16期生の11月1日講座報告

年月日  2023年11月1日(水)  快晴

講座名:ブナ林の保全

講師: 土井 雄一 先生(和泉葛城山ブナ愛樹クラブ代表)

場所: 和泉葛城山の山頂付近

ブナ生育の南限の環境に近い和泉葛城山では、ブナの自然林が国の天然記念物の指定を受けてから100年を迎える。

快晴の中、午前中はブナ林を周遊し観察した。午後からは愛樹クラブでヒノキ伐採と丸太切りを体験した。愛樹クラブは自然林の周辺でブナの植樹や育樹などをしながらブナの森を守る活動をされているボランティアグループ。

ブナとイヌブナの樹皮や葉の違いなどを聞きながら歩いた。標高が低く気温が高めの葛城山では自然林のブナが減少を続けており、枯れたブナも多く見受けられた。観察の終わるころにはブナとコナラやリョウブやウリハダカエデなどとの区別ができるようになった。ブナは5~6年ごとに多くの実をつけるが、今回はブナの殻斗や実は全く見当たらず足元は落ち葉だけだった。

大峰や高野の山並みを見渡せる広場での昼食ののち、愛樹クラブの作業場に移動してヒノキの伐採を体験した。木を倒す方向を決め、倒す方向に受け口を切り、反対側に追い口の切込みを入れる。その後、木に結び付けたロープで引き倒す。交代してノコギリで切込みを入れる実習をするが、斜面の足場やノコギリの使い方が難しく助けてもらうことが多かった。講座生がロープを引き、倒したヒノキの枝を切り払った。

ブナの自然林は減ってはいるが、和泉葛城山の山頂付近ではブナに加えコナラやカエデやリョウブなどが色とりどりに見事な紅葉を見せてくれた。天気に恵まれて暖かな楽しい一日であった。(H.I)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

見事な大きさと枝ぶり、ブナも歳を経ると貫禄あるな!

色とりどりな紅葉に思わず見とれて立ち止まった。

ブナの殻斗(カクト)と果実、今年は見つけられなかった。

自然林のブナの5年くらいの実生、若いね、うらやましい。

腰を入れ受け口を切る、なかなか様になってるよ。

ヒノキの丸太切り、持ち帰ってヒノキ風呂かな?

上天気と紅葉に満足、講座生と先生が集合