16期生の11月6日講座報告

年月日  2024年 11月6日(水)  晴

講座名:九度山紙漉き体験

講師: 九度山まちなか語り部の会および紙遊苑

場所: 九度山町・紙遊苑

 南海高野線「九度山町」駅に集合し、午前中は語り部の会山根さんご夫妻に九度山町のまちなかを案内いただいた。午後からは慈尊院の奥にある紙遊苑で古来から伝わる高野紙の紙漉き体験をした。

九度山駅を出発しすぐに、橋の上から眺める丹生川の川岸にプールにあるようなスタート台が見えた。「昔はあそこで水泳の練習をしたんですよ、その名残です」との説明を聞き、のどかなむかしが偲ばれた。続いてアップダウンのある街中を歩き「真田の抜け穴」や「真田庵」など九度山の人たちが愛する真田幸村ゆかりのスポットを見学した。その後弘法大師ゆかりの慈尊院や丹生官省符神社を見学、神殿前から高野三山を拝した。

午後からは紙遊苑での昼食後、弘法大師が伝えたとも言われている歴史ある高野紙の作り方を教わり、実際に紙漉き体験をした。高野紙は「コウゾ」の白皮を材料とし「トロロアオイ」の粘液を加えて漉き取る。その工程は①3回ほど漉き取り②水気を落とす③板に張り付け空気を抜く④乾燥させる。均質に漉くいとるには慣れとコツが必要なので講座生は何度も紙漉きをやり直し、力を入れてタオルで水気をとり、板に張り付け、空気を抜いた。その後漉いた紙は十分に乾燥され1週間後手元に届いた。(H.I)

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紙遊苑から紀の川方面を望むと九度山の街並みを楽しめる

真田幸村父子の屋敷跡に建った真田庵

弘法大師が母に会うため月に九度下山してきたという慈尊院、九度山の町名の由来かな?

悪戦苦闘して原料をすくい上げる、出来上がりが楽しみだ

タオルで水気をとる、自然に力が入る

板に張り付け乾燥させ出来上がり、最後の仕上げに空気を抜く

 

17期生の11月13日講座報告

年月日 : 2024年11月13日(水)  快晴

講座名 : 奈良公園の巨樹観察①

講 師 : 甲斐野 幸一先生(奈良巨樹の会 グリーンあすなら代表)・スタッフ2名

場 所 : 奈良公園

  観光地・奈良公園は様々な国の観光客で賑わっていました。 この日は温度も上昇し、上着を脱いでTシャツだけになって「これで11月中旬?」 この気候は木々の紅葉にも随分影響しているようです。 見頃のシーズンだったはずですが、🍁🍂、この日でもまだ半分も色づいていないとのこと。

《自然災害や地球温暖化 気候変動などが木々に与える影響》そして、《命を守るために進化していく木々》など実際その様子を目の前にして学習することになりました。  講師からは、ひとりひとりに画用紙が配られ、それぞれの葉っぱ図鑑を作りこの講座の想い出にすることがお題に。 説明を受けながら葉っぱやドングリを拾っては、セロテープで貼り付けてメモをしていきます。

 飛火野では、明治天皇玉座跡の巨樹クスノキや落雷を受けて木の皮だけになっても力強く生き続けているクスノキを観察。

 ゲームを交えながら講師のユーモアあるお話に笑いあり、また、樹木の生き方に驚いたり感心したり。 自然観察を通して巨樹の保全についても学んだ授業となりました。( A . N )

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葉っぱ図鑑 個性が出ます~

葉っぱ図鑑を手に記念撮影

巨大な根っこにも理由と歴史があります

強くたくましく生きるクスノキに感動

自然が造り出す芸術

葉っぱを太陽にかざしたりルーペで見て観察

晴れた日には枝を伸ばし・・・

雨の日には根を伸ばす

17期生の11月7日講座報告

年月日 : 2023年11月6日(水)  晴

講座名 : ブナ林の保全

講 師 : 土井 雄一 先生(和泉葛城山ブナ愛樹クラブ代表)

 場 所 : 和泉葛城山

  金剛生駒紀泉国定公園は、奈良県・大阪府の府県境の生駒山地・金剛山地一帯と、大阪府・和歌山県の府県境の和泉山脈一帯からなる国定公園。

 日本のブナ林は、南に行くほど標高の高い場所に分布されるが、和泉葛城山は標高857㍍。西日本では、1000㍍を越える標高の地域に存在ブナ林だが、和泉葛城山のブナの生育する環境としては標高が低い場所にあり、学術的に価値が高く、大正12年に天然記念物の指定を受けている。  まだ、紅葉は進んでいなかったが、マイナスイオンたっぷりの清々しい秋の風を感じ、ブナとイヌブナの違いなどを葉っぱの葉脈などで勉強しながら観察道を散策した。

 午後からはヒノキ伐採(間伐)の授業、お持ち帰り用にヒノキをそれぞれカットするなど滅多に味わうことのできない体験に講座生の皆さんも笑顔が絶えず、チャーターした貸切バスで和泉葛城山を後にした。 長いバスの旅でしたがお疲れ様でした。( A . N )

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マイナスイオンを浴びながら森林浴

講座生 K.M氏 撮影 壮大なブナの木

伐採体験① こんな体験中々できませんネ~

伐採体験② 皆さん、良い笑顔           。

ヒノキ 丸太切りに挑戦! 

 

和泉葛城山頂上からの眺め 空が近い!                       ・                    ・           

ブナ愛樹クラブ 土井雄一先生より戴いた集合写真

 

 

 

③ こんな体験、中々できませんネ~    ④ 皆さん、良い笑顔~

⑤ ヒノキ 丸太切りに挑戦!            ⑥ 和泉葛城山頂上からの眺め 空が近い!

⑦ ブナ愛樹クラブ 土井雄一先生より戴いた集合写真

野鳥部会の11月活動報告

月 日  : 11月20日(水) 快晴

探鳥地 : 鶴見緑地

参加者数 : 23名

観察種数 : 31種

当日の天候は快晴、これ以上ないバードウォッチング日和でした。 集合場所でもジョウビタキやイソヒヨドリが見られ 幸先の良いスタートとなりました。 山のエリアに向かうと モチノキで給餌するメジロ、風車の丘でハクセキレイなど観察できました。 冬鳥はジョウビタキが大サービスでアチコチに出てくれました。上空ではトビやオオタカが滑空し、小春日和を満喫しました。大池では人懐っこいカモ達やユリカモメが出迎えてくれました。 アトリやルリビタキなども期待したのですがそれは又次回にと言うことです。 それでも、31種もの野鳥と出会え まずまずの成果でした。

 今回のハイライトはオオバンです。オオバンはカモ類ではなくクイナ類です。通常オオバンは水面にいて足を観察することなどめったに無いのですが 今回は、陸上でしかも至近距離でじっくり見ることが出来ました。オオバンの足は身体のわりにデカイ、爬虫類みたいな鱗があることにびっくりしました。 カモ類は、足の指と指の間にミズカキがあり、指同士がミズカキでつながっています。オオバンは指の一本一本にミズカキがついています。このような足を弁足(べんそく)と言います。この弁足が閉じたり開いたりして 水中を泳いだり泥の上を歩いたりします。弁足の弁は「花弁」の「弁」と同じような意味です。花びらのような薄い切れ端を意味します。足を後ろに蹴るときは弁が開いて水をとらえ前に出すときは抵抗を減らすために 弁はたたまれています。(カイツブリ類も弁足だそうですが足をじっくり見たことはありません。) (M.S 写真K.T)

アオサギ

ジョウビタキ オス

ジョウビタキ メス

ハクセキレイ

ユリカモメ

快晴の池

オオバン(弁足)

キンクロハジロ(水かき)

マップ作り部会の10月活動報告

日 時 : 2024年10月22日(火)

場 所 : 堺自然ふれあいの森

参加人数 : 9名

入り口では9月に咲いていた季節外れの桜がまた出迎えてくれていた。 寒くなると花の命は延びるのだろうか? 森の館前の広場は草が刈られていたので大きなトキワススキを見て下の草地に行く。 キンエノコロに比べアキノエノコログサは数が減ったようだ。カタバミ、キツネノマゴ、イタドリなどの他に今日はミゾソバを見付ける。白い蕾の先に薄紅が指し美しい。

 ゴンズイの樹ははまだ赤い果皮が眼を引く。先月群生していたナンバンギセルを見に行くとまだ何本か花を付けており、薄の中を覗くと沢山の枯れた花柱が見えた。近くにシロソウメンダケが生えている。田んぼは稲が刈り取られて水気はなく、コナギやイボクサは消えて代わりに花を半分にしたような形のミゾカクシが咲いていた。ヨウシュヤマゴボウの白い花は終わり皆濃い紫色の実になっていた。

 丘を登っていくとチカラシバがキンエノコロと群生。良く見かけるヒヨドリバナは葉に黄色の模様の入ったものがあったがウイルスによるものらしい。黄色の花を葉のように見える総苞片が取り囲んでいるのはアメリカセンダングサ。今日も見はらし広場には上がらず里道を館前に戻り昼食にする。

 昼食後は豊田川沿いの道を歩く。アキノタムラソウ、今頃まで咲いている黄色のイヌガラシ、小さな花のハキダメギク、コセンダングサ、ヨシノアザミ、イヌタデ、まだまだ綺麗なボントクタデ、アメリカイヌホオズキ、アキノノゲシ等を見る。特徴のある葉脈や鋸歯が印象的な葉のアオミズが花を付けていた。また花は夕暮れから咲き始めるのでなかなか見られないがカラスウリがまだ青い筋の入った若い実と熟れた赤い実を付けていた。 ノダケはA地区にもあったがC地区の方に多く見られた。タチカモメヅルの花は終わり細長い実は色づいてきている。こちらに咲くミゾソバは真っ白でこれもまた美しい。今年は特に綺麗に思えた赤いミズヒキはほんの少ししか残っていなかった。奥の谷道の入り口にあるハナミョウガは緑の実を疎らに付けていた。ヌルデの実はあまり白い粉を吹いているようには見えないが舐めると酸味のある塩味がした。

 思ったより花を見られて満足の一日となった。  (文・写真 Y.M)

ヒヨドリバナ

ヌルデ・実

ノダケ

カラスウリ(奥に若い青い実)

ボントクタデ

アオミズ

17期生の10月23日講座報告

年月日 : 2024年10月23日 (水) 曇 少し雨

 講座名 : キノコ入門

 講 師 : 認定NPO法人 大阪自然史センター 関西菌類談話会 丸山 健一郎先生

 場 所 : 烏帽子形(えぼうしがた)公園・ノバティホール南館

  キノコ鍋の美味しい季節になりました。 午前中は、キノコの採取・観察会で烏帽子形公園散策。採取したキノコは、アルミホイルや紙袋に一種類づつ保存し、形が壊れないようにすること。 キノコは一番下部、根っこの部分・つぼまでしっかり採取する。 また、針葉樹から出ていたのか?広葉樹だったのか?土から生えていたのか?また、生えていた木材は、白色腐朽菌により朽ちていたのか? 褐色腐朽菌によりセルロース・ヘミセルロースを分解した木材なのか? 記録方法など専門的なことも教えていただきながら公園の山道をゆっくり進んでいきます。

  少し移動する度に、たくさんの種類のキノコを次々と見つけては、講師に「コレは何ですか?」 キノコの調べ方を教えていただきながら即座に種名を答えていただく。 そして、怖々・・・ 「毒キノコですか・・・?🍄 😱」

  午後からは講座会場で、キノコ入門としては専門的な菌類の分類や菌糸の広がり方など学習し、採取したキノコを顕微鏡で覗きながら観察会。

 木材を食べて育つ木材腐朽菌は栽培可能。 私達が普段から口にする椎茸やえのき茸や、サルノコシカケなどがこの仲間。 コレに反して人工栽培できない種類は菌根菌(きんこんきん)。 植物の根に宿り菌糸と根の間で栄養分のやりとりが行われる。身近?なものではマツタケ。 季節限定な松茸は、アカマツの根に宿る菌根菌に分類され、今現在、松茸の栽培はできない・・・。

そうだったのか⁉ だから、あんなに高いのかー!と納得。 採取したキノコには毒キノコもあり、きちんと廃棄処分しました。 ( A . N )

雨の予報 心配しながらの観察会

おさるのジョージが座る サルノコシカケ

ウオーキング部会の11月活動報告

実 施 日  :  11月14日(木)

歩行コース  :  観心寺・延命寺コース

参 加 者  :  25名

  当日は良い天気に恵まれ、絶好のウオーキング日和だった。 集合場所の河内長野駅から最初のポイントである丸山展望台に向かった。 長野公園内を通り、大師町の住宅地の長い上り坂を歩く。 途中、休憩を取りながら、丸山展望台に到着。展望台から眺望すると良い景色でいろいろな風物等が見えたが、下見の時に見えた大阪湾は靄(もや)がかかり残念ながら見えなかった。

 次に観心寺に向かい、到着後、境内で昼食を取り、しばし散策した。 そこから、アップダウンのある林間の道を延命寺に向かった。 延命寺はモミジの名所であるが、11月中旬だったので紅葉は始まっていたものの完全な紅葉には少し早かった。 当寺から、長い道をウオーキングしながら、ゴールである千早口駅に向かい、到着後同駅で解散した。

 今回のウオーキングは少しハードであったが、会員の皆さんは元気に完歩され、楽しいウオーキングだった。(文と写真 K.S)

観心寺門前

延命寺にて

延命寺境内

観心寺にて

2024年11月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : osnc

吟行部会の11月活動報告

月 日 : 11月16日(土)

行 先 : 天王寺、新世界界隈

句会会場: 北畠会館

参加人員: 14名

兼 題 : 熊手、小春、七五三、大根

 俳句の季節では「冬」ですが、当日は秋の延長の暖かさ。吟行の場所は新世界界隈。 ここでもインバウンド状態で、外国語が飛び交う中、串カツ屋や、射的場がならぶ中を部会員は句種を求めて、うろ付き回りました。その後、昼食は各自テンシバのお店で。 途中雨も降りましたが短時間で上がり、再集合後にチンチン電車で北畠に移動し、広い北畠会館のホールで句会を行いました。(Y.M)

会員代表句

茜背に老婦は大根背負い行く   白流子

池一周頑張り歩く小春かな     尚文

大根菜間引いて食す握り飯    たけみつ

母に似た小春の庭の暖かみ     洋々志

小春日の猫の駆けづる一日愛ず  まさこ

ぽこぽこと神官の沓小六月      ゆき雄

肩上げを下ろし仕舞の七五三    みえこ

小春日の階段に座の読書人    豊年

穭田は生命力を持て余し      河笑流

日短かに背中押されてつく家路   流以

禅寺の二畳茶室や小六月     ふじ乃

変顔やこれも記念か七五三    万未知

小春日やそろそろ昼にしませうか  行行子

緑地フェス老若弾む小春の日   さんご

11月当日句

特選  長い列通天閣の冬ダイブ    さんご

    神の留守何でもありの新世界  行行子

    時雨など取るに足らぬと新世界 流以

植物部会の11月活動報告

月 日 : 2024年11月6日(水)晴れ

観察場所 : 流谷・ボ谷(河内長野市天見)

参加人員 : 25名

 暑くも、寒くもない小春日和の絶好の天候。 天見駅からヒヨドリバナや集落の軒下や生垣に生えるシュウカイドウ、ヒメツルソバ、ヤツデの花、ナンテンの赤い実を見ながら抜けると道路脇の草花は丁寧に刈り込まれていた。 それでも周囲の風景は秋一色。 遠くの緑を失った草や木は実をつけ、ススキの穂が揺れる。 ボ谷に入ると、今年は秋が一段と早く訪れたことを実感。 いつもの秋の草花も多くが終わっていて、既に実も落としているものも。 キンミズヒキ、ミズヒキ、ダイコンソウ、ツリフネソウ、エゴマ、ミゾソバなどは実だけとなっていたが、ハナタデ、イヌタデ、アキノタムラソウ、ヤマハッカ、アメリカイヌホオズキ、キツネノマゴの花は元気に残っていた。

 流谷に入ると周囲の田圃は稲のひこばえが大きく育っている。 休耕田ではアキノノゲシが一面に咲き、畦ではハキダメギクやイネ科のメヒシバ、オヒシバ、チカラシバ、シマスズメノヒエ等がせめぎあう。 中に早咲きのホトケノザやニオイスミレの花を見つける。 近くに咲いているハルノノゲシは遅咲きなのか?  シュウメイギクの咲き乱れる八幡神社で昼食。 ここの大イチョウの黄葉はまだ始まっていなかった。 

 午後は天野川に沿って進むと彼方此方にノコンギク、ヨシノアザミの花や赤いカラスウリの実が目立ち始める。 この先には余り民家が無い様に思えるが、車の往来が頻りで注意しながらの観察。 路肩にはチジミザサ、ササガヤ、アシボソ、ノガリヤス、アブラススキ等のイネ科やイヌタデなどのタデ科の秋の植物が埋め尽くし、ビワやチャの花が所々に。 ノアズキ、ヤブマメは花が残っており、ヌスビトハギやハゼラン、ガマズミは実だけに。 川から離れて山道に入った所で、ようやく目的のアワコガネギクの花を見つける。 帰り道ではさらに、コウゾリナやセンニンソウの花、フユノハナワラビを見つけ解散となった。

 年によって開花時期の違いを大いに感じる観察会となった。(M.K 写真Y.M、K.T)

ビワ

フユノハナワラビ

アワコガネギク

ガマズミ

ヨシノアザミ

 

ヤブマメ

ハキダメギク

アキノノゲシ

アキノタムラソウ

ノアズキ

吟行部会の10月活動報告

月 日 : 10月19日(水)

行  先 : 大阪府立弥生文化博物館、、史跡池上曽根遺跡

句会会場 : 和泉市立人権文化センター

参加人員 : 14名

兼  題 ; 十月、新米、色鳥、コスモス

 酷暑もやっと過ぎ、実りの秋の一日 あいにくの曇り空でしたがJR信太山駅から 遊歩道に導かれ 弥生文化博物館、池上曽根遺跡へ、「卑弥呼」と「弥生時代の遺跡」を巡り 太古の土木技術の凄さに驚かされました。午後は人権文化センターに移動して句会をしました。 (MT)                         

会員代表句

*見渡せばコスモス見事我ひとり        尚文

*コスモスに広角レンズ近づけり        たけみつ

*吊るし柿ジャンプで通る園児たち       洋々志

*特選に新米五キロ古都句会          ゆき雄

*幼子のリュックコスモスあふれけり      みえこ

*コスモスの風に色添へ気品かな        豊年

*声よりも先に姿の色鳥よ           可笑流

*幼子の声のみ弾む秋桜畑           せせらぎ

*気が付けばまた探しもの秋の風        都史子

*日本晴どさりと届く豊の秋          楠子

*コスモスやスカイラインを流れゆく      万未知

*炊きたての仏飯光る今年米          佐都

*色鳥や先ずは一羽が庭に降り         行行子

*十月やオレンジ色に百貨店          さんご

10月当日句

特選

*風抜ける弥生遺跡に石叩           みえこ

佳選

*身に入むや人面土器の和む唇         ゆき雄

*律の風太古の井戸に龍静か          たけみつ

16期生の10月23日講座報告

年月日:2024年10月23日(水) 小雨 曇り

講座名:地質観察 ②

講師:佐藤隆春先生

場所:羽曳野市市民会館・屯鶴峯

雨予報のため野外活動が心配であったが、ほとんど影響なく屯鶴峯の地質観察をすることができた。

最初の座学では「屯鶴峯の地質からわかる1500万年前の火山活動」をテーマに講義を受けた。まず、日本列島には活火山が100以上もある。大阪周辺では少ない方ではあるが1500万年前には瀬戸内火山帯の火山活動で二上山で活発な火山活動がおこなわれていたことが地質調査によって明らかになっている。2014年の木曽御嶽と1991年から93年の雲仙普賢岳の噴火についての体験談から登山者に注意を促す話もあった。二上山では雲仙普賢岳の火砕流のような火山活動があり火砕流堆積物が屯鶴峯を形作っていることを知った。

小雨の中、移動して屯鶴峯に到着。足元を確かめながら1つ目の観察ポイントに到着。別世界のようなダイナミックな自然の造形に驚きの声が上がった。曇り空ではあるが時々日が差し凝灰岩の白い山肌が眩しかった。二上山側の南を背に北の方向を眺めると向かいの山肌は北に傾いている。火砕流が南の斜面を登って北側に傾いた地層になったそうだ。地層はサージ(水蒸気爆発)を繰り返した証拠として層となっていた。火山豆石という小さな楕円形の石を探し観察した。噴煙の中で火山灰に水が付着し風で流されて形成される。貴重な情報源らしい。

次に2つ目の観察ポイントに移動。先生の後について滑らないように気をつけながらゆっくり移動した。

火砕流の流れが見える場所で、サイズの違う石が均一に分散している地層や衝撃によって層が割れている様子を観察した。衝撃の方向は層の変形を見るとよくわかる。

それぞれの現象に理由がある。地質地層に興味を持つ機会になった。10月末とは思えない蒸し暑い日にシニアが全身を使い汗にまみれワクワクし満足感を感じる1日になった。   E.H.

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いのちの営み探検部会の10月活動報告

実施日   : 2024年10月14日(月)

観察場所  : 寺ヶ池公園

参加人数  : 16名 

テーマ   : ナニワトンボの観察

 ナニワトンボとは、日本特産種の赤くならない赤トンボの一種で、体長が30mm~40mmと小さく、オスは成熟すると黒化し、やがて蒼白色の粉が生じてくる。西日本に広く分布し、丘陵地や低山地の樹林に囲まれた浅い水際に生息する。6月下旬ごろ出現し、11月末ごろまで見られる。名前は最初に発見された大阪にちなんでいる。

 快晴の秋空に恵まれるも暑くなりそうな天気の中、寺ヶ池公園の駐車場近くの東屋で集合。簡単な説明の後、池の方へ移動する。途中で赤トンボの仲間であるヒメアカネや、野鳥のエゾビタキ等を観ながらしょうぶ園に到着。周辺の林縁部を丁寧に探していると、「ここにいるよ」の声が。皆の注目が集まるところ、あじさいの枯れた枝先に水色の小さな『ナニワトンボ』がいた。その後もあちらこちらで個体を発見し、ハート形に連結したペアまで確認できた。おまけに、リスアカネのオスメス等も観察できた。

 「ナニワトンボは初めて見た」という会員がほとんどであった。大変貴重なトンボに出会い大満足な部会となった。

*写真はクリックするごとに拡大され、解像度も上がります。

リスアカネ ♂

リスアカネ ♀

ナニワトンボ ♂

ナニワトンボ ♀

ナニワトンボの交尾

観察風景

野鳥部会の10月活動報告

月 日  : 10月16日(水) 曇り

探鳥地  : 鉢ケ峯

参加人数 : 14名

観察種数 : 26種

 天気予報では高確率の雨模様でしたので 参加人数は少ないだろうと予想していましたが熱心な野鳥ファンが多数来られていました。その熱意が認められたのでしょうか? 傘を出すこともなく、この天候としては 意外なことに26種の野鳥を見ることができました。

 まず 法道寺の上池でオシドリの群れやカワセミが見られて、幸先の良いスタートを切りました。田園地帯では愛くるしいノビタキとの出会いを楽しみ、上空ではミサゴ、チョウゲンボウ、ノスリ等の鷹やコシアカツバメの飛ぶ姿も多く見られました。ここでは毎回みることができるケリの飛翔も楽しめました。オシドリ以外のカモ類の到着には少し早かったのか 姿を見かけませんでした。ノビタキ以外にコサメビタキやエゾビタキなどの姿も期待していたのですが ふれあいの森まで 行くこともなくスタート地点まで戻り 鳥合わせして散会しました。

 番外編として大きな黒いアゲハのナガサキアゲハのラブダンスや K氏の手にとまった カプセルトイの
ような珍しいジンガサハムシの一種とも出会えたラッキーな一日でした。(M.S、写真K.T)

オシドリ

モズ

ホオジロ

ノスリ

ミサゴ

ノビタキ

ノビタキ

チョウゲンボウ

 

17期生の10月16日講座報告

年月日 : 2024年10月16日 (水) 曇

講座名 : 人と自然公園のつながり

講 師 : 日本パークレンジャー協会   武田 敏文 先生・石山  泰幸 先生・吉原 昭彦 先生・松原 秀樹 先生 

場 所 : むろいけ園地

 天気予報では降水確率40%とむろいけ園地の山道が濡れて滑りやすくなることを心配しながらのスタートだったが、全く雨に合うこともなく1日を爽やかに過ごす事ができた。

 午前中は、講師より送っていただいた地図を片手に咲いている花は時期的に少ないかな?と思っていたが、想像以上にたくさんの花に出会うことができ、ゆっくりとしたペースで急な坂を登ったり下りたり自然たっぷりの園地をウォーキング。 

午後は、講師が作って下さっていた資料を基に、自然公園の歴史、現実起っているゴミ問題、気候変動が引き起こす環境の変化などの講義を受けた。

また、【in about for】in : 自然の中で  about : 自然について色々なことを知り、for : 自然のために何かすることがあるのか考えながら自然の中で遊びましょう!という基本的な考え方を示していただいたことで、その概念に共感し、自然カレッジとして活動する意義を改めて考える機会を戴いた感謝する講義となった。     ( A  .  N )

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四條畷市 むろいけ園地で現地集合

安全なウォーキング。まずは準備運動から

少人数のグループに分かれて質問しながら説明を聞きます

湿生花園で湿地帯の植物・ハンゲショウ・ツリフネソウ・ミゾソバなどを観察

日本パークレンジャー協会の皆様

柔らかな陽射しの入る森の工作館で机上講習

コウヤボウキ

アケボノシュスラン

秋の訪れを写しましょう~

 

 

16期生の10月16日講座報告

年月日  2024年 10月16日(水)  曇り

講座名:淀川の水生生物

講師:施設担当(丸山さん)

場所:大阪府立環境農林水産総合研究所生物多様性センター(寝屋川市)

 今回も天気に恵まれ、センターでの展示物の見学や講義、また野外での観察など生物多様性の大切さを十分に実感できる良い講座となった。特に「淀川のシンボルフィッシュ」といわれるイタセンパラについて学ぶことが多かった。イタセンパラは現在、大阪府淀川と富山県氷見市、濃尾平野の河川にのみ生息する日本固有種で、1974年に魚類で初めて国の天然記念物に指定された。そして1995年には国内希少野生動植物種に指定され、2005年には城北ワンドで最後の姿を確認。絶滅が危惧された。生物多様性センターでは、野生復帰への取組として2013年にイタセンパラ500個体を淀川の城北ワンドに導入し、その後2022年までは自然繁殖を繰り返した個体が継続的に確認された。しかし2023年の調査では稚魚も成魚も確認できず、また新たな危機に直面することになったという。イタセンパラ保全のために公的機関や市民ネットワークと連携して、さまざまな調査や保全活動が現在も行われていると知った。

 午後からは、野外に出て水辺の植物や生物、昆虫などを観察した。全員が網を持ってオンブバッタを追いかけ、幼いころにタイムスリップしたようで楽しかった。バッタを捕まえては翅を広げ、赤(外来種)か白(在来種)かを確認。結果、赤のアカハネオンブバッタ30に対して白の在来種はわずかに2体のみ。2年前15期生の時には11対9だったので、その激減ぶりが恐ろしい。アカハネオンブバッタは2012年ごろから関西を中心に増加したのだとか。17期生の方が観察するころには果たして在来種は見つかるのだろうか?

 生物多様性が50年で、自然環境の損失や気候変動により73%低下したとの報告書を世界自然保護基金(WWF)が発表(10/10)したと知ったのはついこの間のこと。スズメでさえも「絶滅危惧種」の基準に相当するペースで急速に減少していると聞いたが、なんとも恐ろしい。琵琶湖・淀川水系の生物多様性の問題は、淀川の水を「いのちの水」として利用している私たちにとっても看過できない大きな問題だ。様々な生物が互いに支えあい、互いの命を守っている。生物多様性がいかに大切であるか、身近な話、体験を通して深く考えさせられる1日だった。  (K/T)

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身近で見つける生物多様性(特別展示中)

淀川の淡水魚、絶滅の危機を乗り越えて復活!しかし今また危機が…イタセンパラを守る市民運動

上段:淀川のシンボルフィッシュ、イタセンパラ
下左:琵琶湖のイチモンジタナゴ、下右:カネヒラ(淀川で復活)

 

センター内の水槽で淀川の淡水魚を観察。近くには琵琶湖の淡水魚も展示。

水辺の植物園を観察、生物季節観測の取組についても学んだ。

ニホンイシガメ(在来種)とクサガメ(外来種)、見分けられますか?

ビオトープで水辺の生物を観察。アメリカザリガニは駆除対象。

オンブバッタの観察。左上はアカハネオンブバッタ、左下は在来のオンブバッタ。30対2で外来種の圧勝、絶句。

ウォーキング部会の10月活動報告

月 日 : 10月10日 (木)  (晴) 

行 先 : 「河内国分・近世柏原史跡巡り」

参加人数 : 24名

 近鉄河内国分駅に集合.奈良街道を進み、春日神社に向かう。 春日神社にて小休止。 玉手山学園横、川沿えのハイキング道は、彼岸花が満開。 昼前、大和川の堤防道歩く頃は、気温が上がり真夏の様な暑さになる。 昼食は柏原市役所の「飲食スペース」にて取る(冷房が効いて最高)。 食後、柏原市役所の展望テラスより眺望を楽しむ。 眼下には、大和川と石川の合流地点、昔からこの辺りで度々氾濫があったそうです。 次に行く大和川治水記念公園が、ここにあるのも分かります。 「柏原舟・ふなだまり跡」にて帰路、「近鉄・堅下駅」「JR柏原駅」組に別れて解散する。(S.U)

春日神社

彼岸花

大和川と石川の合流地点

16期生の10月9日講座報告

年月日  2024年 10月 9日(水)  晴

講座名:気象台と津波高潮

講師: 施設担当

場所: 大阪管区気象台と津波・高潮ステーション

谷町4丁目にある「大阪管区気象台」を訪ねた。管区気象台は全国に5つあるが、その主な仕事は気象情報の発表と地震・火山観測に関することだ。

震度とマグニチュードの違い(震度は場所によって違い防災対策に必要)、阪神淡路大震災以降に89ケ所に増やして震度計測するようになったことを聞いた。危惧されている南海トラフ地震について「長周期地震動」や「南海トラフ地震臨時情報」について学んだ。

気象情報として「天気図」「警報・注意報」「天気予報」を作成しており、天気予報作成の4つの過程は①アメダスや気象衛星などによる「観測」②スーパーコンピュータによる「計算」③地域特性などを加味し予報官が判断する「予報の作成」④3回/日出す「発表」であり、警報や注意報は都度発表される。

「どのような学問をした人が気象庁に入庁」⇒理学部系が多い、「気象予報士の資格は必要か」⇒必要ない十分な研修がある等々、講座生は興味深々で次々に質問が続いた。その後、建物内の「予報現業室」と外にある「露場」にある観測機器を見学した。

午後から阿波座駅に移動し「津波・高潮ステーション」を訪ね、高潮発生の原理と過去大阪の被害や対策、地震による津波被害や今後の南海トラフ地震に対する準備や心がけについて学んだ。大阪では総長234㎞におよぶ防潮堤や独自のアーチ型防潮水門を備えた防潮対策が取られていることや大阪駅近辺でも海面より低く、津波の際には御堂筋より西側は浸かる危険があると聞いた。

防潮堤に586ケ所もある防潮扉を一斉に閉めるための「水防団」の取り組み、地震が発生した場合には①「まず逃げる」そして②「生ききる」ことを肝に銘じ、今すぐには「家族が集まる場所を確認」することが大切だと学んだ。(H.I)

*写真はクリックする毎に拡大し、画像の解像度が上がります。

地震火山活動の測定・機器保守や情報発信も気象台の役割。

南海トラフ地震臨時情報の有効期間は1週間(避難期間の限度との意見から設定)

アメダス、気象衛星など情報と地域の特性に過去の天気変化や一日7度の天気観望などから予報。

気温の測定機器に近づくと気温が変わると注意された。当日天気は?「晴れ」が正解。

映像による模擬南海トラフ地震映像を見る。大阪中心部は海面より低い。

過去の台風による高潮被害模様を見る。一斉に防水扉を閉めるなど「水防団活動」が重要。

写真部会の10月活動報告

月 日 : 令和6年10月9日(水)

行 先 : 法隆寺近辺、斑鳩の里

参加人員 : 4名

 前日夜強い雨が降り天候が心配されたが法隆寺近辺につくと快晴となり、絶好の撮影日和となる。 JR法隆寺駅より法隆寺、中宮寺、法輪寺、法起寺と鳩の里を散策し撮影した。 昼食後、解散しJR大和小泉駅より帰途につく。(H.O)

*写真はクリックするごとに拡大し、解像度が上がります。

17期生の10月9日講座報告

年月日 : 2024年10月9日 (水) 曇のち晴のち曇

講座名 : 里山の保全と生物多様性

講 師 : 田淵 武夫先生 (富田林の自然を守る会 代表)

場 所 : 富田林市 奥の谷

 低く垂れ込めた厚い灰色の雲が広がり肌寒く感じるかと思えば、急に強い日差しがカーッと照りつけ、眩しいほどの太陽の輝きは猛暑だった夏を思い出させる暑さへと天候が激変する中、午前中はテントの下で鳥の鳴き声に癒やされながら、自然豊かな里山で講師の話に耳を傾けた。

 滝谷不動尊から谷間に入った「富田林の自然を守る会」が管理されている『奥の谷』。  講師が作られたペーパーベースでの資料に併せてPowerPointをテレビ・モニターの映像にしてわかりやすく説明していただけることで生物多様性とは? 里山保全の意義などを学習することが出来た。

 午後からは、ヘルメット、スパッツ、アイゼンをお借りし装備を万全にして里山林の散策。  昨日の雨で里山の保全のために開拓された登山道は滑りやすくなっていたが、午前中の机上講習での講師の説明を思い起こしながらボランティアの方が杉やヒノキなどを育成し、定期的に間伐した人工林やまだ手つかずの自然林などを散策した。 (A . N)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります

自然がいっぱい~
鳥の囁きが聞こえる講座会場

ヘルメット、スパッツ、アイゼン装着で装備は万全!

間伐した杉、ヒノキの森でボランティアで行う保全活動についてお話を聴きます

台風で倒れた木もそのままに。足下、頭、注意しながら進みます

日本固有種・シュレーゲルアオガエル、ニホンアカガエルなどをイノシシから守る対策の竹の柵で囲んだ【水の生き物池】

里山は少しづつ色づき始め、秋の装い🍂へ移り変わろうとしています。養蜂のニホンミツバチも元気です

万全な装備で入山前に全員で集合写真撮影~📷

富田林の自然を守る会 保全活動に参加してくださるボランティア募集広告

17期生の10月2日講座報告

年月日 : 2024年10月2日 (水) 晴

講座名 : 自然観察の視点

講 師 : 菅井 啓之 先生(元京都光華女子大学教授・自然環境市民大学講師)

場 所 : 栂文化会館・西原公園

 菅井先生の軽妙なお話から始まり、「自然観察」は、名前を知ると親しみがわき、分かったつもりになっているが、そこで止まってしまう。そうではなく、いのちの生きている姿を見つめる事。

 観察は、自然界のしさに目を向ける。は何十年たっても出会え 動かないので観察がしやすい。そして生物の様性とかかわっている。スザンヌ・シマード作 マザーツリー(なるでは、菌根菌を通して木同士が守っているといわれているようです。

だからこの場所で自然の見方を勉強するのに意義があるといわれ、講座生は??? 先生のお話の中にキーワードが入っていました。講座場所、栂文化会館のある 栂・美木多 の文字が入っているのです。気が付いておおっ!と一気に場が和みました。 自然観察の楽しみ方はいろいろで、そこから何を学ぼうとするのか。「知る」、「感じる」、「考える」を通して、日々の人生を豊かに生きることが大事だと学びました。

 午後からは西原公園へ。早速、会館のそばのケヤキを見て、枝ぶり、根の張り方、周りのセミの抜け穴や苔から、単に見るのでなく「自然を読む」を体験。階段のひび割れを見て大地の割れ目を想像、アスファルトを見て生物の上にいることを感じ。上を見ると青い空、秋の雲。その向こうには宇宙。

落ち葉やケヤキの並木、クスノキの切り株、桜の皮目を見て、いのちの営みの不思議なことのお話が尽きない、カルチャーショックを感じた講座でしたが、今日のテーマの「自然観察の視点」に相応しい、見方を変えて自然観察を満喫した一日でした。   ( M . N  ,  K . K )

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります

「自然観察」 原点に戻って・・・

「自然観察」は、生きている姿を見つめる事

午後からはフィールドで自然を感じます

「自然を読む」ことを体験

アスファルトを見て生物の上にいることを想像します

普段は気がつかない事を教えていただきながら、いのちの大切さを学びました

マップ作り部会の9月活動報告

日 時 : 2024年9月23日(月・祝日)

場 所 : 堺自然ふれあいの森

参加人数 : 6人

 ふれあいの森では沢山の赤トンボと季節外れの桜の花に迎えられる。昨日は彼岸の中日。心配された暑さも和らぎ皆さまほっとされた様子で森の館前から観察を開始する。

(A地区)  濃い緑の葉の大きな薄はトキワススキ(常盤薄)。その前にはアキノノゲシや小さな花をびっしり付けたヨモギ、キンミズヒキ、イヌタデなどが咲いていた。下の草地に降りていくと斜面にはまっすぐ茎を伸ばしたキンエノコロが群生、弧を描いた大きな穂はアキノエノコログサ。キツネノマゴ、ヒナタイノコヅチ、カタバミ、ツユクサ、ピンクの花は綺麗だが厄介な実になるアレチヌスビトハギ(全地区)などを見る。イタドリ(虎杖・タデ科)は雌雄異株で繊細な感じの白い花を上に伸ばしているのは雄株、雌株はピンク色の実を沢山ぶら下げていた。 

 木本では クリのいがやアラカシの実はまだ緑色。毛深い薄茶の花を咲かせているのはシリブカガシ(尻深樫・ドングリの底が凹んでいる)で今咲いている花は来年実になり、落果して芽を出すのは更に翌年の春だそうだ。タラノキは横に枝を張り頭に白い小さな花を沢山付けている。赤く見えたのはゴンズイ(権萃・材にならないので役に立たない魚のゴンズイからとられた?)の実で5~6月に咲くと云う花を残念ながら見損ねてしまった。白とピンクのフヨウの花も咲いていた。   

 畑ではソバの白い花が満開で肥料のような臭いが漂っている。豆果のラッカセイ(落花生・花後に子房柄が地中に潜るように伸びて実を付ける)の花は鮮やかな黄色。畑の近くではオヒシバ、アメリカタカサブロウ、中心が濃い色のピンクのホシアサガオ、小さな花のハキダメギク、コニシキソウ、アメリカセンダングサ、ツリガネニンジン、センニンソウ、ヒヨドリバナなどを見る。またヒガンバナや黄色いオミナエシも咲いていて秋らしくなってきた。薄の根元にナンバンギセルが見られると館の方に教えていただいたが、今まで見たことのないほど立派なものでびっくりする。ヨウシュヤマゴボウの大株では白い花と黒紫色に熟す前の赤い実が美しいコントラストを見せていた。 

 田んぼでは稲がたわわに実りその足元に紫色のコナギ、淡紅色の愛らしいイボクサなどが見られた。

(B地区)  所々でスズメウリ(C地区でも)の花や可愛らしい実を見ながら、コモウセンゴケを目当てに里道に向かう。お昼近くになっていたので今日の花はしぼんでいたが蕾はまだ残っており花期の長さ(6~9月)を感じた。その後は見晴し台には上がらず、里道を館に戻って昼食にした。

(C地区)  昼食後第二豊田川みちを歩く。ダンドボロギク、アメリカセンダングサ、ヤブガラシ、白い花のマメアサガオ、アカネ、アキノタムラソウ、ダイコンソウ、ツユクサ、アメリカイヌホオズキなどを見る。楽しみにしていたタチカモメヅル(立鴎蔓・キョウチクトウ科)、場所によっては絶滅が危惧されているそうだが此処では毎年見られる。今日は花と実も観察できた。後日、白色の冠毛の付いている種子も見られたらと思う。ミズタマソウは本当に綺麗で良い写真を撮ろうと皆さん頑張るが・・・? C地区ではキツネノマゴやタデ科のイヌタデ、ミズヒキ、ハナタデなど姿も大きく群生していて、明るい草地のA地区との違いが良く解った。 

 今日は祝日でふれあいの森も家族連れでにぎわっていた。鳥大好き少年の目には遠く及ばないが、シニアもカエルや昆虫など色々見付けて自然を楽しんだ一日となった。  (文・写真 Y・M)

ゴンズイ

アカネ

タチカモメヅル

タチカモメヅル果実(袋果)

ミズタマソウ

コナギ

ナンバンギセル

ヨウシュヤマゴボウ

いのちの営み探検部会の9月活動報告

実施日   : 2024年9月16日(月)

観察場所  : 光明池緑地 ( 和泉市 )

参加人数  : 12名 

テーマ   : 昆虫ハンター“カマキリ”の観察

 カマキリの採餌行動や形態を観察し、バッタ類を追いかけて楽しむ予定が、カマキリが花を求めてくる昆虫を待ち伏せしている花が見当たらず、草むら・林縁部でも見付けられず、暑さも強くなってきたので諦めて早々と終了。

 昆虫は一般的に複眼と単眼という2種類の眼を持つ。甲虫類は成虫になると複眼のみ、逆に単眼だけのものもいるようだ。

【単眼】明るさ(光)を感じるための三つの眼。

【複眼】物の形を判断。個眼とよばれる数万の小さな眼が集まっている。複眼には網膜がなく、一つの個眼に入ってきた光は、その内部に像を結ぶのではなく、光は視細胞を一様に刺激し一つの情報をつくる。(いわばデジカメの「画素」に相当する) 一つ一つの個眼が少しずつ異なる位置で光を集め、デジカメが一つ一つの画素の情報から画像全体を形成するように、全体として一つの像を形成する。もし複眼の視力を人の視力に換算すると0.1に満たないともいわれている。カマキリの眼は昼間は緑色だが夜には光を吸収する黒色になりエサを探せる。

【偽瞳孔】複眼の中の黒点。見ている側から筒状の個眼の奥が見えている。一部の個眼だけが光の反射が無いので黒く見える。見ている角度により位置は移動。ガなど夜行性の昆虫は複眼のしくみの違いにより見られない。

 節足動物門の昆虫類ではなく袋形動物門に属するハリガネムシがカマキリや大型のバッタ類の体内に寄生することがある。ハリガネムシの一生は、水の中の卵→孵化して幼生(幼体)→カゲロウなど水生昆虫の幼虫が捕食→羽化した水生昆虫の成虫の体内で休眠→カマキリなどが水生昆虫を捕食→カマキリなどの体内に入り養分をとり幼生(幼体)から成体へ→カマキリなどを水辺へ導き脱出→雌雄が出会い産卵。

*写真はクリックするごとに拡大され、解像度も上がります。

出会えなかったカマキリとクルマバッタモドキの頭部 大きな複眼と小さな3つの単眼

クルマバッタモドキ/下左写真=耳(受信器官) 下右写真=各ふ節の下面は肉球状で滑らかな面に、その先には鋭い爪で凸凹面にも止まれる

暑~い!!日陰を求めて虫探し 上からササキリ・マダラスズ・オンブバッタ幼虫

ショウリョウバッタの触角時計

植物部会の10月活動報告

実施日 : 10月2日(水)  快晴

行 先 : 黒栂谷(金剛山)

参加者 : 16名  

 10月に入っても気温30度の残暑の中、金剛登山口に集合しました。  自家用車組が、バス組の到着を待って出席確認後、黒栂谷へ出発。 早速シュウカイドウが坂道の両側に咲き誇っています。  混生のミズヒキ・キンミズヒキ・ハキダメギク・ヨシノアザミ・ゲンノショウコ(民間薬の代表的植物)・イヌタデ(アカマンマ)=⁂同じくタデ科のヤナギタデは葉に辛みがあり刺身のつま等に使われますが、イヌタデは辛みがなく役立たずを意味するイヌがついたそうです。 イヌショウマ=⁂同様にサラシナショウマは根茎を漢方で解熱・解毒薬として薬効が認められますが、イヌショウマは薬効がないのでイヌの名を冠せられたそうです。  ツリフネソウ(帆掛け船を吊り下げたように見えることが名前の由来とされる)は果実が熟して触れると種子が弾けます。  よく目立つのは花序が大きく白色の小さな花を多数つけるシシウド、 白い米粒のような花を咲かせるオトコエシ、 株いっぱいに花をつけているイタドリ(春に出る新芽は山菜として食べられますが、蓚酸を含むので多食は禁物)

 坂道を進んでいくとヌスビトハギ(果実をズボンにつけている方も) ボタンヅル(葉はボタンに似て、果実は卵型) 渡り蝶のアサギマダラが好むヒヨドリバナ、 花は淡黄色で蝶型をしているノササゲ、 紫色の花のアキチョウジ、 仮雄蕊の中央に雌蕊が見える黄色の花のカラスノゴマ、 花は金平糖のようなミゾソバ(ウシノヒタイ)、 南アメリカ原産で園芸種が野生化して環境省の生態系被害防止外来種リストになっているノハカタカラクサ(トキワツユクサ)、 畑で目立つ雑草で冠毛は白色、細く長いノボロギクなどを観察して昼食にする。

 その昼食場所に、今年は特に綺麗で立派に咲いたと高い評価のアケボノソウ、キク科の多年草で約1メートルの茎は直立し黄色い花を総状につけるオタカラコウ(雄宝香) 茎が途中で成長が止まり、放射状に枝を広げたヤブタバコ、さらに山道を歩くとコミノサルトリイバラ(実);葉も実もサルトリイバラに酷似しているが、ひと回り位小さい。 その美しさに思わず振り向いたといわれるシソ科の落葉低木;ミカエリソウが淡いピンクの花を咲かせている。  キキョウ科の蔓性の多年草;ツルニンジンが白緑色で内側に紫褐色の斑点がある鐘形花を咲かせている。

 興味は尽きないのですが、帰りのバスの時間も迫っているので今日はここまで。ベテラン植物部会員の方の説明がとても丁寧で分かり易く、ゆっくりと観察できました。有り難うございました。

(文・写真 M.F)

ツリフネソウ

ボタンズル

シシウド

ツルニンジン

カラスノゴマ

シュウカイドウ

オタカラコウ

ヤブタバコ

ミカエリソウ

16期生の10月2日講座報告

年月日  2024年 10月2日(水)  晴のち曇り

講座名:浄水場と植物園

講師: 施設担当

場所: 村野浄水場および大阪公立大学附属植物園

 

まだまだ暑さが続くなか京阪交野線「村野駅」に集合、日本一の供給能力を誇る村野浄水場の見学に向かった。昭和26年から淀川を水源として大阪府下に「暮らしの水」が供給されている。枚方市の磯島で取水された源水は4㎞離れたこの村野浄水場に送られ、取水されてから様々な工程を経て12時間で水道水ができる。水需要が増えるに従い現在は平面系1と階層系(ビル内)2の3系統で運営されていると学んだ。

長い間「大阪の水」はかび臭いなど不評であったが、オゾン処理を含む高度浄水処理が始まった平成10年以降はおいしい「大阪の水」になった。また、安全な水道水を供給するために様々な工夫がされていることも学んだ。取水口には源水の安全確認のため「コイセンサー」として炭鉱のカナリアの代わりに鯉が飼われていると聞いた。

午後は同じ交野線沿線「私市駅」にある大阪公立大学附属植物園のガイドウォークに参加した。人気の温室や派手な花壇は無いがしっとりと落ち着いた日本産樹木を中心とした広い植物園だ。来園者が観察しやすいように枝や葉が手に取れる高さに樹高が工夫されていた。入口にあるスイレン池の説明からメタセコイアと沼杉の林、関西のメタセコイアはここから広がったとの話を聞いた。ここでも気温や雨の降り方などで樹木が弱って、紅葉も以前ほどでなくなっているらしい。

 この植物園は日本の代表的な樹林型が再現されている。エゾマツやマングローブの2種の樹林型を除く13種の樹林型が再現され、あわせて外国樹林型も栽培されている。1時間のガイドウォークは30分ほど伸びたが、楽しむには不十分であった。はやりではないが、ゆっくりと色々な季節に訪れてみたい植物園だった。(H.I)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

直径2.6mの導水管前に全員集合、取水口から浄水場まで4kmをつないでいる。

PACで源水中の微粒子を凝集させ砂でろ過するろ過工程の再現。見事に透明な水になった。

広い平面浄水施設を見て回る、甲子園6倍の広さ。工程を経るごとに水は透明になっていく。

施設内や府内のポンプ場もほぼ無人、この中央管理室で集中管理されている。

さあガイドウォークに出発、まずは温帯と熱帯スイレンを見る。熱帯スイレンは色濃く派手やね。

池の周りに広がるヌマスギの気根。メキシコでは4×2mにもなるらしい。

メタセコイアとヌマスギの林。樹幹や樹皮の外観や葉が互生と対生で違っている。

13種の日本産樹林型への林が始まる大きなクスノキの前で、枝や葉に触れるよう樹高が低く育てられている。

石ころ部会の9月活動報告

月 日:R6年9月27日

場 所:室生(奈良県宇陀市)                                                                                                                                                                                                                                                                                               

参加者:14人

活動内容:

連日の猛暑もひと休止、明け方にひと雨あったのか、爽やかなハイキング日和である。近鉄室生口大野駅に火砕流堆積物の観察を目的に14名が集合。駅前から宇陀川に向かい、大野寺の対岸まで歩く。目の前の高さ15mの急崖には摩崖仏(鎌倉時代の弥勒像)が、少し手前には小ぶりの大黒天石仏(大正時代)が刻まれている。崖の岩石は室生火山岩であるが、凡そ1500万年前の火砕流堆積物だそうである。先ずは火砕流堆積物の成因などについて佐藤先生の説明を聞いてから、要所要所で露頭を観察し、室生ダムまでの坂道を歩く。ダム広場で昼食を摂った後、別のルートで大野寺前の河原に引き返す。ここで石ころの観察・鑑定を行って本日の予定は終了。太古の昔、この地で起こった壮大な火山活動に想いを巡らせ、室生を後にした。坂道の往復で疲れはしたが、充実した一日であった。

学んだこと、見学したもの

  • 室生火山岩: 今から凡そ1500万年前、大台ケ原近くのカルデラ火山の大爆発により火砕流が発生し、堆積したもの。堆積物は火山灰と軽石、石英などの結晶が高温によりガラス状に変質した溶結凝灰岩である。火砕流は数10キロ四方(西は玉手山周辺まで)を埋め尽くし、その高さは最大400m程度もあったが、その後の川の浸食作用や風化により現在の姿になっている。火砕流の規模としては阿蘇山が世界最大と言われているが、それと同程度であった。柱状節理が明瞭に見える。
  • 柱状節理: 火山から流れ出た溶岩や火砕流が冷えて固まる際に体積が収縮して出来る割れ目である。大野寺の前の河原の石畳には直径2~3mの六角形(または五角形)の割れ目が見えるが、これは柱状節理を上から見た断面である。急崖の縦の割れ目は柱状節理の側面である。火砕流は基盤岩である花こう岩の上に堆積し、柱状節理は低温の地面側から上に向かって形成された。ダム広場の一角にダムの建設時に移設された柱状節理が1本置かれているが、側面を下方向と上方向に撫でてみると、上から下にすべすべ、下から上にざらざらとした感触であった。柱状節理は時間の経過とともに下から上に形成されたことが分かる。
  • 宇陀川の河原の石ころ鑑定:一番多く見られたのは溶結凝灰岩、次に多かったのは花こう岩(閃緑岩を含む)と片麻岩であった。他に、砂岩、泥岩、チャート、石英(石英岩、石英脈岩)も見られた。溶結凝灰岩は石英の結晶に富んだ灰白色の「白岩」と黒いガラス質の「黒岩」の二種が見られた。冷え方の違いによるようだ。

山歩き部会の9月活動報告

実施日:9月25日(水) 天候:晴れ

行き先:滝畑ダム周辺の山歩き

コース:滝畑ダムサイトバス停~権現山~滝畑山~権現滝~滝畑バス停

参加者:21名

 7月、8月と休会が続き、久しぶりの例会である。猛暑も峠を越え、秋の気配を感じる山歩きとなった。滝畑ダムから激坂を登り、権現山(標高423m)に登る。頂上付近は、岩場で「猿の前栽」と呼ばれ、ダム湖が眼下に広がり、正面に岩湧山が聳え立ち、非常に景色が良い。権現山から縦走路を滝畑山、梅の木山、梨の木山と進み、林道に降りる。帰路、権現滝に立ち寄り、記念撮影をする。(Y.Y)

9月例会A班

9月例会B班

眼下には滝畑ダム

岩場の足下滑りそう

小休止この辺りでいいかな?

 

17期生の9月25日講座報告

 

年月日 : 2024年 9月 25日 (水) 晴

講座名 : 金剛山の植物

講師  : 神山 善寛 (金剛山の植物に親しむ会、元ちはや星と自然のミュージアム館長)

場所  : 金剛山 黒栂谷林道

心配していた雨も“晴れ男”さんのパワーで快晴となり、数日前の猛暑も影をひそめ最適な一日でした。

観察前に、植物と動物の関係や葉の構造と種類や名称、山を歩く心得等を聞いて出発!アカマツから始まり、ジャコウソウ、ミズヒキ、イタドリ(スカンポ)の雄花・雌花、カラスゴマ、ゲンノショウコウ、アキチョウジ等。春よりも花が少ない秋と言われてはいましたが、シャッターを切ったり、図鑑とにらめっこしたり、たくさん観察できました。途中で“ケッケッター”とアカゲラの鳴き声に耳を傾け、ヒヨドリバナに蝶、ツリフネソウに蜂がやってきて、虫のお食事を眺めて私たちも昼食を。

 午後からは、ヤマホトトギスとアケボノソウを足元の草花にも気を付けながら近づいて、かわいさに感動しました。花の見分け方は、花だけでなく葉や葉の裏側も重要、同じ場所を一年通して観察するとよく分かること、木と草の違い等、先生からたくさん丁寧に教えて頂きました。

わいわいがやがやと、楽しい一日を良い天気の中で美しい花を見て楽しみました。(N/M&K/K)

10時に金剛山登山口に集合、先生から説明中

 

 

登山口を3分程歩いたら早速花を見つけた先生が熱心に説明をされた

 

ツリフネソウ

ジャコウソウ

ヤマホトトギス

アケボノソウ

吟行部会の9月活動報告

月 日 : 9月21日(土)

行 先 : 大阪狭山市民ふれあいの里

句会会場 : さやかホール内大会議室S

参加人員 : 16名

兼 題  ; 残暑、秋思、虫、芒

連日残暑厳しく今日も暑いが風がありまだましであった。今日は16名と参加人員が多く、 昼食後句会実施。本日より15期の嶋富子様が入会された。終了後今後の句会運営につき意見交換し15時30分に終了した。

会員代表句
 
 石鎚に雲噴き昇る残暑かな     白流子

 裏庭に虫の住処を残しつつ      尚文

 枯芒風のうねりを身に纏い    たけみつ

 最終バス発ちて残りし虫の聲    洋々志

 道沿ひの芒の叢の傾ぎ来て     まさこ

 甘樫に西を望みて愁思かな     ゆき雄

 青き穂や真直ぐのびて案山子立つ  みえこ

 筆を止めぼんやり窓を見る秋思    豊年

 秋雷に隠しかの名を大声で      流以

 暗闇をほのかに照らす銀芒    せせらぎ

 賢治ならオロオロ歩ク秋旱     都史子

 蹴出しより零るる色香阿波踊    ふじ乃

 花野道ちちはは越せず逝きし義兄   楠子

 爪伸びて常より伸びて残暑かな   万未知

 ゆけどゆけどすすきすすきの峠かな 行行子

 野の芒風寄す毎に身を伏せる    さんご

 当日句
 
 特選 秋澄むや二上金剛指呼の間  ゆき雄

 特選 リス園で暮らす一生秋の風  行行子

アウトドア部会の9月活動報告

実施日: 2024年 9月 9日(木) 快晴

場  所 :  大阪府立青少年海洋センター(淡輪)

参加者: 21名

活動内容:

 今日は 青少年海洋センターでのヨット、カヌー体験です。快晴に恵まれ(曇ってほしかった)熱中症に気を付けながらのメンバーは今まで経験のないひとが殆どで皆さん興味津々で臨みました。午前はヨット体験・ライフジャケットを装着してまずヨットの組み立て方、帆の張り方やロープの結び方などをインストラクターさんに指導を受けて自分達で装備します。

 ヨットは風だけが頼りのため風のとらえ方を教えてもらいましたが、まー行けるやろうとスタートです。二人乗りと一人乗りですが未経験者で一人での猛者(女性も含む)もおられました。きょうは風が弱くなかなかスピードが上がりません。始めは目指す方向に気持ちは向かってますが、なかなかヨットは思うようには聞いてくれません、最後は何とか無事に帰着しましたですかね?  昼食は小学生の団体と一緒に豚丼をいただきました。 さて午後はカヌー乗りを体験します。これも一人乗りと二人乗りがあり、ヨットの経験から一人でやってみたい方がふえました。漕ぐためのパドルの持ち方使い方を指導を受けてこちらはヨットに比べて目指す方向に言うことを聞いてくれるいい奴です。スピードも体力次第で結構出ますが二人の呼吸が大事ですよね。こんどは湾内から湾外へ出ましたらちょっと波がありこれが結構面白く感じられるように余裕が出てき手面白い。

 あっという間に時間が過ぎ、少々日焼けをしましたが皆さん無事にいい体験をしました。おつかれ生でした。

自分たちでヨットの帆の組み立て張ります

ライフジャケット装着

組み立てたヨットを協力して運びます

11艇で体験します

風を捕まえていい走り

なんとか風を つかまえたい~

のんびりと いい気持ちです

一人乗りカヌー

二人乗りカヌー

ペアで頑張って漕いでます

沖へ向かってシニア船団

いい体験面白かった

お疲れ様でした

野鳥部会の9月活動報告

月 日 : 9月19日(木) 晴れ

探鳥地 : 大阪南港野鳥園 (大阪市)

参加人員 : 15名

観察種数 : 25種

 9月半ばを過ぎたというのに大阪市の天気予報は35℃という異常なまでの暑さを伝えている。しかしこの時期はシギチドリ等の渡り鳥を観察するベストシーズン、今日は干潮時間も午後2時頃と絶好の機会でもあり思いのほか多い15名の参加になった。  展望塔館に入ると、もはや観察窓近くの席は空いてなく、やはりこの暑さでも何時もより人は多い。  周りの水面ではカルガモの集団、カワウ、マガモが見られ、ミサゴ2羽が水面の各木杭に止まったまま動かない。 空ではトビが3羽旋回している。 池沿いの樹木上、下では多くのダイサギ、アオサギ、コサギが羽を休めていた。

 徐々に潮が引くにつれ水際にシギ類が現れだした。 激しく動き回る小型のイソシギ、トウネンや中型のキアシシギ、アオアシシギ、アカアシシギ、ソリハシシギに交じって大型のチュウシャクシギまで、 しかし何れも遠方のため、双眼鏡での観察が難しく、望遠鏡を使ってどうにか確認する。  周りのダイサギも水の引くのを待って浅瀬に集まりだした。  館内にはもちろんエアコン設備は無く、各自の暑さ対策も全く役に立たないほど・・・・額から汗がしたたり落ちる。  しばらく館内からの観察を続けるが、キリアイの出現を最後に1時半ごろに早めの鳥合わせとなった。

 他に、カワセミ、ハクセキレイ、ムクドリ、ツバメ、カイツブリを見る。(M.K  写真K.T)

イソシギ

ダイサギ

アオアシシギ

チュウシャクシギ

チュウシャクシギ

ソリハシシギ

アカアシシギ,トウネン

アオアシシギ