第118回 吟行部会報告
実施月日: 令和4年5月21日(土)
実施場所: 和泉市・信太の森
参加者: 12名
今にも雨が降りそうな中、安倍晴明とその母の白狐で有名な信太の森に出かけました。先ずは、大楠が聳える葛葉稲荷神社に参り、旧府神社を経て、熊野街道へ。途中から、聖神社の大鳥居をくぐり、信太丘陵の坂道を登り聖神社の本殿へ。白鳳時代に創建された由緒ある神社の境内で、吟行句のネタ探しを兼ねて休憩。その後に鶴山台団地に隣接する鏡池、信太の森ふるさと館へ。ふるさと館の研修室をお借りして、昼食。引き続き句会を開催しました。途中、雨にも会わず暑くも無く楽しい句会でした。(文責:松下)
当日参加者の代表句 兼題 「立夏」 「柏餅」 「桐の花」 「麦わら」
- 光る海思わず停める立夏かな 尚文
- 柏餅祖母の手際が蘇る ゆう一
- 青空に花の挿すごと桐の花 たけみつ
- 麦わらの散らばる牛舎昼静か 洋々志
- 桐の花ひと際高し天を突く まさこ(投句)
- 初物は豆飯と決め老いの卓 ゆき雄
- 山に来て山の脹らむ立夏かな みえこ
- 麦わらの帽子記憶のワンシーン 河笑流
- 知床の海の深さよ夏嵐 流以
- 忠魂碑村人供ふる柏餅 ふじ乃
- 桐の花落ちて大樹を知りにけり 都史子
- 年ごとに立夏を待たず半袖に 楠子
- 空の青かの国想う立夏かな 万未知
当日句 特選二句
- 万緑に浮かぶ朱色や和泉の社(しゃ) ゆき雄
- 万緑の大樹を守る石狐 万未知