16期生の12月18日講座報告

年月日  2024年 12月18日(水)  晴

講座名:シダ類の植物観察

講師: 辻井 謙一先生

場所: ファインプラザ大阪・光明池緑地

「シダ植物」について学び、午後は光明池緑地で観察を行った。夏緑性のシダなど枯れて消えているものも、刈り取られたものも一部あったが期待以上たくさんのシダを観察することができた。

 午前中の座学では「シダ植物」の世代交代や部位の名称、葉身の形や胞子葉と栄養葉、胞子嚢群のつき方などを学んだ。その後用意された数種類のシダの葉身を使い、グル-プ別に同定作業を行った。葉のツヤや柔らかさ、先端の鋸歯や葉柄の色、鱗片・羽片・小羽片の形など見分方法を講師から教わったが同定はなかなか難しい。賑やかに意見が飛び交い、ワイワイガヤガヤと熱心に昼食の時間を忘れて同定作業をした。

 午後からは光明池緑地へ観察に出かけた。注意深く観察しなければ、みんな同じ「シダ」に見える。講師は的確に様々なシダの生えているポイントに連れて行ってくれ、そして名前を教えてくれた。冬の公園緑地の灌木や茂みの中、道なき道を進む。蚊やハチの心配なく、ガサガサ・バキバキと落ち葉や枯れ枝を踏みながら進む、童心に戻って林の中を歩くことができて楽しかった。

「シダ植物」研究をライフワークとしている講師にはホームグラウンドとも言える光明池緑地を案内いただいた。名前を控えただけで32種のシダを観察することができました。本当に感謝です。

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

同定作業中、どの部位の違いを見るか意見はさまざまで迷います

ここに在るよ、茂みをかき分けて目的のシダを探します

これはなんというシダ?続く人に判るように名前のメモを付けます

左上から時計回りに、コシダ・シシガシラ・ハリガネワラビ・フユノハナワラビ・トラノオシダ

明るい林の中、あそこにもあるよ

本日一番のべっぴんシダ、色も形もよかったヤブソテツ

やぶの中や茂みをかき分け、道なき道を進む

ウォーキング部会の12月活動報告

実施日 : 2024年12月12日(木) 晴れ

行き先 : 河内飛鳥コース②

参加者 : 21名

今日は近鉄上ノ太子駅をスタートとゴールとした古代、飛鳥時代、平安時代を 訪ねる歴史散歩の河内飛鳥コース②です。 一面にブドウ畑が広がる丘陵地や金剛、葛城の山並みを観音塚古墳から一望して、竹内街道にある妙見寺で由来を住職から聞き松井塚古墳が有る公園で昼食タイム。 後半は聖徳太子御廟がある叡福寺を見学して紅葉、黄葉した風景の中を源氏三代の墓、河内源氏は発祥の地にあり樹齢約1,000年天然記念物のクスノキが有る壺井八幡宮を訪れて好天に恵まれた ウォーキングを終了した。(T.O)

*写真をクリックすると画面が拡大し、画像度も上がります。

植物部会の12月活動報告

日 時 : 2024年12月4日(水)

場 所 : 錦織公園(富田林市)

参加人数: 23名

 今回は「公園の樹木調査シリーズ第4回」を錦織公園で行う。草本2点を含む100点ものリストを持ってパークセンターを出発する。

 梅の里にはエノキの大木が何本もあり、空に黄葉をひろげていた。聞き慣れないキダチコマツナギ(木立駒繋・マメ科)は花や細長い実はコマツナギとそっくりだが何しろこちらは2mを超す大きさになる。横に枝を伸ばしたカマツカやミズキ、ヤマボウシの紅葉は少し控え目な感じ。モチツツジはまだピンク色の花を付けていたり、葉が濃い紅色に紅葉しているもの緑のままのものなど様々。大きな葉が黄葉していたのはムクロジで枝先には実も残っていた。びっしり黒い実を付けているヒサカキ。モチノキ科のタラヨウは艶のある緑の葉に赤い実が可愛い。トチノキの大きな実も見付けた。クサギは実は無くなっていたが紅色の萼片が残っていて眼を引く。またヌルデに大きな手触りの良い虫こぶ(ヌルデノミミフシ)が付いていたが、これはヌルデシロアブラムシと云う昆虫が寄生したもので「五倍子」の元となる。陽に映えて美しかったのはイロハモミジやモミジバフウの紅葉。ヤブツバキはまだ蕾だったがサザンカが咲き始めていた。

 ヒイラギモクセイ(ヒイラギと中国原産のギンモクセイとの雑種)がリストにあったが、ヒイラギとの見分け方が難しそうだ。香りの強さが違うとか、鋭い鋸歯がヒイラギの方が少ないとか皆さん色々教えて下さる。果実は付かないとあるが、庭木や生け垣などにも使われていて案外身近な植物のようである。 関心が高かったのはテーダマツ。北米原産で成長が早いとあり35mにもなる巨大松。長さ10~20㎝の葉は日本では珍しい3針葉なので皆さん落ち葉を拾って確かめていた。また10㎝ほどの球果は鋭い棘があり触ると痛い。ここにはかなりの本数があるようだ。同じく北米原産で3針葉のダイオウショウ(ダイオウマツ・大王松)は葉の長さが20~50㎝と長いのでしなだれ、密に付いた様はフワフワした感じになる。成長はテーダマツよりも遅く、錦織公園では見られなかったように思う。  

 最後に名前合わせをしたがリストからは樹に付けられている名札も含めて78種を確認。リスト外のものも10種を超えた。 天気にも恵まれ晩秋の公園を一日のんびりと楽しむことができた。 (文・写真 Y.M)

キダチコマツナギ

テーダマツ

パークセンター近くの紅葉

エノキ

ヌルデ・虫こぶ

トチノキ・実

ヒイラギモクセイ

シマカンギク

写真部会の12月活動報告

実施日 : 12月11日(水)  天気;晴  

場 所 : 大阪府立とんぼ池公園(岸和田市)

参加者 : 4名

 泉北高速鉄道;和泉中央駅に集合した後、南海バスでとんぼ池公園まで移動。 複数の池が存在するが、それぞれの池に冬鳥が来て賑わっている。 ミコアイサ・オシドリ・ヒドリガモ。キンクロハジロ・コガモ・マガモ・ハシビロガモ・カイツブリ・スズガモ・オオバン・アオサギ・ホシハジロなど等。 また大池の『水と緑の音楽広場』にはバラ園が広がっていてこの寒さの中でも美しい花を咲かせ、公園事務近くには手入されたダリアの花が咲いている。

 メタセコイアなどの紅葉も美しいこの公園は四季を通じて花を咲かせるように計画されている。来年も楽しく充実した写真部会になりますように。 写真はとんぼ池公園内で撮影。(M.F)

ミコアイサ(集団)

ミコアイサ

バラ園

ンクロハジロ

ヒドリガモ集団

里山保全部会の12月活動報告

月 日 :12月6日(金)

場 所 :富田林市彼方(奥の谷)

参加人数 :15名

活動内容

本年末最後の12月例会に女性部員から バーベキューランチを開催しようという提案があがりました。

作業は午前中で終了させ、バーベキューランチへ。

山組は自然に生えてきた小木を伐採して風通しのよい山に。

畑組は里芋を収穫し、畑を耕し次に植える作物の畝づくり。

バーベキューランチは部員15名と富田林自然を守る会の3名の計18名の賑わい。

ここ里山部会の活動地 奥の谷 で作っている竹炭で火起こし。

焼き肉、たっぷりの野菜類、焼きおにぎり、フルーツのデザートに仕上げはコーヒー。

女性会員から朝から焼き上げた手作りケーキの差し入れにも皆感激。

12月の里山部会は記念する一日になりました。

今日はこの辺りの作業かな?

里芋の収穫中

全員「枇杷庵」に集合

お肉がドンドン焼き上がってきました。

手作りケーキとコーヒーでホッ!

どっさりの里芋はお土産に。

16期生の12月11日講座報告

年月日  2024年 12月11日(水)  晴

講座名:野鳥観察③

講師: 上村賢先生(日本野鳥の会大阪支部企画グループ)・  泉谷一弘先生(当カレッジOB・理事)

場所: 古市古墳群(羽曳野市・藤井寺市)

お天気に恵まれての野鳥観察。今回のコース

*古市駅前広場~白鳥神社~誉田八幡宮~応神天皇陵~墓山古墳~下田池~仁賢天皇陵~峯塚古墳・峰塚公園(昼食)~芦が池~白鳥陵古墳~古市駅前広場

 広場を出発して誉田八幡宮へと向かう。まずはヒヨドリ、ドバト。空にはアーアーと鳴くハシブトガラス。八幡宮では、ジョウビタキの声はするが姿は見えず。エノキの大木にようやくメジロを確認。門を出たところで、電線の上にずらりと並ぶカワラヒワ。尾羽のエビフライ形や黄色の美しい羽根やキリリコロロの声も確認。次に応神天皇陵横の叢でハクセキレイ、墓山古墳の堀にキセキレイ・アオジ・メジロ、さらにハシビロガモヨシガモ、オカヨシガモ、マガモの夫婦?やコガモのメスを確認。カイツブリが水に潜る様子やオオバン、人懐っこいヒドリガモのピューピューという甲高い声を聴きながら移動。

 峰塚公園での昼食後は、コガモやハシビロガモ、また上空にはオオタカの姿も。芦が池では、カワウのきれいな緑の目を確認、ホシハジロ・マガモ、カルガモ、またコサギ・アオサギ・ダイサギの違いをそれぞれ確認することができた。

 最後は竹内街道を通り、白鳥陵古墳の堀も観察しながら古市駅前広場へ戻り、鳥合わせをして解散した。身近なスズメや声だけのものも入れて、30種を確認することができた。

 古墳や街道などの話、歴史についても教えていただき、今回も楽しい野鳥観察会だった。 (*鳥の写真提供 OBのSさん)   K/T              

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

誉田八幡宮にて、メジロやカワラヒワの観察

下田池では人なつっこいヒドリガモを間近に観察

峰塚公園で昼食、遠くに二上山が

竹内街道を歩いて、白鳥陵古墳~古市駅前広場へ

カワラヒワの尾羽に注目、メジロの可愛い姿

コサギとアオサギ、コサギの足に注目

右上 ハシビロガモ(手前からオス、エクリプス、メス) 
  オカヨシガモ
  ヨシガモ
左上 マガモの夫婦?
下左カイツブリ 下中央オオバン

 

本日のコース・みんなで鳥合わせ

 

16期生の12月4日・5日講座報告

講座名:西はりま天文台一泊研修

講 師:施設担当者

場 所:西はりま天文台・スプリング8・SAKURA・兵庫県立人と自然の博物館

良い天気に恵まれて最高の研修となった。

1日目は兵庫県佐用町の大型放射光施設SPring8・SAKURAを見学した。佐用町の固い岩盤上につくられた施設だ。電子を光とほぼ等しい速度まで加速し磁石によって進行方向を曲げた時に世界最高性能の放射光を生み出す。ナノの世界を覗くには短い波長の光が必要となる。SAKURAは0.063nmの波長で分析できるというので水素原子のサイズ0.1nmと比較するとその分解能の高さがよくわかる。SAKURAの4個の実験ハッチと62本のビームラインを持つSPring8の実験設備を見学した。ビームラインは大学や研究所、企業の研究所などの最先端の研究に利用されている。リュウグウの粒子分析、光合成のメカニズム、クモの糸を分析し新素材の開発に利用するなどの実験例の説明を受けた。活発な質問と応答で盛り上がり楽しい見学会となった。

西はりま天文台では、到着後すぐに講座を受講し、観望会に向けての前知識として星の観察の仕方や、当日の月と金星、土星の様子、近いうちに起こる現象として12/8の月と土星の様子、土星の輪の見え方の変化、双子座流星群、火星と地球の距離によってサイズが変化することなどを学んだ。

なゆた望遠鏡は口径が大きく人の目の8万倍の性能を持つ。観望会はよく晴れた空のお陰で土星の輪や木星の縞を観察できた。土星の輪はとても薄いので来年は真横になり観察できなくなるそうだ。15年に一度起こる現象でこの1年間は土星に注目だ。13個の星を見せていただき終了後は外に出て星座についての説明も受けた。満天の星空の下で幸せな気分に浸った。

2日目、夜明けには、雲海を見、日の出を待った。赤い朝日がまぶしく見たかったものが全部見ることができたことに満足した。

兵庫県立人と自然の博物館に移動し午前は「近未来の南海トラフ巨大地震を科学する」というテーマで講義があり、地震が発生する理由から始まり、過去の大地震を文献やデータを元に解析した巨大地震の予測や災害に向けて考えておくことなど中身の濃い網羅的な内容だった。午後は博物館を自由に見学してから帰路についた。充実した2日間だった。

なゆた望遠鏡で見た星13個 : ベガ アルビオ M15(球状星団) 土星 海王星 銀河 天王星 木星 アルマス(青い惑星) H星団(二重星団) M13アンドロメダ ガーネットマスター(赤色超巨星) 青い雪だるま  E.H.

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

マップ作り部会の11月活動報告

日 時 : 2024年11月26日(火)

場 所 : 堺自然ふれあいの森

参加人数: 9名

 前日は微妙な天気予報で部会の実施を迷ったが、当日は穏やかな天気のもと9名でスタートする。<木本> 館前からの眺めははカキノキのオレンジ色の実が空に映え、秋らしさ感じる。スタッフさんに今咲いている樹の花はチャノキ(ツバキ科)とお聞きしたが早速に出会う。野生では高木になるそうだが此処のものは小さい。ゴンズイ(ミツバウツギ科)はまだ黒い実を付けており、それを包んでいた赤い果皮が眼を引く。センダンの実はまだ色付いていなかった。ニシキギは四角ばったコルク質の翼のある枝が特徴だが、日本各地では様々な方言名で呼ばれているようである。ニッサ(ニッサボク・中国原産)やスズランノキ(夏にスズランのようなベル型の花を咲かせる)と共に世界三大紅葉樹と云われているが、濃い紅色の紅葉はカエデ類やハゼノキなどとは少し違う色合いに感じられる。ヤマハゼが綺麗に紅葉していて扁平で無毛の薄茶色の実も見られた。

<草本> 草地では一度刈られた後なのか背の低いイヌタデやキツネノマゴが咲き揃っていた。また薄紫色のヨメナや花柱が5裂しているウシハコベの花も見付ける。ヨウシュヤマゴボウは葉が落ちて露わになったツヤのある赤い茎が美しい。足下には所々黄色のコマツヨイグサの花も咲いていた。薄の元にはまだ堂々たる風情のナンバンギセルが一つ咲いていて驚く。双眼鏡を覗いていた人が法道寺川の向かいの斜面にヤクシソウが咲いていると教えて下さるが確かめていない。

丘を登っていくと同定していないが薄い色のスミレを見付ける。館へ向かう尾根みちでは紅葉、黄葉はあまりみられなかったが、木本のフユイチゴやヤブコウジ(十両)の赤い実が見られた。また館の入り口近くで今まで気付かなかったジュズダマを見付ける。

昼食後、雨はまだ降りそうになかったので第二豊田川みちの方へも足を延ばす。途中に2.5m程のイヌザンショウの木があり赤い花柄でまるで花が咲いているように見えた。川沿いでは可愛いスズメウリの実や沢山の朱色のカラスウリの実が見られた。細長いタチカモメヅルの実に変化は無く、白い冠毛の付いた種子を見る事はできなかった。ついに雨が降ってきたのでここで引き返すことにした。(文・写真 Y.M)

チャノキ・ツバキ科

カヤネズミの巣

ゴンズイ・実

イヌザンショウ花軸・実

・・スミレ

ナンバンギセル

フユイチゴ・実

ニシキギ

昆虫部会の11月活動報告

  • 実施日 2024年11月12日(火) 快晴
  • 場所 奥ノ谷(富田林市)
  • 参加人数 14名
  • 活動内容

山の木々が秋色に変わる、奥ノ谷(富田林市)で今年最後の昆虫部会を行いました。小春日和の最高の天候でしたが、やはり晩秋、見るからに昆虫の姿は少なく思えました。早速、虫取り網や虫かごを持ち、稲刈り後の田や畑のあぜ道、草原、小川沿いの農道、林の中を歩き回りました。昆虫の採集や観察ができるか心配でしたが、24匹の昆虫の採集や目視することが出来ました。キタキチョウの夏型と秋・冬型の違いや緑系色と茶系色のバッタ類を確認、セスジツユムシのトゲ感触、タイワンナナフシの採集場所が小屋の壁板等、皆さんで本日の昆虫採集の気づきを出し合いながら、昆虫の模様や体型をじっくり見つめ、昆虫図鑑のページを捲り、照らし合わせて同定する時間はさらに昆虫の世界が広がり、楽しいひと時になりました。

【採集後同定と目視】 24匹

*チョウ目(キタキチョウ夏型、キタキチョウ秋、冬型、ヤマトシジミ、キタテハ、テングチョウ、ヒメウラナミジャノメ)*カマキリ目(コカマキリ、オオカマキリ、ハラビロカマキリ)

*バッタ目(ツチイナゴ、ショウリョウバッタ、セスジツユムシ、コバネイナゴ、クビキリギリス)*トンボ目(ヒメアカネ、アキアカネ、クロイトトンボ)*ハチ目(オオハナアブ、アシナガバチ)

*ハエ目(ヒラタアブ)*カメムシ目(ツマグロオオヨコバイ、ヒメジュウジナガカメムシ)

*コウチュウ目(マルガタゴミムシ類)ナナフシ(タイワンナナフシ)

ショウリョウバッタ

コカマキリ

クロイトトンボ

キタテハ(裏)

キタテハ(表)

ツチイナゴ

タイワンナナフシ

セスジツユムシ

山歩き部会の11月活動報告

実施日:11月27日(水) 天候:晴れ

行き先:賤ガ岳、マキノのメタセコイヤ並木

コース:賤ガ岳・余呉湖観光館側登山口~賤ガ岳~国民宿舎側跡登山口 マキノ高原メタセコイヤ並木

参加者:27名

 今年の例会で唯一の観光バスで行く例会である。乗車定員の27名が参加した。天候に恵まれ、琵琶湖の北の端、余呉湖のほとりに聳える「賤ガ岳」に登った。ハイキングコースになっている楽な登山道であるが、賤ガ岳頂上は、南側は琵琶湖、北側は余呉湖が見える風光明媚な場所である。紅葉の真っ盛りで、美しい景色を堪能することが出来た。賤ガ岳は、歴史上も話題も多く、登山路中には数々の史跡がある。帰路に、マキノ高原のメタセコイヤ並木に立ち寄った。(Y.Y)

11月例会A班

11月例会B班

マキノのメタセコイヤ並木

琵琶湖に浮かぶ竹生島

秋空と余呉湖

余呉湖全景

里山保全部会の11月活動報告

里山保全部会2024年11月活動報告

1    月 日 :  11月1日 (金)

2  場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

3  参加人数 :  14名

4    活動内容

  ようやく秋の香りただよい始めた11月、午後から雨予報も強行実施。

山組は参加者集まり、「今日もがんばるぞー」 とスタート。

山の傾斜に踏ん張りながら、いつもと変わらず木の枝切や笹等の下草を刈り。

山から降ろした木の枝はチッパーで粉々に。出来たチップは畑組が肥料に使います。

畑組は10月雨で中止になり、本日2ヶ月分の畑仕事で大変、大変。

草の生えた畑を耕し肥料やり、元気に育っている里芋の世話等、

山組よりうーんとがんばりました。

山組は今日も元気だがんばるぞー!

前回雨で中止。今日は畝作りから始まるよ!

急斜面での山の作業は大変です。

山から枯れた木の枝を引き下ろすのも大変

畝が綺麗に仕上がってきました。

山から引き下ろした木をチッパーでチップにします。畑の肥料になります。

石ころ部会の11月活動報告

月 日:R6年11月22日

場 所:紀伊丹生川河畔(和歌山県 九度山町)                                                                                                                                                                                                                                                                                             

参加者:25人

活動内容:

爽やかな秋空の下、会員25名と地質学の佐藤さんの総勢26名が九度山駅前に集合。目的は紀伊丹生川河畔の地質と石ころの観察である。丹生川河畔まで約30分、六文銭の旗のはためく真田の道を歩く。途中、真田の屋敷跡である真田庵に立ち寄る。この一帯は三方を川(北は紀の川、西と南は丹生川)で囲まれた天然の山城であったそうだ。周辺の何軒かの民家の石垣や土塀が目に留まる。緑や黒、茶色、大小様々な石が標本のように埋め込まれている。全て地元の石なのであろう。総勢26人が民家の石垣の前に暫し佇む。観光の町としては珍妙な光景であろうが、佐藤さんの解説を聞き、質疑応答が始まる。これだけで今日の目的は半ば達成とも思えるが、丹生川と紀の川の合流地点まで更に歩く。紀の川を挟んで北は和泉山脈、南は紀伊山地の山々が悠然と連なり、目の前の川面は秋の日差しがキラキラと光る。川の両岸には緑色岩などの露頭がある。(先日の雨上がり時に見た時は対岸の露頭が緑色に染まり綺麗であったのだが、晴天の今日はそれ程でもない。)露頭の観察の後は川原に下りて石ころの採集と鑑定を始める。大小様々な石で埋め尽くされているが、概して緑や黒の大きな石が多い。近くの山の石であろう。見慣れない石が多く石ころ採集にも熱が入る。昼食後、佐藤さんの鑑定と説明を聞いた後、思い思いの石を手土産に晩秋の九度山を後にした。

見たもの、学んだこと:

  • 地質図でみると今回の観察地点は四万十帯に属する。その東側には秩父帯、西側には三波川変性帯が接している。また、紀の川を挟んで北側は和泉層群が広がっている。
  • 四万十帯の四万十層群は砂岩、頁岩、チャートなどで構成されているが、海洋プレートの沈み込みに伴う強力な圧縮力により変形作用を受けている。
  • 緑色岩は海洋性の玄武岩が変性作用を受けたもので、鉱物として緑泥石を多く含むと濃い緑色、緑簾石が多いと薄い緑色になる。
  • 今回採取した石は最終的に佐藤さんにより砂岩、泥岩、赤色泥岩、チャート(以上堆積岩)、緑色岩、緑色片岩、黒色片岩、砂質片岩、珪質片岩(以上変成岩)と鑑定された。石灰岩らしきものもあったが、サンポール(塩酸溶液)には反応せず、石英質の岩石と判定された。(花崗岩が1個あったが、よその土地のものが紛れ込んだようだ。)
  • 昨年9月に行った学文路近傍の紀の川と今回の丹生川の河原の石ころを比較すると:緑色岩はどちらの河原でも見られたが、丹生川の方が圧倒的に多かった。結晶片岩はどちらでも多く見られたが、紀の川の方がもっとキラキラと光っていた。紀の川では花崗岩や流紋岩などの火成岩も多く見られたが、丹生川では見られなかった。

石ころ部会の10月活動報告

月 日:R6年10月25日

場 所:滝畑(河内長野市)                                                                                                                                                                                                                                                                                               

参加者:18人

活動内容:

爽やかな秋空の下、バスや車で18名が滝畑観光レストラン前に集合。主な目的はレストラン前(新関谷橋下)の渓流にある露頭の観察と、更に上流の荒滝及び周辺の地形の観察である。今回も地質学の佐藤さんに同行と解説をお願いしている。最初の難関は新関谷橋下の河床(南側)の露頭に辿り着くこと。水量も少なく長靴を履けば問題はないと思われたが、思いのほか苦戦。露頭に辿り着いたのは佐藤さんのみ。ここで佐藤さんから地形・地質の説明を受けた後、上流の荒滝まで渓流沿いの道を約1時間弱歩く。滝を見ながらの昼食も格別である。そして、滝と滝周辺の地形、地質の観察である。この地形がどのようにして出来たのか、佐藤さんの説明をヒントに、凡そ1億年前の地球の営みに思いを巡らせる。川のせせらぎと鳥の鳴く声に心も満たされ、滝畑を後にした。

学んだこと、見学したもの:

  • 滝畑は領家帯花崗岩類、泉南流紋岩類(主に溶結凝灰岩)、和泉層群の岩石が東西に分布している。
  • 恐竜の闊歩する白亜紀(凡そ1億年前前後)、周辺の各地で火山活動による火砕流が発生し、泉南流紋岩類が堆積した(噴火口の場所は特定されていない)。また、地下では花崗岩質マグマが上昇し・貫入した。その後、地殻変動により東西に細長い海ができ、その海底に和泉層群が堆積した。(大阪の周辺の地質年代図参照:下の写真3)
  • 滝畑地区では新関谷橋付近までは泉南流紋岩類が分布し、その上流を和泉層群の礫岩、砂岩、泥岩などが覆っている。光滝や荒滝などの滝畑の滝は和泉層群の浸食によりできたもの。
  • 河原の礫岩は黒色のチャートや流紋岩などのかけらを含んでいる。このチャートはどこから来たのか? 近辺では大台ケ原(秩父帯)と摂津峡周辺(丹波帯)の2ヶ所にチャートの巨岩があるが、その何れかであろう。(佐藤さんは地質形成の年代と位置関係から滝畑のチャートは丹波帯のものと推定しておられる)
  • 荒滝やその周辺の崖では砂岩の層(30㎝-1m?)が階段状に幾重にも積み重なった形態が見られる。それぞれの層は巨大地震などにより大きな地殻変動がある毎に陸上からの土砂が海底に堆積し、それが長い時間をかけて岩石になったものである。陸地に近いところでは礫岩、遠ざかれば砂岩、更に遠ざかれば泥岩となる。

    写真3
    大阪周辺の地質年代図

16期生の11月20日講座報告

年月日:2024年11月20日(水) 晴れ

講座名:奈良公園の巨樹観察 ②

講師:甲斐野幸一先生

場所:春日山原始林北部歩道・若草山

春日山は春日大社の神域として守られ、照葉樹林が保存されてきた原始林である。

春日大社本殿前から出発してすぐに、規則正しく植栽され明るく向こうが見通せる木立を観察した。後で原始林と比較するためである。次に平城京の1万人の生活を支えた貴重な水、春日山を水源とする神聖な水谷川の流れと水谷神社について説明を受けた。

遊歩道を進み。急な斜面の浅い土壌で生きている大木の根の様子や木肌に地衣類をつけて弱った大木、あちこちで立ち枯れの木や倒木が照葉樹林の中に混在している様子を観察した。一方シキミ、ナギ、ナンキンハゼなどの本来の植生ではない木々が、シカが食べない木であることから生育範囲を広げていた。シカは手厚く保護されているせいか、森を構成する木々の葉や若木、下草を食べるので、森が変化し、シカが食べない木々や植物が残されているそうだ。試験的にフェンスで囲み、中と外の下草や若木の様子を比較している所では、明らかにフェンスの中で生き生きと植物が生育していた。

また、カシノナガキクイムシが要因となりシイ、カシ類に被害が発生し、立ち枯れや倒木の原因となっている。歩道に近い場所では、事故防止のために薬剤注入済の大木に、印のリボンが巻きつけられ注入回数などが記録されていた。ガイドをお願いした巨樹の会においても調査や保全活動が行われているそうである。維持管理には大変な苦労を要することを知った。

若草山山頂での昼食の後、春日山の深い谷筋や三笠山を眺めた。所々にムクロジ、ケヤキなどの紅葉が見られ、眼下にドングリ、クスノキ、スダジイ、ツクバネガシなどの深い原始林を見ることができた。

大仏殿や奈良盆地の景色を楽しんだ後、足元に注意しながら長い石段を下り全員無事に下山した。

見上げるとススキとナンキンハゼの紅葉が斜面を美しく彩っていた。  E.H

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16期生の11月13日講座報告

年月日 2024年 11月13日(水)  晴れ

講座名: 自然の宝庫箕面公園・昆虫館

講師: 箕面観光ボランティアガイド

場所: 箕面公園・箕面公園昆虫館

 11月半ばとは思えないくらいのポカポカと気持ちのいい日差しの中、箕面駅を出発、箕面大滝を目指してのハイキング。まだ早いとはいえ、ちらほらと美しい紅葉も見ることができ、秋の楽しい一日を過ごすことができた。二班に分かれ、それぞれに自然に詳しいガイドさんと歴史に詳しいガイドさんの説明で、西江寺(聖天宮)や龍安寺の歴史、また道中さまざまな植物についてや、途中にある大岩、箕面の大滝、ダムの話などたくさんの知識を得ることができた。

 昼食は大滝から少し登った屋根のある休憩所で、野鳥を観察しながらほっこりとした気分になれた。

 帰りは箕面公園にある昆虫館に立ち寄り、標本だけでなく飛ぶ蝶の姿を観察した。    (K/T)

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西江寺(聖天宮)

西江寺に一本だけある楓、モミジの天ぷらはこれ!

箕面の大滝

箕面の大滝をバックに

龍安寺にて

いろんな植物を観察

道中、見るものがたくさん

箕面の昆虫館で

16期生の11月6日講座報告

年月日  2024年 11月6日(水)  晴

講座名:九度山紙漉き体験

講師: 九度山まちなか語り部の会および紙遊苑

場所: 九度山町・紙遊苑

 南海高野線「九度山町」駅に集合し、午前中は語り部の会山根さんご夫妻に九度山町のまちなかを案内いただいた。午後からは慈尊院の奥にある紙遊苑で古来から伝わる高野紙の紙漉き体験をした。

九度山駅を出発しすぐに、橋の上から眺める丹生川の川岸にプールにあるようなスタート台が見えた。「昔はあそこで水泳の練習をしたんですよ、その名残です」との説明を聞き、のどかなむかしが偲ばれた。続いてアップダウンのある街中を歩き「真田の抜け穴」や「真田庵」など九度山の人たちが愛する真田幸村ゆかりのスポットを見学した。その後弘法大師ゆかりの慈尊院や丹生官省符神社を見学、神殿前から高野三山を拝した。

午後からは紙遊苑での昼食後、弘法大師が伝えたとも言われている歴史ある高野紙の作り方を教わり、実際に紙漉き体験をした。高野紙は「コウゾ」の白皮を材料とし「トロロアオイ」の粘液を加えて漉き取る。その工程は①3回ほど漉き取り②水気を落とす③板に張り付け空気を抜く④乾燥させる。均質に漉くいとるには慣れとコツが必要なので講座生は何度も紙漉きをやり直し、力を入れてタオルで水気をとり、板に張り付け、空気を抜いた。その後漉いた紙は十分に乾燥され1週間後手元に届いた。(H.I)

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紙遊苑から紀の川方面を望むと九度山の街並みを楽しめる

真田幸村父子の屋敷跡に建った真田庵

弘法大師が母に会うため月に九度下山してきたという慈尊院、九度山の町名の由来かな?

悪戦苦闘して原料をすくい上げる、出来上がりが楽しみだ

タオルで水気をとる、自然に力が入る

板に張り付け乾燥させ出来上がり、最後の仕上げに空気を抜く

 

17期生の11月13日講座報告

年月日 : 2024年11月13日(水)  快晴

講座名 : 奈良公園の巨樹観察①

講 師 : 甲斐野 幸一先生(奈良巨樹の会 グリーンあすなら代表)・スタッフ2名

場 所 : 奈良公園

  観光地・奈良公園は様々な国の観光客で賑わっていました。 この日は温度も上昇し、上着を脱いでTシャツだけになって「これで11月中旬?」 この気候は木々の紅葉にも随分影響しているようです。 見頃のシーズンだったはずですが、🍁🍂、この日でもまだ半分も色づいていないとのこと。

《自然災害や地球温暖化 気候変動などが木々に与える影響》そして、《命を守るために進化していく木々》など実際その様子を目の前にして学習することになりました。  講師からは、ひとりひとりに画用紙が配られ、それぞれの葉っぱ図鑑を作りこの講座の想い出にすることがお題に。 説明を受けながら葉っぱやドングリを拾っては、セロテープで貼り付けてメモをしていきます。

 飛火野では、明治天皇玉座跡の巨樹クスノキや落雷を受けて木の皮だけになっても力強く生き続けているクスノキを観察。

 ゲームを交えながら講師のユーモアあるお話に笑いあり、また、樹木の生き方に驚いたり感心したり。 自然観察を通して巨樹の保全についても学んだ授業となりました。( A . N )

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葉っぱ図鑑 個性が出ます~

葉っぱ図鑑を手に記念撮影

巨大な根っこにも理由と歴史があります

強くたくましく生きるクスノキに感動

自然が造り出す芸術

葉っぱを太陽にかざしたりルーペで見て観察

晴れた日には枝を伸ばし・・・

雨の日には根を伸ばす

17期生の11月7日講座報告

年月日 : 2023年11月6日(水)  晴

講座名 : ブナ林の保全

講 師 : 土井 雄一 先生(和泉葛城山ブナ愛樹クラブ代表)

 場 所 : 和泉葛城山

  金剛生駒紀泉国定公園は、奈良県・大阪府の府県境の生駒山地・金剛山地一帯と、大阪府・和歌山県の府県境の和泉山脈一帯からなる国定公園。

 日本のブナ林は、南に行くほど標高の高い場所に分布されるが、和泉葛城山は標高857㍍。西日本では、1000㍍を越える標高の地域に存在ブナ林だが、和泉葛城山のブナの生育する環境としては標高が低い場所にあり、学術的に価値が高く、大正12年に天然記念物の指定を受けている。  まだ、紅葉は進んでいなかったが、マイナスイオンたっぷりの清々しい秋の風を感じ、ブナとイヌブナの違いなどを葉っぱの葉脈などで勉強しながら観察道を散策した。

 午後からはヒノキ伐採(間伐)の授業、お持ち帰り用にヒノキをそれぞれカットするなど滅多に味わうことのできない体験に講座生の皆さんも笑顔が絶えず、チャーターした貸切バスで和泉葛城山を後にした。 長いバスの旅でしたがお疲れ様でした。( A . N )

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マイナスイオンを浴びながら森林浴

講座生 K.M氏 撮影 壮大なブナの木

伐採体験① こんな体験中々できませんネ~

伐採体験② 皆さん、良い笑顔           。

ヒノキ 丸太切りに挑戦! 

 

和泉葛城山頂上からの眺め 空が近い!                       ・                    ・           

ブナ愛樹クラブ 土井雄一先生より戴いた集合写真

 

 

 

③ こんな体験、中々できませんネ~    ④ 皆さん、良い笑顔~

⑤ ヒノキ 丸太切りに挑戦!            ⑥ 和泉葛城山頂上からの眺め 空が近い!

⑦ ブナ愛樹クラブ 土井雄一先生より戴いた集合写真

野鳥部会の11月活動報告

月 日  : 11月20日(水) 快晴

探鳥地 : 鶴見緑地

参加者数 : 23名

観察種数 : 31種

当日の天候は快晴、これ以上ないバードウォッチング日和でした。 集合場所でもジョウビタキやイソヒヨドリが見られ 幸先の良いスタートとなりました。 山のエリアに向かうと モチノキで給餌するメジロ、風車の丘でハクセキレイなど観察できました。 冬鳥はジョウビタキが大サービスでアチコチに出てくれました。上空ではトビやオオタカが滑空し、小春日和を満喫しました。大池では人懐っこいカモ達やユリカモメが出迎えてくれました。 アトリやルリビタキなども期待したのですがそれは又次回にと言うことです。 それでも、31種もの野鳥と出会え まずまずの成果でした。

 今回のハイライトはオオバンです。オオバンはカモ類ではなくクイナ類です。通常オオバンは水面にいて足を観察することなどめったに無いのですが 今回は、陸上でしかも至近距離でじっくり見ることが出来ました。オオバンの足は身体のわりにデカイ、爬虫類みたいな鱗があることにびっくりしました。 カモ類は、足の指と指の間にミズカキがあり、指同士がミズカキでつながっています。オオバンは指の一本一本にミズカキがついています。このような足を弁足(べんそく)と言います。この弁足が閉じたり開いたりして 水中を泳いだり泥の上を歩いたりします。弁足の弁は「花弁」の「弁」と同じような意味です。花びらのような薄い切れ端を意味します。足を後ろに蹴るときは弁が開いて水をとらえ前に出すときは抵抗を減らすために 弁はたたまれています。(カイツブリ類も弁足だそうですが足をじっくり見たことはありません。) (M.S 写真K.T)

アオサギ

ジョウビタキ オス

ジョウビタキ メス

ハクセキレイ

ユリカモメ

快晴の池

オオバン(弁足)

キンクロハジロ(水かき)

マップ作り部会の10月活動報告

日 時 : 2024年10月22日(火)

場 所 : 堺自然ふれあいの森

参加人数 : 9名

入り口では9月に咲いていた季節外れの桜がまた出迎えてくれていた。 寒くなると花の命は延びるのだろうか? 森の館前の広場は草が刈られていたので大きなトキワススキを見て下の草地に行く。 キンエノコロに比べアキノエノコログサは数が減ったようだ。カタバミ、キツネノマゴ、イタドリなどの他に今日はミゾソバを見付ける。白い蕾の先に薄紅が指し美しい。

 ゴンズイの樹ははまだ赤い果皮が眼を引く。先月群生していたナンバンギセルを見に行くとまだ何本か花を付けており、薄の中を覗くと沢山の枯れた花柱が見えた。近くにシロソウメンダケが生えている。田んぼは稲が刈り取られて水気はなく、コナギやイボクサは消えて代わりに花を半分にしたような形のミゾカクシが咲いていた。ヨウシュヤマゴボウの白い花は終わり皆濃い紫色の実になっていた。

 丘を登っていくとチカラシバがキンエノコロと群生。良く見かけるヒヨドリバナは葉に黄色の模様の入ったものがあったがウイルスによるものらしい。黄色の花を葉のように見える総苞片が取り囲んでいるのはアメリカセンダングサ。今日も見はらし広場には上がらず里道を館前に戻り昼食にする。

 昼食後は豊田川沿いの道を歩く。アキノタムラソウ、今頃まで咲いている黄色のイヌガラシ、小さな花のハキダメギク、コセンダングサ、ヨシノアザミ、イヌタデ、まだまだ綺麗なボントクタデ、アメリカイヌホオズキ、アキノノゲシ等を見る。特徴のある葉脈や鋸歯が印象的な葉のアオミズが花を付けていた。また花は夕暮れから咲き始めるのでなかなか見られないがカラスウリがまだ青い筋の入った若い実と熟れた赤い実を付けていた。 ノダケはA地区にもあったがC地区の方に多く見られた。タチカモメヅルの花は終わり細長い実は色づいてきている。こちらに咲くミゾソバは真っ白でこれもまた美しい。今年は特に綺麗に思えた赤いミズヒキはほんの少ししか残っていなかった。奥の谷道の入り口にあるハナミョウガは緑の実を疎らに付けていた。ヌルデの実はあまり白い粉を吹いているようには見えないが舐めると酸味のある塩味がした。

 思ったより花を見られて満足の一日となった。  (文・写真 Y.M)

ヒヨドリバナ

ヌルデ・実

ノダケ

カラスウリ(奥に若い青い実)

ボントクタデ

アオミズ

17期生の10月23日講座報告

年月日 : 2024年10月23日 (水) 曇 少し雨

 講座名 : キノコ入門

 講 師 : 認定NPO法人 大阪自然史センター 関西菌類談話会 丸山 健一郎先生

 場 所 : 烏帽子形(えぼうしがた)公園・ノバティホール南館

  キノコ鍋の美味しい季節になりました。 午前中は、キノコの採取・観察会で烏帽子形公園散策。採取したキノコは、アルミホイルや紙袋に一種類づつ保存し、形が壊れないようにすること。 キノコは一番下部、根っこの部分・つぼまでしっかり採取する。 また、針葉樹から出ていたのか?広葉樹だったのか?土から生えていたのか?また、生えていた木材は、白色腐朽菌により朽ちていたのか? 褐色腐朽菌によりセルロース・ヘミセルロースを分解した木材なのか? 記録方法など専門的なことも教えていただきながら公園の山道をゆっくり進んでいきます。

  少し移動する度に、たくさんの種類のキノコを次々と見つけては、講師に「コレは何ですか?」 キノコの調べ方を教えていただきながら即座に種名を答えていただく。 そして、怖々・・・ 「毒キノコですか・・・?🍄 😱」

  午後からは講座会場で、キノコ入門としては専門的な菌類の分類や菌糸の広がり方など学習し、採取したキノコを顕微鏡で覗きながら観察会。

 木材を食べて育つ木材腐朽菌は栽培可能。 私達が普段から口にする椎茸やえのき茸や、サルノコシカケなどがこの仲間。 コレに反して人工栽培できない種類は菌根菌(きんこんきん)。 植物の根に宿り菌糸と根の間で栄養分のやりとりが行われる。身近?なものではマツタケ。 季節限定な松茸は、アカマツの根に宿る菌根菌に分類され、今現在、松茸の栽培はできない・・・。

そうだったのか⁉ だから、あんなに高いのかー!と納得。 採取したキノコには毒キノコもあり、きちんと廃棄処分しました。 ( A . N )

雨の予報 心配しながらの観察会

おさるのジョージが座る サルノコシカケ

吟行部会の11月活動報告

月 日 : 11月16日(土)

行 先 : 天王寺、新世界界隈

句会会場: 北畠会館

参加人員: 14名

兼 題 : 熊手、小春、七五三、大根

 俳句の季節では「冬」ですが、当日は秋の延長の暖かさ。吟行の場所は新世界界隈。 ここでもインバウンド状態で、外国語が飛び交う中、串カツ屋や、射的場がならぶ中を部会員は句種を求めて、うろ付き回りました。その後、昼食は各自テンシバのお店で。 途中雨も降りましたが短時間で上がり、再集合後にチンチン電車で北畠に移動し、広い北畠会館のホールで句会を行いました。(Y.M)

会員代表句

茜背に老婦は大根背負い行く   白流子

池一周頑張り歩く小春かな     尚文

大根菜間引いて食す握り飯    たけみつ

母に似た小春の庭の暖かみ     洋々志

小春日の猫の駆けづる一日愛ず  まさこ

ぽこぽこと神官の沓小六月      ゆき雄

肩上げを下ろし仕舞の七五三    みえこ

小春日の階段に座の読書人    豊年

穭田は生命力を持て余し      河笑流

日短かに背中押されてつく家路   流以

禅寺の二畳茶室や小六月     ふじ乃

変顔やこれも記念か七五三    万未知

小春日やそろそろ昼にしませうか  行行子

緑地フェス老若弾む小春の日   さんご

11月当日句

特選  長い列通天閣の冬ダイブ    さんご

    神の留守何でもありの新世界  行行子

    時雨など取るに足らぬと新世界 流以

植物部会の11月活動報告

月 日 : 2024年11月6日(水)晴れ

観察場所 : 流谷・ボ谷(河内長野市天見)

参加人員 : 25名

 暑くも、寒くもない小春日和の絶好の天候。 天見駅からヒヨドリバナや集落の軒下や生垣に生えるシュウカイドウ、ヒメツルソバ、ヤツデの花、ナンテンの赤い実を見ながら抜けると道路脇の草花は丁寧に刈り込まれていた。 それでも周囲の風景は秋一色。 遠くの緑を失った草や木は実をつけ、ススキの穂が揺れる。 ボ谷に入ると、今年は秋が一段と早く訪れたことを実感。 いつもの秋の草花も多くが終わっていて、既に実も落としているものも。 キンミズヒキ、ミズヒキ、ダイコンソウ、ツリフネソウ、エゴマ、ミゾソバなどは実だけとなっていたが、ハナタデ、イヌタデ、アキノタムラソウ、ヤマハッカ、アメリカイヌホオズキ、キツネノマゴの花は元気に残っていた。

 流谷に入ると周囲の田圃は稲のひこばえが大きく育っている。 休耕田ではアキノノゲシが一面に咲き、畦ではハキダメギクやイネ科のメヒシバ、オヒシバ、チカラシバ、シマスズメノヒエ等がせめぎあう。 中に早咲きのホトケノザやニオイスミレの花を見つける。 近くに咲いているハルノノゲシは遅咲きなのか?  シュウメイギクの咲き乱れる八幡神社で昼食。 ここの大イチョウの黄葉はまだ始まっていなかった。 

 午後は天野川に沿って進むと彼方此方にノコンギク、ヨシノアザミの花や赤いカラスウリの実が目立ち始める。 この先には余り民家が無い様に思えるが、車の往来が頻りで注意しながらの観察。 路肩にはチジミザサ、ササガヤ、アシボソ、ノガリヤス、アブラススキ等のイネ科やイヌタデなどのタデ科の秋の植物が埋め尽くし、ビワやチャの花が所々に。 ノアズキ、ヤブマメは花が残っており、ヌスビトハギやハゼラン、ガマズミは実だけに。 川から離れて山道に入った所で、ようやく目的のアワコガネギクの花を見つける。 帰り道ではさらに、コウゾリナやセンニンソウの花、フユノハナワラビを見つけ解散となった。

 年によって開花時期の違いを大いに感じる観察会となった。(M.K 写真Y.M、K.T)

ビワ

フユノハナワラビ

アワコガネギク

ガマズミ

ヨシノアザミ

 

ヤブマメ

ハキダメギク

アキノノゲシ

アキノタムラソウ

ノアズキ

吟行部会の10月活動報告

月 日 : 10月19日(水)

行  先 : 大阪府立弥生文化博物館、、史跡池上曽根遺跡

句会会場 : 和泉市立人権文化センター

参加人員 : 14名

兼  題 ; 十月、新米、色鳥、コスモス

 酷暑もやっと過ぎ、実りの秋の一日 あいにくの曇り空でしたがJR信太山駅から 遊歩道に導かれ 弥生文化博物館、池上曽根遺跡へ、「卑弥呼」と「弥生時代の遺跡」を巡り 太古の土木技術の凄さに驚かされました。午後は人権文化センターに移動して句会をしました。 (MT)                         

会員代表句

*見渡せばコスモス見事我ひとり        尚文

*コスモスに広角レンズ近づけり        たけみつ

*吊るし柿ジャンプで通る園児たち       洋々志

*特選に新米五キロ古都句会          ゆき雄

*幼子のリュックコスモスあふれけり      みえこ

*コスモスの風に色添へ気品かな        豊年

*声よりも先に姿の色鳥よ           可笑流

*幼子の声のみ弾む秋桜畑           せせらぎ

*気が付けばまた探しもの秋の風        都史子

*日本晴どさりと届く豊の秋          楠子

*コスモスやスカイラインを流れゆく      万未知

*炊きたての仏飯光る今年米          佐都

*色鳥や先ずは一羽が庭に降り         行行子

*十月やオレンジ色に百貨店          さんご

10月当日句

特選

*風抜ける弥生遺跡に石叩           みえこ

佳選

*身に入むや人面土器の和む唇         ゆき雄

*律の風太古の井戸に龍静か          たけみつ

16期生の10月23日講座報告

年月日:2024年10月23日(水) 小雨 曇り

講座名:地質観察 ②

講師:佐藤隆春先生

場所:羽曳野市市民会館・屯鶴峯

雨予報のため野外活動が心配であったが、ほとんど影響なく屯鶴峯の地質観察をすることができた。

最初の座学では「屯鶴峯の地質からわかる1500万年前の火山活動」をテーマに講義を受けた。まず、日本列島には活火山が100以上もある。大阪周辺では少ない方ではあるが1500万年前には瀬戸内火山帯の火山活動で二上山で活発な火山活動がおこなわれていたことが地質調査によって明らかになっている。2014年の木曽御嶽と1991年から93年の雲仙普賢岳の噴火についての体験談から登山者に注意を促す話もあった。二上山では雲仙普賢岳の火砕流のような火山活動があり火砕流堆積物が屯鶴峯を形作っていることを知った。

小雨の中、移動して屯鶴峯に到着。足元を確かめながら1つ目の観察ポイントに到着。別世界のようなダイナミックな自然の造形に驚きの声が上がった。曇り空ではあるが時々日が差し凝灰岩の白い山肌が眩しかった。二上山側の南を背に北の方向を眺めると向かいの山肌は北に傾いている。火砕流が南の斜面を登って北側に傾いた地層になったそうだ。地層はサージ(水蒸気爆発)を繰り返した証拠として層となっていた。火山豆石という小さな楕円形の石を探し観察した。噴煙の中で火山灰に水が付着し風で流されて形成される。貴重な情報源らしい。

次に2つ目の観察ポイントに移動。先生の後について滑らないように気をつけながらゆっくり移動した。

火砕流の流れが見える場所で、サイズの違う石が均一に分散している地層や衝撃によって層が割れている様子を観察した。衝撃の方向は層の変形を見るとよくわかる。

それぞれの現象に理由がある。地質地層に興味を持つ機会になった。10月末とは思えない蒸し暑い日にシニアが全身を使い汗にまみれワクワクし満足感を感じる1日になった。   E.H.

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野鳥部会の10月活動報告

月 日  : 10月16日(水) 曇り

探鳥地  : 鉢ケ峯

参加人数 : 14名

観察種数 : 26種

 天気予報では高確率の雨模様でしたので 参加人数は少ないだろうと予想していましたが熱心な野鳥ファンが多数来られていました。その熱意が認められたのでしょうか? 傘を出すこともなく、この天候としては 意外なことに26種の野鳥を見ることができました。

 まず 法道寺の上池でオシドリの群れやカワセミが見られて、幸先の良いスタートを切りました。田園地帯では愛くるしいノビタキとの出会いを楽しみ、上空ではミサゴ、チョウゲンボウ、ノスリ等の鷹やコシアカツバメの飛ぶ姿も多く見られました。ここでは毎回みることができるケリの飛翔も楽しめました。オシドリ以外のカモ類の到着には少し早かったのか 姿を見かけませんでした。ノビタキ以外にコサメビタキやエゾビタキなどの姿も期待していたのですが ふれあいの森まで 行くこともなくスタート地点まで戻り 鳥合わせして散会しました。

 番外編として大きな黒いアゲハのナガサキアゲハのラブダンスや K氏の手にとまった カプセルトイの
ような珍しいジンガサハムシの一種とも出会えたラッキーな一日でした。(M.S、写真K.T)

オシドリ

モズ

ホオジロ

ノスリ

ミサゴ

ノビタキ

ノビタキ

チョウゲンボウ

 

16期生の10月16日講座報告

年月日  2024年 10月16日(水)  曇り

講座名:淀川の水生生物

講師:施設担当(丸山さん)

場所:大阪府立環境農林水産総合研究所生物多様性センター(寝屋川市)

 今回も天気に恵まれ、センターでの展示物の見学や講義、また野外での観察など生物多様性の大切さを十分に実感できる良い講座となった。特に「淀川のシンボルフィッシュ」といわれるイタセンパラについて学ぶことが多かった。イタセンパラは現在、大阪府淀川と富山県氷見市、濃尾平野の河川にのみ生息する日本固有種で、1974年に魚類で初めて国の天然記念物に指定された。そして1995年には国内希少野生動植物種に指定され、2005年には城北ワンドで最後の姿を確認。絶滅が危惧された。生物多様性センターでは、野生復帰への取組として2013年にイタセンパラ500個体を淀川の城北ワンドに導入し、その後2022年までは自然繁殖を繰り返した個体が継続的に確認された。しかし2023年の調査では稚魚も成魚も確認できず、また新たな危機に直面することになったという。イタセンパラ保全のために公的機関や市民ネットワークと連携して、さまざまな調査や保全活動が現在も行われていると知った。

 午後からは、野外に出て水辺の植物や生物、昆虫などを観察した。全員が網を持ってオンブバッタを追いかけ、幼いころにタイムスリップしたようで楽しかった。バッタを捕まえては翅を広げ、赤(外来種)か白(在来種)かを確認。結果、赤のアカハネオンブバッタ30に対して白の在来種はわずかに2体のみ。2年前15期生の時には11対9だったので、その激減ぶりが恐ろしい。アカハネオンブバッタは2012年ごろから関西を中心に増加したのだとか。17期生の方が観察するころには果たして在来種は見つかるのだろうか?

 生物多様性が50年で、自然環境の損失や気候変動により73%低下したとの報告書を世界自然保護基金(WWF)が発表(10/10)したと知ったのはついこの間のこと。スズメでさえも「絶滅危惧種」の基準に相当するペースで急速に減少していると聞いたが、なんとも恐ろしい。琵琶湖・淀川水系の生物多様性の問題は、淀川の水を「いのちの水」として利用している私たちにとっても看過できない大きな問題だ。様々な生物が互いに支えあい、互いの命を守っている。生物多様性がいかに大切であるか、身近な話、体験を通して深く考えさせられる1日だった。  (K/T)

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身近で見つける生物多様性(特別展示中)

淀川の淡水魚、絶滅の危機を乗り越えて復活!しかし今また危機が…イタセンパラを守る市民運動

上段:淀川のシンボルフィッシュ、イタセンパラ
下左:琵琶湖のイチモンジタナゴ、下右:カネヒラ(淀川で復活)

 

センター内の水槽で淀川の淡水魚を観察。近くには琵琶湖の淡水魚も展示。

水辺の植物園を観察、生物季節観測の取組についても学んだ。

ニホンイシガメ(在来種)とクサガメ(外来種)、見分けられますか?

ビオトープで水辺の生物を観察。アメリカザリガニは駆除対象。

オンブバッタの観察。左上はアカハネオンブバッタ、左下は在来のオンブバッタ。30対2で外来種の圧勝、絶句。

ウォーキング部会の10月活動報告

月 日 : 10月10日 (木)  (晴) 

行 先 : 「河内国分・近世柏原史跡巡り」

参加人数 : 24名

 近鉄河内国分駅に集合.奈良街道を進み、春日神社に向かう。 春日神社にて小休止。 玉手山学園横、川沿えのハイキング道は、彼岸花が満開。 昼前、大和川の堤防道歩く頃は、気温が上がり真夏の様な暑さになる。 昼食は柏原市役所の「飲食スペース」にて取る(冷房が効いて最高)。 食後、柏原市役所の展望テラスより眺望を楽しむ。 眼下には、大和川と石川の合流地点、昔からこの辺りで度々氾濫があったそうです。 次に行く大和川治水記念公園が、ここにあるのも分かります。 「柏原舟・ふなだまり跡」にて帰路、「近鉄・堅下駅」「JR柏原駅」組に別れて解散する。(S.U)

春日神社

彼岸花

大和川と石川の合流地点

16期生の10月9日講座報告

年月日  2024年 10月 9日(水)  晴

講座名:気象台と津波高潮

講師: 施設担当

場所: 大阪管区気象台と津波・高潮ステーション

谷町4丁目にある「大阪管区気象台」を訪ねた。管区気象台は全国に5つあるが、その主な仕事は気象情報の発表と地震・火山観測に関することだ。

震度とマグニチュードの違い(震度は場所によって違い防災対策に必要)、阪神淡路大震災以降に89ケ所に増やして震度計測するようになったことを聞いた。危惧されている南海トラフ地震について「長周期地震動」や「南海トラフ地震臨時情報」について学んだ。

気象情報として「天気図」「警報・注意報」「天気予報」を作成しており、天気予報作成の4つの過程は①アメダスや気象衛星などによる「観測」②スーパーコンピュータによる「計算」③地域特性などを加味し予報官が判断する「予報の作成」④3回/日出す「発表」であり、警報や注意報は都度発表される。

「どのような学問をした人が気象庁に入庁」⇒理学部系が多い、「気象予報士の資格は必要か」⇒必要ない十分な研修がある等々、講座生は興味深々で次々に質問が続いた。その後、建物内の「予報現業室」と外にある「露場」にある観測機器を見学した。

午後から阿波座駅に移動し「津波・高潮ステーション」を訪ね、高潮発生の原理と過去大阪の被害や対策、地震による津波被害や今後の南海トラフ地震に対する準備や心がけについて学んだ。大阪では総長234㎞におよぶ防潮堤や独自のアーチ型防潮水門を備えた防潮対策が取られていることや大阪駅近辺でも海面より低く、津波の際には御堂筋より西側は浸かる危険があると聞いた。

防潮堤に586ケ所もある防潮扉を一斉に閉めるための「水防団」の取り組み、地震が発生した場合には①「まず逃げる」そして②「生ききる」ことを肝に銘じ、今すぐには「家族が集まる場所を確認」することが大切だと学んだ。(H.I)

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地震火山活動の測定・機器保守や情報発信も気象台の役割。

南海トラフ地震臨時情報の有効期間は1週間(避難期間の限度との意見から設定)

アメダス、気象衛星など情報と地域の特性に過去の天気変化や一日7度の天気観望などから予報。

気温の測定機器に近づくと気温が変わると注意された。当日天気は?「晴れ」が正解。

映像による模擬南海トラフ地震映像を見る。大阪中心部は海面より低い。

過去の台風による高潮被害模様を見る。一斉に防水扉を閉めるなど「水防団活動」が重要。

写真部会の10月活動報告

月 日 : 令和6年10月9日(水)

行 先 : 法隆寺近辺、斑鳩の里

参加人員 : 4名

 前日夜強い雨が降り天候が心配されたが法隆寺近辺につくと快晴となり、絶好の撮影日和となる。 JR法隆寺駅より法隆寺、中宮寺、法輪寺、法起寺と鳩の里を散策し撮影した。 昼食後、解散しJR大和小泉駅より帰途につく。(H.O)

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