15期生の3月9日講座報告

年月日: 2022年3月9日 (水) 曇り

講座名: 野鳥観察

講師 : 久下 直哉 先生・ 日本野鳥の会大阪支部 松岡三紀夫支部長

場所 : 大阪城公園

 JR森ノ宮駅に集合し大阪城公園へ。まず市民の森に向かい、樹木にいる鳥・地面にいる鳥の見つけ方の説明を受けた。耳をすまし声を聞き目視する。遠くから近くへと見ていくことが基本を再確認され、大きさ・色・鳴き声だけでなく、歩き方・飛び方・えさなど行動を知ることも大切であると説明され、コゲラ・ツグミ・ハクセキレイ・キジバトなどが見られた。

東外堀ではキンクロハジロがお腹を上に向けてバタバタしているところやカルガモの昼寝が見られ、「可愛い」の声。ナポレオンハットのお洒落なヨシガモ・地味なオカヨシガモ・オオバンやカイツブリ・マガモなどゆっくり観察できた。念願のカワセミは声はすれど姿は見せず、残念でした。

梅の花盛りの大阪城梅林で昼食を摂り梅林鑑賞の後、午後から桜門を抜け日本庭園へ。シロハラ・モズ・メジロ・シジュウカラを観察、オオタカの調理場(ドバトの羽を抜いた場所)も覗くことができた。また、隠し曲輪からは対岸でカラスの群れが水を跳ね上げて行水する様子も見られた。全体として双眼鏡の扱いに慣れて自主的に観察を楽しむ人が増えてきた.

アリスイを観察中の人に遭遇し、観察中の人に対してのマナーもレクチャーいただいた。トータルで(カワラバトを除いて)33種の野鳥を観察して無事に終了した。

松岡支部長から野鳥の会の紹介や、久下先生からのバードウォッチングツアーの紹介などで、講座以外での野鳥観察の機会を知ることが出来た。(T .U)

地味な ジミーなオカヨシガモ。

梅林は正に梅の花盛り!!!

城を眺めているのではなく、鳥を探しているんです!!

ナポレオンハットの美しいヨシガモ。

15期生の1月19日講座報告

年月日 : 2022年1月19日(水) 曇

講座名 : 化石入門

講師 : 濱塚 博 先生

場所 : きしわだ自然資料館・岸和田市立中央地区公民館 (岸和田市)

 講師は濱塚先生と渡邊先生の二人の予定であったが、渡邊先生の都合がつかず、濱塚先生お一人で担当して頂いた。

 午前の座学では、話の初めにしぜん資料館の由来や岸和田の本徳寺に明智光秀の唯一の肖像画が残っていることなどの紹介があった。「地球の歴史」は約46億年と言われているが、歴史を考える尺度は地層から見つかる「化石」をもとに編み出される。その「化石」とは生物の死骸や骨、翼や足跡などで「生物の進化」の時計代わりに使う事である。大陸から切り離され、日本列島の形成の様子や現在の大阪府で地形、地質を知る上で重要な場所等の説明を聞いた。

 午後からは石膏を使って「化石のレプリカ作り」を先生の説明が終わってないのに始めるメンバーもいて、笑いながらの作業となった。レプリカの乾燥時間を利用して館内の展示物の紹介説明を受けた。1階は淡水の生き物をわかりやすく上流域・中流域・下流域やため池に分類して飼育している水槽や沢山の種類の「ウミウシ」が展示されていた。2階にはメイン展示の「ナウマンゾウ」「モササウルス」の骨格標本や「キシワダワニ(岸和田市内で発見された)」「マチカネワニ」のコーナーがあり、特に詳しい説明を受けた。「モササウルス」骨格の展示を常設しているのは日本ではきしわだ自然資料館だけだそうである。

 その他に岸和田の山地・丘陵地の自然コーナーや3階には動物の剥製の展示されており今日は見学時間が無かったので機会があれば見学して下さい。最後に各自自作の化石レプリカと化石名カードを持って帰るのに自分のレプリカの化石名が分からずカード探しにバタバタしましたが、皆さんテイクアウトが出来ました。  (T・U)

ナウマンゾウの骨格標本
とにかくデカイ!

モササウルスの骨格標本
(常設は日本でここだけらしい)

石膏の型取りの説明。チャンと聞いてからですよ!

あふれないように慎重にね

14期生の1月19日講座報告

月 日:2022年1月19日(水)晴れ

講座名:京都植物園と深泥池観察

講 師:袴田さん(植物園協力会)・竹門 康弘先生(京都大学准教授)

場 所:京都府立植物園・深泥池

 底冷えのする京都、幸い風はなく青空。植物園は閑散としている。まず台湾や中国西部に自生する常緑高木のシマモミを見上げる。日当たりのいい所に季節外れの青色のシバザクラが可愛い。ロウバイは、中国原産でロウ細工のような質感の花弁を持った黄色の花はとても上品で甘い香りがする。散策中にシジュウカラやコゲラ、キセキレイなどに出合うというおまけ付き。オレンジ色の実をつけたトキワマユミ、高さ100m近くになるセンペルセコイア、セツブンソウなど、熱心なガイドさんのおかげで見ることができた。また春爛漫の季節にぜひ訪ねてみたい。

 午後からは、深泥池の観察・保全活動を続ける竹門先生から14万年という果てしない時間の流れを現在に伝える深泥池の過去、現在、未来の説明を興味深く聞き入る。深泥池の浮島にはミズゴケが堆積してできた「高層湿原」が存在し、日本で唯一、生物群集として天然記念物にも指定されている。市街地近くにありながら氷河時代の名残を伝える深泥池。人と自然の共存関係のお手本ともいえる貴重な存在である。5月連休明け頃には、珍しい白花のカキツバタが見ごろとなるそうである。(S.N)

冬の植物園で出合った花・鳥

トキワマユミ:漢字では「常磐真弓」

地元では「みぞろがいけ」と呼ぶそうです

タヌキモ:プランクトンを捕食する食中植物

2022年1月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : osnc

野鳥部会の1月活動報告

月 日 : 1月19日(水) 晴れ

探鳥地 : 狭山池・副池

参加者 : 15名

観察種数 : 32種

 寒さの所為かオミクロンか、さやか公園に集まったのは何時もより少なめの15名。池に出るとワァー! 年末より一段と水が少なく、池の半分が干上っている。カモも見当たらないし・・と今日の成果の心配から始まりましたが、でもカモも岸に上がっていたのか水面に序々に姿を現し始め、群れも幾つか。大きな群れはヒドリガモ、小さな群れはマガモにコガモ、カルガモそしてオオバンやカイツブリ、カワウ、ダイサギ、アオサギも。 対岸の辻本病院の広告塔にはハヤブサがとまっている。 近くの干上がった岸辺にはイカルチドリ2羽とイソシギ、ハクセキレイが一緒になって戯れているように跳ね、歩きまわっているのは何とも可愛らしい。 右回りに池の南側芦灌木エリアに行くと一部は工事中の柵で囲まれ何時ものように近づくことができない。でもメジロ、ツグミの群れやアオジやモズをその中に見つける。

 四阿でモズを見ながらの昼食をとり、午後の部へ。 イソヒヨドリ(♂)とジョウビタキ(♀)が飛び回るのを真近に観て、いよいよ病院広告塔に近づき今度はハヤブサをじっくり観察。時々飛び立ち、周囲を飛翔・滑空するがその姿はやはりかっこいい。 そして反対側の池の上空をこちらはミサゴが旋回する。 興奮冷めやらぬ中、今度は4羽のホオアカが出現。これには皆、感激、感激。 鳥合わせは副池のハシビロガモを加えて32種となりまずまず・・・、内容は充分に満足した観察会となりました。(M.K、 写真K.T & K.I)

イカルチドリとイソシギ

モズ(♂)

ツグミ

ハヤブサ

ミサゴ

ミサゴの飛翔

ホオアカ

ハシビロガモ

14期生の1月12日講座報告

月 日:2022年1月12日(水)曇り一時氷雨

講座名:鳥類の観察と世界の植物

講 師:桑田 幹雄先生・相原 正温先生

場 所:鶴見緑地公園・咲くやこの花館

 寒くなりそうだが空は青く澄んでいる。防寒対策バッチリで鶴見緑地公園向けて元気にスタート。大池周辺では、頭頂がクリーム色のヒドリガモ、長い尾羽のオナガガモ、目が金色のキンクロハジロなど最近の野鳥観察で見かけたお馴染みのカモ達がいっぱい。ユリカモメも仲間に加わって賑やか。カワセミ情報を聞いて探していると発見!毎回講座ごとに出合うことができラッキー。今年も幸先がいいと顔がほころぶ。鳥の声を聴きながら歩いているとジョウビタキも発見。可愛い目と背中のオレンジがチャームポイント。寒風の中、鳥合わせで30種類確認することができました。

 午後からは、日本最大級の温室で世界の植物に出会える「咲くやこの花館」へ。熱帯地方では高さ30mに生長するインドボダイジュ、燃えるような赤い花のカエンボク、カトレヤなど多種類のラン、きれいな花に魅了され外の雨音も気になりません。ヒマラヤの青いケシと呼ばれるメコノプシスは気品があり楚々としている。展示室では【こけ展】が開催中で、こけの盆栽などこけの作り出す不思議な世界を覗いた。12月に受講した粘菌のコーナー見学を最後に充実した講座終了。寒い一日お疲れさま。(S.N)

アオサギ:するどい眼光でじっと佇みます

カワセミ:やっぱりキレイです

ジョウビタキ:クリクリ目が可愛いでしょ

目に鮮やか!カトレヤ、ランなど美しい!

カエンボク:見た目がとても華やかな木

メコノプシス:主産地はヒマラヤの高山地帯

15期生の1月12日講座報告

年月日 : 2022年 1月 12日(水) 曇

講座名 : 環境施設見学

講師 : 施設担当者

場所 : 舞洲スラッジセンター(大阪市建設局)

     舞洲工場(大阪広域環境施設組合)

今日は自然環境にやさしく私達の生活から出る下水やゴミを処理している施設の見学である。桜島から此花大橋を渡ると目立つ2つの建物が目に入る。環境保護芸術家として有名なオーストリアのフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏デザインによる外観の舞洲スラッジセンターと舞洲工場である。

舞洲スラッジセンターは、⦿下水汚泥の効率的処理の為:汚泥焼却設備と汚泥脱水設備の改築・更新、⦿輸送方法をトラックからパイプで:下水汚泥の集中処理と送泥ネットワークの建設、⦿埋立処分から有効処理へ:埋戻し材、路盤材、コンクリート用骨材等の建設資材利用へと、これら3つがめざすものである。汚泥処理は下水処理後の汚泥を脱水した汚泥ケーキを1,300℃~1,400℃で燃焼して約1/15の体積にして建設資材などに利用出来る溶融スラグにする。

舞洲工場は大阪市、八尾市、松原市、守口市で構成する焼却施設で焼却は1日900t、粗大ゴミ処理1日170tの処理能力がある。焼却に伴う焼却灰、ゴミにつきものの臭気、燃焼ガス、工場排水などをカサの減少や有効に供給利用、無害化処理、蒸気は舞洲スラッジセンターへ供給、工場内で再利用や発電に利用して工場の電力を自給し余った電力は売電するなど公害対策に取り組んでいる。両施設とも処理能力が高く大阪に必要な施設ではあるが老朽化は避けることは出来ないので、施設を私達は食用油など流さない、水洗トイレにトイレットペーパー以外を流さない、川にゴミを捨てない、ゴミの分別や減量化などを心がけて守っていきましょう。 (t・o)

玄関に置かれてる下水送水管:舞洲スラッジセンター

巨大な汚泥溶融設備:舞洲スラッジセンター

24時間365日、設備の監視が行われている:舞洲工場

人力で発電にトライ!
照明が点灯:舞洲工場

里山保全部会の1月活動報告

1    月 日 :  2022年1月7日 (金)

2 場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

3 参加人数 :  13名

4   活動内容

       年末からオミクロン株の感染が急激に増加し始め、不安をいだいての2022年活動になりました。 昨年1月の参加者はわずか5名、本年は13名の参加で心強いスタートです。 山組の本日の作業は立派な桧を育てるための小さな間伐材の間引き。   まずは切り倒す桧にロープを掛け、倒す方向を決め斧を入れ、ロープを引いて倒します。 間伐で倒した桧は約20mの長さ。倒した桧の皮を剝ぐと美しい木肌が現れます。 間伐で切るとはいえ、あ、あ、なんかもったいないなあ・・・・。

  畑組は昨年11月に植付けた玉ねぎ・絹さやえんどう・つる有スナックエンドウの世話。 年末からの寒波にも負けずに元気に順調に生育しています。 畑組も午後からは桧の間伐作業に参加し、桧皮を剝きました。 山の間伐作業は久しぶりで、初体験の人も多く充実の1日になりました。(O.N)

新春の飾り  素材はすべて里山部会の活動地、富田林の奥山にある資材で作った力作

里山部会と活動地の富田林自然を守る会のメンバー。 町中では出来ない焚き火が楽しめる

立派な桧を育てるために小さな桧を間伐

間伐する桧に斧を入れる

切り倒した桧の皮を剥ぐと桧の肌が美しい

畑では寒さに負けず絹さやえんどう等が元気に成長

15期生1月5日の講座報告

年月日 : 2022年 1月 5日(水) 晴のち曇り

講座名 : 春の里山観察と七草粥つくり

講師  : 田淵 武夫先生(富田林の自然を守る会代表) 他スタッフ2名

場所  : 滝谷・奥の谷(富田林市)

2022年新春初講座は、たき火を囲んで、「春の七草」の講義から始まった。 資料を見ながら、七草粥の由来や見分け方等を教わる。花の時期ではないので難しそうだ。大丈夫かな? 周辺のあぜ道や小川など先生と一緒に歩き出す。 するとすぐに「ほとけのざ」が見つかった。しかしその後は、籠いっぱい採取出来たが「はこべら」や「せり」がほとんどだ。最後にやっと「おぎょう」が見つかった。七草すべてを揃えるのは無理なので、事前に用意した七草も併せてお粥作り。スタッフが用意した竹飯盒の御飯と焼き芋も加わって、待ちに待った昼食だ。

  熱々の緑野草たっぷりのお粥を食べた後は、竹を使った工作体験。コップ・ぐい飲み・スコップ・灯籠など・・・思い思いに作っていく。のこぎりで切り、ナイフで削り、サンドペーパーで美しく仕上げる。一番手の掛かる灯籠は、電動ドリルを使って! また、竹飯盒の空き容器はプランターに変身! それぞれ工夫を凝らして仕上げていく。完成した作品を前に、笑顔がこぼれる。今年はいい年になりそうだ!    (Y・S)

春の七草の勉強。焚き火の側で暖かいよ!

ワイワイ、ガヤガヤ同定作業。これ、食べられる?

集中して削らないと・・角度、これぐらいかな?

しっかり押さえてて! もう少しで切れるよ!