13期生2月12日講座報告

月 日:2020年2月12日(水)晴れのち曇り

講座名:植物が動く方法

講 師:長谷川 匡弘先生(大阪市立自然史博物館 学芸員)

場 所:大阪市立自然史博物館(大阪市)

 午前は博物館内で講義を受けた。大地に根を張って動けない植物の移動方法には3つあり、①花粉で移動する(サクラ等)、②タネで移動する(タンポポ等)、③植物体の一部で移動する(主に水草の仲間)である。では、なぜ動かないとダメなのか(動くことでどんなメリットがあるのか)?それには諸説あるが、代表的なものは①逃避仮説:親株から離れることで生存率が上がる、②移住仮説:生育地を変えてできるだけ広い範囲に種子をばら撒く、③指向性散布仮説:特定の散布者に生育に好適な場所に運んでもらう。他にもあるがどの仮設が正しいかと言う証明は困難とのことである。

移動方法の中でよく知られている【タネ「種子、果実」】の場合は4つあり、①風で運ばれる、②水で運ばれる、③動物で運ばれる、④自力でどうにかするである。

では【タネ「種子、果実」】とは何か?遺伝子を運び、子孫を残すもので、いろいろな形状(変わった形の実物を観察して面白かった)がある。「種子」とは受精後胚が発達して形成される普遍的な散布体(動くもの)。例えば、スイカの種。「果実」とは種子とその付属物(花托等)からできている散布体である。スイカそのもの。面白いことに、綿毛で飛ぶ小さなタンポポの種も果実で大きさが違うが、スイカと同じ果実である。

タネの移動方法の①風で運ばれるは、「毛」でふわふわ(タンポポ、ガマ等)、「翼」で滑空(ウバユリ、アルソミトラ:種子の周りに約10cmの大きな翼がある)、②「水で運ばれる」は海流(ヤシ)、氾濫等の水の流れ(コオニタビラコ)、水滴(ヤマネコノメソウ)等、③「動物で運ばれる」は動物にくっつく(ツノゴマ)、鳥が運ぶ(クスノキ)、哺乳類が食べて運ぶ、食べ残し隠し忘れ(ドングリ)、アリが運ぶ(カタクリ)がある。④自力でどうにかするは、タネを弾く(フジ等のマメ科)である。

 午後は当博物館の展示物を見学後、長居公園内で果実等を採取し、講義室で各班ごとに同定と移動方法の発表を行った。いろいろな果実等が見つかり、先生のウイットに富んだ講義で楽しく学ぶとともに植物のタネの多様性と不思議な生命力を感じる講座であった。(2班作成)

カエンボク(火焔木)の種。円盤状の薄皮に包まれていて風で散布される。

フウの木の果実を触ると種が落ちます。

たくさんの果実を採取し、先生と一緒に移動方法について推察します。

写真部会2月活動報告

月日 : 2月12日(水)

場所 : 大阪狭山コミセン

参加者 : 8名

恒例の今年度最後の屋内勉強会。毎回レベルアップし、すばらしい作品が多かった。互選により上位高得点の作品を紹介します。次回は6月の予定です。(H.O)

里山保全部会2月活動報告

1、月 日 : 2 月 7 日 (金)

2、場 所 : 富田林市彼方(奥の谷)

3、参加者数 : 16 名

4、活動内容:

畑組はジャガイモの種を植え付けるべく畝を耕し、堆肥・肥料をすき込む。ただ連作を嫌う野菜でもあるが、この時期の野菜の植え付けは限られてしまい仕方がない。1月に一度の活動のため手間のかかる葉物類を避けて、土ものになってしまうためどうしても連作気味になってしまうので、植え付けの計画表を作成することにした。

山組は主に放置されていた竹林内の竹をチッパーのある広場まで運び出し、チッパーで粉砕する。竹林からの竹を持ち坂道の上り下り、休みながらもとてもハードだった。今日一日の活動でも竹林周辺がすっきりとし見通しが良くなってきた。竹の子が出る時期までには見た目にもきれいに片づけたいと思う。

活動後獲ったダイコンを皆さんで分け持ち帰る。(H.N)

畑での作業A

植付後の畑

放置された竹の片づけ

すっきりとした竹林

チッパーでの作業

13期生2月5日講座報告

月 日:2020年2月5日(水)晴れ

講座名:信太山の自然観察と野外炊飯

講 師:三輪健一郎先生(NPO法人いずみの国の自然館クラブ)

場 所:信太山青少年野外活動センター(和泉市)

今日の講座は「信太山の自然観察と野外炊飯」です。信太山青少年野外活動センターに集合。AMはみんなで豚汁作り、PMは蝶のオオムラサキ・ゴマダラチョウの幼虫と二ホンアガカエルの卵の探索です。“サァー!”豚汁づくり開始。皆で持ち寄った材料の仕分け、男子は火おこし部隊、火の扱いに慣れているのか、鍋はすぐにグツグツと沸騰、材料を投入、あとは出来上がるのを待つだけです。ワイワイガヤガヤ楽しい料理?作り体験になりました。昼食は、豚汁と皆さんそれぞれ持参のおにぎり、美味しいおかずの差し入れ、食後のコーヒー、持ち寄りのおやつも付いて、いつものランチより豪華になりました。

午後は三輪先生から“和泉市の自然の豊かさ”についてお話があり、“自転車でいける自然遊びを目指しています!”のお言葉はとても印象に残りました。次はオオムラサキ、ゴマダラチョウ(運が良ければテングチョウ)の幼虫探索。幼虫はエノキの葉の裏につくので、そのために「ケヤキ」「ムクノキ」「エノキ」の葉の見分け方を教わりました。葉脈と鋸歯(きょし)の形状で見分ける。区別しづらいの一言でした。皆さんの努力の成果で、ゴマダラチョウの幼虫4匹の探索に結びつきました。次は二ホンアカガエルの卵嚢の探索です。林の奥へとブラブラ散策しながら移動。すぐに小さな池を発見。先生と受講生代表1名で池の水際まで行き、卵を捕獲。皆さん、ケースの中の多数のカエルの赤ちゃんになる卵を見て、感激の声!声!声! 最後に先生からまとめのお話もあり、信太山の自然を満喫した一日となりました。(2班作成)

美味しそうな豚汁が完成です!

みんなで豪華な食事タイム。

二ホンアカガエルの卵たち。触ってみるとゼリーの様です。

14期生2月5日講座報告

月 日: 2020年2月5日(水)晴れ

講座名: 絶滅危惧植物入門と剪定実習

講 師: 花の文化園 本田高史先生、森さん

場 所: 大阪府立 花の文化園

今シーズンで一番寒い朝、コロナウイルスで大騒ぎの中、花の文化園での講座です。講師の先生はウィルス対策でマスクを掛けての講義開始です。日本には7500種の植物が自生しており、しかももう既に絶滅したものや危惧されるものが2155種=全体の28.8%もあるとの事。大阪では2436種自生し、その10%が危険にさらされてるらしい。それでも全国平均より少ない。原因は古い時代から市街地化した地域が多い為、既に稀少な植物が減っていた可能性が高いとはあまり嬉しくない事ですね。生物の多様性は複雑な関係で絡み合っていて、一つの生物種が絶滅すると間接的に関っている生物にまで影響する恐れがあり、私達を含めた全ての生物は多様な環境があり多様な生物がいるからこそ地球上で安心に暮らしていける、故に貴重な自然を我々が守って行かなければならない・・・うんなるほど。そして、花の文化園はただの公園ではなく植物園として学術研究、植物栽培、保全、教育と知識を伝え、植物の多様性を保全する役割を持っているとの事。午後は先ずは樹木の剪定の方法を教わり、その後、園内を案内していただき、今見ごろのセツブンソウ、スイセン、ナノハナ、バイカオウレン、梅林などを観察した。そしてお待ちかねの剪定実習開始です、きょうの対象の木はキンモクセイです。4班に分かれ、先生のお話の「木をよく眺めて、目標を決めて」を守りながら、一人一人剪定ばさみを持ってキンモクセイに突進して行きました。講座生の皆さん、体験参加の皆さんも、にぎやかで楽しそうに思い思いに鋏を使って切っていました。上手く出来ましたね?寒さを忘れるほどの一日、先生方お世話になりました。(hiro)

ほんの5㎝ほどですがこれでも5年物のセツブンソウ

先生のお話をよく聞いてからスタートですよ。

猪突猛進ガール達、上手くできましたか?

野鳥部会2月活動報告

月 日 : 2020年2月5日(水) 天候 晴れ

探鳥地 : 錦織公園

参加者 : 30名

観察種数 : 33種

 気象予報では今期一番の寒さということであったが、参加者は予想をはるかに上回ってのスタート。風はなく日が差している所為か、厚着をしてきた所為か滝谷駅から公園入り口までの歩行は汗ばんできた。その途中ではツグミ、イソヒヨドリ、シロハラ、スズメ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハシブト、ハシボソガラスを観察。公園に入って最初の赤穂池では、ホシハジロ、マガモ、ヒドリガモ、カワウ等のカモ類、水鳥を見て、梅の里へ。その途中のヤブツバキにはメジロ、またハンノキにはシジュウカラやコゲラが飛び回っている。梅園の花は早くも3分咲きを超えて、昨年の同時期より花が多いような馥郁たる香りも何処からか、そしてその回りの樹木にイカル、シメを確認。奥ノ池では、オオバン、バン、オシドリ、キンクロハジロ、アオサギを観察。残念なことに昨日はリーダーのIさんが、今朝はカメラマンが見たというトモエガモが池周りの木陰に隠れたきり姿を見せてくれない。トモエガモはその後、Iさんが昨日偶然この公園内で見付けたという♀の死骸をじっくりと観察する。そのカモは真近かに見ると大きさは思ったより小さい。昼食の河内の里では早咲きの紅梅やソシンロウバイ、スイセンが満開だ。その近くの樹下ではセリバオウレンが咲き始めていた。午後の水辺の里周辺では、ジョウビタキの♂♀、モズとメジロ、シロハラ、多くのツグミを確認。ウグイスやヤマガラの鳴き声もする。これも昨日出会ったというルリビタキに期待したが、その姿を見付けることはできなかった。その後、チョウゲンボウ、ハイタカ、オオタカ等の猛禽類が次々と上空に現れ、さらに最終のパークセンター前の鳥合わせ時にはその上空に飛ぶトビが加わった。(M.K)、写真(K,T)

イカル

シメ

ツグミ

今朝撮影したというトモエガモ♂の飛翔(コピー)

山歩き部会1月活動報告

実施日 : 1月22日(水)

行き先 :  金剛山「ツツジオ谷コース」(標高1125m) 

コース : 金剛山登山口バス停9:40 ~ツツジオ谷~ 頂上広場12:00 ~ ロープウェイバス停14:10

参 加 : 18名 

 金剛山にも氷瀑があるとのことで、「ツツジオ谷コース」に挑戦した。沢に沿って登り、岩場もあり、スリルな中級者向けコースである。幸い、晴天に恵まれ暖かかった。少し前に降った雪が残り、沢の途中から頂上尾根にかけて数センチの雪が残っている。目指す滝は、残念ながら氷瀑にはならず、写真にある普通の滝の姿であった。頂上広場は一面の銀世界で、あちこちに雪だるまが出来ていた。童心に戻り、雪だるまと集合写真を撮った。帰路は、アイゼンを付けて、かなりの雪が残る「文殊尾根」を下った。下るというより標高差500mを一気に転げ落ちていった。(Y.Y)

金剛山 集合写真

金剛山つらら

金剛山滝

13期生1月22日講座報告

月 日:2020年1月22日(水)晴れ

講座名:管区気象台と津波防災

講 師: 施設担当者

場 所:大阪管区気象台・津波高潮ステーション(大阪市)

谷町4丁目地下鉄駅からすぐの大阪合同庁舎4号館内の大阪管区気象台へ。こんな所に気象台があるとは大阪生まれだが、今の今まで知らなかった。入場は比較的厳しく誰でもがビル内には入れず、事前に入場申請し、ICチップ入りの名札型カードを受け取り入場できる。16Fの会議室に集合し、担当者の方からの挨拶の後、気象に関する簡単クイズ(気象庁の予算は国民1人当たりいくらか)で始まった。気象庁は国土交通省に所属し20年、現在の職員数は5000人で、思ったよりも少ないと感じた。地震と津波の話で日本は常にプレートの圧力を受けている。津波の速度は発生時が800kmで浅い方向へは速度が遅くなる、まぁ~それでも陸地到達時点では30kmになる。次に現業室を見学。ここでは実戦部隊がモニターを見ながら天気、地震を監視している部屋に入れていただき説明を受けた。地震発生時は震源地をコンピュターが自動的に算出して「ここ」って教えるのかと思っていたが、実際は人間が携わらないと最終的には場所を特定できない。見学の最後、アメダスに設置されている我々がよく目にする雨量計、風速計、温度計などの実物を前にして計測方法の説明を受ける。

午後は阿波座駅近くの津波・高潮ステーションへ移動。まずは大阪の高潮災害の歴史とそれに伴う防災設備の説明を受ける。館内は高潮に関する展示物がリアルに表現されており海抜0mがどういったものか実物大の家屋の一部を展示してあり高潮水害の時はここまで水位が上がったと表示されており理解しやすい。皆が興味を持ったのが南海トラフ地震時の津波の影響を表示できるディスプレイ。居住地選択して表示させると津波が届くかどうかを確認でき、自身に関係する人たちの居住地が水没するかを予測できた。最後、津波が大阪を襲った時の3次元バーチャル映像は迫力がありなかなか見ごたえがあった。南海トラフ地震もそう遠くない時間で押し寄せてくる気配を2つの講義で感じ、本腰を入れて緊急避難用具を検討いたします!!(2班作成)

コンピューターがずらり並んでいる地震監視の現業室。緊急時には人がもっと増えるそうです。

アメダス装置(温度計・雨量計・風速計)の説明を受ける。地上の測定装置は意外とシンプル。

津波の恐ろしさを体感する。“いつか起きる災害に油断をしてはいけない!”

吟行部会1月活動報告

”道修町ミュジアムストリートを歩く”

1月18日(土)、冬晴れの気持ちいい一日、句会を楽しんできました。日本の医薬品産業の発祥の地、道修町、江戸時代から脈々と続きます。今も、医薬品物流の2分の1はこの地から、と言われています。御堂筋から堺筋までの、ほんの300メートルのビジネス街に製薬会社が並び、医薬に関する展示施設がいくつも有る「ミュジアムストリート」、そして、医療の神様”神農さん”と親しまれている少彦名神社があります。

土曜日のビジネス街ゆえ、クローズの展示施設が多く、残念でしたが、種々のショーウインドウの展示や、戦災にも焼け残った古い薬業問屋の懐かしい佇まい等も楽しみ、「道修町資料館」で薬業の歴史を学び、「少彦名神社」にお参り、健康を祈りしてきました。

時流れ変われぬ願い去年今年      智勲

昼下がりひとり静かに日向ぼこ      尚文

初詣ここが古里思い決め         松園

ポトポトと落ちる点滴冬の雲       ゆう一

恋猫は尻尾を立ててしのびより     たけみつ

日向ぼこ老いのハミング子守唄     洋々志

仏壇の灯の揺れや去年今年       まさこ

初詣さびれし宮のにはか巫女      ゆき雄

昭和かな銭湯巡る冬の町         あきこ

初詣スマホ光りて帯となる         みえこ

誕生日吾を鼓舞する冬嵐         流以

正月は何人家族や布団干し       河笑流

当日句

特選   神農さんビルの谷間で風邪を撃ち   たけみつ

佳作   吉兆の願かけつつく張り子虎      流以

以上  村上 昌子

13期生1月15日講座報告

月 日:2020年1月15日(水)晴れ

講座名:味噌作り体験・部会説明会

講 師: 南 日出子先生(株式会社南宗味噌)・上村理事(大阪シニア自然カレッジ)

場 所:堺市立栂文化会館(堺市)

 白味噌作りの材料、ミンチに仕上げた大豆(300g)と米麹(800g)と塩(110g)を用意して頂いており、時短で半日もかからないうちにみんなで仕上げることができた。手を消毒し、消毒したボールに麹と塩を入れ混ざったら、大豆を入れ、手のひらでまんべんなく全体を練り込むようにかき混ぜる。固めになれば、豆の煮汁を足してもらう。手で形づけられるまで練り、それを丸めてみそ玉とし、容器にみそ玉をギューギューと並べて隙間なく、空気が入らないように真剣につめていった。最後は表面をよくたたいて平らにし、食用品ラップフィルムを張り付けた。味噌の保存方法の説明を受けた。50日間室温で熟成すれば、美味しい味噌が出来ます。ちょうど春野菜と和えて食べるのも良し。熟成後は、冷蔵庫か冷凍庫に入れて、熟成を止め、空気に触れないようにすると日持ちする。もしカビが生えたらそこだけを取れば大丈夫。“手前みそならぬ麹は発酵食品で、腸内環境を整え体調がよくなる”と先生から麹のPR。手にずっしりくる味噌だったが、おいしく食べられるのを楽しみに持って帰った。午後は、カレッジの部会担当理事から11部会の説明を受けた。どの部会も特徴があり、4月からはそれぞれに分かれて部会活動を楽しむことになります。

エプロン、三角巾姿で味噌づくりの説明を受けます。

麹と塩をよく混ぜ、大豆を入れ “美味しくな~れ!”とさらに練りこむ。ちょっと疲れ気味。

空気が入らないように味噌玉を容器に詰めます。集中して、真剣に!

14期生1月15日講座報告

月 日:2020年1月15日(水)曇り

講座名:気象と天気

講  師:三橋 功治 先生

場  所:河内長野ラブリーホール

午前中は身近な気象と災害についての話です。近年台風の発生が多く災害も増えているが台風は災害の原因である。現在の技術では気象の原因は取り除けないので逃げるしかない。大雨や洪水、高潮などの警報は、管理者や発表者がバラバラなので避難情報を出す地元自治体は判断が難しいそうだ。気象の警報は気象庁が出すが、雨は時間雨量だけではなく、土壌にどれだけしみ込んでいるか土壌雨量指数によって土砂災害を警戒する必要がある。洪水は一般的な雨量ではなく河川の流域雨量により判断するといった気象警報や避難情報の発令の流れや基準についてのポイントを教わりました。災害に対しては、防災マップを見て日頃から避難路や避難場所を確認しておき、気象情報に注意して早めの避難を判断することという話に皆さん真剣に聞き入り、危険を感じたら自ら避難することが災害から命を守るために必要であると改めて感じた人も多かったようです。

気象観測は温度・気圧・風速などほとんどが機械で測っていますが、雲の観測や天気の観測、視程観測(見通せる距離)の3つは人間が行っています。雲は世界気象機関で10種類の雲形に分類されていて雲の種類を知ることで天気の変化を予測できるということです。雲の観察を期待して屋外に出ましたが、空は下層雲の積雲や層積雲に覆われていて天気の予測は出来ず皆さん拍子抜けです。部屋に戻り写真で雲の分類や種類、天気の予測方法などを解説していただき、雲の流れは一定ではなく下層雲と上層雲は逆という場合や、レーダーでは上空に雨雲はあるが下では降っていないこともあるなど天気を予報するのは難しいということが理解できました。今日の講座では天気予報をはじめ気象の専門分野でコンピューター化や機械化が進んでいるが雲でレーダーに映らないものもあるなど、人が実際に見て肌で感じて予報することも必要であるとの先生の言葉が印象的でした。(T.K)

災害から身を守るための話に皆さん真剣です。

この日の雲は2km以下にある下層雲の層積雲でした。

前日のレーダーによる雨雲の動き。 風は南東(青矢印)に吹いているが雨雲は北東(赤矢印)に流れている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野鳥部会1月活動報告

月 日 : 2020年1月15日(水) 天候 晴れのち曇り

探鳥地 : 淀川(毛馬閘門~城北公園)

参加者 : 21名

観察種数 : 34種

 出発地点の淀川河川敷公園長柄地区では、毛馬閘門を囲んで堤防工事が進められており、河川道路を工事車が行きかうせいか、鳥影が見えない。遠く阪急千里線淀川鉄橋の桁に多くのカワウが止まっているのを観察していると、ハクセキレイ2羽がようやく広い河川公園に出現。毛馬閘門まで来るとようやくホシハジロ、キンクロハジロ、オオバンが橋下の河川内を泳いでいるのを見付け、上空ではユリカモメが飛び交っている。チョウゲンボウとミサゴの飛翔も確認。閘門から離れた人が近づけない場所ではヨシガモやヒドリガモが群れとなって陸でゆっくり日向ぼっこをしている。河川の中ではそれらのカモ類に混じってカンムリカイツブリとハジロカイツブリを観察した。その後しばらく河川公園を上流に進めるが、例年より鳥が少ないように思えるが、やたらに多いスズメ、ムクドリ、ハシボソガラスの他に数羽群れだって移動するツグミに何度も遭遇。河川遠くのミコアイサやワンドの中のカワセミのホバリング、アメリカヒドリガモには一同皆感激の声が上がった。他にアオジ、アオサギ、ダイサギ、マガモ、モズ、メジロ、ヒバリ、バン、キジバト、セグロカモメを中洲やワンド、土手、河川に観察。ジョウビタキとウグイスはその鳴き声を確認した。ゴールの城北公園では今日3度目のカワセミをゆっくり観察し、池の中のマガモやカルガモを見ながらの鳥合わせとなった。午後からは日も陰ってやや寒くはなってきたが、風もなくまずまずの観察会日和であった。(M.K)、写真(K,T)

ユリカモメ

ツグミ

ミコアイサ(パンダガモ)

カンムリカイツブリ

アメリカヒドリガモ

カワセミ

写真部会1月活動報告

月日:令和2年1月12日(日)

場所:大阪狭山市さやか公園・大阪狭山市出初式

参加人員:8名

さやかホールに9時半集合。曇り空の中さやか公園で10時から大阪狭山市の出初式の式典が始まり、椅子席の前列に座って式典並びに梯子乗りを見学しました。最後に狭山池に向けてのカラフルな放水を見ました。帰る前に地域の方による豚汁のふるまいがあり  とっても美味しくいただきました 。その後さやかホール4階のレストランで昼食を食べながら雑談に花が咲きました。 写真、文責 松下由紀子

 

里山保全部会1月活動報告

1、月 日 : 1 月 10 日 (金)

2、場 所 : 富田林市彼方(奥の谷)

3、参加者数 : 13 名

4、活動内容:

畑組はエンドウの苗が順調に育ってきたものの強風にあおられ、誘引の藁からはみ出し倒れ掛かっているのを治す程度で終わり、新年会の用意で豚汁を炊き、青竹で燗酒を準備する。

山組は竹の間伐とともになぎ倒され枯れた竹の処分といつも通りの作業を行う。また新品のチッパーを使用しこれまで運び出し、山積みになっていた竹を粉砕する。

午後からは新年会を開催し若干のおつまみと豚汁、差し入れのイノシシの甘煮と酒で和やかな雰囲気で、楽しく歓談され1月の活動を終えた。(H.N)

畑の様子

竹林内の整備

チッパーでの作業

新年会の様子

14期生1月8日講座報告

月 日:2020年1月8日(水)雨のち曇り

講座名:春の里山観察とお粥作り

講 師:田淵 武夫先生(富田林の自然を守る会代表)

場 所:滝谷・奥の谷

早朝の激しい雨でどうなるかと心配でしたが、奥の谷に着く頃には雨も上がり一安心。「七草粥」は奈良時代に日本に伝わり平安時代に現代の原型になったといわれています。今回は邪気を払い一年の健康を願って食べる「小豆粥」作り。春の七草の説明を受け周辺へ摘み取りに行き「せり」「なずな」「はこべら」「ほとけのざ」を採集し小豆粥にプラスし贅沢なお粥が出来上がり。男性陣が竹を間伐し「竹のご飯」用に切り落とし竹飯ごうが見事に完成。転がらないよう注意しながら、かまどの上に置き炊き上がるのを心待ちに。焼き芋も出来上がり待望のランチタイム。持ち寄った総菜、漬物など盛り沢山並び賑やかにバイキング。初めて見る人も多かった「竹のご飯」も美味しく炊き上がり、楽しく会話も弾みながらあっという間に完食。

午後からは、里山周辺を散策。里山林の生物多様性を低下させている要因として①植物の遷移による照葉樹林化②人工林の間伐の管理不十分③竹林管理の放棄などである。里山を維持するには人による保全管理が必要であり、生き物の生息環境の保全と回復への行動促進も重要であるとのこと。最後に「富田林の自然を守る会」の30年間にわたる活動内容を話していただいた。屋外での講座でしたが、皆さんのチームワークの良さで無事終了ありがとうございました。(S.N)

竹のご飯 10分ほど蒸らしてから食べてね

ランチバイキング お粥も美味しく出来上がり

春の七草探し「あった!これも七草ですか?」

いのちの営み探検部会12月活動報告

実施日      :2019年12月16日(月)

観察場所     :錦織公園 (富田林市)

参加人数     :16名 

今回のテーマは、【風で運ばれる種子を観察しよう ―風を利用して散布する様々なタネの特徴や工夫を調べよう―】 ◇風を利用し、翼を使って滑空やクルクルと回転しながら舞い落ちるタネの樹木(マツの仲間、カエデの仲間、ユリノキ、アキニレ、キリ、アオギリ、シマトネリコ、ボダイジュ、シンジュ等)を探し、見付けた時にはタネを試しに飛ばし、タネの詳細を観察しながらの散策。ケヤキは、葉の根元のタネには翼は無いが、枯葉が翼になり小枝ごと風に乗って飛んで行くようだ。◇アルソミトラ・マクロカルパ(国立科学博物館のタネの模型)を飛ばしてみると、グライダーの様に手元から離れていく。この植物は熱帯アジア産の高木に絡んで生長する蔓植物。果実が地上30mの位置にあるとすると、そこから飛び出したタネは無風状態であれば120mの距離まで飛ぶそうだ。◇風で運ばれるために色々と工夫をして分布を広げようとしているタネ。自然の面白さや生命の不思議・力強さを感じる。(M.T)

13期生12月18日講座報告 

月 日:2019年12月18日(水)晴れ

講座名:化石入門

講 師: 濱塚 博先生(きしわだ自然資料館アドバイザー)

渡邉 克典先生(鳥取県立博物館専門員)

場 所:きしわだ自然資料館(岸和田市)

 午前中は資料館3階の剥製展示から見学。迫力満点のライオンにアムール虎とベンガル虎、俊敏に動く豹とチータ。日本の体長1m位のツキノワ熊、キジ・クジャク・カモ等の鳥、小さいがゾウ・カバ・キリン・シマウマそして多数の魚の標本や、世界三大珍獣のオカピ(森の貴婦人)がある。三大珍獣はコビトカバとジャイアントパンダです。また、石のコーナーがあり、大阪府の石はドーソン石・和泉青石が展示されていた。2階展示物では、マチカネワニの全身の骨格標本と、その横にキシワダワニ(70万年前)の頭部骨格標本とワニの年齢が分かる頭部(目の周辺)の鱗骨が展示されていた。ナウマンゾウの化石(レプリカ)も有り、牙の形状はマンモスはカールしているが、ナウマンゾウは前に伸びている。また、像の種類はアフリカ象・アジア象・マルミミ像の3種類である。そして、恐竜の名前の○○サウルスはトカゲの意味である。

 午後からは化石の型作りをする。アンモナイト2種・2枚貝のイノセラムス、プテロトリゴニアのシリコン鋳型から1つを選び石膏を入れ、石膏が固まるのをワクワクしながら待ち、化石のレプリカを作る。最後に貝の化石(岐阜県瑞浪市発掘)が詰まった石灰岩をコンクリート釘で真上から叩いて親指大の貝の化石を取り出す。私は上手く1つ取り出せた。皆さんと楽しい体験ができた。(1班作成)

レプリカ資料の重要性を聞き、只今、アンモナイト、二枚貝のレプリカ作成中。上手く固まるだろうか?とちょっと気になるよ。

キシワダワニやマチカネワニの説明を聞きながら、想像の翼を広げ、60万年前の生息風景を思い浮かべる。

「この辺かな」「よーし、打ち込んでみよう」チーム一丸となって貝の化石の取り出しが始まる。さて、上手く取り出せただろうか?

14期12月25日講座報告

月 日:2019年12月25日(水)晴れ

講座名:植物が動く方法

講 師:長谷川 匡弘先生(大阪市立自然史博物館学芸員)

場 所:大阪市立自然史博物館・長居植物園

まず種子とは受精後、胚が形成される散布体であると教わる。動けない植物が子孫を残すためには、何かに頼って散布する方法がある。

  1. 風で運ばれる 綿毛でふわふわ散布するタンポポ プロペラのように回転しながら飛ぶアオギリ
  2. 水で運ばれる 海水に浮いて遠くへ散布されるゴバンノアシ 春の七草コオニタビラコ(ホトケノザ)は水の流れにのって散布
  3. 動物に運ばれる ライオンの口に絡み付き散布するライオンゴロシ 哺乳類や鳥類が果物などを食べ排出して散布
  4. 自力で運ぶ 成熟した果実が割れて中の種子を跳ね飛ばすホウセンカ

以上の「植物が動く方法」の講義を受け、まだまだ知らないことは沢山あると実感し自然に対する興味が湧きました。

午後からは、博物館の展示室を見学の後4班に分かれて植物園での果実探し。①何の散布方法か。②どの部分が散布の役に立っているか。③植物の名前は何か。などを考えながら落ちている果実を探し散策。部屋に戻り植物の名前などを調べ発表の準備を時間ぎりぎりまで熱心に取り組む。発表が始まると講師から「これは珍しいですね」と言っていただくと笑顔が広がり、不明だった名前も判明しメモを取る手も進みます。とても難しい講座かと心配していましたが、植物が子孫を残していこうとするたくましい生命力、戦略を学び生物の多様性を知る面白く楽しい一日となりました。(S.N)

①アルソミトラ→ブーメランのように空中遠くまで飛ぶ②ゴバンノアシ→海水に浮いて散布③ツキイゲ→浜を転がり散布

博物館第3展示室

果実探しで収集 鳥は黒・赤がよく見えるそうです

山歩き部会12月活動報告

月 日 : 12月18日(水)

行き先 : 高野山・町石道 (前半)

コース : 九度山駅9:05 ~ 慈尊院9:25 ~ 展望台10:15 ~ 二つ鳥居12:10昼食

12:40 ~ 笠木峠13:50 ~ 矢立14:50 15:15 紀伊細川駅 15:55

参 加 : 10名

微妙な天気予報に戸惑いながら、10名が集まり、「行ってみますか」となった。本来は、中止のメールが廻っていたのである。慈尊院を過ぎるあたりから、雨粒が落ちてきた。以降、弱いながらも降りやむことはなかった。展望台を過ぎて、柿の果樹園を登りきると、後は多少のアップダウンを繰り返して、歩きやすい道が続いていく。二つ鳥居の展望所の屋根の下でお昼休憩ができて、ほっと一息! 約109mごとに建てられている町石を辿って、しっとりと濡れ積もっている落ち葉を踏みしめながら、矢立まで15㎞余りをあるいた。 来年の後半で大門までつないでいくのが楽しみである。(Y.Y)

展望台

二ッ鳥居 集合写真

二つ鳥居

吟行部会12月活動報告

第95回吟行部会活動報告

日時:令和元年12月21日(土)

行先:大和西大寺:神功皇后陵、秋篠寺

参加者:14名

活動内容:

暖かい小春日和の中、平城駅をスタートし神功皇后陵へ。御拝所や濠などが整備されており、全員気持ちよく参拝する。そこからは、トラクターなどで秋起こし中の農道を進み、競輪場の中を横断すると目の前が秋篠寺。山門前で記念撮影。苔の庭と重要文化財の伎芸天を拝観する。頭部は天平時代作の乾漆、身体は鎌倉時代作で寄木の木彫の珍しい仏像、首を傾げたその魅力に一同は虜になりました。バスで大和西大寺駅前の、江戸川奈良ファミリー店で昼食と句会。今年最後の締めくくりで、難波に戻り有志で忘年会。アツアツのたこ焼きと各々が「今年一年の俳句を振り返って」を話して盛り上がりました。なお、残念ですが今回で藤浪さん、西川さんが引退されます。また時々はお元気なお顔をお見せ下さい。

各人の代表選句:

故郷のずしりと重き柿をむく 眠童

葉を持つも力が尽きし枯木かな 智勲

枯葉舞うシャッターチャンス待ちにけり 尚文

セーターを変えても曲がる吹矢かな 粋泉

風強し冬が匂うと妻の言う   松薗

冬至の日散るさくら葉の一秒ぞ ゆう一

冬木立天に突き刺すあばら骨 たけみつ

長き影引き連れ渡る冬の橋 洋々志

短日やトトロ流るる商店街 まさこ

句座統ぶる赤セーターの熟女かな ゆき雄

短日や布団の中は夢心地  あきこ

見送りのテールランプに暮早し みえこ

散歩犬急かされ歩く日短かな 流以

短日や公園の声早く止み  河笑流

当日句

特選 首少し傾ぐ天女や冬の縁(えにし) まさこ

入選 冬麗の天女に魂を吸われけり  ゆき雄

写真、文責 松下洋介

13期生12月11日講座報告

月 日:2019年12月11日(水)晴れ

講座名:マクロ写真入門

講 師:阿倉 薫先生(岩湧バグバグギャラリー)

場 所:ラブリーホール(河内長野市)

先生は、岩湧山に年間通って1000種類の昆虫のマクロの写真を撮り続け、今では見たことがない虫とは出会わないそうです。山の虫を知り尽くした写真の報告とマクロの写真の世界の体験を見せて頂いた。「綺麗なものを見るだけが自然観察でない。」と話され頷きました。人間が嫌がる虫も先生のカメラにかかれば、綺麗な芸術写真に変わり、目を見張るものばかり。動画の映像では、ヒメバチの木に産卵管を指すところや、アオバズク(フクロウの一種)の飛び立つところ、ムササビの日没の活動、クマバチの巣箱作り、オオスズメバチが、シダクロスズメバチを土の中から捕まえる映像などなかなか見られない動画の紹介。カンタン、キリギリス、バッタの鳴いている映像、トンボ・チョウ・ナナフシの交尾シーンや産卵など。交尾中は動きがゆっくりで、ほかのものが気にならないので、撮りやすい。ジョロウグモが、葉にひっかかり、巣を切りながら、修正していくなど珍しい、なかなか見られない動画ばかり。

午後は、お札や微小貝のマクロの写真実習。1万円札や5千円札の数字の下にはNIPPONGINKOの文字が、肖像画の顔や眼には、模様がぎっしり。偽札なんて考えられないくらい緻密模様のお札を再発見。微小貝は、肉眼では、砂粒にしかみえないけれどマクロの世界では、貝の模様もはっきり、綺麗に光った貝を見ることが出来た。カメラのレンズも高価なものだけでなく、手軽な携帯電話やタブレットに百均のレンズをつければ、充分マクロの写真が撮れ、マクロの世界の楽しさを満喫することが出来た。(1班作成

千円札の野口英世の頭付近の背景の模様を見ます。“見えた見えた!NIPPONGINKO”

先生がオリンパスギャラリーに出展された“ヒグラシ”の写真。単眼2つ、複眼3つがよく見える。

岩湧の森のクマバチ。巣作りに懸命でカメラを近づけても動かない。

昆虫部会12月活動報告

日  時 :12月10日(火) 10:00~

場  所 :恩智川治水緑地(東大阪)

参加人数 :15名

活動内容 :12月、例年は寒くてあまり昆虫をみかけないのですが、この日は動くと汗ばむ陽気で、昆虫も暖かさに誘われて、思いの外15種も採集することが出来ました。採集後は、東大阪市民美術センターで「岩宮武二の写真展」が行われており、全員で昭和初期からの写真を懐かしい思いで見学しました。その後は井上さんのお店で、今年を締めくくるべく忘年会を参加者全員で楽しく行いました。(K.T)

ツマグロアオカスミカメ‥カメムシの仲間

ツチイナゴ

ヤマトシジミ

モンシロチョウ

写真部会12月活動報告

月日:12月11日(水)

場所:堺市・方違神社、反正天皇陵、市役所展望階

参加人員:6名

薄曇りの中、ゆっくりと堺東周辺を散策しました。先ずは、堺市役所最上階の展望室から、間近に見える古墳群や、遠くは金剛葛城の山々を確認し、その後堺東駅の東側にある、閑静な住宅地に囲まれた反正天皇陵の周回しました。

途中の方違神社では七五三お祝い家族がちらほらと、様々な撮影スポットにも出くわしました。最後は三国ヶ丘高校前の、「二葉」で昼食兼忘年会で盛り上がりました。        写真、文責 松下洋介

13期生12月4日講座報告

月 日:2019年12月4日(水)晴れ

講座名:野鳥観察④

講 師:仲 淳一先生・野上豊彦先生・辻マリ子先生(泉北野鳥の会)

場 所:平城宮跡(奈良市)

朝、近鉄大和西大寺駅集合です。シニアカレッジ先輩の野鳥部会の方々と遭遇しました。泉北野鳥の会、3名の先生の御指導頂きながら平城宮跡に向かいました。途中、秋篠川でマガモ、コガモを見つけ、観察します。少し寒かったですが、穏やかなお天気の中、平城京跡地ではイソヒヨドリ、モズ、メジロを観察し、キジ、ウグイスの鳴き声を聞き、上空ではホバリングしているチョウゲンボウを目撃。途中、大極殿院南門の復原工事を見学しました。

昼食後、中々難問な[野鳥クイズ]に全員で挑戦です。10問中7問正解の方が2名で最優秀でした。水上池ではたくさんの水鳥(カワウ、カルガモ、オオバン、ハシビロガモ、ヒドリガモなど)に出会えました。向こう岸ではキセキレイ、ハクセキレイが元気に飛び回っています。人懐こいコハクチョウの綺麗な姿も近くで見ることが出来ました。約38種類の野鳥との出会いも有り、有意義な1日を過ごすことが出来ました。(1班作成)

電線に止まっているモズ。オスかな?

たくさんの水鳥を観察出来たが種類の見分けが難しい。

水上池のオオバン。オスとメスが交代で抱卵します。

14期生12月4日講座報告

月 日:2019年12月4日(水)晴れ

講座名:紅葉と冬芽の観察

講 師:大阪自然環境保全協会(理事)栗谷 至 先生

場 所:和泉シテイプラザ、宮ノ上公園

栗谷先生の本年2回目の木本系講座です。午前の座学は、まず先生の観察フィールド千里地区のここ数年の紅葉と樹木の変化をみました。そして、本題の紅葉のお話へと…。樹木の特に落葉樹では、春から、開葉→展葉→紅葉、黄葉→落葉→冬芽の1年サイクルで冬に葉を落とす前に葉の栄養分を回収する大仕事があり、その副産物で色素が作られて美しい紅葉等の景色が造られるという。美しい紅葉になる為には ①日光 ②低温 ③温度差 の3要素が必要。

では、紅葉する目的は何か? ・落葉する直前の養分の回収中の葉の組織を守るという説 ・害虫に対する戦略説などがあるが…。

結局は・・解らない? とのユーモアを交えて、チョット難しい内容もかみ砕いて教えてもらいました。午後は宮ノ上公園へ寒い中、移動して アカメガシワ、アメリカフウ(モミジバフウ)、サクラや桃山学院大学のメタセコイヤ並木を見、サクラの木肌の横筋はそこから葉が出て来る事やアキニレ、クヌギ、アラカシのそれぞれの葉っぱの違い、セイヨウトネリコの種はヘリコプター状に飛ぶ様、木枝はあの映画ハリーポッターの杖に使われた事、イロハモミジ(カエルノテ、タカオモミジ)の紅葉と緑葉の違いなどのお話を教えて頂きました。講座終了後にカワラヒワがモミジバフウの実をついばんでくれるおまけもつきました。(S.H)

きれいに紅葉した イロハモミジ

メタセコイア並木も褐葉しています

あれーっ 葉と実を 髪飾りにした人も。

里山保全部会12月活動報告

1、月 日 : 12 月 6 日 (金)

2、場 所 : 富田林市彼方(奥の谷)

3、参加者数 : 14 名

4、活動内容:

今年最後の活動で今期一番寒い天気予報の中、早速あったまれるよう木切れに火を起こす。

畑は取り残したジャガイモの収穫とダイコンの間引き菜とそれぞれ皆さんで分け合う。エンドウが10cm程度の苗に育ち、蔓を誘引するための支柱をたて藁を添える(昨年より出来がいい)。その他防寒にタマネギ畝に藁を敷き詰め、新しい畝づくりなどの作業を行う。

山組は竹の間伐とともになぎ倒され枯れた竹の処分といつも通りの作業、竹藪の上のほうまで片付いて、だいぶん隙間が出てきてもう少しできれいな竹林に生まれ変わる。竹を運ぶのも大変だが今回畑の作業が早く進み、皆さんが手伝ってくれ早く終えることが出来た。

少し寒いが動きやすい気候で今季一番長い時間活動した。(H.N)

作業前の畑

作業後の畑

竹の間伐

野鳥部会12月活動報告

月 日 : 2019年12月4日(水) 天候 晴れ

観察地 : 平城京と水上池周辺(奈良市)

参加者 : 26名

観察した野鳥 ; 31種

内 容 :

今朝はかなり寒かったが、集合時間の10時になると日が差しているせいか、思ったより暖かい。2年前同様に今度は13期生の講座(野鳥観察)と重なっての部会開催だ。お互い挨拶もそこそこに部会組が先に西大寺駅前を出発。平城京に入ってもなかなかヒヨドリ以外の鳥が現れない。公園内の池は枯れたススキやセイタカアワダチソウが背丈より高く、湖面が見えにくいが、ダイサギ、コガモ、オオバンを一部隙間からどうにか確認。平城京内をしばらくあちこちと観察するがモズ、ハクセキレイ以外に何も出てこない。昼近くなってようやく青空にチョウゲンボウの飛翔が、暫く我々の頭上を旋回するが、やがて空高く消えて行った。それでも結構近くで見えたせいか午前中の不発を充分満足させるものだった。

午後からの水上池に期待して遺構展示館近くで昼食。平城京から水上池への道中、民家が続くが、今度は次々と小鳥が現れ午前の部を挽回するほどに楽しまさせてくれた。ジョウビタキ、シジュウカラ、モズが庭先にイソヒヨドリやムクドリは瓦屋根の上に、どれも長く止まっていてくれたので、ここではじっくり観察することができた。水上池では沢山のコガモを目の前で見て、ケリ、マガモ、ハシビロガモ、オオバン、カイツブリ、ハジロカイツブリを観察。ヒシアゲ古墳前の樹林では、マヒワ、カワラヒワ、ツグミが樹上に、池の回りを一周して、コナベ古墳にはカルガモや水上池の遠くはオシドリを見付ける。帰途はハジカミ池でホシハジロやホオジロを見て、大極殿前で鳥合わせし、解散。ドバトは見かけなくて、水上池のコブ白鳥はカウントせず観察数は31種となった。参加者の半分が大阪難波に流れ反省会を兼ねた忘年会となった。(M.K 写真K.T)

あーチョウゲンボーだ

モズ ♂

ジョウビタキ ♀

ツグミ

マガモ

オシドリ

いのちの営み探検部会11月活動報告

実施日    : 2019年11月18日(月)

観察場所    : 鴨谷台公園 (光明池駅東)

参加人数    : 16名 

今回のテーマは、【クモの巣(網)には不思議がいっぱい! -ジョロウグモを手掛かりにクモの体・生活史・網(糸)を知ろう-】 ◇一般的には「クモの巣」というが学術的には巣(nest)は住居を意味するので、獲物を捕獲する為なので網(web)といい、網の形を見ればクモの種類がある程度分かるそうだ。◇春から夏には色々なクモの網に出会うが、この時期にはジョロウグモの網が多くて大きなのがよく目立つ。霧吹きで巣に水を吹きかけると、くっきりと見え美しいレース模様が!◇クモは肉食系。ジョロウグモが蛾を上顎の牙で噛み毒液で麻痺をさせ、消化液を注入して溶かし流動食にし吸っているのに遭遇。続いて、クモの卵が糸で保護された卵のうをフェンスに見付け採取。中を見てみよう(後、自宅の庭で冬越し)。一匹のジョロウグモ(メス)をルーペで頭胸部の触肢・上顎の牙・8個の眼・脚の棘や爪、腹部の生殖器・糸疣(いといぼ)等をじっくりと観察。クモ数種を捕獲したが、種名が分からず(後で調べよう)。◇網には色々なパターンがある事。網の作り方の正確で工夫を凝らした巧妙な技。クモは網を作らなくても必ず、それぞれの役割を持った糸の種類をお尻から紡ぎだす事。雌雄の求愛から交接、産卵・子育ての過程。クモの食生活や行動などなど、意外だった事や面白くて不思議な事実を知る。◇「クモ大好き」という人は余りいないので心配だったが・・・・。部屋の中をピョンピョンと跳んでいて写真集も出ている人気者のハエトリグモ達、「カワイイ!」という人もいて、楽しい一日でした。

山歩き部会11月活動報告

実施日 : 11月27日(水)

行き先 : 滋賀県・金勝アルプス (白石峰 標高590m)

コース : 上桐生バス停9:40 ~ 落が滝10:18 ~ 天狗岩12:05~12:55

白石峰13:22 ~磨崖仏13:50 ~ 上桐生バス停15:00

参 加 : 18名

どんよりと曇った空模様だったのだが、無事に下山するまで降られることもなく、楽しい山行となった。思ったより明るい雑木林の中、シダ類の多い沢沿いの道を登っていく。風化した花崗岩の散在する登山道や、浅い流れの渡渉が続くので、すべらないよう注意して歩く。 落差20mの落が滝は、水量が少なくあまり迫力はない。沢を詰め、尾根へ出て、分岐を右へ辿って天狗岩に到着した。ここで昼食の後、巨岩・天狗岩の上に立つ。眺望抜群で、湖東の山々から琵琶湖まで見渡せるはずだったが、残念! この日は雲か霞か ~ 墨絵の世界だった。 いくつかの名前の付いた岩を見ながら、最高地点 白石峰を経て、くだりにかかる。 狛坂磨崖仏は、大きな岩に九体の仏像が彫られていて、国の史跡になっている。 この山域は自然休養林になっていて、森も美しく、沢歩き・岩登りも体験できる。また、さかさ観音やオランダ堰堤等々、見どころも多い。

金勝 天狗岩 (1)

岩を登る

金勝アルプス途中1

13期生11月27・28日講座報告

月 日:2019年11月27-28日(水)曇り時々雨

講座名:秋の一泊研修 (西はりま天文台 他)

講 師:施設担当者

場 所:兵庫耐震工学研究センター(兵庫県三木市)

理化学研究所 放射光科学研究センター(兵庫県佐用町) 

兵庫県立大学西はりま天文台(兵庫県佐用町)

兵庫県立人と自然の博物館(兵庫県三田市)

一泊研修、初日はバスで実大三次元振動破壊実験施設(愛称E‐Defense)を見学。ここはギネスブックにも登録されていて世界最大の地震動の実験が可能な巨大な施設で木造住宅・橋梁・ビル・タンク構造物がどのように,どこまで,なぜ壊れるかを実験している。また住宅メーカーの耐震実験も行っている。昼食後SPring₋8とSACLAを見学。円形のSPring₋8は大きな加速器が作り出す強いX線で,小さいものを観察できる巨大な施設。外国人チームや大学・企業などの研究者チームが各ブースで昼夜を問わず実験をしている。SACLAは直線加速器で一気に電子を加速してレーザーを作る。生きた細胞をナノレベルで観察して医療分野などへの貢献が期待される。さて肝心の星の観測は雨のため中止。天文台スタッフの方から星の話を聞き、一般の方が利用できる公開望遠鏡としては世界屈指の【2mなゆた望遠鏡】を見学。星を見るコツは(毎日、天文台に来ること)だそうです。

翌日の朝は条件が良ければ雲海が見られるはず。6時宿舎前に集合、皆で少し登リを15分程歩き雲海絶景ポイントに到着。皆で「どこ!どこ!」「雲、出て来ないなぁ~」と15分程待ったが雲海見られず残念!! 三田市にある「人と自然の博物館」“ひとはく”に向かう。こんな立派な博物館があるんだ!と、ちょっとびっくり。建物は4階建て1.2.3階は「地球の歴史」「人間と動物の歴史と現在のかわり」等を展示、解説、紹介している。4階は「ひとはくサロン」セミナー、実習、実験室がある。私達はこの実験室でブロッコリーからDNA抽出実験をした。乳鉢にブロッコリーと洗剤を入れよくすりつぶし、食塩水で薄め熱湯で湯煎後濾過。瀘液を氷水で良く冷やしエタノールを入れゆっくり容器を揺らすと白いモロモロとした塊がいくつか出来る。これがブロッコリーのDNAの塊。この塊からブロッコリーのDNAを電子顕微鏡で観ることが出来、こんなに簡単にDNAが抽出出来るのかと不思議でした。とても楽しい実験で、知らなかったことを沢山教わった有意義な2日間でした。(3班作成)

ヘルメットをかぶり、破壊実験施設に向かいます。

“世界の仲間たち”と記念撮影。

星は見えないけれど、望遠鏡を覗く練習をしています。

天文台頂上から朝の景色。

熱心に実験に取り組んでいます。

兵庫県の自然林、里山に住む動物たち。