月 日 :1月10日(金)
場 所 :富田林市彼方 ( 奥の谷 )
参加人数 :9名
活動内容
新年年明けからグーンと寒さが増し、活動舞台は本日薄っすらと雪化粧。
通称奥の谷は、滝谷不動尊から軽自動車が1台やっと通れる里山に囲まれた地。
ここで里山に生繫つた木や雑草刈りと、畑で野菜作りの活動をしています。
本日は寒すぎて畑の作業は中止しましたが、タマネギは元気いっぱいでした。
山に生え過ぎた竹の間伐作業を山組・畑組全員で実施しました。
月 日 : 2024年12月11日(水) 晴
講座名 : 科学館見学(サイエンスショー、プラネタリウム見学)
場 所 : 大阪市立科学館
講 師 : 施設担当者
35年ぶりに展示場全体の改装でリニューアルした大阪中之島の大阪市立科学館の見学に行ってきました。 午前は目の前で化学現象を楽しめるサイエンスショー。 「炎のアツい科学」をテーマに昔、昔、理科で学んだことを実験で分かりやすく、何時もは小学生が多いのか? 『50年生』と呼ばれた私たちの心をくすぐるような話術で、いつの間にかのめり込んで、時間が経つのも忘れていました。 炎で爆発させたり、缶をロケットのように飛ばしたりと最後まで楽しいショーでした。
昼食後は、プラネタリウム見学。星空と宇宙を案内してくれる世界最大級のドーム型スクリーンでこの時期に見られる星を時間の経過で天井に映し出され、とてもダイナミックなものでした。 【はやぶさ2】では、小惑星探査機(はやぶさ2)が小惑星(リュウグウ)に着陸しその岩石を持ち帰るため、困難だった探査活動の様子を見て、『知らなかった』『見て良かった』と感想を述べた人たちがいました。
今日は科学や宇宙に少し触れた一日でした。 プラネタリウムでは写真撮影は禁止されていたのが少し残念でした。(M.N、K.K)
月 日 : 2024年12月4日
講座名 : 野鳥観察①
講 師 : 上村 賢 先生 泉谷 一弘 先生
場 所 : 喜志~富田林(石川河川敷)
喜志駅を出発するとまもなく、鉄柱にムクドリを3羽発見。早速双眼鏡を手に使い方の指導を受けながら長い間のぞいていました。そして畑では、ハクセキレイのウオーキングとスズメのホッピングの様子を、実際に見ながら歩く様子を観察。 ハクセキレイやセグロセキレイそしてキセキレイも見られ、それぞれの鳴き声の違いやハシブトガラスは『かーかー』でなく『あーあー』と澄んだ声で鳴くことを知りました。
粟ヶ池では、水面を助走してダイナミックに飛び上がるカワウに感動して、イカチドリの歩く様子を見て『かわいい~』と思わず笑顔になりました。 またマガモだと思っていた鳥がアヒルだと先生の説明を聞いて驚きました。 昼食後に石川の河川敷へ。カモやサギの仲間、オオバンなどたくさんの水辺の鳥たちに出会え、カワセミを見る事のできた幸運な人もいました。 今日はお天気も良く畑から池、河川敷とロケーションを変えて初めての野鳥観察を講座生の皆さんも楽しんでおられました。(M.N、K.K)
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月 日 : 2024年11月27日(水)
講座名 : ドングリと冬芽の観察
講 師 : 出原 茂樹先生
場 所 : 和泉シティプラザ 宮の上公園
出原先生の講座は、2回目。今回、午前は『ドングリと冬芽の観察』をテーマに、秋の葉の黄葉、紅葉、褐葉に変化する仕組みやドングリ、冬芽について学びました。 特に、宮の上公園にドングリの木がたくさんあるので、ドングリの成熟、部分名称や冬芽について、先生が一人一人に前もって採集したドングリを見ながら詳しくお話してくださいました。私たちがドングリの帽子と言っているところが、殻斗(かくと)なんだと知りました。
そして、午後から宮の上公園へ。早速イチョウの黄葉、イロハモミジの紅葉、メタセコイアの褐葉が見られました。ドングリの木では、アラカシとシラカシがよく似ているので、それぞれのドングリの実や、葉っぱ、冬芽をじっくり観察して先生との会話が弾んでいました。 午前の講義の中で8個のクイズがあり、その答えの木々の確認をして、実際に手で触れ、そして軽妙な先生の語り口で、あっという間に時間になってしまいました。 最後の一言。『あ~楽しかった❣』でした。(K.K)
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年月日 : 2024年11月20日
講座名 : 地質観察①
講 師 : 大阪市立自然史博物館 外来研究員 佐藤 隆春 先生
場 所 : ラブリーホール 汐ノ宮(石川)
日本にはたくさんのジオパークがあり、私たちが住んでいる近くにも佐藤先生の一押しのミニジオパークがあると聞いて「へえ~」と驚き。 1500年前に形成された汐ノ宮。 柱状節理や、炭酸ガスの湧出など、石川・嶽山の見どころを学びました。
午後からは、「ゾウの足跡化石が見つかるかな?」と期待しながら石川の河川敷へ。 橋上から石川の全体の様子を眺め、河原へ行き、柱状節理に直接触れ、川の底から泡がブクブクと出ているところを見つけ地中から湧き上がる炭酸ガスをじっくり観察。 そして河原にある石ころを観察して、チャート石や砂岩、礫岩、花崗岩、石英などを見定めて次々と先生に鑑定していただきました。砂岩を手で割るのを披露したり、鑑定が正解だったら喜んだり、違っていてもまた次の石ころを探したり、質問もたくさん出て大盛り上がりでした。(K.K)
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年月日 2025年 1月8日(水) 晴
講座名:38億年生きている
講師: 施設の担当者
場所: アクアピア芥川・JT生命誌研究所
強い寒気の中、高槻市にあるアクアピア芥川(高槻市立自然博物館)とJT生命誌研究所を見学した。
アクアピア芥川は高槻市の真ん中あたり、市街地と山地の中間、淀川に注ぐ芥川の川沿いにあった。芥川に生息する魚類を上流・中流・下流を模した水槽に展示、別のフロアには同様に高槻エリアに生息する哺乳類や鳥類の標本とはく製を展示していた。学芸員の丁寧な案内のあと自由に見学した。はく製や水槽などは目線近くに展示されており、講座生は「カメとにらめっこ」するなど、好きな動物をゆっくりとじっくりと観察することができた。なじみ深い動物が主であったが、大規模な博物館とは違い「味のある自然博物館」だった。
JT生命誌研究所はJR高槻駅から芥川商店街を抜け10分ほど歩いた好位置にあり「38億年の生命の歴史と関係性を読み解き美しい展示や映像で表現するコンサートホール」と紹介されている。
設立20年の研究や表現活動などを映像で学び、その後3班に分かれ、説明を伺いながら生命誕生後38億年の歴史に沿って生物進化を表現した展示フロアを見学した。「生命誌絵巻」や「生命誌マンダラ」は、すべての生き物は38億年前に生まれた生命体を先祖としそれぞれ進化してきた仲間であり、それぞれのDNAにその歴史が記録されていることが絵で表現されていた。
展示物はわかり易く表現されていたが、DNAやゲノムなどは展示や説明を聞いても理解がおよびつかなかった。ゆっくりと振り返りながら理解を深めようと思った。(H.I)
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日 時 : 2024年12月21日(土)
行 先 : 真田山旧陸軍墓地(日本初の軍用墓地)大阪市天王寺区玉造本町14-83
参加人数: 15名
兼 題 : 冬至、枯葎(かれむぐら)、ポインセチア、数え日
JR玉造駅から徒歩15分の地に旧陸軍将兵の墓石が整然と林立しています。明治初期に設置された日本で最も古く大規模の墓地です。維持会の方から案内と説明を受け、長い年月の戦争の経過も学ばせていただきながらの見学でした。見学終了後、近隣のビストロで食事、そして句会を開催しました。(M.M)
各人の選出句 15人
明日の種子抱くもありて枯葎 白流子
立ち位置を探し押し入る枯葎 尚文
数え日の山仕舞い終え山降りる たけみつ
閑かさを独り占めして寒椿 洋々志
残照や我が住む街の枯葎 まさこ
明石の門凪いで光りて冬ざるる ゆき雄
巡り来てポインセチアの鉢二つ 河笑流
今の俺ポインセチアの赤を着る 豊年
どんよりと子午線の街けふ冬至 都史子
父祖の地の海の光や蜜柑山 ふじ乃
年新た昭和でいえば百年目 楠子
数え日の何することもなく過ぎて 万未知
片思いポインセチアの並ぶカフェ 佐都
赤信号ポインセチアと待ちにけり 行々子
ポインセチアいくつ飾れば戦火止む さんご
当日句特選
ざくざくと陸軍墓地に枯葉踏む 洋々志
朽ちし墓碑の奥はタワマン冬ざるる ゆき雄
実 施 日 : 11月14日(木)
歩行コース : 観心寺・延命寺コース
参 加 者 : 25名
当日は良い天気に恵まれ、絶好のウオーキング日和だった。集合場所の河内長野駅から最初のポイントである丸山展望台に向かった。長野公園内を通り、大師町の住宅地の長い上り坂を歩く。途中、休憩を取りながら、丸山展望台に到着。展望台から眺望すると良い景色でいろいろな風物等が見えたが、下見の時に見えた大阪湾は靄(もや)がかかり残念ながら見えなかった。次に観心寺に向かい、到着後、境内で昼食を取り、しばし散策した。そこから、アップダウンのある林間の道を延命寺に向かった。延命寺はモミジの名所であるが、11月中旬だったので紅葉は始まっていたものの完全な紅葉には少し早かった。当寺から、長い道をウオーキングしながら、ゴールである千早口駅に向かい、到着後同駅で解散した。
今回のウオーキングは少しハードであったが、会員の皆さんは元気に完歩され、楽しいウオーキングだった。(文と写真 K.S)
月 日 : 12月18日(水)晴れ
探 鳥 地 : 百舌鳥古墳群
参 加 者 数 : 22名
観 察 種 数 : 30種
よく晴れた日でしたが 少し風がありました。百舌鳥八幡駅で集合。近くの芦ケ池では今年もすぐ近くでたくさんのカモ達を観察しました。ここでは例年 ナポレオンハットのヨシガモのオスがとても近くで観察できます。こんなに近くで観察できる機会は少ないので 皆、興奮気味でした。オスは5羽いました。マガモやハシビロガモ、ヒドリガモにも会えてスタートです。
八幡神社近くの寺の柿の実を啄ばむメジロの群れに今年も遭遇しました。御陵山古墳ではアオサギ、ダイサギ、バン、オオバンそしてカモ達はカルガモ、キンクロハジロも出てきました。民家の屋根に綺麗なジョウビタキのオスが白い頭を輝かせていました。 上空ではハイタカがカラスからモヴィングをうけて困っている様子も見られました。 裸になった「いたすけ古墳」では野鳥の姿は見当たりません。 堺緑化センターで昼食をとり 履中天皇陵に。 観察台から遠くに 水鳥達がいたので 堀に沿って近くに移動。 毎年、ここで会えるオシドリは見られませんでしたが お目当てのミコアイサ(パンダガモ)にやっと遭遇。 カンムリカイツブリやホシハジロも出てくれました。おしまいに大仙公園で モズをじっくり見て 鳥合わせでした。
「✖✖✖アイサ」とはガンカモ科のアイサ属の総称。潜水して魚を捕るのが得意なのでよく潜る。クチバシが細長くのこぎり状の歯状突起がある。日本では普通3種が見られ冬鳥として渡来する。(カワアイサ、ウミアイサ、ミコアイサ)ミコアイサは漢字で書くと巫女愛沙と書きオスの白い姿を巫女の白装束に見立てたとの説があります。(M.S 写真K.T)
年月日 2024年 12月18日(水) 晴
講座名:シダ類の植物観察
講師: 辻井 謙一先生
場所: ファインプラザ大阪・光明池緑地
「シダ植物」について学び、午後は光明池緑地で観察を行った。夏緑性のシダなど枯れて消えているものも、刈り取られたものも一部あったが期待以上たくさんのシダを観察することができた。
午前中の座学では「シダ植物」の世代交代や部位の名称、葉身の形や胞子葉と栄養葉、胞子嚢群のつき方などを学んだ。その後用意された数種類のシダの葉身を使い、グル-プ別に同定作業を行った。葉のツヤや柔らかさ、先端の鋸歯や葉柄の色、鱗片・羽片・小羽片の形など見分方法を講師から教わったが同定はなかなか難しい。賑やかに意見が飛び交い、ワイワイガヤガヤと熱心に昼食の時間を忘れて同定作業をした。
午後からは光明池緑地へ観察に出かけた。注意深く観察しなければ、みんな同じ「シダ」に見える。講師は的確に様々なシダの生えているポイントに連れて行ってくれ、そして名前を教えてくれた。冬の公園緑地の灌木や茂みの中、道なき道を進む。蚊やハチの心配なく、ガサガサ・バキバキと落ち葉や枯れ枝を踏みながら進む、童心に戻って林の中を歩くことができて楽しかった。
「シダ植物」研究をライフワークとしている講師にはホームグラウンドとも言える光明池緑地を案内いただいた。名前を控えただけで32種のシダを観察することができました。本当に感謝です。
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実施日 : 2024年12月12日(木) 晴れ
行き先 : 河内飛鳥コース②
参加者 : 21名
今日は近鉄上ノ太子駅をスタートとゴールとした古代、飛鳥時代、平安時代を 訪ねる歴史散歩の河内飛鳥コース②です。 一面にブドウ畑が広がる丘陵地や金剛、葛城の山並みを観音塚古墳から一望して、竹内街道にある妙見寺で由来を住職から聞き松井塚古墳が有る公園で昼食タイム。 後半は聖徳太子御廟がある叡福寺を見学して紅葉、黄葉した風景の中を源氏三代の墓、河内源氏は発祥の地にあり樹齢約1,000年天然記念物のクスノキが有る壺井八幡宮を訪れて好天に恵まれた ウォーキングを終了した。(T.O)
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日 時 : 2024年12月4日(水)
場 所 : 錦織公園(富田林市)
参加人数: 23名
今回は「公園の樹木調査シリーズ第4回」を錦織公園で行う。草本2点を含む100点ものリストを持ってパークセンターを出発する。
梅の里にはエノキの大木が何本もあり、空に黄葉をひろげていた。聞き慣れないキダチコマツナギ(木立駒繋・マメ科)は花や細長い実はコマツナギとそっくりだが何しろこちらは2mを超す大きさになる。横に枝を伸ばしたカマツカやミズキ、ヤマボウシの紅葉は少し控え目な感じ。モチツツジはまだピンク色の花を付けていたり、葉が濃い紅色に紅葉しているもの緑のままのものなど様々。大きな葉が黄葉していたのはムクロジで枝先には実も残っていた。びっしり黒い実を付けているヒサカキ。モチノキ科のタラヨウは艶のある緑の葉に赤い実が可愛い。トチノキの大きな実も見付けた。クサギは実は無くなっていたが紅色の萼片が残っていて眼を引く。またヌルデに大きな手触りの良い虫こぶ(ヌルデノミミフシ)が付いていたが、これはヌルデシロアブラムシと云う昆虫が寄生したもので「五倍子」の元となる。陽に映えて美しかったのはイロハモミジやモミジバフウの紅葉。ヤブツバキはまだ蕾だったがサザンカが咲き始めていた。
ヒイラギモクセイ(ヒイラギと中国原産のギンモクセイとの雑種)がリストにあったが、ヒイラギとの見分け方が難しそうだ。香りの強さが違うとか、鋭い鋸歯がヒイラギの方が少ないとか皆さん色々教えて下さる。果実は付かないとあるが、庭木や生け垣などにも使われていて案外身近な植物のようである。 関心が高かったのはテーダマツ。北米原産で成長が早いとあり35mにもなる巨大松。長さ10~20㎝の葉は日本では珍しい3針葉なので皆さん落ち葉を拾って確かめていた。また10㎝ほどの球果は鋭い棘があり触ると痛い。ここにはかなりの本数があるようだ。同じく北米原産で3針葉のダイオウショウ(ダイオウマツ・大王松)は葉の長さが20~50㎝と長いのでしなだれ、密に付いた様はフワフワした感じになる。成長はテーダマツよりも遅く、錦織公園では見られなかったように思う。
最後に名前合わせをしたがリストからは樹に付けられている名札も含めて78種を確認。リスト外のものも10種を超えた。 天気にも恵まれ晩秋の公園を一日のんびりと楽しむことができた。 (文・写真 Y.M)
実施日 : 12月11日(水) 天気;晴
場 所 : 大阪府立とんぼ池公園(岸和田市)
参加者 : 4名
泉北高速鉄道;和泉中央駅に集合した後、南海バスでとんぼ池公園まで移動。 複数の池が存在するが、それぞれの池に冬鳥が来て賑わっている。 ミコアイサ・オシドリ・ヒドリガモ。キンクロハジロ・コガモ・マガモ・ハシビロガモ・カイツブリ・スズガモ・オオバン・アオサギ・ホシハジロなど等。 また大池の『水と緑の音楽広場』にはバラ園が広がっていてこの寒さの中でも美しい花を咲かせ、公園事務近くには手入されたダリアの花が咲いている。
メタセコイアなどの紅葉も美しいこの公園は四季を通じて花を咲かせるように計画されている。来年も楽しく充実した写真部会になりますように。 写真はとんぼ池公園内で撮影。(M.F)
月 日 :12月6日(金)
場 所 :富田林市彼方(奥の谷)
参加人数 :15名
活動内容
本年末最後の12月例会に女性部員から バーベキューランチを開催しようという提案があがりました。
作業は午前中で終了させ、バーベキューランチへ。
山組は自然に生えてきた小木を伐採して風通しのよい山に。
畑組は里芋を収穫し、畑を耕し次に植える作物の畝づくり。
バーベキューランチは部員15名と富田林自然を守る会の3名の計18名の賑わい。
ここ里山部会の活動地 奥の谷 で作っている竹炭で火起こし。
焼き肉、たっぷりの野菜類、焼きおにぎり、フルーツのデザートに仕上げはコーヒー。
女性会員から朝から焼き上げた手作りケーキの差し入れにも皆感激。
12月の里山部会は記念する一日になりました。
年月日 2024年 12月11日(水) 晴
講座名:野鳥観察③
講師: 上村賢先生(日本野鳥の会大阪支部企画グループ)・ 泉谷一弘先生(当カレッジOB・理事)
場所: 古市古墳群(羽曳野市・藤井寺市)
お天気に恵まれての野鳥観察。今回のコースは
*古市駅前広場~白鳥神社~誉田八幡宮~応神天皇陵~墓山古墳~下田池~仁賢天皇陵~峯塚古墳・峰塚公園(昼食)~芦が池~白鳥陵古墳~古市駅前広場
広場を出発して誉田八幡宮へと向かう。まずはヒヨドリ、ドバト。空にはアーアーと鳴くハシブトガラス。八幡宮では、ジョウビタキの声はするが姿は見えず。エノキの大木にようやくメジロを確認。門を出たところで、電線の上にずらりと並ぶカワラヒワ。尾羽のエビフライ形や黄色の美しい羽根やキリリコロロの声も確認。次に応神天皇陵横の叢でハクセキレイ、墓山古墳の堀にキセキレイ・アオジ・メジロ、さらにハシビロガモやヨシガモ、オカヨシガモ、マガモの夫婦?やコガモのメスを確認。カイツブリが水に潜る様子やオオバン、人懐っこいヒドリガモのピューピューという甲高い声を聴きながら移動。
峰塚公園での昼食後は、コガモやハシビロガモ、また上空にはオオタカの姿も。芦が池では、カワウのきれいな緑の目を確認、ホシハジロ・マガモ、カルガモ、またコサギ・アオサギ・ダイサギの違いをそれぞれ確認することができた。
最後は竹内街道を通り、白鳥陵古墳の堀も観察しながら古市駅前広場へ戻り、鳥合わせをして解散した。身近なスズメや声だけのものも入れて、30種を確認することができた。
古墳や街道などの話、歴史についても教えていただき、今回も楽しい野鳥観察会だった。 (*鳥の写真提供 OBのSさん) K/T
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講座名:西はりま天文台一泊研修
講 師:施設担当者
場 所:西はりま天文台・スプリング8・SAKURA・兵庫県立人と自然の博物館
良い天気に恵まれて最高の研修となった。
1日目は兵庫県佐用町の大型放射光施設SPring8・SAKURAを見学した。佐用町の固い岩盤上につくられた施設だ。電子を光とほぼ等しい速度まで加速し磁石によって進行方向を曲げた時に世界最高性能の放射光を生み出す。ナノの世界を覗くには短い波長の光が必要となる。SAKURAは0.063nmの波長で分析できるというので水素原子のサイズ0.1nmと比較するとその分解能の高さがよくわかる。SAKURAの4個の実験ハッチと62本のビームラインを持つSPring8の実験設備を見学した。ビームラインは大学や研究所、企業の研究所などの最先端の研究に利用されている。リュウグウの粒子分析、光合成のメカニズム、クモの糸を分析し新素材の開発に利用するなどの実験例の説明を受けた。活発な質問と応答で盛り上がり楽しい見学会となった。
西はりま天文台では、到着後すぐに講座を受講し、観望会に向けての前知識として星の観察の仕方や、当日の月と金星、土星の様子、近いうちに起こる現象として12/8の月と土星の様子、土星の輪の見え方の変化、双子座流星群、火星と地球の距離によってサイズが変化することなどを学んだ。
なゆた望遠鏡は口径が大きく人の目の8万倍の性能を持つ。観望会はよく晴れた空のお陰で土星の輪や木星の縞を観察できた。土星の輪はとても薄いので来年は真横になり観察できなくなるそうだ。15年に一度起こる現象でこの1年間は土星に注目だ。13個の星を見せていただき終了後は外に出て星座についての説明も受けた。満天の星空の下で幸せな気分に浸った。
2日目、夜明けには、雲海を見、日の出を待った。赤い朝日がまぶしく見たかったものが全部見ることができたことに満足した。
兵庫県立人と自然の博物館に移動し午前は「近未来の南海トラフ巨大地震を科学する」というテーマで講義があり、地震が発生する理由から始まり、過去の大地震を文献やデータを元に解析した巨大地震の予測や災害に向けて考えておくことなど中身の濃い網羅的な内容だった。午後は博物館を自由に見学してから帰路についた。充実した2日間だった。
なゆた望遠鏡で見た星13個 : ベガ アルビオ M15(球状星団) 土星 海王星 銀河 天王星 木星 アルマス(青い惑星) H星団(二重星団) M13アンドロメダ ガーネットマスター(赤色超巨星) 青い雪だるま E.H.
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日 時 : 2024年11月26日(火)
場 所 : 堺自然ふれあいの森
参加人数: 9名
前日は微妙な天気予報で部会の実施を迷ったが、当日は穏やかな天気のもと9名でスタートする。<木本> 館前からの眺めははカキノキのオレンジ色の実が空に映え、秋らしさ感じる。スタッフさんに今咲いている樹の花はチャノキ(ツバキ科)とお聞きしたが早速に出会う。野生では高木になるそうだが此処のものは小さい。ゴンズイ(ミツバウツギ科)はまだ黒い実を付けており、それを包んでいた赤い果皮が眼を引く。センダンの実はまだ色付いていなかった。ニシキギは四角ばったコルク質の翼のある枝が特徴だが、日本各地では様々な方言名で呼ばれているようである。ニッサ(ニッサボク・中国原産)やスズランノキ(夏にスズランのようなベル型の花を咲かせる)と共に世界三大紅葉樹と云われているが、濃い紅色の紅葉はカエデ類やハゼノキなどとは少し違う色合いに感じられる。ヤマハゼが綺麗に紅葉していて扁平で無毛の薄茶色の実も見られた。
<草本> 草地では一度刈られた後なのか背の低いイヌタデやキツネノマゴが咲き揃っていた。また薄紫色のヨメナや花柱が5裂しているウシハコベの花も見付ける。ヨウシュヤマゴボウは葉が落ちて露わになったツヤのある赤い茎が美しい。足下には所々黄色のコマツヨイグサの花も咲いていた。薄の元にはまだ堂々たる風情のナンバンギセルが一つ咲いていて驚く。双眼鏡を覗いていた人が法道寺川の向かいの斜面にヤクシソウが咲いていると教えて下さるが確かめていない。
丘を登っていくと同定していないが薄い色のスミレを見付ける。館へ向かう尾根みちでは紅葉、黄葉はあまりみられなかったが、木本のフユイチゴやヤブコウジ(十両)の赤い実が見られた。また館の入り口近くで今まで気付かなかったジュズダマを見付ける。
昼食後、雨はまだ降りそうになかったので第二豊田川みちの方へも足を延ばす。途中に2.5m程のイヌザンショウの木があり赤い花柄でまるで花が咲いているように見えた。川沿いでは可愛いスズメウリの実や沢山の朱色のカラスウリの実が見られた。細長いタチカモメヅルの実に変化は無く、白い冠毛の付いた種子を見る事はできなかった。ついに雨が降ってきたのでここで引き返すことにした。(文・写真 Y.M)
山の木々が秋色に変わる、奥ノ谷(富田林市)で今年最後の昆虫部会を行いました。小春日和の最高の天候でしたが、やはり晩秋、見るからに昆虫の姿は少なく思えました。早速、虫取り網や虫かごを持ち、稲刈り後の田や畑のあぜ道、草原、小川沿いの農道、林の中を歩き回りました。昆虫の採集や観察ができるか心配でしたが、24匹の昆虫の採集や目視することが出来ました。キタキチョウの夏型と秋・冬型の違いや緑系色と茶系色のバッタ類を確認、セスジツユムシのトゲ感触、タイワンナナフシの採集場所が小屋の壁板等、皆さんで本日の昆虫採集の気づきを出し合いながら、昆虫の模様や体型をじっくり見つめ、昆虫図鑑のページを捲り、照らし合わせて同定する時間はさらに昆虫の世界が広がり、楽しいひと時になりました。
【採集後同定と目視】 24匹
*チョウ目(キタキチョウ夏型、キタキチョウ秋、冬型、ヤマトシジミ、キタテハ、テングチョウ、ヒメウラナミジャノメ)*カマキリ目(コカマキリ、オオカマキリ、ハラビロカマキリ)
*バッタ目(ツチイナゴ、ショウリョウバッタ、セスジツユムシ、コバネイナゴ、クビキリギリス)*トンボ目(ヒメアカネ、アキアカネ、クロイトトンボ)*ハチ目(オオハナアブ、アシナガバチ)
*ハエ目(ヒラタアブ)*カメムシ目(ツマグロオオヨコバイ、ヒメジュウジナガカメムシ)
*コウチュウ目(マルガタゴミムシ類)⋆ナナフシ目(タイワンナナフシ)
実施日:11月27日(水) 天候:晴れ
行き先:賤ガ岳、マキノのメタセコイヤ並木
コース:賤ガ岳・余呉湖観光館側登山口~賤ガ岳~国民宿舎側跡登山口 マキノ高原メタセコイヤ並木
参加者:27名
今年の例会で唯一の観光バスで行く例会である。乗車定員の27名が参加した。天候に恵まれ、琵琶湖の北の端、余呉湖のほとりに聳える「賤ガ岳」に登った。ハイキングコースになっている楽な登山道であるが、賤ガ岳頂上は、南側は琵琶湖、北側は余呉湖が見える風光明媚な場所である。紅葉の真っ盛りで、美しい景色を堪能することが出来た。賤ガ岳は、歴史上も話題も多く、登山路中には数々の史跡がある。帰路に、マキノ高原のメタセコイヤ並木に立ち寄った。(Y.Y)
里山保全部会2024年11月活動報告
1 月 日 : 11月1日 (金)
2 場 所 : 富田林市彼方 (奥の谷)
3 参加人数 : 14名
4 活動内容
ようやく秋の香りただよい始めた11月、午後から雨予報も強行実施。
山組は参加者集まり、「今日もがんばるぞー」 とスタート。
山の傾斜に踏ん張りながら、いつもと変わらず木の枝切や笹等の下草を刈り。
山から降ろした木の枝はチッパーで粉々に。出来たチップは畑組が肥料に使います。
畑組は10月雨で中止になり、本日2ヶ月分の畑仕事で大変、大変。
草の生えた畑を耕し肥料やり、元気に育っている里芋の世話等、
山組よりうーんとがんばりました。
月 日:R6年11月22日
場 所:紀伊丹生川河畔(和歌山県 九度山町)
参加者:25人
活動内容:
爽やかな秋空の下、会員25名と地質学の佐藤さんの総勢26名が九度山駅前に集合。目的は紀伊丹生川河畔の地質と石ころの観察である。丹生川河畔まで約30分、六文銭の旗のはためく真田の道を歩く。途中、真田の屋敷跡である真田庵に立ち寄る。この一帯は三方を川(北は紀の川、西と南は丹生川)で囲まれた天然の山城であったそうだ。周辺の何軒かの民家の石垣や土塀が目に留まる。緑や黒、茶色、大小様々な石が標本のように埋め込まれている。全て地元の石なのであろう。総勢26人が民家の石垣の前に暫し佇む。観光の町としては珍妙な光景であろうが、佐藤さんの解説を聞き、質疑応答が始まる。これだけで今日の目的は半ば達成とも思えるが、丹生川と紀の川の合流地点まで更に歩く。紀の川を挟んで北は和泉山脈、南は紀伊山地の山々が悠然と連なり、目の前の川面は秋の日差しがキラキラと光る。川の両岸には緑色岩などの露頭がある。(先日の雨上がり時に見た時は対岸の露頭が緑色に染まり綺麗であったのだが、晴天の今日はそれ程でもない。)露頭の観察の後は川原に下りて石ころの採集と鑑定を始める。大小様々な石で埋め尽くされているが、概して緑や黒の大きな石が多い。近くの山の石であろう。見慣れない石が多く石ころ採集にも熱が入る。昼食後、佐藤さんの鑑定と説明を聞いた後、思い思いの石を手土産に晩秋の九度山を後にした。
見たもの、学んだこと:
月 日:R6年10月25日
場 所:滝畑(河内長野市)
参加者:18人
活動内容:
爽やかな秋空の下、バスや車で18名が滝畑観光レストラン前に集合。主な目的はレストラン前(新関谷橋下)の渓流にある露頭の観察と、更に上流の荒滝及び周辺の地形の観察である。今回も地質学の佐藤さんに同行と解説をお願いしている。最初の難関は新関谷橋下の河床(南側)の露頭に辿り着くこと。水量も少なく長靴を履けば問題はないと思われたが、思いのほか苦戦。露頭に辿り着いたのは佐藤さんのみ。ここで佐藤さんから地形・地質の説明を受けた後、上流の荒滝まで渓流沿いの道を約1時間弱歩く。滝を見ながらの昼食も格別である。そして、滝と滝周辺の地形、地質の観察である。この地形がどのようにして出来たのか、佐藤さんの説明をヒントに、凡そ1億年前の地球の営みに思いを巡らせる。川のせせらぎと鳥の鳴く声に心も満たされ、滝畑を後にした。
学んだこと、見学したもの:
年月日:2024年11月20日(水) 晴れ
講座名:奈良公園の巨樹観察 ②
講師:甲斐野幸一先生
場所:春日山原始林北部歩道・若草山
春日山は春日大社の神域として守られ、照葉樹林が保存されてきた原始林である。
春日大社本殿前から出発してすぐに、規則正しく植栽され明るく向こうが見通せる木立を観察した。後で原始林と比較するためである。次に平城京の1万人の生活を支えた貴重な水、春日山を水源とする神聖な水谷川の流れと水谷神社について説明を受けた。
遊歩道を進み。急な斜面の浅い土壌で生きている大木の根の様子や木肌に地衣類をつけて弱った大木、あちこちで立ち枯れの木や倒木が照葉樹林の中に混在している様子を観察した。一方シキミ、ナギ、ナンキンハゼなどの本来の植生ではない木々が、シカが食べない木であることから生育範囲を広げていた。シカは手厚く保護されているせいか、森を構成する木々の葉や若木、下草を食べるので、森が変化し、シカが食べない木々や植物が残されているそうだ。試験的にフェンスで囲み、中と外の下草や若木の様子を比較している所では、明らかにフェンスの中で生き生きと植物が生育していた。
また、カシノナガキクイムシが要因となりシイ、カシ類に被害が発生し、立ち枯れや倒木の原因となっている。歩道に近い場所では、事故防止のために薬剤注入済の大木に、印のリボンが巻きつけられ注入回数などが記録されていた。ガイドをお願いした巨樹の会においても調査や保全活動が行われているそうである。維持管理には大変な苦労を要することを知った。
若草山山頂での昼食の後、春日山の深い谷筋や三笠山を眺めた。所々にムクロジ、ケヤキなどの紅葉が見られ、眼下にドングリ、クスノキ、スダジイ、ツクバネガシなどの深い原始林を見ることができた。
大仏殿や奈良盆地の景色を楽しんだ後、足元に注意しながら長い石段を下り全員無事に下山した。
見上げるとススキとナンキンハゼの紅葉が斜面を美しく彩っていた。 E.H
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年月日 2024年 11月13日(水) 晴れ
講座名: 自然の宝庫箕面公園・昆虫館
講師: 箕面観光ボランティアガイド
場所: 箕面公園・箕面公園昆虫館
11月半ばとは思えないくらいのポカポカと気持ちのいい日差しの中、箕面駅を出発、箕面大滝を目指してのハイキング。まだ早いとはいえ、ちらほらと美しい紅葉も見ることができ、秋の楽しい一日を過ごすことができた。二班に分かれ、それぞれに自然に詳しいガイドさんと歴史に詳しいガイドさんの説明で、西江寺(聖天宮)や龍安寺の歴史、また道中さまざまな植物についてや、途中にある大岩、箕面の大滝、ダムの話などたくさんの知識を得ることができた。
昼食は大滝から少し登った屋根のある休憩所で、野鳥を観察しながらほっこりとした気分になれた。
帰りは箕面公園にある昆虫館に立ち寄り、標本だけでなく飛ぶ蝶の姿を観察した。 (K/T)
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年月日 2024年 11月6日(水) 晴
講座名:九度山紙漉き体験
講師: 九度山まちなか語り部の会および紙遊苑
場所: 九度山町・紙遊苑
南海高野線「九度山町」駅に集合し、午前中は語り部の会山根さんご夫妻に九度山町のまちなかを案内いただいた。午後からは慈尊院の奥にある紙遊苑で古来から伝わる高野紙の紙漉き体験をした。
九度山駅を出発しすぐに、橋の上から眺める丹生川の川岸にプールにあるようなスタート台が見えた。「昔はあそこで水泳の練習をしたんですよ、その名残です」との説明を聞き、のどかなむかしが偲ばれた。続いてアップダウンのある街中を歩き「真田の抜け穴」や「真田庵」など九度山の人たちが愛する真田幸村ゆかりのスポットを見学した。その後弘法大師ゆかりの慈尊院や丹生官省符神社を見学、神殿前から高野三山を拝した。
午後からは紙遊苑での昼食後、弘法大師が伝えたとも言われている歴史ある高野紙の作り方を教わり、実際に紙漉き体験をした。高野紙は「コウゾ」の白皮を材料とし「トロロアオイ」の粘液を加えて漉き取る。その工程は①3回ほど漉き取り②水気を落とす③板に張り付け空気を抜く④乾燥させる。均質に漉くいとるには慣れとコツが必要なので講座生は何度も紙漉きをやり直し、力を入れてタオルで水気をとり、板に張り付け、空気を抜いた。その後漉いた紙は十分に乾燥され1週間後手元に届いた。(H.I)
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年月日 : 2024年11月13日(水) 快晴
講座名 : 奈良公園の巨樹観察①
講 師 : 甲斐野 幸一先生(奈良巨樹の会 グリーンあすなら代表)・スタッフ2名
場 所 : 奈良公園
観光地・奈良公園は様々な国の観光客で賑わっていました。 この日は温度も上昇し、上着を脱いでTシャツだけになって「これで11月中旬?」 この気候は木々の紅葉にも随分影響しているようです。 見頃のシーズンだったはずですが、🍁🍂、この日でもまだ半分も色づいていないとのこと。
《自然災害や地球温暖化 気候変動などが木々に与える影響》そして、《命を守るために進化していく木々》など実際その様子を目の前にして学習することになりました。 講師からは、ひとりひとりに画用紙が配られ、それぞれの葉っぱ図鑑を作りこの講座の想い出にすることがお題に。 説明を受けながら葉っぱやドングリを拾っては、セロテープで貼り付けてメモをしていきます。
飛火野では、明治天皇玉座跡の巨樹クスノキや落雷を受けて木の皮だけになっても力強く生き続けているクスノキを観察。
ゲームを交えながら講師のユーモアあるお話に笑いあり、また、樹木の生き方に驚いたり感心したり。 自然観察を通して巨樹の保全についても学んだ授業となりました。( A . N )
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年月日 : 2023年11月6日(水) 晴
講座名 : ブナ林の保全
講 師 : 土井 雄一 先生(和泉葛城山ブナ愛樹クラブ代表)
場 所 : 和泉葛城山
金剛生駒紀泉国定公園は、奈良県・大阪府の府県境の生駒山地・金剛山地一帯と、大阪府・和歌山県の府県境の和泉山脈一帯からなる国定公園。
日本のブナ林は、南に行くほど標高の高い場所に分布されるが、和泉葛城山は標高857㍍。西日本では、1000㍍を越える標高の地域に存在ブナ林だが、和泉葛城山のブナの生育する環境としては標高が低い場所にあり、学術的に価値が高く、大正12年に天然記念物の指定を受けている。 まだ、紅葉は進んでいなかったが、マイナスイオンたっぷりの清々しい秋の風を感じ、ブナとイヌブナの違いなどを葉っぱの葉脈などで勉強しながら観察道を散策した。
午後からはヒノキ伐採(間伐)の授業、お持ち帰り用にヒノキをそれぞれカットするなど滅多に味わうことのできない体験に講座生の皆さんも笑顔が絶えず、チャーターした貸切バスで和泉葛城山を後にした。 長いバスの旅でしたがお疲れ様でした。( A . N )
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③ こんな体験、中々できませんネ~ ④ 皆さん、良い笑顔~
⑤ ヒノキ 丸太切りに挑戦! ⑥ 和泉葛城山頂上からの眺め 空が近い!
⑦ ブナ愛樹クラブ 土井雄一先生より戴いた集合写真
月 日 : 11月20日(水) 快晴
探鳥地 : 鶴見緑地
参加者数 : 23名
観察種数 : 31種
当日の天候は快晴、これ以上ないバードウォッチング日和でした。 集合場所でもジョウビタキやイソヒヨドリが見られ 幸先の良いスタートとなりました。 山のエリアに向かうと モチノキで給餌するメジロ、風車の丘でハクセキレイなど観察できました。 冬鳥はジョウビタキが大サービスでアチコチに出てくれました。上空ではトビやオオタカが滑空し、小春日和を満喫しました。大池では人懐っこいカモ達やユリカモメが出迎えてくれました。 アトリやルリビタキなども期待したのですがそれは又次回にと言うことです。 それでも、31種もの野鳥と出会え まずまずの成果でした。
今回のハイライトはオオバンです。オオバンはカモ類ではなくクイナ類です。通常オオバンは水面にいて足を観察することなどめったに無いのですが 今回は、陸上でしかも至近距離でじっくり見ることが出来ました。オオバンの足は身体のわりにデカイ、爬虫類みたいな鱗があることにびっくりしました。 カモ類は、足の指と指の間にミズカキがあり、指同士がミズカキでつながっています。オオバンは指の一本一本にミズカキがついています。このような足を弁足(べんそく)と言います。この弁足が閉じたり開いたりして 水中を泳いだり泥の上を歩いたりします。弁足の弁は「花弁」の「弁」と同じような意味です。花びらのような薄い切れ端を意味します。足を後ろに蹴るときは弁が開いて水をとらえ前に出すときは抵抗を減らすために 弁はたたまれています。(カイツブリ類も弁足だそうですが足をじっくり見たことはありません。) (M.S 写真K.T)
日 時 : 2024年10月22日(火)
場 所 : 堺自然ふれあいの森
参加人数 : 9名
入り口では9月に咲いていた季節外れの桜がまた出迎えてくれていた。 寒くなると花の命は延びるのだろうか? 森の館前の広場は草が刈られていたので大きなトキワススキを見て下の草地に行く。 キンエノコロに比べアキノエノコログサは数が減ったようだ。カタバミ、キツネノマゴ、イタドリなどの他に今日はミゾソバを見付ける。白い蕾の先に薄紅が指し美しい。
ゴンズイの樹ははまだ赤い果皮が眼を引く。先月群生していたナンバンギセルを見に行くとまだ何本か花を付けており、薄の中を覗くと沢山の枯れた花柱が見えた。近くにシロソウメンダケが生えている。田んぼは稲が刈り取られて水気はなく、コナギやイボクサは消えて代わりに花を半分にしたような形のミゾカクシが咲いていた。ヨウシュヤマゴボウの白い花は終わり皆濃い紫色の実になっていた。
丘を登っていくとチカラシバがキンエノコロと群生。良く見かけるヒヨドリバナは葉に黄色の模様の入ったものがあったがウイルスによるものらしい。黄色の花を葉のように見える総苞片が取り囲んでいるのはアメリカセンダングサ。今日も見はらし広場には上がらず里道を館前に戻り昼食にする。
昼食後は豊田川沿いの道を歩く。アキノタムラソウ、今頃まで咲いている黄色のイヌガラシ、小さな花のハキダメギク、コセンダングサ、ヨシノアザミ、イヌタデ、まだまだ綺麗なボントクタデ、アメリカイヌホオズキ、アキノノゲシ等を見る。特徴のある葉脈や鋸歯が印象的な葉のアオミズが花を付けていた。また花は夕暮れから咲き始めるのでなかなか見られないがカラスウリがまだ青い筋の入った若い実と熟れた赤い実を付けていた。 ノダケはA地区にもあったがC地区の方に多く見られた。タチカモメヅルの花は終わり細長い実は色づいてきている。こちらに咲くミゾソバは真っ白でこれもまた美しい。今年は特に綺麗に思えた赤いミズヒキはほんの少ししか残っていなかった。奥の谷道の入り口にあるハナミョウガは緑の実を疎らに付けていた。ヌルデの実はあまり白い粉を吹いているようには見えないが舐めると酸味のある塩味がした。
思ったより花を見られて満足の一日となった。 (文・写真 Y.M)
年月日 : 2024年10月23日 (水) 曇 少し雨
講座名 : キノコ入門
講 師 : 認定NPO法人 大阪自然史センター 関西菌類談話会 丸山 健一郎先生
場 所 : 烏帽子形(えぼうしがた)公園・ノバティホール南館
キノコ鍋の美味しい季節になりました。 午前中は、キノコの採取・観察会で烏帽子形公園散策。採取したキノコは、アルミホイルや紙袋に一種類づつ保存し、形が壊れないようにすること。 キノコは一番下部、根っこの部分・つぼまでしっかり採取する。 また、針葉樹から出ていたのか?広葉樹だったのか?土から生えていたのか?また、生えていた木材は、白色腐朽菌により朽ちていたのか? 褐色腐朽菌によりセルロース・ヘミセルロースを分解した木材なのか? 記録方法など専門的なことも教えていただきながら公園の山道をゆっくり進んでいきます。
少し移動する度に、たくさんの種類のキノコを次々と見つけては、講師に「コレは何ですか?」 キノコの調べ方を教えていただきながら即座に種名を答えていただく。 そして、怖々・・・ 「毒キノコですか・・・?🍄 😱」
午後からは講座会場で、キノコ入門としては専門的な菌類の分類や菌糸の広がり方など学習し、採取したキノコを顕微鏡で覗きながら観察会。
木材を食べて育つ木材腐朽菌は栽培可能。 私達が普段から口にする椎茸やえのき茸や、サルノコシカケなどがこの仲間。 コレに反して人工栽培できない種類は菌根菌(きんこんきん)。 植物の根に宿り菌糸と根の間で栄養分のやりとりが行われる。身近?なものではマツタケ。 季節限定な松茸は、アカマツの根に宿る菌根菌に分類され、今現在、松茸の栽培はできない・・・。
そうだったのか⁉ だから、あんなに高いのかー!と納得。 採取したキノコには毒キノコもあり、きちんと廃棄処分しました。 ( A . N )