タイムのヨシガモ

ヌートリアを見つけてワイワイがやがやです

私がオオバンです

こんなに近くでスズメを見たことないでしょ

大見得きってのカワセミ登場してくれました

写真部会の12月活動報告

日時:12月8日(水)

場所:大仙公園

参加人数: 5名

 暖かい冬日和の中、大仙公園での撮影会。仁徳天皇陵ではお濠のカルガモを撮影、日本庭園では少し紅葉が残る庭を撮影しました。(Y.M)

ウォーキング部会の12月活動報告

ウオーキング部会第54回例会

行 先  : 錦織公園散策

実施日  : 2021年12月9日(木)

参加者  : 24名

 師走の真っ青な空の下、錦織公園に24名が集合しウオーキングを楽しんだ。冬とは思えないぽかぽか陽気の中、黄色く色づいた木々の葉や南天の赤い実を眺めながら散策した。奥の池では飛来した鴨たちが気持ちよく泳ぎ、木漏れ日が差す木々の中では姿を見せない小鳥たちがさえずっていた。最高のウオーキング日和であった。 (M.Y)

15期生の12月8日講座報告

年月日 : 2021年12月 8日(水) 曇り

講座名 : 38億年生きている

講師  : 施設担当者

場所  : 高槻市立自然博物館・JT生命誌研究館・安満遺跡公園(高槻市)

 高槻駅からバスに乗り、高槻市立自然博物館(あくあぴあ芥川)に着いた。芥川側にある、小さな博物館だ。四階建てになっていて、一階からは川辺に出る事が出来、観察も出来るそうだ。四階にある入口から入り、施設担当者から全体の説明を聞き、展示室見学が始まった。 二階には芥川の生き物の水槽が沢山並んでいて、その中に代表魚と言われている“ムギツク”を見る事も出来た。 一階は鳥・哺乳類の剥製や昆虫の標本・ワニの化石も展示していた。中でも鳥の剥製の展示数は、関西では一番だそうだ。

 午後はJT生命誌研究館と安満遺跡公園の見学だ。人数制限の為、二班に分けての見学になった。 JT生命誌研究館って何だろう?玄関に入るとシンボルとも言える“生命誌絵巻”が飾ってある。38億年前、扇の要に、ある一つの生き物が誕生し、扇の縁の現在までの歴史と多様性等が描かれている。ここは、全ての生き物の、生命の物語を研究している所のようだ。ガイドの説明に頷いたり、首を傾げたり、一度で理解するには難しい・・・  でも「又来たい」との声に少しほっとした。

 安満遺跡公園は2,500年前の弥生時代の集落遺跡を含む公園だ。広大な緑地の中に歴史拠点が少しあるだけなので、遺跡を見ると言うより、緑を楽しむ公園のように思えた。家族で遊びに行きたくなった!(Y.S)

剥製の鳥たち。鳶や鷹もいます。

芥川のムギツクです。

これが生命誌絵巻です。

”これ、何かな?”弥生博士教えて!

里山保全部会の12月活動報告

1    月 日 :  12月3日 (金)

2  場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

3  参加人数 :  12名

4    活動内容

      冬の季節入りも小春日和で、心地よく活動を楽しみできた一日でした。畑組は先月植付けた玉ねぎ・絹さやえんどう・つる有スナックエンドウの世話。日頃おしとやかな女性も、重い肥料袋をエイヤーと持ち上げて運搬。絹さやえんどう・つる有スナックエンドウは、芽を出し5cm位に生育。共に芽を出した雑草は除草。畑に肥料も追肥しました。さらに来月にじゃかいも植付け予定の畑地を耕し、好天に恵まれ菜園の仕事はたいへんはかどりました。

 山組は前月に引き続き、十分過ぎるほど空に向かって伸びた竹を伐採し、チッパーという機械で竹をチップにしました。あ~、あ~、今月も結構ハードな作業でした。(O.N)

うーん 伸びたな 切るのは大変

絹さやえんどうの畑を心込めて手入れ

5cmほどに伸びた絹さやえんどう

小春日和の里山保全部会の活動地 富田林の奥山

 

14期生12月1日-2日講座報告

日 時:2021年12月1日(水)曇りのち晴、2日(木) 晴れ時々曇り

講座名:西はりま天文台1泊研修

講  師:施設担当者

場  所:兵庫耐震工学研究センター、大型放射光施設スプリング8、

    兵庫県立大学西はりま天文台、兵庫県立人と自然の博物館

 

 やっとコロナ感染拡大が収まり14期初めての1泊研修。感染防止対策をしっかりして出発です。最初は大型耐震実験施設(E-ディフェンス)の見学。実物大の構造物を使い破壊のメカニズムや耐震効果を検証し、地震から人命を守る構造物の設計を目指す世界最大級の実験施設です。実物大の規模の大きさに驚き、簡単な補強でも効果はあることが分かり地震対策の必要性を再認識しました。次に訪れたのは世界最高性能の放射光を生み出せるSPring-8。放射光とは電子を光と同じ速度まで加速し磁石で方向を曲げたときに発生する強力な電磁波のことで、電子ビームを発生させ光速近くまで加速させる放射光発生装置と円形の軌道に貯めておく光源専用蓄積リングで構成されています。また、電子銃で700mのビームラインを走らせSPring-8の10億倍の明るさのX線自由電子レーザーを発生させる「SACLA」は物質を原子レベルで解明し、ものを観る、創る、治す、加工することが可能で世界最高性能の研究施設だそうです。ちょっと難しい内容でしたが世界一のすごい施設であることは実感できました。

 西はりま天文台では2mの「なゆた」望遠鏡は300倍に見えます。最初は雲が出て限られた方向での観察でしたが木星、アンドロメダαやぎ座の星雲などを見ることが出来ました。 晴れ間が広がったところで外に出て冬の大三角や天の川、オリオン座、カシオペア座、ペガサス座やすばるなど満天の星を観察しました。

 二日目の人と自然の博物館では6組でブロッコリーの「DNA抽出実験」皆さん理科の実験に真剣取り組みました。ブロッコリーと洗剤を混ぜてすり潰し食塩水で薄め、湯煎後冷やしエタノールアルコールを入れると白いモロモロした塊のDNAが取り出せます。6組すべて抽出に成功!! 今回は天候にも恵まれ大満足な1泊研修会になりました。(T.K)

E-ディフェンスの実験模型。実験は実物大です。

SPring8の内部。各ビームラインで研究テーマが違う。

西はりま天文台の全景

「なゆた」望遠鏡。何が見えるかな

DNA抽出実験は分担して真剣に取り組みました。

このモロモロがブロッコリーのDNA

15期生の12月1日講座報告

年月日:2021年 12月 1日(水) 曇り時々晴

講座名:地質観察①

講師:佐藤 隆春 先生  

場所:河内長野ラブリーホール 石川・汐ノ宮

 前夜の雨で石川は水かさを増し、予想最高気温13度、風速7メートルで河原での観察は厳しい条件下でした。増水のため1500万年前の溶岩の露出部は中州状になっており近づけず、また安山岩の柱状節理も炭酸ガスの湧出部も少し遠くより見ることになり、残念でした。近畿地方は若くて熱いフィリピン海プレートが沈み込み、浅い場所で脱水分解し「有馬型温泉」となり、かつては「汐ノ宮温泉」があったとのことでした。

 河原で花崗岩・砂岩・チャート・礫岩・流紋岩・石英等を拾い、見分け方を学びました。チャートは色が豊富で美しく人気でした。また、安山岩の中に含まれるカンラン石はローマ人から宝石ペリドットとして珍重されたそうで、割ってもらった面をルーペで観察すると小さな粒が見つかり盛り上がりました。その後汐ノ宮公園、千代田神社へと異動しながら、石川の周辺の平坦な地形と段の様子を観察し、平坦部は古い年代の河川敷であること、浸食・堆積と隆起を繰り返して何層にも河岸段丘が見られることがわかり、TV番組の「ブラタモリ」の世界の一端を実感できたようでした。河原への通路の確保等、準備いただいた先生に感謝しつつ終了しました。寒い中お疲れ様でした。(Y.S)

熱心に石探し「これって何やろ」?

色はいろいろ、つるつる肌のチャート

安山岩の中に宝石ペリドットが・・・

汐ノ宮公園から嶽山を望む

植物部会の12月活動報告

月日: 12月1日(水)

場所: 光明池公園・新檜尾公園(和泉市・堺市)

参加人数: 15名

 前日の夜中に降った雨もあがり、寒い木枯らしが吹くなか光明池駅前に集まった総勢15名。今回は、公園の樹木調査とシダ類の観察ということで実施する。

 最初に新檜尾公園の入口でユリノキが出迎えてくれた。それから、タブノキ、イスノキ、マテバシイ、タイサンボクを観察し、イスノキの大きな虫瘤や、シラカシなど、それから生け垣によく使われているカナメモチの赤い実を発見。ツバキとサザンカの葉の違いを聞き、トウネズミモチの葉の葉脈が透けて見えることを学び、シラカシ、スダジイを観察した。 ラクウショウとメタセコイアの並木に入り、その実の違いを拾って観察。コナラやクヌギの幹の違いを発見した。又、アキニレの樹皮、ケヤキやイヌビワ、カマツカ、スダジイのドングリ、ヤマモモなど。甲斐田川沿いに入り、ヒマラヤトキワサンザシとトキワサンザシ、タチバナモドキの3つを総称してピラカンサのことを学ぶ。美木多中学校沿いのニセアカシア、赤く紅葉したドウダンツツジ。橋の横にはドングリをつけたアラカシ、ナンキンハゼの白い実などを見ながら昼食場所へと向かう。

 午後からは光明池公園へ、階段の所にひっそりとマツバラン、ランといえどもシダの仲間です。それから、ベニシダの種を発見しコシダやその群生を横に見ながら、メリケンカルカヤの中を通り、シャシャンボ、ヤシャブシ、ワラビ、カニクサ、ミズスギ、ゼンマイなどのシダの仲間を観察する。トウカエデ、ナラガシワの樹木と別れシダに向かう。 ホラシノブ、ウラジオ、ハリガネワラビ、トラノオシダ、タマシダ、イヌケホシダやホシダ等々観察した後解散した。 寒い中ではあったが沢山の樹木、シダを発見充実した一日であった。 皆さんお疲れでした。(T.H)

(補足) 昼食場所の実を付けていた高木はザイフリボク(シデザクラ)で、池への階段近くで赤い実を一杯つけていた中木はモッコクでした。(M.K)

アラカシとそのドングリ

メタセコイア(左)とラクウショウ(右)の実

イスノキとイスオオムネアブラによる虫えい

ミズスギ、カニクサ、ホラシノブ、ワラビ・・

トラノオシダ

ハリガネワラビ

山歩き部会の11月活動報告

実施日 : 11月24日(水)

行き先 : 犬鳴山~五本松 (718m)

コース : JR熊取駅バス停 ~ 犬鳴山バス停   (犬鳴温泉旅館街9:50 ~ 10:24ハイキングコース石段 ~ 11:00車止め   11:55五本松(昼食)  12:30出発で同じコースを戻る 13:35七宝瀧寺・不動明王像前)

参 加 : A班 13名  B班 12名

 犬鳴山は、修験の寺と渓谷・それから温泉で有名です。バス停から温泉街を抜けて、1キロ余りの参道を七宝瀧寺へ向けてじょじょに登っていきます。不動谷の渓流に沿って杉の大木が聳え立ち、今の時期は紅葉も楽しめます。飼い主の猟師を大蛇から守った ”義犬の墓〟山号の由来になっています。道標に従って、お寺の手前で左の石段に入ります。林道やトンネルを通っていくと、車止めがあります。ここからは、山道らしくなっていきます。近畿自然歩道の一部だからなのか、道はよく整備されています。五本松には和泉葛城山へのドライブウェイが走っています。ここでお昼休憩になったのですが、尾根のうえを冷たい風が吹き抜けて体が冷えていきます。早々に下山にかかったほうがよさそうです。テンポよくくだって、往路の半分ほどの時間でお寺まで戻ってきました。大きな不動明王のブロンズ像の前で写真撮影。それから、行者の滝をみにいきましたが、水量が豊富で迫力がありました。

犬鳴山 A

犬鳴山 B

石ころ部会の11月活動報告

月 日:11月26日

場 所:明日香村(奈良県)

参加者:20人

活動内容:

 今年最後の部会は晩秋の陽光の下、明日香の石造物巡りを楽しんだ。飛鳥駅に集合した後、ガイドさん(2人)の説明を耳に、猿石、鬼の雪隠・俎板、亀石、橘寺の二面石などを見てまわり、石舞台広場で昼食。コロナ禍も大分おさまってきたためか、修学旅行生で賑わう石舞台を後に、飛鳥宮の旧跡や亀形石造物を通過して酒船石へ。ここは酒造りとは関係なく、宮廷の儀式の場であったようだ。何の目的で作られたのか謎とロマンの世界であるが、石ころ部会としては石材の材質と産地は是非ともおさえておきたいところ。事前に調べて頂いたガイドさんの説明によれば、石舞台や亀石などの石材は飛鳥石と称される石英閃緑岩(花崗岩)であり、地元産。酒船石は天理砂岩と称される凝灰岩質砂岩で天理から運ばれたものだそうだ。明日香では他に二上山・ドンズルボーの凝灰岩や、更に遠方の石材も古墳や建築物の敷石、寺の礎石や道標などに数多く使われているそうである。明日香は水と石の都と言われる所以である。

 石造物巡りの後は飛鳥寺境内を通過して甘樫丘に。展望台では明日香の眺望絶佳に息を呑む。丘の東側には飛鳥宮を取り囲む神社・寺院建築物が、北側には藤原宮とそれを囲む大和三山(畝傍、耳成、天香具山)が、そして畝傍山の奥には二上山の稜線がくっきりとみえる。飛鳥・藤原京のいにしえ人は雌岳と雄岳のちょうど間に夕日が沈む神聖な光景から二上山の向こう側に死後の世界をみたようだ。聖徳太子、推古天皇など多くの名のある都人が山の向こう(今の太子町)に埋葬された所以なのだとか。感慨に浸りつつ豊浦、橿原神宮前経由で帰路につく。さらば、石の都 !!  よく歩いた。万歩計は20,000歩を刻んでいた。(I.S)

石造物

甘樫丘

14期生の11月24日講座報告

月 日:2021年11月24日(水)曇り

講座名:シダ類植物の観察

講 師:辻井 謙一先生

場 所:城山台地域会館・光明池緑地

 ふだん何気なく見ているシダ植物。まずシダ植物各部位の説明、生育時期、根茎の形などを教わる。聞きなれない難しい用語に戸惑いながらも先生が採集された数種類のシダをルーペで観察し始めると資料を確認しながら熱心に見入っていた。シダ植物は種子植物と同じように葉、茎、根があり葉の細胞には葉緑体があり光合成も行っている。種子植物と違う点は、葉の裏側に「胞子嚢」があり中に胞子が入っている。この胞子によって子孫を増やしている。葉身の形と分岐の仕方、胞子嚢のつき方など、学ぶことはいっぱい。ウラジロ、ベニシダ、ゼンマイ、ワラビなど聴き覚えのある名前がでると身近に感じることが出来た。

 午後は、光明池緑地でのシダ植物の観察。細い道を分け入ってシダを見つけては、名前を忘れないように呪文のように繰り返しながら資料とにらめっこ。階段の隅にくっつくようにして育つマツバランは、茎だけで葉も根ももたない。ひっそりと立っているフユノハナワラビは、夏場休眠し秋にワラビのような花穂のような胞子葉が伸びることから名付けられたそうである。お正月飾りに使うウラジロの群生地など沢山の種類のシダ植物を観察。皆さんいったい何種類の名前を覚えたでしょうか。(S.N)

分かりやすいです!先生手づくり

見つけた!こんな所にマツバラン

ミズスギ:コケを大きくしたような姿

フユノハナワラビ:黄金色の胞子葉

15期生の11月24日講座報告

年月日:2021年 11月 24日(水) 晴れ時々曇り

講座名:紅葉と冬芽の観察

講師:栗谷 至先生  

場所:和泉シティプラザ・宮の上公園

 今日は予想最高気温が13℃と12月中旬の気温で、この寒さが一段と木々の紅葉、黄葉を色鮮やかにして私達の目を楽しませてくれている。 緑色の葉が紅葉、黄葉、褐葉に変化する仕組みや樹木にとって、どんな意味が有るのかを知ることにより樹木の知恵を見ることが出来る。 落葉樹は冬芽で寒い時期を過ごし、春に枝葉を成長するための栄養分を秋に葉の中の栄養分を回収する過程でいろいろな色素が作られたり葉緑素が分解されて葉の色が変わり最後に葉柄の基部に特殊な層をつくり落葉する。 美しい紅葉になる為の3要素は日光、低温(氷結しない程度)、温度差である。

 野外ではケヤキやトネリコの実を飛ばしたり、常緑針葉で高木のセンペルセコイアの高さを先生が手を上に伸ばしたら2mになるので、それで計測したり、サクラの枝の樹齢を調べる方法やアメリカフウの葉や実の観察、クスノキのダニ部屋の話や観察、紅葉したカエデの色の違いで太陽の方角を考えてみるとか先生の多様な知識で楽しむことが出来ました。後半に少し雨に降られましたが先生の話好きの影響か?予定のコースを回りきることは出来なかったが秋の紅葉を満喫出来た講座となりました。お疲れ様でした!(T.O)

野外学習に備えてまずは座学

人気のメタセコイアを観察

紅葉が鮮やかな風に揺れるアメリカフウ

高木のセンペルセコイアの高さ計測に挑戦

第115回吟行部会の活動報告 

日 時 ; 令和3年11月20日(土)10時30分~15時

場 所 ; 泉北大蓮公園 句会会場;堺市立南図書館集会室

参加者 ; 14名

 連日の好天気で、小春日和の中をのんびりと公園内を散策しました。陶邑窯跡群の一つ、栂第61号窯の複製を見学して、公園の3分の1を占める大蓮池を巡り、池そばのベンチで早めのお弁当タイム。その後、予約していたカフェに移動して、和室でコーヒーを飲みながら当日句の推敲にかかりました。のんびりしたカフェで、注文がなかなか揃わなくて皆さんにはご迷惑をお掛けしました。(M.F)

当日参加者の代表句

湯豆腐に黙々食べる五十年    尚文

枝の先命尊し帰り花       ゆう一

老いの樹や恥じらひながら返り花  たけみつ

鳰(かいつぶり)波紋のそとに又波紋  洋々志   

フルートに照る陽和らぐ冬の縁側⁽えん) まさこ

小春日やをんな究めて逝く白寿  ゆき雄

ブラウスに袖通さずや冬支度   あきこ

桐落葉ひとはひとはと拾うなり  みえこ

まほろばの甍に添ひて返り花   流以

冬空に赤銅色の月ありて     河笑流

紀三井寺見上げ見返る帰り花   笑子

追はるよに退院の朝返り花    都史子

ふわりふわ日差し集めて竈猫   桂子

山畑の茶の花淡し一日かな    ふじ乃

当日句

特選  小春日や須恵の煙の見えたよな  流以

入選  古窯址に鳥語のシャワー冬うらら  ゆき雄

 

14期生11月17日講座報告

年月日:2021年11月17日(水) 晴れ

講座名:九度山散策と紙すき体験

講 師:九度山まちなか語り部の会山根さんご夫妻

      紙遊苑 下西さん

場 所:九度山町街中と紙遊苑(紙すき)

 綺麗に晴れてくれたお天気の中、午前は九度山まちなか語り部の会山根さんご夫妻に九度山街中を大石順教尼記念館~真田の抜け穴(真田古墳)~真田庵~道の駅「柿の里くどやま」~慈尊院~丹生官省符神社~勝利寺、紙遊苑までの案内を受けた。大石順教尼記念館ではビデオでの説明と順教尼さんの記念品の説明を受けました。真田庵では10年住んだ真田親子の生きざまと寺の由来を説明もらい、世界遺産の慈尊院は高野山参詣道町石道、奥之院までの180本の始点、丹生官省符神社も弘法大師が創建し本殿が世界遺産に登録されている。勝利寺横の紙遊苑の縁側をお借りして昼食。

 午後から紙すき体験の開始です。弘法大師から伝えられたとの「高野紙」の説明、原料の楮(コウゾ)木を釜で蒸し、皮をはぎ、灰で煮る、叩いてほぐして繊維状にし、水に溶かして最後に粘液状のトロロアオイを入れて粘り気を付けての工程を経てやっと紙すきができる状態となる。我々はこの紙すきのみの体験だが、材料を準備する苦労がよく分かった。さあ、紙すき体験の開始です。奥から手前への引き方、枠を水平に、厚みを均一になど先生の付きっきりの指導でなんとかすけた後は天花粉を塗った長板に乗せ、しっかりタオルで拭いて乾燥させる迄たどり着けました。皆さん真剣に取り組んでましたネ。完成した紙は思い出の講座修了証書となることでしょう。帰路は名産の富有柿を買って一路九度山駅へ。(hiro)

この枠ですくいます、準備OK

水平に、均一に、真剣です。

ワイワイとやってる、この拭き取る作業が重要ですよ。

出来上がった作品です。3日ほど乾燥させます。

15期生の11月17日講座報告

年月日 : 2021年11月17日(水) 快晴

講座名 : 奈良公園の巨樹観察①

講師  : 甲斐野 幸一先生(グリーンあすなら) スタッフ3名

場所  : 奈良公園・興福寺・春日大社周辺(奈良市)

 今日の観察会は、興福寺近くにあるスダジイから始まった。先ずは、新しい試みの「葉っぱ図鑑」の説明を受ける。行く先々の木々の葉や実を拾い、画用紙にテープで貼り付け、名前や特徴などを書く。イチョウ・ソメイヨシノ・クロマツ・イチイガシ・・・ドングリは貼りにくい!  子供の頃に戻ったようで、自分だけの実物図鑑はなんだか嬉しい。次に大きなクロマツを使って、樹の高さや幹の太さの測り方を学ぶ。地上から1.3mで幹周りが3m以上の樹木を巨木とされているが、このクロマツは3.7mで立派な巨木だ。しばらく歩くと、竹に幹を貫かれたムクロジが見えてきた。幹周りは4.6mだ、大きい! 昔はこのムクロジの実(皮)で石鹸を作り、中の黒い種は、数珠や羽子板の羽根に使われていたそうで、植物の恵みに感謝だ。

 午後は、飛火野から春日大社周辺の巨樹巡り。幾つかのクスノキを、交代しながら測って、巨樹を体で感じる事が出来た。又、とてもいいお天気だったので、春日大社のご神体である御蓋山や遠くの春日山原始林まで見渡せて、クロマツの巨樹を見ることも出来た。(Y.S)

松の葉っぱって何本かな?

ムクロジ石けん水出来たよ!泡いっぱい!

葉っぱ図鑑で~す

只今計測中。大きそうだね~!

野鳥部会の11月活動報告

月 日 : 11月17日 (水) 天気 快晴

観察場所 : 錦織公園

参加者 : 17名

観察種数 : 25種

 小春日和の好天気に恵まれ、気分は爽快、絶好の観察日になりそう。でも公園内の紅葉は、このところの暖かさのせいか色付き具合が物足りないが・・・。 コロナ禍から今回が初めてという参加者もいて総勢17名がパークセンター前を出発する。 最初の赤穂池では遠くにマガモ、ヒドリガモ、ホシハジロを見るが双眼鏡では同定が難しい距離だ。 梅の里への道中ではメジロ、モズ、蓮の葉に覆われた池ではカルガモ2羽を近くに見る。 奥の池への道中ではようやくコゲラを確認するが、公園内では土砂運搬トラックが頻繁に我々の横を走り抜け、ゆっくり観察どころではない。奥の池では上記のカモの他にオオバンが加わったが、お目当てのオシドリは姿を見せてくれなかった。「それもこのトラックのせいですよ」とカメラマンがボヤいていたが、天気が良いとタカに狙われやすく、樹陰からなかなか出てこないのも事実。対岸からの帰り道に期待する。 今回はいつもの昼食場所と違ってモミジバフウの色付く やんちゃの里で昼食となった。

 午後は河内の里から水辺の里、どんぐりの森を経て再び河内の里へと周回したが、どこも全く静か、ヒヨドリ以外の鳥の声が聴こえてこない。でも道中3度もエナガの群れに出会い、その愛くるしさに充分癒される。 帰途の奥の池では待望のオシドリも遠くに観察することができ観察会として何とか修まりました。 駅から公園までの道中に観察したジョウビタキ、イソヒヨドリ、ヒバリ等を加えて観察種数は25種になった。 何よりもお天気に満足した観察会でした。(文 M.K 写真 M.K & K.T)

モミジバフウの紅葉

カルガモのペアー(?)

ホシハジロのお昼寝

エナガの群れ

遠くにオシドリ

ホシハジロのお昼寝

民家の屋根にイソヒヨドリ

いのちの営み探検部会の11月活動報告

月 日 : 2021年11月16日 火曜日  

行き先 : JT生命誌研究館 (高槻市) 

参加者 : 14名

 38億年前、生命が誕生し人とチンパンジィがわかれたのは700万年前・・・・進化とは「変化を重ねて新しく生まれたものが各時代の環境の中でたまたま生き残る」と言われて、驚きと不思議そして少しの恐怖を感じたのは私だけでしょうか。

 今月は 生命誌研究館 特別企画展「食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙」の解説と展示見学・質疑応答。パネルの一つ一つが丁寧にわかりやすく表現されていました。屋上の小さな食草園には各種の蝶が好きな草木を育てておられ蝶好きを喜ばせていました。 (Y.T)

11月生命誌報告

14期生の11月10日講座報告

年月日:2021年11月10日(水) 曇りのち晴れ

講座名:奈良公園の巨樹観察その②

講 師:グリーンあすなら代表甲斐野幸一先生とスタッフ2名

場 所:春日奥山北部遊歩道

 2年ぶりの奈良の巨樹観察講座で南部遊歩道・滝坂の道を予定していたが、荒れていて危険とのことで北部に変更した。当日朝まで雨が降っていて、心配しましたが幸い止んでくれました。春日大社本殿前に樹齢700~800年のナギの木に感嘆の声と一言主神社での一言御参りからスタートした。水谷神社横のイブキ(ビャクシン)の巨木に圧倒され、フジが巻き付いても頑張ってるケヤキを見ながら遊歩道に入っていった。ブツブツ木肌のカラスサンショの自分の身を守る術と触ったらとても痛い感触を実感し、えぐい意味から来た磨りつぶして魚釣りに使うエゴノキの丸い実、傷口を守るモミのヤニはモミの涙と言い、セメダインの匂いがしました。ここ春日山原始林は世界自然遺産ではなく、文化遺産に登録されているのは何故か?それはこの森は東大寺、興福寺、春日大社の修験の山であり、人の手が入っていた為、との事。(なる程・・)

 この原始林を構成する木で目立つのはナギであり、鹿が食べないし、日陰でも成長可能だ、何よりもここでは神木とされているからだ。しばらく進むと倒木が目立ってきた。台風の風で倒れたモミはめずらしく樹胴が朽ちてない樹齢250年、ツクバネガシはカシノナガキクイムシの害を受けた倒木が多く見られた。巨樹を見つけて2年前に習った測り方を思い出し根元から1.3mの高さの幹回りを測定 3.38mのモミの木だった。それから樹齢1300年、幹周10mのスギのサンプル用紙での木の大きさを実感させてもらった。遅い昼食後は強風の中、若草山山頂から奈良盆地の雄大な景色に、いにしえの想いを馳せました。下りは春日山原始林を横から構成している樹木を観察、最後は。シデの羽形の種子と飛ばす季節を待っているお話で締め、1日甲斐野ブシに浸った日でした。(S.H)

木肌がブツブツ触ると痛いカラスサンショ

隣の木と重ならないように助け合ってるコジイ(ツブラジイ)

樹齢1300年 幹周10mのスギの大きさはすごいでしょ

樹に触れ、樹の気持ちが分かりましたか?

里山保全部会の11月活動報告

1    月 日 :  11月5日 (金)

2  場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

3  参加人数 :  15名

4    活動内容

      心地よい秋の日和、絶好の活動日になりました。畑組は栽培していた里芋の収穫。コロナで十分な世話ができませんでしたがしっかり生育。本日の参加者みんなに嬉しいお土産になりました。先月整理した畑地、収穫した里芋の畑地も整理し、来春の収穫を楽しみに玉ねぎ・絹さやえんどう・つる有スナックエンドウを植付けしました。

 山組は山の十分過ぎるほど空に向かって伸びた竹を伐採し、チッパーという機械で竹をチップにしました。結構ハードな作業ですよ。(O.N)

長く伸びた竹を伐採作業

どっさり収穫した里芋 分けてお土産に

玉ねぎ・エンドウ等の植付け作業

愛を込めて植付けた玉ねぎ

15期生の11月10日講座報告

年月日 :  2021年11月10日 (水) 曇り

講座名   : 鳥類入門

講師 : 久下 直哉 先生

場所 : 大泉緑地(堺市北区)・ 新金岡公民館

 午前中は大泉緑地で双眼鏡の使い方と野鳥の探し方のコツの指導を受けた。先ず遠くから近くへと見ていくことが基本とのこと。前日より続く雨で心配されたが朝には上がり、ハクセキレイ・ジョウビタキ・アオサギ・コガモ・カワウ・オオバンや念願のカワセミの美しい姿もじっくり見られて楽しそうだった。講座生の殆どが双眼鏡を持参し、熱心に観察しておられた。

 午後からは座学で、野鳥の魅力とバードウォッチングの基本となる鳥(ものさし鳥)、留鳥・夏鳥・冬鳥・旅鳥についてなどのレクチャーと、大阪で見られる野鳥の紹介も受けた。初心者の図鑑はイラストのものが使い易く、チャームポイントや観察日時を書き込んで「自分の図鑑」にしていくことを勧められた。「この講座を楽しみに双眼鏡を買いました」とか「退職の時に買った双眼鏡がやっと日の目に合いそうです」と言う声も聞かれた。(Y.S)

並んで望遠レンズでの観察

野鳥の魅力を学ぶ

枯れた竹に佇むカワセミ

じっとしているアオサギ。エサを待っています!

昆虫部会の11月活動報告

1 日  時:11月9日(火)10:00~

2 場  所:延命寺(もみじ公園)

3 参加人数:7名

4 活動内容:今年最後の昆虫部会の活動でした。

 当日の朝9時以降、雨から曇りとの予報を信じ、7名の方に各自の判断で参加していただきました。延命寺までの道のり、晴れていればヒョウモンチョウなどに出会えるはずでしたが、到着するまで昆虫には出会えませんでした。目的地の延命寺の門から見える紅葉はグラデーションがとても奇麗でした。一息ついて雨具を着け、昆虫を求めて小雨の中ゆっくり、じっくり探しました。普段見ないような所にも目を向け、この天候の中10種ほどの昆虫に出会えました。今回は、落ち着いた色合いの昆虫が多かったです。同定後、昼食をとり終了としました。終了時は少し雨が強くなりましたが、次第に小雨となり中々風情のある部会となりました。

 昆虫以外でもコウガイビル(シュモク頭、毒はなく血は吸わない)やザトウムシ(蜘蛛に似ているがダニの仲間に近いとか、足は8本、また化石には3億年前以上のものがあるらしい)など採集することが出来ました。尚 12月、1月、2月と昆虫部会は休会です。(K.T)

 

トゲナナフシ・・・・・他のナナフシにはトゲがない。本種だけ。

キイロスズメバチ・・・・スズメバチの中で特に危険。この個体はおとなしく撮られていた。

ヒグラシ(ミイラ)・・・綺麗な状態のメス。

小雨の中の紅葉

 

セアカツノカメムシ・・・冬に向かって体色の赤味が強くなる。足も黄色くなる。