野鳥部会の12月活動報告

活動日 : 2022年12月21日(水) 天候 晴れのち曇り

探鳥地 : 百舌鳥古墳群

参加者数 : 22名

観察種数 : 32種

 寒波もやわらぎ、穏やかな日差しとなった今日は絶好の観察日和。部会は南海高野線百舌鳥八幡駅近くの広稜公園から始まった。園内の芦ヶ池は多くのカモを目の前で見られることで知られる。朝の挨拶もそこそこに先ずはカモ観察。狭い池はあふれんばかりのカモの群れ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、マガモ、カルガモ、ヨシガモの5種が混じり合う。中でもヨシガモの鮮やかな緑の冠羽と胸から下の小紋模様を肉眼で見ることができるのは感動もの。突然、上空にオオタカが現われ今度は一同その飛翔線を追いかける。回りの樹木にはメジロやスズメの群れがやってきて、我々が近くにいても逃げる様子は全くない。 次の御廟山古墳への道中、光明院(百舌鳥八幡宮隣)の裏庭では柿の実を狙って見たことがないほどのメジロの大群が・・・

 「御廟山古墳」に入るとオオバン、バン、カイツブリやホシハジロがお出迎え、回りの住宅の屋根にはイソヒヨドリ、ムクドリが。ここではバンの立ち姿を近くに見て、脚の色、形を確認する。またダイサギとコサギが並んで民家の軒先に羽を休めており、今度はその大きさや嘴、脚の色の違いを見比べて観察。「いたすけ古墳」ではお目当てのカワセミに今回も出会うことができ、ジョウビタキも並んでとまったのはラッキーでした。大仙公園内に入るとすぐにコゲラ、そしてアキニレには大群のカワラヒワが実を食餌中。

 緑化センターでの遅めの昼食を済ませ、今度は「上石津ミサンザイ古墳(履中天皇陵古墳)」へ、観察台から確認できたのはカンムリカイツブリ、ミコアイサの雌、マガモ、カイツブリ、カワウ。 ミコアイサの♂を求めて奥へ奥へと進む。一番奥にてようやく「居ました」の歓声、それも5羽並んで。 ここを常宿しているオシドリの群れも数羽だけが樹陰から出入りを繰り返す。上空にオオタカが現われカラスが騒いでいることもあり、オシドリは警戒を強めているようだ。 大仙公園を抜け、「大仙陵古墳」前にて「鳥合わせ」そして解散。 今回は数が少なくなったと思われてきたスズメやメジロの大群をあちこちに見ることができ、またお目当てのミコアイサ、オシドリ、カワセミにも出会えた安堵と充足感に満たされた観察会となりました。(M.K 写真K.T)

ヨシガモ♂

ハシビロガモのサブ・エクリプス

街灯に同化したアオサギ

バンの立ち姿

カワセミ

カンムリカイツブリ

オシドリ

ミコアイサ♂