16期生の10月9日講座報告

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年月日  2024年 10月 9日(水)  晴

講座名:気象台と津波高潮

講師: 施設担当

場所: 大阪管区気象台と津波・高潮ステーション

谷町4丁目にある「大阪管区気象台」を訪ねた。管区気象台は全国に5つあるが、その主な仕事は気象情報の発表と地震・火山観測に関することだ。

震度とマグニチュードの違い(震度は場所によって違い防災対策に必要)、阪神淡路大震災以降に89ケ所に増やして震度計測するようになったことを聞いた。危惧されている南海トラフ地震について「長周期地震動」や「南海トラフ地震臨時情報」について学んだ。

気象情報として「天気図」「警報・注意報」「天気予報」を作成しており、天気予報作成の4つの過程は①アメダスや気象衛星などによる「観測」②スーパーコンピュータによる「計算」③地域特性などを加味し予報官が判断する「予報の作成」④3回/日出す「発表」であり、警報や注意報は都度発表される。

「どのような学問をした人が気象庁に入庁」⇒理学部系が多い、「気象予報士の資格は必要か」⇒必要ない十分な研修がある等々、講座生は興味深々で次々に質問が続いた。その後、建物内の「予報現業室」と外にある「露場」にある観測機器を見学した。

午後から阿波座駅に移動し「津波・高潮ステーション」を訪ね、高潮発生の原理と過去大阪の被害や対策、地震による津波被害や今後の南海トラフ地震に対する準備や心がけについて学んだ。大阪では総長234㎞におよぶ防潮堤や独自のアーチ型防潮水門を備えた防潮対策が取られていることや大阪駅近辺でも海面より低く、津波の際には御堂筋より西側は浸かる危険があると聞いた。

防潮堤に586ケ所もある防潮扉を一斉に閉めるための「水防団」の取り組み、地震が発生した場合には①「まず逃げる」そして②「生ききる」ことを肝に銘じ、今すぐには「家族が集まる場所を確認」することが大切だと学んだ。(H.I)

*写真はクリックする毎に拡大し、画像の解像度が上がります。

地震火山活動の測定・機器保守や情報発信も気象台の役割。

南海トラフ地震臨時情報の有効期間は1週間(避難期間の限度との意見から設定)

アメダス、気象衛星など情報と地域の特性に過去の天気変化や一日7度の天気観望などから予報。

気温の測定機器に近づくと気温が変わると注意された。当日天気は?「晴れ」が正解。

映像による模擬南海トラフ地震映像を見る。大阪中心部は海面より低い。

過去の台風による高潮被害模様を見る。一斉に防水扉を閉めるなど「水防団活動」が重要。

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