ウオーキング部会の11月活動報告

実 施 日  :  11月14日(木)

歩行コース  :  観心寺・延命寺コース

参 加 者  :  25名

  当日は良い天気に恵まれ、絶好のウオーキング日和だった。 集合場所の河内長野駅から最初のポイントである丸山展望台に向かった。 長野公園内を通り、大師町の住宅地の長い上り坂を歩く。 途中、休憩を取りながら、丸山展望台に到着。展望台から眺望すると良い景色でいろいろな風物等が見えたが、下見の時に見えた大阪湾は靄(もや)がかかり残念ながら見えなかった。

 次に観心寺に向かい、到着後、境内で昼食を取り、しばし散策した。 そこから、アップダウンのある林間の道を延命寺に向かった。 延命寺はモミジの名所であるが、11月中旬だったので紅葉は始まっていたものの完全な紅葉には少し早かった。 当寺から、長い道をウオーキングしながら、ゴールである千早口駅に向かい、到着後同駅で解散した。

 今回のウオーキングは少しハードであったが、会員の皆さんは元気に完歩され、楽しいウオーキングだった。(文と写真 K.S)

観心寺門前

延命寺にて

延命寺境内

観心寺にて

いのちの営み探検部会の10月活動報告

実施日   : 2024年10月14日(月)

観察場所  : 寺ヶ池公園

参加人数  : 16名 

テーマ   : ナニワトンボの観察

 ナニワトンボとは、日本特産種の赤くならない赤トンボの一種で、体長が30mm~40mmと小さく、オスは成熟すると黒化し、やがて蒼白色の粉が生じてくる。西日本に広く分布し、丘陵地や低山地の樹林に囲まれた浅い水際に生息する。6月下旬ごろ出現し、11月末ごろまで見られる。名前は最初に発見された大阪にちなんでいる。

 快晴の秋空に恵まれるも暑くなりそうな天気の中、寺ヶ池公園の駐車場近くの東屋で集合。簡単な説明の後、池の方へ移動する。途中で赤トンボの仲間であるヒメアカネや、野鳥のエゾビタキ等を観ながらしょうぶ園に到着。周辺の林縁部を丁寧に探していると、「ここにいるよ」の声が。皆の注目が集まるところ、あじさいの枯れた枝先に水色の小さな『ナニワトンボ』がいた。その後もあちらこちらで個体を発見し、ハート形に連結したペアまで確認できた。おまけに、リスアカネのオスメス等も観察できた。

 「ナニワトンボは初めて見た」という会員がほとんどであった。大変貴重なトンボに出会い大満足な部会となった。

*写真はクリックするごとに拡大され、解像度も上がります。

リスアカネ ♂

リスアカネ ♀

ナニワトンボ ♂

ナニワトンボ ♀

ナニワトンボの交尾

観察風景

17期生の10月16日講座報告

年月日 : 2024年10月16日 (水) 曇

講座名 : 人と自然公園のつながり

講 師 : 日本パークレンジャー協会   武田 敏文 先生・石山  泰幸 先生・吉原 昭彦 先生・松原 秀樹 先生 

場 所 : むろいけ園地

 天気予報では降水確率40%とむろいけ園地の山道が濡れて滑りやすくなることを心配しながらのスタートだったが、全く雨に合うこともなく1日を爽やかに過ごす事ができた。

 午前中は、講師より送っていただいた地図を片手に咲いている花は時期的に少ないかな?と思っていたが、想像以上にたくさんの花に出会うことができ、ゆっくりとしたペースで急な坂を登ったり下りたり自然たっぷりの園地をウォーキング。 

午後は、講師が作って下さっていた資料を基に、自然公園の歴史、現実起っているゴミ問題、気候変動が引き起こす環境の変化などの講義を受けた。

また、【in about for】in : 自然の中で  about : 自然について色々なことを知り、for : 自然のために何かすることがあるのか考えながら自然の中で遊びましょう!という基本的な考え方を示していただいたことで、その概念に共感し、自然カレッジとして活動する意義を改めて考える機会を戴いた感謝する講義となった。     ( A  .  N )

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります

四條畷市 むろいけ園地で現地集合

安全なウォーキング。まずは準備運動から

少人数のグループに分かれて質問しながら説明を聞きます

湿生花園で湿地帯の植物・ハンゲショウ・ツリフネソウ・ミゾソバなどを観察

日本パークレンジャー協会の皆様

柔らかな陽射しの入る森の工作館で机上講習

コウヤボウキ

アケボノシュスラン

秋の訪れを写しましょう~

 

 

17期生の9月4日講座報告

年月日: 2024年9月4日(水曜日) 晴れ

講座名: 地球環境問題と私達の未来

講 師: 巌 圭介 先生(桃山学院大学 副学長 社会学部教授) 

場 所: 堺市立栂文化会館

 8月22日にマリアナ諸島付近で発生した台風10号🌀は停滞状態で奄美大島付近に留まり進行方向は気象予報士も予想がつかず、その背景として上空の偏西風が弱まっている自然現象や人などの活動により起こる気候変動、また、大気中に放出される温室効果ガスによって地球が暖められる地球温暖化も影響している可能性があると気象ニュースで毎日報道され、 暴風・竜巻・豪雨に多大な影響を受けた日本列島となった。

そんな近年、異常気象と言われる炎暑を肌や呼吸で感じ熱中症の不安の中過ごした夏休みが明けた初回講座は、まさに、地球で生きる私達の身近な問題の一つ、地球温暖化の要因となる温室効果ガス削減への取組みをテーマに、講師よりご指導していただきながら簡易的なソーラークッカーを作製。 この講座では一番大切な燦々と降り注ぐ太陽光をしっかり浴びゆで卵を作る作業に取り組んだ。🌞

おやつに、太陽エネルギーで調理した固茹での美味しいゆで卵を味わった後は、現代の環境問題として重要視されている産業革命以降、現在までの大気中に含まれる二酸化炭素(CO₂)やメタンガスの総称である温室効果ガスの排出は加速し4倍以上に増加している現在の状況を知る。

ヒトが使えるエネルギーは、3種類 ① 石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料 ② 核分裂・核融合させた核エネルギー ③ 太陽光、風力、水力、バイオマスなどの自然エネルギ―だと学習した。 クリーンなエネルギーを作る技術も進んではいるものの例えば水素を作るには、都市ガスを分解するために莫大なエネルギーを必要としその工程にはCO₂が排出されていることも学ぶことで、私達・地球人の未来についても考えさえられる講義となった。 ( A . N )

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

                      巌講師より、各々準備する物を わかりやすく写真付きで紹介していただいた

練習用の設計図で、ソーラークッカーの工程を把握 (こんな感じの物を作るんだな~)

 

 

 

青空の下で🌞 キラキラと輝く✨      お手製ソーラークッカー

茹で卵ができるまで、太陽エネルギーを使って 調理実習中!

産地直送のサツマイモ
熱々ほくほくで美味しい~🍠

アッという間にできた目玉焼き🍳  弾け飛ぶポップコーン🌽 ご飯も美味しく炊けました💕

燦々と降り注ぐ太陽のエネルギーを借りて🌞 茹で卵の出来上がりです 😊

 

 

17期生の7月17日講座報告

年月日: 2024年7月17日(水曜日) 晴れ

講座名: 河口干潟の生物

講 師: 山田 浩二 先生  湯浅 幸子 先生  (貝塚市立自然遊学館)   

場 所: 貝塚市立自然遊学館・二色浜・近木川河口

 潮見表により当日は午前10時11分に最干潮と講師より情報を頂き、貝塚市立自然遊学館で集合。潮位が下がる干潮に合わせて二色の浜へ移動した。 風がそよそよと吹く気持ちのいい梅雨の晴れ間に近木川河口で生きもの採集・観察会を実施。 植物を専門とする湯浅講師より砂浜植物について講義を受け、ホソバハマアカザ(ヒユ科)・ホコガタアカザ(ヒユ科)・ツルナ(ハマミズナ科)・ヨシ(イネ科)・オカヒジキ(ヒユ科)・トゲヂシャ(キク科)・ハマヒルガオ(ヒルガオ科)・ハマゴウ(シソ科)・ヘラオオバコ(オオバコ科)・ヒメクマツヅラ(クマツヅラ科)などの植物が確認できた。 

 潮の引いた浅瀬では岩にしっかりと付着する赤縞の入ったタテジマイソギンチャクを観察。たくさんの触手が出ている姿は目視で確認できたが海水が濁っており撮影できず残念。  近木川の水位の変化により流れ着いたのか海では生きることができない大きなアカミミガメに「満潮を待ってね」と声を掛け、タマキビガイ・食用ではない小さなナマコのヒモイカリナマコ・足も目も顎も確認できるゴカイ・オスだけにハサミの間接部内側に毛の束が生えているケフサイソガニ・同じくオスだけのハサミに毛のふさが内側外側共に同量生えているタカノケフサイソガニミミズハゼ・しっかり姿を見せてくれたユビナガホンヤドカリなどを多種を採取し、山田講師より成育場所・似ているカニの見分け方など細かい説明に講座生も講師が用意して下さったリストと照らし合わせながらの同定に興味を示した。

 午後からは、ヨシ原周辺に生息するカニを沢庵やスルメを餌に手作りの竿で蟹釣り体験。 ハマガニ14匹、クロベンケイガニ1匹、アシハラガニ1匹、とても珍しいユビアカベンケイガニ1匹を講座生が釣りあげ、ユビアカベンケイガニは標本として講師が持ち帰るなど嬉しい出来事もあり、とても暑い中での蟹釣り体験だったが子供のように楽しく熱中した~!と講座生からは声が上がり、近木川河口の生物観察を満喫した一日だった。 (A.N)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります

気持ちのいい梅雨の晴れ間となりました

広い空と大きな海 こんなに素敵な大阪湾~

自分たちで採ってきた貝やカニ 知らない事をたくさん学びます

小さな小さな生き物たちとの出会い 名前がわかるとより一層楽しい

初めての蟹釣り体験

今日も一日楽しみましょう~

 

 

 

里山保全部会の1月活動報告

月 日 :  1月12日 (金)

場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

参加人数 :  9名

活動内容 :

 本来第1金曜日の活動を正月ということで、1週繰り下げ1月12日に実施しましたが、9名と少し寂しいスタートになりました。

山組は、今月も山中に生える笹やシダの伐採作業と枯れ枝集め 。今回は山の傾斜は少々きつく、しっかり足を踏ん張っての作業です。富田林の自然を守る会の会員も一緒に活動、初参加の我々と同年代の方が身軽にバリバリ活動され感服。

畑組は、先月植え付けた玉葱、ナンバネギ、春菊、ニンニク等の世話を寒さに負けずやりました。 大きく育った水菜と大阪の繫華街難波で植えられていたというナンバネギのおみやげを手にして解散。

*各写真はクリック毎に拡大され、解像度上がります。

今日も「がんばるぞー」と里山保全部会と  富田林自然を守る会のメンバー

急な斜面で木や笹・シダを切る作業。    風通しの良い健全な里山に

雑草を取り除き、肥料やり等の世話、    そして植付けする畝づくり

グーンと大きく育った水菜。        収穫して今回参加者のおみやげに

 

16期生の10月25日講座報告

年月日  2023年10月25日(水)  晴れ

講座名:きのこ入門

講師:丸山健一郎先生(関西菌類談話会)

場所:ノバティホール・烏帽子形公園(河内長野市)

今回は、「きのこ入門」ということで、きのこ超初級の16期1年生。カラフルで豊富な資料ときのこの巨大模型を使って、いろいろな角度から楽しく詳しく興味深く説明してもらった。きのこに対する認識もすこし変わった気がする。自然界の中できのこの果たす役割や、菌根ネットワークの話、きのこと動物や植物との比較など、興味深かった。オマケの菌類利用の最前線の話から、代替肉・代替脂肪・代替レザー・代替プラスチックなど、さらにマイクロプラスチックの問題解決にも一役買ってくれるのではないかと。菌類の力の偉大さを感じた。菌類すごい!マッシュルームウオッチングの楽しみ方も学び、午後からの観察がワクワクするものとなった。

そして、秋晴れの中、趣のある高野街道を歩いて烏帽子形公園へ。うまく見つかるかなあと心配しながら、紙袋と割り箸をもっていざ採集。みんなの熱意の賜物か、途中の烏帽子形神社の祈願のおかげか、1時間ちょっとで30種以上のきのこを観察、採集することができた。「えっ、これもきのこ?」「小っちゃ~い!」「よく、見つけたね!」「きれい!」そしてお決まりの「これ、食べられますか?」の質問に、すかさず「どんなきのこも1回は食べられますよ。」と先生の優しい声。皆さん、2回目は一生ないかもしれないので、毒きのこには、くれぐれも注意してください。(中には、触っただけでも大変なことになるカエンタケもあり)

最後は、採集したきのこを並べて同定。顕微鏡も使ってクロアシボソノボリリュウタケの子嚢(しのう)の中の胞子も見ることもでき、すっかりきのこの魅力に憑りつかれた秋の一日だった。  K.T

【同定したきのこ(30種)】

・テングタケの一種・ベニタケの一種・カバイロツルタケ・ニガクリタケの一種・アセタケ・アカヤマタケ・ハラタケの一種・ムササビタケ・ホウライタケの一種・ウチワタケ・ワヒダタケ・エゴノキタケ・ハカワラタケ・ホウロクタケ・カワラタケ・ウズラタケ・ネンドタケ・カワウソタケ・ニクウスバタケ・コフキサルノコシカケ・ツガサルノコシカケ・アラゲカワラタケ・クジラタケ・ホコリタケの一種・ニセショウロの一種・ノウタケの老菌・クロコブタケ・チャコブタケ・クロアシボソノボリリュウタケ・サガリハリタケ・おまけでムラサキホコリ(粘菌)の一種も見つけました(笑)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります

大きなきのこの模型でわかりやすい説明

なんとアリから生えた冬虫夏草        (きのこ)

 

さて、きのこはどこだ?                 (烏帽子形公園できのこ採集)

これもきのこ?サガリハリタケ見~つけた!

本日の収穫物を並べて同定します

最後に、可愛いきのこたち!ハイ、ポーズ❣

 

ウォーキング部会の9月活動報告

第63回ウオーキング

   行き先: 冑山森林公園から冑山山頂

   実施日: 2023年9月14日

   参加者: 22名

 まだまだ秋の気配の見えない残暑の中、阪急今津線の仁川駅に22名が集合した。薄曇りの中、地すべり資料館の横を通り公園内の軽登山道にたどり着いた。軽登山道では大阪城の石垣用の巨石跡地を眺めながらアップダウンのある道をたどっていった。全身が汗びっしょりになった軽登山道を抜けたみくるま池を眺めながらレストハウスに到着し昼食を摂った。

 昼食後、公園正面入り口に下山し、バス停より8名が先に帰宅する。残った14名で冑山山頂をめざす。冑山大師の神呪寺の急階段をいっきに上がった後、神戸や大阪の町並み、瀬戸内海を一望する。冑山山頂は広場になっており、周囲は木々に囲まれていた。下山は、急な階段をいっきに麓まで降り、急勾配に建っている甲陽園の住宅街を眺めながら甲陽園駅に到着し解散した。(M・Y)

神戸の街なみ

みくるま池歩道

愛の像と冑山

石垣用の巨石

里山保全部会の8月活動報告

1   月 日 :  8月4日 (金)

2 場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

3 参加人数 :  10名

4   活動内容

 シニア各部会が8月例会お休みが多いですが、里山部会は休まず開催しています。 昨年の8月例会出席者は6名でしたが、本年10名参加の喜ばしい例会になりました。 山組はこの数ヶ月続く山中に生える笹やシダの伐採作業と枯れ枝集め。  里山の豊かな自然の中での作業ですが、空缶・空ビン他雑多のごみがぞくぞくと見つかり、都会地の里山の悲しい現実に直面しています。

 畑組は7月例会で畑全面に広がった雑草を除草しましたが、あ-あ-またまた畑は雑草だらけ。 雑草のなか里芋が大きく生育しているのに励まされ、頑張って雑草に取り組みました。元気に生育してくれた枝豆を収穫しお土産に。今夜冷やしたビールでいただきます。 里山部会が活動する (奥の谷) は富田林自然の自然を守る会の管理の地で、観察路づくり、自然観察会、竹炭焼き、米つくり体験、シイタケ栽培等の活動が行われています。 本日飼育した蜜蜂が集めたハチミツを巣から取り出し、チョピリ味あわせていただきました。(O.N)

*各写真は、クリック毎に画面が拡大され、解像度も上がります。

猛暑の8月参加者少ないけど今日もがんばるぞー !

自然が残る奥の谷ですが、山の草を抜くとこんなごみにショックを受けました

7月例会で畑の雑草を抜いたのに1ケ月でまた一面雑草。作業は雑草抜きからです

雑草に負けず里芋は大きく生育しました      ・

本日枝豆を収穫お土産に。今夜は冷えたビールでいただきます

奥の谷で蜂蜜が集めたハチミツをありがたく頂きます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年8月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : osnc

石ころ部会の6月活動報告

月 日 : R5年6月23日

場 所 : 高槻市 摂津峡                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

参加者 : 17人

活動内容 :

 昨夜来の雨も早朝にあがり、梅雨の晴れ間のひと時、17名が摂津峡の自然史ハイキングを楽しんだ。石ころ部会としてはこれまで大阪平野の東側(生駒・金剛山地)や南側(和泉山脈)の地層を主に観察してきたが、北側の北摂山地は今回が初めてである。当地は丹波層群、大阪層群などの地層と火成岩(花崗岩、流紋岩など)の相互の関係が観察でき、それら岩体の新旧の関係や日本列島の形成史を学習するには格好の場所とされる。

 いざ出発。JR高槻駅からバスに乗り、上ノ口で下車すると目の前に小高い丘がある。ここは大阪層群の海成粘土層の観察ポイントであるが、アクセスに難があり、今回は観察を諦め、摂津峡に入る。今回も佐藤先生に観察地点の先々で解説をして頂いたが、どれだけ理解できたか、いささか心もとない。渓谷の絶景、谷川のせせらぎ、目の前を飛び交う蝶やとんぼ。頭の体操、目の保養、心の保養。摂津峡公園桜広場で解散。楽しい一日であった。                                                                                                                                   

 学んだこと

 摂津峡周辺の地層は丹波帯に属す。砂岩・泥岩、チャート、珪質泥岩、石灰岩、緑色岩などから成り、およそ8億年前~2.0億年前に形成された。当時はユーラシア大陸の東端にあったが、海洋底に堆積したチャートや石灰岩等が海洋プレートの移動によって大陸側の砂岩や泥岩に混ざったもの。(古い岩体の下に新しい岩体が潜り込んでいる:付加)

  • 摂津峡花崗岩と関係する火成岩(安山岩、流紋岩など)は約8000万年前に泥岩・砂岩に貫入したもので、摂津峡ではこれらの火成岩が貫入した際の熱で砂岩・泥岩がホルンフェルス化している。
  • 泥岩と花崗岩の接触部や泥岩に貫入した流紋岩の岩脈を佐藤先生は指し示されたが、苔の繁殖や地層の汚れの為か、判然としなかった。砂岩泥岩互層として白黒の縞模様やグレーディングが観察できる筈であるが、明確な確認はできなかった。地層を洗えばみえるのであろう。互層ができるのは1000年に1度程度の大地震により浅い海底の砂や泥が混濁流となった後、粗い砂から先に、その後、細かな泥が遅れて堆積するためである。
  • 芥川の河原(摂津峡大橋近く)のレキの観察で確認された岩石は砂岩、泥岩、チャート、石灰岩、花崗岩、流紋岩、緑色岩であった。泥岩や砂岩のホルンフェルスは確認できなかった。(河原ではなく、火成岩との接触部で見る必要がある)
  • 石灰岩の同定には塩酸溶液(トイレの洗剤など)が有効であることが実感できた。(I.S)

*各写真をクリックすると200%に拡大し、解像度も上がります。

摂津峡 地層と石ころの観察

日本列島 岩石の出来る場所(模式図) と 摂津峡で拾った石ころ

マップ作り部会の5月活動報告

2023年度の「マップ作り部会」は観察場所を光明池駅近くの新檜尾公園から甲斐田川沿いを中心に、その後時によって光明池を目指すコースとし、それを地区に分けて一年間定点観察し植生のリストを作成する。

日 時 : 2023年5月22日(月)

場 所 : 新檜尾公園~甲斐田川沿い

参加人数: 12名

 新檜尾公園 古くから有るチチコグサは一つの茎の先に一つの頭上花を付けるのでわかりやすいが、ウラジロチチコグサ、タチチチコグサ、ウスベニチチコグサ、チチコグサモドキ等は大正以降、特に第二次大戦後に帰化したもようだ。花期まで根生葉が残っているのはチチコグサ、ウラジロチチコグサ、茎葉の細いのはタチチチコグサ、少しピンクがかった花のウスベニチチコグサ・・・それぞれ綿毛が多いがその密度や場所、葉の幅、葉先の丸みなどにも違いが有るのだが、一見して見分けるのは難しい。 同じキク科でも大きなものは2mにもなると云う全身鋭い棘のあるアメリカオニアザミが立派な花を咲かせていた。特に北海道に多いそうだが増えて欲しくない植物である。 サクラソウ科のコナスビは黄色の愛らしい花の隣にナスビには見えない小さな丸い実を付けていた。 無柄の小穂を間隔を開けて付けているマスクサ(升草)はカヤツリグサ科のスゲの仲間。名の由来は茎の両端を二人でそれぞれ持ち二つに裂いていって大きな升形になるか、子供たちが相性占いに使ったからと云う。地味だが身近な草だったのだなと思う。 4月に白と紫の群生が見られたサギゴケは紫色のものがわずか残るだけとなり、一面咲いていたジシバリの黄色い花も消えていた。 新たに下から段々に花が咲くキキョウソウ(別名ダンダンギキョウ)が紫色の、 松葉の様な葉が特徴的な小さなツメクサ(爪草・ナデシコ科)が白い花を付けていた。 これまた小さなメリケントキンソウ(5~10㎝・米利堅吐金草・キク科)は危険な植物だ。触れた部員の“痛い!”との声でよくよく見れば実に2㎜程の鋭い棘が付いている。南米原産の外来生物で日本では1930年頃に初確認、一度繁殖してしまうと駆除は難しいらしい。トイレ前の斜面ではグランドカバーに使われる免疫力、繁殖力の強いイワダレソウ(岩垂草・クマツヅラ科)の白い花を見付ける。花は徐々に薄紫色に変化していくらしい。

 新檜尾公園を出るとドクダミ(蕺草・ドクダミ科)が一斉に白い花を咲かせていた。足を踏み入れると独特の臭気が立つ。別名十薬と云われる薬草だ。 甲斐田川沿いではコメツブツメクサより大きく華やかな黄色い花のクスダマツメクサ(薬玉詰草・マメ科)。 全体に毛が多い黄色の唇形の花を付けたセイヨウヒキヨモギ(西洋引蓬・ハマウツボ科)。 面白い名前のマンテマ(ナデシコ科)、名は江戸時代に渡来してきたときの”マンテマン“の省略形とか。縁の白い暗赤色の5弁花を一方向に付け、萼筒に褐色の10脈がある。・・・等を見る。

 全体ではイチゴツナギ、ミゾイチゴツナギ、カモガヤ、カモジグサ、コバンソウ、ヒメコバンソウ、シナダレスズメガヤ、シバ、スズメノカタビラ、チガヤ、ヌカススキ、ネズミムギ、ホソムギなどイネ科の花を多数観察する。

 草本中心の報告になったが木本では 新檜尾公園へ向かう途中に在るユリノキ(百合木・モクレン科)でチュ―リップ形の花を一輪のみだったが確認できたこと。 甲斐田川沿いではウツギ(空木・アジサイ科)の真っ白い花が見事だった事。・・・等が印象に残った。

 毎回観察リスト作成しているので、詳しくお知りになりたい方はお問い合わせ下さい。                             (Y.M)

コナスビ花・実

キキョウソウ(タ゛ンタ゛ンキ゛キョウ)

イワダレソウ

ウツギ

マンテマ

アメリカオニアザミ

2023年6月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : osnc

いのちの営み探検部会の4月活動報告

施日   :  2023年4月17日 (月)

 観察場所  :  大和葛城山

 参加人数  :  27 名 

 テーマ    :  「春の女神」ギフチョウと「春の妖精」カタクリの花に会いに行こう

徒歩での参加者を含めて、ロープウェイ山上駅に25名が集合(途中で2名合流し計27名)、気温は7℃とかなり肌寒く天候は曇りの中、ブナの大木に囲まれた広場で昼食を済ませ出発。まず、道の両側に咲くタチツボスミレ、シハイスミレが目を楽しませてくれた。

 自然研究路の入口でミヤコアオイの葉にギフチョウの卵があるのを発見。先に進んでいた人達も引き返してきて、しっかりと観察、カメラに収めるための大混雑でなかなか進まない。その後の研究路ではコバノミツバツツジ、ヤマザクラ、モミジイチゴなどの花を愛でながら進む。足元にはニシキゴロモ、ショウジョウバカマ、ミヤマシキミ、ユキザサ、ミヤコアオイなどの花を観察。カタクリはあちらこちらで群落が見られたが、どれも花はすぼんだ状態で開いているのはごくわずかであった。

 ダイヤモンドトレイルに合流後はクロモジの花や木の香りを感じ、山菜として人気のあるコシアブラの新芽やミツバの味見をする人も。残念ながら最後までギフチョウには会えないままキャンプ場の広場で解散。その後有志でキャンプ場近くのショウジョウバカマの見事な群生地を見学して帰途に就いた。 (K. I )  写真 (K. T) (K. I )

林床に多く咲いていたシハイスミレ

ミヤコアオイの葉に産みつけられたギフチョウの卵

春の妖精 可憐なカタクリの花

葉脈が特徴的なニシキゴロモ

ショウジョウバカマのみごとな群落

ソウシチョウも姿を見せてくれた

 

2023年4月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : osnc

植物部会の3月活動報告

月 日 :  3月1日(水) 晴れ

活動場所 : 錦織公園

参加人数 : 23名

 寒暖差の大きい日が続いていたがこの日は晴天に恵まれる。公園の案内図を用意してまずは「梅の里」を目指す。道々、“これは何の木?”と談議するのだが、これが中々に難しい。 ケヤキ(欅・ニレ科)やヤマモモ(山桃・ヤマモモ科)などの樹肌の模様も様々。綺麗に紅葉しているのは背丈の低い園芸種のオタフクナンテン(お多福南天・メギ科)。ナワシログミ(苗代茱萸・グミ科)は新春の頃に赤く熟す果実はまだ細くて地味な茶褐色だ。

 「梅の里」はグルリと円形の斜面になっていて、足下にはスイセンも植えられていている。梅の木は25種類、約320本植えられていているそうで甘い香りに包まれる。見上げると青空に梅の花が映えて見事だ。ゆっくり時間を取った後、昼食場所に向かう。黒っぽい樹皮が斑に剥がれて文字通り鹿の子模様になっているのは カゴノキ(鹿子の木・クスノキ科)。  「シャクナゲの谷」への道ではヒメウズ(姫烏頭・キンポウゲ科)、ハコベ(繁縷・ナデシコ科)、ヒメオドリコソウ(姫踊子草・シソ科)など小さな春の花が咲き始めていた。シャクナゲはホンシャクナゲ(本石楠花・ツツジ科、六甲山地では貴重種だそうである)、西洋シャクナゲ2種は共に花芽を付けていた。横に枝を伸ばしているエノキ(榎・アサ科)の葉は左右非対称である事に初めて気付く。

 昼食場所の「里の家」の回りではちょうど花盛りの淡紅色のアセビ(馬酔木・ツツジ科)や黄色のソシンロウバイ(素心蝋梅・ロウバイ科)を見る。ロウバイは花心が赤紫色だが、ソシンロウバイは全体が黄色。また名の由来は茎にスポンジ状の白い心が有ることによるもの。フクジュソウ(福寿草・キンポウゲ科)の鮮やかなツヤツヤの黄色い花も目を引いた。

 午後は「山辺の道」へ向かう。最初に出会ったのはネコヤナギ(猫柳・ヤナギ科)。銀白色の絹毛に覆われた果穂は美しく、また何とも云えない手触りだ。 イヌシデ(犬四手・犬紙垂・カバノキ科)、あまり樹皮の剥がれていないバクチノキ(博打の木・バラ科)、ブナ、ヤマモモ等を見る。 勾配のある小道の脇では珍しいオケラ(朮・キク科、花期は9・10月)の風情のある花後の姿を見る事ができた。ハナミョウガ(花茗荷・ショウガ科)、ツルアリドウシ(蔓蟻通し・アカネ科、別名一両)は綺麗な赤い実を付けており、そしてお目当てのセリバオウレン(芹葉黄連・キンポウゲ科)の白い花が目の前にひろがっていた。全体が白い雄花と中心が紫褐色の雌花。そして黄色味を帯びた物もあり驚く。白いミヤマカタバミ(深山傍食・カタバミ科)も咲いていた。帰り道ではユズリハ(譲葉・ユズリハ科)、モチノキ科のモチノキ(黐の木)、クロガネモチ(黒鉄黐)、ナナミノキ(七実の木)などの樹木を観察する。

 いったん解散した後、一部は部会員さんの案内で延命寺に近い石見川の方へ移動。数が少なくなってきているユキワリイチゲ(雪割一華・キンポウゲ科)やネコノメソウ(猫の目草・ユキノシタ科)を見ることができた。 花の少ない時期だがそれぞれゆっくりと観察でき、また活発な水鳥たちやルリビタキなどの野鳥も見られ、暖かい日差しの中楽しい一日となった。 (Y.M)

満開のウメ

ヒメウズ

アセビ

ネコヤナギ

オケラ(花後)

セリバオウレン・雌花

セリバオウレン・雄花

ユキワリイチゲ

講座風景動画(15期生)ウミウシ観察


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大阪シニア自然カレッジ 15期生講座《ウミウシ観察》

15期生12月14日の講座報告

年月日:2022年 12月 14日(水) 曇り

講座名:地質観察②「大阪城の石垣と周辺の地形・地質」

講師 :佐藤 隆春 先生(大阪市立自然史博物館外来研究員)

場所 :大阪城公園・大阪歴史博物館(大阪市中央区)

OMMビル前で、周辺の地形の概観の説明を受けた。大阪平野は淀川の氾濫による土砂の堆積でできたデルタであること、その中にある上町台地は1~数万年前は「大坂山脈」だったそうで、10m以上の谷もあり削ったり埋めたりして現在の地形になったということだった。

歩き始めてまず豊臣期の石垣(ドーンセンター北側・追手門小学校内)を見、大坂橋から大川と寝屋川との合流部と上町台地の形状を見た。

大阪城公園では、江戸期の石垣(現在)は豊臣期のものを数メートル埋めてその上に作られたものだそうで、その際に大量に集められた石は運び込んだ大名によって刻印や石材が違うことを確認し、京橋口枡形・桜門枡形の巨石を見た。

最大の「蛸石」はよく見ると「蛸」のような姿が…カメラで撮ると更にくっきりと写り、皆納得できた。

玉造口付近では落葉・腐葉土をかき分けて上町層の貝化石探しをした。最近の赤貝の殻(たぶん)はすぐに見つかったが、その後なかなか…やっと小さな二枚貝の殻が一つ見つかりホッとした。

先生と分かれ歴史博物館で昼食後、各自館内見学をした。「こんな講座もいいね。」という声も聞かれた。

                                   (U.T)

豊臣期の石垣(移設復元)石の種類を聞かれ、熱心に観察

刻印石 「田」の字以外にも彫ってあるけど、何処の藩かな?

桜門枡形の「蛸石」 「あっ、蛸が!」左端下部に見えますか?

「12,000年前の貝化石をさがせ!」 落ち葉・腐葉土をかき分けて・・・

昆虫部会の10月活動報告

日  時 : 10月11日(火)10:00~

場  所 : 奥の谷(富田林市)

参加人数 : 12名

活動内容 : 奥の谷で秋晴れの好天のもと12名の方に参加していただきました。 また富田林自然を守る会代表の田渕さんも顔をだしてくださり、快く場所をお借りすることができました。 奥の谷を起点に2方向にわかれ昼食時間まで網を振り回し、レンズをむけ、上手くいったりいかなかったりと時間を忘れて採集することができました。 昼食後、皆で同定作業。判断のむつかしいものも和気あいあいと、これかな?こっちかな?と図鑑とにらめっこ。ようやくほぼ同定が完了しました。 その後、来期の活動予定地を話し合い、決めることができました

 今回、採集およびカメラで写せた昆虫、目視できたものを挙げています。

アオスジアゲハ、ミヤマアカネ、ミドリヒョウモン、イシガケチョウ、ウラギンシジミ、クツワムシ、コミスジ、クモヘリカメムシ、コバネイナゴ、マルバネシリアゲ、ヒラタアブ、ガンマキンウワバ、セイヨウミツバチ、キタキチョウ、アミガサハゴロモ、ショウリョウバッタ、テングチョウ、ムツボシテントウ、オオカマキリ、ヤマトシジミ、マガリキンウワバ、ウスバキトンボ、オニヤンマ、トックリバチの巣、センノキカミキリ(死)、マユタテアカネ、ルリタテハ、オオカマキリの卵、スズメバチ 以上29種 (K.T)

イシガケチョウ:イシガキチョウともよばれる。南方系の蝶だったのが、温暖化の影響?で勢力を広げている。

コバネイナゴ:体の側面にこげ茶色の筋。翅は短く腹端を超えない場合が多い。

マユタテアカネ:顔に眉の様な黒い紋があることから名前がついた。

里山保全部会の7月活動報告

月 日 :  7月1日 (金)

場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

参加人数 :  12名

活動内容 : 今年は 最速の6月梅雨明け、本日は気温37度予想の活動日になりました。

 山組は前月に引き続き、新しく活動の舞台になる山の山道を作る作業です。 傾斜のきつい箇所は前月同様、山の木で階段を作り登り易い山道にしました。また、新しく活動の舞台になる山の植生調査を実施しました。

 畑組は先月植えた黒豆畑の草抜き、順調に生育していることにひと安心、そして3月に植えたじゃかいもをどっさり収穫、本日の参加者で分けて持ち帰りました。(O.N)

気温37度予想の猛暑日だが頑張るぞとスタート

切り拓いた山道を歩き易いよう丁寧に整備

木を伐り、切り開いた山道

新しく活動の舞台になる山の植生調査

黒豆、里芋も順調に生育。雑草も負けずに順調に生育

どっさりジャガイモを収穫。本日の参加者で山分け

2022年7月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : osnc

14期生の1月19日講座報告

月 日:2022年1月19日(水)晴れ

講座名:京都植物園と深泥池観察

講 師:袴田さん(植物園協力会)・竹門 康弘先生(京都大学准教授)

場 所:京都府立植物園・深泥池

 底冷えのする京都、幸い風はなく青空。植物園は閑散としている。まず台湾や中国西部に自生する常緑高木のシマモミを見上げる。日当たりのいい所に季節外れの青色のシバザクラが可愛い。ロウバイは、中国原産でロウ細工のような質感の花弁を持った黄色の花はとても上品で甘い香りがする。散策中にシジュウカラやコゲラ、キセキレイなどに出合うというおまけ付き。オレンジ色の実をつけたトキワマユミ、高さ100m近くになるセンペルセコイア、セツブンソウなど、熱心なガイドさんのおかげで見ることができた。また春爛漫の季節にぜひ訪ねてみたい。

 午後からは、深泥池の観察・保全活動を続ける竹門先生から14万年という果てしない時間の流れを現在に伝える深泥池の過去、現在、未来の説明を興味深く聞き入る。深泥池の浮島にはミズゴケが堆積してできた「高層湿原」が存在し、日本で唯一、生物群集として天然記念物にも指定されている。市街地近くにありながら氷河時代の名残を伝える深泥池。人と自然の共存関係のお手本ともいえる貴重な存在である。5月連休明け頃には、珍しい白花のカキツバタが見ごろとなるそうである。(S.N)

冬の植物園で出合った花・鳥

トキワマユミ:漢字では「常磐真弓」

地元では「みぞろがいけ」と呼ぶそうです

タヌキモ:プランクトンを捕食する食中植物

2022年1月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : osnc

里山保全部会の11月活動報告

1    月 日 :  11月5日 (金)

2  場 所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

3  参加人数 :  15名

4    活動内容

      心地よい秋の日和、絶好の活動日になりました。畑組は栽培していた里芋の収穫。コロナで十分な世話ができませんでしたがしっかり生育。本日の参加者みんなに嬉しいお土産になりました。先月整理した畑地、収穫した里芋の畑地も整理し、来春の収穫を楽しみに玉ねぎ・絹さやえんどう・つる有スナックエンドウを植付けしました。

 山組は山の十分過ぎるほど空に向かって伸びた竹を伐採し、チッパーという機械で竹をチップにしました。結構ハードな作業ですよ。(O.N)

長く伸びた竹を伐採作業

どっさり収穫した里芋 分けてお土産に

玉ねぎ・エンドウ等の植付け作業

愛を込めて植付けた玉ねぎ

15期生の11月10日講座報告

年月日 :  2021年11月10日 (水) 曇り

講座名   : 鳥類入門

講師 : 久下 直哉 先生

場所 : 大泉緑地(堺市北区)・ 新金岡公民館

 午前中は大泉緑地で双眼鏡の使い方と野鳥の探し方のコツの指導を受けた。先ず遠くから近くへと見ていくことが基本とのこと。前日より続く雨で心配されたが朝には上がり、ハクセキレイ・ジョウビタキ・アオサギ・コガモ・カワウ・オオバンや念願のカワセミの美しい姿もじっくり見られて楽しそうだった。講座生の殆どが双眼鏡を持参し、熱心に観察しておられた。

 午後からは座学で、野鳥の魅力とバードウォッチングの基本となる鳥(ものさし鳥)、留鳥・夏鳥・冬鳥・旅鳥についてなどのレクチャーと、大阪で見られる野鳥の紹介も受けた。初心者の図鑑はイラストのものが使い易く、チャームポイントや観察日時を書き込んで「自分の図鑑」にしていくことを勧められた。「この講座を楽しみに双眼鏡を買いました」とか「退職の時に買った双眼鏡がやっと日の目に合いそうです」と言う声も聞かれた。(Y.S)

並んで望遠レンズでの観察

野鳥の魅力を学ぶ

枯れた竹に佇むカワセミ

じっとしているアオサギ。エサを待っています!

石ころ部会の10月活動報告

月 日 : 10月15日

場 所 : ドンズルボー(奈良県香芝市)

参加者 : 16人

活動内容 :

 抜けるような青空の下、地質学の佐藤隆春先生にボランティアとしての同行と解説をお願いしてドンズルボーの観察を行った。

 ドンズルボーは1500万年前に二上山(雌岳)の噴火により、火砕流や火山灰などが堆積し、その後の隆起と浸食を経て形成されたものである。岩相や堆積構造を露頭で容易に観察することができ、奈良県の天然記念物に指定されている。白い地層は流紋岩質の凝灰岩や礫であるが、今回は凝灰岩層に残る火山豆石や、雌岳から堆積層上に飛来した火山弾(流紋岩)の衝突痕などを観察しながら、山あり谷ありの露頭を南から北に向かい防空壕まで歩いた。踏み外せば谷に落ちそうな個所もあり怖くなるが、シニアの講座で佐藤先生と同じ道を歩いた昔が懐かしく思い出される。あれから何年経ったのか、足腰の衰えは如何ともし難い。足元に散らばっている小石や礫は殆どが灰色や黒色(ガラス質)の流紋岩であるが、安山岩も僅かながら混じっていた。

 防空壕は太平洋戦争末期に当時の陸軍が最後の抵抗の拠点としてドンズルボーの一部を網目状に掘削(総延長2㎞)したもので、予定した航空指令部などの施設は未完に終わり、洞窟だけが戦争遺跡として残っている。内部は真っ暗闇である。懐中電灯の助けとネットで得た洞窟内の地図を頼りに火砕流や火山灰の堆積層配列や、安山岩や流紋岩の大きな岩片の混在などを確認した。ドンズルボーの地層についての学術報告は数多くあるが、洞窟内の堆積構造についての報告は未だなく、手つかずの状態であるので、詳細な観察とこれまでの知見との関連付けができれば価値ある研究になるそうである。入口付近では小さな昆虫類もみられた。暗闇の天井のそこかしこに宙吊りで眠っている蝙蝠が目を覚まし飛び交うさまに驚かされ、探検気分は十分に味わった。帰りは往路で体験した凝灰岩の岩山の“恐怖の彷徨”を避け、グーグルナビでも行ける西側の比較的平坦な山道を歩いて出発点に無事に戻った。(I.S)

ドンズルボー

防空壕

14期生1月22日講座報告

月 日: 2020年1月22日(水)曇り

講座名: 野鳥観察➁と昆虫館

講 師: 泉北野鳥の会 仲淳一先生、野上豊彦先生

場 所: 伊丹昆陽池、伊丹市昆虫館

今日は座学なしの観察会です、幸い天気は曇り空です、最後まで

何とか持ってくれればいいのですが?昆陽池は古く奈良時代に築造と伝えられ、もう1200年も前です。広さ28haの街のオアシスとして親しまれている公園池です。入口の案内板に今週出現している鳥リストにオオタカも出ているなと期待しつつスタートしました。

展望デッキからはカワウ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、オオサギなどが見られ給餌池、野鳥観察橋ではカモ類が間近で見られ講座生も大喜びです。鳥たちの改めて近くで見る美しさに目とカメラに収めようと・・。コブハクチョウ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、キンクロハジロ達がご挨拶してくれ、オナガガモの給餌の為頭を水に突っ込みお尻を上げる行動、キンクロハジロの潜水パフォーマンスも面白くて皆さん見入ってました。隣の池へ移動しましたが鳥の数少なく、昔に都鳥と言われたユリカモメ、カルガモ、寝入っていたマガモも至近距離で尾羽のかわいいカールもしっかり見えましたね。ここの常連さん達の情報では今日はオオタカは未だ出ていないとの事=残念。しかし、オオジュリンが来てる、ヤブの奥でやっと姿をとらえましたが、あれが?程度で残念でした。その後、昼食は昆陽池センターをお借りしました。午後はセンターで

鳥合わせを行い、先生方ご用意のイラストを見ながら29種を確認できました。その後林の中移動、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、声ではモズ、コゲラが聞けた。カワラヒワが群れで実をついばんでる姿を見ながら先生とはお別れ昆虫館へ。まずVTRを見て、館内へ南方系の植物と飛び交うチョウ達に見惚れ、日本最大級のオオゴマダラ(この子達はホウライカガミという毒の木の葉が主食の為に敵が嫌がる)、リュウキュウアサギマダラ、ツマベニチョウ達と楽しく遊べ、満足して帰途につきました。  (hiro)

くちばしが広く、羽の色もきれいな ハシビロガモ

尾っぽが長く、鳴き声も特徴ある オナガガモ

最大級の大きさと ゆったりと飛ぶ オオゴマダラ

ウォーキング部会12月活動報告

50回例会12月度の活動報告

行先:大和郡山:めた神社、金魚資料館、郡山城址など

実施日:令和元年12月12日(木)

参加者:39名

薄曇りの肌寒い中を39名が参加。最初は古事記で有名な稗田阿礼の出生地でもある環濠集落稗田村の売太神社へ。神社の一室に上がり、女性禰宜から売太神社のルーツや稗田阿礼の話を伺う。続いて金魚の養殖田の間の農道を進み、金魚資料館へ。ここで金魚の鑑賞とお昼の休憩を。1匹1万円以上の珍しい金魚があちこちの養殖プールでゆったりと泳ぐ。そこを辞して郡山城址に向かう。途中、柳沢家の菩提寺と山梔子で有名な永慶寺で小休止。その後に郡山城址に入り、天守台跡に登り、遠く若草山、薬師寺の五重塔などを眺める。最後は街中に入り、老舗の菓子屋、菊屋の名物のお餅を買ったり、金魚掬いが出来る、こちく屋では金魚のグッズを眺めたり、盛りだくさんのコースでした。最後は有志による忘年会を難波で行い今年の締めを行いました。 写真、文責 松下洋介

2019年12月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : osnc

14期生12月11日講座報告

月 日:2019年12月11日(水)晴れのち曇り

講座名:ネイチャークラフト

講  師:三枝 茉莉 先生 (堺自然ふれあいの森)

場  所:堺自然ふれあいの森

 今日は草木染めに挑戦です。ハンカチに煮染めという方法で染めますが、「同じ木から同じようにしても同じ色になることはない、自然から出てくる何とも言えない色を味わってほしい」と先生からの説明に全員初めての経験なので皆さんワクワクです。初めに園内を散策して材料を取りに見晴広場へ。ふれあいの森は晩秋から冬の装いに代わる真っ最中。ヒサカキの実をツグミやヒヨドリが啄みイタチやテンのフン、カワラタケやヒイロタケ等のきのこもたくさんあり、見晴広場からはノスリの姿も見られ、まさに自然の宝庫です。さて、今日の草木染の材料は昨年の台風で倒れながらも芽を出しているヤマモモです。約500グラムの枝と葉をいただき、小さく切りネットに入れて鍋で煮ます。ハンカチは、ビー玉、割りばし、輪ゴムを使ってしぼりをつけます。縛ったところや挟んだところは白く残ります。皆さん思い思いにしぼりをつけ鍋の中に。自分の思ったような模様が出るか楽しみです。次は色素と染色濃度を上げるためミョウバン(アルミ)又は木酢酸鉄(鉄分)を溶かした液に浸す媒染という作業です。先生によるとアルミ媒染はそのままの色が出やすく、鉄媒染はやや黒っぽくなるとのことで、どちらにするか煮出した鍋の色を見ながら悩みました。媒染が終わると再度鍋に入れて煮ます。色合いを見て一回だけで終わる人、もう一回挑戦する人など皆さん一生懸命です。出来上がった作品を見て満足げな人や少し残念そうな人も自然の色を楽しむことができました。(T.K)

白いハンカチに輪ゴムなどでしぼりをつけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木の枝や葉を煮出した液で30分混ぜながら煮ると染まってきます。

アルミと鉄で色はこんなに違います。みんなきれいに染まりました!

野鳥部会11月活動報告

2019年11月の活動記録

月 日 : 11月6日(水)

場 所 : 鉢ヶ峯(堺市)

参加者 : 20名

観察種数: 20種

 秋晴れの雲一つない青空だ!リーダーから朝の挨拶の中に「日曜3日の日本野鳥の会鉢ヶ峯観察会で下見を兼ね参加しましたが、その日は30種を数えました」とのことで、今日の出会いに皆、期待を膨らませながら法道寺(鉢ヶ峯)を出発。先ず寺の裏の池では、オシドリを3羽確認するが、我々に感づいてか直ぐに奥に隠れてしまい、一部の人しか観察できず残念。それからしばらくは地元の民家集落を通り抜ける。その路地や庭先からモズ、メジロ、シジュウカラ、ウグイス、ジョウビタキの声や姿を確認。広々とした畑に出ると、早速ケリが三羽、電線にはカワラヒワが数羽、畑の上をヒバリが数羽飛び交う。コスモス館近くの休憩スポットで、空を見上げ、野鳥を探しながらの昼食。天気が良過ぎても鳥の活動とは余り関係がないようで、スズメがやたらと多いが他の種の出現は思った以上に少ない。午後に期待する。
  午後の白樫池ではカイツブリの親子、その後の内河池ではマガモ一羽とオカヨシガモの番い、これでもう終わりかと思っていたら、5~6羽のカモの群れが飛んできて、湖面に着水「オシドリだー」の声に皆の歓声が、直ぐに別の群れも加わって湖面はオシドリだらけ・・最初の法道寺裏池では多くの人が見逃しただけに皆の感動も一入。これでようやく全員満足して帰途に着くことができました。帰途での途中では、ホオジロやジョウビタキ、モズを観察。バス停鉢塚前で予定より早めの「鳥合わせ」をし、解散となりました。

以下写真はTさん撮影 

ケリ
ヒバリ
オシドリ
モズ
ホオジロ(手前)
ホオジロ(手前)

 

里山保全部会11月活動報告

1、月 日 : 11 月 1 日 (金)

2、場 所 : 富田林市彼方(奥の谷)

3、参加者数 : 14 名

4、活動内容:

 先月に続き雨上がりの翌日でしたが、秋晴れの中での活動。畑はサトイモ、サツマイモの収穫。予想通りサトイモは例年になく良く育ちたくさん収穫でき、一部は来年の種イモとして畑に埋める。サツマイモは昨年おいしくなかったので少なめに作り様子を見る。ダイコンの間引き菜とそれぞれ皆さんで分け合う。他にはエンドウの種まき、タマネギの植え付けと新しい畝づくりなどの作業を行う。
 山組は竹の間伐とともになぎ倒され枯れた竹の処分といつも通りの作業、竹藪の上のほうまで片付いてきたが、伐採するよりも下まで運び出すのが大変になってきた。その分来年にお返しが来るだろう。

サトイモの収穫
収穫物
新しい畝づくり
竹の間伐1
整備された竹林