18期生5月21日の講座報告

月  日 : 2025年 5月 21日 (水)  曇り

講座名 : 昆虫入門

講   師 : 鈴木 真裕先生 (大阪公立大学大学院)

場   所 : 堺自然ふれあいの森

 午後から雨が降り出すとの予報で、午前の座学を午後に変更してフィールドワークから始めた。 森の館の広場に出て、網と虫籠等の容器を受け取り、先生から採集場所や班の中での容器の共用などの説明を受けた。 先ずは里での採集。畑や田んぼ、広場など開けた場所だ。広場では蝶々・ハチなどは少なかったが、畑に行くと蝶々があちこちに、トンボも見かけてここでは沢山取れそうだ。 ところが網には入るが、網から籠や容器に入れるのが難しい!逃がしてしまって落胆の声があちこちで聞こえた。 次は森へ。山を少し上がって木々に囲まれた広場での採集だ。ここでは落ち葉の中や木の幹、枝の陰等をさがす。コウチュウ類やチャバネゴキブリ等が見つかった。

昼食後は映像を見ながら昆虫の「目」(モク)の講義だ。 「目」の種類・種数の多い「目」などクイズを混ぜながら学んだ。 同定するには先ずは何目かを決めないと探すのが難しいそうだ。  同定作業は班ごとに分かれて相談しながら決める。 先生自作の資料「鉢ヶ峯の昆虫」と図鑑、ルーペを使っての作業だが良く似た物が多くて大変だ。 講座修了前には、ヤマトシリアゲ(メス)・キマワリ・コチャバネセセリ・キリギリス・オバホタル・ナナホシテントウのサナギなど、多くの昆虫の同定することが出来た。 

昆虫採集は初めての方、何十年ぶりにした方など、童心にかえって虫を追いかけた楽しい一日だった。 

                                         (S・Y)

里での採集風景

昆虫の定義とは?基礎を学ぶ

網から容器に移動中。うまく出来るかな?

キマワリ(コウチュウ目)森で見つけたよ

キリギリス(バッタ目)小さくて可愛い。

ナナホシテントウのサナギ(コウチュウ目)

グループでの同定作業。細かく観察して決めていく。

       

18期生5月14日の講座報告

年月日:2025年5月14日(水) 晴れ

 講座名:淡水魚入門

 講 師:小川 力也先生 (科学教室力塾 塾長)

 場 所:木根館 石川 (河内長野市)

  今日は初めて植物以外の講座で座学と石川で魚類の採集をする「淡水魚入門」である。まずは魚の生態に関するクイズで知っているようで、知らなかった答えにビックリ。「フナのヒレを描けますか?」ヒレの無いフナの絵にヒレを描くのですが、ヒレの数位置は分かっているようで、いざ描くとなると難しいですね。皆さん描けましたか?

 後半は淀川の変化により、それに伴い自然環境の変化があり淀川の生態系に大きな影響を与えている現状や高校生による南河内地域の自然再生の活動で生物多様性保持には自然環境の大切さを再認識した。

  天気も良く水も冷たくなく魚類の採集には好条件で有るが、先生から「魚の成長期には少し時期が早く魚が見えないですね」と、言われたが”1人1匹を目標”にタモ網を手に先生は投網を持っていざ出陣。初めは網の中は石や砂、藻や枯葉等で魚はゼロだったがやがてあっちこっちで「採れた!採れた!」の声が上がり、エビ、メダカ、ヨシノボリ、オオシマドジョウ、カマツカなど50匹ほど採集し、それぞれの魚の特徴を説明して頂きメダカのオスとメスの違いやヨシノボリが腹ビレ2枚を吸盤にしているなどを観察して確認した。多くの受講生は川に入るのは久し振りで子供の頃を思い出して楽しんだ1日になりましたよね。(T・O)

鮮やかに開いた投網!さて獲物は?

う~ん魚採れていない

同名の植物がある味は淡泊な「カマツカ」

砂中で越冬する日本固有種のオオシマドジョウ

18期生の4月30日の講座報告

月 日 : 2025年  4月 30日 (水)  快晴

講座名 : 植物入門 木本

講   師 : 出原 茂樹 先生 (堺植物同好会副会長)

場   所 : 堺市立栂文化会館  西原公園

朝から快晴のさわやかな天気で講座日を迎えた。

今日の講師は出原茂樹先生です。学生時代から樹木に関心を持ってきたとの自己紹介をされ、聞き取りやすいさわやかな声で講義が始まりました。

樹木の分布は気温や降水量で分類され、これをバイオーム(生物群系)と称し、世界のバイオームの区分、日本のバイオームの説明がありました。日本は北から針葉樹林、夏緑樹林、照葉樹林、亜熱帯多雨林があるとのこと。代表的な樹木のスライドを交えて説明していただきました。中でも、亜熱帯多雨林の小笠原諸島、奄美大島の説明は圧巻で、先生の調査活動を踏まえて面白く説明された。講義の最後に昆虫の食害の説明がありました。マツノマダラカミキリ⇒マツ枯れ、カシノナガキクイムシ⇒ナラ枯れ、クビアカツヤカミキリ⇒サクラ、ウメ枯れの説明で、サクラ、ウメの被害は甚大とのこと。

午後は、観察順路に沿って樹木名が記載された資料を片手に、新緑の西原公園に出ていきました。玄関を出てすぐにウバメガシ、次にハンノキ、ケヤキ、ヤマモモと、木の特徴、話題などを交えての説明を楽しみました。自然の雑木林が残っているところでの陽樹、陰樹の遷移の説明は、自然の面白さを知ることが出来ました。カツラの葉は秋には甘い香りがする、秋に良い香りがするキンモクセイは日本にはオカブのみでメカブは無い、ニセアカシアの白い花をお酒に漬けて楽しむ、などのお話も楽しみました。池の周辺ではサクラの根元のフラス(木くずと幼虫の糞の混じったもの)を観察し、サクラ枯れの甚大さを知りました。

爽やかな新緑の中に咲くイヌシデの花、シナサワグルミの大きな花、ニセアカシアの白い花なども観察し、きれいなケヤキ並木を通り本日の講座を終えました。      (M.A)

講義風景

コナラ(真ん中の大木)(陽樹)とアラカシ(陰樹)

サクラの根元のフラス 見上げると枯れ始めている

ウバメガシの実の赤ちゃん 2年かけて実になる

新緑のケヤキ並木は気持ち良し

18期生の4月23日の講座報告

月  日 : 2025年  4月 23日 (水)  曇り

講座名 : 植物入門 草本

講   師 : 木村 進 先生 (大阪自然環境保全協会理事)

場   所 : 堺市立栂文化会館  西原公園

昨夜からの雨は昼前には上がり、午後には観察日和。今日の講師は、50年前からタンポポの調査を続けておられる木村先生(通称タンポポ先生)です。外には沢山のタンポポが咲き誇っている春だからこそ、講義もタンポポ中心がいいね。 頂いた資料には、タンポポの種類の見分け方、タンポポ調査の始まり、目的・意義、経過等多くの項目が有り丁寧に解説して頂いた。今年は5年に1度の調査の年なので、調査用紙を頂き調査方法を習って参加したいと言う講座生も多くいた。

昼食時には外来種の外片の反り返りの訳を、先生持参のナメクジを使って実験? 花の食害を防ぐための反り返りだと分かった。

午後のフィールドは先生手作りの「野草ミニ図鑑」を手に、会館周りから歩き始める。ここは外来種(セイヨウタンポポ)が多い。中に一本アカミタンポポが見つかりセイヨウタンポポとの種の色の違いを確認出来た。西原公園でタンポポいっぱいの草地に行き、皆でセイヨウタンポポを探したがほとんどカンサイタンポポだった。先生の説明を聞きながら歩いていると、「今まで気付かなかった草花だったのに。見方が変わって来たわ!」との講座生の声。 植物観察楽しいね!           (S . Y)

 

講座風景タンポポの種類の見分け方?

皆でセイヨウタンポポ探ししています。

アカミタンポポの種、種の色が赤いのわかるかな?

たった一本残っていたシロミタンポポです

18期生の4月16日講座報告

年月日:2025年4月16日(水) 曇り時々晴れ

講座名:自然の見方と観察

講 師:田中 広樹先生(大阪自然環境保全協会 代表理事)

場 所:堺市立栂文化会館 西原公園

 初めての講座となる「自然の見方と観察」の座学では知識が無くても今すぐ自然を観察出来て楽しめる基本となる5つの視点や、これからの自然観察の心がまえを分かりやすく講義をして頂き、今までとは違った自然への接し方を学んだ。

野外学習では1枚の木の葉を表面や裏面を透かして見たり、葉の形や葉脈、手触りや匂い、色など様々な視点で習った観察の仕方を実践したり、公園内の縄文の森で日常の1分と非日常の1分体験や、グループに分かれて色見本と同色の植物探しや、植物の色や形や見た印象や感じから各自が名前を提案してグループでその植物に名前を付ける命名ゲームなどを行ったことで座学の理解が深まりましたよね。

 観察して気付いたことを人に話すのが大切であるのと継続することを忘れないようにしましょう。

 最後にスタッフから一言:先生の説明を最後まで聞いてから行動しましょう‼  (T・O)

18期生初めての座学風景

カラスノエンドウを観る

先生「う~ん!判定が難しい」

植物名を名付け親から発表です。

18期生の4月9日講座報告

年月日:2025年4月9日(水) 晴れ

講座名:開講式・ガイダンス

講 師:カレッジ理事・スタッフ

場 所:堺市立栂文化会館 研修室

 

大阪シニア自然カレッジ18期生の開講式が桜咲く穏やかな晴れの日に行われました。

受講生全員が出席しての初の顔合わせです。

当初は皆さん堅さが有りましたが進行していくうちに気持ちもほぐれて笑顔こぼれてきました。

午後からの自己紹介や班別会議ではワイワイ、ガヤガヤと盛り上がり仲間づくりの良いスタートが出来ました。

これから2年間、全員が元気で座学や野外学習を仲間と楽しんで修了式を迎えよう

    (T・O)

18期講座始まります!

班別会議での話し合い。

携帯電話での連絡網作り、操作に苦労してます。