山歩き部会12月活動報告

月 日 : 12月18日(水)

行き先 : 高野山・町石道 (前半)

コース : 九度山駅9:05 ~ 慈尊院9:25 ~ 展望台10:15 ~ 二つ鳥居12:10昼食

12:40 ~ 笠木峠13:50 ~ 矢立14:50 15:15 紀伊細川駅 15:55

参 加 : 10名

微妙な天気予報に戸惑いながら、10名が集まり、「行ってみますか」となった。本来は、中止のメールが廻っていたのである。慈尊院を過ぎるあたりから、雨粒が落ちてきた。以降、弱いながらも降りやむことはなかった。展望台を過ぎて、柿の果樹園を登りきると、後は多少のアップダウンを繰り返して、歩きやすい道が続いていく。二つ鳥居の展望所の屋根の下でお昼休憩ができて、ほっと一息! 約109mごとに建てられている町石を辿って、しっとりと濡れ積もっている落ち葉を踏みしめながら、矢立まで15㎞余りをあるいた。 来年の後半で大門までつないでいくのが楽しみである。(Y.Y)

展望台

二ッ鳥居 集合写真

二つ鳥居

吟行部会12月活動報告

第95回吟行部会活動報告

日時:令和元年12月21日(土)

行先:大和西大寺:神功皇后陵、秋篠寺

参加者:14名

活動内容:

暖かい小春日和の中、平城駅をスタートし神功皇后陵へ。御拝所や濠などが整備されており、全員気持ちよく参拝する。そこからは、トラクターなどで秋起こし中の農道を進み、競輪場の中を横断すると目の前が秋篠寺。山門前で記念撮影。苔の庭と重要文化財の伎芸天を拝観する。頭部は天平時代作の乾漆、身体は鎌倉時代作で寄木の木彫の珍しい仏像、首を傾げたその魅力に一同は虜になりました。バスで大和西大寺駅前の、江戸川奈良ファミリー店で昼食と句会。今年最後の締めくくりで、難波に戻り有志で忘年会。アツアツのたこ焼きと各々が「今年一年の俳句を振り返って」を話して盛り上がりました。なお、残念ですが今回で藤浪さん、西川さんが引退されます。また時々はお元気なお顔をお見せ下さい。

各人の代表選句:

故郷のずしりと重き柿をむく 眠童

葉を持つも力が尽きし枯木かな 智勲

枯葉舞うシャッターチャンス待ちにけり 尚文

セーターを変えても曲がる吹矢かな 粋泉

風強し冬が匂うと妻の言う   松薗

冬至の日散るさくら葉の一秒ぞ ゆう一

冬木立天に突き刺すあばら骨 たけみつ

長き影引き連れ渡る冬の橋 洋々志

短日やトトロ流るる商店街 まさこ

句座統ぶる赤セーターの熟女かな ゆき雄

短日や布団の中は夢心地  あきこ

見送りのテールランプに暮早し みえこ

散歩犬急かされ歩く日短かな 流以

短日や公園の声早く止み  河笑流

当日句

特選 首少し傾ぐ天女や冬の縁(えにし) まさこ

入選 冬麗の天女に魂を吸われけり  ゆき雄

写真、文責 松下洋介

13期生12月11日講座報告

月 日:2019年12月11日(水)晴れ

講座名:マクロ写真入門

講 師:阿倉 薫先生(岩湧バグバグギャラリー)

場 所:ラブリーホール(河内長野市)

先生は、岩湧山に年間通って1000種類の昆虫のマクロの写真を撮り続け、今では見たことがない虫とは出会わないそうです。山の虫を知り尽くした写真の報告とマクロの写真の世界の体験を見せて頂いた。「綺麗なものを見るだけが自然観察でない。」と話され頷きました。人間が嫌がる虫も先生のカメラにかかれば、綺麗な芸術写真に変わり、目を見張るものばかり。動画の映像では、ヒメバチの木に産卵管を指すところや、アオバズク(フクロウの一種)の飛び立つところ、ムササビの日没の活動、クマバチの巣箱作り、オオスズメバチが、シダクロスズメバチを土の中から捕まえる映像などなかなか見られない動画の紹介。カンタン、キリギリス、バッタの鳴いている映像、トンボ・チョウ・ナナフシの交尾シーンや産卵など。交尾中は動きがゆっくりで、ほかのものが気にならないので、撮りやすい。ジョロウグモが、葉にひっかかり、巣を切りながら、修正していくなど珍しい、なかなか見られない動画ばかり。

午後は、お札や微小貝のマクロの写真実習。1万円札や5千円札の数字の下にはNIPPONGINKOの文字が、肖像画の顔や眼には、模様がぎっしり。偽札なんて考えられないくらい緻密模様のお札を再発見。微小貝は、肉眼では、砂粒にしかみえないけれどマクロの世界では、貝の模様もはっきり、綺麗に光った貝を見ることが出来た。カメラのレンズも高価なものだけでなく、手軽な携帯電話やタブレットに百均のレンズをつければ、充分マクロの写真が撮れ、マクロの世界の楽しさを満喫することが出来た。(1班作成

千円札の野口英世の頭付近の背景の模様を見ます。“見えた見えた!NIPPONGINKO”

先生がオリンパスギャラリーに出展された“ヒグラシ”の写真。単眼2つ、複眼3つがよく見える。

岩湧の森のクマバチ。巣作りに懸命でカメラを近づけても動かない。

昆虫部会12月活動報告

日  時 :12月10日(火) 10:00~

場  所 :恩智川治水緑地(東大阪)

参加人数 :15名

活動内容 :12月、例年は寒くてあまり昆虫をみかけないのですが、この日は動くと汗ばむ陽気で、昆虫も暖かさに誘われて、思いの外15種も採集することが出来ました。採集後は、東大阪市民美術センターで「岩宮武二の写真展」が行われており、全員で昭和初期からの写真を懐かしい思いで見学しました。その後は井上さんのお店で、今年を締めくくるべく忘年会を参加者全員で楽しく行いました。(K.T)

ツマグロアオカスミカメ‥カメムシの仲間

ツチイナゴ

ヤマトシジミ

モンシロチョウ

写真部会12月活動報告

月日:12月11日(水)

場所:堺市・方違神社、反正天皇陵、市役所展望階

参加人員:6名

薄曇りの中、ゆっくりと堺東周辺を散策しました。先ずは、堺市役所最上階の展望室から、間近に見える古墳群や、遠くは金剛葛城の山々を確認し、その後堺東駅の東側にある、閑静な住宅地に囲まれた反正天皇陵の周回しました。

途中の方違神社では七五三お祝い家族がちらほらと、様々な撮影スポットにも出くわしました。最後は三国ヶ丘高校前の、「二葉」で昼食兼忘年会で盛り上がりました。        写真、文責 松下洋介

13期生12月4日講座報告

月 日:2019年12月4日(水)晴れ

講座名:野鳥観察④

講 師:仲 淳一先生・野上豊彦先生・辻マリ子先生(泉北野鳥の会)

場 所:平城宮跡(奈良市)

朝、近鉄大和西大寺駅集合です。シニアカレッジ先輩の野鳥部会の方々と遭遇しました。泉北野鳥の会、3名の先生の御指導頂きながら平城宮跡に向かいました。途中、秋篠川でマガモ、コガモを見つけ、観察します。少し寒かったですが、穏やかなお天気の中、平城京跡地ではイソヒヨドリ、モズ、メジロを観察し、キジ、ウグイスの鳴き声を聞き、上空ではホバリングしているチョウゲンボウを目撃。途中、大極殿院南門の復原工事を見学しました。

昼食後、中々難問な[野鳥クイズ]に全員で挑戦です。10問中7問正解の方が2名で最優秀でした。水上池ではたくさんの水鳥(カワウ、カルガモ、オオバン、ハシビロガモ、ヒドリガモなど)に出会えました。向こう岸ではキセキレイ、ハクセキレイが元気に飛び回っています。人懐こいコハクチョウの綺麗な姿も近くで見ることが出来ました。約38種類の野鳥との出会いも有り、有意義な1日を過ごすことが出来ました。(1班作成)

電線に止まっているモズ。オスかな?

たくさんの水鳥を観察出来たが種類の見分けが難しい。

水上池のオオバン。オスとメスが交代で抱卵します。

14期生12月4日講座報告

月 日:2019年12月4日(水)晴れ

講座名:紅葉と冬芽の観察

講 師:大阪自然環境保全協会(理事)栗谷 至 先生

場 所:和泉シテイプラザ、宮ノ上公園

栗谷先生の本年2回目の木本系講座です。午前の座学は、まず先生の観察フィールド千里地区のここ数年の紅葉と樹木の変化をみました。そして、本題の紅葉のお話へと…。樹木の特に落葉樹では、春から、開葉→展葉→紅葉、黄葉→落葉→冬芽の1年サイクルで冬に葉を落とす前に葉の栄養分を回収する大仕事があり、その副産物で色素が作られて美しい紅葉等の景色が造られるという。美しい紅葉になる為には ①日光 ②低温 ③温度差 の3要素が必要。

では、紅葉する目的は何か? ・落葉する直前の養分の回収中の葉の組織を守るという説 ・害虫に対する戦略説などがあるが…。

結局は・・解らない? とのユーモアを交えて、チョット難しい内容もかみ砕いて教えてもらいました。午後は宮ノ上公園へ寒い中、移動して アカメガシワ、アメリカフウ(モミジバフウ)、サクラや桃山学院大学のメタセコイヤ並木を見、サクラの木肌の横筋はそこから葉が出て来る事やアキニレ、クヌギ、アラカシのそれぞれの葉っぱの違い、セイヨウトネリコの種はヘリコプター状に飛ぶ様、木枝はあの映画ハリーポッターの杖に使われた事、イロハモミジ(カエルノテ、タカオモミジ)の紅葉と緑葉の違いなどのお話を教えて頂きました。講座終了後にカワラヒワがモミジバフウの実をついばんでくれるおまけもつきました。(S.H)

きれいに紅葉した イロハモミジ

メタセコイア並木も褐葉しています

あれーっ 葉と実を 髪飾りにした人も。

里山保全部会12月活動報告

1、月 日 : 12 月 6 日 (金)

2、場 所 : 富田林市彼方(奥の谷)

3、参加者数 : 14 名

4、活動内容:

今年最後の活動で今期一番寒い天気予報の中、早速あったまれるよう木切れに火を起こす。

畑は取り残したジャガイモの収穫とダイコンの間引き菜とそれぞれ皆さんで分け合う。エンドウが10cm程度の苗に育ち、蔓を誘引するための支柱をたて藁を添える(昨年より出来がいい)。その他防寒にタマネギ畝に藁を敷き詰め、新しい畝づくりなどの作業を行う。

山組は竹の間伐とともになぎ倒され枯れた竹の処分といつも通りの作業、竹藪の上のほうまで片付いて、だいぶん隙間が出てきてもう少しできれいな竹林に生まれ変わる。竹を運ぶのも大変だが今回畑の作業が早く進み、皆さんが手伝ってくれ早く終えることが出来た。

少し寒いが動きやすい気候で今季一番長い時間活動した。(H.N)

作業前の畑

作業後の畑

竹の間伐

野鳥部会12月活動報告

月 日 : 2019年12月4日(水) 天候 晴れ

観察地 : 平城京と水上池周辺(奈良市)

参加者 : 26名

観察した野鳥 ; 31種

内 容 :

今朝はかなり寒かったが、集合時間の10時になると日が差しているせいか、思ったより暖かい。2年前同様に今度は13期生の講座(野鳥観察)と重なっての部会開催だ。お互い挨拶もそこそこに部会組が先に西大寺駅前を出発。平城京に入ってもなかなかヒヨドリ以外の鳥が現れない。公園内の池は枯れたススキやセイタカアワダチソウが背丈より高く、湖面が見えにくいが、ダイサギ、コガモ、オオバンを一部隙間からどうにか確認。平城京内をしばらくあちこちと観察するがモズ、ハクセキレイ以外に何も出てこない。昼近くなってようやく青空にチョウゲンボウの飛翔が、暫く我々の頭上を旋回するが、やがて空高く消えて行った。それでも結構近くで見えたせいか午前中の不発を充分満足させるものだった。

午後からの水上池に期待して遺構展示館近くで昼食。平城京から水上池への道中、民家が続くが、今度は次々と小鳥が現れ午前の部を挽回するほどに楽しまさせてくれた。ジョウビタキ、シジュウカラ、モズが庭先にイソヒヨドリやムクドリは瓦屋根の上に、どれも長く止まっていてくれたので、ここではじっくり観察することができた。水上池では沢山のコガモを目の前で見て、ケリ、マガモ、ハシビロガモ、オオバン、カイツブリ、ハジロカイツブリを観察。ヒシアゲ古墳前の樹林では、マヒワ、カワラヒワ、ツグミが樹上に、池の回りを一周して、コナベ古墳にはカルガモや水上池の遠くはオシドリを見付ける。帰途はハジカミ池でホシハジロやホオジロを見て、大極殿前で鳥合わせし、解散。ドバトは見かけなくて、水上池のコブ白鳥はカウントせず観察数は31種となった。参加者の半分が大阪難波に流れ反省会を兼ねた忘年会となった。(M.K 写真K.T)

あーチョウゲンボーだ

モズ ♂

ジョウビタキ ♀

ツグミ

マガモ

オシドリ

いのちの営み探検部会11月活動報告

実施日    : 2019年11月18日(月)

観察場所    : 鴨谷台公園 (光明池駅東)

参加人数    : 16名 

今回のテーマは、【クモの巣(網)には不思議がいっぱい! -ジョロウグモを手掛かりにクモの体・生活史・網(糸)を知ろう-】 ◇一般的には「クモの巣」というが学術的には巣(nest)は住居を意味するので、獲物を捕獲する為なので網(web)といい、網の形を見ればクモの種類がある程度分かるそうだ。◇春から夏には色々なクモの網に出会うが、この時期にはジョロウグモの網が多くて大きなのがよく目立つ。霧吹きで巣に水を吹きかけると、くっきりと見え美しいレース模様が!◇クモは肉食系。ジョロウグモが蛾を上顎の牙で噛み毒液で麻痺をさせ、消化液を注入して溶かし流動食にし吸っているのに遭遇。続いて、クモの卵が糸で保護された卵のうをフェンスに見付け採取。中を見てみよう(後、自宅の庭で冬越し)。一匹のジョロウグモ(メス)をルーペで頭胸部の触肢・上顎の牙・8個の眼・脚の棘や爪、腹部の生殖器・糸疣(いといぼ)等をじっくりと観察。クモ数種を捕獲したが、種名が分からず(後で調べよう)。◇網には色々なパターンがある事。網の作り方の正確で工夫を凝らした巧妙な技。クモは網を作らなくても必ず、それぞれの役割を持った糸の種類をお尻から紡ぎだす事。雌雄の求愛から交接、産卵・子育ての過程。クモの食生活や行動などなど、意外だった事や面白くて不思議な事実を知る。◇「クモ大好き」という人は余りいないので心配だったが・・・・。部屋の中をピョンピョンと跳んでいて写真集も出ている人気者のハエトリグモ達、「カワイイ!」という人もいて、楽しい一日でした。

山歩き部会11月活動報告

実施日 : 11月27日(水)

行き先 : 滋賀県・金勝アルプス (白石峰 標高590m)

コース : 上桐生バス停9:40 ~ 落が滝10:18 ~ 天狗岩12:05~12:55

白石峰13:22 ~磨崖仏13:50 ~ 上桐生バス停15:00

参 加 : 18名

どんよりと曇った空模様だったのだが、無事に下山するまで降られることもなく、楽しい山行となった。思ったより明るい雑木林の中、シダ類の多い沢沿いの道を登っていく。風化した花崗岩の散在する登山道や、浅い流れの渡渉が続くので、すべらないよう注意して歩く。 落差20mの落が滝は、水量が少なくあまり迫力はない。沢を詰め、尾根へ出て、分岐を右へ辿って天狗岩に到着した。ここで昼食の後、巨岩・天狗岩の上に立つ。眺望抜群で、湖東の山々から琵琶湖まで見渡せるはずだったが、残念! この日は雲か霞か ~ 墨絵の世界だった。 いくつかの名前の付いた岩を見ながら、最高地点 白石峰を経て、くだりにかかる。 狛坂磨崖仏は、大きな岩に九体の仏像が彫られていて、国の史跡になっている。 この山域は自然休養林になっていて、森も美しく、沢歩き・岩登りも体験できる。また、さかさ観音やオランダ堰堤等々、見どころも多い。

金勝 天狗岩 (1)

岩を登る

金勝アルプス途中1

13期生11月27・28日講座報告

月 日:2019年11月27-28日(水)曇り時々雨

講座名:秋の一泊研修 (西はりま天文台 他)

講 師:施設担当者

場 所:兵庫耐震工学研究センター(兵庫県三木市)

理化学研究所 放射光科学研究センター(兵庫県佐用町) 

兵庫県立大学西はりま天文台(兵庫県佐用町)

兵庫県立人と自然の博物館(兵庫県三田市)

一泊研修、初日はバスで実大三次元振動破壊実験施設(愛称E‐Defense)を見学。ここはギネスブックにも登録されていて世界最大の地震動の実験が可能な巨大な施設で木造住宅・橋梁・ビル・タンク構造物がどのように,どこまで,なぜ壊れるかを実験している。また住宅メーカーの耐震実験も行っている。昼食後SPring₋8とSACLAを見学。円形のSPring₋8は大きな加速器が作り出す強いX線で,小さいものを観察できる巨大な施設。外国人チームや大学・企業などの研究者チームが各ブースで昼夜を問わず実験をしている。SACLAは直線加速器で一気に電子を加速してレーザーを作る。生きた細胞をナノレベルで観察して医療分野などへの貢献が期待される。さて肝心の星の観測は雨のため中止。天文台スタッフの方から星の話を聞き、一般の方が利用できる公開望遠鏡としては世界屈指の【2mなゆた望遠鏡】を見学。星を見るコツは(毎日、天文台に来ること)だそうです。

翌日の朝は条件が良ければ雲海が見られるはず。6時宿舎前に集合、皆で少し登リを15分程歩き雲海絶景ポイントに到着。皆で「どこ!どこ!」「雲、出て来ないなぁ~」と15分程待ったが雲海見られず残念!! 三田市にある「人と自然の博物館」“ひとはく”に向かう。こんな立派な博物館があるんだ!と、ちょっとびっくり。建物は4階建て1.2.3階は「地球の歴史」「人間と動物の歴史と現在のかわり」等を展示、解説、紹介している。4階は「ひとはくサロン」セミナー、実習、実験室がある。私達はこの実験室でブロッコリーからDNA抽出実験をした。乳鉢にブロッコリーと洗剤を入れよくすりつぶし、食塩水で薄め熱湯で湯煎後濾過。瀘液を氷水で良く冷やしエタノールを入れゆっくり容器を揺らすと白いモロモロとした塊がいくつか出来る。これがブロッコリーのDNAの塊。この塊からブロッコリーのDNAを電子顕微鏡で観ることが出来、こんなに簡単にDNAが抽出出来るのかと不思議でした。とても楽しい実験で、知らなかったことを沢山教わった有意義な2日間でした。(3班作成)

ヘルメットをかぶり、破壊実験施設に向かいます。

“世界の仲間たち”と記念撮影。

星は見えないけれど、望遠鏡を覗く練習をしています。

天文台頂上から朝の景色。

熱心に実験に取り組んでいます。

兵庫県の自然林、里山に住む動物たち。

石ころ部会11月活動報告

1. 日 時   :11月29日(金)

2. 場 所   :二上山・岩屋(地層観察)

3. 参加人数  :13名

4. 活動内容  :二上山は約1500万年前に噴出した火山岩類でできており、様々な種類の火山岩や凝灰岩がみられる。今回は佐藤隆春先生に案内と解説をお願いして、当麻寺駅を出発、当麻寺、祐泉寺、岩屋峠周辺のルートを往復した。今年一番の寒さながらも快晴に恵まれ、紅葉で彩られた二上山の地質観察を十分に楽しむことが出来た。

当麻寺では日本最古(白鳳期)の石灯篭を観察、二上山の凝灰岩から作られたもので、石材の加工技術が発達していなかった時代には二上山の柔らかい凝灰岩が重宝されたようだ。法隆寺金堂の土台もその一例とのこと。

祐泉寺周辺では丸みをおびた軽石が入った凝灰岩の層を観察、火山灰が岩石になったもので比較的柔らかく、白っぽい。(約1ミリのザクロ石や黒雲母も入っているようだ)

先に進むと溶結凝灰岩の層がみられた。火砕流によってたまった火山灰がそれ自身の高熱により溶解してガラス質になり固まったもので、溶結の度合いが進むほど黒っぽくなるようだ。

岩屋峠から岩屋に降りると凝灰岩や溶結凝灰岩の層に深く入り込んだ凝灰角れき岩の層がみられた。溶結凝灰岩が再度の爆発により粉々になって固まったものだそうだ。岩屋峠から雌岳のふもとに進むと青灰色の安山岩(ザクロ石黒雲母安山岩)がみられた。噴出した溶岩が凝灰岩層の上に堆積したもので、その境界線をみることもできた。

これら4種類の岩石の層はそれぞれが別々に起きた火山爆発によりできたもので、このような地形は珍しく、二上山に特異的なもののようだ。今回、雄岳は登らなかったが、雄岳では更に別の火山岩がみられるという。今は火山ではないものの1500年前この地に起きた度重なる火山爆発が目に浮かぶようだ。専門家の説明がなければ単なるハイキングで終わってしまうであろう二上山登山も佐藤先生のお蔭で大変貴重なものになった。岩石や地形の細かな観察を通して何故そのような地形になったのか原因を推定・検証していく地質学者の地道な研究努力の一端を垣間見る思いがした。

反省会は河内長野の大喜多で、出席者は9人。

 

14期生 11月27日講座報告

月 日:2019年11月27日(水)曇り時々小雨

講座名:ネイチャーゲーム

講 師:井上 健太郎先生

場 所:堺市立栂文化会館・西原公園

ネイチャーゲームは、自然に関する特別な知識がなくても、豊かな自然の持つさまざまな表情を楽しめる自然体験活動である。自然を感じ、自然から得た体験や感動をわかちあう姿勢が大切である。今の子供たちは「何かあったらどうするの?」の言葉で、生の体験ができず瞬間的な自然界の感動を得る機会が減っているそうである。ネットで検索した画面でしか知ることができないのは残念なことである。動物あてクイズで頭の体操をしてから西原公園へ。まず「森の色合わせ」ゲーム。12色を印刷した紙を持ち3人1組で同じような色を探し出す。1人では難しいが3人寄れば文殊の知恵で手際よく協力して探し当てる。昼食後「カモフラージュ」ゲーム。植え込み、地面に隠れているものを探す。気合十分慎重に探そうと列を作って植え込みをまわる。24個も隠れていたと聞き「エッー!こんな所に」「5円玉!」等、驚きと歓声があがった。次に「森の似顔絵」ゲーム。3班に分かれモデルを決め、落ち葉などで似顔絵を作り誰の顔なのかを当てる。枯葉を沢山集め立体的にしたり、額縁を作ったりと工夫を凝らした素晴らしい作品に拍手喝采。部屋に戻り「オーディア」「フォールドポエム」などのゲームを楽しく賑やかに行い笑い声の絶えない楽しい一日となりました。

森の色合わせ:きれい!見事に合っています

カモフラージュ:探して!目を凝らして慎重に

森の似顔絵:やったね!素敵な作品できました

マップ作り部会11月活動報告

1.月  日 11月25日(月)

2.場  所 神納~唐久谷~地蔵寺~千早口駅

3.参加者数 8名

4.活動内容 曇り一時雨の予報の中、今年最後の活動を実施。ほぼ花がない時期にヨメナ、キツネノマゴ、ヤクシソウ、茶の木などが花をつけているのが見られた。代わりに秋の実と種子がたくさん見ることが出来た。クズ、スイカズラ、ヤブムラサキ、エノキ、ビナンカズラ、ヒヨドリジョウゴ、トキリマメ、センニンソウなどがあり、ビナンカズラ、アオツズラフジそれとカラスウリの果実の中身を空けてみる。ビナンカズラの果実を切ってみると白い花托の周りに果実がたくさんくっついていて、その中に白い種が入っている。アオツズラフジは何度か見たことがあるアンモナイト型の種があり、烏瓜は初めて空けて見ると打ち出の小槌のような種子がある。あとで調べてみると大黒様にも似ていて、しばらくすると種が金色に変色し「金運に良い」と記述があった。またセンボンヤリ、ゲンノショウコなどの花後をじっくりと観察することが出来た。ゲンノショウコは別名ミコシグサと呼ばれていて種を飛ばした跡が神輿の形に似ているとのことだった。 途中の地蔵寺の紅葉は終わりに近かったがそれなりに裏山と合わせ綺麗な紅葉が見られた。

クズの種子  
ビナンカズラの果実 
センニンソウの種子
カラスウリの種子
アオツズラフジの種子
ゲンノショウコの花柄

13期11月20日講座報告

月 日:2019年11月20日(水)晴れ

講座名:九度山散策と紙漉き体験

講 師:山根隆先生・山根久美子先生(九度山町まちなか語り部)・下西徳義先生、上田節子先生(紙遊苑施設担当者)

場 所:九度山町・紀州高野紙伝承体験資料館 紙遊苑(九度山町)

午前中は九度山町散策。2班に分かれて九度山町まちなか語り部の方の説明を受けながら、真田昌幸、幸村親子が大坂夏の陣まで過ごした真田ゆかりの里(真田庵、真田抜け穴伝説の古墳等)を散策しました。その後、弘法大師の母が住んでいた慈尊院へ。慈尊院は女人高野といわれ、高野山への玄関口でもあり、冬季の避寒修行の場とされていたそうです。高野山への道標の180町石、179町石を教えてもらい、“シニアカレッジ修了迄に世界遺産の高野山町石道を歩いて高野山まで登りたいね”と話題に上がりました。空海が伝えたと言われている(?)高野和紙の体験が出来る勝利寺紙游苑の境内の縁側で昼食のお弁当を食べ、いよいよ紙漉き体験です!和紙は楮(コウゾ)を大釜で蒸し、黒皮を削ぎ、灰を入れて煮る、その後、叩きほぐして楮繊維にして、水とトロロアオイの粘液を混ぜて紙を漉き、天日で干す工程で作られています。紙漉きの仕方を教わり、干し板に張りタオルで水分と空気を抜く作業を経験しましたが、自分達が漉いた和紙が3月の修了証として頂けると思うと、皆さん熱心です。今日も賑やかに色々な体験が出来た楽しい一日でした。翌日(21日)、NHKの番組「あさイチ」に、九度山町を案内して頂いたお二人の語り部の方が出演されました。(3班作成)

鎌倉時代に作られた高野山へ向かう最初から二つ目の179長石。“いつか私たちも高野山を目指して頑張ります!”
真田幸村父子の屋敷跡の真田庵。
きれいな終了証の和紙が出来ますようにと思いを込めて、懸命に水分を拭き取ります。

14期11月20日講座報告

日 時:2019年11月20日(水) 晴れ

講座名:淀川と水生生物

講  師:小 田  優 花  先生(大阪府立環境農林水産総合研究所)

場  所:生物多様性センター(寝屋川市)

今日は昨年建て替えられた生物多様性センターでの講座です。最初に生物多様性とは人間も含め様々な個性を持つたくさんの生物がほかの生物や環境とつながり合いながら存在することであるとの定義を聞いた後、生物多様性についてクイズ形式で身近な例を挙げて、食料、衣服、薬用資源、木材、水質浄化など私たちは生活していくうえで生物多様性の恵みとして様々な生態系サービスを受けていることを教えていただきました。また、淀川の淡水魚類は70種あり、そのうち49種が絶滅危惧種になっており、淀川のシンボル魚天然記念物のイタセンパラも一時絶滅の危機に陥ったが、近年ワンドの整備や外来魚を捕獲することにより増えてきたとのことで受講生も環境保全の重要性について考える機会となりました。イタセンパラは不思議な生態を持っていて、秋にイシガイなどの二枚貝に産卵管を伸ばして卵を産み付け、貝の体内でふ化し、春に泳出し、成長後、秋に産卵するというサイクルで寿命は1年と聞いて皆さん驚きの表情で熱心に聞き入っていました。

午後からは館外のビオトープ池でもんどり網を使って自然観察。ヨシノボリ、ミナミメダカ、ザリガニなど収穫は少しでしたが、イグサ、ワンドスゲ、ミクリ、デンジソウなど絶滅危惧種の植物も案内していただき、生物多様性を守るためには動植物の生息環境を守り、他の場所への移動はしない、えさを与えない、農薬をできるだけ使わない、資源を守るということを私たちが実践することが大切であると改めて認識しました。

もんどり網はこのような仕掛けになっています。
ビオトープには何がいるかなー。あそこになにかいるよ!
イタセンパラのオス(左)とメス。オスは交尾期に色が変わります。

吟行部会11月活動報告

第94回吟行部会活動報告

1.日 時: 令和元年11月20日

2.場  所:  小谷城郷土館・桜井神社・感應寺 上神谷散策

3.参加者: 13名

4.活動内容

  秋晴れの散策には絶好の一日。知っている様で意外と知らない 私達が居住している素晴らしい所を 仲間と巡りました。まず、旧住宅街にひっそりとある「小谷城郷土館」を訪ねた、施設員からの説明もそこそこに急ぎ次の桜井神社へ、今秋 建立された大鳥居を見上げ、堺市唯一の国宝・割拝殿に参拝参道から上神谷の里山を(人も車も余り通らない)ひつじ田を見ながら感應寺へ、解放されて歩くのも気持の良いもの、空腹も限界になったところで食事処に到着。ゆっくりと昼食の後 6人室に13人 ワイワイと賑やかに句会を楽しみました。

5.  選句

   団栗や蹴る子投げる子集める子        眠 童

   保津川峡落葉と共に舟下り           智 勳

   湯冷めして妻の上がりを待つ身かな      尚 文

   オリオンの一夜の渡りロマンあり         粋 泉

   日溜まりや祖母の思いで吊し柿        松 薗

   思い切り落葉押し込む袋三つ         ゆう一

   姑の背の落葉踏みなる百度石         たけみつ

    段ボール白菜の尻並びたる          洋々志

   りんご焼く真紅の艶の香ばしき         まさこ

   オリオン座見上げて探す亡夫の星      あきこ

   包丁の研ぎ澄ましたる夜のオリオン     みえこ

   さくら猫側溝おくの落葉床           流 以

   レーザー光線触れているよな鼓星      可笑流

6.当日句

  特選 :  小春日や落城の郷静かなる     洋々志

  佳作 :   大鳥居駕する夢もて七五三      流  以

植物部会11月活動報告

月 日 : 11月20日 (水)

行き先 : 千石谷(滝畑)

参加者 : 25名 

 河内長野発、滝畑ダム行きのバスは我々部会員とシニアの登山グループが加わり超満員で出発。途中ダムサイト近くの道路標示温度計では9度℃を示していた。やはりバスを降りると思った以上に寒い。直接、現地に来た部員も加わり、新関屋橋の登山口から観察をスタートする。 早速見付かったのがサネカズラやヤブコウジの赤い実とチャノキの白い花。4日前に見たヤマウルシやヤマハゼの綺麗な紅葉は既に葉を落していた。千石谷ルートに入ると路肩に生えていたキンミズヒキやダイコンソウ、チジミザサ、ササガヤ等の野草はその花の時期を終え、実や種を付けている状態だ。それでもミズヒキやハナタデ、イヌタデ、ボントクタデ等のタデ科の植物はまだまだ元気に咲いている。イラクサ科のアオミズ、カラムシ、コアカソも多くの実を残している。道中多く目にしたのはノコンギクで、時々見かける白いキクにシロヨメナではと期待したが同定には至らなかった。キク科の花は他にアワコガネギク、ヤクシソウ、ガンクビソウ、ヨシノアザミと今は盛り。シソ科のアキチョウジやアキノタムラソウ、ヤマハッカは一部で花を残してくれていた。実の方では、イズセンリョウの白い実、ヤブムラサキのビーズを散りばめたような青い実に皆が感激し、ノイバラ、テンナンショウ、フユイチゴ、アオキ、ヤブヘビイチゴ、ナンテン、イヌガヤの赤い実、アオツヅラフジ、スイカズラ、ネズ、クマノミズキ、ネズミモチの黒い実を次々に観察。ノイバラやフユイチゴの実を試食するが、まだ熟していないせいか味は今一つ。

 このところ急に気温が下がったせいか、道中から目にする山の紅葉は一段と派手さを増し綺麗だ。折り返し地点の大滝では滝の上と下から充分に秋の景色を楽しみ帰路についた。今回の観察した植物は花、実、紅葉を含めて60種以上となった。

アワコガネギク
イズセンリョウ
千石谷 大滝

14期11月13日講座報告

月 日:2019年11月13日(水)快晴

講座名:野鳥観察 ①

講 師:泉北野鳥の会 仲淳一先生、野上さん、奥田さん

場 所:久米田池

 JR久米田駅から1㎞歩き、久米田寺境内をお借りして本日の講座が始まりました。資料を貰って、お寺を出たらもうそこは目指す久米田池でした。府内でも最大の灌漑用ため池で、周囲は約2.6㎞。年間100種の野鳥が訪れ「野鳥の国際空港」とも呼ばれるらしい。池は水が抜かれていて、もう鳥たちでいっぱい講座生もビックリ。ヒドリガモをはじめカモ類が多くみられ、カイツブリ、カンムリカイツブリもすぐそこで潜りのパフォーマンス! 沢山の種類の鳥たちをジックリ見ていて、なかなか先へ進めませんがこれでいいんですね。そして今日は超ラッキーなんとコウノトリが来ているとの情報。ポイントでは鳥ミニストのカメラが何台も。400ヤードも先のため我々の双眼鏡では確認しずらい、やっぱりフィールドスコープで、白い体と黒い尾と風切り、赤い脚が…感激です。そして仲先生お薦めのオジロトウネンも居てくれました。そんなこんなで、午前中予定していたポイントまでの半分で昼食となった。午後も足早に進みたいがやっぱり鳥たちに見入ってしまったり、コサギとダイサギの見分け方など教えてもらいながら、本日の同定を行い37種が確認できた。最後の野鳥クイズでは10問中6問正解の人が最高点で楽しめて、ゆったりした1日でした。

ラッキー ひときわ目立つコウノトリ
オオバンとハシビロガモが仲良く採餌
きょうは何種類見つけられましたか?

昆虫部会11月活動報告

  1. 日  時 :11月12日(火)10:00~
  2. 場  所 :奥河内もみじ公園(延命寺)
  3. 参加人数 :13名
  4. 活動内容 :小春日和の気持ちのいい青空のもと、三日市町から延命寺まで昆虫を探しながら歩きました。穏やかな日差しに誘われてこの季節にしては、思った以上(15種)の昆虫を採集することが出来ました。昼食後、全員で同定作業。同じような昆虫が多く、いつも悩まされます。今回も皆様のお陰で、無事に終了することが出来ました。また、延命寺の紅葉は、緑と赤のコントラストがとても綺麗でした。
アカタテハ・・・成虫で越冬する。
セスジナミシャク・・・白い筋が多くあり地図の様な模様
ヒラタアブ・・・ホバリングしながら蜜を集める。益虫でアブラムシの天敵。
コガタツバメダシャク・・・白地に二対の灰褐色線があり、後翅に小さな赤小紋を持つ。
アカヘリカメムシ・・・赤味がかった黄褐色。体が細い毛におおわれている。
ツマグロオオヨコバイ・・・鮮やかな緑のきれいな虫。

写真部会11月活動報告

月 日  : 11月13日(水)

場 所  : 大阪市立長居植物園

参加人員: 5名

活動内容: 快晴に恵まれ、長居植物園の正面で待ち合わせ、正面入り口が変わっており、自然史博物館の館内の中にある入場券売り場から園内に入るようになっていた。以前の入り口からだと自然史博物館が素通りされるからとのことであった。 最初に行ったのがコスモスフェァのコスモスが満開で見頃であった。 児童もたくさん来ており写生を楽しんでいた。また平日にもかかわらず、家族づれや写真マニアもたくさん来ていた。各自、自由に撮影をし、昼時に食堂で集合し、団らんのあと解散した。

13期生11月6日講座報告

月 日:2019年11月6日(水)晴れ

講座名:地質・地層の観察

講 師:佐藤 隆春先生

場 所:ふたかみ文化センター・ドンズルボー(香芝市) 

午前中はふたかみ文化センタ-で【ドンズルボーで火山活動を読む】のテーマで講義を受ける。今から1300万年から1500万年前の瀬戸内火山帯で火山活動が行われていた頃の二上山の火山活動の様子を学ぶ。猪牟田ピンクテフラ(火山灰)の分布図から火山災害時の被害の大きさ知る。私達の居住する堺市周辺にも105万年前、九州のカルデラ噴火で噴出した火山灰が40㎝も堆積している跡がみられる。午後からは車でドンズルボーに移動する。ゆったりした階段を上り、滑りやすい凝灰岩の白い岩の間を注意しながら登ると、白い岩の絶景が見える。バブルの頃に一角を潰してしまったとの説明を受ける。残念である。白い地層のなかにある火山豆石を観察する。円盤型をしている。次に火砕流の流れの見える場所に移動する、岩の間の険しい道なき道を辿る。いくつもの地層が重なっている。火砕流の層の中に黄色い鉱物、火山ガラスの変形したものなどを観察する。「火山活動の地層を調べるのは根気のいる仕事であるが、過去に起こった出来事を見出すことができ、石はその気になれば、いろんなことが分かるものである。」との話を聞く。
  今、この場所で過去に爆発が起こり、火砕流の流れた様子が想像できるような気がした。(3班作成)  

火砕流の地層の前で撮影。
堆積物が重なって出来た地層。冷える温度で黄色くなった鉱物の層も見える。
二上山の火山砕屑岩が湖に沈積して1500万年間の風化、浸食で出来た絶景を眺めます。

14期生11月6日講座報告

月 日:2019年11月6日(水)快晴

講座名:ブナ林の保全

講 師:土井 雄一先生 ブナ愛樹クラブスタッフ5名

場 所:和泉葛城山

 標高858mの和泉葛城山は、山頂北側にブナの天然林が広がっている。本州の南限に近く、比較的標高の低い所で天然のまま残っている貴重な植物相として国の天然記念物に指定されている。ブナは、白っぽい樹皮が美しいことからシロブナとも呼ばれる。幹がやや黒っぽいイヌブナは、葉の裏面に白い毛があり別名をクロブナという。ブナの実はソバの実と似ていて三稜形(角が三つある形)で、5年から7年に1回の割合で大量の実を落とす。そのあとは極端に不作の年が続く。ブナの実の豊凶がそこで暮らす動物たちの生息数にも影響を及ぼしている。見事に紅葉した木々の中を丁寧な説明を聞きながら森林浴。新芽(若葉)を食べることができるリョウブ、サリチル酸メチルを多く含み枝を落とすと独特のにおいがするミズメなど観察。
 昼食後、ヘルメット、軍手、手鋸、準備万端で2班に分かれて間伐体験。安全作業第一で足場と周囲の確認、木の倒す方向をしっかり確認する等の指導を受ける。女性が多く心配されたが、やる気満々で元気よく作業をこなし無事間伐成功。間伐した檜を輪切りにしお風呂に入れると檜のいい香りがするとお土産にいただいた。最後にくじ引きで手作りの「杉玉」を引き当てた方も大喜びだった。これからの季節ブナ林は、黄葉から黄金色に染まり、紅葉したヤマモミジ等と共に美しい風景をつくりだすそうです。次世代の方も見ることができますようにと願いながら講座終了となりました。

秋晴れ!きれいな青空のもとブナ林へ
頑張って!受け口に切り込みを入れます
見頃!緑と黄のコントラスト鮮やか