月 日:2020年1月15日(水)曇り
講座名:気象と天気
講 師:三橋 功治 先生
場 所:河内長野ラブリーホール
午前中は身近な気象と災害についての話です。近年台風の発生が多く災害も増えているが台風は災害の原因である。現在の技術では気象の原因は取り除けないので逃げるしかない。大雨や洪水、高潮などの警報は、管理者や発表者がバラバラなので避難情報を出す地元自治体は判断が難しいそうだ。気象の警報は気象庁が出すが、雨は時間雨量だけではなく、土壌にどれだけしみ込んでいるか土壌雨量指数によって土砂災害を警戒する必要がある。洪水は一般的な雨量ではなく河川の流域雨量により判断するといった気象警報や避難情報の発令の流れや基準についてのポイントを教わりました。災害に対しては、防災マップを見て日頃から避難路や避難場所を確認しておき、気象情報に注意して早めの避難を判断することという話に皆さん真剣に聞き入り、危険を感じたら自ら避難することが災害から命を守るために必要であると改めて感じた人も多かったようです。
気象観測は温度・気圧・風速などほとんどが機械で測っていますが、雲の観測や天気の観測、視程観測(見通せる距離)の3つは人間が行っています。雲は世界気象機関で10種類の雲形に分類されていて雲の種類を知ることで天気の変化を予測できるということです。雲の観察を期待して屋外に出ましたが、空は下層雲の積雲や層積雲に覆われていて天気の予測は出来ず皆さん拍子抜けです。部屋に戻り写真で雲の分類や種類、天気の予測方法などを解説していただき、雲の流れは一定ではなく下層雲と上層雲は逆という場合や、レーダーでは上空に雨雲はあるが下では降っていないこともあるなど天気を予報するのは難しいということが理解できました。今日の講座では天気予報をはじめ気象の専門分野でコンピューター化や機械化が進んでいるが雲でレーダーに映らないものもあるなど、人が実際に見て肌で感じて予報することも必要であるとの先生の言葉が印象的でした。(T.K)