17期生の7月30日講座報告

年月日 : 2025年7月30日(水)晴れ

講座名 : 高山植物観察・梅花藻の観賞

講 師 : 富岡 秀樹先生 (伊吹山もりびとの会)

場 所 : 伊吹山・醒ヶ井(滋賀県)

今日はバスに乗って、伊吹山と醒ヶ井に向かいます。移動に時間がかかるので帰るのも遅くなりますが、40度に迫る下界とは異なる標高1377mの涼しさに期待です。 三国ヶ丘を出発し、バスの中で伊吹山の四季の植物について事前学習をしました。

 山頂駐車場で周囲の山々や琵琶湖を見て記念撮影。ガイドの富岡さんの説明に耳を傾けながら120mの登山です。約1㎞の西登山道にはたくさんの高山植物(紫のルリトラノオ、ミヤコアザミ、ピンクのシモツケソウ、カワラナデシコ、クルマバナ、黄色のキオン、メタカラコウ、白いヤマホタルブクロ、コバノミミナグサ)が咲いていて、色も形も種類も様々で豊富な高山植物が観察できました。また、大昔は海底だった証のウミユリの化石を見ることができ、山頂手前には大きな鹿よけの柵が設置されて、シカの食害の実情も想像できました。

 好天に恵まれ、周囲の山々がきれいで、少し涼しい中でのお弁当タイムに、日本武尊像、弥勒菩薩や三角点にも行きました。帰りは急な階段道ですが、中央登山道をおりました。

 そして伊吹山を後にして、醒ヶ井宿に向かいました。平成の名水百選にも選ばれた霊仙山から湧き出す「居醒の清水」。そこからの清流(地蔵川)は 、冷たくて手を浸すと暑さをしのいでくれて心地よく、可憐な白い梅花藻も見ごろで美しかったです。醒ヶ井宿の町並みは中山道の趣があり、休憩がてらアイスやかき氷などを食べたりお買い物をしたりして、帰路につきました。懐かしい曲を聴きながら快適なバス旅になり、高山植物と梅花藻の観察で涼しげでたくさんの花を見ることができ、一瞬暑さを忘れさせてくれる楽しい時間となりました。  (M/Y)  

山頂を目指しながら高山植物鑑賞

高山植物2

多種多様な高山植物1

 

 

 

 

 

 

 

 

積雪の滑り落ち防止柵と鹿よけ柵

山頂風景

頂上付近のウミユリの化石

醒ヶ井1

醒ヶ井2

 

 

17期生の7月23日講座報告

月 日:2025年7月23日(水)晴

講座名:ビオトープ入門

講 師:木村 進先生(大阪自然環境保全協会理事)

場 所:大阪府立泉北高校(堺市)

 今日は、泉北高校にお邪魔して、ビオトープ池とそこに生きる動植物の観察です。 生物を動物と植物に分けるのは小学校まで。最近では分析などから原生生物界・モネラ界等の5界説、今では3ドメイン説の分類になるそうです。  難しいことはさておき、非常な暑さの中、ビオトープ池に行きいろんな生物を採集して顕微鏡で小さな生物の世界を観察することができました。

 中庭で、先生や学生さんが植栽した植物の観察から始まり、ガガブタという変わった名前ながら白い可愛い小さな花が咲いていました。そして、ガマとヒメガマの違いを教えてもらい、小さなエビやオジギソウなど面白い生き物がいっぱいでした。学生さんの育てたスイカは、残念ながら狸の餌食にされたとの話を聞きながらビオトープへ移動。そこは、木陰でかつ豊かな自然のため暑さも緩んだ感じで、各自が池の水や草をスポイトやピンセットを使って夢中になって採取しました。 

 30分ほどの採集のあと冷房の効いた部屋に戻り、顕微鏡観察を始めました。はじめに顕微鏡の使い方、低倍率レンズを最も近いところから対物レンズを少しずつ離し焦点を合わせることを復習しました。採集した水には、残念ながら見つけることができませんでしたが、先生に準備してもらったサンプルにはたくさんの生命が生きていました。オオカナダモ、元気に動き回るミドリムシやミジンコ、丸い形で中に小さな緑があるボルボックス葉緑体がらせん状のアオミドロ、ワムシ、イシクラゲなど多くのプランクトンを見ることができ、葉緑体の形や状態、ミジンコの卵など興味深いものも観察できました。

 その後、高校でビオトープを造成した時の話、管理方法から始まり、ヒシ、ガガブタ、オオミクリ、ジュズダマ、ヨシなど植物が意外にも簡単に育ったこと、ウシガエルの大量発生や招かれざるアメリカザリガニの話など、楽しそうであり、大変そうな維持の苦労話を伺いました。ビオトープが身近になるのは難しいかもしれませんが、自然の維持にはある程度の配慮が必要で、そこには目に見えない小さな生き物たちが元気に生きていることを学びました。                   (Y/M)

ビオトープにて

顕微鏡写真

顕微鏡

観察グッズ

カガブタ

ガマとヒメガマ

17期生の7月9日講座報告

月 日:7月9日(水)晴れ

講座名:こんな小さな世界

講 師:菅井 啓之 先生(元京都光華女子大学教授 自然環境市民大学講師) 

場 所:堺市立栂文化会館

 菅井先生には昨年10月に「自然観察の視点」というテーマで、一つ一つの自然観察を通じて「知る」「感じる」「考える」など意識することを学びました。今回は、今までほとんど意識していなかった海の小さな生物、微小な貝の世界について学び、本当に今まで気づきの無かった世界でした。

 まず、沖永良部島の砂には何が見えるか?ルーペを使って一粒ずつ見ていくと、星の形、丸いもの、細かな穴の開いたものといろんな形があり、大半が有孔虫の殻で、星砂探しに夢中になりました。 次に、海岸で採取した砂から小さな貝殻を観察し、目を慣らしていき、最後に三重県から採取してきた砂から微少貝探しを。みんなますます静かになって真剣にルーペを見ながらピンセットで81マスの白黒のシートに丁寧に並べていきました。すると1ミリ前後の小さな巻貝の多いこと。最近3000m級の深海から多くの微少貝が見つかって、大半が新種の巻貝(今まで誰も観察していないので)で、その小さな外観には道路わきの格子状の擁壁のようにも見える繊細な彫刻があり、深海の水圧に耐えられるよう強度を上げているとのこと。また小さな貝になるほどその彫刻も複雑になって、その美しさには驚くばかりです。こんな小さな貝たちが海岸の砂浜にあふれていたとは全く知りませんでした。  気づけばその自然に引き込まれますが、気づかなければ今まで通りで、改めて気づきの大切さを感じました。

 微少貝の観察から、すべての生命はありのままで真理に適っていて平等で、それぞれの使命・役割を果たして生きており、これらに気づくことで驚きと感動を受け心の安らぎと浄化につながっていく事。小さな生命の存在を通じて、これからの生き方まで学ぶことができた気がします。  (M/Y ・M/N)

微少貝探し

微小貝を見やすく模写した絵

微小貝を碁盤目の白黒模様紙に並べる

黒い紙の上に分類した微小貝

微小貝を熱心に分類中

㎜位のガラス管に入れた星砂

笠貝

17期生の7月2日講座報告

月 日 : 7月2日(水)晴れ

講座名 : 粘菌観察

講 師 : 川上 新一 先生

場 所 : 堺自然ふれあいの森

今日は、過去にはいろいろと分類されていましたが、最終的に動物でも植物でも菌類でもない生命体とされ、森の魔術師、森の宝石、森の妖精などと呼ばれている粘菌について学びました。 粘菌には変形菌、細胞性粘菌、原生粘菌があり、アメーバ細胞期に餌を求めて動き回り子実体になると、きのこのように胞子を出す単細胞生物で、何億もの胞子をホコリのようにとばして、成層圏まで飛び、世界中に広がっていくとのこと。タイムラプスで撮影するゆっくりした動きから、世界中に飛び回るようになるとは本当に魔術師です。自然界では餌のバクテリア、カビ、キノコの減少により植物の分解遅延、保水力向上に寄与しているようです。

 今回はあまりの暑さに、午前中に軽く予習をして粘菌探しフィールドへ。午後は採取したものや、先生が採取された粘菌を顕微鏡で観察になりました。 どんなものかがもう一つはっきりしていなくて、粘菌だと思って先生に見てもらっても堅いキノコや菌類がほとんどでなかなか見つけられませんでした。何度も重なった枯葉や朽ちた木々をひっくり返してようやく先生から粘菌だとお墨付きをもらって、大喜びの場面も。 苦戦の末にムシホコリ、アミホコリ、シロウツボホコリ、サビムラサキホコリ、ガマグチフクロホコリ、ツノホコリ、タマモチモジホコリ、ジクホコリ、エダナシホコリの9種類見つけられました。 顕微鏡観察で標本の子実体のかわいい姿を見て驚き、撮影にもトライしました。今度は梅雨時期の元気な粘菌に会いたいと思いました。

森での粘菌探し

ツノホコリ

サビムラサキホコリ

動画講義

顕微鏡写真2

顕微鏡写真1

顕微鏡観察

17期生の6月4~5日講座報告

月 日 : 2025年6月4日(水)、5日(木)

講座名 : 「芦生の森」一泊研修

講 師 : 芦生の森ガイド

芦生の森は、京都北部の由良川源流域に位置する約4200haの関西屈指の天然林です。日本海型と太平洋型の気候を有し、暖温帯と冷温帯の移行帯に位置するため、植物や動物、昆虫などの種類が多く、学術上貴重な種も多数見られます。現在は京都大学の芦生研究林として、研究や教育目的で管理されており、通常は入れない上谷・杉尾峠コースをガイドさんの案内の基、渡渉を含めたトレッキングと由良川源流到着に挑戦します。

 電車を乗り継ぎ園部駅集合、それからは芦生の山の家のスタッフさんの運転でまずは美山かやぶきの里へ到着。白川郷に引けを取らない多くの合掌造の建物がありました。地域を散策した後、芦生山の家に到着。資料館である「斧蛇館」で研究林の概要や保護について学んだ後、「アカショウビン」の声を聞きながらトロッコ道の散策も楽しみました。夕食後、懇親会のゲームで盛り上がり1日目は終了。

 翌日、朝食後長靴に履き替えて出発しました。途中、大カツラに立ち寄り、樹高34m太さ3.4mの巨木に圧倒され、木の上にはヤマザクラやコシアブラなどたくさんの樹木が着生しており荘厳とさえ感じました。 引き続きバスで長地谷作業所に向かいトレッキングの開始です。ギンリョウソウ、ミズなどを見ながら歩くと渡渉が始まりました。せせらぎの音を聞きながら、20回以上の沢渡りを繰り返し歩くと、いろんな植物・動物の痕跡が観察できました。苔むした岩や倒木とその上に咲く幼木、アカハライモリ、サワグルミ、熊ハギにあった立木、落ちているトチの実、ツルアジサイに絡まれた巨木や綺麗に咲くヤブデマリ、高い木の上のモリアオガエルの卵塊、変な形につながっているサルナシ、ホウの花、エアプランツのようなハナゴケ、ブナ、トチノキの巨木など次から次に興味深い自然を見て、ガイドさんの説明を聞き、驚き、楽しみました。

 自然の雄大さは十分感じられましたが、シカの食害による植物の減少や防護ネットを見ると自然を維持する大変さも感じました。さらに谷に子鹿の死骸を見かけ、動物たちも生きることに必死なことを感じました。 食後、少しずつ狭く、急な道になると、そこには地味ながら水が湧き出る由良川源流がありました。福井県に一瞬通り過ぎ、迎えのバスに到着、山の家に移動しました。 貴重な自然に触れる経験ができ、さらには食事・宿泊・丁寧な内容のガイドと大変お世話になり、山の家の皆さんありがとうございました。(Y/M・M/N)

かやぶきの里

渡渉しながら植物観測

森の中の植物

森の植物や生物

森の中の植物や動物の跡

17期生の5月28日講座報告

月 日:2025年5月28日

講座名:ウミウシの観察

講 師:田中 広樹先生

場 所:和歌山市 城ケ崎海岸

今日は、加太の海岸までやってきて、ウミウシの観察です。ウミウシのイメージは海のナメクジのような…?しかし、全く違って綺麗でかわいい生き物でした。  駅から、2㎞ほど歩いて目的地の城ヶ崎海岸に着きました。非常に凹凸した段丘のような感じですが、横倒しの地層のうち、やわらかい層が浸食されて洗濯板上になったとのことです。目の前に広がる海についての説明から始まりました。大阪湾は二つの出入り口(明石海峡と紀伊水道)があり他にはあまりない湾であり、その特殊な環境のため多くの生物がいるとのことです。ウミウシは雌雄同体で貝類に属しますが、美味しくない体を作って外敵から身を守り、貝殻を捨て、動きがゆっくりでも現在まで生き延びている生物。模様の綺麗なウミウシも多数います。

早速海岸に降りて、足元に気を付けながら、赤クラゲ以外危険な生物が居ないので、干潟の石をひっくり返し、丹念にウミウシを探します。最初は、どのような物かが分からず苦戦していましたが、まずはオカダウミウシを見つけ、交尾をしている大きなアメフラシを見つけました。そしてウミウシ探しに夢中になりましたが、あっという間にお昼の時間になりました。

 昼食後、再び磯へ行き何度も何度も石をひっくり返して探し続け、10種類見つけることができました。青いアオウミウシやオレンジ色のキヌハダウミウシ・イソウミウシは綺麗でかわいいものでした。その他に、タコやヒトデ、赤クラゲなども見ることができ、好天の干潟で童心にかえって楽しい観察会となりました。

海岸

ウミウシ探し

ウミウシ探し

アメフラシ

見つけたウミウシたち

ウミウシノート1

ウミウシノート2

 

 

17期生の5月14日講座報告

月 日:5月14日(水)晴

講座名:ネイチャーフォト入門

講 師:阿倉 薫先生 

場 所:ノバティホール、長野神社

 デジタルカメラが登場して約25年、130万画素から性能は著しく向上し、今では主流はスマホカメラになって、1億画素のカメラまであるそうです。ネイチャーフォトはこれらのカメラを用いて自然を撮影した写真(風景、山や空、野生の動植物、水中写真)で、知識や撮影方法、便利グッズ、アプリなどについて学びました。 接写やマクロ撮影などを多く紹介され、顕微鏡モード、焦点深度合成モードがあるカメラは活用しやすいようです。タイムラプス(長時間の変化を短く撮影すること)で粘菌の成長の変化がハッキリとみられ面白く驚きました。 そして実際に、先生が用意されたドングリや小さい貝、十円玉を大きく写したり、旧札の千円札にあるNIPPONGINKOUの細かい文字を探したりして楽しみました。

 午後は、近くの長野神社(重要文化財の本殿、天然記念物のカヤノキをはじめ、周囲の変わった形の植物群、昆虫、花など)でネイチャーフォトの被写体を探し、各自撮影をしました。戻ってから4~5人のチームごとに披露しあい、被写体は同じでもアングルや移し方によってそれぞれ違い興味深いものでした。 最後に、先生の世界クルーズ時の船上の夕日、星空(南十字星)、雲など美しい映像にうっとりし、またトンボの交尾、胎生のアブラムシ、オナガグモの餌取り、ハエトリグモの顔のアップ、ナナフシの交尾など普段見られないものをたくさん見せていただきました。

マクロ撮影グッズ

撮影方法

粘菌

自然の動物 昆虫

昆虫たち

17期生5月7日の講座報告

月 日:5月7日(水)晴

講座名:深泥池と京都府立植物園見学

講 師:竹門 康弘先生 京都府立植物園協力会

場 所:深泥池、京都府立植物園

 今日は、京都の深泥池の特殊な植生についての講座からです。周囲1.5km面積9ha(浮島3ha)の深泥池は、暖温帯にある低層湿原と、本来もっと寒冷な地域に成立する高層湿原の特徴を併せ持っています。その浮島には12種もの食虫植物が生息する特殊な生態系のため、昭和2年に天然記念物に指定されました。

 まずは、池のタヌキモを観察しました、小さな袋が多数付いて、緑色のものと黒いものがあり黒い袋は餌の微生物を捕まえたものだそうです。小ぶりなオオバナタヌキモ(外来種)も観察できました。 ジュンサイも生息していますが、水面いっぱいに繁殖するため、年に1回の駆除が必要で、ジュンサイのお土産はもらえますが大変な作業とのことです。またこの特殊な生態系を生み出した理由は周囲の地層がチャートから成っており、入り込む河川がないことが上げられます。 雨水は栄養が乏しく、水以外から栄養を取り込む食虫植物には有利な点だそうです。また、14万年前の氷河期から高層湿原は貧栄養な水質、PH、少ない酸素量、冬の寒冷化などいくつもの要因が重なり他に類が無い生態系を維持していることを学びました。そのため外部環境から新たに水や外来生物が流入すると、すぐにその生態系に影響が出てしまうため、外来魚の駆除も毎週行い、樹木の伐採テストや水質、水位を管理して維持など、貴重な深泥池の存続の大変なことを知りました。

 午後は、京都府立植物園。大正13年に開園し、昨年100周年を迎えた日本最古の公立植物園で甲子園球場6個分の面積、12000種の植物があるそうです。 早速、花壇に咲くアヤメから多種の花を見ました。アイスランドポピーは蕾が下を向いていて咲くと額がなくなるとのことで興味深いものでした。180種ある桜の中で最も開花の遅い5月に咲く「奈良の八重桜」、ジュラシックツリーと呼ばれる2億年生存し続けているウォレマイパインメタセコイヤ発見の経緯、イロハモミジの7つに分かれた葉と赤い種、変わった形のショウブの花、金魚葉椿の葉、アイラトビカヅラの花、呼吸根などの説明を受けました。巨大なヒマラヤスギは実は松の仲間とのこと。 また、鑑真和上由来の中国の瓊花についてなど、興味深い話も聞けました。 ガイド終了後、4700m²もあり4500種の植物がある温室へ移動。中には唇のようなバリコウレアトメントサから始まり、かわいいフクシア、変わった形の蘭の仲間等を楽しみました。(Y/M・M/N)

深泥池

深泥池の地層、池の特徴と管理

深泥池

深泥池

深泥池看板

深泥池

植物園

植物園

ヒマラヤスギ

温室の植物

17期生の4月25日講座報告

月 日:4月25日(水)雨のち曇り

講座名:地質観察②

講 師:佐藤 隆春先生 

場 所:藤井寺市民総合会館・屯鶴峯

午前は、火山活動の概要から、大阪周辺の代表的な火山地層の講義でした。現在は、活火山は112座あり、休火山・死火山の分類表記は廃止になったそうです。 火山爆発として最近起こった木曽御嶽山や雲仙普賢岳の火砕流の体験や被害状況、富士山は1200年間10回の噴火がありその想定被害を学びました。桜島のように噴火し続けている山もありますが、予想していない大きな噴火は大きな災害になることを改めて理解できました。 現在本州西部と四国には火山がありませんが、1400~1600万年前に形成された二上山付近は、多くは地下深くの溶岩が固まった岩頸ですが、屯鶴峯では火砕流の堆積ででき、14層を確認できるところがある事を知りました。

午後は、何とか天候も回復してきたので、是非とも屯鶴峯の景色を見たいということで現地へ。二上山駅から登山口まで2.5㎞を歩きなんとか到着。登り始めたら、すぐに広大な白い地層が見られしばらく感動です。そして実際に地層を触るとザラザラで小さな石を見つけました。確かに球形ではなく、楕円(ラグビーボール状)や円盤状の1~3mmの豆石を確認できました。天候の不安もあり早々に駅に戻りましたが、またゆっくり訪れたいと思える奇岩の景色でした。

火山活動と被害

屯鶴峯のでき方

この風景は驚き

屯鶴峯の火砕流

14回以上火災流が発生した

火山灰が固まり出来た豆石

17期生の4月16日講座報告

月 日:4月16日(水)晴れ

講座名:琵琶湖の環境問題と薬用植物園観察

講 師:三原大輝先生 山浦高夫館長

場 所:滋賀県庁 日本新薬山科植物資料館

 午前は、東京23区や淡路島より大きく、近畿1450万人の水源として私たちもお世話になっている琵琶湖の環境問題についての講座。 琵琶湖の概要や価値について、そして明治時代に洪水が発生、昭和に入っては合成洗剤により赤潮が発生し、県民による石鹸運動で水質が良くなり、平成に入って琵琶湖総合開発特別法に基づく2兆円近い事業により治水、利水、水質保全に取り組んできたことを学びました。現在は、水質管理、現状把握、外来種の除去、アオコ対策などを行っているそうです。その中で、ブラックバスなど外来種の除去に電気ショックで水面に浮かばせて駆除と聞いて、一瞬ビックリしましたが、在来種は気絶するだけでまた目覚めて泳ぎだすと分かり、みんなホッとしました。琵琶湖愛溢れる先生から様々な環境保全対策の大変さと大事さを聞いて、漁獲や全層循環等について熱心に質問がありました。

 午後は、大津から椥辻(日本新薬山科植物資料館)に移動。山科植物資料館は日本新薬が製薬を目的に多くの植物を育てています。ミブヨモギの栽培に取り組み回虫駆除に貢献し、現在も生物多様性の保全を目的に、京都の絶滅危惧植物の保護、京都の歴史に関係の深い植物(フジバカマ、ムラサキ、オケラ等)の保護、希少果実である寺田李の保護等の調査・保全啓発活動を行っていることを聞いて、園内の植物観察をしました。会社の発展の基礎であるミブヨモギから、駅名になっているナギ(根から除草剤)ウラジロガシ(尿路結石薬)クチナシ(婦人病の薬)、カミツレ(抗炎症薬)など薬に活用された植物、カレーの匂いのカレープランツ、実は猛毒のシキミ(真っ白い花が見事に咲いていた)、面白い形の木等、興味深い話をたくさん聞きましたが、また違う季節に再訪してみたいと思いました。(Y.M)

琵琶湖は淡路島より少し大きい。450本の河川から流れ込み流出は瀬田川と琵琶湖疏水の2本のみ

植物園観察

説明風景

植物園観察

植物園観察

山科植物園講義

水草の大量繁茂で対策を肥料等の有効利用

水質管理の新たな考え方

水は綺麗になったが栄養不足でぎゅるいは減少傾向

琵琶湖保全講義

17期生の4月9日講座報告

月 日 : 2025年4月9日(水)晴れ

講座名 : 38億年生きている

講 師 : 桑原先生(アクアピア芥川)  蘇智慧先生(JT生命誌研究館)

場 所 : あくあぴあ芥川・JT生命誌研究館

 あくあぴあ芥川は、高槻にある全長23kmの芥川の豊かな自然環境とそこに生息する50種に及ぶ生き物について、学べる自然博物館で450種の展示があるとのこと。2階にある大型水槽で、飼育されている魚に餌をやりながら観察し、様々な淡水魚について説明を受けました。鯉、銀ブナ、オイカワ、タモロコ、カワムツなど上~下流域に分けて展示されており、餌が入ると水槽は大騒ぎでキラキラ光る魚はとても綺麗です。説明で鯉のヒゲは4本あることや喉に歯があること、鯉は底から餌を食べ、オイカワは浮いている餌を狙うなどそれぞれ個性があることを知りました。各水槽では、ウナギ、スッポン、イモリ、ドジョウなどが展示されていました。

 昼食後、JT生命誌研究所へ移動。まずは蘇智慧先生による「イチジク植物とイチジクコバチの共生関係」の講義。おかげで、なぜ無花果と書くのかが理解できました。無花果の実は内向きに花が咲き、受粉のためにはそれぞれ対応した種のイチジクコバチが実の内側の花に侵入し受粉させるとともに、コバチの産卵が起こり生まれた雄は一生花の中で過ごすという特異な共生があるとのこと。不思議でちょっと考えられない共生関係を学びました。ただし、今食べている無花果には、共生のしくみは無いためコバチは入っていないと聞くと、皆安心しました。

 その後、館内の展示を3班に分かれ見学。中村桂子名誉館長の生命科学から生命誌への移行という考えに基づいた、生命の起源や進化、生きていくための生命現象などいろいろな展示がありました。38億年かけてシアノバクテリアから生命が進化し、地上に上がる経過の展示や、蝶の食草園ではそれぞれの蝶の好む餌が育てられ、その研究を通じて足に味覚があることが分かったなど、非常に興味深いものでした。また食草園では講義で聴いたイヌビワ(イチジクの仲間)がありコバチが入った前後の実を観察しました。最後に17世紀に昆虫の生態を研究、絵にしたマリア・ズイヴィラ・メーリアンさんの展示と生きた化石といわれる肺魚を見て、生命の進化と細かな観察を通した研究の面白さが再認識できました。(Y.M)

*写真はクリックする毎に拡大し解像度が上がります。

鯉はひげが4本ある

餌を食べる魚たち

水生動物

イチジクの仲間

イチジクとコバチの共生講義

びわの実のコバチ有無

1JT研展示見学

肺魚

17期生の3月26日講座報告

月 日 : 2025年3月26日(水)晴れ

講座名 : オリエンテーリング入門

講 師 : 横田 実先生

場 所 : 堺市都市緑化センター・大仙公園

 『オリエンテーリングとは?』と イメージの確認から始まりました。いつ、どこで、どんな人が、どのようなルールで行い、用意する物は何か、どんな注意が必要かなど… なんとなくイメージはできましたが、いろいろな知識が必要だったことがよく分かりました。 オリエンテーリングは、地図を見てコンパス(方位磁石)を使用し、スタートからコントロール(チェックポイント)を順番に通過してゴールまでの時間を競うスポーツですが走力だけでなく、地図を正確に読む力や、進むルートを正しく設定する力、そして自分のプランを遂行する実行力、冷静さ忍耐力も必要とされ、目的やレベルに応じて参加する事ができる競技だと知りました。基本的に地図を見る知識、地図記号(デイスクリプション、IOF記号)を覚える必要性やコンパスの使い方を学びました。コンパスの扱い方に多少混乱が発生しましたが、先生に何度も指導してもらったり、お互いに教えあったりして、なんとか同じ方向に進めるようになりました。

 午後からは、コンパスと通過のチェック機器(Eカード)の使い方を練習して、いよいよ本番のポイント0です。暑いくらい好天のなか、二人一組で1分間隔にスタート。後発のチームもワクワクしながら順番を待っています。コンパスを使いながら、順番に回りますが、コントロールを探せなかったり、追い抜かれたりコンパスを使うより前にいるチームを追ってコントロールを探したりと、みんな苦労しながらも楽しんでフィニッシュを目指しました。最終的に1位の42分台から、81分台まで差がつきましたが、みんな子どもに戻って、花が咲き始めた春の大仙公園を満喫しました。(M・Y/N・M)

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座学内容

コンパスの使い方

コンパスの使い方で大混乱

練習でポイントへいざ出陣

チェックポイント 練習

本番出発

いよいよ本番後発組もワクワク

広い公園の中ポイントを探すのは簡単ではない

次のポイントを目指す

 

 

17期生の3月12日講座報告

月 日 : 2025年3月12日(水)

講座名 : 動物たちとの接点

講 師 : 久田 治信先生

場 所 : 天王寺動物園

 『動物たちとの接点』をテーマに、今日は天王寺動物園を訪れました。大正4年にでき、今年110周年を迎え、上野、京都に次ぐ日本で3番目に古い動物園です。令和3年から地方独立行政法人となり動物たちの構成や施設の改善を進め、国内ではJAZA(動物園水族館協会)に所属し、国際的視野にたって動物たちの保護、交配等の情報交換を行っているそうです。

 講義では、クロサイとシロサイの違い(口の形)やレッサーパンダとジャイアントパンダの違い(暑さの耐性)、フンボルトペンギンは常温で飼育できること、フラミンゴの色(紅色)は甲殻類の餌によるもので動物園では色素を活用していることを知りました。 ペンギンやシマウマの白黒にも意味があり天敵から身を守っていることや、動物たちの健康診断(体重測定や血液検査等)、ライオンの爪切りの方法など興味深い話でした。  天王寺動物園では、餌代が現在年間9千万円ほどかかるそうですが、コアラが居た頃は非常に高かったこと、また昔は鳥が逃げて捜索が大変だったことや、雄だと思っていたカバのゲンちゃんはDNA鑑定で実は雌だと最近分かったこと、ホッキョクグマのホウちゃんは、ゴーゴとイチという名の親から生まれてついた名前(いかにも関西!)など楽しく話を聞きました。

 先生のお話を聞いた後、園内の見学。フラミンゴ舎からアフリカサバンナゾーンへ行きカバ、クロサイ、キリン、エランド、レッサーパンダ、マングース、ツル舎を見ました。 園の中でも、ライオンとキリンとあべのハルカスが同時に見る事のできるところがベストポジションとのことでした。(N/M)

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クロサイと白サイの説明

ラミンゴから離れない講座生

シロクマ

レッサーパンダ

飼育員から動物たちの説明を聞く

サイの定期健診

奥からハルカス・キリン・ライオン

 

17期生の3月5日講座報告

月 日 : 2025年3月5日(水)雨

講座名 : コケの観察

講 師 : 木村正邦先生

場 所 : 橿原公苑

午前中は、苔についての座学。コケは本来「木毛」という意味で、小さな植物(のようなものも含む)の総称で、蘚類(スギゴケの仲間)、苔類(ゼニゴケの仲間)、ツノゴケの3グループに分類され、日本には1900種類が見つかっています。「コケ」と呼ばれていてもモウセンゴケは種子植物、アカミゴケは地衣類、スミレモは藻類、ウチワゴケはシダ植物など似たようで違う植物、菌類が多くとてもややこしそうです。

 コケは光合成を行う植物ですが、根・維管束がなく花を咲かせず雄と雌があり、その構造は、植物体(主に緑色の葉や茎)と胞子体に分かれており胞子で増えていきます。その葉に特徴があり単細胞が一列に並ぶだけで、空気中の水分を取り込みやすくなっています。 約4億年前に地上に現れ、当時は最も背の高い植物だったとのこと。今回も古代の大気が影響していることや、コケから始まり維管束ができて植物に進化していくことを学びました。

 午後の野外観察では、まずルーペの使い方から学びました。目にルーペを近づけ、対象物をルーペに近づけて見ます。また、必ず太陽を背にして直接見ないことが注意点です。 雨の中、傘をさしながらの観察となりましたが、コケにとっては幸せな環境です。樹木に張り付いたサヤゴケ、エゾスナゴケ、ホソウリゴケ、胞子体のかわいいコゴメゴケ、ジンガサゴケ、コバノチョウチンゴケ、トサカホウオウゴケ、ヒロハツヤゴケなどを見る事ができました。ルーペで見つけるたびに「これ!」と歓声が上がり、可愛いコケの小さな世界を楽しみました。(M/Y:N/M)

*写真はクリックする毎に拡大し解像度が上がります。

最初に見つけたエゾスナゴケ

提灯の形をした胞子を持つチョウチンゴケ

横から見るとキノコのような陣笠の形ジンガサゴケ

マツガゴケ拡大

排気ガスを浴びる街路樹にも付いていた。マツゲゴケ

エゾスナゴケは見事に星☆の形

ハイゴケ

17期生の2月26日講座報告

月 日 : 2025年2月26日(水)晴れ

講座名 : 気象と天気

講 師 : 實本 正樹先生

場 所 : ラブリーホール

 今日のイントロは太陽系の8つの惑星の大きさとそれぞれの太陽からの距離の比較から始まりました。梱包用の紐を利用して部屋の端から端までを使っての説明は、意外と説得力があり太陽系宇宙の実感が持てました。太陽系の空間はガラガラの空間のようです。  本題の「気象と天気」は、最大11㎞までの高さにできる10種ほどの雲に「層、積」と分類されていて、富士山付近の『笠雲』『吊るし雲』など珍しい雲があることも学び動画を見て興味が湧きました。

 午後からは近くの公園へ行き実際の雲(今日は積雲のみでした)を見ながら風や海・山の影響を受けていることを知りました。 その後、ペットボトルを使って『パスカルの原理』と『アルキメデスの原理』の説明があり、『浮沈子』の実験や『霧発生』の実験を楽しみ、最後に『二酸化炭素の溶解』の実験で、炭酸ガスは低温の水の方が溶けやすく、ペットボトルがよりへこむことを知りました。(M/N)

太陽系の距離イメージ

浮沈子の実験

公園での講義も楽しい

屋外の雲観察と風速測定

空気の体積が変化する内容

地上からの高さで雲の種類が変わる

巻雲、巻積雲と笠雲、つるし雲

17期生の2月12日講座報告

月 日 : 2025年2月12日

講座名 : 植物園の役割

講 師 : 森 由紀子先生

場 所 : 花の文化園

植物園は「研究、保全、教育のために、履歴データをともなう生きた植物コレクションを保持する機関」とされ、このために絶滅、環境悪化の防止改善、多様性持続可能性への意識向上を使命としていると学びました。 昨今は、気候に影響され木の体内時計が狂い、異常気象が普通になって、適応する、しないで植物の世界も変わってきているのが深刻になってきていると聞きました。 そして今日は、落葉樹に葉がついていない時期なので、3種類の常緑樹の葉で探索チャートを使い、葉の付き方・形を見比べることで樹木の探索ができることを体験しました。

 午後からは、梅がまだ蕾も固く開花していませんでしたが、牧野富太郎がこよなく愛したバイカオウレンや、スノードロップ、フクジュソウが健気に咲いて、可愛くて思わずスマホのシャッターを切っていました。 華やかな花は少ないですが、変わった形のコーストバンクシア、昨年堺市都市緑化センターで見た数十年に一度しか咲かないアオノリュウゼツラン(枯れていましたが)も見ることができました。 温室(節電のため暖かくない)では、着生植物ビカクシダやサボテン、食虫植物など低温にも負けずに花を咲かせたり、頑張って生長したりしているのを見ると適応しているのだなと感じました。

 体験者7名の方たちも講座生と一緒に朝から参加され、生憎の天気でしたが、園内見学で珍しい植物や春の準備をする植物の花の芽などの観察を楽しんでいました。春になれば、地中の細菌から栄養をもらうことで育つキンラン・ギンラン島の珍しい花も見られると聞いて、改めて来園する楽しみができました。(M.N、K.K)

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葉の形態の資料で植物の名前を探す

全員が熱心に取り組んでいる

野外見学

牧野博士の好きなバイカオウレンお有ったよ

福寿草

温室見学

奇想天外変な名前

ゴクラクチョウ極楽のイメ-ジ?

樹木に生える不思議なピカクシダ

17期生の2月5日講座報告

月 日 : 2025年2月5日

講座名 : 環境対策施設見学

講 師 : 施設担当者

場 所 : 舞洲スラッジセンター・舞洲工場

この冬一番の寒くて風の強い日。湾岸線からよく見えるユニークなかわいいデザインの建物の舞洲スラッジセンター(下水汚泥処理施設)と舞洲工場(ごみ焼却施設)を2つの班に分かれて見学しました。  この建物は、どちらもオーストリアのフリーデンスライヒ・フルデントヴァッサー氏が“自然との共生”をテーマにデザインされたもので、曲線が多く(自然には直線はないとの事から)色鮮やかなおもちゃのようで環境施設には見えません。  

 その舞洲スラッジセンターでは、役割として①町を浸水から守る(地中内の大きな空間)②河川の環境維持という(汚染した水を処理して流す)ことを学び、私たちは汚水に高分子ポリマーを入れて、水と汚泥ケーキに分離する実験を楽しみました。最近、埼玉で下水管破裂の大きな陥没事故があり関心が深くたくさんの質問が出ていました。施設内を見学してから、屋上に上がりシンボルの煙突が間近に見えて周囲の海や橋、隣の焼却工場も美しく見られ感激しました。

 舞洲工場でも建物の外観やフンデルトヴァッサー氏の作品を丁寧に説明され、施設内の見学では大型クレーンでごみの攪拌と炉への投入の様子を見て、またそのクレーンの実寸のツメの大きさにも驚いてしまいました。工場内の見学を終え、周辺の緑化状況の説明と共に強風にもめげず笑顔で記念撮影。

 どちらの施設の職員の方も、ごみ処理や下水処理の技術が高く、いろいろな有効利用を考え、仕事に誇りをもっておられるのを感じました。私たちも日々の生活ごみや下水の出し方を見直し工夫していきたいと思いました。(M.N、K.K)

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スラッジセンター外観

スラッジセンター屋上から焼却工場を写す

ゴミ焼却炉へ投入

F.フンデルトウ゛ァイツァー作品説明

焼却工場

スラッジセンタ-内で水処理の実験

17期生の1月22日講座報告

月 日 : 2025年1月22日(水)晴れ

講座名 : 植物が動く方法

講 師 : 長谷川 匡弘 先生

場 所 : 大阪市立自然史博物館 長居公園

 今日は、大阪自然史博物館に予定より早く到着。先生は、早速館内の案内をしてくださいました。ナウマンゾウや恐竜の骨格のレプリカに圧倒され、ゴキブリから昆虫、動物、海や川の生き物、鳥類や植物、そして作物の様々な展示物の多さに感動。 その中に今日のテーマ「植物が動く方法」を展示したブースで予習をして講義を受けました。

 植物が命を次世代につなげるにはどうするのか?タネ(種子・果実)が子孫を残す散布体で大まかに、風で運ばれる、水で運ばれる、動物に運ばれる、自力でどうにかする、の4つの方法で散布されると教わりました。

 午後からは、先生の講義を思い出しながら、6つのグループに分かれて植物園で1時間ほどタネ探し。袋一杯に持ち帰り、各班で散布方法や、どの部分が散布体なのかを話し合い、植物の名前などを調べたりして発表。そのあと、先生と全員で確認していきました。この時期見られないものや最近見られなくなったものなどもあり、とても充実した1日でした。(M.N、K.K)

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展示物の説明

動き出しそう                                

 

出席講座生23名体験入学者5名スタッフ他6名以上34名で受講

拾い集めた種の名前を知らべ動き方別にを分けたのを、先生が判定中

 

タネを採集中

非常に珍しいタネツケバナ

17期生の1月15日講座報告

月 日 : 2025年1月15日(水) 

講座名 : 化石入門

講 師 : 濱塚 博先生

場 所 : きしわだ自然資料館

 明後日が阪神大震災から30年になることもあり、地震や台風について話された。 『化石は生き物』と、何億年前の生物の骨や、足跡、死骸が地層の中でそのまま残され貴重なものだと。岸和田でも貴重なワニの化石が発見されたと聞きました。 昼食後に休憩時間を惜しんで、館内の展示物を熱心に見学する方もいました。

 午後からは、楽しみにしていた『化石のレプリカ造り』を体験しました。水と石膏と塩を混ぜ、シリコン製の化石(アンモナイト、三葉虫など)の型に流し込み固めます。 石膏が固まるまで、館内の展示物の解説を受け、ナウマンゾウやモササウルスの骨格標本の大きいのに驚き、熊やライオンの迫力あるはく製に驚き、キシワダワニ(岸和田市内で発見)やマチカネワニについても、大阪に恐竜がいたんやとビックリしたりで、熱の入った先生のお話が終わらず時間が無くなるのを心配したほどでした。 最後に、固まった化石のレプリカを型からそ~っと取りだして出来上がり。お互いに出来上がったレプリカを見せ合い満足され、嬉しそうでした。(M.N、K.K)

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化石レプリカ作成の説明

ナウマン象説明

モササウルス説明

岸和田にワニがいたんだって!

完成した標本

生きているようだ

迫力満点の剥製

17期生の1月8日講座報告

月 日 : 2025年1月8日(水) 晴

講座名 : 春の里山観察とお粥作り

講 師 : 田渕 武夫先生 楠本様、奥村様

場 所 : 奥の谷(富田林)

青空の下で、カレッジ恒例のお粥作りの日。 最初に、春の七草の見分け方や『七草粥』の由来を聞いて七草摘みに出発。 大きな籠をもって、みんなで里山の中を探しに行きました。 七草全てが見つかるわけではなかったがセリのたくさんある所を教えてもらい、籠いっぱいになりました。 摘んできたものを食べられるかを選別し、事前に準備した『七草セット』と見比べたりして同定作業を行いました。 出来上がった七草粥と梅干、沢庵、昆布佃煮、ふりかけ、キムチなど盛り沢山のご飯のお供を分け合ってお粥が一層美味しくなりました。 沢山あった2つの大釜のお粥は、見事完食です。焚き火で焼き芋や竹ご飯も美味しく出来上がり、お腹いっぱい、笑顔いっぱいのランチタイムになりました。

午後からは、竹細工作り。各自が花瓶やプランター、ひしゃくなど見本を見て、作るもの決め竹を切るところから始めました。お互いに竹を切るのを助け合いながら、スタッフの方にお手伝いしてもらいそれぞれ素敵な作品が出来上がり大満足です。(M.N、K.K)

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まずは七草探し

食べられないのはないのか七草の選別

たき火の中には焼き芋

七草粥、竹ご飯,焼き芋の昼食会

竹ご飯

どんな竹細工を作ろうかな見本を前にして思案中

 

17期生の12月18日講座報告

月 日  : 2024年12月18日(水) 晴

講座名 : 緑化入門

講 師 : 井上 昌美先生   中嶌 幸一先生

場 所 : 堺市都市緑化センター

 今までは野外活動が主でしたが、今回は室内に目を向け、緑の植物が心を安らぎ和ませてくれるといわれ観葉植物の良さを学び、カラーサンドを使ってテーブルヤシを飾りました。 ハイドロカルチャーと聞きなれない言葉や、本当に育つのか半信半疑でしたが、井上先生のお話と作り方聞いてやる気十分。まずガラスビンの中心に透明のプラスチックコップを固定させるのに大奮闘。先生から、息を止めて!そして鮮やかなカラーサンドをスプーンでビンとコップの狭い隙間に流し入れるのにも息を止めて!との声掛けに笑いながら真剣そのものでした。色の取り合わせや模様を工夫しながら側面を飾り、最後にビンを優しくトントンして模様が崩れないようにしました。そして土代わりのハイドロボールにテーブルヤシを植えこんだもう一つのプラスチックコップを入れて完成。どの作品も色、模様に個性的でキーポイントもきちんと押さえて、先生から上出来と褒めていただきみんな大満足でした。

 午後からは、中嶌先生の樹木の構造や、選定の基本など簡単にお話を聞いて、センター内の植物をガイドしていただきました。 ニシキギが世界三大紅葉の一つで、他にスズランノキ、ニッサボクとおしえていただきました。温室では、今回先生一押しの2月くらいから成長して、350センチくらいになるユッカエレファンティぺスの花がもうすぐ咲き始めるのを見て感動しました。 いつも感じることだが講座の先生たちの溢れる知識と時を忘れ熱心に説明されるのには、感心させられます。(M.N、K.K)

ハイドロカルチャーの作り方を熱心に聞く講座生

綺麗な作品が出来ました          ・

 

ブーゲンビリア 赤いのは花ではないです、葉との事でした

ヒイラギモチ               。

 

 

 

 

ブラシノキ

ほんとかな?与謝野晶子と命名された植物

17期生の12月11日講座報告

月 日 : 2024年12月11日(水) 晴

講座名 : 科学館見学(サイエンスショー、プラネタリウム見学)

場 所 : 大阪市立科学館

講 師 : 施設担当者

35年ぶりに展示場全体の改装でリニューアルした大阪中之島の大阪市立科学館の見学に行ってきました。 午前は目の前で化学現象を楽しめるサイエンスショー。  「炎のアツい科学」をテーマに昔、昔、理科で学んだことを実験で分かりやすく、何時もは小学生が多いのか? 『50年生』と呼ばれた私たちの心をくすぐるような話術で、いつの間にかのめり込んで、時間が経つのも忘れていました。  炎で爆発させたり、缶をロケットのように飛ばしたりと最後まで楽しいショーでした。

 昼食後は、プラネタリウム見学。星空と宇宙を案内してくれる世界最大級のドーム型スクリーンでこの時期に見られる星を時間の経過で天井に映し出され、とてもダイナミックなものでした。 【はやぶさ2】では、小惑星探査機(はやぶさ2)が小惑星(リュウグウ)に着陸しその岩石を持ち帰るため、困難だった探査活動の様子を見て、『知らなかった』『見て良かった』と感想を述べた人たちがいました。

 今日は科学や宇宙に少し触れた一日でした。 プラネタリウムでは写真撮影は禁止されていたのが少し残念でした。(M.N、K.K)

サイエンスショー

プラネタリュ-ムを投影する機械

改装した科学館

日常では見ない展示物ばかりでした

17期生の12月4日講座報告

月 日 : 2024年12月4日

講座名 : 野鳥観察①

講 師 : 上村 賢 先生  泉谷 一弘 先生

場 所 : 喜志~富田林(石川河川敷)

喜志駅を出発するとまもなく、鉄柱にムクドリを3羽発見。早速双眼鏡を手に使い方の指導を受けながら長い間のぞいていました。そして畑では、ハクセキレイのウオーキングとスズメのホッピングの様子を、実際に見ながら歩く様子を観察。 ハクセキレイやセグロセキレイそしてキセキレイも見られ、それぞれの鳴き声の違いやハシブトガラスは『かーかー』でなく『あーあー』と澄んだ声で鳴くことを知りました。

 粟ヶ池では、水面を助走してダイナミックに飛び上がるカワウに感動して、イカチドリの歩く様子を見て『かわいい~』と思わず笑顔になりました。 またマガモだと思っていた鳥がアヒルだと先生の説明を聞いて驚きました。  昼食後に石川の河川敷へ。カモやサギの仲間、オオバンなどたくさんの水辺の鳥たちに出会え、カワセミを見る事のできた幸運な人もいました。 今日はお天気も良く畑から池、河川敷とロケーションを変えて初めての野鳥観察を講座生の皆さんも楽しんでおられました。(M.N、K.K)

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マガモ

ダイサギ コサギ

イカルチドリ

ケリ

アオサギ

熱心に野鳥観察

 

 

17期生の11月27日講座報告

月 日 : 2024年11月27日(水)

講座名 : ドングリと冬芽の観察

講 師 : 出原 茂樹先生

場 所 : 和泉シティプラザ 宮の上公園

 出原先生の講座は、2回目。今回、午前は『ドングリと冬芽の観察』をテーマに、秋の葉の黄葉、紅葉、褐葉に変化する仕組みやドングリ、冬芽について学びました。 特に、宮の上公園にドングリの木がたくさんあるので、ドングリの成熟、部分名称や冬芽について、先生が一人一人に前もって採集したドングリを見ながら詳しくお話してくださいました。私たちがドングリの帽子と言っているところが、殻斗(かくと)なんだと知りました。

 そして、午後から宮の上公園へ。早速イチョウの黄葉、イロハモミジの紅葉、メタセコイアの褐葉が見られました。ドングリの木では、アラカシとシラカシがよく似ているので、それぞれのドングリの実や、葉っぱ、冬芽をじっくり観察して先生との会話が弾んでいました。 午前の講義の中で8個のクイズがあり、その答えの木々の確認をして、実際に手で触れ、そして軽妙な先生の語り口で、あっという間に時間になってしまいました。 最後の一言。『あ~楽しかった❣』でした。(K.K)

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先生の話を熱心に聞く講座生

可愛い実

ネズミモチ

ドングリと一口に言うけど何種類も有るよ

17期生の11月20日講座報告

年月日 : 2024年11月20日

講座名 : 地質観察①

講 師 : 大阪市立自然史博物館  外来研究員 佐藤 隆春 先生

場 所 : ラブリーホール 汐ノ宮(石川)

 日本にはたくさんのジオパークがあり、私たちが住んでいる近くにも佐藤先生の一押しのミニジオパークがあると聞いて「へえ~」と驚き。 1500年前に形成された汐ノ宮。 柱状節理や、炭酸ガスの湧出など、石川・嶽山の見どころを学びました。

 午後からは、「ゾウの足跡化石が見つかるかな?」と期待しながら石川の河川敷へ。 橋上から石川の全体の様子を眺め、河原へ行き、柱状節理に直接触れ、川の底から泡がブクブクと出ているところを見つけ地中から湧き上がる炭酸ガスをじっくり観察。 そして河原にある石ころを観察して、チャート石や砂岩、礫岩、花崗岩、石英などを見定めて次々と先生に鑑定していただきました。砂岩を手で割るのを披露したり、鑑定が正解だったら喜んだり、違っていてもまた次の石ころを探したり、質問もたくさん出て大盛り上がりでした。(K.K)

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河原の石も何種類もある

溶岩の島

1500万年経つと溶岩もこうなる

ル-ぺを使い熱心に観察

17期生の11月13日講座報告

年月日 : 2024年11月13日(水)  快晴

講座名 : 奈良公園の巨樹観察①

講 師 : 甲斐野 幸一先生(奈良巨樹の会 グリーンあすなら代表)・スタッフ2名

場 所 : 奈良公園

  観光地・奈良公園は様々な国の観光客で賑わっていました。 この日は温度も上昇し、上着を脱いでTシャツだけになって「これで11月中旬?」 この気候は木々の紅葉にも随分影響しているようです。 見頃のシーズンだったはずですが、🍁🍂、この日でもまだ半分も色づいていないとのこと。

《自然災害や地球温暖化 気候変動などが木々に与える影響》そして、《命を守るために進化していく木々》など実際その様子を目の前にして学習することになりました。  講師からは、ひとりひとりに画用紙が配られ、それぞれの葉っぱ図鑑を作りこの講座の想い出にすることがお題に。 説明を受けながら葉っぱやドングリを拾っては、セロテープで貼り付けてメモをしていきます。

 飛火野では、明治天皇玉座跡の巨樹クスノキや落雷を受けて木の皮だけになっても力強く生き続けているクスノキを観察。

 ゲームを交えながら講師のユーモアあるお話に笑いあり、また、樹木の生き方に驚いたり感心したり。 自然観察を通して巨樹の保全についても学んだ授業となりました。( A . N )

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葉っぱ図鑑 個性が出ます~

葉っぱ図鑑を手に記念撮影

巨大な根っこにも理由と歴史があります

強くたくましく生きるクスノキに感動

自然が造り出す芸術

葉っぱを太陽にかざしたりルーペで見て観察

晴れた日には枝を伸ばし・・・

雨の日には根を伸ばす

17期生の11月7日講座報告

年月日 : 2023年11月6日(水)  晴

講座名 : ブナ林の保全

講 師 : 土井 雄一 先生(和泉葛城山ブナ愛樹クラブ代表)

 場 所 : 和泉葛城山

  金剛生駒紀泉国定公園は、奈良県・大阪府の府県境の生駒山地・金剛山地一帯と、大阪府・和歌山県の府県境の和泉山脈一帯からなる国定公園。

 日本のブナ林は、南に行くほど標高の高い場所に分布されるが、和泉葛城山は標高857㍍。西日本では、1000㍍を越える標高の地域に存在ブナ林だが、和泉葛城山のブナの生育する環境としては標高が低い場所にあり、学術的に価値が高く、大正12年に天然記念物の指定を受けている。  まだ、紅葉は進んでいなかったが、マイナスイオンたっぷりの清々しい秋の風を感じ、ブナとイヌブナの違いなどを葉っぱの葉脈などで勉強しながら観察道を散策した。

 午後からはヒノキ伐採(間伐)の授業、お持ち帰り用にヒノキをそれぞれカットするなど滅多に味わうことのできない体験に講座生の皆さんも笑顔が絶えず、チャーターした貸切バスで和泉葛城山を後にした。 長いバスの旅でしたがお疲れ様でした。( A . N )

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マイナスイオンを浴びながら森林浴

講座生 K.M氏 撮影 壮大なブナの木

伐採体験① こんな体験中々できませんネ~

伐採体験② 皆さん、良い笑顔           。

ヒノキ 丸太切りに挑戦! 

 

和泉葛城山頂上からの眺め 空が近い!                       ・                    ・           

ブナ愛樹クラブ 土井雄一先生より戴いた集合写真

 

 

 

③ こんな体験、中々できませんネ~    ④ 皆さん、良い笑顔~

⑤ ヒノキ 丸太切りに挑戦!            ⑥ 和泉葛城山頂上からの眺め 空が近い!

⑦ ブナ愛樹クラブ 土井雄一先生より戴いた集合写真

17期生の10月23日講座報告

年月日 : 2024年10月23日 (水) 曇 少し雨

 講座名 : キノコ入門

 講 師 : 認定NPO法人 大阪自然史センター 関西菌類談話会 丸山 健一郎先生

 場 所 : 烏帽子形(えぼうしがた)公園・ノバティホール南館

  キノコ鍋の美味しい季節になりました。 午前中は、キノコの採取・観察会で烏帽子形公園散策。採取したキノコは、アルミホイルや紙袋に一種類づつ保存し、形が壊れないようにすること。 キノコは一番下部、根っこの部分・つぼまでしっかり採取する。 また、針葉樹から出ていたのか?広葉樹だったのか?土から生えていたのか?また、生えていた木材は、白色腐朽菌により朽ちていたのか? 褐色腐朽菌によりセルロース・ヘミセルロースを分解した木材なのか? 記録方法など専門的なことも教えていただきながら公園の山道をゆっくり進んでいきます。

  少し移動する度に、たくさんの種類のキノコを次々と見つけては、講師に「コレは何ですか?」 キノコの調べ方を教えていただきながら即座に種名を答えていただく。 そして、怖々・・・ 「毒キノコですか・・・?🍄 😱」

  午後からは講座会場で、キノコ入門としては専門的な菌類の分類や菌糸の広がり方など学習し、採取したキノコを顕微鏡で覗きながら観察会。

 木材を食べて育つ木材腐朽菌は栽培可能。 私達が普段から口にする椎茸やえのき茸や、サルノコシカケなどがこの仲間。 コレに反して人工栽培できない種類は菌根菌(きんこんきん)。 植物の根に宿り菌糸と根の間で栄養分のやりとりが行われる。身近?なものではマツタケ。 季節限定な松茸は、アカマツの根に宿る菌根菌に分類され、今現在、松茸の栽培はできない・・・。

そうだったのか⁉ だから、あんなに高いのかー!と納得。 採取したキノコには毒キノコもあり、きちんと廃棄処分しました。 ( A . N )

雨の予報 心配しながらの観察会

おさるのジョージが座る サルノコシカケ

17期生の10月16日講座報告

年月日 : 2024年10月16日 (水) 曇

講座名 : 人と自然公園のつながり

講 師 : 日本パークレンジャー協会   武田 敏文 先生・石山  泰幸 先生・吉原 昭彦 先生・松原 秀樹 先生 

場 所 : むろいけ園地

 天気予報では降水確率40%とむろいけ園地の山道が濡れて滑りやすくなることを心配しながらのスタートだったが、全く雨に合うこともなく1日を爽やかに過ごす事ができた。

 午前中は、講師より送っていただいた地図を片手に咲いている花は時期的に少ないかな?と思っていたが、想像以上にたくさんの花に出会うことができ、ゆっくりとしたペースで急な坂を登ったり下りたり自然たっぷりの園地をウォーキング。 

午後は、講師が作って下さっていた資料を基に、自然公園の歴史、現実起っているゴミ問題、気候変動が引き起こす環境の変化などの講義を受けた。

また、【in about for】in : 自然の中で  about : 自然について色々なことを知り、for : 自然のために何かすることがあるのか考えながら自然の中で遊びましょう!という基本的な考え方を示していただいたことで、その概念に共感し、自然カレッジとして活動する意義を改めて考える機会を戴いた感謝する講義となった。     ( A  .  N )

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四條畷市 むろいけ園地で現地集合

安全なウォーキング。まずは準備運動から

少人数のグループに分かれて質問しながら説明を聞きます

湿生花園で湿地帯の植物・ハンゲショウ・ツリフネソウ・ミゾソバなどを観察

日本パークレンジャー協会の皆様

柔らかな陽射しの入る森の工作館で机上講習

コウヤボウキ

アケボノシュスラン

秋の訪れを写しましょう~

 

 

17期生の10月9日講座報告

年月日 : 2024年10月9日 (水) 曇のち晴のち曇

講座名 : 里山の保全と生物多様性

講 師 : 田淵 武夫先生 (富田林の自然を守る会 代表)

場 所 : 富田林市 奥の谷

 低く垂れ込めた厚い灰色の雲が広がり肌寒く感じるかと思えば、急に強い日差しがカーッと照りつけ、眩しいほどの太陽の輝きは猛暑だった夏を思い出させる暑さへと天候が激変する中、午前中はテントの下で鳥の鳴き声に癒やされながら、自然豊かな里山で講師の話に耳を傾けた。

 滝谷不動尊から谷間に入った「富田林の自然を守る会」が管理されている『奥の谷』。  講師が作られたペーパーベースでの資料に併せてPowerPointをテレビ・モニターの映像にしてわかりやすく説明していただけることで生物多様性とは? 里山保全の意義などを学習することが出来た。

 午後からは、ヘルメット、スパッツ、アイゼンをお借りし装備を万全にして里山林の散策。  昨日の雨で里山の保全のために開拓された登山道は滑りやすくなっていたが、午前中の机上講習での講師の説明を思い起こしながらボランティアの方が杉やヒノキなどを育成し、定期的に間伐した人工林やまだ手つかずの自然林などを散策した。 (A . N)

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自然がいっぱい~
鳥の囁きが聞こえる講座会場

ヘルメット、スパッツ、アイゼン装着で装備は万全!

間伐した杉、ヒノキの森でボランティアで行う保全活動についてお話を聴きます

台風で倒れた木もそのままに。足下、頭、注意しながら進みます

日本固有種・シュレーゲルアオガエル、ニホンアカガエルなどをイノシシから守る対策の竹の柵で囲んだ【水の生き物池】

里山は少しづつ色づき始め、秋の装い🍂へ移り変わろうとしています。養蜂のニホンミツバチも元気です

万全な装備で入山前に全員で集合写真撮影~📷

富田林の自然を守る会 保全活動に参加してくださるボランティア募集広告