15期の11月16日講座報告

年月日 : 2022年11月16日(水) 晴

講座名 : 九度山散策と紙漉き体験

講 師 : 松島ガイド他2名(まちなか語り部の会)・下西苑長(紙遊苑)

場 所 : 九度山町・紙遊苑

駅から3班に分かれ、ガイドさんの案内で九度山の町を散策した。雪深いと思われるようだが、紀ノ川の影響で比較的温暖で雪も大阪府と殆ど変わらず、水運により交通の要衝として栄えてきたそうだ。高野山の開山に当たっては、川で運ばれた資材をここから町石道を通って運び上げられたことなど説明を受けた。また、九度山は真田昌幸・幸村に関する伝承がたくさんあり、面白く聞かせてもらった。慈尊院は弘法大師の母公が晩年に住み、亡くなった後、弥勒菩薩となり祀られていて女人高野の寺としても知られている。

弘法大師が厄除観音を祀った勝利寺の庭や街並みを見下ろしながら昼食を済ませて、午後からはその一角の紙遊苑で「高野紙」の紙漉き体験をした。下西苑長から「小学生の皆さんが上手に自分の卒業証書を漉いて帰りますよ」と聞かされて自分の修了証書になる紙を漉くとあって説明を聞くのも皆真剣そのもの。順番が近づくと「緊張してきた」との声が上がる。枠の真ん中を持つこと、液に入れる角度、掬ったら枠を前後左右に痙攣の時のように小さく振る、枠の水が少なくなったら振らないことなどがポイント。「言うは易く行うは難し」でなかなか・・・出来具合で頑固か素直か分かるそうです。戸惑いつつも全員キレイに漉くことが出来、頑固な人はいない(?)ようでした。漉いた紙の修了証書を楽しみにして、九度山の富有柿をお土産に本日の講座は終了です、(T・U)

世界遺産の慈尊院の山門から町を振り返る。

百八十番」の文字が、町石道の終点です。

真剣そのもの・・回してはいけません。

障子ではありません。出来た紙の水きりです。