山歩き部会の11月活動報告

実施日 : 11月30日(水)

行き先 : 六甲山系 東おたふく山(標高697m)

コース : 東おたふく山登山口バス停9:50集合~東おたふく山頂上~雨ケ峠~風吹岩

~ 保久良神社~ 岡本駅 14:20

参 加 : 19名

 11月23日の定例会が雨のため1週間延期して開催した。このため、参加者がいつもの6割程度となり1組で出発した。バス停から直ぐに山道に入る。昨晩からの雨は朝にはあがったが道はかなり濡れている。滑らないように注意して登る。50分で頂上に着く。六甲山系で唯一の草原の頂上である。記念撮影をする。そこからは長い下りとなる。まず、雨ケ峠に降りる。この峠で六甲最高峰に向かう魚屋道と合流する。少し下ったところで昼食にする。風吹岩まで下る。神戸の街が見渡せるビューポイントである。少し休憩し、保久良神社に向かう。紅葉が迎えてくれる。岡本駅に降りて解散する。(Y.Y)

東お多福山 (全員)

急阪

昼食

風吹岩

いのちの営み探検部会の11月活動報告

月 日 : 2022年11月21日(月)

場 所 : 箕面公園 昆虫館

テーマ :  昆虫たちの生態観察と秋の公園散策

参加者 :  13名  

 紅葉の名所箕面、名物もみじの天ぷらや焼き栗の香りのなか昆虫館へ。紅葉の見頃はもう少し先かなと思わせるが、それでも緑、赤、黄色の見事なグラデーションを愛でながら渓谷沿いのハイキングコースを進む。

 昆虫館では、生体展示のナナフシ、カブトムシやクワガタムシ、ゴキブリ、最近ほとんど見かけなくなった水生昆虫のゲンゴロウの仲間やタガメ等々を見学。他にも美しい蝶や蛾の標本を見て回り、順路最終の放蝶園では八重山諸島の蝶たちが飛び回っている(亜熱帯の八重山では真冬にあたる時期でも春のような陽気)のを観察。ゆったりとはばたかせて飛ぶオオゴマダラやアサギマダラ、翅を閉じると枯葉にしか見えない見事な擬態のコノハチョウ、他にも美しい蝶たちが所狭しと飛び交っているところや吸蜜の様子をじっくりと観察。龍安寺前の広場にて昼食後、箕面大滝まで紅葉を楽しみながら散策して終了。(K.I)

生態展示のゴキブリたちを観察

コノハチョウ 翅を閉じると枯葉

コノハ蝶 翅を開くとこんなにカラフル

リュウキュウアサギマダラの卵

箕面川にはオオサンショウウオが!

吟行部会の11月活動報告

第123回吟行部会報告

実施月日 : 令和4年11月19日(土)

実施場所 : 花の文化園(河内長野市)

参加者 : 10名

小春日和の柔らかな陽ざしの中、園内を皆で眺めているとボランティアの方が声をかけてくださり、急遽園内を案内して下さいました。桜の原種のひとつと言われているヒマラヤ桜、小さなセンブリの花(表現ができないほど苦いとか)。また花びらと思っていたのが花だったりと花の仕組み等、目から鱗のお話を12時過ぎまでたくさん聞かせていただきました。さながら植物部会のようでした。 ただそこはやはり吟行部会。この花は季語になるやならないやら、スマホで調べながら納得。午後からの句会に向けて各々メモをとりながら散策は終了。 昼食後は、園内の「園芸室」をお借りして落ち着いた雰囲気の中句会を行いました。文、写真(K.T)

◇11月度兼題:「時雨」「七五三」「蜜柑」「湯冷め」◇〈当日参加者の代表句〉

・もらい湯は下駄の響きと湯冷めかな       ゆう一

・蜜柑山斜めに立ちて鋏入れ           たけみつ

・夕闇を誘いて妖(あや)し石蕗の花        洋々志

・時雨るれば黙もあらむや山路行く        まさこ

・三山を墨絵のごとく奈良時雨          ゆき雄

・忘れごと多き一日(ひとひ)やつわの花      美枝子

・小夜時雨あさの車になごり留め         流以

・太陽が嫉妬するよな蜜柑畑           河笑流

・村時雨つくり酒屋の墓仕舞ふ          都史子

・亥の子餅配りつ貰ふ夕間暮れ          ふじ乃

・旧友の消息聞きし小夜時雨           楠子

・時雨ゆく神代もかくに嫁ケ島          花井万未知

〈当日句〉

特選句

・寒晴を黄金に染めて巨き杉           ゆき雄

入選句

・シクラメン誰が名付けけむ篝(かがり)火(び)草(そう)        流以

ヒマラヤ桜

センブリ

メグスリの木サーモンピンクの紅葉

15期の11月16日講座報告

年月日 : 2022年11月16日(水) 晴

講座名 : 九度山散策と紙漉き体験

講 師 : 松島ガイド他2名(まちなか語り部の会)・下西苑長(紙遊苑)

場 所 : 九度山町・紙遊苑

駅から3班に分かれ、ガイドさんの案内で九度山の町を散策した。雪深いと思われるようだが、紀ノ川の影響で比較的温暖で雪も大阪府と殆ど変わらず、水運により交通の要衝として栄えてきたそうだ。高野山の開山に当たっては、川で運ばれた資材をここから町石道を通って運び上げられたことなど説明を受けた。また、九度山は真田昌幸・幸村に関する伝承がたくさんあり、面白く聞かせてもらった。慈尊院は弘法大師の母公が晩年に住み、亡くなった後、弥勒菩薩となり祀られていて女人高野の寺としても知られている。

弘法大師が厄除観音を祀った勝利寺の庭や街並みを見下ろしながら昼食を済ませて、午後からはその一角の紙遊苑で「高野紙」の紙漉き体験をした。下西苑長から「小学生の皆さんが上手に自分の卒業証書を漉いて帰りますよ」と聞かされて自分の修了証書になる紙を漉くとあって説明を聞くのも皆真剣そのもの。順番が近づくと「緊張してきた」との声が上がる。枠の真ん中を持つこと、液に入れる角度、掬ったら枠を前後左右に痙攣の時のように小さく振る、枠の水が少なくなったら振らないことなどがポイント。「言うは易く行うは難し」でなかなか・・・出来具合で頑固か素直か分かるそうです。戸惑いつつも全員キレイに漉くことが出来、頑固な人はいない(?)ようでした。漉いた紙の修了証書を楽しみにして、九度山の富有柿をお土産に本日の講座は終了です、(T・U)

世界遺産の慈尊院の山門から町を振り返る。

百八十番」の文字が、町石道の終点です。

真剣そのもの・・回してはいけません。

障子ではありません。出来た紙の水きりです。

野鳥部会の11月活動報告

観察日 : 2022年11月16日(水)

探鳥地 : 平城宮跡(奈良市)

参加者 : 21名

観察種数 : 31種

 好天気に恵まれた秋空の下、安部元首相の事件現場を横に見ながら大和西大寺駅を出発。平城宮跡公園への道中ではムクドリしか見ない。公園内に入って暫く歩を進めるが鳥の気配が全く感じられなく静かだ。大極殿院西側のアシに囲まれた池で、ようやくマガモ、アオサギ、ダイサギを見つけるが、生茂ったアシに遮られ見通しが一段と悪くなっていた。その後、園内を彼方此方と探し回るが、何時もはよく見かける草地性の小鳥が出てこない。冬の子鳥も未だ渡ってきていないらしい・・・大極殿院南門(大極門)が完成されたばかりで、園内がやたら綺麗に整備されていること、それに各所で草刈機の音がうるさいがそれらが影響しているのか・・・・結局、公園内ではその後スズメ数羽とヒヨドリ、モズ一羽で終わり、午後に期待しての早めの昼食となった。

 午後の水上池では、早速に多くのマガモ、コガモ、カルガモを目の前に、遠くにオシドリの群れとカンムリカイツブリを見る。池に沿って進むと、オオバンが付いてくる。水面に首を出すカイツブリや水面を飛翔するコブハクチョウを見ながら仁徳天王皇后拝所前まで来ると、視界が開け絶好の観察ポイント。我々より先に来ていた多くのバーダーからトモエガモが入っているとの情報を得ており、期待を持って覗きこむ。ヨシガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモがいるいるいる・・・うーむトモエガモは何処・・・殆んどのカモは首をひっこめての休眠中で特徴ある顔の巴模様がなかなか確認出来ない。ようやくそれらしき後ろ姿を見つける。次のコナベ古墳池ではマガモとカルガモ、その奥のウワナベ古墳池では遠くにホシハジロが集団でいた。その池では「あっカワセミ」の声に一同その姿を追い、今度は「タカ」という声に指先の方向へ全員の目が。ここを最後に折り返し再び水上池へ、今度はハシビロガモ2羽を追加。帰路ではハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ、ツグミが更に加わり、佐紀池の観察を最後に鳥合わせとなった。今回は小鳥がさっぱり見つからず、総数が少なくなったことが気になる探鳥会となりました。(M.K 写真K.T)

モズ♂

マガモ

ハシビロガモ

カンムリカイツブリ

セグロセキレイ

コガモ

トモエガモ

完成した大極門と外された建設時の素屋根

石ころ部会の11月活動報告

月 日 : R4年11月11日

場 所 : 大阪府和泉市 久保惣記念美術館

参加者 : 18人

活動内容 :

 今年最後の石ころ部会は久保惣記念美術館にて開催中の特別展「玉石の美」の鑑賞である。玉(ぎょく)は翡翠等の貴石でつくられた工芸品であり、中国では重要な美術工芸分野のひとつに位置付けされている。古くは中国新石器時代の玉菅、玉環、玉針や、商時代の工芸品(鳥、虎、魚、兎、龍、蝉や豚等の形をした彫り物)、清時代の硯や文房具等であった。日本古来の玉石としては縄文や古墳時代の耳飾り、弥生・古墳時代の勾玉や飾り玉などが展示されていた。勾玉は中国の展示品にはなく、日本特有のものであるようだ。玉石鑑賞の後は宮の上公園で昼食を摂り、いずみの国歴史館の展示も見学した。我々はこの7月に河内長野のふるさと歴史学習館で滑石を用いた勾玉づくりを行ったが(7月22日の活動報告参照)、今回の鑑賞で石に対する理解の幅が更に広がったように思えた。天気にも恵まれ、心地よく充実した一日であった。美術館の説明資料などを参考に石ころ部会の視点から今回の鑑賞・見学を以下のようにまとめてみた。

まとめ

  • 中国美術において「玉」(ぎょく)は軟玉、硬玉をはじめとする貴石で作られた工芸品の総称であり、祭祀器や装身具として利用された。他に碧玉、水晶、瑪瑙、大理石、滑石、蝋石、琥珀なども使用された。
  • 硬玉は翡翠(蛇紋岩由来の変成岩)のこと。軟玉は透閃石や陽起石の一種。碧玉は不透明な石英。水晶は無色透明な石英。瑪瑙は縞模様のある石英の結晶体。大理石は石灰岩が変成したもの。滑石や蝋石も変成岩の一種で特有の結晶構造のため結合力が弱い。琥珀は天然樹脂の化石。
  • 軟らかい順にモース硬度で列記すると滑石は1、琥珀は2~5、大理石は3、軟玉は6~6.5度、瑪瑙は6.5~7、硬玉(翡翠)は6.75~7、水晶は7、ダイヤモンドは10となる。

切断、穿孔、研磨等の玉器製作の工具として新石器時代には石製の工具が使用されたようだ。板状の石を使い、鋸を挽くように動かしながら水に濡らし砂を付けて擦り切る方法や、大きめの孔をあけるには、竹を用いて水に濡らした砂を付けながら回転させ擦り切る方法が推定される。商時代以降は金属製の工具が使用されたようだ。(I.S)

久保惣記念美術館前にて

中国 および 日本の 玉石 の数々

昆虫部会の11月活動報告

日  時 : 11月8日(火)10:00~

場  所 : 延命寺(河内長野市)

参加人数 : 11名

活動内容 : 

 8日の昆虫部会、小春日和の気持ちの良い日差しの中11名の方に参加していただきました。 延命寺の紅葉も日ましに進み見事なコントラスト。昆虫採集の前に、各々スマホで撮影会。 昨年の同時期と比べるとお天気の影響もあると思うのですが、思った以上の昆虫(19種)に出会えました。 昼食を忘れるぐらい熱心に採集していただき、大まかに同定し後は持ち帰り再度確認。 その後昼食をとり、紅葉を愛でながら駅までの道のりゆったりと帰路につきました。  以下採集及び目視した昆虫

コオロギ、ベニシジミ、キタキチョウ、ハラビロカマキリ、オオカマキリ、アカタテハ、ヤマトシジミ、ヒラタアブ、モンシロチョウ、ツマグロキチョウ、コバネイナゴ、ヒナバッタ、ヒシバッタ、ノコギリクワガタ、フクラスズメ(死骸)、ミツバチ、スズメバチ、未同定2種(甲虫の仲間、ヒメバチの仲間)・・・・番外⦆昆虫ではないのですが「ザトウムシ」節足動物で蜘蛛に似ているがダニやサソリにちかい生物らしい。(K.T)

ヒナバッタ(胸背面に「く」の字模様有)

ヒシバッタ(模様は様々小さなバッタ)

ノコギリクワガタ(日本国内に広く生息する代表的なクワガタムシ)

ミツバチ・スズメバチ・ミツバチの巣を襲いに来たスズメバチ

 

ハラビロカマキリ(メス)・緑色が一般的、褐色型は少ない

延命寺の紅葉

 

 

 

 

 

ウオーキング部会の11月活動報告

行き先 : 南海電車旧線跡遊歩道

実施日 : 2022年11月10日

参加者 : 25名

 直前の植物部会のコースと、まったく同じであったためか、参加者は少なめであった。秋晴れの日、地蔵寺で、紅葉の秋を楽しんだあと、八幡神社でUターンし、天見駅から、自然に囲まれた南海高野線跡の遊歩道を、美加の台駅までウオーキングを楽しんだ。 少し、長い距離で、歩数は、23000歩位であった。 (S.H)

15期の11月9日講座報告

年月日 : 2022年11月9日(水) 快晴

講座名 : 奈良公園の巨樹観察②

講 師 : 甲斐野 幸一先生(グリーンあすなら代表) スタッフの方2名

場 所 : 春日山原始林北遊歩道・若草山

今日も青く澄んだ空の下で春日山原始林と若草山を巡る講座が春日大社前からスタートした。右側は春日大社の神山である三蓋山、左側は世界文化遺産の春日山原始林の遊歩道を若草山山頂へ向かうが、この道は自然道ではなく昭和初期に整備された自動車道で道幅も広く原始林には不釣り合いかな。途中でナギ【春日大社の神木で鹿は食べない。葉型は広葉樹のようだが針葉樹である】カゴノキ【幹の模様が「鹿の子」に似る】イチイガシ【樹高が30mほどに大きくなり、神社や寺院に多い木】モミ【常緑針葉樹の高木で樹高は30m以上になる】などの解説や原始林もカシノナガキクイムシによる「ナラ枯れ」が増えており、対策と駆除活動の話や樹齢460年の杉の切り株を見たりしながら山頂に到着。

鹿にお弁当を食べられないように注意しながら昼食を済ませ、山頂から原始林をじっくり観察してスタート地点を目指して奈良の街並みを見ながら銀穂の揺れるススキと紅葉したナンキンハゼに囲まれた結構な急傾斜の石段と山肌を下るのは大変でしたが、今日一日秋を満喫して家路に着きました。 (T・O)

イブキの穴にスギが立っている「水谷神社の寄生木」

葉はチョウが実は鳥が食べる幹に棘があるカラスザンショウ

原始林の最大のスギの幹回りがこれ、8m有ります

奈良公園をきれいにしている糞虫、ルリセンチコガネ

 

いのちの営み探検部会の10月活動報告

月 日 : 2022年10月25日火曜日 晴れ

課 題 : 「今年こそはウミウシ 観察・・・・」

場 所 : 和歌山加太 城ケ崎海岸

参加者 : 6名

 当日は秋晴れ磯の観察には好天気でした。12時過ぎには最適な干潮、3年越しのウミウシ探しには最適条件。 今月担当のOさんの解説と見つけ方レクチャーのおかげで潮だまりの石をひっくり返して探すこと1時間 クロシタナシウミウシ トトロウミウシ ツヅレウミウシ 〇○〇〇ウミウシ? アメフラシ等 観察個体8匹 不思議な生態や、不可思議な生き方に感心したり・・・ 童心に帰った一日でした。(Y.T)

写真部会の11月活動報告

実施日 : 11月9日(水)

行  先 : 光明池大橋(和泉市)

参加者 : 6名

 快晴の中、小春日和で泉北高速線光明池駅から歩く。  光明池の「雨乞カエル」の高台から池周辺を望む。  池の周辺を湖面と遠方の景色を見て撮影アングルを探しながら光明池大橋に着く。モミジの紅葉はまだ早く、他の木々が少し色付いた程度であった。  ラクウショウを見たあと光明池駅までもどり、食事して解散する。  部会としては初めて1万歩以上歩いた撮影会であった。疲れました。(文、写真T,H)

里山保全部会の11月活動報告

月 日 :  11月4日 (金)

場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

参加人数 :  13名

活動内容

 9、10月は雨天で休会、3ケ月ぶりの例会は申し分ない秋の好天になりました。 この間、畑組の有志が植えた作物の世話のため2度雑草取りの作業を実施しました。 今月の畑組は雑草取り、里芋収穫、畑の畝づくりと肥料やり、玉葱の植付けと大活躍。 山組は山の斜面の木の間に容赦なく生えた笹の刈り取りという地味な作業に黙々と立ち向かいました。 澄み渡る秋空、木々に覆われた山のうまい空気、大自然をたっぷり堪能の一日を過ごしました。 収穫した里芋のお土産ありのお得な日でもありました。(O.N)

9,10月雨で3カ月ぶりの例会 さあ、頑張るぞ !

木の周辺に生えた笹を伐り取る

大きく育った里芋

里芋を収穫

畝を作り肥料を捲く

植付けた玉葱

15期生11月2日の講座報告

月  日 : 2022年 11月 2日 (水)  快晴

講座名 : 野鳥観察②

講   師 : 上村 賢先生 (日本野鳥の会) 泉谷 一弘先生  相原 正温先生

場   所 : 錦織公園(富田林市)

 昨日の雨が上がり、朝から青空が広がる良い天気だ。 パークセンター前に集合し、公園マップ、チェックリスト、ミニ図鑑を受け取り、今日のコースの説明を受ける。冬鳥が帰ってくる時期でもあり、公園の池を巡るコースだ。 最初の赤穂池に着くと、目に入ったのは「マガモ」。特徴や雌雄の違いなど解説を聞きながら双眼鏡で観察する。「岸にある倒木の辺りはカワセミがよく出てくるよ」との先生の声に一斉に探し始める。 「あっ いたよ!」の声が上がる。鮮やかな水色の背中がキラリ きれいだ!! 左から右岸への横断飛行を双眼鏡で追うことが出来た人は、思わぬプレゼントに大喜びだった。又、捕らえた魚を枝に打ち付けて食事する姿も観察出来た。 空を見上げるとアオサギが飛んでいて、何度も旋回を繰り返している。大きくてかっこいい! 丘の上の枯れ木に止まる雌の「モズ」、アラカシのドングリを啄む「ヤマガラ」を観察しながら奥の池に。 カモ達の群れの後ろに「オシドリ」らしき姿がチラホラ・・・。池の一番奥手なので見辛いが、何羽かの雄のオシドリの姿を確認出来た。決め手は派手な羽の色だ。

午後は「メジロ」「シジュウカラ」「コゲラ」の混群や可愛い「エナガ」も観察し、パークセンターに戻って鳥あわせをする。今回は姿、声を合わせて29種類だった。 先生の楽しいお話を聞き、ゆったり観察出来た秋の日。 充実した楽しい一日になった。      (S . Y)

「あっ、カワセミ」の声に皆一斉に「何処?」

くちばしの白いの見える?この魚もう少しで飲み込めるよ!

オシドリの休息。のんびり ゆったり す~いすい

アオサギって首を畳んで飛ぶんだね。

植物部会の11月活動報告

観察日 : 11月2日(火)

観察場所 : 唐久谷・地蔵寺(河内長野市)

参加人数 : 22名

 降り立った神納バス停はすっかり秋の色だ。見回せば一面にススキやアキノエノコログサ、メヒシバ等のイネ科の穂が広がり、紅く染まったキツネノマゴやアメリカセンダングサ等の草紅葉が鮮やかだ。唐久谷に入ると道沿いはノコンギク、ヨメナ、イナカギク等の野菊の花が点々と続き、今盛りとばかり咲いている。ベニバナボロギク、ヨシノアザミ、アキノノゲシ、コセンダングサ等のキク科の花やイヌタデ、ボントクタデ、キンミズヒキ、ミゾソバ等の花も未だ充分に残っていた。その中に外来種でないスズメノヒエやイヌホオズキを見つけ、在来種がここに残っていたことに何故かほっとする。

 道中は樹木が実りの季節。ヤブムラサキ、アオツヅラフジの紫の実、ゴンズイ、サルトリイバラ、コマユミ、サネカズラ、イヌザンショウの赤い実の他にナツフジ、エノキ、ウツギ、アラカシ、キヅタ、タラの実を見つける。樹木以外でもカラスウリやトキリマメの紅い実は樹木の枝に絡んで目を引く。山道から明るい農道にでると、土手の草叢にリンドウやアキノキリンソウ、コウヤボウキ、アキノタムラソウの花を見つける。また道沿いに一団となったヤマハッカの花が咲き、その葉を揉めば好い香りが???・・・でもハッカの匂いはしません。昼食は法一面見事に咲くヤクシソウの花の前でとり、午後から最近に建設された2車線の広い道を進めると、沿道の草は刈られている。季節外れのウツギの花や残り花のハギの花が咲いているのは日当たりの良い所為か。道端にはあちこちにブタナのような黄花が咲いてるが、ブタナにしては花弁が少なく、花弁が繋がり重なっているものも???

 最後に立ち寄った地蔵寺の紅葉は色付き始めたところか、紅葉観賞にはちょっと早かったようだ。しかし好天の穏やかな秋日和に恵まれ、秋の草花にも充分癒された一日となった。(M.K)

イナカギク(ヤマシロギク)

ヨシノアザミ

リンドウ

コウヤボウキ

ヤクシソウ

地蔵寺の紅葉

マップ作り部会の10月活動報告

日 時 : 2022年10月24日

場 所 : あまの街道陶器山尾根道(陶器山トンネル上の休憩所~大野台西住宅地付近をABCに区切り一年間定点観察する)

参加者 : 15名

 気持ちの良い秋晴れのもと、しばしの雑談の後、観察を開始する。全地域で花が見られたのは、春からずっと咲いているヒメジョオン(姫女菀・中国の野草「女菀」という花に似ていて可愛らしいことから)とオオバコ(大葉子)。そしてアレチヌスビトハギ、イネ科のエノコログサ(狗尾草・犬の尾に似ていることから名が付いた)、ススキ。ツユクサの青もまだ美しい。 *木本ではコウヤボウキABが咲き始めた。派手では無いがこの時期には直ぐに目に留まり、親しみやすい花である。ドングリはアラカシ、コナラ、マテバシイ、ウバメガシなどの実。トウネズミモチの実も全域で見られた。

<A地区> 新たにちょっと変わった花の付き方をするクワクサが咲き始めた。葉腋に段々に付いた球状の塊には小さな雄花と雌花が混在している。オニタビラコがまだ可愛いい黄色の花を付け、コミカンソウの小さな実は少しオレンジ色に。9月に様々見られたマメ科の花はアレチヌスビトハギ(A~C)だけになってしまったが、イネ科の植物はノガリヤスAB、直立した丈夫な茎のネズミノオAB、チヂミザサAC,メヒシバAC、キンエノコロAC、大きな小穂のアキノエノコログサCなど引き続き観察する。 *木本では(花)ナワシログミ(苗代茱萸)咲き始めた花は筒型の地味なもので、名の由来は翌年4~5月頃に実が赤く熟する事から付く。1輪、2輪とまだ鮮やかなピンク色の花を付けているモチツツジ、種は小さいが足下にはふわふわの葉の実生並んでいて、たくましくも微笑ましい。(果実)4、5月頃に濃い赤紫色の花を咲かせるミツバアケビ。柿色になっている柿の実は高い所にあって手が届かない。赤い実はカマツカやクロガネモチ。くすんだ赤はノイバラ、ナツハゼ。ヒサカキは黒くなり、ネジキの実はまばらに。ハゼノキは光沢のある淡褐色。サルトリイバラABの実はだいぶ赤くなってきた。 

<B地区> 黄色いコセンダングサBCの花は筒状花のみなので花びらが無いように見える。 *イヌビワ(木本)BCの実はまだ青く美しい。

<C地区> 新たにつる性のカナムグラ(鉄葎)の雄花、雌花を見る事が出来た。セイタカアワダチソウACも咲き始めたが此処では少数派。キンミズヒキの群生は花が一面カギ状の刺の付いた果実に変化していて、ちょっと猛々しい風情だ。その他アキノノゲシ、イヌタデ、オシロイバナBC、オッタチカタバミ、カヤツリグサ、キツネノマゴ、ハナカタバミ、小さくてもしっかり実を付けているヨウシュヤマゴボウ等を見る。 *木本では前回数輪見ただけのクコが今は花盛りで樹の数も多い事が解り嬉しくなる。果実では面白い姿のアオギリ、オレンジ色のツルウメモドキ、ナンテン等を見る。

 花の種類は少なくなってきたが、あちらこちらで盛り上がっていて良い一日となった。 (Y.M) 

ミツバアケビ

ナワシログミ

クワクサ

コウヤボウキ

キンミズヒキ 花・実

イヌビワ

アオギリ・実

ツルウメモドキ

石ころ部会の10月活動報告

月 日 : R4年10月28日

場 所 : 大阪府泉南郡岬町 みさき公園周辺(長松自然海浜)

参加者 : 18人

活動内容 :

 快晴のハイキング日和、今回も先月の犬鳴山と同様、佐藤隆春先生にご同行頂き、和泉層群の地層と石ころの観察である。南海みさき公園駅から北に向かい10分で長松自然海浜に到着。先ずは磯に降りて石ころの観察である。次いで海浜道路を西方向に歩きながら、落石防止用に張られたネット越しではあるが、先生の案内で、切り立つた崖の地層を要所 要所で観察した。泥岩・砂岩の互層や地層の傾斜、構造などが何とか確認できた。観察のポイントを先生の解説や関連情報を参考に以下にまとめてみた。写真はいつものように佃さんのお世話になった。潮風が心地よく、実に楽しい自然史ハイキングであった。

観察のまとめ

  • 同定できた石ころは、砂岩、泥岩、礫岩、チャート、流紋岩、花崗岩の7種であった。量的には砂岩とチャートが多かった。
  • 和泉層群は中央構造線に沿って四国の松山から和泉山脈まで分布している。
  • 約7000万年前に礫岩、砂岩、泥岩が堆積したもので、厚さは最大7000mあるようだ。
  • 成り立ち: 深海において平時に土砂が堆積することはないが、それまでに浅海斜面にに堆積していた砂や泥が数十年~数百年に一度の大地震により混濁流となり深海に流れ込んだようだ。先に重い粒子から沈殿し砂岩に、遅れて軽い微粒子が沈み泥岩になる。
  • 今回、観察できたこと: ① 地層の勾配: 概ね東側に30°程度の傾きがあった。これはその地点から西側に進めば更に下の地層を見ることを意味する。地層全体が30°傾斜していると仮定すれば、西側に1㎞歩けば500m下の地層を見ることになる。

② 級化構造:1枚の地層でも粒子サイズに上下のグラデーションがあった。

③ ソールマーク: 砂岩の下層が露出した部分を見る(触る)と手の平大のふくらみがあった。海底で大きな石が流れ込んだ際、泥の層を転がった痕跡のように思われる。

④ 礫岩層内のチャート: 大峰山・大台ケ原方面のチャートや石ころが何等かの経緯で流れ込んだ可能性が大。理由は、大峰山は秩父帯(1.5億年前)のチャートの山であるが、組成などがよく似ていること、北摂の丹波帯のチャートを除けば和泉層群の周辺にチャートの地層がないこと等である(要検証)

  • 砂や泥の堆積物が何故、固い岩石になるのかの疑問に対して: 堆積後の経過年数(和泉層群は約7000万年、二上層群は約1500万年、大阪層群は未だ300万年)が関係するであろう。また、シリカ成分を含んだ地下水が岩石の割れ目から侵入し、砂や泥の粒子間に浸透した場合、それがセメントの役割をしていることもあろう。(I.S)

    長松自然海浜: 石ころの観察(7種の同定ができた)

    和泉層群の分布と地層の観察

15期生10月26日の講座報告

年月日:2022年10月26日(水) 快晴

講座名:ブナ林の保全

講師 :土井雄一先生(ブナ愛樹クラブ代表)・スタッフの皆様

場所 :和泉葛城山

今日も快晴、天然記念物のブナの自然林がある和泉葛城山へ向かう。山頂へのルート変更で到着時間が遅れてしまったが、土井先生やクラブのスタッフの皆さんに笑顔で出迎えてい頂いた。今日のスケジュールやブナ林の現状、見所などの説明を受けて早速ブナ林の観察へ出発。ブナの葉は縁が波形で、くぼんだ所に葉脈(7~11対)が向かっており、樹皮の質感と模様、果実は「ソバグリ」と呼ばれるようにソバの実に似ているなどの特徴でブナの木を見分ける。近年は温暖化などの環境の変化で充実した果実が非常に少なくなっているそうで、見学の途中で200個ほど集めたブナの果実を水に入れて実生に使えるか調べてみたがすべての実が浮いて使える種子は無かった。天然記念物指定区域内のブナには番号が付けられており約800本のブナが有る。ここの大きなブナは樹齢300年未満で白神山地の木の方が大きいそうだ。

昼食後はブナ愛樹クラブの作業小屋に移動しひのきの間伐体験をした。林業事故の多くは伐採の時に起こっているそうで、危険回避の大切さを学んでとりかかった。まずV字型の受け口を作り、追い口から交代しながら鋸で切っていき、全員で「ゆっくり ゆっくり」と声を掛け合い、安全に切り倒すことができた。

最後に切り倒した木を各自玉切り(輪切り)にし、竹べらで皮を剝き、お土産にもらって帰った。帰宅後、湯船に入れ香りを楽しんだ人も多かったのでは・・・     (U.T)

腰を低く、鋸は引くと時に力を・・それが難しい!

「弾けたばかりのブナの実」・・まさに「ソバ栗」

樵歴?!年のベテランの風格が

倒した木を輪切りに・・「しっかり押さえとってや!!」

山歩き部会の10月活動報告

実施日 : 10月26日(水)晴れ

行き先 : ダイトレ 岩湧山 ( 標高900ⅿ)

コース : 滝畑ダム登山口バス停 ~ 岩湧山(昼食) ~天見駅

参 加 : 23名

 秋晴れの素晴らしい天気である。これが災いし往路のバスが超満員。岩湧山頂上のススキ野原をテレビで紹介したらしい。出発の20分前に来ても座れず、発車時には積み残しが出るほどの超満員である。コロナ対策はマスクだけで定員オーバーの状態で出発した。

 バス停からはダイトレ道を進む。標高差700mを2時間かけて登る。頂上は、一面のススキの原っぱである。大勢の登山者で満員である。昼食をとり、集合写真を写し、ダイトレ道を下る。下りも長い。3時間かけて天見駅に着いた。お疲れ様でした。(Y.Y 写真M.K)

岩湧山 1班

岩湧山 2班

頂上

途中2

途中1

15期生10月19日の講座報告

年月日 : 2022年10月19日(水)快晴

講座名 : 自然の宝庫

講 師 : 箕面観光ボランティアガイドの皆さん

場 所 : 箕面公園・箕面公園昆虫館

ここ箕面公園は滝と紅葉で知られており多くの人に親しまれている。そして1100種の植物、3000種を超える昆虫が生息する豊かな自然環境が有る。今日はこの箕面公園で野外学習ですが集合場所に来るのに利用する交通機関の運行見合わせの事態が発生。でも、熱心な皆さんが何とか集合出来て1時間遅れとなったが、澄み切った秋晴れの下、箕面大滝を目指してスタート。

ボランティアガイドさんから、明治43年に箕面に開園した動物園、富くじのはじまりは瀧安寺、全国素人囲碁大会の会場となった梅屋敷、珍しい活断層の露頭、オカメ岩やライオン岩等々箕面滝道にまつわる話を聞きながら2.8kmを歩いて箕面大滝に到着。滝つぼにかかっていた虹を見て清々しい気分になりました。

昼食後は坂道を下って森林浴をしながら、身近な昆虫、見たことのない虫や綺麗な虫などいろいろな昆虫が展示されている箕面公園昆虫館へ。放蝶園ではオオゴマダラ、リュウキュウアサギマダラなど十数種類の蝶が飛び交っており、吸蜜の様子など間近で観察と写真を撮ることが出来て楽しい時間となった。最後にここの名物であるもみじの天ぷらの材料はおたふく葉と呼ばれるモミジ葉で一行寺楓という種類の木の葉で、この近辺のもみじ葉ではないそうです。是非また、紅葉のシーズンに来ましょう。 (T・O)

珍しい活断層の露頭がみれる

落差が33mの箕面大滝をパチリ!

水色のマダラ模様が美しいリュウキュウアサギマダラ

日本産シロチョウ科で最も大きいツマベニチョウ

野鳥部会の10月活動報告

実施日 : 10月19日(水)

探鳥地 : 鉢ヶ峯(堺市)

参加者 : 30名

観察種数 : 23種

 雲一つない秋晴れの好天気に恵まれ、久し振りに多勢の観察会となった。スタート地点の法道寺境内の樹木は紅や黄色に移い始めている。その梢にとまるシジュウカラを見上げ、近くの上池ではカイツブリ、アオサギを見るがまだカモ類はやってきていないらしい。集落に入るとハクセキレイ、ヤマガラ、ホオジロ、イソヒヨドリが民家の屋根や庭先にとまり、茂みではウグイスの地鳴きが聴こえる。 集落を抜けると一面に田畑が広がり、稲刈りの済んだ田圃には十数羽からなる群れのケリ、カワラヒワが舞い、スズメの集団はあちこちに飛びまわっている。

 満開のコスモス畑に囲まれたコスモス館で早めの昼食をとり、午後は、その前の畑に留まる数羽のノビタキを真近に観察することから始まった。ノビタキは作物や杭の頂に永くとまっていてくれ、暫く全員釘付け状態。この季節ここ鉢ヶ峯を通過するノビタキは頭は黒くお腹は褐色に衣替えした姿となる。この鳥に出会えたことはラッキーであったし、皆さんの期待が叶いほっとした気持ちも・・・

 さらに奥の内河池では、情報が入っていなかったオシドリの大群が遠く池の奥に見ることができ、思わぬ幸運。遠すぎて望遠鏡でもよく見えないとのボヤキもありましたが、この鳥は人一倍(鳥一倍か)警戒心が強く近くで観察することはなかなか難しい鳥です。日本の寒い所で繁殖し、大阪へは比較的早く越冬のためやってきます。毎日のようにここに来ているというバードウォチャーに聞けば、もう半月位前から来ていたとのことでした。 その池までの行き帰りに出会ったイワツバメ、カルガモ、メジロ、モズ、キセキレイが加わり今日の鳥合わせとなった。 気候的には申し分の無い最高の秋日和でした。(M.K,写真 K.T)

ホオジロ

ケリの群れ

カルガモ

ノビタキ

高鳴きするモズ

ウォーキング部会の10月活動報告

実施日 : 2022年10月13日(木)

行 先 : 山の辺の道(南)コース

参加者 : 33名

 久しぶりの例会、季節も良くなりウォーキング日和となった。 天理駅を出発して「山の辺の道」南コースを歩いた。 「山の辺の道」は案内板やトイレ、休憩所などが整備され歩き易い行程となっている。 古社寺、古墳などを通りながら、眺めの良い所からは大和平野や生駒の山並みがきれいに見えた。 実りの秋、田んぼでは黄金色に実った稲穂が収穫の時期を迎えていた。 柿の木畑で農家の人々が色づいた柿を収穫している様子も見られた。 無人販売所が所々に設置されており、柿やミカン、野菜などが並べられ立ち寄って購入している人もいた。 11kmほどのコースを午後3時頃ゴールの巻向駅に着いた。(M・A)

 

吟行部会の10月活動報告

第122回吟行部会報告

実施日 : 令和4年10月15日

吟行場所 : 和泉リサイクル環境公園

句会会場 : 和泉シティプラザ運動室

参加人数 : 12名

 10月初旬までの30度を越える残暑も一段落、吟行当日は 爽やかな秋晴れの下、リサイクル公園へ。最寄りバス停より車を避けながら道の端を歩くこと20分、うっすら汗を浮かべながらも無事到着。 目の前に満開のコスモス畑が広がっている。土曜日ということもあり、たくさんの人たちに混じり園内を巡る、立派なコスモスの群生に胸の辺りまで浸かり散策。青空とコスモスのコントラストが美しい。 その隣には 真っ赤なコキア(ホウキギ)ふわふわの丸いフォルムが一面に燃えているよう。なんとも迫力がありつつも可愛らしい! 皆な、いい句がたくさんできますように…。

 昼食後、句会会場に。吟行部会始めての試みとして、堺市で俳句指導されている楠本義雄先生をお迎えしての句会。初めは少々緊張気味だったものの、的確なご指導、普段は添削や評を頂くことが難しい当句会にいい刺激を頂きました。先生の温かいお人柄と皆さまのご協力に救われて和やかに句会を終えることができました。(M.M)

◇当日参加者の代表句◇

※10月度兼題:長月 苅田 串柿 火恋し

 *車行く右も左も刈田かな      尚文

 *十三夜濡れて荒磯光ゆれ     たけみつ

 *彼岸花恋の初めは通せんぼ    洋々志

 *秋祭り綱曳く子らも豆絞り    まさこ

 *藁の香は幸せの香よ新刈田    ゆき雄

 *かつらぎの朱き季節や柿簾    美枝子

 *地車のバチや心臓持っていく   流以

 *二度見するスーツ姿の案山子かな   河笑流

 *ひこばえの急いて穂を出す苅田かな   都史子

 *無人駅フェンスに絡む蔦紅葉   ふじ乃

 *向き合いて畚いっぱいの柿をむく   楠子

 *長月や夜を跨ぎて読み耽り    万未知

◇当日句◇

 ☆特選    *コスモスの万の色映え蒼き空    ゆき雄

 ☆入選    *コスモスの海に葛城ぷくり浮く   都史子

         *蒼天や火の玉のごと草紅葉    楠子

15期生10月12日の講座報告

年月日 : 2022年 10月 12日 (水)  曇り

講座名 : ウミウシ観察

講   師 : 田中 広樹先生 (大阪自然環境保全協会)

場   所 : 城ヶ崎海岸(和歌山市加太)

  今日は和歌山市加太・城ヶ崎海岸でのウミウシ観察。潮が引くのを待つ間、東屋でウミウシについての講義を受ける。ウミウシとは殻が無くなった巻貝の仲間で軟体動物。磯・干潟はもちろん水深100mを超える深海まで多種多様なウミウシが暮らしている。多くは体長数ミリから数センチだが、中には50cmを超える物もある。美味しくない餌を食べて、美味しくない体にして外敵から身を守っているなど変わった生態を学んだ。

講義の後は磯に降りて、ウミウシの探し方、岩場での注意点などの説明を受けて、いよいよ観察会の始まりだ。 あちこちに散らばり、潮溜まりの前にしゃがみこみ、石をひっくり返している。皆一生懸命探すがなかなか見つからない。やっと「これはウミウシです」との先生の声に、周りにいる講座生が集まって、初観察にワイワイガヤガヤ。ルーペをあてて見たり写真を撮るのに忙しい。ルーペで見ると、触角を出し牛のようにゆっくりと動く姿に「可愛い!!」の声が上がる。 その声に触発されたのか、その後はオカダウミウシ、イズミミノウミウシ、ツヅレウミウシ、アカボシウミウシなど、次々見つかり12種類のウミウシを観察した。また、イズミミノウミウシとオカダウミウシの卵、それに珍しい種類のイズミヨツマタウミウシも観察出来た。             城ヶ崎海岸の豊かな自然に感動! 楽しませてくれたウミウシ達に感謝!      (S . Y)

この石に居るかな?ウミウシ探し

石に付いてるトトロウミウシ

 

イズミミノウミウシの卵、いっぱいだ!

アカボシウミウシ・好物はオカダウミウシだって!

イズミミノウミウシ・動くとヒラヒラかわいい

丸っぽくなく細長いヤツミノウミウシ

写真部会の10月活動報告

実施日  :  10月12日(水)

行 先  :  大阪狭山コミュニティセンター

参加者  :  7名

久しぶりの写真部会の勉強会です。部会担当の廣川理事も特別参加され、各人5枚の作品を全員で互選し全作品につき意見交換しレベルアップをはかった。すばらしい作品が多く互選上位6名の作品を紹介します。

15期生10月5日の講座報告

年月日:2022年 10月 5日 (水) 曇り

講座名: こだわりの草木染

講師 : 水谷 道子 先生 (水谷草木染)

場所 : 飛鳥歴史公園館・高松塚古墳と壁画館(奈良県明日香村)

 

森林インストラクターである水谷先生は古代の手法で草木を使った染色をされおり、染色の原料、道具の無い時代の古代の人たちの染色手法を分かりやすく解説頂いた。

太古より布を染めて使っていたが、色を楽しむだけでなく、夏には藍染めを着て蚊を寄せ付けないよう、秋は栗で染め漆かぶれを防ぐ等実用的にも活用していたそうである。

模様の付け方・染色素材と発色についてのレクチャーを受け、バンダナサイズの布で染色に取り組んだ。布を棒に巻き付けたり、蛇腹状に畳んだりして板締め、てるてる坊主状に輪ゴムで縛るなど好みの柄を準備して、いざ染め作業に。

アカネ(深紅)、タマネギの皮(金茶)、栗のイガ(茶色)の他に、びわ、すもも、セイタカアワダチソウなど6種類の煮出し染液が準備されていて、浸け込んだりお玉で染液をかけたり真剣そのもので取り組んだ。

染め上がったそれぞれ自慢のバンダナを手に笑顔で記念撮影をした。明日香のおもてなしのおはぎを頂戴して終了した。

午後は高松塚壁画館の担当者の方に高松塚古墳と壁画館をガイドして頂き、壁画に描かれている内容が良く分かった。古代の草木染と古墳見学で少し古の風を感じた一日でした。     (U.T)

真剣に説明を聞いて。

白い布をもらいさあ準備開始です。

しっかり染まるまで時間をかけて浸します。

染める度に水洗いするのが大事!

植物部会の10月活動報告

月 日 : 10月5日(水) 

観察場所 : 金剛山黒栂谷道

参加者 : 16名

 明け方までの雨が止み、昼間は曇って昨日までの暑さから穏やかな気温に変わるとの予報で、先ずは金剛山登山口から気分よく出発。 スタート地点近くの道路ではカゼクサの穂に雨露が残り、それこそミズタマソウが群生しているかのような光景。 登山道沿いは秋の草花が真っ盛りだ。 シュウカイドウの紅い花がしばらく続くと、その先はツリフネソウやカナムグラの花が一面に広がる。そしてメヒシバ等のイネ科の花に混じってアキノタムラソウやミズヒキ、キンミズヒキ、ボントクタデ、イヌタデ、ハナタデ等タデ科の花やヨシノアザミ、ヤブマメ、ツルニンジン、メナモミ、コアカソ、シシウド等の花が彩りを添える。 歩を進めると沿道は里の花から山の花に変わった。 山側の崖にはケシロヨメナの白い野菊があちらこちらに、そして楽しみにしていたサラシナショウマやジャコウソウの花も未だ残っていた。

 黒栂谷林道に入ると、今度はタデ科に混じってシソ科の紫花が目立ってきた。 ナギナタコウジュやアキチョウジ、イヌコウジュなどの花は小さいが色は綺麗だ。 見栄えのするキク科のノコンギクやヒヨドリバナに加え地味なヤブタバコやシュウブンソウの花も随所に。 タデ科では新たにハナタデ、ミゾソバ、ミヤマタニソバ、タニソバ、アキノウナギツカミの花が加わる。 ハダカホオズキやアメリカイヌホオズキ、アカネ、ヒヨドリジョウゴの実はまだ青い。 今回のメインであるアキギリやアケボノソウの花も林下各所に見つけ、セトウチホトトギスと隣り合ってシロバナヤマジノホトトギスが咲いていたのは幸運でした。 昼食後は更に川に沿って登ると、次々に現われるシラネセンキュウの白い花が暗い谷間に浮かび、絵になる景色に感動。オタカラコウの大きな黄花もそれにも負けじと目立っている。 そして灌木のミカエリソウの花を最後に林道を折り返した。 その近くで見た不思議な球形の実はその後ナベナの実と判明。帰路では、行きに見落としたカラスノゴマの群生も見つかり、これでほぼ用意した植物リストをクリアー、否それ以上。 今回は3年前に比べ2週間程時期が早くなり、植物生態の違いがよく分かる観察会となった。 (M.K)

サラシナショウマ

ジャコウソウの花

アキギリの花

アキノウナギツカミの花

ハダカホオズキの実

ナベナの実

オタカラコウ

セトウチホトトギス

セトウチホトトギスとシロバナヤマジノホトトギス

ケシロヨメナとツリフネソウ

マップ作り部会の9月活動報告

日 時 : 2022年9月26日

場 所 : あまの街道陶器山尾根道(陶器山トンネル上の休憩所~大野台西住宅地付近をABCに区切り一年間定点観察する)

参加者 : 10名

マップ作り部会は7,8月は夏休みなので6月27日以来の開催である。天気にも恵まれ休憩所から観察を始める。

暑い夏を越え、引き続き咲いていたのはA地区-小さな黄色の花のオニタビラコ。全域でオオバコ(大葉子)、ヒメジョオンの花を見る。 草本で新たに観られたのは  

<マメ科の特徴的な蝶型の花> A地区-赤紫色のヤハズソウ(矢筈草・斜めに側脈が並んでいるので、葉先を引っ張ると切り口が矢筈の形になる)B地区-白い旗弁にくっきり紅い斑紋が入っているネコハギ。C地区-黄色いタンキリマメ(痰切豆・つる性)は全体に毛が多く、また葉の形(葉先の方が幅が広く、3つの小葉はほぼ同じ大きさ)でよく似たトキリマメ(葉の下部の幅が広く3枚の葉のうち頂小葉が一番大きい)と区別出来る。紅紫色のつる性のクズの花は終わりかけ。アレチヌスビトハギはABC全域で見られたものの数はそう多く無かった。

<イネ科> A地区-バラバラと小穂が付いたノガリヤス。細い小穂を数本、掌状に付けたメヒシバ(AC)、葉が特徴的なチヂミザサ(AC)、猫じゃらしと云われるエノコログサは全域で。 B地区-シマスズメノヒエ(棒の様な小穂に黒い点が筋の様に見えているのは黒い葯)。ススキ。 C地区-黒い刺毛が円柱状に付いたチカラシバ、陽が当たると美しいキンエノコログサ。 イネ科は秋の花の季節で色は地味だが姿は多様。特にA地区で色々見ることが出来た。

<ツユクサ・露草>全域- 鮮やかな青色の花が美しい。雄蕊は6本で下の長く伸びた2本が花粉を出す完全雄蕊。真ん中に黄色い小さな花の様に見えるのは短い仮雄蕊だ。

<オシロイバナ>BC 部会員に教えられ名前の由来を初めて見る。C地区の外れの空き地には群生していて、一日花で花はしぼんでいるが意外に大きな黒い種子を付けていた。堅い殻を割ると中には白い実があり、潰してもむと直ぐにきめの細かい粉となった。驚きである。

<その他> A地区-コミカンソウ(早、小さな実を付けていたがまだ青い)、ミズヒキ、ヨモギ。 B地区-オオアレチノギク、あまり馴染みの無いズルカマラ(ナス科)など。 C地区-アメリカアサガオ(薄青紫色の小ぶりなアサガオ)、アキノノゲシ、イヌタデ、オッタチカタバミ。カラスウリの茎がうねうね捩れ膨らんでいるのはウリウロコタマバエによる虫えい(カラスウリクキフクレフシ)、カヤツリグサ科のカヤツリグサとヒメクグ、小さな淡紅色の花が可愛いキツネノマゴ(狐の孫・花後に果穂が伸びて目立つ様を子狐の尾に見立て名付く)、キンミズヒキの群生、コセンダングサ、ヒカゲイノコヅチ、ヒナタイノコヅチなどを見る。

木本で花が咲いていたのは A-モチツツジ、AB-マルバハギ、B-アオツヅラフジ(つる性)、C-ハギ-、そして漏斗型の薄紫色の花のクコ。  7月には花や実を沢山付けていたニワウルシやアカメガシワは静かな佇まいに戻り、確認していたガンピの実が解らなくなってしまった。全域で見られたサルトリイバラの実は大きくなっているがまだ青い。前回花盛りだったトウネズミモチは小さな薄緑色の実をたわわに付け、緑色の葉との対比がとても美しい。人気だったのが大きなマテバシイ(馬刀葉椎)の実。タンニンが少ないので下処理が要らず、そのまま炒って食べられるのだそうだ。

これから秋がだんだん深まり、さらに楽しい部会になるだろう。   (文・写真 Y.M)

ツユクサ

キツネノマゴ

クコ

オシロイバナの実①

オシロイバナの実②

トウネズミモチ

石ころ部会の9月活動報告

月 日 : 9月30日

場 所 : 泉佐野市 犬鳴川渓谷

参加者 : 22人

活動内容 :

 季節は既に秋。快晴に恵まれ絶好のハイキング日和。JR日根野駅よりバスに乗り替え30分で犬鳴山バス停に到着。温泉街を通り抜け、参道を進めば渓谷の絶景が目に飛び込む。大きく斜めに傾いた巨大な地層の露頭に息を飲む。森の緑、川のせせらぎ、滝の音に気も和む。さすが「大阪府緑の百選」に選ばれたハイキングコースである。山道を歩くこと小一時間でゴールの「行者の滝」に到着。ひんやりとした滝のしぶきが心地よい。これより引き返し、地層について佐藤先生に簡単に説明をしていただく。地学への好奇心も刺激され、少し若返った気分。「足腰痛み除けの韋駄天」や「ボケよけ不動尊」などにしっかりと願をかけ、犬鳴山バス停に戻る。その後、温泉につかり命の洗濯も出来た。いつか、また来てみたいところである。

 佐藤先生の解説や地学関連の書を参考に観察のポイントを以下のようにまとめてみた。

  • 大阪の南に連なる和泉山脈(犬鳴山渓谷を含む)は主に和泉層群と呼ばれる地層で、約7000万年前に形成された。
  • 犬鳴山渓谷は海底に堆積した礫や砂や泥が長時間かけて固まって岩石になり、その後の地殻変動により隆起して山となり風化と浸食を受けて現在に至っている。その下には花崗岩の基盤がある。
  • 海底では数十年から数百年に一度の頻度で起きる混濁流の流れ込みにより泥岩や砂岩が互層となって新たな地層が生まれる。混濁流の原因は主には大地震であり、地層の枚数や厚さは地震の回数や強度を反映していると思われる。地層の厚さは最大7000mもあるという。
  • 当地の礫岩には砂岩,チャートの石ころが入っている.これらは現在の地質分布でみると南の大峰山や大台ケ原方面から流れてきたようである。(南側の地層は和泉層群より更に以前に形成されていた)
  • 当地の礫岩を観察すると砂岩や泥岩等の他にチャートが混じっている。チャートは放散虫のケイ酸質の殻が堆積して石となったもので、その殻の形状には年代毎の特徴があるので、顕微鏡で観察すれば礫に含まれる石ころの年代がわかる。(それが約1.5億年前なら大峯・大台ケ原の地層)  (文と写真 I.S)

    犬鳴山渓谷の散策

    泥岩・砂岩の互層 と 行者の滝 と チャート含有の礫岩

15期生の9月28日講座報告

年月日 : 2022年9月28日(水) 曇り

講座名 : 粘菌観察

講 師 : 川上 新一先生(和歌山県立自然博物館)

場 所 : 堺自然ふれあいの森

今日は「ねんきん観察」である。”ねんきん”と聞くと我々の年代の者は「年金」と思ってしまうが、馴染みが薄い「粘菌」である。粘菌は動物でも、植物でも、菌類でもなく、アメーバ動物に属している生き物である。変形菌は色や形が多様で世界では1,000種以上あり、日本には600種以上が存在している。粘菌は朽ちた木や腐葉土を生息場所にして、子実体や変形体が見つけられなくても、肉眼で見えない粘菌アメーバが生息しています。餌は主にバクテリアや菌類、キノコや酵母。胞子の分散は風や雨そして甲虫やダンゴムシ、トビムシなどによって運ばれることも有る。粘菌のライフサイクルは子実体→胞子→発芽→粘菌アメーバ→遊走子→接合子→小さな変形体→変形体→子実体形成となる。以上、粘菌の基礎知識の講義を受け午後から粘菌探しに挑戦した。

簡単に見つかると思ったのは大間違いで「これが粘菌だろう!」先生からは「これはキノコです」「残念菌糸です」との答えばかりなので本気モードに切り替えて探して、やっと「あっ、これは粘菌です」の声を聞くことが出来た。最終結果、今日は5種類の粘菌を見つけました。最後に顕微鏡で粘菌の観察や粘菌図鑑の綺麗な子実体などの写真を見て、摩訶不思議な世界に引き込まれて、新しい自然を発見した一日でした。(T・O)

オートミールで飼育中のイタモジホコリ

今日1番目に発見されたキウツボホコリ

見つけた粘菌の撮影に行列が!

イソギンチャクのようなエダナシツノホコリ

15期生9月21日の講座報告

年月日 : 2022年 9月 21日 (水)  曇り

講座名 : ウミホタルの観察

講師  : 山田 浩二 先生 (貝塚市立自然遊学館)

場所  : 大阪府立青少年海洋センター ・ せんなん里海公園

  初めての夜の講座。海洋センターにてウミホタルの構造と生態を学ぶ。ウミホタルは体の直径が2~3ミリのミジンコに近い動物プランクトンで、日本近海のウミホタルは我が国固有種だ。昼間は砂の中、夜間にエサを求めて海中に泳ぎ出す。ウミホタルは、身の危険を感じた時や求愛の時に、体内に蓄積していたルシフェリン(体内では黄色)と酵素のルシフェラーゼを放出する。それが海中の酸素と反応して青紫色に発光している間に、捕食者から逃れるそうだ。

講義の後は、いよいよ観察に出発。それぞれ手作りの仕掛け容器を持って暗くなった砂浜に!風が強く、海は波立っているので、仕掛けは桟橋の風下側に設置する。中には仕掛け容器に海水が入らなかったり、紐が絡まったりして、海底に沈めるのに四苦八苦している受講生もいた。 待つこと20分。容器を揚げて見つめるが確認出来ない。でも、容器の中の海水を地面に撒くと、キラキラ青く光るウミホタルが見える!動いている!あちらこちらで歓声が!! 数は少なかったけれど、実物のウミホタルを見る事が出来て感動した。                                              (S . Y)

ウミホタルについての説明です。

容器は底に着いたかな?

キラキラ青く光るウミホタル

ルーペで見たウミホタル、黄色いのがルシフェリンです。