13期生12月18日講座報告 

月 日:2019年12月18日(水)晴れ

講座名:化石入門

講 師: 濱塚 博先生(きしわだ自然資料館アドバイザー)

渡邉 克典先生(鳥取県立博物館専門員)

場 所:きしわだ自然資料館(岸和田市)

 午前中は資料館3階の剥製展示から見学。迫力満点のライオンにアムール虎とベンガル虎、俊敏に動く豹とチータ。日本の体長1m位のツキノワ熊、キジ・クジャク・カモ等の鳥、小さいがゾウ・カバ・キリン・シマウマそして多数の魚の標本や、世界三大珍獣のオカピ(森の貴婦人)がある。三大珍獣はコビトカバとジャイアントパンダです。また、石のコーナーがあり、大阪府の石はドーソン石・和泉青石が展示されていた。2階展示物では、マチカネワニの全身の骨格標本と、その横にキシワダワニ(70万年前)の頭部骨格標本とワニの年齢が分かる頭部(目の周辺)の鱗骨が展示されていた。ナウマンゾウの化石(レプリカ)も有り、牙の形状はマンモスはカールしているが、ナウマンゾウは前に伸びている。また、像の種類はアフリカ象・アジア象・マルミミ像の3種類である。そして、恐竜の名前の○○サウルスはトカゲの意味である。

 午後からは化石の型作りをする。アンモナイト2種・2枚貝のイノセラムス、プテロトリゴニアのシリコン鋳型から1つを選び石膏を入れ、石膏が固まるのをワクワクしながら待ち、化石のレプリカを作る。最後に貝の化石(岐阜県瑞浪市発掘)が詰まった石灰岩をコンクリート釘で真上から叩いて親指大の貝の化石を取り出す。私は上手く1つ取り出せた。皆さんと楽しい体験ができた。(1班作成)

レプリカ資料の重要性を聞き、只今、アンモナイト、二枚貝のレプリカ作成中。上手く固まるだろうか?とちょっと気になるよ。

キシワダワニやマチカネワニの説明を聞きながら、想像の翼を広げ、60万年前の生息風景を思い浮かべる。

「この辺かな」「よーし、打ち込んでみよう」チーム一丸となって貝の化石の取り出しが始まる。さて、上手く取り出せただろうか?

14期12月25日講座報告

月 日:2019年12月25日(水)晴れ

講座名:植物が動く方法

講 師:長谷川 匡弘先生(大阪市立自然史博物館学芸員)

場 所:大阪市立自然史博物館・長居植物園

まず種子とは受精後、胚が形成される散布体であると教わる。動けない植物が子孫を残すためには、何かに頼って散布する方法がある。

  1. 風で運ばれる 綿毛でふわふわ散布するタンポポ プロペラのように回転しながら飛ぶアオギリ
  2. 水で運ばれる 海水に浮いて遠くへ散布されるゴバンノアシ 春の七草コオニタビラコ(ホトケノザ)は水の流れにのって散布
  3. 動物に運ばれる ライオンの口に絡み付き散布するライオンゴロシ 哺乳類や鳥類が果物などを食べ排出して散布
  4. 自力で運ぶ 成熟した果実が割れて中の種子を跳ね飛ばすホウセンカ

以上の「植物が動く方法」の講義を受け、まだまだ知らないことは沢山あると実感し自然に対する興味が湧きました。

午後からは、博物館の展示室を見学の後4班に分かれて植物園での果実探し。①何の散布方法か。②どの部分が散布の役に立っているか。③植物の名前は何か。などを考えながら落ちている果実を探し散策。部屋に戻り植物の名前などを調べ発表の準備を時間ぎりぎりまで熱心に取り組む。発表が始まると講師から「これは珍しいですね」と言っていただくと笑顔が広がり、不明だった名前も判明しメモを取る手も進みます。とても難しい講座かと心配していましたが、植物が子孫を残していこうとするたくましい生命力、戦略を学び生物の多様性を知る面白く楽しい一日となりました。(S.N)

①アルソミトラ→ブーメランのように空中遠くまで飛ぶ②ゴバンノアシ→海水に浮いて散布③ツキイゲ→浜を転がり散布

博物館第3展示室

果実探しで収集 鳥は黒・赤がよく見えるそうです

山歩き部会12月活動報告

月 日 : 12月18日(水)

行き先 : 高野山・町石道 (前半)

コース : 九度山駅9:05 ~ 慈尊院9:25 ~ 展望台10:15 ~ 二つ鳥居12:10昼食

12:40 ~ 笠木峠13:50 ~ 矢立14:50 15:15 紀伊細川駅 15:55

参 加 : 10名

微妙な天気予報に戸惑いながら、10名が集まり、「行ってみますか」となった。本来は、中止のメールが廻っていたのである。慈尊院を過ぎるあたりから、雨粒が落ちてきた。以降、弱いながらも降りやむことはなかった。展望台を過ぎて、柿の果樹園を登りきると、後は多少のアップダウンを繰り返して、歩きやすい道が続いていく。二つ鳥居の展望所の屋根の下でお昼休憩ができて、ほっと一息! 約109mごとに建てられている町石を辿って、しっとりと濡れ積もっている落ち葉を踏みしめながら、矢立まで15㎞余りをあるいた。 来年の後半で大門までつないでいくのが楽しみである。(Y.Y)

展望台

二ッ鳥居 集合写真

二つ鳥居

吟行部会12月活動報告

第95回吟行部会活動報告

日時:令和元年12月21日(土)

行先:大和西大寺:神功皇后陵、秋篠寺

参加者:14名

活動内容:

暖かい小春日和の中、平城駅をスタートし神功皇后陵へ。御拝所や濠などが整備されており、全員気持ちよく参拝する。そこからは、トラクターなどで秋起こし中の農道を進み、競輪場の中を横断すると目の前が秋篠寺。山門前で記念撮影。苔の庭と重要文化財の伎芸天を拝観する。頭部は天平時代作の乾漆、身体は鎌倉時代作で寄木の木彫の珍しい仏像、首を傾げたその魅力に一同は虜になりました。バスで大和西大寺駅前の、江戸川奈良ファミリー店で昼食と句会。今年最後の締めくくりで、難波に戻り有志で忘年会。アツアツのたこ焼きと各々が「今年一年の俳句を振り返って」を話して盛り上がりました。なお、残念ですが今回で藤浪さん、西川さんが引退されます。また時々はお元気なお顔をお見せ下さい。

各人の代表選句:

故郷のずしりと重き柿をむく 眠童

葉を持つも力が尽きし枯木かな 智勲

枯葉舞うシャッターチャンス待ちにけり 尚文

セーターを変えても曲がる吹矢かな 粋泉

風強し冬が匂うと妻の言う   松薗

冬至の日散るさくら葉の一秒ぞ ゆう一

冬木立天に突き刺すあばら骨 たけみつ

長き影引き連れ渡る冬の橋 洋々志

短日やトトロ流るる商店街 まさこ

句座統ぶる赤セーターの熟女かな ゆき雄

短日や布団の中は夢心地  あきこ

見送りのテールランプに暮早し みえこ

散歩犬急かされ歩く日短かな 流以

短日や公園の声早く止み  河笑流

当日句

特選 首少し傾ぐ天女や冬の縁(えにし) まさこ

入選 冬麗の天女に魂を吸われけり  ゆき雄

写真、文責 松下洋介

13期生12月11日講座報告

月 日:2019年12月11日(水)晴れ

講座名:マクロ写真入門

講 師:阿倉 薫先生(岩湧バグバグギャラリー)

場 所:ラブリーホール(河内長野市)

先生は、岩湧山に年間通って1000種類の昆虫のマクロの写真を撮り続け、今では見たことがない虫とは出会わないそうです。山の虫を知り尽くした写真の報告とマクロの写真の世界の体験を見せて頂いた。「綺麗なものを見るだけが自然観察でない。」と話され頷きました。人間が嫌がる虫も先生のカメラにかかれば、綺麗な芸術写真に変わり、目を見張るものばかり。動画の映像では、ヒメバチの木に産卵管を指すところや、アオバズク(フクロウの一種)の飛び立つところ、ムササビの日没の活動、クマバチの巣箱作り、オオスズメバチが、シダクロスズメバチを土の中から捕まえる映像などなかなか見られない動画の紹介。カンタン、キリギリス、バッタの鳴いている映像、トンボ・チョウ・ナナフシの交尾シーンや産卵など。交尾中は動きがゆっくりで、ほかのものが気にならないので、撮りやすい。ジョロウグモが、葉にひっかかり、巣を切りながら、修正していくなど珍しい、なかなか見られない動画ばかり。

午後は、お札や微小貝のマクロの写真実習。1万円札や5千円札の数字の下にはNIPPONGINKOの文字が、肖像画の顔や眼には、模様がぎっしり。偽札なんて考えられないくらい緻密模様のお札を再発見。微小貝は、肉眼では、砂粒にしかみえないけれどマクロの世界では、貝の模様もはっきり、綺麗に光った貝を見ることが出来た。カメラのレンズも高価なものだけでなく、手軽な携帯電話やタブレットに百均のレンズをつければ、充分マクロの写真が撮れ、マクロの世界の楽しさを満喫することが出来た。(1班作成

千円札の野口英世の頭付近の背景の模様を見ます。“見えた見えた!NIPPONGINKO”

先生がオリンパスギャラリーに出展された“ヒグラシ”の写真。単眼2つ、複眼3つがよく見える。

岩湧の森のクマバチ。巣作りに懸命でカメラを近づけても動かない。

昆虫部会12月活動報告

日  時 :12月10日(火) 10:00~

場  所 :恩智川治水緑地(東大阪)

参加人数 :15名

活動内容 :12月、例年は寒くてあまり昆虫をみかけないのですが、この日は動くと汗ばむ陽気で、昆虫も暖かさに誘われて、思いの外15種も採集することが出来ました。採集後は、東大阪市民美術センターで「岩宮武二の写真展」が行われており、全員で昭和初期からの写真を懐かしい思いで見学しました。その後は井上さんのお店で、今年を締めくくるべく忘年会を参加者全員で楽しく行いました。(K.T)

ツマグロアオカスミカメ‥カメムシの仲間

ツチイナゴ

ヤマトシジミ

モンシロチョウ

ウォーキング部会12月活動報告

50回例会12月度の活動報告

行先:大和郡山:めた神社、金魚資料館、郡山城址など

実施日:令和元年12月12日(木)

参加者:39名

薄曇りの肌寒い中を39名が参加。最初は古事記で有名な稗田阿礼の出生地でもある環濠集落稗田村の売太神社へ。神社の一室に上がり、女性禰宜から売太神社のルーツや稗田阿礼の話を伺う。続いて金魚の養殖田の間の農道を進み、金魚資料館へ。ここで金魚の鑑賞とお昼の休憩を。1匹1万円以上の珍しい金魚があちこちの養殖プールでゆったりと泳ぐ。そこを辞して郡山城址に向かう。途中、柳沢家の菩提寺と山梔子で有名な永慶寺で小休止。その後に郡山城址に入り、天守台跡に登り、遠く若草山、薬師寺の五重塔などを眺める。最後は街中に入り、老舗の菓子屋、菊屋の名物のお餅を買ったり、金魚掬いが出来る、こちく屋では金魚のグッズを眺めたり、盛りだくさんのコースでした。最後は有志による忘年会を難波で行い今年の締めを行いました。 写真、文責 松下洋介

2019年12月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : osnc

写真部会12月活動報告

月日:12月11日(水)

場所:堺市・方違神社、反正天皇陵、市役所展望階

参加人員:6名

薄曇りの中、ゆっくりと堺東周辺を散策しました。先ずは、堺市役所最上階の展望室から、間近に見える古墳群や、遠くは金剛葛城の山々を確認し、その後堺東駅の東側にある、閑静な住宅地に囲まれた反正天皇陵の周回しました。

途中の方違神社では七五三お祝い家族がちらほらと、様々な撮影スポットにも出くわしました。最後は三国ヶ丘高校前の、「二葉」で昼食兼忘年会で盛り上がりました。        写真、文責 松下洋介

14期生12月11日講座報告

月 日:2019年12月11日(水)晴れのち曇り

講座名:ネイチャークラフト

講  師:三枝 茉莉 先生 (堺自然ふれあいの森)

場  所:堺自然ふれあいの森

 今日は草木染めに挑戦です。ハンカチに煮染めという方法で染めますが、「同じ木から同じようにしても同じ色になることはない、自然から出てくる何とも言えない色を味わってほしい」と先生からの説明に全員初めての経験なので皆さんワクワクです。初めに園内を散策して材料を取りに見晴広場へ。ふれあいの森は晩秋から冬の装いに代わる真っ最中。ヒサカキの実をツグミやヒヨドリが啄みイタチやテンのフン、カワラタケやヒイロタケ等のきのこもたくさんあり、見晴広場からはノスリの姿も見られ、まさに自然の宝庫です。さて、今日の草木染の材料は昨年の台風で倒れながらも芽を出しているヤマモモです。約500グラムの枝と葉をいただき、小さく切りネットに入れて鍋で煮ます。ハンカチは、ビー玉、割りばし、輪ゴムを使ってしぼりをつけます。縛ったところや挟んだところは白く残ります。皆さん思い思いにしぼりをつけ鍋の中に。自分の思ったような模様が出るか楽しみです。次は色素と染色濃度を上げるためミョウバン(アルミ)又は木酢酸鉄(鉄分)を溶かした液に浸す媒染という作業です。先生によるとアルミ媒染はそのままの色が出やすく、鉄媒染はやや黒っぽくなるとのことで、どちらにするか煮出した鍋の色を見ながら悩みました。媒染が終わると再度鍋に入れて煮ます。色合いを見て一回だけで終わる人、もう一回挑戦する人など皆さん一生懸命です。出来上がった作品を見て満足げな人や少し残念そうな人も自然の色を楽しむことができました。(T.K)

白いハンカチに輪ゴムなどでしぼりをつけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木の枝や葉を煮出した液で30分混ぜながら煮ると染まってきます。

アルミと鉄で色はこんなに違います。みんなきれいに染まりました!

13期生12月4日講座報告

月 日:2019年12月4日(水)晴れ

講座名:野鳥観察④

講 師:仲 淳一先生・野上豊彦先生・辻マリ子先生(泉北野鳥の会)

場 所:平城宮跡(奈良市)

朝、近鉄大和西大寺駅集合です。シニアカレッジ先輩の野鳥部会の方々と遭遇しました。泉北野鳥の会、3名の先生の御指導頂きながら平城宮跡に向かいました。途中、秋篠川でマガモ、コガモを見つけ、観察します。少し寒かったですが、穏やかなお天気の中、平城京跡地ではイソヒヨドリ、モズ、メジロを観察し、キジ、ウグイスの鳴き声を聞き、上空ではホバリングしているチョウゲンボウを目撃。途中、大極殿院南門の復原工事を見学しました。

昼食後、中々難問な[野鳥クイズ]に全員で挑戦です。10問中7問正解の方が2名で最優秀でした。水上池ではたくさんの水鳥(カワウ、カルガモ、オオバン、ハシビロガモ、ヒドリガモなど)に出会えました。向こう岸ではキセキレイ、ハクセキレイが元気に飛び回っています。人懐こいコハクチョウの綺麗な姿も近くで見ることが出来ました。約38種類の野鳥との出会いも有り、有意義な1日を過ごすことが出来ました。(1班作成)

電線に止まっているモズ。オスかな?

たくさんの水鳥を観察出来たが種類の見分けが難しい。

水上池のオオバン。オスとメスが交代で抱卵します。

14期生12月4日講座報告

月 日:2019年12月4日(水)晴れ

講座名:紅葉と冬芽の観察

講 師:大阪自然環境保全協会(理事)栗谷 至 先生

場 所:和泉シテイプラザ、宮ノ上公園

栗谷先生の本年2回目の木本系講座です。午前の座学は、まず先生の観察フィールド千里地区のここ数年の紅葉と樹木の変化をみました。そして、本題の紅葉のお話へと…。樹木の特に落葉樹では、春から、開葉→展葉→紅葉、黄葉→落葉→冬芽の1年サイクルで冬に葉を落とす前に葉の栄養分を回収する大仕事があり、その副産物で色素が作られて美しい紅葉等の景色が造られるという。美しい紅葉になる為には ①日光 ②低温 ③温度差 の3要素が必要。

では、紅葉する目的は何か? ・落葉する直前の養分の回収中の葉の組織を守るという説 ・害虫に対する戦略説などがあるが…。

結局は・・解らない? とのユーモアを交えて、チョット難しい内容もかみ砕いて教えてもらいました。午後は宮ノ上公園へ寒い中、移動して アカメガシワ、アメリカフウ(モミジバフウ)、サクラや桃山学院大学のメタセコイヤ並木を見、サクラの木肌の横筋はそこから葉が出て来る事やアキニレ、クヌギ、アラカシのそれぞれの葉っぱの違い、セイヨウトネリコの種はヘリコプター状に飛ぶ様、木枝はあの映画ハリーポッターの杖に使われた事、イロハモミジ(カエルノテ、タカオモミジ)の紅葉と緑葉の違いなどのお話を教えて頂きました。講座終了後にカワラヒワがモミジバフウの実をついばんでくれるおまけもつきました。(S.H)

きれいに紅葉した イロハモミジ

メタセコイア並木も褐葉しています

あれーっ 葉と実を 髪飾りにした人も。

里山保全部会12月活動報告

1、月 日 : 12 月 6 日 (金)

2、場 所 : 富田林市彼方(奥の谷)

3、参加者数 : 14 名

4、活動内容:

今年最後の活動で今期一番寒い天気予報の中、早速あったまれるよう木切れに火を起こす。

畑は取り残したジャガイモの収穫とダイコンの間引き菜とそれぞれ皆さんで分け合う。エンドウが10cm程度の苗に育ち、蔓を誘引するための支柱をたて藁を添える(昨年より出来がいい)。その他防寒にタマネギ畝に藁を敷き詰め、新しい畝づくりなどの作業を行う。

山組は竹の間伐とともになぎ倒され枯れた竹の処分といつも通りの作業、竹藪の上のほうまで片付いて、だいぶん隙間が出てきてもう少しできれいな竹林に生まれ変わる。竹を運ぶのも大変だが今回畑の作業が早く進み、皆さんが手伝ってくれ早く終えることが出来た。

少し寒いが動きやすい気候で今季一番長い時間活動した。(H.N)

作業前の畑

作業後の畑

竹の間伐

野鳥部会12月活動報告

月 日 : 2019年12月4日(水) 天候 晴れ

観察地 : 平城京と水上池周辺(奈良市)

参加者 : 26名

観察した野鳥 ; 31種

内 容 :

今朝はかなり寒かったが、集合時間の10時になると日が差しているせいか、思ったより暖かい。2年前同様に今度は13期生の講座(野鳥観察)と重なっての部会開催だ。お互い挨拶もそこそこに部会組が先に西大寺駅前を出発。平城京に入ってもなかなかヒヨドリ以外の鳥が現れない。公園内の池は枯れたススキやセイタカアワダチソウが背丈より高く、湖面が見えにくいが、ダイサギ、コガモ、オオバンを一部隙間からどうにか確認。平城京内をしばらくあちこちと観察するがモズ、ハクセキレイ以外に何も出てこない。昼近くなってようやく青空にチョウゲンボウの飛翔が、暫く我々の頭上を旋回するが、やがて空高く消えて行った。それでも結構近くで見えたせいか午前中の不発を充分満足させるものだった。

午後からの水上池に期待して遺構展示館近くで昼食。平城京から水上池への道中、民家が続くが、今度は次々と小鳥が現れ午前の部を挽回するほどに楽しまさせてくれた。ジョウビタキ、シジュウカラ、モズが庭先にイソヒヨドリやムクドリは瓦屋根の上に、どれも長く止まっていてくれたので、ここではじっくり観察することができた。水上池では沢山のコガモを目の前で見て、ケリ、マガモ、ハシビロガモ、オオバン、カイツブリ、ハジロカイツブリを観察。ヒシアゲ古墳前の樹林では、マヒワ、カワラヒワ、ツグミが樹上に、池の回りを一周して、コナベ古墳にはカルガモや水上池の遠くはオシドリを見付ける。帰途はハジカミ池でホシハジロやホオジロを見て、大極殿前で鳥合わせし、解散。ドバトは見かけなくて、水上池のコブ白鳥はカウントせず観察数は31種となった。参加者の半分が大阪難波に流れ反省会を兼ねた忘年会となった。(M.K 写真K.T)

あーチョウゲンボーだ

モズ ♂

ジョウビタキ ♀

ツグミ

マガモ

オシドリ

いのちの営み探検部会11月活動報告

実施日    : 2019年11月18日(月)

観察場所    : 鴨谷台公園 (光明池駅東)

参加人数    : 16名 

今回のテーマは、【クモの巣(網)には不思議がいっぱい! -ジョロウグモを手掛かりにクモの体・生活史・網(糸)を知ろう-】 ◇一般的には「クモの巣」というが学術的には巣(nest)は住居を意味するので、獲物を捕獲する為なので網(web)といい、網の形を見ればクモの種類がある程度分かるそうだ。◇春から夏には色々なクモの網に出会うが、この時期にはジョロウグモの網が多くて大きなのがよく目立つ。霧吹きで巣に水を吹きかけると、くっきりと見え美しいレース模様が!◇クモは肉食系。ジョロウグモが蛾を上顎の牙で噛み毒液で麻痺をさせ、消化液を注入して溶かし流動食にし吸っているのに遭遇。続いて、クモの卵が糸で保護された卵のうをフェンスに見付け採取。中を見てみよう(後、自宅の庭で冬越し)。一匹のジョロウグモ(メス)をルーペで頭胸部の触肢・上顎の牙・8個の眼・脚の棘や爪、腹部の生殖器・糸疣(いといぼ)等をじっくりと観察。クモ数種を捕獲したが、種名が分からず(後で調べよう)。◇網には色々なパターンがある事。網の作り方の正確で工夫を凝らした巧妙な技。クモは網を作らなくても必ず、それぞれの役割を持った糸の種類をお尻から紡ぎだす事。雌雄の求愛から交接、産卵・子育ての過程。クモの食生活や行動などなど、意外だった事や面白くて不思議な事実を知る。◇「クモ大好き」という人は余りいないので心配だったが・・・・。部屋の中をピョンピョンと跳んでいて写真集も出ている人気者のハエトリグモ達、「カワイイ!」という人もいて、楽しい一日でした。

山歩き部会11月活動報告

実施日 : 11月27日(水)

行き先 : 滋賀県・金勝アルプス (白石峰 標高590m)

コース : 上桐生バス停9:40 ~ 落が滝10:18 ~ 天狗岩12:05~12:55

白石峰13:22 ~磨崖仏13:50 ~ 上桐生バス停15:00

参 加 : 18名

どんよりと曇った空模様だったのだが、無事に下山するまで降られることもなく、楽しい山行となった。思ったより明るい雑木林の中、シダ類の多い沢沿いの道を登っていく。風化した花崗岩の散在する登山道や、浅い流れの渡渉が続くので、すべらないよう注意して歩く。 落差20mの落が滝は、水量が少なくあまり迫力はない。沢を詰め、尾根へ出て、分岐を右へ辿って天狗岩に到着した。ここで昼食の後、巨岩・天狗岩の上に立つ。眺望抜群で、湖東の山々から琵琶湖まで見渡せるはずだったが、残念! この日は雲か霞か ~ 墨絵の世界だった。 いくつかの名前の付いた岩を見ながら、最高地点 白石峰を経て、くだりにかかる。 狛坂磨崖仏は、大きな岩に九体の仏像が彫られていて、国の史跡になっている。 この山域は自然休養林になっていて、森も美しく、沢歩き・岩登りも体験できる。また、さかさ観音やオランダ堰堤等々、見どころも多い。

金勝 天狗岩 (1)

岩を登る

金勝アルプス途中1

13期生11月27・28日講座報告

月 日:2019年11月27-28日(水)曇り時々雨

講座名:秋の一泊研修 (西はりま天文台 他)

講 師:施設担当者

場 所:兵庫耐震工学研究センター(兵庫県三木市)

理化学研究所 放射光科学研究センター(兵庫県佐用町) 

兵庫県立大学西はりま天文台(兵庫県佐用町)

兵庫県立人と自然の博物館(兵庫県三田市)

一泊研修、初日はバスで実大三次元振動破壊実験施設(愛称E‐Defense)を見学。ここはギネスブックにも登録されていて世界最大の地震動の実験が可能な巨大な施設で木造住宅・橋梁・ビル・タンク構造物がどのように,どこまで,なぜ壊れるかを実験している。また住宅メーカーの耐震実験も行っている。昼食後SPring₋8とSACLAを見学。円形のSPring₋8は大きな加速器が作り出す強いX線で,小さいものを観察できる巨大な施設。外国人チームや大学・企業などの研究者チームが各ブースで昼夜を問わず実験をしている。SACLAは直線加速器で一気に電子を加速してレーザーを作る。生きた細胞をナノレベルで観察して医療分野などへの貢献が期待される。さて肝心の星の観測は雨のため中止。天文台スタッフの方から星の話を聞き、一般の方が利用できる公開望遠鏡としては世界屈指の【2mなゆた望遠鏡】を見学。星を見るコツは(毎日、天文台に来ること)だそうです。

翌日の朝は条件が良ければ雲海が見られるはず。6時宿舎前に集合、皆で少し登リを15分程歩き雲海絶景ポイントに到着。皆で「どこ!どこ!」「雲、出て来ないなぁ~」と15分程待ったが雲海見られず残念!! 三田市にある「人と自然の博物館」“ひとはく”に向かう。こんな立派な博物館があるんだ!と、ちょっとびっくり。建物は4階建て1.2.3階は「地球の歴史」「人間と動物の歴史と現在のかわり」等を展示、解説、紹介している。4階は「ひとはくサロン」セミナー、実習、実験室がある。私達はこの実験室でブロッコリーからDNA抽出実験をした。乳鉢にブロッコリーと洗剤を入れよくすりつぶし、食塩水で薄め熱湯で湯煎後濾過。瀘液を氷水で良く冷やしエタノールを入れゆっくり容器を揺らすと白いモロモロとした塊がいくつか出来る。これがブロッコリーのDNAの塊。この塊からブロッコリーのDNAを電子顕微鏡で観ることが出来、こんなに簡単にDNAが抽出出来るのかと不思議でした。とても楽しい実験で、知らなかったことを沢山教わった有意義な2日間でした。(3班作成)

ヘルメットをかぶり、破壊実験施設に向かいます。

“世界の仲間たち”と記念撮影。

星は見えないけれど、望遠鏡を覗く練習をしています。

天文台頂上から朝の景色。

熱心に実験に取り組んでいます。

兵庫県の自然林、里山に住む動物たち。