いのちの営み探検部会の7月活動報告

実 施 日   : 2022年7月18日(月)

観察場所  : 石川河川敷 

参加人数  : 18名 

5月から晩秋まで出産・子育てをしていて、オギやヨシ、ススキ等のイネ科植物の葉を編んで球形の巣(球状巣)を作る体長が7㎝程の日本で一番小さなネズミ、カヤネズミのフィールドサイン(巣)を探しに河川敷へ。道すがら、エノキについている虫こぶ(エノキハツノフシ・エノキハクボミイボフシ)や、堤防の植物ヤブカンゾウ・ノラニンジンなど観察し、コガネグモが餌のバッタを捕える様子や卵嚢からの子グモの出嚢には興味津々。河川敷に下りてみると下見で見つけていた巣が除草されて跡形もなし、嗚呼!皆で探し回り、ようやく一つ発見。母親は出産前には3~5個の巣を作るので辺りを探しもう一つ発見。今、カヤネズミが住める草地が減少していて、大阪府では準絶滅危惧種に指定されている。原因は開発や生活上のカヤの利用をしなくなった事での草地の減少、それに、川岸のコンクリート化や河川敷の治水による乾燥化とクズの繫茂のようだ。 (M.T)

 

吟行部会の7月活動報告

第120回 吟行部会報告

実施月日 : 令和4年7月16日(土)

実施場所 : 太子町・竹内街道

参加者 :  12名

 開始前の午前9時ごろは、どしゃ降り。「この調子では、実施は無理かな」と一時は諦めかけた。 ところが、集合の9時半には小雨になり、その後はずっと曇天で、暑くない絶好の吟行日和となった。 最初の叡福寺では江戸時代に再建された堂塔や宝蔵を見学。隣接の聖徳太子御廟では円墳を囲む結界石などを見て、街道へ。 旧山本家住宅は豪壮な茅葺き。昔の民具などを鑑賞しながら、しばし休憩。 竹内街道歴史資料館は、江戸時代の絵図や巡礼者にからむ資料などを展示しており、それらを見てから、昼食と句会。南河内の長い歴史と貴重な文化を再認識する充実した一日となった。(文責・渡口)

当日参加者の代表句    兼題 「極暑」 「片陰」 「昼寝」 「茄子」

  • 朝一番玄関初蝉飛びにけり          尚文
  • 省エネに空念仏の極暑かな          たけみつ
  • 午後三時槌音止まる三尺寝         洋々志
  • 陽を受けてきゅきゅと鳴きさう茄子の紺    まさこ
  • 片蔭の濃きを辿りて寺内町          ゆき雄
  • ゼロの列スコアボードの極暑かな        美枝子
  • 極暑来る指輪一つの重きこと         流以
  • 極暑日や虫干からびて庭帚          河笑流
  • 壊されし極暑の町に風ありや         都史子
  • 沖遥か入道雲の力こぶ            ふじ乃
  • 水茄子の薄皮一枚水保つ          楠子
  • 熊野路は大河も細る極暑かな        万未知

当日句  

  • (特選) 太子廟千四百年の蝉しぐれ      万未知
  • (入選) 老鶯の一声雨の叡福寺         洋々志
  • (入選) 結界の石柱揺らし蝉時雨        ゆき雄

 

写真部会の7月活動報告

日 時 : 令和4年7月13日(水)  9時30分~11時30分

場 所 : 住吉大社とその周辺

参加者 : 6名(内、廣川副代表が特別参加)

 猛暑が続く合間の、比較的涼しい日に住吉大社とその周辺をぶらり。 住吉東駅をスタートし、途中、古いお蔵を改造した中に、古い美術品、古い家庭用品、古書、昔の看板、韓国の石像など、多種多様の古物を陳列。持ち主の村上さんとのお話で今年の9月にはお宝鑑定団に出演の予定とお聞きする。何を出品するのかが楽しみに。 住吉大社内では、各人別れて、自由に撮影。社殿、太鼓橋、灯篭、伍大力など1時間後に集合し、喫茶店で軽食後解散しました。 (Y.M)

15期生7月13日の講座報告

年月日 : 2022年7月13日(水) 曇り時々晴れ

講座名 : 淀川の水生生物

講 師 : 施設担当者(丸山さん)

会 場 : 生物多様性センター (寝屋川市)

今日の前半はこれまでの講座でも度々出てきた「生物多様性」について解説して頂いた。”いろんな生物がいろんな自然の中に暮らし、お互いにつながって存在している事”で、生態系の多様性:供給、調整、文化的、基盤の4つのサービスが関係しあって生物は生きている。種の多様性:地球には175万種あるが種の絶滅が進んでいる。遺伝子の多様性:同じ種の生物でも、様々な個性が生まれる。そうして、この生物多様性には第1の危機:開発など人間活動による危機。第2の危機:自然に対する働きかけの縮小による危機。第3の危機:人間により持ち込まれた危機。第4の危機:地球環境の変化による危機の4つの危機が挙げられる。生物多様性は豊かな生態系システムを保つことが人間の健康につながり、気候変動対策の重要な要素で、経済効果をもたらし、文化と密接に繋がっている。つまり、私達が自分自身を守るためには自然を守ることが必要であることの重要性を認識出来ました。

後半はセンター内の展示や屋外ではビオトープ池、水辺の植物園、コイ池などを見学。天然記念物で絶滅危惧種のコイ科で日本固有種のイタセンパラの飼育繁殖を行っており産卵期(9~11月)には赤紫色をしたオスのイタセンパラが見られます。最後に最近関西を中心に増えている外来種のアカハネオンブバッタの調査のお手伝いをしました。採取網で捕まえたバッタがショウリョウバッタかオンブバッタか、判定してオンブバッタなら、それがアカハネオンブバッタであるかを後羽を広げて色を調べます。オンブバッタは透明で、アカハネオンブバッタは赤色をしている。結果はオンブバッタ20匹の内11匹がアカハネオンブバッタで、侵略が進んでいるようだ。は~い今日はここまで。”水曜日は雨が降らないネ”の声を聴きながら帰ります。(T・O)

産卵期にはオスが赤紫色になるイタセンパラ

何処にいるか分かりますか キイトトンボ

四つ葉のクローバーに似た水草デンジソウ(田字草)

花や葉を見ると清々しい気持ちになる蓮

15期生7月6日の講座報告

年月日 : 2022年 7月 6日 (水)  晴

講座名 : 農業体験

講師  : 柴田美治先生(南いきいきファーム推進会 会長) 笹野鉄夫さん他

場所  : みないき農業塾圃場(堺市南区)

 初めての農業体験は、堺市南区にある約30アールの広さの圃場で行われた。台風崩れの雨が朝に上がり、到着した時は日が差すほどの天気になった。暑くなりそうだ・・・ 午前は夏野菜の収穫と袋入れの実習だ。三つの班に分かれ、収穫方法の説明を受けて、アシスタントと一緒にそれぞれの持ち場に向かう。キュウリやナスは屋外なので良かったが、ビニールハウス担当のトマト班は40℃にもなる室内での作業なので、大変だったそうだ。 収穫は30分ほどで終わり選別作業になったが、連日雨が続いていたせいかキュウリの太りすぎやトマトの実割れなすの表面の摩擦傷等もみられた。畑には収穫した野菜以外にオクラ、カボチャ、甘長ピーマン、枝豆、サツマイモなど作付けられて成長が待たれている。

袋入れ作業は、農作物用「防雲袋」(ボードン袋)と言って穴あきの曇らない袋を使う。野菜の表面を拭き、計量し、形を揃えて袋に入れる。収穫から出荷までの作業は思っていたより手間が掛かる物だと実感した。昼休みに規格外品を格安で分けて頂くことが出来、新鮮野菜を両手いっぱい手にする講座生の姿もあった。

午後は座学で、野菜作りの楽しみ方を体験談を交えながらお話して頂き、その後講座生からの質問にも答えて頂くことが出来た。 農業は日常の管理が大変なのと、猛暑と日照りや逆の大雨、長雨など天候の影響を受けながら苦労して野菜を育てて、それを収穫する喜びは大きい事だろうと思うと共に感謝です。   講座は、30℃を超える暑さのため少し早めに終了した。 (S.Y)                                            

私達が収穫しました!

カメムシの被害に遭ったナスです。規格外になります。

ジャガイモ計量中。以外とむずかしいよ!

作業終了。沢山売れますように!         

里山保全部会の7月活動報告

月 日 :  7月1日 (金)

場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

参加人数 :  12名

活動内容 : 今年は 最速の6月梅雨明け、本日は気温37度予想の活動日になりました。

 山組は前月に引き続き、新しく活動の舞台になる山の山道を作る作業です。 傾斜のきつい箇所は前月同様、山の木で階段を作り登り易い山道にしました。また、新しく活動の舞台になる山の植生調査を実施しました。

 畑組は先月植えた黒豆畑の草抜き、順調に生育していることにひと安心、そして3月に植えたじゃかいもをどっさり収穫、本日の参加者で分けて持ち帰りました。(O.N)

気温37度予想の猛暑日だが頑張るぞとスタート

切り拓いた山道を歩き易いよう丁寧に整備

木を伐り、切り開いた山道

新しく活動の舞台になる山の植生調査

黒豆、里芋も順調に生育。雑草も負けずに順調に生育

どっさりジャガイモを収穫。本日の参加者で山分け

2022年7月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : osnc

マップ作り部会の6月活動報告

日 時 : 2022年6月27日

場 所 : あまの街道陶器山尾根道 (陶器山トンネル上の休憩所~大野台西住宅地付近をABCに区切り一年間定点観察する)

参加者 : 10名

今日はオカトラノオが咲いていると聞き、番外ではあるがまず観察場所と反対の北の方に向かう。<北地区> 白い小さな花を沢山付け、尾を横に伸ばして咲いているオカトラノオ(丘虎の尾)が群生している様は何か優しい風情である。ムカゴを付けたオニユリはまだ青い蕾。 木本で咲いていたのは淡紅色の長い花糸が美しいネムノキ。夕方花が咲き始め、逆に葉は閉じて垂れ下がる。漢字名の(合歓の木)は「眠る木」が訛ったもの。落ちていた花には微かに甘い香りが残っていた。そしてシャシャンボ(小小坊・ツツジ科)(C地区にも)白い壺状の花が下向きに並んでいる。熟した果実はツツジ科の中では一番美味と云い、変わった名前も実の成り様から付けられたものらしい。冬の訪れが待ち遠しい。

集合場所に戻り改めて観察を開始するが、陶器山の1ヶ月の変化に驚かされる。5月に私達を楽しませてくれた樹々の花の多くは実になり始めており、変わりにトウネズミモチ(全域)の白い花が満開であった。 草本では特にC地区で色々な花が咲き始めていた。

<A地区> 陶器山のネジバナ(AC地区)は色鮮やかで立派。濃いピンク色の小さな花をらせん状に沢山付けている。 木本ではマルバハギが咲き始める。ネジキの下向きに付いていた白い花は首をもたげて上向きにカッチリした実へと変身。ガンピ(雁皮)(AB地区)は花の形そのままの細長い実に。ナツハゼ(全域)はもう少ししたら、もっとツヤツヤした可愛らしい実になることだろう。

<B地区> 新たに草本ではアレチギシギシ、ウラジロチチコグサ、ムラサキツユクサを、 木本ではアジサイ(陶器山では少ないようだ)、葉の変形が激しいがアオツヅラフジと思われるもの、アカメガシワ(BC地区)の花を確認する。

<C地区>アカツメクサ、紫色の小さな花を頭に沢山付けたアレチハナガサ、ウスベニチチコグサ、オオバコ、まだ蕾だがガンクビソウ(雁首草・花の付き方がキセルの雁首を思わせる)、黄色の小さな花のコナスビ、薄紫色のトウバナ、草丈は短くてもピンク色の5弁花が目立つハナハマセンブリ(花浜千振)、ヤブガラシ、ヨウシュヤマゴボウ(ヤマゴボウ科、洋種山牛蒡・洋種は帰化植物を指す。なおヤマゴボウは有毒で、漬け物などに使われている山菜の“山ごぼう“はキク科で全く異なる) 木本では5月に蕾だったザクロが花と若い実に、他にナンテン、マサキの花を確認する。またナワシロイチゴの実が真っ赤に熟しており皆見つけては味わう。

陶器山では色々な樹木の花を間近に観察する事ができたが、その花々が食べられる物、面白い物、綺麗な物など様々な果実になると思うとまた楽しみである。 (文・写真 Y.M)

オカトラノオ

シャシャンボ

トウネズミモチ

ネジバナ

アカメガシワ・雌花

ハナハマセンブリ

 

15期生6月29日の講座報告

年月日 : 2022年 6月29日(水) 晴

講座名 : 深泥池と京都府立植物園

講 師 : 竹門康弘先生(京都大学防災研究所准教授)・京都府立植物園協力会ガイド

会 場 : 深泥池 ・ 京都府立植物園

日本で唯一、生物群集として天然記念物に指定されている深泥池(みぞろがいけ)を観察したが、観察前の予備知識としてポイント1.暖温帯にあるのに低層湿原(熱帯、暖温帯で発達しやすい)と高層湿原(寒冷な地域で発達しやすい)の両方の特徴を持つ珍しい湿原である。ポイント2.14万年間もの長い間湿原環境が継続されている。(尾瀬ヶ原は4万年ほど)ポイント3.北方系の生物と南方系の生物が共存している多様な生態系が存在している。ここの特徴の一つである浮島はハリミズゴケが堆積したもので夏場はメタンガスが溜まって浮かび上がり、冬場は水面下に沈むそうである。水面にはジュンサイやタヌキモ等の水生生物が繁殖しているその中に水生生物が掻き分けられて浮島に向かって水路が出来ている。これは何と鹿が浮島へ泳いで行く水路なのだ。鹿は安全な浮島を寝床としており鹿が増えて周囲の植生や浮島の破壊や脆弱化の被害が出ている。数多くのトンボ類がいるのも特徴の一つである。今回はラッキーなことに国内最小のハッチョウトンボが私達の目の前の水際に飛来して皆を喜ばせてくれた。ここでの活動が長い先生も初めての体験で驚かれていた。シカ害、水質の変化による生態系への脅威、外来生物の繁殖等からこの自然を保持するには保全の基本を理解してもらい、保全して得られるメリットを人に還元することが大切である。との考えを基本に日々活動されている先生やボランティアの皆さんに感謝です。

京都府立植物園ではガイドして頂いたが花の少ないこの時期と暑さが重なり内容的には少し寂しかった。今回は案内頂いた範囲も広い園内のごく一部となったので春や秋の良いシーズンに来て京都府立植物園を満喫してみましょう。今日はこの猛暑の中を皆元気で終了出来ました。お疲れ様でした。

暑さも何のその、先生の説明に聞き入る受講生

ラッキー 浮島にいるハッチョウトンボが目の前に

黒い粒の捕虫嚢でミジンコを捕えるオオバナイトタヌキモ

ハナイカダ 若葉は天ぷらやおひたしで食べれるそうですヨ

 

石ころ部会の6月活動報告

月 日:6月24日

場 所:和歌山県橋本市 紀の川(橋本橋の近傍)

参加者:18人

活動内容:

 梅雨の真っ只中、晴れはしたものの記録的な猛暑。熱中症が気掛かりだが、橋本駅から紀の川の河原へと足を進めると、北の和泉山地、南の紀伊山脈の間を悠然と流れる紀の川と広大な河原の絶景に息を飲む。源流は奈良県の大台ケ原、奈良では吉野川、和歌山では紀の川と名を変え、紀伊水道にそそぐ大河である。地質学的観点から今回も佐藤隆春先生に紀の川や橋本市周辺の地層の解説をお願いした。当地は三波川変成帯や四万十帯など、多くの地層が入り組んでいることから、上流からの石のみならず近傍の石も入り交じり、その種類も多いだろうと推測される。ひとり2個以上の石ころを持ち寄ることとし、18名の参加者は時を忘れて河原をさまよった。ヨシキリのさえずりも耳に心地よかった。

 一か所に持ち寄られた大小様々な石ころの最終鑑定は佐藤先生にお願いした。まとめとして:

  • 合計16種類(以下に下線で示す)の石ころが確認された。
  • 一番多かったのは四万十帯・秩父帯のチャートであった。チャートはプランクトン(放散虫)の殻が海底で堆積したものであるが、同じ地質帯のものとして他に赤色泥岩緑色岩も観察された。(赤色泥岩と赤色のチャートは酷似しており、素人には判別困難)
  • 2番目に多かったのは三波川変成帯の結晶片岩であった。プレートの沈み込みに伴う高圧により既存の岩石が変成したものであるが、元の岩石や色あいの違いから様々な名称がある。今回は緑色片岩黒色片岩珪質片岩砂質片岩が確認された。
  • 他には和泉層群の砂岩礫岩;領家帯の花崗岩閃緑岩斑レイ岩;火山岩類として流紋岩(石英斑岩)玄武岩質安山岩も観察された。他に緑簾石石英もあった。20㎝大の岩石の小さな空洞を注意深くみると無数の小さな水晶(石英の結晶)があった。

 追記: 写真班の佃さんが撮った河原のヒバリが可愛らしかったのでアップロードしました(ヨシキリだと思ってシャッターを切ったが実際はヒバリだったそうです)。 当月当番の平谷さんから母岩の空洞に見える小粒の水晶群の拡大写真を頂きましたので、それもアップしました。宝石拾いも身近に感じるようになりました。暑くて楽しい一日でした。(I.S)

紀の川の河原で石ころ拾い

河原の石ころ鑑定

河原のヒバリ と 水晶

いのちの営み探検部会の6月活動報告

実施日   :  2022年6月20日 (月)

観察場所  :  烏帽子形公園

参加人数  :  26名 

テーマ   :  虫こぶって何?

 ハイキングなどで野山に出かけた時に、植物の葉や茎が異常な形やこぶ状に変形しているものを見かけることがあります。これらは虫こぶ(虫えい)と呼ばれ、昆虫が植物にはたらきかけることで作りだされる。多くは、タマバエやタマバチ、イチジクコバチ、アブラムシなどの仲間の昆虫によってさまざまな植物に作られる。昆虫と寄主植物の組み合わせによって虫こぶの形や色は色々なものがある等、簡単な説明の後、観察開始。

 最初に公園の入口のエゴノキを観察すると、春巻きのようにきれいに巻かれた葉を発見。これは虫こぶではなくエゴツルクビオトシブミという昆虫のゆりかご。成虫は7~9mmのオトシブミの仲間。巻いている葉を開いて見ると小さい卵も観ることができた。別のエゴノキではバナナの房のような形のエゴノネコアシという虫こぶも見つけた。また、エノキでは葉の表面に多数の小さないぼ状の膨らみがついているものを見つけた。これはフジダニの一種により形成されたエノキハイボフシという虫こぶらしい。他にもアラカシの葉でも同じようなものが見つかったがたぶん同じような虫こぶだと思われる。

 昼食後は、観察で採集した虫こぶと、あらかじめ準備していたエノキのエノキハトガリタマフシ、コナラのナラメリンゴフシ、サクランボのミザクラハベリフクロフシ、ヨモギのヨモギハエボシフシの虫こぶを詳しく調べた。エゴノネコアシの外側は堅そうだがカットしてみると内側はふんわりした感じで柔らかそう。中には白い粉状のものと5~6匹のアブラムシが確認できた。ヨモギハエボシフシの中からはヨモギエボシタマバエの幼虫を観ることできた。   (K.I)

エゴノキの葉を器用に巻いて作ったエゴツルクビオトシブミのゆりかご

ヨモギの葉の表面に形成されたヨモギハエボシフシ

エゴノキの虫こぶエゴノネコアシ

エゴノネコアシの内部には多くのアブラムシ(エゴノネコアシアブラムシ)がいた

ヨモギハエボシフシの中にはヨモギエボシタマバエの幼虫と蛹(右)?

部会中にこんな珍客がちょろちょろとオオシラホシハゴロモの幼虫だそうです

 

 

15期生6月22日の講座報告

年月日 : 2022年 6月22日 (水) 曇

講座面 : 昆虫入門②

講 師 : 鈴木 真裕 先生 (大阪公立大学大学院)

場 所 : 堺自然ふれあいの森

今日は昨年10月の「昆虫入門」講座の2回目である。先ずは前回の復習も兼ねた座学で、昆虫は6本脚の生物、クモは8本脚なので昆虫ではありません。世界には確認された昆虫は100万種、植物の27万種よりはるかに多く、まだまだ新種の発見が予想されるので、もっと多くなりそうである。昆虫の名前を調べる第一歩はその昆虫が、どの「目(もく)」に属しているかを知ることで、生物の分類単位の1つである「目」は昆虫では30目ある。その昆虫目のトップは皆知っているクワガタ、ホタル、テントウムシなどのコウチュウ目、2位はハチ目、3位はチョウ目、ハエ目、カメムシ目がトップ5である。コウチュウ目は2枚の翅は重ならず、カメムシ目は2枚の翅が重なっている。ハエ目は翅が2枚、ハチ目は4枚でアブの仲間はハエ目。アブラムシはカメムシ目で口が針になっている。アメンボウもカメムシ目で、カメムシ目は見た目(姿)が多様性である等、同定する時のポイントを習った。

後半は前日の雨も上がったフィールドで昆虫採集。野外の蒸し暑さにも負けず雑木林、畑、田んぼ等を昆虫を探して回ること1時間余り、その後教室で図鑑を手に、すぐに名前が分かる種や判定が難しい種は先生の助けも借りて同定を行った。いろんな昆虫が採集出来る、ふれあいの森は昆虫たちには適した環境がであること、残しておきたい場所であるのを確認して終わりました。(T・O)

暑さに負けず昆虫採集

網は開くのは簡単、たたむのは難しいヨ❕

ヤゴは陸地(半水生)で生活するムカシヤンマ

翅が赤いのでよく目立つベニホタル

吟行部会の6月活動報告

第119回吟行部会、6月活動報告

実施月日 : 令和4年6月18日(土)

実施場所 : 光明池周辺

参加者 : 13名

曇天ながら、光明池駅を出発、よく整備された緩やかな登りの林を抜けて、光明池畔に到着。雨乞い蛙像から、池の畔を歩く。 川鵜や鯉等との出会いを楽しみ、植物観察しつつ、美しい光明池大橋へ。その中央で手を叩くと、その反響も面白い。 その直ぐ近く、池に隣接する《こうみょういけ茶論》さんにて、昼食、句会、更には、美味しいお抹茶とお菓子をいただき、大満足で、帰路のバス、でした。 (文責:村上)

当日参加者の代表句・・・・・・兼題 : 麦の秋、紫陽花、青嵐、麦酒(ビール)

  • 一粒の水滴光る花菖蒲        尚文
  • 本堂の甍が光る立夏かな       ゆう一
  • 碁盤の目黄金に染まり麦の秋    たけみつ
  • 清流の魚籠に三本缶ビール      洋々志
  • 朴の葉の返りて白し青嵐       まさこ
  • 泥染めの田を起こすごと青嵐                ゆき雄
  • ふる里は雨の匂ひやかたつむり    美枝子
  • 紫陽花の首定まらぬ花瓶かな      流以
  • ヤゴに名を付けて見守る空青し    河笑流
  • 棚田なるその一枚に麦の秋      都史子
  • プーチンよ戦いやめよと麦の秋     桂子
  • 子連れ鳬往なしつ農夫早苗植ゑ    ふじ乃
  • 麦の秋砲弾ききし麦のあり       楠子
  • 仏より紫陽花愛でる古刹かな     万未知

当日句 特選二句

  • 河鵜行く底に雲ある今日の池     美枝子
  • 河鵜立ち身を整える水鏡        流以

15期生6月15日の講座報告

年月日 : 2022年 6月 15日 (水)  曇り

講座名 : 磯の生物観察

講師  : 山田 浩二 先生(貝塚市立自然遊学館 研究員)・施設担当者

場所  : 水産技術センター・豊国崎海岸

梅雨入りして二日目の曇り空の中、多奈川駅から歩いて25分、水産技術センターに到着した。同センターでは大阪湾を対象に、海を守る・浜辺を再生する・魚を調べる・魚を増やすと言う役割を担っているそうだ。ビデオを交えての説明の後、館内の展示コーナーや栽培漁業の為の稚魚飼育槽の見学をした。それぞれの水槽にはキジハタやトラフグの稚魚・成魚、それにヒラメの成魚等が元気に泳いでいた。側に緑色の泡が立っている水槽が有り説明によると、ワムシ(プランクトン)と言う生き餌を培養しているそうだ。人間からはルーペで見ないと確認出来ないくらい小さいのだが、稚魚はこれを目でしっかり確認して食べることが出来るので生物飼料として適している。

午後は、大阪に残された貴重な自然海岸“豊国崎海岸”に移動して生物観察の始まりだ。先生から採取方法や注意点等の説明を受けて、思い思いの場所に採取しに行く。波打ち際で石をひっくり返して貝やカニを見つけたり、海藻に隠れている魚を探し出したり、皆真剣だ。 突然の「タコ捕れた!!」の声に歓声が上がった。 一時間の採取の後は同定作業だ。 沢山のウニ・ヒトデ・ナマコ・アメフラシ・10種の貝類・海藻・ドロメやギンポの魚類・タコまで・・・・・ 生物の多さに一同感激!採取した生物は観察終了後、海へリターン。豊かな豊国崎海岸の自然を大事にしたいと思った。          (S.Y)

ルーペ出して!この瓶の中のワムシ見たい!!

ウニ捕まえたよ!食べるにはちょっと小さいね。

僕マダコの子供です。海に帰って立派な大ダコになります。

先生を囲んでの同定作業です。

ウォーキング部会の6月活動報告

ウオーキング部会 第56回例会

行先 : 奈良 「斑鳩の里」

実施日: 2022年6月9日(木)

参加者: 32名

新型コロナによる感染も減少傾向になってきた為、今回は府外でのコースとした。 JR法隆寺駅からスタートし、法輪寺、法隆寺、龍田神社などの寺社を経てJR王子駅まで約10kmを歩いた。 中宮寺や法隆寺付近では小中学の修学旅行生と出会った。 梅雨入り前で天気は良く、日中は30度前後となり、歩いていると汗が出たが木陰で休憩を多く取るようにした。 法輪寺に行く途中の里山では梅雨入りの少し前に咲く花といわれる栗の花などが見られた。(M.A、写真S.H)

15期生6月8日の講座報告

年月日 : 2022年6月8日(水)晴れ

講座名 : アウトドアの安全

講 師 : 平木 祐治 先生

会 場 : 堺市立栂文化会館

午前は座学でアウトドアで一番多い切り傷、擦過傷は傷口を水洗い、出血が多い場合は直接圧迫止血(10~15分)、そして傷テープはかさぶたをつくらず早くきれいに治るジェル状の(湿潤療法)傷テープが良いそうである。熱中症の症状と対策、毒蛇、蜂、野生動物による狂犬病、毒キノコ、ニラと水仙を間違えて食べることも有るなど具体的な対策と予防や受診が必要な症状について学んだ。

午後は実技で三角巾を使って基本的な折り方を学び、頭頂部・腕・膝・下肢のケガの際の巻き方、足首を捻挫した際の固定の仕方等を実際に練習した。隣の人に巻いてあげたり、教え合ったりし熱心に取り組んだ。心肺蘇生法として、人形を使って心臓マッサージの練習とAEDの使い方も学んだ。マッサージは心臓(位置は左胸でなくほぼ真ん中)の上に手を組合せて重ね、手のひらのふくらみの部分で、肘を伸ばして真上から押し下げる。マッサージを始める前に必ず救急車の依頼とAEDを探して持って来てくれように周囲の人にお願いしておくことが大事です。こんな状況に遭遇するかもしれないので、しっかり学んだ。 (T・U)

頭頂部の傷の手当ってこうかな?

ノドに巻くと苦しいのでアゴで結びます。

三角巾を腰に巻いて本結び、引き抜く・出来た?

心臓マッサージ 腕を伸ばして真上からが基本

14期生の6月8日補講講座報告

月 日:2022年6月8日(水)晴れ

講座名:自然公園の観察①

講 師:武田敏文先生 3名のガイドの皆さま

場 所:くろんど園地

 絶好のハイキング日和。準備体操後、3班に分かれて出発。川のせせらぎを聞き、滑らないよう注意して足を進める。白くかわいらしい花が印象的なテイカカズラはつる性の植物。花は初め白く、次第に淡黄色になりジャスミンに似た芳香がある。ムラサキ色の花はタツナミソウ。日当たりを求めて一方向に偏って咲き、とてもかわいい花の形。日本を代表するユリと言われるササユリ。白い花やピンク色の花でひっそりと咲いている。葉がササに似ていることが名前の由来である。

 昼食後、自然公園の意義は、自然の大切さを学ぶ環境教育の場であるなど興味深いレクチャーを受けた。後半コースのミズバショウの群生地向け出発。ウグイス、ホトトギスの鳴き声を聴きながら森林浴気分で心地よい。独特の匂いを持つがきれいな花を咲かせるドクダミ、トラの尻尾のようだと言われるオカトラノオなど観察しながら、ミズバショウの群生地に到着。葉っぱの大きさにビックリ!現在約2,500株あるそうで、ミズバショウの見頃は4月初旬。是非また訪れたいものである。

 次にモリアオガエルの泡巣がある池に案内してもらう。カエルは水中で産卵するのがほとんどだが、モリアオガエルは水面上にせり出した木の枝などに白い卵塊を産みつける。ガイドさんも初めて見るというモリアオガエルが池の中で、私たちを見張るように卵塊の見える位置に心配な様子でじっとしている。親は大変だ。泳ぐ姿がかわいいく時間を忘れて見入る。今日一番の盛り上がりとなった。ガイドさん達のおかげで、沢山の自然に触れ楽しく充実した講座も終了。本日の歩行距離10㎞ほど全員完歩お疲れさまでした。(N.S)

ササユリ花言葉 『上品』『清浄』

日本には世界自然遺産は5つあります

ミズバショウとラクウショウ

モリアオガエル 赤い目がチャーミング

写真部会の6月活動報告

日 時 : 令和4年6月8日(水) 午前10時~12時

場 所 : 大浜公園・旧堺港・旧堺灯台

参加者 : 4名

 爽やかな天候に恵まれて大浜公園内の植物(杜若・菖蒲・睡蓮・紫陽花など)もカメラに収めることができました。 旧堺灯台は小さいながらも歴史を感じる風情があり、暫し撮影タイムを取りました。 少人数での部会になりましたが、ゆっくりと撮影できました。(M.F)

15期生6月1日・2日の講座報告

年月日 : 2022年 6月 1日(水)晴れ ・ 2日(木) 快晴

講座名 : 芦生の森一泊研修

講 師 : ネイチャーガイド 高御堂さん、三船さん、前田さん、藤原さん

会 場 : 京都大学フィールド科学教育研究センター森林ステーション芦生研究林

今回は待望の一泊研修で心浮き浮き笑顔で出発。1日目は昔ながらのかやぶき屋根の民家の集落である美山かやぶきの里を散策して宿に早めに到着。夜は15期がスタートしてから初めての一同での食事プラス懇親会で大いに盛り上がり、楽しい時間を共有した。

2日目は今回のメインである芦生の森のトレッキングツアーである。コースは由良川の源と言える谷で原生林の姿をよく留めている歩行距離約4kmの上谷コースである。お弁当をリックに入れてアカショウビンの鳴き声を聞きながら終点の杉尾峠を目指して長治谷作業所を出発して林道へ。スギ林を抜けた野田畑湿原には木地師の住居跡や植えられた黒松やスモモ、ヤマザクラが見られた。そうして、木々が芽吹いて新緑を鮮やかに爆発させている原生林へ。サワグルミ、トチの木、ブナなどの大木、クマハギされた杉や芦生研究林の天然林を代表するアシウスギ、モリアオガエルの白い卵塊、クマの越冬穴、ギンリョウソウ、アシウテンナンショウ、ニリンソウ、キンラン等々頭上から足元まで見るものがたくさんあり観察のネタは尽きない。2班に分かれてのトレッキングで後の班で大発見がありました。Hさんが足元の積もった落葉から先だけ頭を覗かせているキノコを見つけたのでガイドの方に見てもらうと、そのキノコが匂うかどうか確認した後「今出たての希少種のキイロスッポンタケ(匂いがしないので幼菌)です。」との答えに一同、びっくり キノコの専門の先生に連絡されてキイロスッポンタケは京都府内では絶滅したと考えられているキノコなので貴重な研究材料となりそうですネ。由良川の源頭部を確認し杉尾峠から日本海を望んで、谷を渡る心地よい涼風と共にトレッキングツアーは終了しました。自然が創り出した原生林の凄さを感じると共に未来にこの姿を残していく重要性を認識させられた。季節によっていろいろな表情を見せてくれる、この芦生の森をまた訪れてみたいものだ。好天に恵まれ、仲間たちと楽しく過ごした2日間でした。 (T・O、T・U)

トチの巨樹と集合写真

オオルリがいってらっしゃーい❣

新しいクマハギの痕

葉や枝が下向きなのは行きの重さに耐えるため

見つけたよ❕希少種のキイロスッポンタケ

花が葉の下にあるアシウテンナンショウ

植物部会の6月活動報告

日 時 : 2022年6月1日(水)

場 所 : 和田川・別所(堺市)

参加者 : 25名

 泉北高速鉄道の栂・美木多駅から御池台回りのバスに乗り、御池台5丁で下車。降りたバス停脇から直ぐに観察を開始する。

 まずはイネ科の小穂がこんもり密集しているカモガヤ、オニウシノケグサ。馴染みのブタナ、ヒメジョオン等をを見ながら近くの階段を上ると小さな広場が在り、先は長いがここでもゆっくり観察する。大きな紫色の花のムラサキツユクサ、白いトキワツユクサ。他にもホタルブクロやニワゼキショウ、キキョウソウ。木本ではハクチョウゲ。イネ科では繊細で美しいヌカススキ、ヒメコバンソウ、弓なりのカモジグサ等を観察。 さらに奥に進むと明るい高台に出て、金剛山などの山並みを見ながらゆっくりと下る。土手は白くなったチガヤが群生、ノアザミ、全隊に毛が多い黄色いセイヨウヒキヨモギ、ヤワゲフウロ、スイカズラやノイバラ(木本)等を見る。

 道路を渡って和田川横の農道を歩く。 ノゲシ、マメグンバイナズナ(分岐した枝に秩序正しく実を付けている)、刺のあるワルナスビ、紫のアレチハナガサ、ユウゲショウ、アメリカイヌホウズキ、ピンクの小さな花のキツネアザミ、アレチギシギシ、ナガバギシギシ、カギ状の毛が密生した実を付けているのはヤエムグラ。 足下にはコマツヨイグサ、コゴメツメクサ、コナスビの黄色い花に淡紫色のトキワハゼ。コモチマンネングサに、一回り大きなツルマンネングサの花は中々華やかだ。 木本ではクサギ、テイカカズラ、アカメガシワ等を見る。 川沿いにはツルヨシ(匍匐茎が地表を走る)、ナヨクサフジ、クサヨシ、涼やかな青紫色の花を付けているオオカワヂシャ(大川萵苣)は特定外来生物(ちなみに在来種のカワヂシャは準絶滅危惧種で花色が白っぽい)。 小型のイネ科ではホソムギ、オオスズメノカタビラ、カラスムギ、スズメノチャヒキ等を見る。

 昼食後、いよいよササユリを見に行く。花が大きく、色の濃いものなどがあり見応え充分で嬉しくなる。またウツボグサや珍しいソクシンラン(束心欄)も見られた。木本ではガンピ、モチツツジ、ウメモドキ等の花を見る。  盛り沢山の一日であった。  (文・写真 Y.M)

チガヤ

オオカワジシャ

ソクシンラン

ササユリ

ウツボグサ

クサヨシ

里山保全部会の6月活動報告

1    月 日 :  6月3日 (金)

2  場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

3  参加人数 :  14名

4    活動内容

  爽やかな好天に恵まれ14名参加の賑やかな活動のスタート。   畑組は3月に植えたじゃかいもの周辺除草に始まり、里山部会で初めてチャレンジする黒豆の畑づくりそして種蒔きしました。山組は新しく活動の舞台になる山に山道を作る作業に着手しました。  まずは山道とするルートを選択し、縄を張って道を確定。入口は少し傾斜があり階段にすることに決定。階段に使う木材を山の木で作り、木槌等を使って人力で完成させました。本日は困難な作業でしたが、作業後記念の写真撮影でバンザーイ。(O.N)

山に道をつけるのにまずルートを決めて縄を張る

本日黒豆の種をまく畑の草抜き          ・

3月に植付けたジャガイモも順調に生育

傾斜のきつい道を階段にする作業

完成した階段道

今日の作業は難題だったけどバンザーイと皆満足

14期生の6月1日補講講座報告

月 日:2022年6月1日(水)晴れ

講座名:琵琶湖の環境と薬用植物観察

講  師:滋賀県藤原主査、山浦 高夫館長(山科植物資料館)

場  所:滋賀県大津合同庁舎、日本新薬 山科植物資料館

 午前は、日本最大の湖である「琵琶湖の環境問題」についての講座。近畿の水がめと言われ、私たちの生活には欠かせない存在である琵琶湖の概要や価値についての話のあと、治水・利水の対策、1977年の淡水赤潮の大発生に伴う工場排水規制や石鹸運動などによる水質汚濁対策、ヨシ群落の保全活動など住民や地元企業が自治体と一体となって水環境を守ることに取り組んできたことや、近年は外来魚や外来水生植物の大量発生の問題やプラスチックごみ問題に取り組んでいる。現在は「琵琶湖」を切り口としてマザーレイクゴールズ(MLGs)により2030年の持続可能社会へ向けた13のゴールを設定しているなどの様々な環境保全対策の説明を聞き、水環境を守る大変さと大切さを認識した。今日の講座で滋賀県の皆さんに感謝の気持ちが湧いてきたようであった。

 午後は、日本新薬の山科植物資料館で薬草の観察。資料館の歴史や薬用植物がどんな薬に使われているかなどの説明を聞いて、園内の植物観察へ。園内には3080種の薬用・有用植物を栽培していて、回虫を駆除する薬になるミブヨモギやウコン、ベニバナ、コンニャク、レモン、アーモンド、アセロラ、ムクロジなど馴染みのある草木も多く、薬効などの説明を聞きながら、花や果実、葉っぱなどの匂いや味などを確認し、その度に感嘆の声が上がった。また世界三大珍植物と言われ、一生の間2枚の本葉だけを伸ばすキソウテンガイなどの珍しい植物や毒草なども紹介してもらいその特徴や効能を教えてもらった。最近の新薬はほとんどが科学的に合成して作っているが、長い歴史の中で薬草の果たしてきた役割は大切な遺産で、いつの日か自然の物から作る薬がもっと必要になるときが来るかもしれないと思った。(K.T)

資料館のミブヨモギ
この栽培・育種研究から始まった

これはどんな匂いかな?
何でもチャレンジします

食虫植物のハエジゴク
大きな口を開けて待ってますよ

これがキソウテンガイ葉っぱは2枚
1年で約20㎝伸びます

マップ部会の5月活動報告

日 時 : 2022年5月23日

場 所 : あまの街道陶器山尾根道 (陶器山トンネル上の休憩所~大野台西住宅地付近をABCに区切り一年間定点観察する)

参加者 : 11名

幸い天気にも恵まれ集合場所から早速観察を開始する。

<A地区> 陶器山に多いネジキが、至る所で優しい白色の壺状の花を鈴なりに付け控えめな甘い香りを漂わす。 ガンピ(雁皮・別名カミノキ)も思いのほか多く、淡黄色の先が4裂している筒状の花を10個ほど付けその存在をアピール。 クリーム色の小さな花を道一杯に落としているのはカキノキ(豆)・・・AB。大木になるニワウルシ(別名シンジュ神樹)も幼木は枝葉を傘状に伸ばしているので見分けやすく、今は穂状に小さな花をたくさん付けている(花については「綺麗とは言いがたいが作りは細かい」の表記もあるので又ゆっくり観察してみたい)AC。 ピンク色の葯の白い花をたくさん付けているのはコミノネズミモチだろうか。他にもシャリンバイ、スイカズラ、トウネズミモチ、ネズミモチAB、ノイバラA~C等が咲き始めていた。

 草本では ハハコグサやチチコグサの仲間の特定に悩むが 咲き始めていた紫のキキョウソウ(別名ダンダンギキョウ)AB、小さな黄色のコメツブツメクサAC、ヒメジョオンA~C、ルリニワゼキショウ、ユウゲショウ等の花に心が和む。 イネ科も今は花盛り{アズマザササ東笹、真っ直ぐなイチゴツナギ、繊細な(ハナ)ヌカススキ・・・A、弓なりのカモジグサB、コバンソウBC、小穂が密集しているカモガヤ(別名オーチャードグラス)C}など多様である。)

<B地区> ちょっと珍しいナナミノキ(七実の木・美しい赤い実を沢山付ける事から命名される)の小さな薄紫色の雌花を見付ける。 草本では 新たにトキワツユクサの白い花、ニワゼキショウBCを確認。

<C地区> Aでも見られたナツハゼ(夏櫨・夏にハゼノキのように葉が色付く事から付く)つやつやした鐘状の紅くなった花を付けていた。ちいさなピンク色の花を塊の様に付けたウメモドキ、そしてセンダン(背が高く花を間近に見ることが出来ず残念)、心惹かれる名前のソヨゴ(風に吹かれた葉がソヨソヨと音をたてるため付けられたとあるが漢字名は「冬青」こちらも気になる命名である)の薄緑色の雌花を見る。 

 今回も樹木の花を間近に見ることが出来、充実した一日を過ごす事ができました。(文・写真 Y.M)

ネジキ

ガンピ

ナナミノキ

ナツハゼ

ウメモドキ

スイカズラ

石ころ部会の5月活動報告

月 日 : 5月27日

場 所 : 奈良県生駒郡平群町 信貴山

参加者 : 17人

活動内容 : 前夜からの雨も早朝にはあがり、まずまずのハイキング日和。電車をいくつも乗り換えて信貴山口駅に、そこからケーブルカーとバスに乗り継いで朝護孫子寺の境内前に集まる。佐藤先生の信貴山の地形と岩石に関する簡単な説明を受けた後、境内に入り、張り子の虎や本堂を横目に赤い鳥居が立ち並ぶ長い階段を踏みしめて標高437mの信貴山山頂に到着。要所要所で佐藤先生の説明があり、地質や岩石の観察をした。今回見たものは様々な種類の安山岩(サヌキトイド、高マグネシウム安山岩、黒雲母安山岩)、黒雲母流紋岩(ザクロ石が入っているか)、安山岩の貫入の痕、流紋岩と花崗岩の境界など山盛り。野鳥のさえずりや道すがら目にした密やかに咲くキンランに癒されて心地よい思いで帰路に就いた。また訪れたいところである。

学んだこと:

  1. 生駒・金剛山地は花こう岩などの深成岩の岩盤が隆起してできた山である。
  2. 生駒山地の西側(大阪側)には南北に走る生駒断層帯があり、活動は今も続いている。
  3. 現在の生駒山地の標高は400m前後であるが、大阪平野の基盤とは2,000~3,000mの高低差がある。遠い昔の一時期、ここはアルプスの山々のようであったらしい。
  4. 西南日本は高熱のフィリピン海プレートの沈み込みにより地底の浅い所にマグマが形成され、それが随所で噴出して火山となった。信貴山もそのひとつである。
  5. 信貴山周辺には流紋岩、安山岩をはじめ多種多様な火山岩が分布しているが、そのマグマが基盤の花崗岩を貫いて噴出して固結したものである。その時のマグマの深さなどにより鉱物組成が微妙に変化するため、今回観察したような様々な岩石になった。(I.S)

    信貴山山頂へ

    山頂周辺の岩石

山歩き部会の5月活動報告

実施日 : 5月25日(水)

行き先 : 竜門山 (和歌山県・粉河)(標高756m)

コース : 粉河駅 10:00集合 (車相乗り)、登山者用駐車場~一本末登山口~田代峠~磁石岩~竜門山・山頂~明神岩~一本末登山口~登山者用駐車場 15:30頃    

参 加 : 30名

登山者用駐車場からスタートする。標高差は700mあり、かつ長い距離を歩くので、ランクはA~Bである。登山口までは、軽トラ道を登る。約1時間で登山口に着く。登山口にも駐車スペースがあり、家族連れはここまで車で来る。やっと山登りを開始する。さらに1時間ほどで田代峠に到着する。峠付近からこの地域にしか育たないキイシモツケ(シモツケはユキヤナギの仲間)の花が現れる。ここで昼食休憩。頂上に向かってさらに登ると磁石岩に到着する。この岩は、磁鉄鉱を多く含む蛇紋岩で磁気を帯びている。県の天然記念物に指定されており、磁石を近づけると、針が動く。この蛇紋岩は強い塩基性を示し、この地質に適合するキイシモツケが群落を形成する。頂上付近は、この花の独壇場となる。下山途中で明神岩に寄る。紀の川流域の景色がパノラマのように見える。登山口に戻り、駐車場に戻る。長い行程で結構疲れた。(Y.Y)

龍門山 A班

龍門山 B班

竜門山 キイシモツケ

竜門山 磁石岩

竜門山 展望台より

15期生5月25日の講座報告

年月日 : 2022年 5月  25日 (水)  晴れ

講座名 : シダ類の植物観察

講師  : 辻井 謙一 先生

場所  : ファインプラザ大阪・光明池緑地

 午前の座学では「シダ植物について」と「光明池周辺のシダ類」の講義だ。シダと言うと、花が咲かないのでマイナーな植物だと言う印象が強いが、ツクシ(スギナ)・ワラビ・ゼンマイ・コゴミ(クサソテツ)等身近な食材だと知ると親しみが湧いてくる。しかし種類が多くて同定するのは難しそうだ。 葉の色や姿と分岐、胞子嚢を入れる包膜の形・色・葉に付く部位等の特徴を確認しなければ決める事は出来ない。 パッと見ただけで分かるイノモトソウ・ノキシノブ・カニクサ・マツバラン等は楽だけれど、ベニシダ、イタチシダの仲間は手強そうだ。

午後は先生作製の“シダマップを”手に、ニュータウンの中に残っている雑木林の中を歩く。最初見たのはコハシゴシダとハシゴシダ。比べると何処が違っているかな?じっくり観察しないと分からないね! 暑い中しゃがみ込んで確認したり、裏返して胞子を見たり、多くの講座生が熱心に観察している姿が見られた。 写真を撮ったり、触ってみたり、思ったより時間が掛かる。時間内にクリア出来なくなりそうなので、初めて見るシダだけに焦点を合わせて速度アップを図った。 結果14カ所48種類のシダ類植物を観察したが、やっぱり今回観察したベニシダ類(7種)、イタチシダ(4種)を見分けるのは手強かった。    (S . Y)

座学の始まりです。スライドよく見えていますか?

コシダ 角のようにぴょんと飛び出している若芽が可愛い!

ベニシダ 包膜が少し紅紫色になっているのが分かりますか?

カニクサ 若草色の柔らかそうな葉に癒されます。

いのちの営み探検部会の5月活動報告

実施日   : 2022年5月21日 (土)

観察場所  : ならまち糞虫館・奈良公園

参加人数  : 17名 

テーマ    : 糞虫館見学と糞虫の観察

 本来であれば5月16日が活動日だが、今回は「ならまち糞虫館」の開館日に合わせて21日(土)に変更して開催。

 午前は糞虫館を見学、緑色、紫色、青く輝く糞虫たちを、まるでジュエリーショップのように美しく展示している。小さいものにはルーペや顕微鏡を備えて観やすく工夫されている。日本の糞虫、世界の糞の展示を一通り見学した後、糞虫愛が半端ない中村館長から糞虫について、日本には160種類の糞虫がいて奈良県では60種類が確認されている、中でも奈良公園は糞虫の聖地になっている等々の説明を受け、部会員も興味深く熱心に耳を傾けていた。

 午後からは奈良公園で糞虫観察。一同、棒切れでシカの糞を突っついたりひっくり返したりして糞虫を探す。そのうちに糞の塊の中に2~3㎜位の糞虫らしき甲虫を数匹発見。その近くで大きめの糞の下に青く輝く虫を見つけて歓声が。やっとオオセンチコガネをゲット。その後も次々と見つけることができた。

 いまにも降り出しそうな空模様の中、心配された雨にも合わず、楽しい大満足の部会となった。(K.I)

宝石のように美しいオオセンチコガネたち

糞虫の説明を聞く

シカの糞と糞虫(マグソコガネの仲間)

ルリセンチコガネ(オオセンチコガネ)

糞虫を観察

吟行部会の5月活動報告

第118回 吟行部会報告

実施月日: 令和4年5月21日(土)

実施場所: 和泉市・信太の森

参加者:  12名

今にも雨が降りそうな中、安倍晴明とその母の白狐で有名な信太の森に出かけました。先ずは、大楠が聳える葛葉稲荷神社に参り、旧府神社を経て、熊野街道へ。途中から、聖神社の大鳥居をくぐり、信太丘陵の坂道を登り聖神社の本殿へ。白鳳時代に創建された由緒ある神社の境内で、吟行句のネタ探しを兼ねて休憩。その後に鶴山台団地に隣接する鏡池、信太の森ふるさと館へ。ふるさと館の研修室をお借りして、昼食。引き続き句会を開催しました。途中、雨にも会わず暑くも無く楽しい句会でした。(文責:松下)

当日参加者の代表句    兼題 「立夏」 「柏餅」 「桐の花」 「麦わら」

  • 光る海思わず停める立夏かな          尚文
  • 柏餅祖母の手際が蘇る               ゆう一
  • 青空に花の挿すごと桐の花            たけみつ
  • 麦わらの散らばる牛舎昼静か           洋々志
  • 桐の花ひと際高し天を突く             まさこ(投句)
  • 初物は豆飯と決め老いの卓           ゆき雄
  • 山に来て山の脹らむ立夏かな           みえこ
  • 麦わらの帽子記憶のワンシーン        河笑流
  • 知床の海の深さよ夏嵐              流以
  • 忠魂碑村人供ふる柏餅              ふじ乃
  • 桐の花落ちて大樹を知りにけり         都史子
  • 年ごとに立夏を待たず半袖に         楠子
  • 空の青かの国想う立夏かな           万未知

当日句  特選二句

  • 万緑に浮かぶ朱色や和泉の社(しゃ)        ゆき雄
  • 万緑の大樹を守る石狐             万未知

15期生5月18日の講座報告

年月日:2022年 5月 18日 (水) 晴 

講座名: 浜辺の植物観察

 講師 : 大阪自然環境保全協会理事  木村 進 先生 

 場所 : せんなん里海公園

 爽やかな好天で干潮の時間にも恵まれ、格好の浜辺の観察日和であった。せんなん里海公園は人工的に整備された公園であるが、泥質・砂質・礫質海岸、崖地があり、大阪府では浜辺の植物観察に適しているそうである。日射、強風、乾燥、塩分・潮の満干による環境の影響等を受け独自の形態・生態をしていることに注目して観察するが大事である。

 崖地では、ウバメカシ、ヒメユズリハ、トベラなどの木が断崖に張り付くように成長していて、下にはオニヤブソテツなどのシダが見られた。 砂質・礫質海岸ではハマヒルガオ、ハマボウフウ、ハマゴウ、ハマボッスなどの花が健気に咲いているのが見られた。 オカヒジキ、ハマダイコン、ツルナは食べられるそうで、皆で試食してみた。 河口ではヒトモトススキが見られ、何と生駒でも見られるとのことだった。 クサイチゴの群生地があり、美味しく頂戴して目で舌で学習した一日だった。(U.T)

クロマツ この枝で3世代の松ぼっくりが見られた。

ハマヒルガオ 小さくても健気に花を咲かせていました。

オカヒジキ 試食したら少ししょっぱかった!

ツルナ これも試食。青臭いような味わい

14期生の5月18日補講講座報告

月 日: 2022年5月18日(水)晴れ

講座名: 里山の竹の間伐体験とクラフト作り

講 師: 田淵武夫先生(富田林の自然を守る会代表)

     カレッジ里山保全部会 野間様 牧野様

場 所: 滝谷・奥の谷

 暑いぐらいの良い天気に恵まれ滝谷不動駅から奥の谷まででひと汗かき到着。田淵先生に里山の成り立ちと保全活動のお話を聞き、この自然を維持していくことの大変さがじわじわとわかってきました。竹切は危険が伴うためヘルメット、スパッツ、滑り止めのアイゼン?革手袋、最後にノコギリとダニ除けスプレーで準備OK。この辺り元はミカン山だったとのこと。山を守るには竹を全部は伐れないし設計図どおりにはならないため「順応的管理」方法を取らざるを得ないなどのお話。植物のガマズミ、ウツギ(卯の花)などの説明や手入れをしている森としていない森の比較、竹は3ヶ月で10mも成長すること、竹藪の竹は全て同じクローンであること、竹は幹が空洞の為【節】で弱さを保持している、では竹はどの科の植物でしょうか?じつはイネ科の草本と聞いて一同驚きました。やっと目指す竹林へ到着。富田林の自然を守る会のお手伝いの方から見本の伐り方を教えて頂き、講座生の実習開始、倒す方向を見定めノコギリを使って交代しながら切り倒しましたがなかなか難しくしんどかったですね。2mぐらいにさらに切り(たまきり)竹細工用に担いで運んだ。

 午後は、皆さん何を作るか思案しながら決め、思い思い太い竹や細い竹を切ったり削ったり、先生に教えてもらってるのか、作ってもらってるのかわからない人もいませんでしたか?最後はなんとか作品として出来上がりました。よい季節でよい体験できました、お手伝いいただいた方たちにお礼申し上げます。(hiro)

ヘルメットに革手袋 準備OK

目指す 竹林

初めての竹切 頑張って!

これは「花入れ」見事ですね

野鳥部会の5月活動報告

月 日 : 5月18日(水)

探鳥地 : 大阪城公園

参加者 : 25名

鳥種数 : 17種

 申し分無しの好天気、日中は暑くなるとの予報。鳥の渡りシーズンは終盤を迎えるが、渡り鳥の通過地となる当公園に、はたして夏鳥は残っているだろうか?そんな心配をしながら先ずは市民の森へ、直ぐにキビタキを狙っているというカメラマン集団に出会うが、「なかなか現われない」とのことでその場を離れ歩を進めていくとようやくメボソムシクイの鳴き声が・・・姿は・・青葉に見え隠れしてなかなか全身を見ることが難しい。

 次の音楽堂から玉造門に通じる森ではシジュウカラの親子やスズメ、ハシボソガラスの幼鳥が我々の目の前をばたばたと拙く飛ぶ。途中「カラスに注意」の看板があったのは親鳥が神経質となる子育てシーズンだからか、他にメジロ、コゲラ少数。そして桜広場周辺ではハシブトガラスの大集団。いつも小鳥に出会うことの多い豊国神社裏もシジュウカラとスズメ、ムクドリばかり。午後は桜門から本丸を通り飛騨の森を回るがツバメ、イソヒヨドリを追加するのみで成果は得られない。堀の水面もカワウ、アオサギの他は全く水鳥の気配無し。結局、青屋門を出た所で予定より早い鳥合わせし、解散となった。

この時期の大阪城公園はカラス、スズメ、シジュウカラ、ムクドリ等の子育て場所になっているためか、何処へ行ってもこれら鳥のファミリーや幼鳥が目立ち、微笑ましくもあり親しみが湧く探鳥会となりました。

(番外編)解散後、一部の人は情報の有った全く反対側の教育塔まで足を伸ばし、お目当てのキビタキに出会うことが出来ました。綺麗な囀りも姿もばっちり。その近くではおまけのチョウゲンボウの姿も! (M.A 写真K.T、K.I)

メボソムシクイ

ハロ(日暈)

スズメ(幼鳥)

シジュウカラの親子

珍しいゴマダラチョウが!

キビタキ