年月日:2024年10月23日(水) 小雨 曇り
講座名:地質観察 ②
講師:佐藤隆春先生
場所:羽曳野市市民会館・屯鶴峯
雨予報のため野外活動が心配であったが、ほとんど影響なく屯鶴峯の地質観察をすることができた。
最初の座学では「屯鶴峯の地質からわかる1500万年前の火山活動」をテーマに講義を受けた。まず、日本列島には活火山が100以上もある。大阪周辺では少ない方ではあるが1500万年前には瀬戸内火山帯の火山活動で二上山で活発な火山活動がおこなわれていたことが地質調査によって明らかになっている。2014年の木曽御嶽と1991年から93年の雲仙普賢岳の噴火についての体験談から登山者に注意を促す話もあった。二上山では雲仙普賢岳の火砕流のような火山活動があり火砕流堆積物が屯鶴峯を形作っていることを知った。
小雨の中、移動して屯鶴峯に到着。足元を確かめながら1つ目の観察ポイントに到着。別世界のようなダイナミックな自然の造形に驚きの声が上がった。曇り空ではあるが時々日が差し凝灰岩の白い山肌が眩しかった。二上山側の南を背に北の方向を眺めると向かいの山肌は北に傾いている。火砕流が南の斜面を登って北側に傾いた地層になったそうだ。地層はサージ(水蒸気爆発)を繰り返した証拠として層となっていた。火山豆石という小さな楕円形の石を探し観察した。噴煙の中で火山灰に水が付着し風で流されて形成される。貴重な情報源らしい。
次に2つ目の観察ポイントに移動。先生の後について滑らないように気をつけながらゆっくり移動した。
火砕流の流れが見える場所で、サイズの違う石が均一に分散している地層や衝撃によって層が割れている様子を観察した。衝撃の方向は層の変形を見るとよくわかる。
それぞれの現象に理由がある。地質地層に興味を持つ機会になった。10月末とは思えない蒸し暑い日にシニアが全身を使い汗にまみれワクワクし満足感を感じる1日になった。 E.H.
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