植物部会の11月活動報告

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月 日 : 2024年11月6日(水)晴れ

観察場所 : 流谷・ボ谷(河内長野市天見)

参加人員 : 25名

 暑くも、寒くもない小春日和の絶好の天候。 天見駅からヒヨドリバナや集落の軒下や生垣に生えるシュウカイドウ、ヒメツルソバ、ヤツデの花、ナンテンの赤い実を見ながら抜けると道路脇の草花は丁寧に刈り込まれていた。 それでも周囲の風景は秋一色。 遠くの緑を失った草や木は実をつけ、ススキの穂が揺れる。 ボ谷に入ると、今年は秋が一段と早く訪れたことを実感。 いつもの秋の草花も多くが終わっていて、既に実も落としているものも。 キンミズヒキ、ミズヒキ、ダイコンソウ、ツリフネソウ、エゴマ、ミゾソバなどは実だけとなっていたが、ハナタデ、イヌタデ、アキノタムラソウ、ヤマハッカ、アメリカイヌホオズキ、キツネノマゴの花は元気に残っていた。

 流谷に入ると周囲の田圃は稲のひこばえが大きく育っている。 休耕田ではアキノノゲシが一面に咲き、畦ではハキダメギクやイネ科のメヒシバ、オヒシバ、チカラシバ、シマスズメノヒエ等がせめぎあう。 中に早咲きのホトケノザやニオイスミレの花を見つける。 近くに咲いているハルノノゲシは遅咲きなのか?  シュウメイギクの咲き乱れる八幡神社で昼食。 ここの大イチョウの黄葉はまだ始まっていなかった。 

 午後は天野川に沿って進むと彼方此方にノコンギク、ヨシノアザミの花や赤いカラスウリの実が目立ち始める。 この先には余り民家が無い様に思えるが、車の往来が頻りで注意しながらの観察。 路肩にはチジミザサ、ササガヤ、アシボソ、ノガリヤス、アブラススキ等のイネ科やイヌタデなどのタデ科の秋の植物が埋め尽くし、ビワやチャの花が所々に。 ノアズキ、ヤブマメは花が残っており、ヌスビトハギやハゼラン、ガマズミは実だけに。 川から離れて山道に入った所で、ようやく目的のアワコガネギクの花を見つける。 帰り道ではさらに、コウゾリナやセンニンソウの花、フユノハナワラビを見つけ解散となった。

 年によって開花時期の違いを大いに感じる観察会となった。(M.K 写真Y.M、K.T)

ビワ

フユノハナワラビ

アワコガネギク

ガマズミ

ヨシノアザミ

 

ヤブマメ

ハキダメギク

アキノノゲシ

アキノタムラソウ

ノアズキ