15期生10月13日講座報告

年月日 : 2021年10月13日 (水) 曇り

講座名 : 水田のちから

講 師 : 松下 美郎 先生

場 所 : ラブリーホール・惣代(そしろ)の棚田(河内長野市)

 午前中の座学では、『稲作管理の実態と環境クイズ』に答える形で説明を受けた。            ①大阪府の稲の作付け面積   ②一人1年間に食べる米の量(平均)は50kg位  ③それに必要な水田の面積   ④1反(10a)の稲作に要する労働時間は大阪府は56時間で全国平均の2倍以上  ⑤荒廃農地・耕作放棄地   ⑥1年間に使われる農薬の目的と量   ⑦「外来生物」

 午後は電車で美加の台駅に移動し、徒歩で惣代の棚田へ向かった。殆どの田が落水していて、稲刈り直前と思われた。落水後10日~2週間干し、1割程度青い籾が残っているうちに刈り取るそうだ。既に刈った株からひこばえが出て実り始めているものもあり、見ることができた。刈り跡から機械で植えと手植えされた所もわかり、労働実態が見て取れた。蒸し暑い中、皆さん秋の草花や棚田の風景を見がらのウオーキングを楽しんでおられた。初めての内容の講座で、米作りの実態と美しい棚田の景観と価値を再認識した学習となった。

棚田の風景(谷津田)

棚田と稲作管理等のレクチャー

窒素肥料過多だと葉の色が濃い

棚田の最高地点 田の形に合わせて田植機を入れた跡がわかる

 

 

 

15期生10月6日講座報告

年月日:2021年 10月6日(水) 曇のち晴れ

講座名:昆虫入門

講師:鈴木 真裕先生  

場所:堺自然ふれあいの森

今月から1年目の後期がスタート。会場は豊かな自然環境や多様な生き物を保全しており、いろんな昆虫を見ることが出来る堺自然ふれあいの森である。

“昆虫とは”基本の定義は体が頭部・胸部・腹部からなり、胸部には脚が3対6本、2対4枚の翅をもつ生き物であるが、例外もあるよ(4本脚のチョウと呼ばれるタテハチョウ科の仲間など)。昆虫の目(もく)当てクイズに挑戦するも目(もく) は30種目(もく)ありよく見る昆虫でも目(もく)を当てるのは手強かったです。昆虫の多様性に寄与していた里山の減少、開発などによる生態系の破壊、外来種や気候変動の影響で絶滅危惧種が急増しており当たり前に観察出来た昆虫たちの環境悪化の傾向が心配です。

午後はお待ちかねの昆虫採集で~す!トンボ、チョウ、バッタ、イナゴなどは人気度が高く、捕虫網が右に、左に乱舞し捕獲すると喜びの声が上がたり、ケースに入れる時に逃げられて悔しがる声が聞こえたりして大いに盛り上がりました。採集後の同定作業では図鑑からこの昆虫は”これだ!”と見つけ出すのは似た種類が多い昆虫は大変できっと正解もあれば不正解もあったと思います。図鑑の見方にも慣れる必要ありと反省もして、久し振りとなる講座を終了しました。

久しぶりの講座で少しかたい雰囲気かな

この24個すべてが「ナミテントウムシ」

昆虫の目(モク)当てクイズに挑戦

お待ちかねの昆虫採集

 

15期生7月28日講座報告

年月日:2021年 7月 28日(水) 晴

講座名:ビオトープ入門

講師:木村 進先生  

場所:大阪府立泉北高等学校

 最初に完成して17年目のビオトープ池の見学へ。池の周囲の草刈りをやり過ぎたせいで観察出来る植物が少なかったがガマ、ヒメガマ、ヨシ、オオミクリ、ガガブタ、マルバヤナギ、ノハナショウブ、キショウブなどの説明があり、網で池の植物の天敵のザリガニやヌマガエル、アメンボウ、ヤゴ等の採取を楽しんだ後は生物実験室でオオカナダモ、ミジンコなど10種類の顕微鏡観察である。皆、現役学生にタイムスリップして先生の説明を聞くのもそこそこで顕微鏡を覗き込み細胞やミジンコの心臓の動きなど観察して時間がたつのを忘れてワイワイ!ガヤガヤ!盛り上がりました。

 座学は木村先生の泉北高校でのライフワークであるビオトープ池の造成から現在までの池の変遷、動物、植物の生態の変化や変わりゆく池の表情などと、生徒達と収集したPH,水温、水位、水質等の蓄積されたデーターに基づいて現場で携わってきたお話を興味深く聞くことが出来ました。四つ葉のクローバーの確率は1万分の1といわれるが生徒達が実験研究して3割が四つ葉になるシロツメクサの鉢がありました。

 今日の講座のビオトープとは何か? 講座終了後は知っている人は理解を深め、知らなかった人は身近に感じることが出来たら、今日はいい1日でしたね。(O.T)

ビオトープ池を縄張りにしているシオカラトンボがヒメガマで一休み

何が獲れるか?                   ビオトープ池で生物採取

顕微鏡観察 お気に入りはどれ?

みんな、現役の学生ですヨ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15期生7月21日講座報告

年月日 : 2021年7月21日(水) 快晴

講座名 : 里山歩き

講師  :  桑田幹雄先生   相原正温先生   泉谷一弘先生

場所  :  錦織公園(富田林市)

 錦織公園は里山を意識して、30年前に作られた公園だそうだ。丘陵の地形を出来るだけそのままにして作られたので、広くてアップダウンの多い公園だ。先ずはパークセンターで資料を受け取り、植物観察に出掛ける。植物観察一覧表を手に、歩きながらチェックを入れていく。時々止まって説明を受ける時、今回は先生が三人いらっしゃるので、密になること無くしっかり聞くことが出来た。途中、大きな松ぼっくりを拾って種の形を調べたり、黄色のきのこを見つけて名前や食べられるか?などの質問をしたりして、先生方との観察は楽しそうだ。

 昼食前、今回の目的の一つ、コモウセンゴケを見に行った。小さくて可愛い花だけど、根元には腺毛のある葉で虫を捕らえる食虫植物だ! 今日は捕まった虫を見ることは出来なかったが、一度見てみたいと思う。

 午後は座学から始まった。短い時間だったが、桑田先生から植物分類の基本を、資料を見ながら学んだ。観察に出掛けると、学んだことが気になるのか、葉を眺めたり手に取ったりして、複葉の子葉が偶数か奇数かなど話しているのが聞こえた。新しい事を知ると楽しみも増える!厳しい暑さで疲れていたが全行程クリア。 頑張った一日だった。(Y.S)

コモウセンゴケ 可愛い花です

里の家での座学、ほっこりします

栃の実です。秋になるのが待ち遠しいね

ヤブカンゾウ  花びら見てみよう

15期生7月14日講座報告

年月日 : 2021年 7月 14日(水) 晴

講座名 : 河口・干潟の生物

講 師 : 貝塚市立自然遊学館 山田  浩二 先生

場 所 : 近木川河口・二色浜

 南海二色浜駅に集合し、近木川河口に向かい、河口の葭原でカニ釣り体験をした。短い竿に各自たこ糸を結び、餌はチクワ、スルメ、ソーセージで開始し、クロベンケイガニ、ハマガニ、アシハラガニの3種類のカニが釣れた。葭原の中やコンクリート土手の下に隠れていたり、葭原の泥の穴にいて付近に餌を置くと顔を出してくるカニもいた。餌は食べるが、葭がひっかかっり途中で落ちてしまう等、釣り上げるのは一苦労だった。クロベンケイガニの脱皮したての脱皮ガラも見られた。脱皮後1日もしないうちにまた黒くなるそうだ。

 近木川は1990年代は大阪府の2級河川中ワースト1の水質汚染の川だったが、2000年代には工場排水と市民運動による生活排水の改善により、現在もワースト10にも入っていないそうだ。

 二色浜では磯の生物採集と観察をした。カニは2種類採集し、同定によりヒライソガニ(甲羅が平たく色や模様は個体差がある)とケフサイソガニ(ハサミの根元に房状の毛がある)を観察した。ユビナガホンヤドカリが沢山採集でき、素早い動きに驚いた。ハクセンシオマネキ、亀の手や淡黄乳白色のヒモイカリナマコも見られた。二色浜はアマモの自生地としては大阪湾の最北端、フジツボは赤ちゃんの時は動くこと説明を受けた。(T.U)

ハサミがクリーム色のアシハラガ二(河口で)

これ何やと思う?

同定したヒライソガ二

ヤドカリの動きは素早い!

15期生7月7日講座報告

年月日:2021年 7月 7日(水) 雨

講座名:緑化入門

講師:池田 栄子先生  井上 昌美先生

場所:堺市都市緑化センター

  観葉植物の効果として、部屋が明るい雰囲気になりホットした落ち着いた気持になる。これは緑の色が安心・安定の色で生理的・心理的効果を持っていることによる。そして、素敵なインテリア、空気清浄や加湿調整効果、植物を育てる喜びがプラスされる。今日はこの効果を体感しようと観葉植物を土の代わりにハイドロボールを植込み材に使い鉢底に少しだけの水をためて育てる方法のハイドロカルチャーでテーブルヤシとカラーサンドで観葉植物つくりを 井上先生から作り方のレクチャーを受けた後スタート! 鮮やかなカラーサンドが10種類以上並んでおり、どの色でどんな模様を? 全色を使う人、5~6色の人、ナチュラルな砂の流れ模様、山を描く、色と形を細かく組合せた模様など自分好みの観葉植物作りを楽しみ、先生からお褒めの言葉も頂き全員が満足してニッコリ❕ 枯らさないようにして長く楽しもう。

 午後は池田先生によるセンター内の植物ガイドでした。センター内には数多くの草本、木本があり、見慣れた植物でも改めて解説を聞くことで気付かされることが有り勉強になりますネ。紫陽花の花後の剪定方法や挿し木のやり方などの実用的なお話も有り、生憎と天気は悪かったが充実した一日でした。(T.O)

まずは、カラーサンド観葉植物作りのレクチャーから

完成、見事な出来栄えでしょう❣

緑化センターの吉祥の庭で

紫陽花の挿し木をしてみよう

15期生6月30日講座報告

年月日 : 2021年6月30日(水) 曇り

講座名 : きのこ入門①

講師  :  下野 義人先生 

場所  :  ラブリーホール ・ 烏帽子形公園(河内長野市)

 午前の座学ではスライドを交えての説明。先生の資料を見ながら、キノコはどんな生き物なのか。ナラ枯れとキノコと関係が有るのか。又、キノコの調べ方や毒キノコの話などを学んだ。スライドでいろいろなキノコを見て、午後からの採取に備えた。採取時の注意点は根元を一緒に取ること。同定するには カサ・柄・ツバ・ツボの有無 等の確認が必要だからだ。

 午後、烏帽子形公園に移動して、先生と共に採取をスタートした。歩き始めるとすぐに声が上がる。大きなキノコを発見し、早速採取! この時期は秋と同じくキノコのシーズンだそうだ。その後も白・茶・薄桃・黒色など形も大きさも様々なキノコが次々見つかった。

 その後は同定作業。先ずはよく似た物同士に分けて並べて、先生に同定して頂いた。今回はテングタケ科のキノコが多くあり、その中のアケボノドクツルタケは一本食べると人が死ぬ程の猛毒だそうだ。見た目は綺麗で美味しそうなのに怖い! トリュフなどの、ショウロ属らしき球体のキノコも有り、ナイフで切って中を確認すると、ショウロ属では無くスッポンタケの様だった。

一時間ほどの採取で、50種類を超えるキノコを採取し、同定する事が出来て、満足した気持ちで1回目のキノコ観察を終了した。(Y・S)

歩き始めてすぐにゲット!大きいよ!

美味しそうなのに怖い!アケボノドクツルタケです。

ワヒダタケ 裏のひだの輪模様が決め手です。

沢山のキノコが採取出来ました。

15期生6月23日講座報告

年月日 : 2021年 6月 23日(水) 晴

講座名 : 淡水魚入門

講師  : 小川 力也 先生

場所  : 木根館(河内長野市立林業総合センター)と近くの石川

 コロナ下で活動を休止しており、久しぶりの講座となりました。講師の小川先生は当自然カレッジでは初めてお願いした先生で、講座に先立って自己紹介していただきました。専門は魚類の生態研究・自然再生や希少生物保護に取り組んでおられ、富田林市で「科学教室 力塾」を主宰され、生徒の自主的な研究・発表をサポートし次世代の育成も行っておられます。

 琵琶湖・淀川水系の流域・河川環境の変遷とイタセンパラ等のどこにでもいた魚が絶滅希少種になり、外来種の増殖を助長している状況があること、 「再びアユが飛び跳ねるに」と石川流域のアユが遡上できる川にする活動を高校生と共にされていると伺いました。

 午後は近くの石川に行き、まず橋の上からオイカワ(ハヤ)が追いかけ合う俊敏な動きを観察した後、河原に出ました。投網でオイカワを捕獲し、オスの婚姻色の確認や腹部を押さえて精子を出して見せてもらいました。ヨシノボリ(ゴリの仲間)と石に張り付いた卵、オオシマドジョウやカゲロウの幼虫・ヤゴ・エビ等も観察しました。

座学・資料の説明

投網でオイカワの捕獲

何がとれるかな?

オイカワのオスの婚姻色

15期生4月14日講座報告

年月日 : 2021年 4月 14日(水) 晴れのち曇り

講座名 : 自然の見方と観察

講師 : 田中 広樹 先生

場所 : 堺市立栂文化会館 西原公園

 15期1年目のスタートの講座はまず座学で自然を観察しながら楽しめる5つの視点、五感を使って観る、同じところを何度も観る、いろいろな視点で観る等を学習して早速、野外での実践へ‼ まずはウバメガシの葉の色、感触、透かして葉脈の観察、葉の形状など日頃と違ってじっくりと観察して楽しむこと体験。春の野草としてよく見かけるカラスノエンドウ(烏野豌豆)スズメノエンドウ(雀野豌豆)とカスマグサ(かす間草)の違いにワイワイガヤガヤと盛り上がりました。これらの花の色は①赤紫色か白色②白紫色③薄青色のどれでしょうか? 

 午後も引き続き野外学習で1分間ゲーム、色合わせゲーム、命名ゲームなどで自然の見方を遊びごころを持って学習。終わりにはキュウリグサ(胡瓜草)の別名が六つ誕生しました。名付け親の皆さん付けた名前を忘れないでね。日頃は目を向けることが無い草でも見方、観察で色んな事が見え楽しめること発見した一日でした。

15期生初めての座学

イチョウの雌花分かりますか

1分を正確にカウントできたかな?

15期生4月7日講座報告

年月日:2021年 4月 7日(水) 晴れ

講座名:開講式・ガイダンス

講師:カレッジ理事・スタッフ

場所:堺市立栂文化会館 研修室

 本日は新型コロナウイルス感染により、1年間受講を待って頂いた15期生の皆さんの開講式です。受講生全員が出席して期待と緊張感が漂うなか開講式がスタートしました。式次第は例年通りですが、検温、消毒、換気マスク着用、距離を置いて着席、会話を控えるなど新型コロナウイルス感染防止を心掛けての進行となり、皆さんの気持ちがほぐれるのに時間が掛かったかな?

 午後からの自己紹介で皆さんが趣味やカレッジ受講の期待や楽しみなどを話されると、くつろいだ気分となり班別会議での班長選出をジャンケンで決めたりして盛り上がりました。やはり会話がないと楽しくないですね!開講式は爽やかな天気に恵まれ、定刻より早めに無事終了しました。これから2年間、新型コロナウイルス感染に注意しながら、自然を楽しみ仲間づくりをしていきましょう。(T.O)

開講式15期 みんな、マスクを外してニッコリ!

これからよろしくね

班別会議が始まるよ