16期生の3月13日講座報告

 

年月日 : 2024年 3月 13日(水) 曇・晴れ

講座名 : 「人と自然公園のつながり」

講師 : 武田敏文(日本パークレンジャー協会代表理事)とガイドの皆さん

場所 : くろんど園地(交野市)

 くろんど園地は、大阪府政100周年の記念事業で金剛生駒紀泉国定公園に作られた自然公園。S40年代(高度成長期)に生駒山の土砂採取で自然破壊が発生、当時山火事も頻繁に発生したということで、「生駒山を守りたい」「この山を守ろう」(府民の森構想)と国から60億円の借金で 600ha買い上げたことが始まりだとか。府民の森を管理、維持するには大阪府と多くの府民の理解が必要だ。今回、ガイドをお願いした日本パークレンジャー協会の皆さんも、ボランティアで自然の大切さを私たちに伝えてくれている。

 前日の大雨が嘘のように、少し寒かったものの雨具のお世話になることもなく、また時折暖かい日の差すなか園内をガイドしていただいた。私市駅前の公園で準備体操をし、民家の間を抜け山道へ、砂利道あり、ぬかるみあり、岩の上やら階段を越えてと、園内は実に変化に富んだハイキングコース。春というには少し早く、出会う花は少なかったものの、シュンランのつぼみやニホンアカガエルの卵とかえったばかりの小さなオタマジャクシと出会うにはグッドタイミングだったかもしれない。ラクウショウの気根や花をつけ始めたミズバショウ、カタクリの葉を見つけたり、大きな花崗岩の塊にびっくりしたりと。また、くろんど園地には昼間はなかなか見ることができないが、夜間にはいろいろな動物たちが活動をしているなど、貴重な話を聞くことができた。スイレン池やミズバショウの湿地では、植物を守るため日々イノシシと戦っているなどの苦労と努力も知ることができた。いろんな人のいろんな苦労があって守られている自然公園。私たちにできることはまずは知ることか。ここにある自然に感謝し、自然を楽しみたいと思った。家に帰ると2万歩を超えていた。全員怪我無く、無事に歩ききることができよかった。安全に楽しくガイドしていただいたことに感謝。16期生2年目の講座に向けての自信につながったのでは。  K.T

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります

くろんど園地で学習(府民の森ができた背景、暗視カメラに写っている動物は?直ぐそばの木にはキツツキのあけた穴が)

くろんど園地は花崗岩でできた山、園内は大岩がごろごろ。イルカ岩、クジラ岩(頭)見える?

歩き始めて最初の難関、月の輪滝とその周辺

園地で見つけた植物たち(ツチグリ、カンスゲ、コケ、テイカカズラ、ヤブコウジ、ジャノヒゲ)

開花間近のシュンラン、あと少し!

ミズバショウ、ニホンアカガエルの卵(小さなオタマジャクシも見えるかな?)いろいろ質問に答えてくれました

 

 

 

 

園地でよく目にするラクウショウ、気根が空気を求めて湿地から顔を出している。右下はラクウショウの種

お天気になってよかった、みんなにっこり❣

植物部会の3月活動報告

月 日 : 3月6日(水)

観察場所 : 大阪府立花の文化園

参 加 者 : 18人

  前日から雨が降っていたので当日の天気が気になったが、天気予報では10時頃には雨が上がるとのことであったので実施した。幸い予報通り、雨は降らず、曇り空であったが楽しく植物観察が出来た。  午前中は、A、B、Cの3つの班に分かれ、当園のボランティアガイドの方にお願いして各班別にガイドをして頂いた。

 当園の植物は多くは園芸品種とのことである。今年のクリスマスローズ(花期1~4月)は特に多くの咲いているそうで、クリスマスローズガーデンでいろいろな色の花が綺麗に咲いていた。クリスマスローズの元々の花色は白色で、品種改良で濃紫、黒紫、桃、黄緑等の色の花を作られたとのこと。

 次に園芸品種のパンジーの中で花の直径が約5cm以下のものであるビオラ、竹箒を逆さにしたような樹形のケヤキ、フクジュソウ、ヒメムラサキハナナ、ノースボール、マンサク、ニキサキサクラ、リキュウバイ、マンリョウ、フイリアオキ、ミツマタ、キスイセン、タネツケバナ、セリバオウレン、シロバナショウジョウバカマ、ユキワリイチゲ、ミヤマシキミ、ツバキ、ノキシノブ、イカリソウ、センリョウ、クロガネモチ、ブラシノキ、ナノハナ、ウメ、ジャノメエリカ、アカシア、ニシキギ、ナワシログミ、トキワガマズミ、マユミ、シマトネリコ、棘の大きく鋭いジャケツイバラ、オオミスミソウ、ユキワリイチゲ等を観察した。

 午後は、全員で様々な植物を観察した。ヤブコウジ(十両)、ヒメリュウキンカ、オウゴンバイ、アセビ、カンアオイ、指で触れると胞子が煙のように飛出たツチグリ、バイカオウレン等である。また、本来なら鳥が高い木の上に糞をして着生する半寄生植物のヤドリギを観察し易いよう木の低い場所に人工的に植栽したヤドリギに珍しい実を見る事ができた。

 その後、大温室の植物を各自で観察した。温室では、アシスタシア、大きく丸いサボテンのキンシャチ、ゴクラクチョウカ、カナリーキキョウ、パンダカンアオイ、1対のみの葉を伸ばし続ける特異な形態を持ち寿命が非常に長いキソウテンガイ等を観察し、解散した。 当園では日頃見ることのない珍しいいろいろな植物も観察でき、楽しい植物観察会であった。 (文と写真 K.S)

クリスマスローズ 白花

ヤドリギ 実

バイカオウレン

ニキザクラ

ツチグリ

カンアオイ

ヒメリュウキンカ

フクジュソウ

ヒメムラサキハナナ

ミモザ

オオミスミソウ

温室 パンダカンアオイ

16期生の3月6日講座報告

年月日:2024年3月6日(水)小雨、曇

講座名:コケの観察

講師:木村 全邦先生

場所:橿原公苑

  前日からの雨と春先の冷気の中でたっぷりと水を含んだ美しいコケの観察を楽しんだ。コケは水・二酸化炭素、そして光があれば生きることができ、栄養素を必要としない。光はとても重要で、光を得ることにより土・石・岩・木など適した環境の上で生息する。夏の溪谷のように、湿度があり風が流れ光が届く環境を好む。維管束植物のように水や養分を吸い上げて運ぶ能力はないが、葉の表面には表皮がなく1列に並んだ細胞から葉に付着した露や空気中の湿気を直接吸収し水分を保持している。乾燥した環境では水分が奪われカラカラになるが、湿度が上がると葉が膨らんでくる。大気を汚染する有害物質によって枯れるなど環境に影響されやすく、その中でも特徴的なコケはヨーロッパでは環境汚染の指標として利用されている。根は仮根と呼ばれるものしかなく、何かに寄生することもなく好みの場所で生育し、古くなった下の部分はホコリと一緒に土のようになり湿気を含み新しく育つコケを支え、コケは絶えることなく生育する。生態系として長い目でとらえると、人の手がはいらなければコケの中に草の種が落ちて草むらとなり、昆虫や鳥が集まり、木が生えて森となると考えられる。

 コケは蘚類、苔類、ツノゴケ類に分類される。蘚類は葉と茎の区別のある茎葉体、2nの胞子体とnの配偶体からなり、胞子体は胞子が熟すと蒴の蓋が外れ蒴歯が開き胞子が散布される。苔類は茎葉体と葉状体(ゼニゴケ)があり、蒴はバネのようにはじけて胞子を散布する。ツノゴケ類は葉状体で、胞子体はツノ状に立ち上がりはじけて胞子を散布する。また、コケは十分な水がなく胞子で増えることができなくても、クローンで増える無性生殖によってたくましく繁殖できるものもある。

 以上のような基礎知識を得て野外観察に向かった。最初に標本袋の作り方を、次にルーペの使い方について丁寧な説明を受けた。ルーペ(✕8、✕10)は顔に密着させ対象物をピントの合う位置に持ってくる。コケの一部をつまみ取り下部をしっかり持って横から観察する。レンズのひずみや光の量が気になるが、太陽に背を向け明るい空に向かって観察すると明るく見えるとか。各々がルーペを使って観察を始め、コケの美しさに感嘆の声が上がった。講師の誘導に従ってゆっくりと移動し、気になるコケを取っては名前や特徴を教えてもらいながら橿原神宮の鳥居まで到着した。普段は気にも留めないコケの世界に興味を持ち、ゆったりと時間が流れる気持ちのいい日となった。               E.H.  

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

里山保全部会の3月活動報告

月 日 :  3月1日 (金)

場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

参加人数 :  14名

活動内容 :

 暦の上の春、本日スタート。まだ、寒い。街中ではできない焚き火も里山・奥の谷ではOK。焚き火で体を温めて作業開始。畑は菜の花が満開。暦の上だけでなく、畑は春が訪れていました。

山組は、今月も山中に生える笹やシダや木の枝の伐採作業 。切り出した木の枝をチッパーでチップにしました。

畑組は、畑を掘り起こし、ジャガイモを植付け。先々月植え付けた玉葱、ニンニク等の世話。菜の花、繫華街・難波でかって栽培されていて復活させたナンバネギ、ミズナ、わけぎの収穫と大活躍。

 今回のおみやげは収穫した菜の花とナンバネギ。春を告げてくれた菜の花でお腹に春を届けました。

*各写真はクリック毎に拡大され、解像度上がります。

豊作は良い土づくりから。畑組頑張ってます

咲き誇った菜の花を収穫

今日はナンバネギ、ミズナ、わけぎも収穫

山組もきびしい傾斜に負けずに頑張ってます

山から切り出した木をチッパーでチップにして、畑の肥料にします

作業を終えた山組集合。老体に鞭打ちがんばりました

マップ部会の2月活動報告

日 時 :2024年2月26日(月)

場 所 :新檜尾公園から甲斐田川沿いのA・B地区

参加人数:11名

 前日までの雨の影響が気になるところだが光明池駅からまず新檜尾公園に向かう。  歩道橋脇のユリノキはわずかに実を残すのみ。<草本>公園では紅紫色のカラスノエンドウが咲き始め、越年したものか大きいヒメムカシヨモギや薄い紫色の花のヒメジョオン、小さな花のヒメウズも見付けた。控えめな白い小さな花のミチタネツケバナ、黄色い花のオニタビラコやハルノノゲシ。セイヨウタンポポは大きな花を茎をあまり伸ばさず地面の上に咲かせている。イネ科ではミゾイチゴツナギやカモガヤ(B地区)を見る。 ロゼット状の根生葉など足下の緑にも目が行く。まだ柔らかい大きな葉をこんもりと茂らせているのはスイバ。茎葉は柄が無く茎を抱くが、根生葉は長い柄が有り基部は矢じり型。やや細長い葉を丸く広げているチチコグサは葡枝を伸ばして回りに仲間を作っている。葉が重なるように出ているウラジロチチコグサ。タンポポの根生葉はくさびの様に深く切れ込んでいるので良く解る。細い葉をつんつん伸ばしているツルボやヒガンバナ。昨年部員の方に指摘を受けた新帰化植物と云われるシラホシムグラ(節の上に長毛があるのでヤエムグラと区別できる)が群生している。岩に付いているのはノキシノブ。スズメウリの実もまだ残っていた。甲斐田川沿いでは黄色いミヤコグサ(マメ科・花期5~7月)が早くも咲き始めており、似ているオオイヌノフグリと違って毛深いフラサバソウも淡紫色の花を付けていた。

<木本>新檜尾公園では春分の頃に鮮やか赤色の花が咲くと云うイスノキ(別名ヒョンノキ)に赤い粒々の蕾を見付ける。次回が楽しみだ。葉はナンテンのように枝垂れヒイラギの様な刺のあるヒイラギナンテン(柊南天)、美しく紅葉している部分もあるが、春には緑色に戻るのだとか。今は優しい香りのする黄色い花を付けていた。アキニレの樹皮の模様も楽しい。ボケの朱色の花は満開。丸くて可愛いムクロジ実がまだ残っていた。コブシのベージュ色の蕾は優しい毛に包まれている。枝に付いたまま黒くなっているロウバイの実は、甘い香りの柔らかいクリーム色の花とは対照的。千両はまだ沢山の赤い実を付けていた。甲斐田川沿いでは何もなくなったアカメガシワの裸木を観察。タイワンフウも葉を落としてしまうとわかりにくい。トウネズミモチの黒紫色の実は残っていた。四角に刈り込まれてしまったユキヤナギがぽつぽつと白い花を咲かせ始めていた。

草本も木本も花や葉の茂っていないこの時期に観察できるものがあることに改めて気付かされた一日だった。

 ところでセイヨウタンポポの総苞外片はなぜ外側に反っているのか? 浜松科学館自然観察園の報告によるとそれは「鼠返しのようにナメクジから花を守るための防御機能」とあった。 日本でも普通に見られるチャコウラナメクジ(茶甲羅蛞蝓:体内に板状の甲羅がある・・・確かめる気にはなれない)はセイヨウタンポポと同じくヨーロッパ原産の外来生物(共に1950年頃来日)で特にタンポポの花を好むと云う。 セイヨウタンポポ、外片の反っていない在来のタンポポを用意して観察実験、さらにセイヨウタンポポの反った外片を取り除いて実験したところ上記の防御機能が実証されたそうだ。・・・「タンポポとナメクジの知られざる物語」より。 日本のタンポポ、以前からいただろうナメクジ、色々疑問が湧くが調べきれていない。ちなみにセイヨウタンポポの外片の反りは蕾の頃から見られるそうだ。  文・写真 Y.M

イスノキ(ヒョンノキ)蕾

ムクロジ実と種

ロウバイ花実

アキニレの樹皮

ヒイラギナンテン

山歩き部会の2月活動報告

実施日:2月28日(水) 天候:晴時々曇

行き先:大和葛城山

コース:葛城山ロープウェイ前登山口~櫛羅の滝コース~葛城山(往復)

参加者:20名

 晴天に恵まれた穏やかな日、櫛羅(くじら)の滝コースを辿って葛城山に登った。
近鉄御所駅からロープウェイ前までバスに乗り、集合後にコース説明・準備体操を実施。すぐ横の登山口から出発し、北尾根コース分岐を通過してしばらく進むと、櫛羅の滝が見えた。しばらく急な上りの階段が続いた後は、窪んだ枯れ沢に沿った道を登り、約2時間で葛城高原ロッジに到着。

 今回はロッジ内で昼食をとることにしており、事前に全員のメニューを連絡していたのでスムーズに食事ができて良かった。(かも丼定食、鍋焼うどんなど)食事後は山頂へ。眺望が素晴らしく、積雪した高見山や大台山系を見ることができた。帰路は「婿洗いの池」を見た後、上りと同じコースを下った。下り階段に苦労する人が多かったが、約1時間50分で登山口に無事到着できた。天候が良く、持参したアイゼン不用の快適な1日だった。(TT)

山頂にて 集合写真①

山頂にて 集合写真②

一歩一歩 頂上目指します

軽快に歩きます

雲ひとつない青空

石ころ部会の2月活動報告

月 日:R6年2月23日

場 所:富田林市錦織東および河内長野市汐ノ宮の石川河川敷                                                                                                                                                                                                                                                             

参加者:17人

活動内容:

 そぼ降る雨の中、17名が近鉄滝谷不動駅に集合。午前は近傍の石川河床での立ち木化石やアケボノゾウの足跡化石の観察である。先ずは川端の児童公園で化石発掘調査に関わられた森山先生から発見の経緯や調査の結果、現状などをお聞きする。そして河床の観察。雨に濡れた護岸は滑り易く、下りるに一苦労。何とか河川敷に辿り着き、水面をよく見ればメタセコイアの立ち木化石が其処かしこにある。発見当時の足跡化石の多くはその後の川の浸食により消失したそうであるが、緑色を帯びた粘土層には足跡らしい窪みもある。目を閉じればメタセコイアの森や湿地帯を歩くゾウの群れが見えてくるようだ。専門家の案内なしには味わえない経験である。

 午後は汐ノ宮の石川河川敷に向かい、汐ノ宮火山岩の観察である。雨は未だ止まず、火山岩の露頭には辿り着けなかったが、近距離から露頭を眺める。その火山岩はかんらん石や輝石を含む安山岩であるとの説明が佐藤先生からある。そして足元に点在する安山岩をハンマーで砕き、黒色の岩片に潜むかんらん石探しに興じる。宝石と言うには程遠いが、岩片にはオリーブ色の透明感のある粒子が点々とあった。

 最悪の天候ではあったが、森山先生と佐藤先生の丁寧な解説と指導のお陰で充実した観察会になった。天気の良い時に再度訪れたい処である。

学んだこと:

● 石川河床の立ち木化石や足跡化石は1984年に富田林高校理化部の生徒達により発見され、その後の発掘調査などによりその存在が学術的に証明された。

● アケボノゾウの足跡が見つかったのは大阪層群の中にあり、調査の結果、100万年前の粘土層の地層と判定された(市内ではキバや臼歯の化石も見つかっている)

● 当時は今ほど高くはない金剛山からの流水によりできた扇状地にメタセコイアなどの林が形成され、ゾウやシカが水を求めて歩き回る様がイメージされる。

● 汐ノ宮の火山岩(安山岩)はそれより遥か昔、1300~1400万年前に噴出した溶岩である。柱状節理が観察されるが、これは溶岩が固まる時に体積が収縮し、その時にできた五角形や六角形の柱状の割れ目である。

● 露頭の周囲にはヘリウムを含んだ炭酸ガスの湧出が見られ、泉源の成分は有馬温泉に近い。

● この安山岩はマグネシウムの多い高マグネシア安山岩であり、輝石とかんらん石を含むのが特徴で、非常に珍しいものであるが、近辺では嶽山山頂や寺ケ池周辺でも見られる。かんらん岩は地中深くのマントルを形成するものであるが、それが安山岩に含まれると言うことは安山岩が溶融した後に交じり合って上昇し、地表近くで固結したことを意味する。(I.S.)

 

いのちの営み探検部会の2月活動報告

テーマ :冬を越すいきものたち

実施日 :2024 年 2 月 19 日 ( 月)

観察場所:宮ノ上公園 ( 和泉市)

参加人数:16 名

 冬は生き物にとってたいへん厳しい季節。
いきものたちはどのようにして寒さをやり過ごしているのだろう。落葉樹は冬芽を作り、静かに越冬。春を待ちます。草の中には葉を放射状に広げて、地面にぴったりつけた状態で冬を過ごすものもあります。この状態の草をロゼットと言います。地表を覆うようにして葉を広げ、陽射しを一杯に浴びて春を待ちます。春になると、種から芽を出す草よりいち早く成長できます。公園内には多様なロゼットがありました。園内は手入れ良く、草刈りがされていたけど、地面ぴったりに広がるロゼットは刈られることなく、無事。現 代を生きる延びるにも良い形と、勝手に納得しました。

 日当たりの良い暖かいロゼットの下にはベニシジミ幼虫や、アブラムシなどが隠れていることもあり、虫たちの冬越しに出会えることもあります。今回は樹皮の下、木の枝などでいろいろな虫たちの生き様に出会いました。カマキリは卵を卵嚢に包んで越冬。イラガは幼虫が繭を作りその中で、越冬。しかし出会ったのは繭の抜け殻のみ。残念!コナラ朽ち木断面ではカミキリ幼虫と、幼虫の食痕が。ムクノキ樹皮の下には越冬中の数匹のダンゴムシとイチモンジハムシを見つけた。イチモンジハムシは黒光りする丸みを帯びた体と、その前胸部では鮮やかな黄色の中に4つの黒紋が並び、美しい。さらには、テントウムシとそのさなぎ、さなぎ抜け殻も発見。日常なかなか気づくことのない、小さな虫たちの厳しい冬を生き延びる姿に感動を覚えた。時々小雨が降る天候で、ムラサキシジミなどの蝶の飛翔に出会えなかったのが残念でした。 (A.F.)

1

2

16期生の2月21日講座報告

年月日  2024年 2月21日(水)  曇り一時雨

講座名:緑化入門

講師: 井上昌美 中嶌幸一 先生

場所: 堺市都市緑化センター

野外観察を中心に様々な生き物観察を楽しんできたが、少し趣を変えて自宅の庭やベランダで楽しむ植物について学んだ。午後からは大仙公園の桜たちの話と身近で多様な緑化センターの植物観察を楽しんだ。

ハイドロボールを使ったテーブルヤシの鉢植えを作った。ガラス容器と透明のプラスチックコップを用意、ガラス容器の中にコップを入れその隙間にカラーサンドを詰める、思い思いのデザインや風景を描き側面を飾った。最後にガラス容器の中のコップにハイドロボールとヤシを植え込みユニークな鉢植えが完成。講座生はワイワイ楽しそうに取り組んだ様子、いずれの作品も個性があってすばらしい出来栄えだった。

 大仙公園には50種類1000本のさまざまな桜が植えられている。たとえば京都円山公園の16代目桜守がそこの桜の実生を育てた由緒ある「ヒトエシロヒガンシダレ」、関西ではここでしか咲かない奇跡の桜「チシマザクラ」等々、苦労話など熱心に説明があった。そのあと緑化センターの植物観察をした。

 緑化センターは公害が問題となった時代に、緑化に取り組むとの国の方針により約40年前に開設された。公園や街路だけでなく、個人の庭にも緑を増やしたいとの想いで設計されている。大仙公園の見事な桜たちと緑化センターの植物が花を咲かせる春がもう近い、そのころに訪ねてみたい。(H.I)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

わ~カワイイの声がする、でも表情は真剣です

ユックリと慎重に砂をガラス容器に落とします

 

 

全20点、いずれも力作揃いです

大仙公園の桜のパンフレット、咲いている場所も書いてあります、優れものです

緑化センターの観察、いまは花がないですが、想像力を働かせます

 

吟行部会の2月活動報告

日 時 : 令和6年2月17日

行 先 : 大仙公園

句会会場 : 堺市総合福祉会館

参加人数 : 13名(内 欠席投句1名)

兼 題 : 早春 山覚める 草餅 猫柳

仁徳天皇陵前でボランテイアさんから「古墳」の説明の後、梅の花が満開の公園内をゆっくりと吟行しました。ここ数日の暖かさで、桜の花も咲き始めていました。その後 句会会場までバスで移動しました。

兼題句と当日句の互選は以下の通りです。

兼題句

  • 春日浴びゆっくり過ごす日も楽し  尚文
  • 山覚める大地ゆるりと目覚めけり  たけみつ
  • 風も良し光また良し猫柳      洋洋志
  • 早春や伸び始めたる豆の蔓     まさこ
  • せせらぎに銀の音符よ猫柳     ゆき雄
  • 早春や淀の土手行く潮の風     みえこ
  • 初音から今日で五日目上手く鳴き  河笑流
  • きつぱりと世に出て来たり蕗の薹  ふじ乃
  • おわかれね濃く匂ひくる沈丁花   楠子
  • 塔ふたつ草餅二つ當麻寺      万未知
  • 草餅や母が使ひし皿に置く     佐都
  • 猫柳昨夜の雨を含みおり      行行子
  • 釣り人に笑みを来たすや猫柳    豊年

当日句

特選 春立つも輝き見せず濠の水   洋洋志

入選 風光り静寂(しじま)の統ぶる円(まろ)き墳   ゆき雄

写真部会の2月活動報告

実施日 : 令和6年2月14日(水)

時間  : 10時~11時半

場所  : 狭山市立コミュニティセンター

参加人数 : 5名

写真部例会は原則第2水曜日ですが、イベント開催や珍しい行事などの撮影のため随時変更します。

尚、勉強会は2月と7月です。

 

ぺろり

火渡り神事

宇宙光線

祭り

無題

 

16期生の2月14日講座報告

年月日 : 2024年 2月 14日(水) 晴れ

講座名 : 「生物多様性―植物の多様性保全」

講師 : 森 由紀子先生(施設職員)

場所 : 大阪府立花の文化園

 本日のテーマは「生物の多様性」、特に植物園ということで「植物の多様性保全」ということを中心に講義していただいた。

 様々な環境の中で私たちも含め、多種多様の生物が互いに関わりをもって生きている。関係のないように見えてもそれぞれの関係をたどっていけば、浅く広く深く不思議とつながっていることがわかってくる。それらがバランスを保ちながら共存しているのだ。

 生態系は、「生態系」「種」「遺伝子」の3つが多様でなければ維持できないと学んだ。植物の多様性という点で考えても、多様であればあるほど、そこから受ける恩恵も大きい。植物がもたらしてくれる酸素や大気中の水環境、食料や材木、繊維、薬品など資源の確保。また地球温暖化や気候変動の緩和。さらにレクリエーションや精神的な癒し効果、地域の伝統文化など、我々は植物から多くの恩恵を得ている。

 しかし一方、私たちが植物に与える影響はどうか?様々な環境問題から絶滅危惧種が増えているという問題もある。植物の多様性から恩恵を受けるためにも、我々がその多様性を保全していかなければならないだろう。

 花の文化園は、植物多様性保全の拠点園になっているとのことだ。環境省の、植物の生息域外保全を植物園に任せるという方策により、花の文化園も絶滅危惧種の生息域外保全を行うとともに、それら植物の特性情報の研究、蓄積、継承、自生地調査など行っているとのことで、園内での活動だけでなく、担当の紀伊半島にも分け入り、広く調査している。しかし、今心配されているのは、調査員の高齢化や不足。つまり、調査員が絶滅危惧種となっていないか(笑)と話されていた。シニアといえども私たちも調査員となって、せめて自分の身の回りの自然について観察、調査する意識をもつことで、植物の多様性保全の一助とならないだろうか。

 午後からはポカポカ陽気の中、広い園内をたっぷりと時間をかけ、丁寧に案内していただいた。NHKでなじみとなったバイカオウレンやセツブンソウ、ヤドリギの宝石のような実などに感動。夏には絶滅危惧種の珍しい蘭の花が咲くと聞き、次の楽しみもできた。ちょっと涼しい温室で健気に生きている熱帯植物の花にも癒され、植物からもらったたくさんの恩恵に感謝。 K.T

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります

ちょっとクイズで休憩。この葉っぱはだれ?

園内で見つけた黄色い花(左上からロウバイ、ヒメリュウキンカ、フクジュソウ、マンサク)

ヤドリギに群がる16期生。まるで宝石?真珠?

なんてかわいい!万太郎の母が好きな花。

ユキワリイチゲ(上)とセツブンソウ(下)

トウカイコモウセンゴケ、これも絶滅危惧種。

これも雪割草のオオスミソウ。

温室にも素敵な花が。左上はハリーポッターで有名な魔法の花

園内では梅の香りやロウバイの香りに癒されました❣

 

アウトドア部会の2月活動報告

実施日: 2024年2月5日~6日

場  所 :  兵庫県美方郡香美町

      尼崎市立 美方高原自然の家 「とちのき村」

行事名: 冬のアクティビティ体験

参加者: 29名

 今回初めて1泊での冬のアクティビティ体験を計画しました。早朝から雨模様になりちょっと心配しながら三国ヶ丘から貸し切りバスでスタートです。車中でクイズやゲームでリラックスしながら途中の「道の駅よう但馬蔵」で昼食をとり、美方高原を目指します。ハチ北あたりから雪模様に代わってくれ、山道に入った所でチェーンを巻き雪道を登り現地に到着時には雪となり期待が高まってきましたね。

  村長さんにオリエンテーションを受けてスノーシューは、なにしろ初めてのメンバーがほとんどですので準備に戸惑いながらも早速に準備運動してスタート。先導のリーダーに続いて一列でゆっくり進むのですが慣れるまでなかなか難しい。皆さんやる気満々でおしゃべりする余裕も出てきたようです。途中でコーヒータイムした後、新雪の中、ラッセルする箇所や雪の中に仰向けになる経験もしながら面白いスノーシュー体験が出来ました。季節のお鍋の夕食で盛り上がった後は屋外でキャンドルに照らされた【かまくら=雪ドーム】を経験し、各々が作った【紙のランタン】で固形燃料に火をつけてスカイランタンを夜空に飛ばしました、雪が舞う中幻想的なムードに浸りました事にしときましょう。

  翌朝は昨晩で15cmの積雪があったようです。朝食後、早速に【雪合戦】の準備、先ずグランドに降り積もった雪を踏み固めてコート作りが、なにしろ膝まで雪があるので横一列になって大変でしたね。国際ルールの雪合戦が始まりました、雪の玉は危険のため布製のボールを使い、3チームで競い合いましたが、もう皆さんやる気いっぱいで真剣になり、大汗をかき、いやーこれはハマりました!こんなに面白いもんとは・・・。みな怪我無く終えて、こんなに楽しい企画をして頂いた、とちのき村の村長さん、スタッフに感謝です。(hiro)

スノーシューを着けるのも一苦労

雪の中ゆっくりとウォーキング

こんな坂をラッセル

雪に寝るのは初めての体験

ほわっと飛んだスカイランタン

キャンドルかまくら

気合十分、真剣に雪合戦

ああ面白い楽しい体験 良い一日でした

モノクロームの雪景色

16期生の2月7日講座報告

年月日:2024年2月7日(水)曇

講座名:アウトドアの安全

講師:平木 祐治先生

場所:堺市立栂文化会館

 心臓突然死は年間7万9千人(毎日200人)もあり、救命措置を少しでも早く行うことで救命率は増加する。119番通報から救急車到着までの間に心臓マッサージやAEDを使用した救命措置を素早く正しく行うことで命を救うことの大切さを学んだ。

 災害時の心得として、揺れ、停電、断水などに備えて1.自助(家具の固定、ガラスにシールを貼る、寝室に背の高い家具を置かない。)2.共助(近隣の人と協力して助け合う。)3.公助(3日後から)が考えられるが、自助と共助が特に大切だということ、またヘッドランプ、ランタン、ダンボールで作られたトイレ、目隠しのテントなどの準備をしておくなど便利な道具の紹介があった。また、自治会などの訓練で災害時の対応を体験しておくなど、30年以内に起こるといわれている南海トラフ大地震に常に備えて置く必要がある。

 三角巾を使った実技では、たたみ三角巾の作り方、本結び、本結びの解き方を練習してから、肘や頭頂部、腕、足を捻挫したときの処置の方法を教わった。それぞれ仕上がりのチェックを受け巻き方のポイントなどの指導を受けた。実際に行ってみると出来そうでうまくできず何か変な仕上がりになる。それを例に正しい形に修正していただき要領をつかんでいった。。

 AED(自動体外式除細動器)の実技では人形のジミー君の救命措置を装置の指示に従いながら行うことと心臓マッサージの方法やポイントを学んだ。また、心臓マッサージの練習用アッパ君を使って心臓マッサージの練習を行った。「もしもしカメよ」のリズムで行うが力加減や手のひらで押すコツがつかみにくく思うように音が出せず、納得するまで何度も挑戦する講座生の様子が見られた。

 疑問点に対し沢山の質問が出され、お互いに考え込む場面もあり意見交換の楽しさを感じた。

 今後の野外活動の備えとしてリュックには三角巾を準備しておきたい。  E,H,                                           

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

 

里山保全部会の2月活動報告

月 日 :  2月2日 (金)

場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

参加人数 :  13名

活動内容 :

 里山保全部会の活動舞台の(奥の谷)を運営している 富田林自然を守る会の「さともり」事業の一環で、本日「けがなどの応急処置に関する」講習会を受講しました。 講師は、一般社団法人 大阪IJの救急企画・コーディネーターの大浜誠一郎さん。大阪市消防署に35年以上勤務した消防局救急救命士で、正しい胸骨3Z圧迫(心臓マッサージ)、AEDの取扱要領等実践的な対応を分かりやすく説明して頂きました。 冬本番の2月例会、街中ではできない焚き火を起こして体を温めてスタート。

山組は、今月も山中に生える笹やシダの伐採作業と枯れ枝集め 。

畑組は、今春植え付ける作物の畑の畝づくり、菜の花とナンバネギを収穫しました。

 メンバーの女性会員から朝から焼き上げたケーキの差し入れ。メンバー全員で美味しく頂きました。 彼女と40年前に出会っていればプロポーズしていたのに、あ~ 残念 ‼

*各写真はクリック毎に拡大され、解像度上がります。

大阪IJの救急企画・コーディネーター大浜さんの講演

傾斜 きびしい山で、里山部会の女性部員も活躍しています

2月の寒い活動日街中ではできない焚き火が一番のご馳走です

畑で育てた菜の花 近づいた春を今晩の夕食で味わいます

吟行部会の1月活動報告

月日 :1月20日

行先 :岸和田 (蛸地蔵駅・天性寺・紀州街道・だんじり会館・岸和田城)

句会場:岸和田中央地区公民館 講座室

参加人数:14名(内 欠席投句1名)

兼題 :新年・悴む・竹馬・蝋梅

 前夜より残る雨模様でしたが、蛸地蔵駅に集合した頃にはどうにか上がって
いてゆっくり吟行することができました。
だんじり会館・岸和田城ではボランティアガイドさんの丁寧な説明につい時間が
気になってしまう程で、熱心にまた楽しく話してくださいました。
駅前商店街を抜け、天性寺、紀州街道は風情があり、古を彷彿させる町並みでした。(U.T)
*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *
◇1月度会員兼題句
・注連飾り隣近所が気にかかる    尚文
・柏手二拍淑気満ちたり龍を呼び   たけみつ
・寒日和ただそれだけの馳走かな   洋々志
・啾々と鬼も哭きをり凍つる能登   ゆき雄
・祝箸名を書く夫に傘寿くる     みえこ
・顔見せぬ孫の名前も箸紙に     河笑流
・蝋梅や何故に淋しき色つけて    流以
・句座に入る寒紅きりと引き直し   都史子
・寒風に身じろぎもせず読経僧    ふじ乃
・蝋梅の匂ひ降り来る路地の角    楠子
・竹馬を斜めに倒し駆け比べ     万未知
・悴むやリードの先に犬二匹     佐都
・竹馬やがき大将に孫九人      行行子
・竹馬が屋根に眠りたボール取る   豊年

◇当日句
特選 ・寒日和千亀利の城の濠閑か   洋々志
佳作 ・冬空の八陣の庭白く映え    河笑流
   ・蛸地蔵の謂れの寺に懐手    都史子 

山歩き部会の1月活動報告

実施日 : 1月24日(水)天候:曇り時々雪
行き先 : 金剛山・標高1125m
コース : 百ガ辻~寺谷ルート~葛木神社~頂上広場~文殊尾根ルート~百ガ辻
参加者 : 18名

 今回のコースは、ランクA~Bのため参加者は少ない。金剛山山頂の雪は、前日までに解けてしまった。しかし、昨夜から今朝にかけての降雪で、登山路は、入口付近から白銀の世界になり、予定通り“雪の金剛山”を楽しむことができた。ただ、強烈な寒波のため、頂上付近の気温はー7℃と厳しい寒さで、頂上には長くいることは出来なかった。

 金剛山は、奈良県と大阪府にまたがる山で、関西の登山人気ランキング1位である。頂上は奈良県になるが、大阪府に属する部分で最も高い部分(標高1056m)は、大阪府の他の山々より高く大阪府で最も高い山になる。金剛山は、1000回登山を目指すグループも多々あり、土日に限らず平日でも賑わっている。登山ルートは多くありその中で、今回の登りの寺谷ルート、下りの文殊尾根ルートはポピュラーなルートである。(Y.Y)

16期生の1月24日講座報告

年月日  2024年 1月24日(水)  晴

講座名:植物が動く方法

講師: 長谷川 匡弘 先生

場所: 大阪市立自然史博物館

 自然観察の中でも花や実や紅葉には心動かされるが、枯れて落葉した姿はあまり目を引かない。その時期に種子は様々な方法で散布(動く)される。種子や花粉がどのように動くのか学んだ。

 自然史博物館の2F種子散布展示コーナーの説明から始まった。ケヤキは秋に下方の黄色い葉が落ちる、上方の茶色い葉のついた枝には種があり、強い北風が吹く時まで残っている。時には枝ごと400mも飛んでいくことがある。

 植物の種類により動くことのメリットは違う。また動く方法は ①風で運ばれる ②水で運ばれる ③動物に運ばれる ④自分でどうにかする の4つある。

 タンポポやケヤキなどは風に運ばれ、ドングリやエノコログサなどは動物に食べられたりくっついたりして運ばれる。アリに運ばれることも多く、種子に付いたエライオソームを食べるために巣穴に運ばれ、残った種子は巣の中で発芽する。ヤシの実やハマヒルガオなどは海流で運ばれ、フジなどは弾けたりツルを伸ばしたりして動く。

 午後からは非常に寒い中、植物園に出て様々な種子を探し収集した。集めた種子を散布方法別に区分した。その後全員で講師の指導を得て散布方法の区分と植物名の同定を行った。成果物は①風散布16種 ②動物散布26種 ③水散布3種 ④自力散布1種 不明4種の合計50種、結構な種類を収集できた。

 種子が動くことのメリットや運搬者の選定や運搬される方法など、そのシーンに合わせて様々な工夫がされ驚かされることが多く、その植物の営みはワンダーランドだった。(H.I)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

充実してるね、まずは実物を目で確認

植物が動くってなに?散布ってなに?

よく聞いておこう、知っているようで深く知らないな

寒風吹くなか、熱心に探しました

合ってる、大丈夫かな?テーブルで区分しました

真剣に区分と同定しています

 

野鳥部会の1月活動報告

活動日 : 2024年1月17日(水) 天候 晴

探鳥地 : 淀川河川敷(長柄地区~城北地区)

参加者数 : 26名

観察種数 : 33種

 昨日の冬空と寒さが嘘のような快晴。スタート地点の長柄橋付近は毛馬閘門工事のせいか昨年より一段とカモ・水鳥・小鳥が少ない。閘門付近では多くのムクドリを除けば数羽のホシハジロとオオバン、一羽のキンクロハジロと遠くに淀川本流の上を飛ぶユリカモメを確認するのみ。閘門を過ぎてようやく集団のヒドリカモ、キンクロハジロを見るが例年より鴨の種類も数も減らしている。 此処では今まで水辺の方しか眼がいかなかったのか初めて堤防上に「与謝蕪村の生誕地の碑・句碑」に気が付く。碑には「春風や 堤長うして 家遠し」と書かれていた。 堤防を降りて河川敷を水際まで近づくと遠く対岸に大集団のキンクロやユリカモメに混じってカンムリカイツブリを数羽確認。双眼鏡で見るにはちょっと厳しい距離だ。

 赤川地区に入ると早速にモズ、ジョウビタキが、芝生には7~8羽の群れとなって餌食むヒバリを観察。 昨年と同じ場所にそれも複数のハッカチョウが現われ、肉眼でもじっくり観察できるほど近くの樹木に止まってくれるカメラサービス。 淀川ワンドではヒクイナとバンが同じ場所でかくれんぼのように姿の見え隠れを繰り返す。小枝の中にはアオジやメジロ、ウグイスが、そして圧倒的に多いヒドリガモ、オオバンと上空を何度も旋回するミサゴを観ながら上流へ・・・ 城北公園近くのワンドにアオサギ、カルガモ、ミコアイサを追加。

 城北公園の池は水位が低く、その所為か鴨の姿がなくてユリカモメばかりが目につく。今年もいつもの場所でいつものカワセミは待っていてくれました。今回も出会えたことに一同大感激と一安心!  ここではマガモ1ペアとコサギ2羽が加わり、穏やかな冬の日差しの中を早めの「鳥合わせ」となりました。(M.K、写真K.T)

*各写真はクリックする毎に画面が大きくなり、解像度も上がります。

ハッカチョウ

ヒバリ

バン

ヒクイナ

ミサゴ

カワセミ

ジョウビタキ

アオジ

 

16期生の1月17日講座報告

年月日  2024年 1月17日(水)  晴

講座名:ネイチャーフォト入門

講師: 阿倉 薫 先生

場所: 河内長野ラブリーホール

フィールドワークなどで自然を楽しむためのマクロ写真撮影入門講座。岩湧山の岩湧寺を中心に昆虫を中心とした写真や動画を撮影されてきた講師にデジタルカメラの知識や撮影時の工夫や注意点を学んだ。

まずスマホを使ってのマクロ撮影にチャレンジした。

実習① 「お札のNIPPONGINKOの文字を探してマクロ撮影」 →スマホで撮影するときは片手で持ち親指でシャッターを押す、もう片方の手でスマホを支える。安定するし格好もよい。

実習② 「教室の壁に色々な高さに張り付けられたビー玉を撮影」 →野草などの被写体は高い所か足元か暗いところなど状況は様々、姿勢や体の安定に注意。野外では体のブレを防ぐための工夫としてストック代わりに100均の伸縮突っ張り棒を使用、軽くて安くてよい。棒やカメラのストラップを伸ばしてカメラを安定させる。

デジタルカメラにある深度合成モードを活用すると被写体全体にピントが合った撮影ができる。セミのヒグラシ頭部のマクロ写真は2つの複眼とその単眼がはっきり確認できた。

手作りの照明を使って撮影した動画の「カタツムリが粘菌を捕食する」はすごくリアルで明るく鮮明だった。ひと昔はプロの領域だったが、市販カメラと工夫一つで撮影が誰でもできる。

実習③「午後からは会場近くの公園で被写体を探してマクロ撮影」→ヤツデやサザンカやスイセンなどをいろいろな角度から近接撮影した。

風景や野草の全体を撮影するだけでなく、マクロ撮影し細部に注目することで気づきが増え、草花や昆虫などに対しての理解が深まる。これからは工夫をしながらピントのあった写真撮影ができるように心がけよう。(H.I)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

マクロってなに?実習が始まりました。

 

ちょっと苦しいな、高いところは。

 

 

 

 

 

 

 

いまいちなマクロ撮影、お札・ビー玉・ヤツデ・スイセン・サザンカです。

出来上がりはバッチリ、手作りの動画撮影用照明を装置。

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけで発見、マダラマルハヒロズコガの幼虫。

 

16期生の1月10日講座報告

年月日:2024年1月10日(水)曇、雨

講座名:春の里山観察と七草粥つくり

講師:田淵武夫 富田林の自然を守る会代表

場所:奥の谷

 2024年初の野外活動はあいにくの雨天であったが予定を変更することなく楽しい一日となった。

 最初に大阪シニア自然カレッジ代表から年頭の挨拶があり講座がスタートした。春の七草、芹(せり)、薺(なずな)、御行(おぎょう、ハハコグサ)、繁縷(はこべら)、仏の座(ほとけのざ、コオニタビラコ)、菘(すずな、カブ)、蘿蔔(すずしろ、ダイコン)について写真を見ながら説明を受けた後、市販の「春の七草セット」で栽培された七草を観察した。(七草すべてを野外で見られないので参考に。)

 次に竹についての講義。里山管理をすることにより植生を保持しなければ荒れ果てた竹林によって土地が侵食されるという現状を改めて理解した。中国から日本に竹が伝わった由来や竹の種類や特徴など興味深い話題、竹材として利用する場合に切る時期や絶やしたい時に切る時期など、参考になる話もあった。

 野外観察の前に全員でお粥と焼き芋の下ごしらえを済ませ、火の番や調理をスタッフにお願いした。

 雨の中ではあったが寒い冬の時期ならではの野草のロゼットや枯れたチガヤの草むらなど、里山管理された自然の中で懐かしさを感じる散策ができた。

 里山観察から戻ると、七草粥は見事に炊きあがり焼き芋も立派に焼けてかまどの中に並んでいた。

 熱々の七草粥を何度もおかわりし、お漬物や梅干しなど分け合ってお釜の中はすっかり空になった。焼き芋もほっくり甘く焼き上がりみんな笑顔で和気あいあいのお昼を楽しんだ。

 最後は、竹細工。竹の種類や竹を切る道具の説明を受けて思い思いに花入れやペン立て、カップを作り焚き火で熱を加えては布で磨いて作品を作り上げることができた。  E,H,                                            

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

山歩き部会の12月活動報告

実施日:12月23日(土)天候:晴時々曇
行き先:二上山 銀峰・雄岳・雌岳
コース:二上山駅~銀峰~出逢いの広場~雄岳~雌岳~岩屋峠~当麻寺駅
参加者:19名

 冬本番の寒い日、二上山の銀峰コースを辿り、銀峰・雄岳・雌岳に登った。二上山駅を出発し、近くの春日神社でコース説明・準備体操を実施。上ノ池横登山口からしばらく行くと銀峰コース分岐があり、落葉びっしりの山道を45分登ると銀峰山頂(396m)に到着。しかし山頂は、標識のみで狭く展望なし。この後雄岳に向かい、急坂を20分登ると「出逢いの広場」に到着。風があって寒い中で昼食をとった。

 昼食後5分で雄岳山頂(517m)に着き、大津皇子の墓などを見学。さらに馬の背を経て雌岳に向かい、山頂から金剛・葛城山などの眺望を楽しんだ。下山は、岩屋峠、祐泉寺を経て当麻寺駅に向かった。(T.T)

いのちの営み探検部会12月活動報告

テーマ  : 小鳥たちの混群を観察しよう

実施日  : 2023年12月18日 (月)

観察場所  : 大泉緑地公園

参加人数  : 11名 

 繫殖期を終えた秋から冬にかけて、野鳥たちは群れになることが多い。特に、複数種で作られる群れを混群と呼ぶ。代表的なものとして、シジュウカラ科のシジュウカラやヤマガラなどの群れにエナガ(エナガ科)やコゲラ(キツツキ科)、メジロ(メジロ科)などが加わる。なぜ群れるのか?食べ物を得るためもあるが、より重要なのは身を守るためである。数が増えれば、より多くの目と耳で周囲を警戒できる。また、天敵を見つけた際に発する警戒声は、異なる種でもよく似ており、混群の中で危険を知らせる共通言語として役立つ。

 大泉池に到着すると早速、手すりに群がるユリカモメが目に飛び込む。その数、実に30羽以上。水面から目を移していくと、ヒドリガモの群れやアオサギ、カワウ、カイツブリなどが観察できた。水流の林では、地面や低い枝にシジュウカラ、スズメたちが飛び交い、木の葉にまぎれてメジロ、さらに目線を上げるとアキニレの実をついばむアトリの混群を観察できた。大芝生広場の脇の林では、エナガ、メジロ、シジュウカラに加えてコゲラの混群も観られた。大芝生広場での昼食中、上空で2羽のコウノトリが優雅に舞うのを偶然発見。 滅多に会えないゲストに一同感激。思わず箸を止めてしばらく見入っていた。

 昼食後は頭泉池に移動。スズメの群れやカモ類、カワセミを、湿地の木道では、オオバン、バンの若鳥、カルガモ、モズなどを観察した。メタセコイアの梢に、カワラヒワとシジュウカラの混群が飛来。おまけにカラスに追われるチョウゲンボウが出現してびっくり。今回は参加人数も少なく、混群に出会えるか不安もあったものの、天候に恵まれ、さらには思わぬ出会いもあり満足できる部会となった。(K. I ) 

手すりにズラリと並ぶユリカモメ

コゲラも加わった

エナガ、メジロ、他にも…なにか

上空を優雅に舞うコウノトリ

それぞれ表情豊かなスズメたち

コサギがどこからこんなに

野鳥部会の12月活動報告

活動日 : 2023年12月20日(水) 晴れ

探鳥地 : 百舌鳥古墳群

参加者 : 29名

観察種数 : 34種

 百舌鳥八幡駅近くの小さな芦ケ池には、今年も溢れんばかりのカモが羽根を休めていた。ヒドリガモ、ヨシガモ、ハシビロガモ、マガモの4種が混じりあって仲良く泳いでいるのを見るのはバードウォッチャーとして楽しい限りだ。 百舌鳥八幡神社近くの光明院の柿の木には今年も次々にとメジロがやってきた。 御廟山(ニサンザイ)古墳の堀ではマガモ、カルガモ、オカヨシガモ、コガモ、キンクロハジロのカモ類に混じってバン、カイツブリ、オオバンの水鳥が加わり賑やかなこと。ここではアオサギやダイサギもよく見かける常連組だ。 次の「いたすけ古墳」では、小鳥が寄りつく術がない程すっかり全山丸裸に刈り込まれていた。これでは常留していたカワセミが居残るのも無理というもの。こうすることが世界遺産?なんて声も!

 堺緑化センターで昼食をとり午後は大仙公園の内へ、公園内は彼方此方と小鳥の好きな木の実が残っているがスズメ以外、小鳥の姿はなく静かだ。 それでもようやくハゼノキの実に数羽のシジュウカラを見つけ安堵する。かってこの公園で多く見かけた小鳥たちはどこに行ってしまったのだろう? 公園での下草の刈り込み過ぎも気になる。

 次に上石津ミサンザイ古墳(履中天皇陵古墳)に移動。 観察台からは堀の水面はカイツブリを除いて水鳥の影がなく、さらに堀に沿って右奥へと歩を進める。 途中ハイタカが我々の頭上に、そして松の木に集まる数羽のビンズイに「初めて見た」と大勢の歓声があがる。 古墳、中ほどのいつもの観察スポットからは、やはりいました樹の陰に複数のオシドリがそしてミコアイサやホシハジロ、マガモ、水鳥が次々と列となって目の前を通り過ぎる。始めは種毎に行動していたが、そのうちに多種のカモと水鳥が仲良く一つの固まりとなって、水鳥たちの楽園の世界を見せてくれた。 おまけに対岸には食餌するミサゴが。  それら鳥たちのショウに暫く全員釘付け!・・・・・ そして皆が充分満足した後に「鳥合わせ」となり解散となった。 帰り道でのコゲラの声が加わり観察週数は34種と今年一番の数に・・・。(M.K 写真K.T)

ヒドリガモ ♂&♀

オカヨシガモ ♂&♀

ヨシガモ

オシドリ

ハシビロガモ

ミサゴ

マガモ、ミコアイサ、ホシハジロ、カイツブリ

さて何種類いるのかな

 

16期生の12月20日講座報告

年月日 : 2023年 12月 20日(水) 晴れ、曇り

講座名 : 環境施設見学

講 師 : 施設担当者

場 所 : 舞洲スラッジセンター(大阪市建設局)

      舞洲工場(大阪広域環境施設組合)

 誰もが一度は「あれ、何?」と不思議に思ったのではないだろうか。湾岸線から見えるカラフルでユニークな建物。今回はその舞洲スラッジセンター(下水汚泥処理施設)と舞洲工場(ゴミ焼却施設)を見学した。どちらもオーストリアの芸術家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏デザインによるもので、日本ではキッズプラザ大阪や赤坂の21世紀カウントダウン時計のデザインも手掛けたとか。自然との調和を意識して曲線を多用し、緑に囲まれた唯一無二のユニークなデザインである。その建物の中で、私たちの日々の生活に大きくかかわる下水汚泥処理とゴミ焼却が、最新の技術でより安全に自然環境を配慮して効率的に行われている。さらにエネルギーを生み出し、有効利用できる資材を作るなど考えられているとか。どちらの施設も担当者の方が親切に、また楽しく飽きることなく案内してくださった。

 舞島スラッジセンターではまず建物を支える67本の柱が森の木をイメージしているとか。また、下水処理後の汚泥から、さらに汚泥ケーキと水に分ける実験や処理した灰をAIにより運び移動する可愛い車も見られ楽しかった。

 舞島工場では子供達も楽しく学習できるように各階工夫されていた。その中で大きなクレーンでゴミをつかむ様子や畳やベッド、自転車など粗大ごみが次々に運び込まれ処理されていく様子に驚いた。また、どんなに機械化が進み、AIで管理するとはいえ、機械についた灰や汚れをきれいにするのはやはり人の手。また摩耗する機械を再活用できるように手を入れるのはやはり人なのだと、働いている職員の方を見て感じた。

 日々私たちが当たり前のように出している生活排水や生活ごみ、また粗大ごみなどについて考えなければならないと実感。環境施設で、フル稼働で処理してくれている人たちがいるのだということを忘れてはいけないと思った。 K.T

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

舞洲スラッジセンター入り口 窓に舞島工場の煙突が写っている    ユニークな柱、67本すべて違うデザイン

汚泥と水に溶かしたポリマーを混ぜて振ると、汚泥ケーキと水に分離。その他、汚泥ケーキ・焼却灰・溶融スラグ(袋の中、建設資材として活用)・汚泥圧送管の中にたまった塊(取り除く作業が大変、動脈硬化か)

楽しい音楽に合わせて構内を移動、        賢い可愛い!

 

 

 

舞洲工場 巨大クレーンでゴミをひとつかみ みんなで輪になって大きさを実感

舞洲工場の模型 中と外

いろんな場所で記念写真
職員の皆さん、有り難うございました。

 

 

 

 

吟行部会の12月活動報告

月 日 :  12月16日
行 先 :   東高野街道 道明寺界隈
句会場 :  汐ノ宮「百年邑」
参加人数 :   14名
兼 題 :   冴ゆ 年惜しむ 手袋 熊
 前日よりの雨しぐれの続く吟行会、皆さん雨覚悟の出立ち。 幸いにも風もなく空も雨を我慢してくれた天候の下、14名道明寺界隈を巡りました。 東高野街道は弘法大師が京の東寺と高野山に本拠を構えられて以来、一番よくお通いになられた街道とのこと、私たちも僅かな道のりながら大師の偉業を会間見せて頂く吟歩となりました。 (M.M)
* * * * * * * * * * * * * *
◇12月度会員兼題句
• 年惜しむ年となりゐて髪を切る たけみつ
• 陽だまりや年惜しむ程の事もなく 洋々志
• 一筆の雲鮮やかに冬はじめ                まさこ
• 百寿なるモダンな義母と年惜しむ    ゆき雄
• 冴ゆる夜の靴音星に響きけり            みえこ
• 冴ゆる空震え眺むる大三角    河笑流
• 冴ゆる夜も凛と住吉高灯籠     流以
• 走り書き多き句帳や年惜しむ   都史子
• 冴ゆる夜竹灯籠の揺らぐ道    ふじ乃
• 人の世の戦終わらず年暮るる    楠子
• 手袋を慌ててはずす着信音    万未知
• 月冴ゆる銭湯前の待ち合わせ    佐都
• 最後まで後三ページ月冴ゆる   行行子
• 忘れ得ぬあの手袋を失くしけり   豊年
◇当日句(特選二句)
• 撫牛の鼻に手を当て年惜しむ   都史子
• 濡れ砂利の清けき砂紋ふゆの寺   流以

ウォーキング部会の12月活動報告

実施日:2023年12月14日(木)晴れ

行き先:高安山・信貴山 朝護孫子寺

参加者:20名

 朝、天気予報によると12月としては異常なくらいの18℃と言う暑さだそうです。近鉄西信貴ケーブル高安山駅集合時、3名がケーブルに乗り遅れたとの連絡があったので、世話人1名を残して出発する。
駅展望台より、大阪府側眺望する。快晴の為「アベノハルカス」がはっきり見えます。自然歩道沿いの、山全体が整備された信貴山霊園横のハイキング道を進み朝護孫子寺入口付近で、後続組が追い付き、一緒に参詣道に入りました。途中土産物店で、名物の「よもぎ団子」を購入する人あり。開運橋の「バンジージャンプ」は平日の為休業、寺休憩所にて昼食。

 昼食後、本堂にお参り行く途中で「招福大寅」のお出迎え。本堂高舞台から奈良県側眺望も絶景又、本堂「戒壇めぐり」にも挑戦し約10分間の「闇の世界」を体験。帰路は、ケーブル廃線跡を行き「近鉄生駒線信貴山下駅」にて解散 (S.U)

招福大寅のお出迎え

青空に本堂が映えます

里山保全部会の12月活動報告

月 日 :  12月1日 (金)

場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

参加人数 :  16名

活動内容 :

12月1日冬のスタート。作業開始時パラリとしぐれ空から冬のご挨拶。何の、なんの。奥の谷は町中ではできない焚き火ができる所。作業開始前、焚火で暖をとっておりました。

山組は、今月もこの数ヶ月続く山中に生える笹やシダの伐採作業と枯れ枝集めのスタート 。富田林の自然を守る会の会員も一緒に活動し、予定の作業はほぼ順調に進みました。

畑組は、11月に植え付けた玉葱、ナンバネギ、春菊、絹さやの肥料やり等の世話。どでかく育った里芋を掘り起こし、根っ子についている土落とし。さらにミズナの収穫。さらに順調に生育しているわけぎ、ナンバネギ、にんにく世話。そして参加者におみやげの里芋、ミズナの仕分け作業と大活躍の年末になりました。

*各写真はクリック毎に拡大され、解像度上がります。

町ではできない焚き火もここではOK    冬は火が一番

焚火で身体を温めて             山組は今日もがんばるぞー

茂り過ぎた竹や笹やシダを伐採して、     風通し良い山に

植え付けた野菜              今日も丁寧に育てる

掘り起こし里芋を丁寧に土落とし

収穫した里芋は分けて本日の参加者のおみやげ

写真部会の12月活動報告

実施日 : 5年12月13日(水)

行 先 : 難波公園、ナンバパークス、御堂筋、道頓堀付近

参加人員 : 3名

 今回は大阪南の夜景、イルミネーション撮影で夜間であり参加人員は3名と少なかった。17時に難波駅に集合し、まず最近整備された難波公園へ行き、その後、ナンバパークスガーデンへ、御堂筋を北へ道頓堀へ各地で撮影。  今日は比較的に暖かくて条件としてよかったが人が多く三脚使用もなしで作品ずくりに苦戦。帰りに難波駅で食事し、当部会につき意見交換し散会。(H.O)

*下記写真はクリック毎に拡大し、解像度も上がります。

16期生の12月13日講座報告

年月日  2023年12月13日(水)  晴れ

講座名:野鳥観察①

講師:上村 賢先生(日本野鳥の会 大阪支部 企画グループ)・泉谷 一弘先生

場所:喜志駅~(農耕地)~レインボーホール~粟ヶ池~石川左岸・右岸~寺内町~富田林駅

12月とは思えないような良い天気に恵まれ、さらに上村先生曰く、こんなにたくさんの野鳥に出会えるとは予想外。超ラッキーだったようだ。集合の喜志駅で野鳥ミニ図鑑を頂き、コースの説明を聞き、いざ出発。最初の観察場所、農耕地では、ハクセキレイ、アオサギ、ヒバリ、モズ(雄)、チョウゲンボウ、タヒバリ、モズ(雌)を観察。ハクセキレイはかの古事記ではイシタタキと言われているとか。確かに尾を上下に動かしながら移動する姿は石をたたいているようで可愛い。またチョウゲンボウもよほどお気に入りなのか、飛び立っても必ず同じ家の屋根の同じ場所に戻ってくる。おかげでその姿を望遠鏡でじっくり観察することができた。羽の色や顔の模様の可愛いこと。モズもしっかり観察できた。

 次はレインボーホールに向けて移動。ドバト、ツグミ、スズメを観察。スズメはふっくら可愛い冬姿に。スズメに似た野鳥は多く、なかなか見分けがつかない。野鳥を知るには、まずスズメをじっくり観察してスズメを知ることから。「これはスズメではない」と判れば、違いが判るとか。同じことが猛禽類でもいえる。まずはトビについて大きさ、羽の形、色を知ることからだと。なるほど。

 次に粟ヶ池での観察。初めにマガモだと思っていたら、なんとアヒルだと。頭の中に?がいっぱいになった。微妙なくちばしの色の違いとアヒルの方が少し大きい?しかもマガモとアヒルが仲良く群れで行動している?これはなかなか見分けが難しい。粟ヶ池でも多くの野鳥を観察できた。アヒルは野鳥ではないので、それ以外でマガモ、カルガモ、コガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、カワセミ、ダイサギ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、クサシギ、そして超々珍しいセイタカシギ。細くて長い脚に丸い体が印象的。

次に石川の左岸右岸。ここでも、オオバン、カイツブリ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、キンクロハジロ、イソシギ、カワラヒワ、カワセミ、モズ、カワセミ、ダイサギ、アオサギ、キジ、タシギ、アオジ(声だけ)など全部で30種を超える野鳥を観察できた。

最後に大阪府唯一の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている富田林寺内町を案内してもらいつつ、富田林駅に到着、解散となった。なんとも贅沢なオマケ付きの野鳥観察だった。有難うございました。(写真はOBのSさんの提供、有難うございます。)  K.T

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

場所を変えつつ、じっくり観察。最後に寺内町散策。

上・チョウゲンボウ、顔が可愛い猛禽類    下・モズの左雌と右雄

粟ヶ池で白のダイサギ、黒のカワウ。なかなかの立ち姿。

左上・アヒル?マガモ?一緒にいるよ。
右上・コガモだけど子ガモじゃないよ。
左下・オカヨシガモ、お尻が黒いのよ。
右下・キンクロハジロ(金黒白3つの色を持つ鳥)

なんて長い脚、セイタカシギ。なかなか出会えません。 右下・短くてごめん。でもコロンと可愛いイソシギ。

左・エノキ 右・ムクノキ  野鳥の好きな木の実を知ると観察も面白くなる。