石ころ部会の3月活動報告

月 日:R6年3月29日

場 所:大阪府立狭山池博物館 (大阪狭山市)                                                                                                                                                                                                                                                        

参加者:22人

活動内容:

 昨夜来の雨も朝にはピタリと上がり、今日は日本最古のダム式ため池「狭山池」の散策と「狭山池博物館」の見学である。先ずは大阪市狭山駅から歩いて狭山池に向かう。池の周りを取り囲む五分から七分咲きの桜が青空に映えている。早咲きの品種「越の彼岸」が多く植えられているため、大阪府内では一番早く楽しめる花見のスポットなのだとか。

 博物館内では3班に分かれ、ガイドさんの案内で狭山池の1400年の歴史をたどったが、驚きの連続である。狭山池は飛鳥時代につくられた人造のため池であると聞いて先ず驚く。そして目の前にそびえる高さ15m、幅60mの堤の断面に目を見張る。実際の池の堤から移築され、ポリエチレングリコール処理で固定されているのだとか。安藤忠雄の設計の博物館本体はそれを収容する形でその後に建築されたと聞いて更に驚く。堤の下の方には狭山池の水を下流に流す巨大な樋管がある。飛鳥時代の樋管はコウヤマキ製だそうであるが、腐食から免れ、造りたてのように輝いている。鎌倉時代には木製の他に石製の樋管も一部使われたそうだ。古墳時代の石棺を加工し、転用したものらしい。他にも様々な展示を見て回ったが、感嘆と驚きの連続であった。たっぷりと時間をかけてガイドさんに案内してもらったためか、見学の後に充足感がある。入場無料。何度来てもいい。

 午後は令和6年春季企画展:土木遺産展「石をはこぶ – 瀬戸内の石の島から大阪へ」を見て回る。大阪の石造構造物に多く使われている石の出どころはどこか、どのように切り出され、海を越えて大阪に運ばれ、利用されてきたのか、分かりやすい展示であった。今年度最後の石ころ部会も無事終了、三々五々、博物館を後にした。狭山池の桜も見事であった。(I.S.)

 

 

 

 

 

 

山歩き部会の3月活動報告

実施日:3月27日(水) 天候:晴れ
行き先:六個山
コース:箕面駅~落合橋~六個山~桜谷コース~箕面駅
参加者:21名

 前日の大雨が止み久々の晴天のもと、箕面の森にある六個山に登った。阪急箕面駅を10時に出発。瀧道を進み、途中の広場で準備体操をした後、落合橋から登山スタート。

 増水した川を苦労して渡った後は、川に沿って静かな山道を登り、1時間程で尾根道に到着。少し広い場所で昼食を済ませた後は、箕面ゴルフ場に沿って緩やかな道を六個山に向かい、山頂直下の急坂を登って45分で山頂(396m)に到着。山頂広場からは、大阪湾や六甲の山並みなどの眺望が素晴らしく、30分間ゆっくり休憩した。

 下山は「わくわく広場」「ハート広場」を経て桜谷コースを進んだ。最後は急な山道を慎重に下って、1時間半で瀧道に出た後、箕面駅まで戻った。少し骨のあるコースだったが、天気に恵まれて、約5時間半の登山を楽しむことができた。(TT)

六個山集合A

六個山集合B

足元に気をつけて‼

いのちの営み探検部会の3月活動報告

テーマ :目覚めてきた生きものたち
実施日 :2024年 3 月 18 日 ( 月 )
観察場所:錦織公園 ( 富田林市 )
参加人数:21 名

 啓蟄も過ぎ、暖かい気配を感じ、本格的に目覚め始めた若芽や花によって大地が色付いてきている。土の中や地上の虫たちも活動を始めてきた。今回は、公園内を楽しく散策し、自然や生きものを通して春の季節を実感しよう。

 公園西側の桜木の里には、早咲きで木全体としては開花期が長い、カワヅザクラ(河津桜)が満開。静岡県河津町で発見されたサクラで、オオシマザクラとカンヒザクラが自然交配して生まれたそうだ。東側の桜木の里には、ソメイヨシノ(染井吉野)が。此方は未だ蕾状態。1つの花芽から複数の柄が伸びだし、その先に花が咲く。普通は3~4個の場合が多いが、元気ある木なら6個以上咲き、夏の大雨や台風が少なければ多く咲く傾向がみられるようだ。桜の花は、前年の8~9月の花芽形成→休眠(10月から11月頃最も深い)→休眠打破(冬の低温を経験する間に成長を抑制する植物ホルモンが減少し、同時に成長を促す植物ホルモンが増加して休眠が解除)→成長→開花する。

 今回出会った早春に開花しているコブシやレンギョウ、マンサクなど、葉が出るよりも先に開花している。草本のように光合成でエネルギーを貯めてからでなく、既に幹や根に貯めていたエネルギーを使っているのだろう。花芽と葉芽の開くタイミングは、何が契機になっているのだろうか。虫たちには目がいかなかったが、花を求めて飛びまわり、葉っぱや地上を這いまわっているのだろう。奥の池では、ヒドリガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、オシドリなどカモ科の7種とオオバン、カイツブリの確認、パートナーを見付けてそろそろ北の繁殖地へ帰るのだろう。ツバメが営巣のための新居の場所を探しているのか建物周りをスイスイと滑空。いよいよ春だ!!(T.M)

左はカワヅザクラ、1個の花芽から3個の花が咲いている。右はソメイヨシノの花芽を切ってみると3個の花が。少し元気がないな。

プロパンガス臭や酒粕に似た匂いとか醤油の香りがしていると言われるヒサカキの花、白い小さな花が枝にびっしり並んでいる。

マンサクやクロモジやアブラチャンなど、早春に咲く樹木の花は黄色が多いのはなぜなのか。花粉媒介をする昆虫などの活動時期と
関係があるのかな?

ヒメウズ(姫烏頭)のウズは烏頭(トリカブトの根茎)のことで、葉の形が烏頭に似ているのが由来。径5㎜の花びらに見えるのは蕚で、
その内側に花弁が5枚。

16期生の3月27日講座報告

年月日  2024年 3月27日(水)  晴れ

講座名:オリエンテーリング入門

講師: 横田 実 先生

場所: 堺市立健康福祉プラザ・大仙公園

 久々の快晴の大仙公園において、オリエンテーリングの競技概要や使用する道具と競技テクニックなどを学び体験をした。

 講師はオリエンテーリングのイメージを聞くことから始めた。ポイントへ行き探し物をするとか、スタンプラリーをイメージする意見が多かった。オリエンテーリングは地図とコンパス(方位磁石)を使い、決められたコントロール(ポイント)を順番に周り、時間を競う競技であると理解できた。

 次にオリエンテーリング用地図の記号や表示の約束事と、コンパスを使って次への方向確認の方法を学んだ。コンパスはなかなか扱いづらい。

 コンパスの使い方は①コンパスの長辺をレッグ(地図に示されたコントロールを結ぶ線)に合わす ②コンパスのリング内の線を地図の磁北線に合わす ③コンパスの矢印を前方に身体正面に持ち、リングのN表示と磁針のN極が合わさるように、コンパスを回さず身体ごと回す、これでバッチリ次の方向が判る。

 競技テクニックとしてはサムリーディング(地図上の現在地を親指で常に押さえる)・歩測(地図上での距離を歩数で把握)・読図(地図から地形や風景をイメージ)・エイミングオフ(大まかな方向に目標を設定)・リロケート(迷った場合)などを教わった。

 午後からは地図とコンパスを使い、設置された11のコントロールを二人一組で周るオリエンテーリングを実践体験した。地図を読み、コンパスを使い方向や現在地を確認しながらフィニッシュを目指した。

 街中や地下街そして野外でも観察に熱中して『今、何所かな』と判らなくなり迷ってしまうことが多々ある。今いる場所はどこか、どの方向に進めばいいのかは教わった知識や意識が役に立つ。(H.I)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

道なりか、ブッシュの中をまっすぐ進むか。悩ましい、道なりは距離が倍です。

当日使用の地図。コントロールの場所や地図に記号や情報が示されてます。

やる気満々。30秒ごとにスタート。まだ元気いっぱい。

コントロールで電子パンチングして笑顔でクリヤー。

次はどっち?さっそく地図を確認。

いろんなところで地図を確認。地図ばかり見てると躓きますよ。

見つかりません。地図ではここにあるはず、このあと執念で見つけました。

見つかりづらい場所に置かれているコントロール。

 

 

昆虫部会の3月活動報告

実施日 : 2024年3月12日(火) 

場 所 : JT生命誌研究館・高槻市立自然博物館

参加人数 : 11名

活動内容 :

 今回はこの時期昆虫がまだ出てきてなく少ないということで、趣向を変えて高槻市にある研究施設と博物館の見学にしました。冷たい雨の中にもかかわらず 虫好きさんが集まり、先ずはJT生命誌研究館で研究説明員さんの案内で地球の46億年の生命の誕生の歴史=生命誌を超遺伝子、DNAからゲノム解析をセンスのいい良質な説明で難しそうな事を優しく、丁寧に教えて頂きました。 特に我々が昆虫部会ということで昆虫を主体に案内してくれ、特にチョウ類の食性に合った葉や幹を探し出してみつける方法はドラミングと言いチョウの前足にある感覚毛で葉を叩き化合物を捉えそこから神経細胞の受容体に結合して情報が脳に送られて味を感じて卵を産み付けることをビデオで見て納得納得。 また日本列島できる前から生存しているオサムシと日本ではその仲間のマイマイカブリ(カタツムリを食性とする)の研究も面白かった。 屋上にあるチョウ類の食性ごとに植えられているガーデンは雨のためガラス越しでの見学になった。 説明の時間が足りないくらい質問も多く、次回また訪れたい施設でした、その後バスで移動して芥川沿いにある高槻市立自然博物館で冷たい風の中での寒い昼食後 学芸員さんに館内案内をお願いした。 芥川の魚類を水槽展示と高槻市内の生物の標本展示を生物多様性を主にガイドをしてもらったが現在昆虫担当の学芸員さんが不在との事は残念であった。 とくに鳥類のはく製標本は種類も多くなかなか立派できれいな標本でした。 終了時には雨も上がってくれ、皆さんお疲れ様でした。(hiro)

先ずは生命誌のお勉強

チョウのドラミングとは

ドラミングのメカニズム

オサムシ仲間と種類

琉球列島のナナフシ

芥川の魚類水槽展示

   

吟行部会の3月活動報告

日 時  : 令和6年3月16日

行 先  : 堺アルフォンス・ミュシャ館

句会場  : 堺アルフォンス・ミュシャ館のギャラリーしょうぶ1

参加人数 : 14名

兼 題  : 花冷 雀の子 山吹 花粉症

春の訪れが実感できる上天気の暖かいひよりになり、途中で上着を脱ぐ人もいた。堺東駅から反正天皇陵、方違神社経由で堺 アルフォンス・ミュシャ館までゆっくりと吟行した後、ミュシャの絵画を鑑賞した。

兼題句と当日句の互選は以下の通り。

兼題句

水温む生き物全て輝けり              尚文

花冷やつぼみも我も立ち止まり         たけみつ

眠り誘うチン電の音春うらら           洋々志

奥能登の浜の山吹艶かなれ            まさこ

花冷や神社の句座に巫女ひとり          ゆき雄

今日一輪あわせて二輪幣辛夷           みえこ

花冷のホームに響くヒールの音          河笑流

うっすらと愁ふ女雛のすまし顔           流以

プラハの春ミュシャの薔薇窓光満つ        都史子

子雀も小粋に決めるハンチング           楠子

しなる枝ぶわっと吐き出すスギ花粉        万未知

じゃばら飴本当に効くか花粉症           佐都

山吹や今は動かぬ水車小屋            行行子

雀の子漸く声が届きけり              豊年

当日句

特選 春光が掬う大の子宮まいり           流以

特選 囀や古墳の杜を膨らませ           ゆき雄

野鳥部会の3月活動報告

月 日 : 3月20日 (水) 天気 曇り一時雨

観察場所 : 錦織公園

参加者 : 10名

観察種数 : 31種

 午後からの降雨予報のせいか、春分の日というのに朝から真冬並みの寒さのせいかパークセンター前に集まったのは10人。 先ずセンター北の石水苑で、目の前にカワセミが止まり、ダイビングして魚を捕えるのを観察。 幸先の良いスタートとなった。 赤穂池ではオカヨシガモ(♀)2羽のみであったが、空には早くもツバメ数羽が飛び回るのを確認。 梅の里では小鳥を期待したが、とにかく強い風のせいか小鳥の影が全くない。道中、池では寒さのせいかカルガモ4羽が丸くなって浮かんでいた。 天候が気になることもあって、いつものコースを変え奥の池へ直行する。 居ましたカモ・カモ・鴨・・ 池全体に数種類のカモが散らばって元気に泳いでいる。まさに鳥の楽園のようで賑やかなこと。 オシドリ、ヨシガモ、マガモ、ヒドリガモ、キンクリハジロにトモエガモと、それにカルガモ、オオバン、カイツブリ、カワウ、セグロセキレイ、ハクセキレイが加わる。 トモエガモの顔の巴模様に全員が納得したところで次へ。 河内の里近くの森ではメジロ、シジュウカラ、エナガの混群に出会い、シロハラやジョウビタキ、ウグイスの声を聴く。

 午後は雨を心配しながらも「じゅんさい池」まで足を延ばす。道中、ヒサカキの花にメジロが飛び交い、コゲラが幹に嘴で穿孔しているのを観察。 小雨が降り始めたところで急いでセンターまで引き返す。 その途中、ツグミ、カワラヒワを確認。 センターでの鳥合せ後に確認したスズメとイソヒヨドリを加えて観察種数は、悪天候にも関わらず31種となりました。(文 M.K 写真 K.T)

カワセミ♂

カワラヒワ

イソヒヨドリ

ハクセキレイ

コゲラ

右 トモエガモ

オカヨシガモ♀

オシドリ他

写真部会の3月活動報告

月 日 : 2024年3月13日(水)

場 所 : 難波界隈(道具屋筋、黒門市場、道頓堀)

参加人員 : 4名

活動内容 : 難波駅10時集合し、先ずは道具屋筋へ。包丁、食器、机、椅子等々

飲食店に必要な道具ばかりを販売する店ばかりが50点ほど集まった通りを眺めながら撮影、続いては黒門市場へ。昔は食品の卸の店が今は直接お客さんに販売しそれもほとんどが海外の人が購入して、刺身やホタテ貝その場で立ち食いしている人が多い通りでした。途中に法善寺横丁に寄り、水掛不動さんにお参りする。最後は道頓堀へ。外人の旅行客が多くて、我々は疲れて、昼食に「はり重」で食事をして解散しました。(Y.M)

ウォーキング部会の3月活動報告

実施日: 3月14日(木曜日)

行 先: 泉北沿線(小谷城趾コース)

参加者: 41名

 今回は泉北高速鉄道が作成した沿線ウォーキングのうち「小谷城趾コース」を歩いた。近場ということもあり、久しぶりに40名を超える参加者となった。

 光明池駅をスタートし、栂・美木多駅をへて泉ヶ丘駅をゴールとした約10kmのコースとなっている。泉北の各駅には大きな公園が隣接してあり、緑道を通って歩くことができるようになっている。各公園には沢山の桜の木が植えられいて桜の名所になっているがまだ少し早く開花を待つ状態だった。途中、由緒ある美多彌神社や堺で最古といわれる小谷城趾に立ち寄った。個々の場所に行ったことはあっても通して歩いた人は少ないのではないかと思った。(M・A)

新檜尾公園

美多彌神社

和田川側道

西原公園

小谷城趾

 

16期生の3月13日講座報告

 

年月日 : 2024年 3月 13日(水) 曇・晴れ

講座名 : 「人と自然公園のつながり」

講師 : 武田敏文(日本パークレンジャー協会代表理事)とガイドの皆さん

場所 : くろんど園地(交野市)

 くろんど園地は、大阪府政100周年の記念事業で金剛生駒紀泉国定公園に作られた自然公園。S40年代(高度成長期)に生駒山の土砂採取で自然破壊が発生、当時山火事も頻繁に発生したということで、「生駒山を守りたい」「この山を守ろう」(府民の森構想)と国から60億円の借金で 600ha買い上げたことが始まりだとか。府民の森を管理、維持するには大阪府と多くの府民の理解が必要だ。今回、ガイドをお願いした日本パークレンジャー協会の皆さんも、ボランティアで自然の大切さを私たちに伝えてくれている。

 前日の大雨が嘘のように、少し寒かったものの雨具のお世話になることもなく、また時折暖かい日の差すなか園内をガイドしていただいた。私市駅前の公園で準備体操をし、民家の間を抜け山道へ、砂利道あり、ぬかるみあり、岩の上やら階段を越えてと、園内は実に変化に富んだハイキングコース。春というには少し早く、出会う花は少なかったものの、シュンランのつぼみやニホンアカガエルの卵とかえったばかりの小さなオタマジャクシと出会うにはグッドタイミングだったかもしれない。ラクウショウの気根や花をつけ始めたミズバショウ、カタクリの葉を見つけたり、大きな花崗岩の塊にびっくりしたりと。また、くろんど園地には昼間はなかなか見ることができないが、夜間にはいろいろな動物たちが活動をしているなど、貴重な話を聞くことができた。スイレン池やミズバショウの湿地では、植物を守るため日々イノシシと戦っているなどの苦労と努力も知ることができた。いろんな人のいろんな苦労があって守られている自然公園。私たちにできることはまずは知ることか。ここにある自然に感謝し、自然を楽しみたいと思った。家に帰ると2万歩を超えていた。全員怪我無く、無事に歩ききることができよかった。安全に楽しくガイドしていただいたことに感謝。16期生2年目の講座に向けての自信につながったのでは。  K.T

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります

くろんど園地で学習(府民の森ができた背景、暗視カメラに写っている動物は?直ぐそばの木にはキツツキのあけた穴が)

くろんど園地は花崗岩でできた山、園内は大岩がごろごろ。イルカ岩、クジラ岩(頭)見える?

歩き始めて最初の難関、月の輪滝とその周辺

園地で見つけた植物たち(ツチグリ、カンスゲ、コケ、テイカカズラ、ヤブコウジ、ジャノヒゲ)

開花間近のシュンラン、あと少し!

ミズバショウ、ニホンアカガエルの卵(小さなオタマジャクシも見えるかな?)いろいろ質問に答えてくれました

 

 

 

 

園地でよく目にするラクウショウ、気根が空気を求めて湿地から顔を出している。右下はラクウショウの種

お天気になってよかった、みんなにっこり❣

植物部会の3月活動報告

月 日 : 3月6日(水)

観察場所 : 大阪府立花の文化園

参 加 者 : 18人

  前日から雨が降っていたので当日の天気が気になったが、天気予報では10時頃には雨が上がるとのことであったので実施した。幸い予報通り、雨は降らず、曇り空であったが楽しく植物観察が出来た。  午前中は、A、B、Cの3つの班に分かれ、当園のボランティアガイドの方にお願いして各班別にガイドをして頂いた。

 当園の植物は多くは園芸品種とのことである。今年のクリスマスローズ(花期1~4月)は特に多くの咲いているそうで、クリスマスローズガーデンでいろいろな色の花が綺麗に咲いていた。クリスマスローズの元々の花色は白色で、品種改良で濃紫、黒紫、桃、黄緑等の色の花を作られたとのこと。

 次に園芸品種のパンジーの中で花の直径が約5cm以下のものであるビオラ、竹箒を逆さにしたような樹形のケヤキ、フクジュソウ、ヒメムラサキハナナ、ノースボール、マンサク、ニキサキサクラ、リキュウバイ、マンリョウ、フイリアオキ、ミツマタ、キスイセン、タネツケバナ、セリバオウレン、シロバナショウジョウバカマ、ユキワリイチゲ、ミヤマシキミ、ツバキ、ノキシノブ、イカリソウ、センリョウ、クロガネモチ、ブラシノキ、ナノハナ、ウメ、ジャノメエリカ、アカシア、ニシキギ、ナワシログミ、トキワガマズミ、マユミ、シマトネリコ、棘の大きく鋭いジャケツイバラ、オオミスミソウ、ユキワリイチゲ等を観察した。

 午後は、全員で様々な植物を観察した。ヤブコウジ(十両)、ヒメリュウキンカ、オウゴンバイ、アセビ、カンアオイ、指で触れると胞子が煙のように飛出たツチグリ、バイカオウレン等である。また、本来なら鳥が高い木の上に糞をして着生する半寄生植物のヤドリギを観察し易いよう木の低い場所に人工的に植栽したヤドリギに珍しい実を見る事ができた。

 その後、大温室の植物を各自で観察した。温室では、アシスタシア、大きく丸いサボテンのキンシャチ、ゴクラクチョウカ、カナリーキキョウ、パンダカンアオイ、1対のみの葉を伸ばし続ける特異な形態を持ち寿命が非常に長いキソウテンガイ等を観察し、解散した。 当園では日頃見ることのない珍しいいろいろな植物も観察でき、楽しい植物観察会であった。 (文と写真 K.S)

クリスマスローズ 白花

ヤドリギ 実

バイカオウレン

ニキザクラ

ツチグリ

カンアオイ

ヒメリュウキンカ

フクジュソウ

ヒメムラサキハナナ

ミモザ

オオミスミソウ

温室 パンダカンアオイ

16期生の3月6日講座報告

年月日:2024年3月6日(水)小雨、曇

講座名:コケの観察

講師:木村 全邦先生

場所:橿原公苑

  前日からの雨と春先の冷気の中でたっぷりと水を含んだ美しいコケの観察を楽しんだ。コケは水・二酸化炭素、そして光があれば生きることができ、栄養素を必要としない。光はとても重要で、光を得ることにより土・石・岩・木など適した環境の上で生息する。夏の溪谷のように、湿度があり風が流れ光が届く環境を好む。維管束植物のように水や養分を吸い上げて運ぶ能力はないが、葉の表面には表皮がなく1列に並んだ細胞から葉に付着した露や空気中の湿気を直接吸収し水分を保持している。乾燥した環境では水分が奪われカラカラになるが、湿度が上がると葉が膨らんでくる。大気を汚染する有害物質によって枯れるなど環境に影響されやすく、その中でも特徴的なコケはヨーロッパでは環境汚染の指標として利用されている。根は仮根と呼ばれるものしかなく、何かに寄生することもなく好みの場所で生育し、古くなった下の部分はホコリと一緒に土のようになり湿気を含み新しく育つコケを支え、コケは絶えることなく生育する。生態系として長い目でとらえると、人の手がはいらなければコケの中に草の種が落ちて草むらとなり、昆虫や鳥が集まり、木が生えて森となると考えられる。

 コケは蘚類、苔類、ツノゴケ類に分類される。蘚類は葉と茎の区別のある茎葉体、2nの胞子体とnの配偶体からなり、胞子体は胞子が熟すと蒴の蓋が外れ蒴歯が開き胞子が散布される。苔類は茎葉体と葉状体(ゼニゴケ)があり、蒴はバネのようにはじけて胞子を散布する。ツノゴケ類は葉状体で、胞子体はツノ状に立ち上がりはじけて胞子を散布する。また、コケは十分な水がなく胞子で増えることができなくても、クローンで増える無性生殖によってたくましく繁殖できるものもある。

 以上のような基礎知識を得て野外観察に向かった。最初に標本袋の作り方を、次にルーペの使い方について丁寧な説明を受けた。ルーペ(✕8、✕10)は顔に密着させ対象物をピントの合う位置に持ってくる。コケの一部をつまみ取り下部をしっかり持って横から観察する。レンズのひずみや光の量が気になるが、太陽に背を向け明るい空に向かって観察すると明るく見えるとか。各々がルーペを使って観察を始め、コケの美しさに感嘆の声が上がった。講師の誘導に従ってゆっくりと移動し、気になるコケを取っては名前や特徴を教えてもらいながら橿原神宮の鳥居まで到着した。普段は気にも留めないコケの世界に興味を持ち、ゆったりと時間が流れる気持ちのいい日となった。               E.H.  

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

里山保全部会の3月活動報告

月 日 :  3月1日 (金)

場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

参加人数 :  14名

活動内容 :

 暦の上の春、本日スタート。まだ、寒い。街中ではできない焚き火も里山・奥の谷ではOK。焚き火で体を温めて作業開始。畑は菜の花が満開。暦の上だけでなく、畑は春が訪れていました。

山組は、今月も山中に生える笹やシダや木の枝の伐採作業 。切り出した木の枝をチッパーでチップにしました。

畑組は、畑を掘り起こし、ジャガイモを植付け。先々月植え付けた玉葱、ニンニク等の世話。菜の花、繫華街・難波でかって栽培されていて復活させたナンバネギ、ミズナ、わけぎの収穫と大活躍。

 今回のおみやげは収穫した菜の花とナンバネギ。春を告げてくれた菜の花でお腹に春を届けました。

*各写真はクリック毎に拡大され、解像度上がります。

豊作は良い土づくりから。畑組頑張ってます

咲き誇った菜の花を収穫

今日はナンバネギ、ミズナ、わけぎも収穫

山組もきびしい傾斜に負けずに頑張ってます

山から切り出した木をチッパーでチップにして、畑の肥料にします

作業を終えた山組集合。老体に鞭打ちがんばりました

マップ部会の2月活動報告

日 時 :2024年2月26日(月)

場 所 :新檜尾公園から甲斐田川沿いのA・B地区

参加人数:11名

 前日までの雨の影響が気になるところだが光明池駅からまず新檜尾公園に向かう。  歩道橋脇のユリノキはわずかに実を残すのみ。<草本>公園では紅紫色のカラスノエンドウが咲き始め、越年したものか大きいヒメムカシヨモギや薄い紫色の花のヒメジョオン、小さな花のヒメウズも見付けた。控えめな白い小さな花のミチタネツケバナ、黄色い花のオニタビラコやハルノノゲシ。セイヨウタンポポは大きな花を茎をあまり伸ばさず地面の上に咲かせている。イネ科ではミゾイチゴツナギやカモガヤ(B地区)を見る。 ロゼット状の根生葉など足下の緑にも目が行く。まだ柔らかい大きな葉をこんもりと茂らせているのはスイバ。茎葉は柄が無く茎を抱くが、根生葉は長い柄が有り基部は矢じり型。やや細長い葉を丸く広げているチチコグサは葡枝を伸ばして回りに仲間を作っている。葉が重なるように出ているウラジロチチコグサ。タンポポの根生葉はくさびの様に深く切れ込んでいるので良く解る。細い葉をつんつん伸ばしているツルボやヒガンバナ。昨年部員の方に指摘を受けた新帰化植物と云われるシラホシムグラ(節の上に長毛があるのでヤエムグラと区別できる)が群生している。岩に付いているのはノキシノブ。スズメウリの実もまだ残っていた。甲斐田川沿いでは黄色いミヤコグサ(マメ科・花期5~7月)が早くも咲き始めており、似ているオオイヌノフグリと違って毛深いフラサバソウも淡紫色の花を付けていた。

<木本>新檜尾公園では春分の頃に鮮やか赤色の花が咲くと云うイスノキ(別名ヒョンノキ)に赤い粒々の蕾を見付ける。次回が楽しみだ。葉はナンテンのように枝垂れヒイラギの様な刺のあるヒイラギナンテン(柊南天)、美しく紅葉している部分もあるが、春には緑色に戻るのだとか。今は優しい香りのする黄色い花を付けていた。アキニレの樹皮の模様も楽しい。ボケの朱色の花は満開。丸くて可愛いムクロジ実がまだ残っていた。コブシのベージュ色の蕾は優しい毛に包まれている。枝に付いたまま黒くなっているロウバイの実は、甘い香りの柔らかいクリーム色の花とは対照的。千両はまだ沢山の赤い実を付けていた。甲斐田川沿いでは何もなくなったアカメガシワの裸木を観察。タイワンフウも葉を落としてしまうとわかりにくい。トウネズミモチの黒紫色の実は残っていた。四角に刈り込まれてしまったユキヤナギがぽつぽつと白い花を咲かせ始めていた。

草本も木本も花や葉の茂っていないこの時期に観察できるものがあることに改めて気付かされた一日だった。

 ところでセイヨウタンポポの総苞外片はなぜ外側に反っているのか? 浜松科学館自然観察園の報告によるとそれは「鼠返しのようにナメクジから花を守るための防御機能」とあった。 日本でも普通に見られるチャコウラナメクジ(茶甲羅蛞蝓:体内に板状の甲羅がある・・・確かめる気にはなれない)はセイヨウタンポポと同じくヨーロッパ原産の外来生物(共に1950年頃来日)で特にタンポポの花を好むと云う。 セイヨウタンポポ、外片の反っていない在来のタンポポを用意して観察実験、さらにセイヨウタンポポの反った外片を取り除いて実験したところ上記の防御機能が実証されたそうだ。・・・「タンポポとナメクジの知られざる物語」より。 日本のタンポポ、以前からいただろうナメクジ、色々疑問が湧くが調べきれていない。ちなみにセイヨウタンポポの外片の反りは蕾の頃から見られるそうだ。  文・写真 Y.M

イスノキ(ヒョンノキ)蕾

ムクロジ実と種

ロウバイ花実

アキニレの樹皮

ヒイラギナンテン

山歩き部会の2月活動報告

実施日:2月28日(水) 天候:晴時々曇

行き先:大和葛城山

コース:葛城山ロープウェイ前登山口~櫛羅の滝コース~葛城山(往復)

参加者:20名

 晴天に恵まれた穏やかな日、櫛羅(くじら)の滝コースを辿って葛城山に登った。
近鉄御所駅からロープウェイ前までバスに乗り、集合後にコース説明・準備体操を実施。すぐ横の登山口から出発し、北尾根コース分岐を通過してしばらく進むと、櫛羅の滝が見えた。しばらく急な上りの階段が続いた後は、窪んだ枯れ沢に沿った道を登り、約2時間で葛城高原ロッジに到着。

 今回はロッジ内で昼食をとることにしており、事前に全員のメニューを連絡していたのでスムーズに食事ができて良かった。(かも丼定食、鍋焼うどんなど)食事後は山頂へ。眺望が素晴らしく、積雪した高見山や大台山系を見ることができた。帰路は「婿洗いの池」を見た後、上りと同じコースを下った。下り階段に苦労する人が多かったが、約1時間50分で登山口に無事到着できた。天候が良く、持参したアイゼン不用の快適な1日だった。(TT)

山頂にて 集合写真①

山頂にて 集合写真②

一歩一歩 頂上目指します

軽快に歩きます

雲ひとつない青空

石ころ部会の2月活動報告

月 日:R6年2月23日

場 所:富田林市錦織東および河内長野市汐ノ宮の石川河川敷                                                                                                                                                                                                                                                             

参加者:17人

活動内容:

 そぼ降る雨の中、17名が近鉄滝谷不動駅に集合。午前は近傍の石川河床での立ち木化石やアケボノゾウの足跡化石の観察である。先ずは川端の児童公園で化石発掘調査に関わられた森山先生から発見の経緯や調査の結果、現状などをお聞きする。そして河床の観察。雨に濡れた護岸は滑り易く、下りるに一苦労。何とか河川敷に辿り着き、水面をよく見ればメタセコイアの立ち木化石が其処かしこにある。発見当時の足跡化石の多くはその後の川の浸食により消失したそうであるが、緑色を帯びた粘土層には足跡らしい窪みもある。目を閉じればメタセコイアの森や湿地帯を歩くゾウの群れが見えてくるようだ。専門家の案内なしには味わえない経験である。

 午後は汐ノ宮の石川河川敷に向かい、汐ノ宮火山岩の観察である。雨は未だ止まず、火山岩の露頭には辿り着けなかったが、近距離から露頭を眺める。その火山岩はかんらん石や輝石を含む安山岩であるとの説明が佐藤先生からある。そして足元に点在する安山岩をハンマーで砕き、黒色の岩片に潜むかんらん石探しに興じる。宝石と言うには程遠いが、岩片にはオリーブ色の透明感のある粒子が点々とあった。

 最悪の天候ではあったが、森山先生と佐藤先生の丁寧な解説と指導のお陰で充実した観察会になった。天気の良い時に再度訪れたい処である。

学んだこと:

● 石川河床の立ち木化石や足跡化石は1984年に富田林高校理化部の生徒達により発見され、その後の発掘調査などによりその存在が学術的に証明された。

● アケボノゾウの足跡が見つかったのは大阪層群の中にあり、調査の結果、100万年前の粘土層の地層と判定された(市内ではキバや臼歯の化石も見つかっている)

● 当時は今ほど高くはない金剛山からの流水によりできた扇状地にメタセコイアなどの林が形成され、ゾウやシカが水を求めて歩き回る様がイメージされる。

● 汐ノ宮の火山岩(安山岩)はそれより遥か昔、1300~1400万年前に噴出した溶岩である。柱状節理が観察されるが、これは溶岩が固まる時に体積が収縮し、その時にできた五角形や六角形の柱状の割れ目である。

● 露頭の周囲にはヘリウムを含んだ炭酸ガスの湧出が見られ、泉源の成分は有馬温泉に近い。

● この安山岩はマグネシウムの多い高マグネシア安山岩であり、輝石とかんらん石を含むのが特徴で、非常に珍しいものであるが、近辺では嶽山山頂や寺ケ池周辺でも見られる。かんらん岩は地中深くのマントルを形成するものであるが、それが安山岩に含まれると言うことは安山岩が溶融した後に交じり合って上昇し、地表近くで固結したことを意味する。(I.S.)

 

いのちの営み探検部会の2月活動報告

テーマ :冬を越すいきものたち

実施日 :2024 年 2 月 19 日 ( 月)

観察場所:宮ノ上公園 ( 和泉市)

参加人数:16 名

 冬は生き物にとってたいへん厳しい季節。
いきものたちはどのようにして寒さをやり過ごしているのだろう。落葉樹は冬芽を作り、静かに越冬。春を待ちます。草の中には葉を放射状に広げて、地面にぴったりつけた状態で冬を過ごすものもあります。この状態の草をロゼットと言います。地表を覆うようにして葉を広げ、陽射しを一杯に浴びて春を待ちます。春になると、種から芽を出す草よりいち早く成長できます。公園内には多様なロゼットがありました。園内は手入れ良く、草刈りがされていたけど、地面ぴったりに広がるロゼットは刈られることなく、無事。現 代を生きる延びるにも良い形と、勝手に納得しました。

 日当たりの良い暖かいロゼットの下にはベニシジミ幼虫や、アブラムシなどが隠れていることもあり、虫たちの冬越しに出会えることもあります。今回は樹皮の下、木の枝などでいろいろな虫たちの生き様に出会いました。カマキリは卵を卵嚢に包んで越冬。イラガは幼虫が繭を作りその中で、越冬。しかし出会ったのは繭の抜け殻のみ。残念!コナラ朽ち木断面ではカミキリ幼虫と、幼虫の食痕が。ムクノキ樹皮の下には越冬中の数匹のダンゴムシとイチモンジハムシを見つけた。イチモンジハムシは黒光りする丸みを帯びた体と、その前胸部では鮮やかな黄色の中に4つの黒紋が並び、美しい。さらには、テントウムシとそのさなぎ、さなぎ抜け殻も発見。日常なかなか気づくことのない、小さな虫たちの厳しい冬を生き延びる姿に感動を覚えた。時々小雨が降る天候で、ムラサキシジミなどの蝶の飛翔に出会えなかったのが残念でした。 (A.F.)

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16期生の2月21日講座報告

年月日  2024年 2月21日(水)  曇り一時雨

講座名:緑化入門

講師: 井上昌美 中嶌幸一 先生

場所: 堺市都市緑化センター

野外観察を中心に様々な生き物観察を楽しんできたが、少し趣を変えて自宅の庭やベランダで楽しむ植物について学んだ。午後からは大仙公園の桜たちの話と身近で多様な緑化センターの植物観察を楽しんだ。

ハイドロボールを使ったテーブルヤシの鉢植えを作った。ガラス容器と透明のプラスチックコップを用意、ガラス容器の中にコップを入れその隙間にカラーサンドを詰める、思い思いのデザインや風景を描き側面を飾った。最後にガラス容器の中のコップにハイドロボールとヤシを植え込みユニークな鉢植えが完成。講座生はワイワイ楽しそうに取り組んだ様子、いずれの作品も個性があってすばらしい出来栄えだった。

 大仙公園には50種類1000本のさまざまな桜が植えられている。たとえば京都円山公園の16代目桜守がそこの桜の実生を育てた由緒ある「ヒトエシロヒガンシダレ」、関西ではここでしか咲かない奇跡の桜「チシマザクラ」等々、苦労話など熱心に説明があった。そのあと緑化センターの植物観察をした。

 緑化センターは公害が問題となった時代に、緑化に取り組むとの国の方針により約40年前に開設された。公園や街路だけでなく、個人の庭にも緑を増やしたいとの想いで設計されている。大仙公園の見事な桜たちと緑化センターの植物が花を咲かせる春がもう近い、そのころに訪ねてみたい。(H.I)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

わ~カワイイの声がする、でも表情は真剣です

ユックリと慎重に砂をガラス容器に落とします

 

 

全20点、いずれも力作揃いです

大仙公園の桜のパンフレット、咲いている場所も書いてあります、優れものです

緑化センターの観察、いまは花がないですが、想像力を働かせます

 

吟行部会の2月活動報告

日 時 : 令和6年2月17日

行 先 : 大仙公園

句会会場 : 堺市総合福祉会館

参加人数 : 13名(内 欠席投句1名)

兼 題 : 早春 山覚める 草餅 猫柳

仁徳天皇陵前でボランテイアさんから「古墳」の説明の後、梅の花が満開の公園内をゆっくりと吟行しました。ここ数日の暖かさで、桜の花も咲き始めていました。その後 句会会場までバスで移動しました。

兼題句と当日句の互選は以下の通りです。

兼題句

  • 春日浴びゆっくり過ごす日も楽し  尚文
  • 山覚める大地ゆるりと目覚めけり  たけみつ
  • 風も良し光また良し猫柳      洋洋志
  • 早春や伸び始めたる豆の蔓     まさこ
  • せせらぎに銀の音符よ猫柳     ゆき雄
  • 早春や淀の土手行く潮の風     みえこ
  • 初音から今日で五日目上手く鳴き  河笑流
  • きつぱりと世に出て来たり蕗の薹  ふじ乃
  • おわかれね濃く匂ひくる沈丁花   楠子
  • 塔ふたつ草餅二つ當麻寺      万未知
  • 草餅や母が使ひし皿に置く     佐都
  • 猫柳昨夜の雨を含みおり      行行子
  • 釣り人に笑みを来たすや猫柳    豊年

当日句

特選 春立つも輝き見せず濠の水   洋洋志

入選 風光り静寂(しじま)の統ぶる円(まろ)き墳   ゆき雄

写真部会の2月活動報告

実施日 : 令和6年2月14日(水)

時間  : 10時~11時半

場所  : 狭山市立コミュニティセンター

参加人数 : 5名

写真部例会は原則第2水曜日ですが、イベント開催や珍しい行事などの撮影のため随時変更します。

尚、勉強会は2月と7月です。

 

ぺろり

火渡り神事

宇宙光線

祭り

無題

 

16期生の2月14日講座報告

年月日 : 2024年 2月 14日(水) 晴れ

講座名 : 「生物多様性―植物の多様性保全」

講師 : 森 由紀子先生(施設職員)

場所 : 大阪府立花の文化園

 本日のテーマは「生物の多様性」、特に植物園ということで「植物の多様性保全」ということを中心に講義していただいた。

 様々な環境の中で私たちも含め、多種多様の生物が互いに関わりをもって生きている。関係のないように見えてもそれぞれの関係をたどっていけば、浅く広く深く不思議とつながっていることがわかってくる。それらがバランスを保ちながら共存しているのだ。

 生態系は、「生態系」「種」「遺伝子」の3つが多様でなければ維持できないと学んだ。植物の多様性という点で考えても、多様であればあるほど、そこから受ける恩恵も大きい。植物がもたらしてくれる酸素や大気中の水環境、食料や材木、繊維、薬品など資源の確保。また地球温暖化や気候変動の緩和。さらにレクリエーションや精神的な癒し効果、地域の伝統文化など、我々は植物から多くの恩恵を得ている。

 しかし一方、私たちが植物に与える影響はどうか?様々な環境問題から絶滅危惧種が増えているという問題もある。植物の多様性から恩恵を受けるためにも、我々がその多様性を保全していかなければならないだろう。

 花の文化園は、植物多様性保全の拠点園になっているとのことだ。環境省の、植物の生息域外保全を植物園に任せるという方策により、花の文化園も絶滅危惧種の生息域外保全を行うとともに、それら植物の特性情報の研究、蓄積、継承、自生地調査など行っているとのことで、園内での活動だけでなく、担当の紀伊半島にも分け入り、広く調査している。しかし、今心配されているのは、調査員の高齢化や不足。つまり、調査員が絶滅危惧種となっていないか(笑)と話されていた。シニアといえども私たちも調査員となって、せめて自分の身の回りの自然について観察、調査する意識をもつことで、植物の多様性保全の一助とならないだろうか。

 午後からはポカポカ陽気の中、広い園内をたっぷりと時間をかけ、丁寧に案内していただいた。NHKでなじみとなったバイカオウレンやセツブンソウ、ヤドリギの宝石のような実などに感動。夏には絶滅危惧種の珍しい蘭の花が咲くと聞き、次の楽しみもできた。ちょっと涼しい温室で健気に生きている熱帯植物の花にも癒され、植物からもらったたくさんの恩恵に感謝。 K.T

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります

ちょっとクイズで休憩。この葉っぱはだれ?

園内で見つけた黄色い花(左上からロウバイ、ヒメリュウキンカ、フクジュソウ、マンサク)

ヤドリギに群がる16期生。まるで宝石?真珠?

なんてかわいい!万太郎の母が好きな花。

ユキワリイチゲ(上)とセツブンソウ(下)

トウカイコモウセンゴケ、これも絶滅危惧種。

これも雪割草のオオスミソウ。

温室にも素敵な花が。左上はハリーポッターで有名な魔法の花

園内では梅の香りやロウバイの香りに癒されました❣

 

アウトドア部会の2月活動報告

実施日: 2024年2月5日~6日

場  所 :  兵庫県美方郡香美町

      尼崎市立 美方高原自然の家 「とちのき村」

行事名: 冬のアクティビティ体験

参加者: 29名

 今回初めて1泊での冬のアクティビティ体験を計画しました。早朝から雨模様になりちょっと心配しながら三国ヶ丘から貸し切りバスでスタートです。車中でクイズやゲームでリラックスしながら途中の「道の駅よう但馬蔵」で昼食をとり、美方高原を目指します。ハチ北あたりから雪模様に代わってくれ、山道に入った所でチェーンを巻き雪道を登り現地に到着時には雪となり期待が高まってきましたね。

  村長さんにオリエンテーションを受けてスノーシューは、なにしろ初めてのメンバーがほとんどですので準備に戸惑いながらも早速に準備運動してスタート。先導のリーダーに続いて一列でゆっくり進むのですが慣れるまでなかなか難しい。皆さんやる気満々でおしゃべりする余裕も出てきたようです。途中でコーヒータイムした後、新雪の中、ラッセルする箇所や雪の中に仰向けになる経験もしながら面白いスノーシュー体験が出来ました。季節のお鍋の夕食で盛り上がった後は屋外でキャンドルに照らされた【かまくら=雪ドーム】を経験し、各々が作った【紙のランタン】で固形燃料に火をつけてスカイランタンを夜空に飛ばしました、雪が舞う中幻想的なムードに浸りました事にしときましょう。

  翌朝は昨晩で15cmの積雪があったようです。朝食後、早速に【雪合戦】の準備、先ずグランドに降り積もった雪を踏み固めてコート作りが、なにしろ膝まで雪があるので横一列になって大変でしたね。国際ルールの雪合戦が始まりました、雪の玉は危険のため布製のボールを使い、3チームで競い合いましたが、もう皆さんやる気いっぱいで真剣になり、大汗をかき、いやーこれはハマりました!こんなに面白いもんとは・・・。みな怪我無く終えて、こんなに楽しい企画をして頂いた、とちのき村の村長さん、スタッフに感謝です。(hiro)

スノーシューを着けるのも一苦労

雪の中ゆっくりとウォーキング

こんな坂をラッセル

雪に寝るのは初めての体験

ほわっと飛んだスカイランタン

キャンドルかまくら

気合十分、真剣に雪合戦

ああ面白い楽しい体験 良い一日でした

モノクロームの雪景色

16期生の2月7日講座報告

年月日:2024年2月7日(水)曇

講座名:アウトドアの安全

講師:平木 祐治先生

場所:堺市立栂文化会館

 心臓突然死は年間7万9千人(毎日200人)もあり、救命措置を少しでも早く行うことで救命率は増加する。119番通報から救急車到着までの間に心臓マッサージやAEDを使用した救命措置を素早く正しく行うことで命を救うことの大切さを学んだ。

 災害時の心得として、揺れ、停電、断水などに備えて1.自助(家具の固定、ガラスにシールを貼る、寝室に背の高い家具を置かない。)2.共助(近隣の人と協力して助け合う。)3.公助(3日後から)が考えられるが、自助と共助が特に大切だということ、またヘッドランプ、ランタン、ダンボールで作られたトイレ、目隠しのテントなどの準備をしておくなど便利な道具の紹介があった。また、自治会などの訓練で災害時の対応を体験しておくなど、30年以内に起こるといわれている南海トラフ大地震に常に備えて置く必要がある。

 三角巾を使った実技では、たたみ三角巾の作り方、本結び、本結びの解き方を練習してから、肘や頭頂部、腕、足を捻挫したときの処置の方法を教わった。それぞれ仕上がりのチェックを受け巻き方のポイントなどの指導を受けた。実際に行ってみると出来そうでうまくできず何か変な仕上がりになる。それを例に正しい形に修正していただき要領をつかんでいった。。

 AED(自動体外式除細動器)の実技では人形のジミー君の救命措置を装置の指示に従いながら行うことと心臓マッサージの方法やポイントを学んだ。また、心臓マッサージの練習用アッパ君を使って心臓マッサージの練習を行った。「もしもしカメよ」のリズムで行うが力加減や手のひらで押すコツがつかみにくく思うように音が出せず、納得するまで何度も挑戦する講座生の様子が見られた。

 疑問点に対し沢山の質問が出され、お互いに考え込む場面もあり意見交換の楽しさを感じた。

 今後の野外活動の備えとしてリュックには三角巾を準備しておきたい。  E,H,                                           

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

 

里山保全部会の2月活動報告

月 日 :  2月2日 (金)

場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

参加人数 :  13名

活動内容 :

 里山保全部会の活動舞台の(奥の谷)を運営している 富田林自然を守る会の「さともり」事業の一環で、本日「けがなどの応急処置に関する」講習会を受講しました。 講師は、一般社団法人 大阪IJの救急企画・コーディネーターの大浜誠一郎さん。大阪市消防署に35年以上勤務した消防局救急救命士で、正しい胸骨3Z圧迫(心臓マッサージ)、AEDの取扱要領等実践的な対応を分かりやすく説明して頂きました。 冬本番の2月例会、街中ではできない焚き火を起こして体を温めてスタート。

山組は、今月も山中に生える笹やシダの伐採作業と枯れ枝集め 。

畑組は、今春植え付ける作物の畑の畝づくり、菜の花とナンバネギを収穫しました。

 メンバーの女性会員から朝から焼き上げたケーキの差し入れ。メンバー全員で美味しく頂きました。 彼女と40年前に出会っていればプロポーズしていたのに、あ~ 残念 ‼

*各写真はクリック毎に拡大され、解像度上がります。

大阪IJの救急企画・コーディネーター大浜さんの講演

傾斜 きびしい山で、里山部会の女性部員も活躍しています

2月の寒い活動日街中ではできない焚き火が一番のご馳走です

畑で育てた菜の花 近づいた春を今晩の夕食で味わいます

吟行部会の1月活動報告

月日 :1月20日

行先 :岸和田 (蛸地蔵駅・天性寺・紀州街道・だんじり会館・岸和田城)

句会場:岸和田中央地区公民館 講座室

参加人数:14名(内 欠席投句1名)

兼題 :新年・悴む・竹馬・蝋梅

 前夜より残る雨模様でしたが、蛸地蔵駅に集合した頃にはどうにか上がって
いてゆっくり吟行することができました。
だんじり会館・岸和田城ではボランティアガイドさんの丁寧な説明につい時間が
気になってしまう程で、熱心にまた楽しく話してくださいました。
駅前商店街を抜け、天性寺、紀州街道は風情があり、古を彷彿させる町並みでした。(U.T)
*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *
◇1月度会員兼題句
・注連飾り隣近所が気にかかる    尚文
・柏手二拍淑気満ちたり龍を呼び   たけみつ
・寒日和ただそれだけの馳走かな   洋々志
・啾々と鬼も哭きをり凍つる能登   ゆき雄
・祝箸名を書く夫に傘寿くる     みえこ
・顔見せぬ孫の名前も箸紙に     河笑流
・蝋梅や何故に淋しき色つけて    流以
・句座に入る寒紅きりと引き直し   都史子
・寒風に身じろぎもせず読経僧    ふじ乃
・蝋梅の匂ひ降り来る路地の角    楠子
・竹馬を斜めに倒し駆け比べ     万未知
・悴むやリードの先に犬二匹     佐都
・竹馬やがき大将に孫九人      行行子
・竹馬が屋根に眠りたボール取る   豊年

◇当日句
特選 ・寒日和千亀利の城の濠閑か   洋々志
佳作 ・冬空の八陣の庭白く映え    河笑流
   ・蛸地蔵の謂れの寺に懐手    都史子 

山歩き部会の1月活動報告

実施日 : 1月24日(水)天候:曇り時々雪
行き先 : 金剛山・標高1125m
コース : 百ガ辻~寺谷ルート~葛木神社~頂上広場~文殊尾根ルート~百ガ辻
参加者 : 18名

 今回のコースは、ランクA~Bのため参加者は少ない。金剛山山頂の雪は、前日までに解けてしまった。しかし、昨夜から今朝にかけての降雪で、登山路は、入口付近から白銀の世界になり、予定通り“雪の金剛山”を楽しむことができた。ただ、強烈な寒波のため、頂上付近の気温はー7℃と厳しい寒さで、頂上には長くいることは出来なかった。

 金剛山は、奈良県と大阪府にまたがる山で、関西の登山人気ランキング1位である。頂上は奈良県になるが、大阪府に属する部分で最も高い部分(標高1056m)は、大阪府の他の山々より高く大阪府で最も高い山になる。金剛山は、1000回登山を目指すグループも多々あり、土日に限らず平日でも賑わっている。登山ルートは多くありその中で、今回の登りの寺谷ルート、下りの文殊尾根ルートはポピュラーなルートである。(Y.Y)

16期生の1月24日講座報告

年月日  2024年 1月24日(水)  晴

講座名:植物が動く方法

講師: 長谷川 匡弘 先生

場所: 大阪市立自然史博物館

 自然観察の中でも花や実や紅葉には心動かされるが、枯れて落葉した姿はあまり目を引かない。その時期に種子は様々な方法で散布(動く)される。種子や花粉がどのように動くのか学んだ。

 自然史博物館の2F種子散布展示コーナーの説明から始まった。ケヤキは秋に下方の黄色い葉が落ちる、上方の茶色い葉のついた枝には種があり、強い北風が吹く時まで残っている。時には枝ごと400mも飛んでいくことがある。

 植物の種類により動くことのメリットは違う。また動く方法は ①風で運ばれる ②水で運ばれる ③動物に運ばれる ④自分でどうにかする の4つある。

 タンポポやケヤキなどは風に運ばれ、ドングリやエノコログサなどは動物に食べられたりくっついたりして運ばれる。アリに運ばれることも多く、種子に付いたエライオソームを食べるために巣穴に運ばれ、残った種子は巣の中で発芽する。ヤシの実やハマヒルガオなどは海流で運ばれ、フジなどは弾けたりツルを伸ばしたりして動く。

 午後からは非常に寒い中、植物園に出て様々な種子を探し収集した。集めた種子を散布方法別に区分した。その後全員で講師の指導を得て散布方法の区分と植物名の同定を行った。成果物は①風散布16種 ②動物散布26種 ③水散布3種 ④自力散布1種 不明4種の合計50種、結構な種類を収集できた。

 種子が動くことのメリットや運搬者の選定や運搬される方法など、そのシーンに合わせて様々な工夫がされ驚かされることが多く、その植物の営みはワンダーランドだった。(H.I)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

充実してるね、まずは実物を目で確認

植物が動くってなに?散布ってなに?

よく聞いておこう、知っているようで深く知らないな

寒風吹くなか、熱心に探しました

合ってる、大丈夫かな?テーブルで区分しました

真剣に区分と同定しています

 

野鳥部会の1月活動報告

活動日 : 2024年1月17日(水) 天候 晴

探鳥地 : 淀川河川敷(長柄地区~城北地区)

参加者数 : 26名

観察種数 : 33種

 昨日の冬空と寒さが嘘のような快晴。スタート地点の長柄橋付近は毛馬閘門工事のせいか昨年より一段とカモ・水鳥・小鳥が少ない。閘門付近では多くのムクドリを除けば数羽のホシハジロとオオバン、一羽のキンクロハジロと遠くに淀川本流の上を飛ぶユリカモメを確認するのみ。閘門を過ぎてようやく集団のヒドリカモ、キンクロハジロを見るが例年より鴨の種類も数も減らしている。 此処では今まで水辺の方しか眼がいかなかったのか初めて堤防上に「与謝蕪村の生誕地の碑・句碑」に気が付く。碑には「春風や 堤長うして 家遠し」と書かれていた。 堤防を降りて河川敷を水際まで近づくと遠く対岸に大集団のキンクロやユリカモメに混じってカンムリカイツブリを数羽確認。双眼鏡で見るにはちょっと厳しい距離だ。

 赤川地区に入ると早速にモズ、ジョウビタキが、芝生には7~8羽の群れとなって餌食むヒバリを観察。 昨年と同じ場所にそれも複数のハッカチョウが現われ、肉眼でもじっくり観察できるほど近くの樹木に止まってくれるカメラサービス。 淀川ワンドではヒクイナとバンが同じ場所でかくれんぼのように姿の見え隠れを繰り返す。小枝の中にはアオジやメジロ、ウグイスが、そして圧倒的に多いヒドリガモ、オオバンと上空を何度も旋回するミサゴを観ながら上流へ・・・ 城北公園近くのワンドにアオサギ、カルガモ、ミコアイサを追加。

 城北公園の池は水位が低く、その所為か鴨の姿がなくてユリカモメばかりが目につく。今年もいつもの場所でいつものカワセミは待っていてくれました。今回も出会えたことに一同大感激と一安心!  ここではマガモ1ペアとコサギ2羽が加わり、穏やかな冬の日差しの中を早めの「鳥合わせ」となりました。(M.K、写真K.T)

*各写真はクリックする毎に画面が大きくなり、解像度も上がります。

ハッカチョウ

ヒバリ

バン

ヒクイナ

ミサゴ

カワセミ

ジョウビタキ

アオジ

 

16期生の1月17日講座報告

年月日  2024年 1月17日(水)  晴

講座名:ネイチャーフォト入門

講師: 阿倉 薫 先生

場所: 河内長野ラブリーホール

フィールドワークなどで自然を楽しむためのマクロ写真撮影入門講座。岩湧山の岩湧寺を中心に昆虫を中心とした写真や動画を撮影されてきた講師にデジタルカメラの知識や撮影時の工夫や注意点を学んだ。

まずスマホを使ってのマクロ撮影にチャレンジした。

実習① 「お札のNIPPONGINKOの文字を探してマクロ撮影」 →スマホで撮影するときは片手で持ち親指でシャッターを押す、もう片方の手でスマホを支える。安定するし格好もよい。

実習② 「教室の壁に色々な高さに張り付けられたビー玉を撮影」 →野草などの被写体は高い所か足元か暗いところなど状況は様々、姿勢や体の安定に注意。野外では体のブレを防ぐための工夫としてストック代わりに100均の伸縮突っ張り棒を使用、軽くて安くてよい。棒やカメラのストラップを伸ばしてカメラを安定させる。

デジタルカメラにある深度合成モードを活用すると被写体全体にピントが合った撮影ができる。セミのヒグラシ頭部のマクロ写真は2つの複眼とその単眼がはっきり確認できた。

手作りの照明を使って撮影した動画の「カタツムリが粘菌を捕食する」はすごくリアルで明るく鮮明だった。ひと昔はプロの領域だったが、市販カメラと工夫一つで撮影が誰でもできる。

実習③「午後からは会場近くの公園で被写体を探してマクロ撮影」→ヤツデやサザンカやスイセンなどをいろいろな角度から近接撮影した。

風景や野草の全体を撮影するだけでなく、マクロ撮影し細部に注目することで気づきが増え、草花や昆虫などに対しての理解が深まる。これからは工夫をしながらピントのあった写真撮影ができるように心がけよう。(H.I)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

マクロってなに?実習が始まりました。

 

ちょっと苦しいな、高いところは。

 

 

 

 

 

 

 

いまいちなマクロ撮影、お札・ビー玉・ヤツデ・スイセン・サザンカです。

出来上がりはバッチリ、手作りの動画撮影用照明を装置。

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけで発見、マダラマルハヒロズコガの幼虫。

 

里山保全部会の1月活動報告

月 日 :  1月12日 (金)

場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

参加人数 :  9名

活動内容 :

 本来第1金曜日の活動を正月ということで、1週繰り下げ1月12日に実施しましたが、9名と少し寂しいスタートになりました。

山組は、今月も山中に生える笹やシダの伐採作業と枯れ枝集め 。今回は山の傾斜は少々きつく、しっかり足を踏ん張っての作業です。富田林の自然を守る会の会員も一緒に活動、初参加の我々と同年代の方が身軽にバリバリ活動され感服。

畑組は、先月植え付けた玉葱、ナンバネギ、春菊、ニンニク等の世話を寒さに負けずやりました。 大きく育った水菜と大阪の繫華街難波で植えられていたというナンバネギのおみやげを手にして解散。

*各写真はクリック毎に拡大され、解像度上がります。

今日も「がんばるぞー」と里山保全部会と  富田林自然を守る会のメンバー

急な斜面で木や笹・シダを切る作業。    風通しの良い健全な里山に

雑草を取り除き、肥料やり等の世話、    そして植付けする畝づくり

グーンと大きく育った水菜。        収穫して今回参加者のおみやげに