13期生12月11日講座報告

月 日:2019年12月11日(水)晴れ

講座名:マクロ写真入門

講 師:阿倉 薫先生(岩湧バグバグギャラリー)

場 所:ラブリーホール(河内長野市)

先生は、岩湧山に年間通って1000種類の昆虫のマクロの写真を撮り続け、今では見たことがない虫とは出会わないそうです。山の虫を知り尽くした写真の報告とマクロの写真の世界の体験を見せて頂いた。「綺麗なものを見るだけが自然観察でない。」と話され頷きました。人間が嫌がる虫も先生のカメラにかかれば、綺麗な芸術写真に変わり、目を見張るものばかり。動画の映像では、ヒメバチの木に産卵管を指すところや、アオバズク(フクロウの一種)の飛び立つところ、ムササビの日没の活動、クマバチの巣箱作り、オオスズメバチが、シダクロスズメバチを土の中から捕まえる映像などなかなか見られない動画の紹介。カンタン、キリギリス、バッタの鳴いている映像、トンボ・チョウ・ナナフシの交尾シーンや産卵など。交尾中は動きがゆっくりで、ほかのものが気にならないので、撮りやすい。ジョロウグモが、葉にひっかかり、巣を切りながら、修正していくなど珍しい、なかなか見られない動画ばかり。

午後は、お札や微小貝のマクロの写真実習。1万円札や5千円札の数字の下にはNIPPONGINKOの文字が、肖像画の顔や眼には、模様がぎっしり。偽札なんて考えられないくらい緻密模様のお札を再発見。微小貝は、肉眼では、砂粒にしかみえないけれどマクロの世界では、貝の模様もはっきり、綺麗に光った貝を見ることが出来た。カメラのレンズも高価なものだけでなく、手軽な携帯電話やタブレットに百均のレンズをつければ、充分マクロの写真が撮れ、マクロの世界の楽しさを満喫することが出来た。(1班作成

千円札の野口英世の頭付近の背景の模様を見ます。“見えた見えた!NIPPONGINKO”

先生がオリンパスギャラリーに出展された“ヒグラシ”の写真。単眼2つ、複眼3つがよく見える。

岩湧の森のクマバチ。巣作りに懸命でカメラを近づけても動かない。