マップ作り部会6月活動報告

 月日 626

場所 松尾寺近辺の里山

参加人数 11

活動内容

 梅雨空の中、松尾寺に着くとハンゲショウが私達を歓迎してくれた。3ヶ月ぶりの観察なので、花や実を観察出来る植物はずいぶん変わっていた。

 A地区(お寺から民家のある所まで)ではウワミズサクラの実が見られた。房状に咲く花はよく知られているが、実を見るのは初めての人が多かった。熟した実は塩漬けや果実酒として食べられるそうだ。日があまり当たらないせいか、ここに咲くキュウリグサもハコベもトキワハゼも花が小さい。21種の花や実のなる植物が観察出来た。

 畑沿いのB地区では、草が刈られた後で様子が一変していた。一見よく似ているが異なる、ジャノヒゲとヒメヤブランが近くに咲き、美しい紫のウツボグサ、ピンクの可愛い送りますミゾカクシなどが見られた。また湿った所にしか咲かないヌマトラノオが咲き始めていた。イネ科の植物も多く咲き始め、49種の植物を観察した。

 丘に登って行く地区では、木本が多く、今食べられるウスノキやヒメコウゾの実、秋に期待できるナツハゼやアケビの実、食べられないイヌビワやサルトリイバラの実も見られた。マンネンダケも参加者の目を惹きつけた。観察後に花合わせをする場所にはピンクのネジバナと薄紫のヒナギキョウ(在来種、キキョウソウやヒナキキョウソウより色が薄く、茎一本に一輪ずつ咲く)が群生していた。また近頃よく見かけるハナハマセンブリの姿も見られた。C地区は雨が降り始めたため急いで観察したが、全部で24種の花や実が観察出来た。最後に3月報告の最後の写真の名前は「アオキの花」です。

(FK, 写真 RN, SH, YM)

ハンゲショウハナハマセンブリ

14期生6月30日講座報告

月 日:2021年6月30日(水)曇り

講座名:信太の森の自然観察②

講 師:田丸八郎先生(信太の森FANクラブ代表)

場 所:信太の森ふるさと館、信太山丘陵、惣ケ池湿地

  コロナ禍4月7日以来、今季2回目の講座がやっと開講出来ました。講座生の皆さんも久しぶりの再会で近況の話に和気あいあい。幸い梅雨の中休みの晴れに恵まれました。

 午前は「信太の森ふるさと館」の座学で開始です。信太丘陵の成り立ちと歴史、文化、自然保護運動の取り組み。そして丘陵と惣ケ池湿地の四季の生物をスライドで解説を受けた。その後、鏡池のスイレンの花を見ながら惣ケ池公園に移動。

 昼食後は惣ケ池湿地での自然観察がスタートしました。今の季節は花の開花が時期的に少なく、残念ながら木本主体となった。アケビ、ムベ、エノキ、葉脈が透けて見えるトウネズミモチ、シャシャンボなどを観ながら、グウチョキパーの木=カクレミノで盛り上がりました。湿地では昆虫類も多くなかったがチョウ類ではジャノメチョウ、ホタルガ、ミスジチョウ、ルリタテハが観れた。トンボ類はシオカラ、ハラビロ、ウチワヤンマ、イトトンボ数種。二ホンアカガエル、ウシガエル(鳴き声)鳥類はメジロ、ウグイス、ヒヨドリ、コゲラ、エナガ、シジュウカラ、カワラヒワも啼いてくれた。湿地を抜けて公園予定地の草原で夕立になり、木陰で休憩をとり最後に外来種のムラクモカレハガの幼虫(自衛隊さんに付いて東南アジアから?)を見つけて観察会は終了。蒸し暑い中お疲れ様でした。(S.H)

鏡池のスイレンの花

ぐうちょきぱーのカクレミノです。わかりますね?

これが天ぷらで美味しいタラの芽の木です。

ムラクモカレハガの幼虫

15期生6月30日講座報告

年月日 : 2021年6月30日(水) 曇り

講座名 : きのこ入門①

講師  :  下野 義人先生 

場所  :  ラブリーホール ・ 烏帽子形公園(河内長野市)

 午前の座学ではスライドを交えての説明。先生の資料を見ながら、キノコはどんな生き物なのか。ナラ枯れとキノコと関係が有るのか。又、キノコの調べ方や毒キノコの話などを学んだ。スライドでいろいろなキノコを見て、午後からの採取に備えた。採取時の注意点は根元を一緒に取ること。同定するには カサ・柄・ツバ・ツボの有無 等の確認が必要だからだ。

 午後、烏帽子形公園に移動して、先生と共に採取をスタートした。歩き始めるとすぐに声が上がる。大きなキノコを発見し、早速採取! この時期は秋と同じくキノコのシーズンだそうだ。その後も白・茶・薄桃・黒色など形も大きさも様々なキノコが次々見つかった。

 その後は同定作業。先ずはよく似た物同士に分けて並べて、先生に同定して頂いた。今回はテングタケ科のキノコが多くあり、その中のアケボノドクツルタケは一本食べると人が死ぬ程の猛毒だそうだ。見た目は綺麗で美味しそうなのに怖い! トリュフなどの、ショウロ属らしき球体のキノコも有り、ナイフで切って中を確認すると、ショウロ属では無くスッポンタケの様だった。

一時間ほどの採取で、50種類を超えるキノコを採取し、同定する事が出来て、満足した気持ちで1回目のキノコ観察を終了した。(Y・S)

歩き始めてすぐにゲット!大きいよ!

美味しそうなのに怖い!アケボノドクツルタケです。

ワヒダタケ 裏のひだの輪模様が決め手です。

沢山のキノコが採取出来ました。

15期生6月23日講座報告

年月日 : 2021年 6月 23日(水) 晴

講座名 : 淡水魚入門

講師  : 小川 力也 先生

場所  : 木根館(河内長野市立林業総合センター)と近くの石川

 コロナ下で活動を休止しており、久しぶりの講座となりました。講師の小川先生は当自然カレッジでは初めてお願いした先生で、講座に先立って自己紹介していただきました。専門は魚類の生態研究・自然再生や希少生物保護に取り組んでおられ、富田林市で「科学教室 力塾」を主宰され、生徒の自主的な研究・発表をサポートし次世代の育成も行っておられます。

 琵琶湖・淀川水系の流域・河川環境の変遷とイタセンパラ等のどこにでもいた魚が絶滅希少種になり、外来種の増殖を助長している状況があること、 「再びアユが飛び跳ねるに」と石川流域のアユが遡上できる川にする活動を高校生と共にされていると伺いました。

 午後は近くの石川に行き、まず橋の上からオイカワ(ハヤ)が追いかけ合う俊敏な動きを観察した後、河原に出ました。投網でオイカワを捕獲し、オスの婚姻色の確認や腹部を押さえて精子を出して見せてもらいました。ヨシノボリ(ゴリの仲間)と石に張り付いた卵、オオシマドジョウやカゲロウの幼虫・ヤゴ・エビ等も観察しました。

座学・資料の説明

投網でオイカワの捕獲

何がとれるかな?

オイカワのオスの婚姻色

石ころ部会6月活動報告

石ころ部会6月活動報告

月 日:6月25日

場 所:滝畑 千石谷・大滝

参加者:14人

活動内容:

梅雨空の下、地質学の佐藤先生に同行をお願いし滝畑の地形・地質を観察しながらハイキングを楽しんだ。岩湧山の麓から和泉山脈にかけての山々は和泉層群の岩石で覆われている。大昔、この辺りは東西に細長く伸びた海であったそうだ。海底に堆積した泥や砂や礫が悠久の時間をかけて固まって泥岩や砂岩、礫岩となり、その後の地殻変動で地層が隆起して山となり、さらに風化・浸食を受けて現在の地形になっているとのこと。

 今回は滝畑の岩湧山登山口から千石谷ルートを大滝まで歩いたが、山側に泥岩、砂岩、礫岩の露頭が多くあり、明瞭な互層構造が観察された。地層が大きく南側に傾いており、隆起時の地殻変動の激しさが伺える。佐藤先生によれば礫岩は別名、さざれ石であり人工物のコンクリートと見間違いやすいが、非常に強固であり、強固なるが故に滝の河床は礫岩であることが多いとのこと。程なく大滝にたどり着き、落差15mの雄姿に圧倒される。滝壺には近づけなかったが、近くには巨大なさざれ石がいくつか見られ、苔むしたその姿は実に美しく悠久の時を感じる。「君が代はさざれ石の巌となりて苔のむすまで」(古今和歌集より)。(現代語訳: 君が代は千年も8千年も永遠といえる時間、小さな石が大きな岩となって、その岩に苔が生えるまで長く長く続きますように)感慨深い面持ちで帰路を急いだ。バスに乗ると突然の大雨。濡れないですみ、ラッキー。滝畑まで自宅から自転車で来られた佐藤先生は辛抱強く雨宿りをし、濡れることなく無事帰宅されたそうである。

山歩き部会6月活動報告

2021年6月 活動報告

実施日 : 6月23日(水)

行き先 : 三石山 ( 標高739ⅿ)

コース : 紀見峠駅 10:05 ~ 横尾辻 11:40 ~ 12:15山頂・昼食 12:45~13:13 横尾辻分岐 ~ 14:50 丸尾橋・杉村公園 ~ 御幸辻駅

参 加 : A班 13名  B班 14名

今回の活動報告は、後発のB班です。A班は、30分程前に出発しています。緊急事態宣言明けということで、コロナ対策をしつつ、3ヶ月ぶりの山行です。

 駅からすぐに高山林道に入り、ずっと舗装された道を、紫陽花、雪ノ下、ドクダミ、オカトラノオなどの花を見ながらゆっくり登って行きます。横尾辻を左にとると、チョット先で右に三石山への登り口が現れます。真っ直ぐ行ってしまうと山頂を踏めないので要注意です。ここからは、急登の山道を30分ほど頑張って登り、頂上に達します。斜面の脇に、ショウジョウバカマとノギランがよく似た葉を見せていました。

 昼休憩を済ませたA班と挨拶だけして交代します。下山路は、「展望良い尾根道」となっていますが、樹木が育ってしまったのか、チラチラと橋本市側が見える程度でした。ところどころ滑りやすい箇所や、ぬかるみを注意しながらくだります。揺れる丸尾橋を渡り、杉村公園に着いたら駅はすぐそこです。

三石山途中

三石山看板

三井氏山(A班)

三石山(B班)

15期生4月14日講座報告

年月日 : 2021年 4月 14日(水) 晴れのち曇り

講座名 : 自然の見方と観察

講師 : 田中 広樹 先生

場所 : 堺市立栂文化会館 西原公園

 15期1年目のスタートの講座はまず座学で自然を観察しながら楽しめる5つの視点、五感を使って観る、同じところを何度も観る、いろいろな視点で観る等を学習して早速、野外での実践へ‼ まずはウバメガシの葉の色、感触、透かして葉脈の観察、葉の形状など日頃と違ってじっくりと観察して楽しむこと体験。春の野草としてよく見かけるカラスノエンドウ(烏野豌豆)スズメノエンドウ(雀野豌豆)とカスマグサ(かす間草)の違いにワイワイガヤガヤと盛り上がりました。これらの花の色は①赤紫色か白色②白紫色③薄青色のどれでしょうか? 

 午後も引き続き野外学習で1分間ゲーム、色合わせゲーム、命名ゲームなどで自然の見方を遊びごころを持って学習。終わりにはキュウリグサ(胡瓜草)の別名が六つ誕生しました。名付け親の皆さん付けた名前を忘れないでね。日頃は目を向けることが無い草でも見方、観察で色んな事が見え楽しめること発見した一日でした。

15期生初めての座学

イチョウの雌花分かりますか

1分を正確にカウントできたかな?

15期生4月7日講座報告

年月日:2021年 4月 7日(水) 晴れ

講座名:開講式・ガイダンス

講師:カレッジ理事・スタッフ

場所:堺市立栂文化会館 研修室

 本日は新型コロナウイルス感染により、1年間受講を待って頂いた15期生の皆さんの開講式です。受講生全員が出席して期待と緊張感が漂うなか開講式がスタートしました。式次第は例年通りですが、検温、消毒、換気マスク着用、距離を置いて着席、会話を控えるなど新型コロナウイルス感染防止を心掛けての進行となり、皆さんの気持ちがほぐれるのに時間が掛かったかな?

 午後からの自己紹介で皆さんが趣味やカレッジ受講の期待や楽しみなどを話されると、くつろいだ気分となり班別会議での班長選出をジャンケンで決めたりして盛り上がりました。やはり会話がないと楽しくないですね!開講式は爽やかな天気に恵まれ、定刻より早めに無事終了しました。これから2年間、新型コロナウイルス感染に注意しながら、自然を楽しみ仲間づくりをしていきましょう。(T.O)

開講式15期 みんな、マスクを外してニッコリ!

これからよろしくね

班別会議が始まるよ

里山保全部会の4月活動報告

  1.   月 日 :  4月2日 (金)
  2.   場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)
  3.   参加人数 :  18名
  4.   活動内容

  桜満開、好天気にも恵まれ参加18名の里山部会2021年度にぎやかなスタートになりました。2、3月は休会となり畑は雑草天国。11月例会で植付けた玉ねぎ、エンドウ、スナックエンドウは雑草に取り囲まれながらも負けず頑張って生育。まわりの雑草を取り除くと笑顔を見せてくれました。

 山組は山の竹林に10m四方の広場設置場所にある竹を伐採し、竹をチッパーという機械で竹をチップにしました。今回は多人数の参加で作業がはかどりました。(O.N)

さあ、これから竹の伐採、頑張るぞう!

竹藪で伐採作業開始。

雑草が山のように積み上げられました。

タマネギ、エンドウ、スナックエンドウのまわりの草を「大きく育ってね」と愛情いっぱいの草刈り。

ウォーキング部会の4月活動報告

第52回例会

行き先:上小沢~九度山コース

実施日:2021年4月8日(木) 晴れ 

 コロナが気になりましたが、34名の参加がありました。マスクをして、 春日和のなか、まだ咲いていた桜、新緑、種々の草花を楽しみながら渓流沿いをウオーキングしました。草花の鑑賞のため、歩くスピードはゆっくりでしたが、春を満喫できたと思われます。(S.H)

14期生4月7日講座報告

月 日:2021年4月7日(水)晴れ

講座名:化石入門

講 師:濱塚 博先生 渡邊 克典先生

場 所:きしわだ自然資料館

2年目講座は検温、手指消毒、マスク必須の中でのスタート。資料館の多目的ホールも蜜を避けるため、机にアクリル板設置、部屋は解放状態で使用するなど感染予防対策が実施されていました。

化石とは、過去の生物の体または生活の痕が地層中に保存されたもので、貝殻、骨、葉、微生物の骨格など様々な生物の化石があります。午前中は2班に分かれて自然資料館内の展示見学。ナウマンゾウの骨格標本、白亜紀(約8000万~6500万年)の海に生息していた海生爬虫類モササウルスなど詳しく説明していただいた。

午後からは、シリコン製の型に石膏を流し込み化石のレプリカ造りを体験。固まるまでの時間を利用して釘と金づちを使って小さな貝の化石を取り出すことに挑戦。皆さん悪戦苦闘するもなかなか取り出すことは難しい様子で残り作業は持ち帰ってとなった。1年ぶりの座学で貴重な体験ができレプリカをお土産に講座終了(S.N)

ナウマンゾウの骨格標本がお出迎え

レプリカ見事に完成!

貝の化石の取り出し作業中 コツコツ頑張ってます

 

植物部会4月の活動報告

日 時  令和3年4月7日(水)

場 所  鉢ヶ峰とふれあいの森(堺市)

参加者  19名

 泉ヶ丘からバスで鉢ヶ峰バス停に向かった。自家用車組も含め集合場所の鉢ヶ峰バス停に集合した参加者は19名。やはり、この時期自重された方も居られたのでしょう、参加者は少ない方でした。

鉢ヶ峰バス停付近でウマノアシガタ、ヒメオドリコソウ、ヤエムグラ、法道寺の境内ではキンギョバツバキの赤と白の花を観察、イロハモミジ、ドウダンツツジ、サンシュユ、シダレザクラ、ニシキギ、トキワマンサク、カツラ、ボダイジュ等の木本を観察。

  それから墓地に移り、木本ではカゴノキ、ダイオウショウ、シイの木など、草本ではカンサイタンポポ、キュウリグサ、ヤエムグラ、スイバ、ヤブチョロギ、ホトケノザ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、カスマグサなどの春の野草を観察した。墓地の中を歩きながらマツバウンラン、ミヤコグサ、ヒメスミレ、コナラの木の雄花等々観察しながら、堺自然ふれあいの森へ行く。

 昼食後、山桜を見て畑の中のカンサイタンポポ、セイヨウタンポポ、オオイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、ヘビイチゴ、ムラサキサギゴケの群生などを見て、里のみちへ行く途中でザイフリボク(シデザクラ)、レンゲソウ、ハハコグサ、アリアケスミレ、クサイチゴ(木本)、ケキツネノボタンを観察する。里のみちから尾根みちでは、リョウブ、ヒサカキ、コバノミチバツツジ、モチツツジなど数多く観察できた。見晴らしの広場でカスミザクラ、ウスノキ、カマツカ、下りはタチツボスミレ、シハイスミレ、最後はチゴユリの白い小さな花を観察し、堺自然ふれあいの森に戻り、三々五々解散した。快晴で充実した一日であった。 (文 T.H、 写真 M.A)

クサイチゴ

タチツボスミレ

アリアケスミレ

シハイスミレ(変種)

コナラ(雄花)

ザイフリボク(シデザクラ)

マップ作り部会3月活動報告

1  日時  :   322(月曜日)

2  場所       :   松尾寺周辺

3  参加者   :   12

4  活動内容 

 今年度3回目そして最後の部会。松尾寺の桜が私達を歓迎してくれた。 

 A地区歩き始めてすぐにスミレ2(タチツボスミレとシハイスミレ)その近くにキランソウ発見。名前の通りのトキワハゼも咲いていた。在来種タネツケバナと外来種ミチタネツケバナの違いも確認。特定外来生物に指定されているナルトサワギクの群落が出来ているのが心配だ。見かけない植物を見つけ、マダガスカル原産のシュロガヤツリだと判明。これも増えると厄介な植物だそうだ。A地区では18種の植物を観察できた。 

 続いてB地区。誰も名前を知らない植物、メンバーの検索でヤブチョロギと判明。調べると古代ローマ帝国時代の街道造りに使った花が戦後日本に入って来たそうだ。田んぼの縁にホトケノザ(ここの花の色は鮮やかで美しい)、ヒメオドリコソウ、オランダミミナグサ、ジシバリ、ノゲシ、ムラサキサギゴケ、ゲンゲ、クサイチゴ、ヘビイチゴ、ミドリハコベ(花柱が3本あるのを確認)など。小さなヒメウズも群生していた。鮮やかな黄色のウマノアシガタやムラサキケマンも見つけた。樹木の花では独特の匂いのヒサカキ、いい香りのシキミ。B地区では計26種を確認した。

 今回は前日の雨で道が悪いためC地区での観察を諦め、代わりに池の周りを散策。そこで見つけた樹木の花。写真を掲載するので名前を当ててください。答は次回。(文・写真  FK)

タチツボスミレ

ホトケノザ

ヤブチョロギ

ウマノアシガタ

ムラサキケマン

名前を当てて下さい

 

石ころ部会3月活動報告

月 日:3月26日

場 所:岸和田(自然資料館、岸和田城など)

参加者:20人

活動内容:

のどかな春の一日、午前はきしわだ自然資料館にて館内展示物の鑑賞・観察を行った。ここには見た者の目を惹く動物の剥製やナウマンゾウの骨格標本などの他に、岸和田の自然、地層、化石など、自然史関連の様々な展示がある。今回は地味な内容となるが、石ころ部会として地質学の専門家である濱塚アドバイザーより泉州地域の地層、岩石などについて学ぶ機会を得た。

 岸和田の海岸から和泉葛城山にかけて(1)大阪層群、(2)領家体花崗岩類、(3)泉南流紋岩類、(4)和泉層群の露頭(地質断面図など:写真参照)が見られるが、年代的には300万年前に形成された大阪層群が一番新しい。これらの地層が幾度も地殻変動を経て、また海面の上昇・下降に伴い、時に海底に、時に陸となりながら複雑な地層を現在に残している。 このため泉州地域では日本列島誕生の土台形成となる様々な石(火成岩、堆積岩、変成岩)が観察され、地質学的価値は府内随一だそうである。因みに日本の国石である糸魚川の翡翠に対し、各都道府県指定の石や鉱石もあり、大阪の府石は和泉石(和泉青石)と呼ばれる和泉層群の砂岩であるだそうである。大阪の鉱物は、これもアンモナイトと伴に和泉層群で見られるドーソン石だそうである(写真参照)。

 午後は陽光の下、七分咲きの桜を愛でながら、昔ながらの風情を残すかじやまち商店街や明智光秀の肖像画で名高い本徳寺周辺を散策し、丘陵や段丘で高低差のある街並みを確かめながら段丘最上部に築かれた岸和田城(千亀利城)まで歩いた。石垣や本丸は主に和泉石や花崗岩が使われており、石庭は多くの泉州青石(緑色片岩:変成岩)を各所の配置し、周囲を敷き詰めた白川砂(花崗岩が風化したもの)で構成されている。午後3時に散会したが石尽くしの一日であった。(I.S)

(1) 大阪の石

(2) 岸和田 地層図

 

14期生臨時講座報告(3月24日)

月 日: 2021年3月24日(水)

場  所: 大阪市信太山青少年野外活動センターキャンプ場

講座名: 野外活動とフィールドゲーム

参加人数: 講座生10名、スタッフ5名

 今日は昨年の9月錦織公園での野外観察、10月の堺街歩き~浜寺公園バラ鑑賞以来5ヶ月振りでの皆さんとの久しぶりマスクの中からの笑顔の再会ができました。今日は絶好のお天気で信太山駅から30分ひと汗かいて到着しました。午前は3グループ分けしオリエンテーリングを開始。園内の信太の森ハイキングコースに12ポイントの地点が隠されていて、地図で各ポイントをまずは見つけて、そのポイント毎にクイズの設定があり、それを解答しながら歩き回るゲームです。例問題はこの木は葉っぱをくしゃくしゃにすると匂いがし、あるものの材料に利用されてます。また、この木はシャシャンボかヒサカキか?このフジの木はヤマフジとノダフジのどちらでしょうか?これはツルの巻き方で見分けるのですが、右巻き左巻きで最後まで納得できなかった方もいましたね。

 午後はフライングディスク・ゴルフです。フリスビーを投げて9ホールのコースでスコアを競うゲーム。皆さん日頃経験のないフリスビーに手を焼きながら最終ホールまでたどり着き、スミレの群生に癒されて何とかホールアウト出来ました。一日楽しい一日をすごしていただいたでしょうか?(hiro)

この木は何の木?葉っぱはギザギザ?

ヤマフジ右巻き、ノダフジ左巻き

エイヤーッと うまく投げれました

何スミレでしょうか?

山歩き部会の3月活動報告

実施日 : 3月24日(水)

行き先 : 雨山{標高312m}

コース : 土丸バス停 9:40 ~ 11:00雨山城址・昼食 11:30 ~ ダム広場13;00 ~ 大阪体育大学前バス停到着13:40

参 加 : 31名 

11月度以来の例会開催である。往路のバスの便が1時間に1本のため、駅~は同じバスで行き、土丸バス停で2班に分けた。近所の公園で体操した後、15人と16人の2班に分け、20分の時間差を設けて出発した。公園は桜が満開であった。歩きだして、直ぐに山道に入る。いきなりの急登である。標高は低いが、結構、急登が多い。直ぐに視界が開け、海が見える。ミツバツツジが満開で彩を添えてくれる。小富士山がきれいに見える。また、重要文化的景観に指定されている日野荘の農村が見える。最初のピークである土山城址に着く。一度、下り登り返すと雨山城址に着く。先発組が昼食を食べ終わる頃に、後発組が到着し、それぞれ記念写真を取る。雨山から尾根道を永楽ダム方面に向かい、ダム周遊ハイキングコースの西ハイキングコースに合流する。ダムの周りの桜が満開である。ダム広場でトイレ休憩し、バス停に向かい解散した。(Y.Y)

雨山にてA班

雨山にて B班

雨山ツツジ満開

雨山へ向かう

 

 

 

 

いのちの営み探検部会3月活動報告

 実施日  :  2021年3月15日 (月)

観察場所  :  錦織公園

参加人数  : 20名 

テーマ   :  鳥の羽根の役割と構造調べよう

 カケスやシジュウカラ・キジバトの羽根の標本を観察して、形状の違いや羽軸のカーブ、羽弁の内外の幅の違い、羽柄の長さなどを確認しながら羽根について学ぶ。

鳥の全身を覆っている羽毛は、保温や防雨の役割を果たしているが、その中でも飛翔に最も重要な羽毛である風切羽根の羽ばたく時の役割は①初列風切は前に進む力を生じさせ②次列風切は体を浮き上げる力③三列風切は胴と翼のすき間の空気の流れを滑らかにする。また、尾羽は飛んでいる時に方向を変える場合や、止まる時に使われる。また、風切羽根の羽弁は翼を振り上げる時は空気を逃がして、振り下ろす時は空気をつかむ構造になっている。羽根が水を弾く仕組み、羽根が裂けたときマジックテープのように簡単にくっつく構造など、羽根1枚1枚には不思議が一杯詰まっている。

部会の後半は公園内を散策。梅、スイセンの花はほぼ終って残り少なくなっていたが、タンポポ、キランソウ、ヒサカキ等の花が春を感じさせてくれた。また、奥之池ではカモ類がまだ残っていて、特にオシドリが多く居て、皆を楽しませてくれた。

いのちの営み探検部会 3月報告 図

野鳥部会3月活動報告

月 日  : 3月17日(水) 天気 快晴

観察場所 : 石川周辺

参加者  : 28名

観察種数 : 32種

 3月半ば。梅の花は終わり桜の蕾が出番を待っている暖かい日差しの中、橋の上から石川を覗くとまず、ハクセキレイ、セグロセキレイを見つける。いつもの場所には残念ながらカワガラスは不在。今年初見のツバメに、「早いね~もう飛んでる」と皆で見上げる。鳥の声に右を見たり左を見たり。ウグイスの鳴き声も聞こえるものの、姿を見る事は残念ながらなかった。住宅地の途中を少し降り、石川を沢山の眼が見つめる中、カワセミが何度も目の前を飛んで私たちを楽しませてくれた。対岸の木に鳥の姿を見つけると、「何処?何の鳥?」と口々に。しばらくこの場所で観察。農道に行くまでに数名がイカルを観察したよう。次は農道を通り、川沿いを観察。川向こうの木には大きな鳥の巣が何か所も。サギの仲間の巣で数羽止まっていた。ここで昼食を済ませ、午後の活動へ。

 まずイカルチドリ、石の上でじっと佇んでいる。周りの石と同化しているので目を凝らしてようやく見つけた。見上げるとタカの仲間が2種。トビは判ったがもう1羽は不明。ケリは田んぼの中を長い脚でうろうろ。飛び立つ羽が独特で美しい。最後は汐ノ宮公園で鳥合わせ。快晴の中清々しい気持ちで活動出来ました。       (文・・・・K.T, 写真・・・・・K.T & M.A)

イカルチドリ

アオサギの巣

ケリ

イソヒヨドリ

ジョウビタキ

イカル

モズ

ダイサギ

 

昆虫部会3月活動報告

1 日  時 :3月9日

2 場  所 :荒山(こうぜん)公園(堺市)

3 参加人数 :16名

4 活動内容 :緊急事態宣言が解除となり、9月以降久しぶりに部会を再開する事ができました。日中の暖かい日差しのもと梅で有名な荒山(こうぜん)公園での活動でした。残念ながら紅梅が少し残っていただけで、ほとんど散っていました。黄色い風車のあるベンチを起点とし各々、採集に。思った通り、この時季昆虫を見つけるのは難しく、スコップや棒で枯葉をめくったり、土を掘って探しました。何とか3種(アリを含む)の昆虫と、節足動物の仲間で多足類の2種(ムカデ、ヤスデ)と甲殻類(マルムシ)の1種が見つかりました。同定時間も短く、昼食を済ませて解散となりました。(K.T)

ハラビロカマキリの卵

オオカマキリの卵(参考、先月撮りました)

ハサミムシ・・・昆虫の中では珍しい「子育て」の特権を持っている生き物のようです。興味のある方は、『生き物の死にざま』をご覧ください。

里山保全部会2021年1月活動報告

1    月 日 :  12月8日 (金)

2 場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

3 参加人数 :  5名

4    活動内容

     寒波と大幅なコロナ感染者増加で、参加5名の寂しい例会になりましたが、作業はバッチリ成果を挙げました。11月例会で植付けた玉ねぎ、エンドウ、スナックエンドウは寒さに負けず生育し、畑組は10~15Cmに伸びたエンドウ、スナックエンドウに支柱をしました。山組は山の竹林に10m四方の広場設置場所にある竹を伐採作業に入りました。回収した竹はチッパーという機械で竹をチップしました。寒波のなか厳しい作業でした。(O.N)

エンドウ、スナックエンドウの支柱作り

11月に種をまいたエンドウは10~15Cmに生育

竹の伐採作業

チッパーで砕いた竹チップ