いのちの営み探検部会の6月活動報告

目 的 : 初夏のコケを観察しよう

実施日 : 2023 年 6 月 19 日(月)

場 所 : 河内長野市、烏帽子形公園

参加人数 : 27 名

 地球に生まれて 4 億年。長い歴史の間に、世界で約 2 万種、日本で約 1900 種のコケが、知られているという。私達の周りの至る所にコケは生育するが、意外とその存在に気づくことが少ない。今日は梅雨の合間。初夏の青々と美しいコケに注目しよう。 コケは 1)葉緑体を持つ陸上植物  2)胞子で増える 3)維管束はなく全身で水や養分を吸収。根もなく,地に固定する為の仮根のみがある。

 配付資料を参考に、コケのつくり、コケの一生を確認し、公園内のコケ探しをはじめた。石の表面、水分に富む地面、樹木の樹皮など好みは多様。ルーペを持ってコケの観察を試みた。名前の特定はなかなか難しい。取りあえず見つけたコケを少し持ち帰り、配偶体、胞子体、胞子嚢などをを確認し、葉の形、生え方、観察場所なども考慮し、テーブル上に分類した。6つのグループに分けられた。採集したコケは形や表情が実に様々。形態的特徴からの名前の特定は諦め、今回は大ざっぱに蘚類、苔類程度。更なる分類は次回の課題としよう。(文:A.F、 写真:K.I、A.F)

*各写真をクリックすると200%に拡大し、解像度も上がります。

コケの体のつくり。(ヒロハツヤゴケ?)

いろいろなコケ(蘚類)たち 6種ものコケがひしめいている

石垣のスナゴケ(蘚類)
上部:乾燥状態。下部および拡大像:水分を得た状態

スギゴケ(蘚類)の仲間

タマゴケ(蘚類) (4月部会葛城山で撮影)
胞子嚢と茶色の帽が可愛いと人気