植物部会の11月活動報告

月日 : 11月3日(水)祝日

場所 : 島の谷(河内長野市)

参加人数 : 17名

 「文化の日は好天に恵まれる」と言われるが、まさに今日は朝から絶好の秋空が広がる。祝日のせいか参加者は少なめだ、しかし未だ終息が見えないこのコロナ禍中、この位の人数が丁度良いのでは・・・と気分よく天見駅をスタート。線路沿いの遊歩道を進めると山側にはノコンギク、シロヨメナ、ケシロヨメナと野菊が今は盛り、樹木や野草は結実の季節を迎え、早速に見つけたのが赤いカラスウリにヤマガシュウの黒い実、続いてヘクソカズラ・アオツズラフジ・テイカカズラ・トキリマメ・スイカズラ・ヤマノイモと次々に蔓性植物の実を観察していく。樹木ではシラキ・マユミの変わった形をした実やネズミモチ、カナメモチの丸い実を見つけるが、未だ熟していなくて色も浅いようだ。シロダモは黄褐色の花を咲かせているが同時期になる実はつけていなかった。蟹井神社までの僅かな距離を大幅に予定時間を超えるほどのゆっくりペースで進むが皆さん余り時間を気にする様子はない。神社下の道ではカヤの実が路面のあちこちに、それを齧ってみる人も。

 島の谷への道に入るとヤブムラサキの優しい紫色の実やコウヤボウキの花を見つける。地蔵御堂の前ではカテンソウの実、そして道沿いではヤクシソウやアワコガネギクの黄色花が目立ち、淡紫のヨメナを含めてキク科の植物が纏まってあちこちに咲いているのが綺麗だ。途中、集落から谷へ下り、田畑の真ん中で遅めの昼食をとった。

 午後は田畑と民家が続く里山の道に戻り、ヤクシソウが一面に咲く集落の奥の林縁手前を折り返した。道中では、アキノキリンソウの花を2ケ所で見つけ、アキノタムラソウやヤマハッカの花も残っていた。帰路では、見過ごしたダンコウバイの黄葉と液果をゆっくり観察して解散となった。周りの山々の紅葉は少し早いようでしたが、ヤマウルシやヤマハゼの紅葉はすっかり色づき、里山の秋を充分満喫した一日でした。(M.K)

ヤマガシュウの実

シロダモの花

アワコガネギク

サネカズラの実

ヤクシソウ

ダンコウバイの黄葉と液果

山歩き部会の10月(定例)活動報告

実施日 : 10月27日(水)

行き先 : 金剛山系・神福山他 (千早峠~紀見峠)

コース : 金剛山ロープウェイ前バス停 9:56 ~ 千早峠 10:50 ~ 神福山 11:27 ~行者杉 12:02 昼食休憩 12:30 ~ 杉尾峠12:57 ~ タンボ山13:20 ~西ノ行者 13:45 ~ 山ノ神 14:30 ~ 紀見峠14:57 ~ 紀見峠駅15:32

参 加 : A班 13名  B班 11名

 今回は、千早峠からダイヤモンドトレイル(ダイトレ)に入り、紀見峠までの7.1㎞をたどります。バス停から車道を少し戻って池の川谷林道に入り、千早峠まで緩やかに登ります。ここには、幕末を駆け抜けた「天誅組」の説明板がありました。本日の最高地点 神福山は、ダイトレを外れてひと登り、標高792メートルです。お昼休憩をとった行者杉は、三市(河内長野・橋本・五條)境界地で、役行者ゆかりの地です。“役行者さん 神出鬼没ですね‼

 杉尾峠、タンボ山を経て西ノ行者までは尾根筋の道で、多少のアップダウンはありますが、快適に歩けます。ここから山ノ神まで、300メートルほどを一気にくだります。丸太の階段がつづく膝にこたえるところです。紀見峠のチョット手前にはトイレがあり、林道に出たら、駅まではもうひと頑張りです。

 紅葉には、早かったのですが、秋の実りがいろいろ。つるりんどうの実の赤紫の深い色、ミヤマシキミの赤い実の塊 道脇の斜面には、ショウジョウバカマの群生が見られ、春の開花時は見事だろうなと思いました。(文 Y.Y 、写真 M.K)

福知山山頂1班

行者杉2班

行者杉 1班

神福山山頂2班

14期生の10月27日講座報告

日 時:2021年10月27日(水) 晴れ

講座名:キノコ観察②

講  師:下 野 義 人 先 生

場  所:光明池緑地 (和泉市)

 14期生は2年ぶりのキノコ観察講座です。午前の座学では先生から「前回説明したことを覚えていますか」との質問に皆さん顔を見合わせ苦笑い。前回の復習としてキノコとはどんなものか、分類や役割、生え方や調べ方から毒キノコの見分け方そして関西でよく見られるキノコを映像で説明してもらいました。先生はベニタケを研究されていますが、今年新しい種類を発見し「リュウコクヒメベニタケ」と命名して発表したそうです。

 今日も新種を発見できるか期待を膨らませ光明池緑地へ。キノコの見つけ方を教えてもらいながら引っ付き虫もなんのその生えていそうなところに分け入り、木や枯れ木の株などに生えているヒイロタケ、スエヒロタケ、ハナビラニカワタケ、クジラタケ、マンネンタケや地面から生えているクロハツ、ヤグラダケ、ヒトヨタケの仲間などのキノコを見つけました。

 昼食後は採集したキノコの名前や特徴などを詳しく説明を受け約30種を同定しました。キノコは種類が多く似ているのでよく調べてみないと分からない。現地での観察は、図鑑を見ながら色、形、カサ、その裏のヒダ、柄と下にあるツボの有無、そして匂い、味などにより判断しなければならないとのことです。赤いキノコを見つけた時、先生はカサやヒダ、柄、周辺の樹木の状況そして味見をして「辛い」ということでチシオハツと同定され、カキシメジも「苦い」と自ら味を確認されました。今回は専門家の指導の下での観察でしたが毒のあるものも沢山あり素人だけでは注意が必要です。

 今日採集したキノコの中には先生が持ち帰って調べるものもあり、新種発見の可能性も楽しみです。しばらく晴天が続いていたため少ないのではと思っていましたが、講座生の中に「キノコ採り名人」も現れ、多くのキノコを見つけることができました。(T.K)

前回学んだこと覚えていますか。

このキノコはこれかな? 図鑑で調べます。

一つずつ名前や特徴を丁寧に説明してもらいました。

こんなところに大きなキノコ!

15期生の10月27日講座報告

年月日:2021年 10月 27日(水) 晴れ

講座名:植物入門(草本)

講師:木村 進先生  

場所:堺市立栂文化会館・西原公園

   今日の座学はタンポポである。講師の木村先生が大学生以来ずっとタンポポの調査に携わっておられ植物学の面からだけでなく名の由来、方言・古名、文献、花言葉、いろんな目的での使われ方などクイズを交えた多岐にわたる話とタンポポ調査による日本在来種と外来種の分布状況、分布状況の変動の要因分析など実態に即した内容で皆さんにはタンポポの見方と知識がプラスされたのではないでしょうか。

 カンサイタンポポは花が咲くのは春だけ、種は虫媒花で夏は地中で寝ていて秋に目を出し、成長は遅いが長生き(約50年)である。セイヨウタンポポは花が咲くのは春に多いが1年中咲いて、種は虫媒の必要はなく、水があればいつでもすぐ芽を出し、成長が早いが寿命は短い(約3年)日本と外国のタンポポの違いである。ここでクイズ:タンポポに最も近縁の植物はどれか?*レタス *ゴボウ *ダイコン *ヒマワリ さあ~答は!

 野外学習ではドングリの見分け方。ドングリの実だけでの判断は難しいのでそれぞれのドングリの特徴を実と殻斗と葉の3点セットで見分けます。 今日の講座は従来、春に実施しているがコロナ禍の影響で花が無いこの時期となったが先生の配慮によりのある講座となりました。(T.O)

豊富な資料でタンポポの座学

生憎この時期は花が無く雑草の解説です

このロゼットはヒメジョオンです。タンポポとの違いが分かりますね

ドングリの実と殻斗と葉 左からマテバシイ、クヌギ、コナラ

15期生の10月20日講座報告

年月日 : 2021年10月20日(水) 晴

講座名 : 里山の竹の間伐体験

講 師  : 田淵武夫先生(富田林の自然を守る会代表)、里山部会の方々

場 所  : 滝谷 奥の谷(富田林)

 奥の谷は、滝谷不動尊から道を少し入った所に有る、小さな谷間です。 例年、座学は建物の屋根裏部屋で、プロジェクターの画像を見て行っているが、今年はコロナ感染予防の為、外のテント下で行った。 頂いた資料を見ながら、里山の成り立ちや保全活動のお話等から、なぜ間伐が必要なのかを聞くことが出来た。特に竹に関する問題は、高齢化等で竹藪が広がり続けており、周りの里山林を浸食していることだ。 その後、山を歩いて、間伐前、間伐後の林を比べてみたり、竹が里山林に侵入しているのを見ると、座学での話が実感出来た。

 午後はいよいよ間伐だ。 ヘルメット、アイゼン、スパッツ、革手袋、ベルト、ノコギリ等、慣れない装備に四苦八苦。全員装備完了、竹林に! 三班に分かれて先ずは竹選び。倒す方向を決めて、ロープを掛け、人が居ないかを確認してから切り始める。 「倒れるよー」の声の後、「わぁー」と大きな歓声が上がる。 感動だ! 切った竹は長くてとても重いので、3~4m位に切り分けて下の広場まで運んだ。間伐作業が終わった後、機械でチップにする作業も見学出来た。チップは肥料になるそうだ。

秋晴れの一日、里山での楽しい体験だった。

テントの下での座学です。

このあたりでいいかな?ゴシゴシゴシ・・・

みんなで力を合わせて!!

倒した竹を切り分けています

いのちの営み探検部会の10月活動報告

実施日  : 2021年10月19日(火)

場所   : 加太 城ケ崎海岸(和歌山市)

参加人数 : 8名

 ウミウシ観察を昨年に続いて再度挑戦。“もしも見つからないとすれば、いないのではなく、見落としている可能性”との田中先生の助言をいただいて、今年こそは、貪欲に探して見つけるぞ!と気合い十分。海岸に到着すると、すでに干潮がすすみ、洗濯板状の岩が遠くまで広がって見える。昼食は後回しにして、早速観察を始めた。干潮で露出した岩の表面やへこみ、石の裏側を丹念に見る。石の表面にへばりつくウミウシがあるかもと指をやさしく滑らしてみる。イソギンチャクを見つけ、これを餌とするウミウシはいないかと周囲を探す。次第に潮が満ち始め、今日はここまでと諦め掛けた時、石のへこみに潜む生物らしきものを発見。つるんとして丸い。ウミウシの仲間?ツノ(触角)は?目は?中央に殻があるように思える!ブドウガイか!?ウミウシでありますように!! 大きな成果を得たとは言えないが久しぶりの部会。友との再会を喜び、広大な海に癒やされ、自然の営みを感じ、心地よい開放感に浸った。(A. F)

左:潮が引き、洗濯板状の岩が遠くまで広がる。
右:ウミウシを求めて。岩の裏側、潮溜まりを丹念に探索。

ウミウシの仲間。ブドウガイかも!?  右図は拡大像 平な頭が特徴。背中に貝殻がある。
名前のいわれ:皮をむいたブドウ果実のようにヌルヌルする。カタチがブドウの実に似ている。など

14期生の10月20日講座報告

月 日:2021年10月20日(水)曇り

講座名:ウミウシ観察

講 師:田中 広樹先生 補助スタッフ5名

場 所:加太・城ケ崎海岸

 可愛いめでたいでんしゃに揺られて「加太駅」到着。城ケ崎海岸まで歩くこと30分。強風が吹き荒れ波も高い。東屋で講師より「全員見つけるまで頑張りましょう!」力強い言葉と補助してくださるスタッフの紹介のあと、ウミウシの見つけ方を教わる。潮がひいたあとの潮だまりや石の裏側にくっついているので、石をとにかくひっくり返すと見つかるそうである。磯観察で守ることは、動かした石は必ず元の位置に戻してあげること。強風の中、注意しながら海岸へ降り観察開始。石をひっくり返す作業をひたすら続けると「オカダウミウシ」「アカボシウミウシ」「クロシタナシウミウシ」「メリベウミウシ」「ユメウミウシ」「トトロウミウシ」全身がきれいな青に黄色の斑紋、それに赤い触角をもつ鮮やかな体色の「アオウミウシ」など13種採取できました。

 ウミウシは、殻がなくなった巻貝の仲間。季節によって見つかるウミウシは変わるそうです。大阪の海には、分かっているだけで200種類以上のウミウシがいます。か弱い生きものだが生き延びるために、まずいものを食べて美味しくない体になって敵に食べられないようにすると聞き驚いた。ルーペで採取したウミウシを観察しおしゃれな姿を見てウミウシの可愛さに感嘆の声があちこちに。強風にも負けず童心に返り楽しい講座となりました。(S.N)

ピンク色のキュートな外装 めでたいでんしゃ

見て!見て!これウミウシかなぁ?

オレンジ色の細かい斑点があるアカボシウミウシ

蓑(みの)のように見える?イズミミノウミウシ

野鳥部会の10月活動報告

月 日 : 2021年10月20日(水) (10:30~14:30)

探鳥地 : 大泉緑地公園

参加者 : 25名

観察種数 : 26種

 半年ぶりの再開に公園内の中央休憩所には25名が集った。先ずは大泉池から観察スタート。池の鴨はほとんどがヒドリガモ、雄もエクリプスの状態で頭頂の色がクリーム色になるにはもう少しかかりそう。その後方にコガモやオオバンが蓮の中を見え隠れし、カイツブリはあちらこちらで水面から顔を出す。その上空ではコサギ5羽が戯れているように飛び回っている。そして遠くにオオタカが横切るのを見た。

 小鳥の森“水流”エリアへ歩を進めると、メジロ、シジュウカラの他に水流にはキセキレイ、低木樹木の中をメボソムシクイが忙しく飛び回っている。このエリアでのビタキ類の出現を期待したが、時期的にもう遅かったようだ。

 昼食後、東側の頭泉池に移動。池にはマガモ、カルガモ、カワウが数羽泳いでいる。背景の茂みにはアオサギ、ダイサギが羽を休める。「あっカワセミ」の声に全員の眼がそちらへ釘付け、そしてしばらくの観察時間。池の裏側に回ると大木の梢にモズ♀が鳴いている。そして池の遠くにアリスイを見つけ、ゆっくりと飛び去るまで観察。その後の戻り道では数人の確認であったがチョウゲンボウも現われ、出発点に戻り鳥合わせとなった。

 急に気温が下がった気候のせいか、久し振りの探鳥会からか「今日は疲れました」との声も聴こえました。 文(M.K) 写真(K.T)

ヒドリガモですが・・・

コサギの乱舞

キセキレイ

メボソムシクイ

アリスイ

モズ♀

 

石ころ部会の10月活動報告

月 日 : 10月15日

場 所 : ドンズルボー(奈良県香芝市)

参加者 : 16人

活動内容 :

 抜けるような青空の下、地質学の佐藤隆春先生にボランティアとしての同行と解説をお願いしてドンズルボーの観察を行った。

 ドンズルボーは1500万年前に二上山(雌岳)の噴火により、火砕流や火山灰などが堆積し、その後の隆起と浸食を経て形成されたものである。岩相や堆積構造を露頭で容易に観察することができ、奈良県の天然記念物に指定されている。白い地層は流紋岩質の凝灰岩や礫であるが、今回は凝灰岩層に残る火山豆石や、雌岳から堆積層上に飛来した火山弾(流紋岩)の衝突痕などを観察しながら、山あり谷ありの露頭を南から北に向かい防空壕まで歩いた。踏み外せば谷に落ちそうな個所もあり怖くなるが、シニアの講座で佐藤先生と同じ道を歩いた昔が懐かしく思い出される。あれから何年経ったのか、足腰の衰えは如何ともし難い。足元に散らばっている小石や礫は殆どが灰色や黒色(ガラス質)の流紋岩であるが、安山岩も僅かながら混じっていた。

 防空壕は太平洋戦争末期に当時の陸軍が最後の抵抗の拠点としてドンズルボーの一部を網目状に掘削(総延長2㎞)したもので、予定した航空指令部などの施設は未完に終わり、洞窟だけが戦争遺跡として残っている。内部は真っ暗闇である。懐中電灯の助けとネットで得た洞窟内の地図を頼りに火砕流や火山灰の堆積層配列や、安山岩や流紋岩の大きな岩片の混在などを確認した。ドンズルボーの地層についての学術報告は数多くあるが、洞窟内の堆積構造についての報告は未だなく、手つかずの状態であるので、詳細な観察とこれまでの知見との関連付けができれば価値ある研究になるそうである。入口付近では小さな昆虫類もみられた。暗闇の天井のそこかしこに宙吊りで眠っている蝙蝠が目を覚まし飛び交うさまに驚かされ、探検気分は十分に味わった。帰りは往路で体験した凝灰岩の岩山の“恐怖の彷徨”を避け、グーグルナビでも行ける西側の比較的平坦な山道を歩いて出発点に無事に戻った。(I.S)

ドンズルボー

防空壕

昆虫部会の10月活動報告

  1. 日  時 : 10月12日(火)10:00~
  2. 場  所 : 新檜尾公園(堺市)
  3. 参加人数 : 13名
  4. 活動内容 : 微妙な天気予報の中、雨に降られることもなく活動出来ました。ただ、10月なのに最高気温30度と本当に暑い日でした。公園に入ったところからあまり目にしない緑色のカギバアオシャクに出会い、その先の木にはスズメバチの集団。気を付けながら集合場所に。広い公園なので挨拶もそこそこに採集に出かけました。思いの外多くの昆虫(17種)を採集することが出来ました。今回は同定後、解散としました。(K.T)

カギバアオシャク・・・・翅に白い波模様。見た感じ肉厚でした

ホシミスジ・・・・・・・ミスジチョウは種類が多く、この蝶は裏の模様が分かりやすい

ホシササキリ(褐色型)・前翅の側面に小黒点列を持ったササキリの仲間

スズメバチ・・・・・・・キイロスズメバチ?(遠くからなので分かりにくいですが模様から判断)

アオスジアゲハ・・・・・水色の模様が奇麗です。しばらく腕に止まっていました

吟行部会の10月活動報告

第114回吟行部会報告

日時 : 令和3年10月16日(土)10時~14時半

場所 : 泉北・美木多 美多彌神社、放光寺、和田家跡 (句会は美多彌神社内の美修館にて)

参加者 : 11名

天気が心配されましたが、当日は晴れて散策日和となり、光明池駅を出発。緑道を歩き、鴨谷地区を抜け、まだまだ農村風景が残る美木多地区へ。途中放光寺、和田家跡を廻ってから、美多彌神社へ。古い由緒ある神社の由来、新しい耐震方式の石の鳥居、境内の尻深樫の森、例年3月に行う流鏑馬の話など、豊島宮司さん自ら楽しくお話していただきました。更に境内では、近くの人たちが参加の、竹明かり作りや注連縄用の稲わら袴取りなどを開催して、この地区のコミュニティーセンターの役割をしており、感心致しました。私達は敷地内に新しく建てられた「美修館」をお借りして、話題の多い、楽しい吟行会でした。

当日参加者の代表句

  • 石段の木の実選びて持ち帰る     尚文
  • 葉佃煮せっせと作る夜長妻      ゆう一
  • 土器の底縄文人の木の実かな    たけみつ
  • 鬼ヤンマ去ってまた来てまた去って   洋々志
  • 悉く鰯雲なり西明し           まさこ
  • ぐうの掌に木の実を隠し「どっちかな」  ゆき雄
  • 畔の道前へ前へと飛ぶばった      みえこ
  • 人工呼吸音(おと)が返事の夜長かな  流以
  • 秋の川映す雲なく澄み渡り       河笑流
  • 秋風や登城の道の割れ瓦       都史子
  • 長き夜夢の合間に朝が来る      桂子
  • 落ち栗で一膳分のおこわ炊き     ふじ乃

当日句

  • 特選  秋麗やお宮見守る王の森      河笑流
  • 入選  御祈祷の母子に号鼓の秋日和   流以

ウォーキング部会の10月活動報告

第53回ウォーキング部会

実施日 : 2021年10月14日(木) 晴れ

行 先 : 「泉北丘陵コース」

コース : 光明池駅-新檜尾公園-光明池緑地(昼食)-城山台大池-御池公園-栂・美木多駅

距 離 : 約10km

コロナ禍で中断し、4月以来のウォーキング部会。参加者は27名。集合地の光明池駅で、久しぶりの再会を喜びあいお互いの元気を確認。日差しは少しきつかったが、日陰に入ると涼しく感じるハイキング日和。新檜尾公園内の背の高いメタセコイアの並木を通り抜け、川に沿って光明池へ。北岸のカエルの像前で休憩。東岸側を南下し半周回って西岸側の橋のたもとで昼食。昼食後、橋を渡り緑地内を大池に沿って、農村風景が残る美木多へ。小休憩後に御池台地区へ。御池台公園で再度休憩後に一路へ美木多駅へ。2時半解散。久しぶりのウォーキング部会、お疲れさまでした。(Y.M)

15期生10月13日講座報告

年月日 : 2021年10月13日 (水) 曇り

講座名 : 水田のちから

講 師 : 松下 美郎 先生

場 所 : ラブリーホール・惣代(そしろ)の棚田(河内長野市)

 午前中の座学では、『稲作管理の実態と環境クイズ』に答える形で説明を受けた。            ①大阪府の稲の作付け面積   ②一人1年間に食べる米の量(平均)は50kg位  ③それに必要な水田の面積   ④1反(10a)の稲作に要する労働時間は大阪府は56時間で全国平均の2倍以上  ⑤荒廃農地・耕作放棄地   ⑥1年間に使われる農薬の目的と量   ⑦「外来生物」

 午後は電車で美加の台駅に移動し、徒歩で惣代の棚田へ向かった。殆どの田が落水していて、稲刈り直前と思われた。落水後10日~2週間干し、1割程度青い籾が残っているうちに刈り取るそうだ。既に刈った株からひこばえが出て実り始めているものもあり、見ることができた。刈り跡から機械で植えと手植えされた所もわかり、労働実態が見て取れた。蒸し暑い中、皆さん秋の草花や棚田の風景を見がらのウオーキングを楽しんでおられた。初めての内容の講座で、米作りの実態と美しい棚田の景観と価値を再認識した学習となった。

棚田の風景(谷津田)

棚田と稲作管理等のレクチャー

窒素肥料過多だと葉の色が濃い

棚田の最高地点 田の形に合わせて田植機を入れた跡がわかる

 

 

 

14期生10月13日講座報告

月 日:2021年10月13日(水)曇り

講座名:里山の植物観察

講 師:桑田 幹雄先生 泉谷 一弘先生

場 所:流谷・ボ谷

 レトロな駅舎の「天見駅」に集合。なつかしい風景が広がる中、ボ谷林道へ向けて出発。林道の脇など日当たりの良い場所に自生するヒヨドリバナ、オミナエシに姿形は似ているが花の色は白く姿たくましいオトコエシ、穂に綿毛がないアブラススキ、草むらのようになって小さな集団を作るイヌタデ、カラスウリ、スズメウリ、イナカギクなど植物リストをチェックしながら次々と出会う植物に興味津々。ツリフネソウの群生地では、実を押さえると種子が飛び散る「種子飛ばし」が面白く何度も繰り返し笑い声があちこちに響きました。

 八幡神社での昼食後、「里山の野草、雑草」の講義。里地・里山とは①人の手が入った自然②自然を利用した人間の生活がある場所のこと。また雑草の定義、生態系に被害を及ぼす特定外来生物(植物)についてなど身近な問題として考えさせられました。

 午後からは、流谷へ向かって散策開始。よく似た草花のノコンギク、ヨメナの見分け方は、葉の形状、冠毛などを見て確認するがなかなか難しい。アキノタムラソウ、クワクサ、黄色で愛らしい花のノアズキ、つりがね型で花冠の先が反り返るツリガネニンジンは、果実が5角形と特徴がある。淡い紅紫色のキツネノマゴ、淡黄色のアキノノゲシなど沢山の植物をゆっくり丁寧に教わり天候にも恵まれ充実した講座終了となりました。(S.N)

日当たりの良い草地にひっそりイナカギク

金平糖に似て美しいミゾソバ

緑に囲まれて講義中

ツルニンジン花言葉「感謝・誠実」

写真部会の10月活動報告

日時 : 10月13日(水) 10時

場所 : 大阪狭山市コミセン

参加人数 : 5名

久しぶりの屋内勉強会。各人5作品を持参し全員で互選し、全作品を全員で講評した。上位6作品を添付します。(H.O)

山歩き部会10月臨時例会の活動報告

実施日 : 10月9日(土)

行き先 : 高野山・京大阪道  弁天岳 ( 標高985ⅿ)

コース : 紀伊神谷駅 10:30 ~ 極楽橋駅 11:00 ~ 不動坂 11:15 ~清不動堂 12:00 昼食休憩 ~ 12:30 ~ 女人堂12:48 ~弁天岳 13:25~13:40 ~ 大門14:05

参 加 : A班 16名  B班 14名

 京大阪道は、京・大阪・堺からの高野街道が学文路で合流して参詣に向かう道です。今回は学文路から紀伊神谷迄を割愛し、不動坂の旧道「いろは坂」を登ります。 駅で集合して、最初は舗装道路を極楽橋まで、ゆるやかにのぼっていきます。赤い橋の手前に、神谷駅の駅員さんに注意されたとおり、大きなスズメバチの巣を発見!静かに通ります。不動坂の旧ルートは平成23年から、調査・復元されました。新道は石畳の歩きやすい道ですが、旧道はつづら折れの山道です。い、ろ、は、と数えながらゆっくりのぼります。 

 清(きよめの)不動堂 で新道と合流 ここで昼食の30分休憩です。あと、ひとのぼりで女人堂到着、10分ほどトイレ休憩となりました。 高野山は、明治5年に女人禁制が解かれましたが、実質的には明治39年まで女性の参籠は女人堂まででした。高野七口のうち現存する女人堂はここだけです。 道路を渡って弁天岳へ1キロほど登り、山頂で写真撮影を済ませ、大門にくだります。途中、花を見たり、アサギマダラをカメラにおさめたり。大門では、町石道後半のゴールを思い出して、楽しい山行になりました。

弁天岳 A

弁天岳 B

不動坂

 

植物部会の10月活動報告

日 時 2021年10月6日(水)

場 所 和田川周辺(堺市南区別所)

参加者 25名

4月に開催して以来コロナ禍で中断していた部会を、半年ぶりで開催しました。10時、泉北高速栂・美木多駅に集合し、体温測定をし、バスで御池台5丁に移動しました。

 近くの公園に集まり、久しぶりの挨拶をし、観察を開始しました。公園では、植栽されたシオン、フジバカマ、ノコンギクが見られました。クヌギの林を通り川沿いの径では、チカラシバ、アキメヒシバ、オヒシバなどイネ科の植物が茂り、その中にオオニキシソウの小さな花が咲いていました。川の中にはツルヨシが生い茂り、ミゾソバの可憐な花もありました。

 別所の交差点からは、片側は稲穂が実る田んぼ、反対側は川になった農道を歩きました。田んぼの畔ではクワクサ、イヌホウズキなど様々な植物があり、足元ではザクロソウの小さな花を観察しました。所々の小さな雑木にはスズメウリ、ホシアサガオ、マルバルコウ、マメアサガオが絡みつき、花をつけていました。ツルヨシが茂る川の中には、ミゾソバ、ボントクタデ、イヌタデが密生し、カナムグラ、ヤブカラシが絡みつくように茂っていました。

 和田川上流のミカン山の作業小屋の軒先を借りて昼食を取りました。昼食後、草が生い茂った畑に行き、ヤマハッカが群生し、ツリガネニンジン、ワレモコウが咲き、ノダケの濃い紫の花、高く伸びたアキノノゲシなど様々な植物が生い茂る様を観察しました。帰り道で見慣れない大きな植物があり、調べるとオオブタクサ(別名クワモドキ)とのことでした。14時過ぎに近くのバス停から帰路につきました。(文・写真:相原)

ツルヨシ、ミゾソバ

ミゾソバの花

ホシアサガオ

ツリガネニンジン

ノダケ

ザクロソウ

ヤマハッカ

オオブタクサ

14期生10月6日講座報告

日 時:2021年10月6日(水) 晴れ時々曇り

講座名:自然公園の植物観察

講  師:武 田 敏 文 先生 外3名(NPO法人日本パークレンジャー協会)

場  所:ほしだ園地(交野市)

 長かった緊急事態宣言が解除され初めての講座です。皆さん久しぶりに顔を合わせて自然と笑顔に。今日のフィールドの「ほしだ園地」は大阪府民の森と呼ばれる公園の一つで自然との共生をテーマに自然を生かしたハイキングなどの出来る公園です。準備運動で体をほぐし3班に分かれて七夕伝説の天野川に沿って「星のブランコ」を目指し出発。

 秋は花が終わったあと植物が繁殖のため種を飛ばしたり引っ付いて移動したりする季節です。オナモミ、イノコヅチ、チカラシバやミズヒキなどが衣服にひっつき、中でもアレチヌスビトハギは強力でした。また、アレチヌスビトハギは花に軽く触れるとパッと開きます、虫が止まることによって花が開き受粉しやすくなるそうで皆さんこの原理に感心して試す人続出です。ハイキングコースを歩きながら桐の実を観察、中から2㎜×4㎜ぐらいの白い半透明の小さい種子がいっぱい出てきました。 また、山ブドウ、コブシ、タラ、そして葉っぱが波打ち、風でそよぐところから命名されたというソヨゴなど植物の特徴や由来、そしてヌルデ、ウルシ、ハゼなどかぶれを起こす注意が必要な植物を説明してもらい自然を楽しみながら休憩所のピトンの小屋に到着しました。

 昼食のあとは都市公園と自然公園の違いや大阪府民の森について野外講座です。自然公園は都市の公共施設である都市公園と違い、自然の景勝地の保護や生態系の保護、生物多様性の確保を目的とするなど時代の流れに伴い変遷してきた。現在、府民の森として9園地あるが自然保護だけでなく植栽もして環境学習の場として利用されているということを学びました。

 ピトン小屋から約30分で目的地の「星のブランコ」に到着。「星のブランコ」とは全長280m高さ50mの国内最大級の木床版人道吊り橋です。皆さんその高さに驚き、最初はこわごわ渡りはじめましたが真ん中ではスリルを味わいながら眼下に広がる緑の景色を見て空中散歩を楽しんでいました。4人の先生による丁寧な説明やガイドで楽しく無事終えることが出来ました。(T.K)

あなたはわかりますか?

クイズを交えて自然公園についての勉強中

星のブランコ」怖がらずに渡れますか

ここを押すと花びらが開きます
(アレチヌスビトハギ)

 

           

 

 

 

 

 

 

 

 

15期生10月6日講座報告

年月日:2021年 10月6日(水) 曇のち晴れ

講座名:昆虫入門

講師:鈴木 真裕先生  

場所:堺自然ふれあいの森

今月から1年目の後期がスタート。会場は豊かな自然環境や多様な生き物を保全しており、いろんな昆虫を見ることが出来る堺自然ふれあいの森である。

“昆虫とは”基本の定義は体が頭部・胸部・腹部からなり、胸部には脚が3対6本、2対4枚の翅をもつ生き物であるが、例外もあるよ(4本脚のチョウと呼ばれるタテハチョウ科の仲間など)。昆虫の目(もく)当てクイズに挑戦するも目(もく) は30種目(もく)ありよく見る昆虫でも目(もく)を当てるのは手強かったです。昆虫の多様性に寄与していた里山の減少、開発などによる生態系の破壊、外来種や気候変動の影響で絶滅危惧種が急増しており当たり前に観察出来た昆虫たちの環境悪化の傾向が心配です。

午後はお待ちかねの昆虫採集で~す!トンボ、チョウ、バッタ、イナゴなどは人気度が高く、捕虫網が右に、左に乱舞し捕獲すると喜びの声が上がたり、ケースに入れる時に逃げられて悔しがる声が聞こえたりして大いに盛り上がりました。採集後の同定作業では図鑑からこの昆虫は”これだ!”と見つけ出すのは似た種類が多い昆虫は大変できっと正解もあれば不正解もあったと思います。図鑑の見方にも慣れる必要ありと反省もして、久し振りとなる講座を終了しました。

久しぶりの講座で少しかたい雰囲気かな

この24個すべてが「ナミテントウムシ」

昆虫の目(モク)当てクイズに挑戦

お待ちかねの昆虫採集

 

里山保全部会10月活動報告

1    月 日 :  10月1日 (金)

2  場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

3  参加人数 :  16名

4    活動内容

 4月以来コロナと雨天に阻まれ、半年ぶりの活動になりました。空白期間の長さに、さあ、何人の参加かと危惧もしましたが、16名でホットひと安心。畑はまたまた雑草天国。雑草を取り除かなければ何も始まりません。雑草を取り除くと大きく生育した里芋がぐーん背を伸ばし「頑張ってるぜ」と大声での返事。畑地も整理し11月は来春に向けて植付けしますよ。

 山組は山の竹林に10m四方の広場設置場所にある竹を伐採し、竹をチッパーという機械で竹をチップにしました。毎年5月はタケノコ堀作業で、おいしいおみやげ・・・も今年は夢。 ぐーんと大きく伸びた竹は強敵でした。

半年ぶりの里山の竹の伐採作業にいざ出陣

切れ味良し

畑はまたまた雑草天国

草を刈ると生育した里芋がぐーん背を伸ばし「頑張ってるぜ」

15期生7月28日講座報告

年月日:2021年 7月 28日(水) 晴

講座名:ビオトープ入門

講師:木村 進先生  

場所:大阪府立泉北高等学校

 最初に完成して17年目のビオトープ池の見学へ。池の周囲の草刈りをやり過ぎたせいで観察出来る植物が少なかったがガマ、ヒメガマ、ヨシ、オオミクリ、ガガブタ、マルバヤナギ、ノハナショウブ、キショウブなどの説明があり、網で池の植物の天敵のザリガニやヌマガエル、アメンボウ、ヤゴ等の採取を楽しんだ後は生物実験室でオオカナダモ、ミジンコなど10種類の顕微鏡観察である。皆、現役学生にタイムスリップして先生の説明を聞くのもそこそこで顕微鏡を覗き込み細胞やミジンコの心臓の動きなど観察して時間がたつのを忘れてワイワイ!ガヤガヤ!盛り上がりました。

 座学は木村先生の泉北高校でのライフワークであるビオトープ池の造成から現在までの池の変遷、動物、植物の生態の変化や変わりゆく池の表情などと、生徒達と収集したPH,水温、水位、水質等の蓄積されたデーターに基づいて現場で携わってきたお話を興味深く聞くことが出来ました。四つ葉のクローバーの確率は1万分の1といわれるが生徒達が実験研究して3割が四つ葉になるシロツメクサの鉢がありました。

 今日の講座のビオトープとは何か? 講座終了後は知っている人は理解を深め、知らなかった人は身近に感じることが出来たら、今日はいい1日でしたね。(O.T)

ビオトープ池を縄張りにしているシオカラトンボがヒメガマで一休み

何が獲れるか?                   ビオトープ池で生物採取

顕微鏡観察 お気に入りはどれ?

みんな、現役の学生ですヨ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

14期生7月28日講座報告

月 日:2021年7月28日(水)曇りのち時々雨

講座名:高山植物観察と梅花藻鑑賞

講 師:湯浅 清明先生(伊吹山もりびとの会)

場 所:伊吹山・醒ヶ井

 日本百名山の一つで自然豊かで高山植物の宝庫といわれる伊吹山へ出発。伊吹山の特徴は①風が強い②雪が多い③霧が多いの三つである。また標高が低い山であるが、石灰岩層の山であることと地理的な環境条件などの要因で植物相が豊かである。

 西登山道から「伊吹山お花畑植物ガイド」を片手に山頂向けて植物観察スタート。優しいピンク色のカワラナデシコ、葉先が3裂になっているアカソの群生の中にひっそりと咲くシモツケソウ、葉が輪生の薄い紫色のクガイソウ、低木の下にキヌタソウ、白くかわいいヤマホタルブクロなど、次々に出合う植物に興味津々の受講生は写真・メモと忙しい様子。途中雨が降り出したが観察を続け山頂へ。小雨と風の中での昼食後、黄色が鮮やかなキンバイソウ、岩場に生えるハーブの香りがするイブキジャコウソウなど見て西登山道から駐車場へ向かいバスで一息つき次の目的地へ。

 雨に降られ疲れ気味ながら、清涼を求めて醒ヶ井・地蔵川で梅花藻を見学。人通りは少なく閑散とした雰囲気で、ゆったりとした時間が流れていた。初めて梅花藻を見た方も多く心が癒された。無事予定時刻に到着し9月の再開を楽しみに解散となった。早朝より一日お疲れさまでした。(S.N)

準備万端!霧が立ち込める中観察スタートします

上段左→カワラナデシコ 右→アカソ 
下段左→シモツケソウ 右→クガイソウ

上段左→ヤマホタルブクロ 右→キリンソウ 
下段左→キンバイソウ 右→イブキジャコウソウ

きれいな川に梅花藻とスイカ

15期生7月21日講座報告

年月日 : 2021年7月21日(水) 快晴

講座名 : 里山歩き

講師  :  桑田幹雄先生   相原正温先生   泉谷一弘先生

場所  :  錦織公園(富田林市)

 錦織公園は里山を意識して、30年前に作られた公園だそうだ。丘陵の地形を出来るだけそのままにして作られたので、広くてアップダウンの多い公園だ。先ずはパークセンターで資料を受け取り、植物観察に出掛ける。植物観察一覧表を手に、歩きながらチェックを入れていく。時々止まって説明を受ける時、今回は先生が三人いらっしゃるので、密になること無くしっかり聞くことが出来た。途中、大きな松ぼっくりを拾って種の形を調べたり、黄色のきのこを見つけて名前や食べられるか?などの質問をしたりして、先生方との観察は楽しそうだ。

 昼食前、今回の目的の一つ、コモウセンゴケを見に行った。小さくて可愛い花だけど、根元には腺毛のある葉で虫を捕らえる食虫植物だ! 今日は捕まった虫を見ることは出来なかったが、一度見てみたいと思う。

 午後は座学から始まった。短い時間だったが、桑田先生から植物分類の基本を、資料を見ながら学んだ。観察に出掛けると、学んだことが気になるのか、葉を眺めたり手に取ったりして、複葉の子葉が偶数か奇数かなど話しているのが聞こえた。新しい事を知ると楽しみも増える!厳しい暑さで疲れていたが全行程クリア。 頑張った一日だった。(Y.S)

コモウセンゴケ 可愛い花です

里の家での座学、ほっこりします

栃の実です。秋になるのが待ち遠しいね

ヤブカンゾウ  花びら見てみよう

吟行部会の7月活動報告

第113回吟行部会報告

  1. 日  時:令和3年7月17日(土曜日)10:00~15:00
  2. 場  所:河内長野周辺散策(長野神社、西條酒造、石川、スーパーイズミヤ)     句会はノバティー南館会議室
  3. 参加者 :14名
  4. 活動内容:

コロナ禍で、メール句会ばかり続きましたが、久しぶりの吟行会でした。参加者の方々は、皆さんお元気で、この部会でしかお会いできない方々にもお目にかかれました。当日は、過去最長(62日間)の梅雨が明け、汗が噴き出るほどの暑さの中、長野神社~西條酒造~石川(河原)と散策しスーパーイズミヤの「ゆいテラス」の気持ちのいい空間で各々昼食をとり、一息入れて句会の会場であるノバティー南館の会議室に移動して句会を行いました。 本当に久しぶりで、和気藹々と楽しいひと時でした。      報告文責 佃慶子 写真責 松下洋介

 参加者の代表俳句は下記の通りです。

  • 垣根越し軒下簾浪漫あり    智勲
  • 簾越し小さな庭も京風情    尚文
  • 梅雨晴れに羽根を繕うからすかな  松園
  • 縁側の簾を潜り友の顔   ゆう一
  • 夕立やスニーカーが駆け抜ける  たけみつ
  • 窓を開け一会の風と昼寝かな  洋々志
  • 登り窯包みて揺らし蝉時雨   ゆき雄
  • 初ゼミや飛び出せ吾も旅の空  あきこ
  • 水遣りの手に触れ匂う青トマト  美枝子
  • 朝焼けの峰に湧く雲山の山   流以
  • 夏の日の海の向こうの翔タイム  河笑流
  • 初生りの隠れて小さき割れトマト  都史子
  • 背負い児の寝息きこゆる夕焼けよ  田村桂子
  • 夕立に伊予青石の蘇り    ふじ乃

当日句

  •  特選  大樽の鎮座の酒肆の溽暑かな  ゆき雄
  •  入選  方陰に杉玉ゆらり蔵屋敷   田村桂子

14期生7月14日講座報告

月 日:2021年7月14日(水) 曇りのち雷雨

講座名:地質観察②

講  師:佐藤 隆春先生

場  所:香芝市ふたかみ文化センター・ドンズルボー(二上山)

 梅雨明け前の不安定な天気のなか講座が始まりました。今回は二上山のドンズルボーの観察もあり皆さんその名前からどんな所か興味津々です。ドンズルボーとは漢字で書くと屯鶴峯、鶴が屯(たむろ)しているように見えたことから名付けられました。

 午前中は座学で佐藤先生と当カレッジの石ころ部会のメンバーがまとめた「ドンズルボーの火山砕屑岩」という冊子を使って、ドンズルボーで火山活動を読み解くというテーマでドンズルボーの風景や地層の写真を交えて約1500万年前の火山噴火による火山砕屑岩層などの地層や噴火の仕方などを説明してもらいました。ドンズルボーの火砕流の堆積物は溶岩を含んでおり溶岩ドームの崩壊で発生したということです。

 午後からは二上山博物館で凝灰岩・サヌカイト・金剛砂など二上山の石を見学した後、皆さんお待ちかねのドンズルボーに移動です。ドンズルボーでは火砕流堆積物の観察から始まり、火砕流の中からガスが激しく上昇すると軽いものは上に、重いものは下に沈むので下部に重い岩片の大きいものが多く、上部は小さくなるということや流れた方向などを地層を見ながら解説してもらいました。先生から豆石(火山豆石とは細粒火山灰が湿気の多い噴煙の中でくっついてできた5ミリ程度の大きさのもの)を探してというリクエストに皆さん戸惑っていましたが、豆石のある凝灰岩の地層を教えてもらい目を凝らして探し見つけることが出来ました。何層にも重なった火山灰や火山岩の地層をみて太古の火山活動に思いを巡らせたところで雷雨となり、残念ながら講座終了となりました。(T.K)

いくつもに重なった地層に圧倒されそうです。

豆石はこの地層にあります。わかるかな。

見つけました!! これが豆石です。

火山噴出物が堆積してできた凝灰岩のドンズルボー。

15期生7月14日講座報告

年月日 : 2021年 7月 14日(水) 晴

講座名 : 河口・干潟の生物

講 師 : 貝塚市立自然遊学館 山田  浩二 先生

場 所 : 近木川河口・二色浜

 南海二色浜駅に集合し、近木川河口に向かい、河口の葭原でカニ釣り体験をした。短い竿に各自たこ糸を結び、餌はチクワ、スルメ、ソーセージで開始し、クロベンケイガニ、ハマガニ、アシハラガニの3種類のカニが釣れた。葭原の中やコンクリート土手の下に隠れていたり、葭原の泥の穴にいて付近に餌を置くと顔を出してくるカニもいた。餌は食べるが、葭がひっかかっり途中で落ちてしまう等、釣り上げるのは一苦労だった。クロベンケイガニの脱皮したての脱皮ガラも見られた。脱皮後1日もしないうちにまた黒くなるそうだ。

 近木川は1990年代は大阪府の2級河川中ワースト1の水質汚染の川だったが、2000年代には工場排水と市民運動による生活排水の改善により、現在もワースト10にも入っていないそうだ。

 二色浜では磯の生物採集と観察をした。カニは2種類採集し、同定によりヒライソガニ(甲羅が平たく色や模様は個体差がある)とケフサイソガニ(ハサミの根元に房状の毛がある)を観察した。ユビナガホンヤドカリが沢山採集でき、素早い動きに驚いた。ハクセンシオマネキ、亀の手や淡黄乳白色のヒモイカリナマコも見られた。二色浜はアマモの自生地としては大阪湾の最北端、フジツボは赤ちゃんの時は動くこと説明を受けた。(T.U)

ハサミがクリーム色のアシハラガ二(河口で)

これ何やと思う?

同定したヒライソガ二

ヤドカリの動きは素早い!

写真部会7月の活動報告

日 時 : 令和3年7月14日(水) 9時半

行 先 : 堺市 白鷺公園

参加人数 : 7名

内 容 : 8か月ぶりの撮影会(蓮の花の撮影)。当日集合時間の直前にわか雨があったが快晴。午前中でも暑く連絡事項を伝達し11時に終了。次回9月はY.Mさんに世話人をお願いし、10月は屋内勉強会も再開したい。(H.O)

昆虫部会7月の活動報告

  1. 日  時 : 7月13日(火)10:00~
  2. 場  所 : 長野公園(河内長野市)
  3. 参加人数 : 14名
  4. 活動内容 : 今年度初の昆虫部会の活動を再開しました。暑い中にもかかわらず、14名の方々に出席して戴きました。今回は長野公園に場所を変更し、みんなで暑い中虫網を持って採集に。次々に様々な昆虫を見つけては皆で、綺麗なトンボやね~、この虫何かな?と同定する人、また採集に行く人とワイワイしながら久し振りに有意義で楽しい時間を過ごしました。日陰に吹く風は汗をかいた身体に何とも心地よく、エノキやサクラの木に太陽を浴びてキラキラ光っているタマムシを観察したり、クビアカツヤカミキリを見つけて害虫なので駆除したり、ウバユリが咲いているよと教えていただいたりとカレッジならではの充実した一日でした。同定後、皆で昼食を済ませて解散としました。また今回は25種の昆虫を採集する事が出来ました。(K.T)
  • 写真コメント
  • アオメアブ:生きているときは複眼は緑色。死ぬと暗褐色にかわる。
  • クビアカツヤカミキリ:特定外来生物に指定。サクラやモモの木を食害する害虫。
  • ヤマトタマムシ:成虫はエノキ、ケヤキの葉を食べる。日本の甲虫の中で最も美しい。
  • ニイニイゼミ(ぬけがら):体に丸みがあり全身に泥が付いている。
  • キマワリ:枯れ木や朽木に多い。木の周りをぐるぐる回っていることから。
  • クサカゲロウ:触角が長く翅の長さを超える。

アオメアブ

クビアカツヤカミキリ

ヤマトタマムシ

ニイニイゼミ抜け殻

キマワリ

アミメクサカゲロウ

 

14期生7月7日講座報告

月 日:2021年7月7日(水)

講座名:昆虫入門②

講 師:鈴木真裕先生

場 所:堺自然ふれあいの森

 梅雨の真っただ中、バスから降りられないぐらいの猛烈な雨の中、ずぶ濡れで「ふれあいの森」にやっとたどり着きました。今日の講師は当カレッジ久し振りの鈴木先生です。座学から開始しました。

 46億年前の地球誕生後の4億8千年前に昆虫の祖先が現れ、1億5千年前にはほとんどの昆虫が地球上に生まれてきた。昆虫の定義は6歩足であること。そして最も種類が多い生物であること、その中で日本国内で一番多いのは何でしょうか? 1位はコウチュウ目、2位ハチ目、3位ガ、チョウ目、4位ハエ目、5位カメムシ目の順でした。次に生物の多様性のついて教えてもらい、日本は世界でも珍しい特殊な形の自然がある。それが【里山】であるとのことです。1960年代の「堺ふれあいの森」と現在の姿を比較すると田畑が減ってきて、人間の手が入らない➡森林化して「生態系が単純化して行く」そして①開発乱獲②人間活動の縮小③外来種の増加④気候変動の4の危機が迫っている。昆虫も絶滅危惧種がどんどん増加、侵略的に外来種も増加していること、日本特殊性の里山を次の時代に残していかなければならないことを学んだ。

 午後は雨も小降りになり、フィールドへ。きょうは鈴木先生が専門の水生昆虫を主体に池湿地と田圃で採集した。マメゲンゴロウ、ゴモクムシ、裏返って再餌するマツモムシ、ヒメアメンボ、ヤスマツアメンボ、ヤゴではカトリヤンマ、ガムシ、フタスジサナエ、トンボもハグロトンボ、ヒメアカタテハ、キマダラセセリ、ハラビロ等、バッタ類はヒメクサキリ、ショウリョウ等。昆虫オタマジャクシ等。同定では三蜜も何のこと?とばかりでした。今日もお疲れ様でした。(hiro)

きれいな ヒメアカタテハ

水辺が好きな ハグロトンボ

同定ではどうしてもこうなるんですね

まだ尻尾が残ってるシュレーゲルアマガエル

 

15期生7月7日講座報告

年月日:2021年 7月 7日(水) 雨

講座名:緑化入門

講師:池田 栄子先生  井上 昌美先生

場所:堺市都市緑化センター

  観葉植物の効果として、部屋が明るい雰囲気になりホットした落ち着いた気持になる。これは緑の色が安心・安定の色で生理的・心理的効果を持っていることによる。そして、素敵なインテリア、空気清浄や加湿調整効果、植物を育てる喜びがプラスされる。今日はこの効果を体感しようと観葉植物を土の代わりにハイドロボールを植込み材に使い鉢底に少しだけの水をためて育てる方法のハイドロカルチャーでテーブルヤシとカラーサンドで観葉植物つくりを 井上先生から作り方のレクチャーを受けた後スタート! 鮮やかなカラーサンドが10種類以上並んでおり、どの色でどんな模様を? 全色を使う人、5~6色の人、ナチュラルな砂の流れ模様、山を描く、色と形を細かく組合せた模様など自分好みの観葉植物作りを楽しみ、先生からお褒めの言葉も頂き全員が満足してニッコリ❕ 枯らさないようにして長く楽しもう。

 午後は池田先生によるセンター内の植物ガイドでした。センター内には数多くの草本、木本があり、見慣れた植物でも改めて解説を聞くことで気付かされることが有り勉強になりますネ。紫陽花の花後の剪定方法や挿し木のやり方などの実用的なお話も有り、生憎と天気は悪かったが充実した一日でした。(T.O)

まずは、カラーサンド観葉植物作りのレクチャーから

完成、見事な出来栄えでしょう❣

緑化センターの吉祥の庭で

紫陽花の挿し木をしてみよう