MONTHLY LETTER 15号(10月14日発行)

ML15号

 

今回、編集ファイル消失のため訂正を加えることができませんので、以下の訂正箇所をお含み下さい。(編集部)

【訂正箇所】

①南大阪昆虫記

<最終行>  ×「珍しくメスの方がカラフルな蝶食草はスミレ類」 → ○ 「珍しくメスの方がカラフルな蝶食草はスミレ類」(蝶の後に句読点。が漏れ)

<写真内説明>  ×「サカハチョウ」  →  ○「サカハチチョウ」

②野の花このごろ

< 表題 >   ×「ハギの花」  →  ○「秋のシソ科の花」

<表現・11行18行目>  ×「チソ」 → ○「シソ」

 

 

2020年10月14日 | カテゴリー : MONTHLY LETTER | 投稿者 : osnc

植物部会の10月活動報告

月 日 : 2020年10月7日(水)

観察場所 : 河内長野市ボ谷林道

参加者 : 42名

 今年度最初の部会は、南海天見駅に10時過ぎ、14期の講座生4名とスタッフを加えて総勢42人が集まった。挨拶もそこそこに、3班に分かれて直ぐに1班が出発。夕方は降雨との予報だが昼間は心配ないようだ。集落を抜けて直ぐにボ谷林道入口にさしかかる。その辺りは秋真只中。早速にアキノタムラソウやキンミズヒキ、ヒヨドリバナ、オトコエシ、ダイコンソウ、アオミズ、ヒメジソ、ヒガンバナの花を見つける。沿道は一面にハナタデが続き、途中ヤマハッカやウド、ヤブマメ、スズメウリやヤブミョウガの実を見つける。いよいよ杉の林下が続く山道へ踏み込むと、植生が変わった。道の脇はシュウブンソウ、ノブキ、ヌスビトハギ、ガンクビソウ、ウマノミツバ、ケヤブハギ、クサアジサイがあちこちで花や実を付けている。その中にヤマジノホトトギスやツリフネソウ、アキチョウジ、マツカゼソウ等の花を見付けると歓声が湧き撮影タイム。珍しいヤナギタデやホオズキの仲間、ヤブタバコ、ハナミョウガ、イヌコウジュ等を観察し、ボ谷林道の中ほどで昼食を取る。午後はアケボノソウの花を最後に登ってきた道を戻った。帰りに脇道に入ると、ミゾソバとツリフネソウの群生地を見付ける。その先にはイナカギクが咲いており、一面の花園、それには皆大満足でした。今回の収穫はナス科のハダカホウズキ、ヤマホオズキ、イヌホオズキ、マルバノホロシと4種のホオズキを比較観察できたことと外来種がほとんど入ってきていない貴重な場所で70種以上の秋の草花や実を観察できたことでした。(M.K)     (写真:M.A&M.K)

ヤマジノホトトギス

アケボノソウ

ヤナギタデ

ヤマホオズキ

マルバノホロシ

ツリフネソウとミゾソバの群生

里山保全部会の10月活動報告

1    月 日 :  10月2日 (金)

2  場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

3  参加人数 :  16名

4    活動内容 : 

 畑組は本年2月以来7か月ぶりの活動で畑は草茫々の状態。草刈り機も使って畑組全員で除草作業。草の中から里芋が元気な顔を出しました。来月植付けするため耕して畝傍を作りました。

山組は山の竹林に10m四方の広場を作るため、ロープで場所を囲い、囲い内に伐採して枯れて放置されていた竹類やごみを取り除き清掃しました。  (O.N)

畑の除草

竹林の広場づくりのための整理作業

畝傍づくりした畑

マップ部会9月活動報告

月 日  :  9月28日(月)

場 所  :   松尾寺周辺

参加者     :   18名

活動内容

今年度初めてのマップ部会、秋の空と美しい花々が私達を待ってくれていた。

A地区(松尾寺を下り民家に出るまで): 集合場所の松尾寺を出てすぐに見た果実 の美しい植物はママコノシリヌグイと思いきや、後日イシミカワと判明。ナツフジの実、カエデドコロの花と実、ウリクサ、トキワハゼなど17種の植物を観察した。

B地区(水田に沿った道) : 秋の訪れを感じさせるヒガンバナをはじめ、50種以上の植物を観察した。ピンク色のキツネノマゴは何処でもよく見られるが、ここでは白い花が多かった。水田や湿地に生育する湿性植物、イボクサ(ツユクサ科)、コナギ(ミズアオイ科)、チョウジタデ(アカバナ科)、ミゾカクシ(キキョウ科)や、イネ科の植物(キンエノコロ、オヒシバ、メヒシバ、シマスズメノヒエ、チヂミザサなど)が多く見られた。スイカ色のシュウカイドウ、愛らしい紫色のツリガネニンジン、小さな緑の風船のようなスズメウリの実は参加者の目を惹きつけた。

C地区(水田から少し登った丘の周辺) : 5種のハギ(アレチヌスビトハギ、ヌスビトハギ、ネコハギ、マルバハギ、メドハギ)、ノシラン、ヤブランなど30種近くの植物を観察した。まだ熟れていないがアケビの実、次回が楽しみだ。

当日名前のわからなかった植物もあったが、メンバーの力を借りていくつかが判明した(オギノツメ、ナキリスゲなど)。

松尾寺近辺に生育している植物の花や実の月毎の変化を、参加者それぞれが楽しみ、互いに学びあえる部会にして行きたい。(文、写真 FK)

マップ部会9月の花

山歩き部会9月活動報告

2020年9月 活動報告

実施日 : 9月23日(水)

行き先 : 河内飯盛山  

コース : 野崎駅 9:45 ~ 野崎観音 10:10 ~ 山頂(11:30から12:00昼食)

      ~ 四条畷神社 12:40 ~ 四条畷駅 13:20

参 加 : 19名 

 半年の自粛期間を経て、いよいよ待ちに待った活動再開であるが、天気予報が心許ない!前日の判断は中止として、世話役一同は予定通りに駅集合。当日朝の様子を見て、各自、自由に判断してもらい、集まったメンバーでの実施となった。結局、雨には降られず、陽射しが暑く感じられる山行となった。

 コロナウイルス対策として、19名を2グループに分けて、30分ずらして出発する。野崎観音への階段・登りの七曲り道・山頂の尾根を外れてからの下り坂、どれも結構急で段差も大きく注意して歩こう。ステイホームでの運動不足もあると思うので、立ち休憩を多めにとる。

 河内飯盛山は、自然の雑木林が多く、紅葉も新緑も楽しめる。楠正行の銅像が建つ山頂からは、大阪市内や六甲方面を望むことができる。地元の人たちに愛され、コース脇に花も保護されている。彼岸花の季節であった。(Y.Y)

飯盛山全員

野崎城跡

野崎観音入口

飯盛城址

14期9月23日臨時講座報告

月 日 : 2020年9月23日(水)曇り時々晴れ

講座名 : 14期生臨時講座 草木、昆虫、野鳥の観察

講    師 : 植物…相原 正温 氏、桑田 幹雄 氏、 昆虫…井上 光司 氏、 野鳥…泉谷 一弘 氏

場    所 : 錦織公園

コロナ禍により7ヶ月ぶりに臨時講座を開催。密を避けるため植物・昆虫・野鳥の3グループに分かれ、少人数で行動。講師はカレッジ先輩方にご協力いただき充実した楽しい講座となりました。

・植物グループ・・・秋の花といえばハギ、細い花の茎にうすピンクの花がたくさんつくツルボ、かわいい果実をつけたスズメウリなど色々な草花を観察。長い階段を登った所にコモウセンゴケを発見。湿地や水のしみ出る崖などに生育するそうで、かわいい淡紅色の花も見ることができた。(S.N)

スズメウリ 果実はカラスウリより小さい

コモウセンゴケ 葉の表には粘り気のある腺毛が密生している

ゲンノショウコ かわいいピンク色も咲いていました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昆虫グループ・・・午前は先ず【もんどり】を仕掛け、クマゼミの産卵を実物と動画で見て、枯れ枝に産卵する事を初めて知った。目からウロコでしたね。昆虫で一番長生きするのがセミ(卵から成虫になるまで6~7年)と知ってこれもなるほどなぁと納得。次にペットボトルで悪戦苦闘しながら虫かご作りに挑戦。残念ながらもんどりに虫たちは入ってくれませんでした。その後網をもって虫取りに挑戦しましたが、15,6種類ぐらいの成果でした。井上さん独特のご指導で楽しい一日でした。(S.H)

この白い所にクマゼミの卵が入っています。

ワッペンみたいでしょ コノシメトンボ♂です。

何とかできました!ペット虫かごです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・野鳥観察グループ・・・先生によればこの季節は鳥が少ない時期ということですが、エゾビタキ、コサメビタキ、キジバト、ヒヨドリなどが見られ、それぞれの体や羽の特徴、好む木、歩き方などの説明を受けました。帰り際にコゲラ、メジロ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラなど違った種類の小鳥が沢山 集まって行動する「混群」と出会い、不思議な生態を観察することが出来ました。(T.K)

「あそこに見えるのは何ていう鳥かな?」

 

 

 

 

 

昆虫部会9月活動報告

1、 日 時   : 9月8日(火)

2、 場 所   : 西原公園(栂・美木多)

3、 参加人数  : 14名(飛び入り参加含む)

4、 活動内容  : コロナ禍の影響で今年に入って初めての昆虫部会の活動でした。

 久し振りの部会で、多少の緊張感と、皆様に会えた嬉しさで34度の真夏日もなんのその?参加していただいた14名の方々と活動場所の西原公園へ向かいました。藤棚の下のベンチを起点にいつもより控えめな蝉の声を聞きながらそれぞれ採集に出かけます。土手に登ったり、池の周りを探したりといつもの昆虫部会の雰囲気になってきました。皆さんが次々と捕った昆虫の写真を撮り、その後逃がすを繰り返しました。今回は三密を避けるため、同定作業も分かりにくい数種だけにし、あとは持ち帰って調べるという段取りにしました。全員蚊の餌食になりながらも有意義な時間を過ごせました。時折吹く風も真夏とは違って、少しほっとします。今回から13期生も加わってパワーアップです。無理のないようにと言う事で昼食を済ませて解散としました。全部で20種の昆虫を採集することが出来ました。昆虫以外にも「アオダイショウ」「カイツブリの幼鳥」「カワセミ」がいたそうです。 (K.T)

アオドウガネ・・・コガネムシの仲間。腹部の端に長い毛がはえている。丸っこい。

ウスバキトンボ・・・アカトンボと間違えやすい。ずーっと飛んでいるので中々捕まえにくいとか。

キマダラカメムシの幼虫・・・カメムシの幼虫は成虫と似つかないものが多い。

タイワンウチワヤンマのオス・・・ウチワヤンマに似ているが腹部のうちわの型が違う。

ウチワヤンマのオス・・・腹部の先端にうちわ型の突起がある。

 

 

 

野鳥部会9月活動報告

月 日 : 2020年9月16日(水) (10:30~12:30)

探鳥地 : 大泉緑地公園

参加者 : 32名

観察種数 : 21種

 待ちに待った部会の再開は、思いのほか多い32名が集まりました。7か月振りでしたが、会えばもういつもの顔に戻っています。お互い挨拶もそこそこに公園内の中央休憩所を3グループに分かれて観察スタート。大泉池ではカルガモが数羽にマルガモ(マゴモとカルガモの交雑種)がゆっくり泳いでいます。池の端や小島にはアオサギ、コサギ、カワウが止まり、蓮の上をダイサギが飛んでいました。どこかでカイツブリの鳴き声も、池の西側に当たる小鳥の森“水流”エリアへ足を向けると、森に入るなりセンダイムシクイ、シジュウカラ、ヤマガラの姿が現われ、続いてコサメビタキ、サメビタキ、エゾビタキが次々と目の前に、暫くは夢中でビタキを全員の双眼鏡が追いかけ続ける。 歩を進めると次はキビタキ♂が現われ、ここでも全員釘付け状態に。そしてコゲラとメジロの混群やエナガの集団とも出会い一同大感激、大満足の観察会でした。また一部の人でしたがリスに出会ったそうです。次に東側の頭泉池まで行きましたが、コロナの影響で管理が行き届かないのか、池は浮草に一面覆われ、鳥が餌を取る環境ではありません。ようやく池に3羽のカルガモと池の端に数羽のアオサギを見るだけでした。これから冬鳥のシーズンを迎えますので、この状況が少し心配です。そして成長し過ぎたハス池を通り中央休憩所へ、そこで早めの鳥合わせとなり、食事前の解散となりました。短時間でしたが皆さんいつもより疲れたのではないかと思います・・。文(M.K) 写真(M.A)(K.T)

シジュウカラの採餌

マルガモ(マガモとカルガモの交雑種)

エゾビタキ

エナガ

コサメビタキ

ヤマガラ

山歩き部会2月活動報告

実施日 : 2月26日(水)

行き先 : 槇尾山

コース : 滝畑ダム10:00 ~ ボテ峠 11:00~ 番屋峠 ~ 追分 ~ 施福寺12:10

昼食12:50 ~ 槇尾山口バス停 14:15

参 加 : 22名

槇尾山は、西国第四番札所・施福寺の山 また、ダイヤモンドトレイルの南の終点でもある。滝畑ダムの新関屋橋を渡り民家の間の細い階段を抜けると登山道のはじまりだ。ボテ峠までは登りがつづく。昨日の雨のせいで足元注意!ぬかるみや滑りやすい箇所が有る。少々下り気味に、番屋峠まで進んで行く。ここから追分まではけっこう下っていく。追分で沢を渡ると、また登りになる。道脇のお地蔵さんに励まされながら登っていこう。

槇尾山山頂へは、落石・転落の危険アリ とのことで、立ち入りが規制されている。本日は、472mの施福寺が最高地点となった。お寺からは、参道の階段を下っていく。立派な仁王門を過ぎ、舗装道路を4km近く歩いてバス停に着いた。なお、ボテ峠から猿子城山をピストンして、同じコースを歩いた《 猛者 》4名がいました。(Y.Y)

槇尾山

槇尾山がけ崩れ

槇尾山ポテ峠

槇尾山途中1

いのちの営み探検部会2月活動報告

いのちの営み探検部会 2020年2月 活動報告

実施日   : 2020年2月17日(月)

観察場所  : 松尾寺公園

参加人数  : 13名 

 今回のテーマは、【冬の自然観察 この時期、生き物たちはどのように過ごしているのでしょうか?】 松尾寺公園での生き物たちを観察。最初に桜の枝に付いているミノムシを観察。次に公園の東屋の柱や天井の隅のあちこちに着いている土の塊。ドロバチの仲間の巣だ。巣を壊して中を見てみると蜂の抜け殻がある。ドロバチの仲間は土で巣を作り、幼虫の餌にするため毒針で麻酔した芋虫や青虫を運び入れ、卵を産みつけ入口を塞ぐ。巣の中で幼虫は蛹になり冬越しする。今回観察できたのは羽化後の脱け殻ばかりだった。他にアジサイの枯れた茎の中に成虫で越冬している小さい蜂(種は特定できず)が発見された。また、カマキリの卵嚢もいくつか見つかり、オオカマキリ・ハラビロカマキリ・チョウセンカマキリの卵嚢の形や模様の違いをじっくり観察した。草刈りが行き届いた広場では、ノゲシ・アザミ・タンポポ等が競争相手のいない今のうちに太陽光を独り占めしようとロゼット葉を、思いっきり伸ばしている。モグラの穴やノウサギの糞も見つかったことからここでは、姿は見えないものの、哺乳類の活動の痕跡も確認できた。また、使用後の野鳥(ホオジロ?)の巣や、コバルトブルーの美しい実を付けたノシランの群落も観察できた。冷たい風が強く寒い日だったが、ふだんあまり見ないものが多く観られた観察会となった。(K.I)

桜の木に付いたミノムシ

ドロバチの仲間の巣 中には繭、蛹の脱け殻が

あじさいの枯れ枝の中で越冬するツチバチの仲間

広場のあちこちにノウサギの糞

垣根に造られたホオジロ?の空巣

ノシランの美しい実

マップ作り部会2月活動報告

1.月  日 2月24日(月)

2.場  所 神納~唐久谷~地蔵寺~千早口駅

3.参加者数 7名

4.活動内容 時期的に花も咲いていないと思いながらも、春を思わせるような温かい日差しのもといつも通りの道を行く。初めに見つけたのはヒガンバナの葉(夏を迎えるころには枯れてなくなるらしい)水路にはクレソンのほかタネツケバナ、オオイヌノフグリ土手にはカラスノエンドウ、ノアザミ、タチツボスミレなどが花をつけているのが見られた。続いてサンシュユの木にも小さくほころんだ花芽があり、近くにフキノトウが3つ程顔を出しているのを見つける。その後、目新しいものが見つけられずにいたが、シキミの花、アオキの蕾(天ぷらやお浸しとして食用できる)と赤い実を付けているもの、初めて見たヒイラギナンテンの花(いい匂いがするらしい)、少し膨らんだタラノキの新芽(来月にはいただけそう)、アセビの花、ヤブニッケイと思われる木(帰宅後調べていただいた結果葉の大きさ葉の裏の色でシロダモと判断)があった。帰り道、満開の白梅とナンテンの赤い実が綺麗な景観を見せてくれました。(H.N)

サンシュユの花芽

フキノトウ

シキミの花

アオキの蕾

ヒイラギナンテンの花

満開の白梅とナンテン

13期生2月19日講座報告

月 日:2020年2月19日(水)晴れ

講座名:昆虫の冬越しとコモ開き

講 師:佃 十純先生(加呂登池自然クラブ)

場 所:大泉緑地(堺市)

 午前はスライドを見ながら、大泉緑地の多くの生き物と菰巻きについて受講した。菰巻きは江戸時代に大名庭園で行われたのが始まりとされ、マツカレハの幼虫(マツケムシ)を除去する方法のひとつ。近年の菰巻き調査ではマツカレハの幼虫は少なく、獲れるのは益虫がほとんどで、今は生き物の調査を目的としている。また、大泉緑地にかつて(10年程前)いた生き物、梟(トラフズク)は虫や小動物、小鳥などを生きたまま捕らえ飲む込み、羽や骨、毛など消化できない物をペレットとして吐き出す。ペレットに入っていた蝙蝠や鼠の骨を観察、下顎骨、頭蓋骨、肩甲骨、大腿骨等全身が綺麗に揃っていて感動した。このペレットの観察によって大泉緑地やその周辺に生息している生き物たちがわかる。

午後は3班に分かれフィールドワークへ。1班クヌギ、2班ムクノキ、3班アキニレを担当。まず、菰巻をしていない裸の樹皮の間や裏にいる虫を採取。続いて菰を回収し、菰の下になっていた樹皮上の虫をすぐさま採取。部屋のテーブル上に菰を広げ、眠りから覚めて歩く回る虫を易しく、てきぱきと容器の中へ。カメムシ、テントウムシそしてクモ等沢山の種類と数多くの虫を採取した。生き物たちは冬の間も活動していた。最後に先生から「何故ここにいるのかを考えることにより観察眼が養え、そこから楽しさが生まれてくる」と教えられた。心に留めておきたい。(3班作成)

トラフズクが吐き出すペレットの中にアブラコウモリの骨がたくさん見つかりました。

何が潜んでいるかワクワクしながら、樹皮をめくります。

あちこちで悲鳴と歓声。どんな小さな虫も逃がしません!

14期生2月19日講座報告

月 日:2020年2月19日(水)晴れ

講座名:動物園見学

講 師:棚田 麻美先生

場 所:天王寺動物園

今日は、天王寺動物園で「動物のエサとウンチ」の講義と園内ガイドツアーです。草食動物のエサは干草や青草、野菜、ペレット(ドッグフードの動物版)など。ゾウは胃が1つの単胃動物で消化されない草がウンチにそのまま出てくる。重さはなんと1㎏ほどあるとの話。そこで標本の登場!大きく丸い!臭いを嗅いだり触ったり興味津々に観察。カバのテツオはプールから陸地に上がる時に「まき糞」をすることがあるそうで、看板に『テツオに注意!』とあったとか。これは縄張りの主張や威嚇のための行動。肉食動物のエサは牛肉(赤身)、牛レバー、馬肉など。週に1日や2日絶食日(ほとんどエサを与えない日)を設ける。野生の肉食動物は毎日エサを獲得することはほぼないため、絶食日を設けて内臓を休ませることは健康に良いそうである。それぞれの動物に適したエサの与え方を考え、どんなウンチをしているのかを毎日、観察することが動物の健康管理に重要なことである。部屋の隅に第二次世界大戦時に殺処分された動物たちの剥製が展示されていた。「動物たちの願い」と題しやむなく殺処分された動物たちがいたことを伝える紙芝居を見せていただいた。我が子のように育ててきたヒョウを戦争のため殺処分することになった飼育員の話で胸が痛んだ。猛獣処分の歴史や戦争の歴史を伝えることで平和を訴えていきたいという思い「平和だから人も動物も暮らすことができる」と施設担当者の言葉が心に響き、改めて平和と命の尊さについて考えさせられた。

いよいよアフリカサバンナゾーン園内ガイドツアーへ。水中にどっしりと座り、水面から顔だけを出し身動きせずひたすらじっとしているカバ。微笑ましい姿にほっこり気分。立派な角を持つサイ。角は自分で岩などの固いものにこすりつけて余分な部分をそぎ落とすそうです。柔らかい日差しの中、仲良くお昼寝中のライオンなど見学。動物園は子どもだけでなく大人も楽しめ心を癒してくれる場所である。また動物たちに会いに来たいと思いながら講座終了。(S.N)

【クロサイ】立派な角を見て!見て!

【キリンとエランド】私たち仲良しです☆

【見えますか?】キリン、エランド、ライオンたち

植物部会2月活動報告

月 日:2月19日(水)

行き先:大阪府立花の文化園(河内長野市高向)

参加者:25名

  朝はまだ寒く、花の文化園入口に集合し、車組と合流、総勢25名が集まった。園のボランティアグループ“フルルガーデン倶楽部”のガイドさん達3班に分かれて園内を案内してもらった。ガイドさんによってコースが別々で山野草や花樹を回っていない班もあった。私の班はスノードロップやフクジュソウ、ベニバナトキワマンサクという珍しいマンサクの木を観察、またこの時期に早く咲く“10月桜”花が小さくかわいいピンク色が素晴らしかった。黄色の花が大きいミツマタ、紫色の小さな可憐なバイオレットクロス、コモを被せた寒牡丹、黄色のマンサクの花木や赤色のマンサクの木、また、クリスマスローズの群生地、白い小さな花のバイカオウレン、セリバオウレン、ユキワリイチゲ、ミヤマシキミ等の山野草、ヘレボルヌ・ニゲロ(クリスマスローズの原種)やシクラメンの原種等々を観察して回った。途中梅林では何組かの人々がコタツに入って暖かくして鑑賞していた、これは当文化園の売りである。温室に入ってまず目に入ったのが金シャチのサボテン、エアープランツという根無し草(高価だそうです。)、ポインセチア、チューリップ、スイセンの原種、等々観察する。午後からは山野草や花木を回っていない班があるとのことで再度全員で巡回し、一部の人しか見ていない珍しい“黄金梅”や“炉開き”ユキツバキとチャノキの交雑種を見学した。また、エナガ、コゲラ、メジロ等の野鳥も観察し、快晴のもと充実した1日であった。(T.H)

ロビラキ(ユキツバキとチャノキの交雑種)

セツブンソウ

セリバオウレン

バイカオウレン(白い小さな花)

10月桜(花が小さい)

ベニバナトキワマンサク

吟行部会2月活動報告

第97回吟行部会活動報告

日時:令和2年2月15日(土)

行先とテーマ:西宮・白鹿記念酒造博物館 「灘五郷の酒造りの歴史を学ぶ」

参加者:10名(欠席投句2名)

活動内容:「見えぬ敵」新型コロナウイルスの感染が広がるなか、参加者は全員、マスクをして緊張の面持ち。最初に「宮水発祥の地」の記念碑を見てから博物館へ。館は記念館と酒蔵館があり、レストランの白鹿クラシックスが隣接している。記念館では節句人形を展示する特別展「令和を寿いで」が開催されており、天皇の装束である黄櫨染(こうろぜん)の袍(ほう)を着けた人形など、豪華で格調高い雛人形の美を堪能しました。酒蔵館では、巨大な樽など酒造りの各種道具を見ながら、日本酒造りの奥深さを学びました。白鹿クラシックスでの句会では、馥郁とした白鹿のお酒を少しずつ味わい、和気あいあいのムードでした。

各人の代表選句:

葬送や別れ惜しみて増す余寒  智勳

裏庭に小さき芽吹き見つけたり  尚文

寒烏風に乗りてぞ遊びける  松薗

猫やなぎ水辺に映へて愛らしい  ゆう一

宴終わりそぞろ歩きの余寒かな  たけみつ

黙礼に黙礼返すマスクかな  洋々志

白梅や瞬かず蕊触るるほど  まさこ

ぼやきつつ逝くノムさんの余寒かな  ゆき雄

珈琲の漂う朝に初音かな  あきこ

そら豆の一尺伸びて春の空  みえこ

蹲の余寒の水や掌に重し  流以

白だけでただ雪だけで息を呑み  河笑流

当日句

特選 美酒醸す宮水の妙雛の宴  まさこ

入選 樽廻船美酒載せ急ぐ春の海  流以

写真、文責 渡口 行雄

14期生2月12日講座報告

月 日:2020年2月12日(水)晴れ

講座名:環境対策施設見学

講  師:各施設担当者

場  所:舞洲スラッジセンター(大阪市建設局)・舞洲工場(大阪市・八尾市・松原市環境施設組合)

 今日は大阪市の舞洲にある下水の汚泥処理施設「舞洲スラッジセンター」とごみの焼却施設「舞洲工場」を見学して環境対策の勉強です。メルヘンチックな建物から過去には近くにあるUSJと間違えて来る人もいたとか。そんな外観はオーストリアのフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏のデザインで「技術、エコロジーと芸術の調和」をコンセプトに建てられています。スラッジセンターでは大阪市内8か所の下水処理場からパイプで送られてきた汚泥(スラッジ)を脱水し水分80%の汚泥ケーキにし、これを乾燥させ粉末状にして1,300~1,400℃で燃焼し溶融スラグにします。さらに急激に冷却して1/125の容積の砂状のスラグを作ります。このスラグは現在、夢洲(万博予定地)の埋め立てに利用しているそうです。汚泥ケーキを作る実験では、汚泥と高分子凝集剤が入った容器を手で振って水とケーキに分離させます。通常は1分間に1800回転の脱水機にかけると聞いて皆さん必死に振って汚泥ケーキを作りました。スラッジセンターの屋上からは六甲山から生駒山・金剛山までの稜線や大阪市内のビル群がきれいに見えます。海側から見られるのはここだけだそうで思わぬビューポイントに感動です。

午後は舞洲工場へ移動してごみの焼却の仕組みと公害対策の説明を聞きながら館内を見学。舞洲工場では焼却炉が2基あり1日900tの処理能力があります。ごみは燃やすことで効果的な減量(約1/15)になり埋め立てに使っています。燃焼ガスは様々な工程を経て無害化して排出するなど両施設とも公害防止に万全な対策を取っています。見学を終えて私たちが毎日出す下水やごみを処理するには、多くの労力や設備・費用が掛かっており、一人ひとりが身近な問題として減量を実践しなければならないと考えさせられました。(T.K)

スラッジセンターのカラフルな外壁。赤色のストライプは炎をイメージしています

頑張った人はうまく分離しました。上の黒い部分が汚泥ケーキです

ごみは灰になると約1/15になりますが、 もっと減量に努めましょうね