いのちの営み探検部会 2020年2月 活動報告
実施日 : 2020年2月17日(月)
観察場所 : 松尾寺公園
参加人数 : 13名
今回のテーマは、【冬の自然観察 この時期、生き物たちはどのように過ごしているのでしょうか?】 松尾寺公園での生き物たちを観察。最初に桜の枝に付いているミノムシを観察。次に公園の東屋の柱や天井の隅のあちこちに着いている土の塊。ドロバチの仲間の巣だ。巣を壊して中を見てみると蜂の抜け殻がある。ドロバチの仲間は土で巣を作り、幼虫の餌にするため毒針で麻酔した芋虫や青虫を運び入れ、卵を産みつけ入口を塞ぐ。巣の中で幼虫は蛹になり冬越しする。今回観察できたのは羽化後の脱け殻ばかりだった。他にアジサイの枯れた茎の中に成虫で越冬している小さい蜂(種は特定できず)が発見された。また、カマキリの卵嚢もいくつか見つかり、オオカマキリ・ハラビロカマキリ・チョウセンカマキリの卵嚢の形や模様の違いをじっくり観察した。草刈りが行き届いた広場では、ノゲシ・アザミ・タンポポ等が競争相手のいない今のうちに太陽光を独り占めしようとロゼット葉を、思いっきり伸ばしている。モグラの穴やノウサギの糞も見つかったことからここでは、姿は見えないものの、哺乳類の活動の痕跡も確認できた。また、使用後の野鳥(ホオジロ?)の巣や、コバルトブルーの美しい実を付けたノシランの群落も観察できた。冷たい風が強く寒い日だったが、ふだんあまり見ないものが多く観られた観察会となった。(K.I)