月 日 : 4月5日(水)曇り
行 先 : くろんど園地(交野市)
参加者 : 30名
窓から見る京阪沿線の桜はもう終局を迎えていた。今年の桜の開花は早かったが、くろんど園地内の山桜は咲いていてくれているだろうか・・・、私市駅に集まったのは新部会員7名が加わった総勢30名、コロナ禍からようやく解放されて部会としても久し振りの遠出だ。観察は早速に駅前から始まった。春の草花であるヒメオドリコソウ、タンポポ、キュウリグサ、スズメノエンドウ、ホトケノザ・・・等々の花は真っ盛りだ。空き地や道路ではヒメスミレが咲いている。 長蛇となって住宅路を進むが、車の通行もあり、ゆっくりは観察できない。その沿道にはシャガ、ヤエムグラ、ムラサキケマン、ハコベ、クサイチゴ等が群生して咲く。住宅地を抜けると林の道になりヤマブキの黄花、コバノミツバツツジの紫花が飛び込んできた。そして回りの木々の芽ぶきが始まっており景色は急に緑鮮やかになる。 マルバアオダモは満開で、コバノガマズミ、カマツカ、サルトリイバラは咲き始めだ。 月輪の滝を過ぎると道は急勾配の山道となる。その沿道をニオイタチツボスミレ、ナガバタチツボスミレ、シハイスミレが次々と咲いており、登りのしんどさを慰めてくれる。
すいれん池で昼食後は広い上りの自然歩道だ。シダレザクラやソメイヨシノ等の桜は既に散って、ヤマザクラやカスミザクラも満開を過ぎていた。道路にはアオイスミレ、スミレ、ニョイスミレ、タチツボスミレ、フモトスミレ、ヒメハギ、ムラサキサキゴケ、カキドオシ等の小さな可憐な花々が咲き我々を楽しましてくれる。ヤブツバキやナガバモミジイチゴの花はあちらこちらに、イロハモミジやハンノキ、コナラ属等の樹木は新芽を吹き、蕾を開き始めていた。
目的地、「八ツ橋」に1時半頃ようやく到着。当たりは一面にミズバショウの花が咲き見事だ。カタクリの花もその近くに咲き誇り、充分な管理が窺える。ショウジョウバカマやアオイスミレの花もその中に咲き混じり、暫く時間を忘れ観賞。そして充分に満足して「八つ橋」を後にした。 今回はスミレの野生種10種と外来種2種(アメリカスミレサイシン、クワガタスミレ)を確認し、差し詰めスミレ観察会ともなった。(M.K)