植物部会の11月活動報告

観察日 : 11月1日(水)晴れ、

観察場所 : 金剛山山麓 百カ辻、五条林道

参加者 : 16名

 秋晴れの好天気に恵まれる。ここロープウェイ乗り場バス停は海抜600m以上の高さにあり、少し肌寒い位だ。 日々秋も深まり四日前の下見時の景色より一段と紅葉が濃くなり、回りの花は少なくなってきたようだ。 バス停付近ではノコンギクとハナタデ、イヌタデが元気。他には花が終わって結実やその種が散った姿となったシラネセンキュウ、ヒヨドリバナ、イタドリ、ボタンヅル、コアカソ、カラムシを観察。 そして一本の木にアカネ、スイカズラ、ノブドウ、ヘクソカズラと4種のツタ植物が絡みついた実をそれぞれ見分け確認する。 その近くではサガリバナが赤い実をつけていた。  

 百カ辻付近ではケシロヨメナやヨシノアザミが一面に咲いていたが、既に一部は勢いをなくしてきている。アキチョウジ、ミズヒキ、ハナタデ、アキノキリンソウ、イヌトウバナはまだまだ元気だ。キンミズヒキやクルマバナ、オトコエシ、ヤブマメはまだ少し花を残してくれていた。 結実したウバユリ、イヌコウジュ、ミゾソバ、ツリフネソウやフユノハナワラビを観察しながらロープウェイ道を上がる。 入口付近のナギナタコウジュはもう花色を失い、テンナンショウは赤い実をつけている。 途中、シュウブンソウ、ヤブタバコ、ガンクビソウのよく似た三種が隣り合って咲いているのを見つけ、その違いを観察する。 他にはゲンノショウコ、メヤブマオウ、アオミズ、ヤマトキホコリ、ダイコンソウの花を確認。

 午後からは府営駐車場まで下る。その回りではケシロヨメナばかり目立つが黄花のヤクシソウと大きな一株となったイナカギクをようやく見つけほっと。 五条林道までのバス道路沿いはノコンギクが溢れている。 林道入口ではアブラチャンの実を頭上に見つけ、林道沿いは花が終わって実のついたノブキ、アキチョウジ、ダイコンソウ、イヌコウジュ、キンミズヒキ、ミカエリソウ、モミジガサ、ツルニンジン等々の秋の植物が埋め尽くしている。 マツカゼソウは少しアキギリは一輪だけアケボノソウは数輪だけだが花を残してくれていたのは幸いだった。 (M.K 写真Y.M)

オトコエシ

ケシロヨメナ

ヤクシソウ

ミゾソバ(ウシノヒタイ)の実

フユノハナワラビ

クルマバナ

アキノキリンソウ

イナカギク