月 日:2020年2月19日(水)晴れ
講座名:動物園見学
講 師:棚田 麻美先生
場 所:天王寺動物園
今日は、天王寺動物園で「動物のエサとウンチ」の講義と園内ガイドツアーです。草食動物のエサは干草や青草、野菜、ペレット(ドッグフードの動物版)など。ゾウは胃が1つの単胃動物で消化されない草がウンチにそのまま出てくる。重さはなんと1㎏ほどあるとの話。そこで標本の登場!大きく丸い!臭いを嗅いだり触ったり興味津々に観察。カバのテツオはプールから陸地に上がる時に「まき糞」をすることがあるそうで、看板に『テツオに注意!』とあったとか。これは縄張りの主張や威嚇のための行動。肉食動物のエサは牛肉(赤身)、牛レバー、馬肉など。週に1日や2日絶食日(ほとんどエサを与えない日)を設ける。野生の肉食動物は毎日エサを獲得することはほぼないため、絶食日を設けて内臓を休ませることは健康に良いそうである。それぞれの動物に適したエサの与え方を考え、どんなウンチをしているのかを毎日、観察することが動物の健康管理に重要なことである。部屋の隅に第二次世界大戦時に殺処分された動物たちの剥製が展示されていた。「動物たちの願い」と題しやむなく殺処分された動物たちがいたことを伝える紙芝居を見せていただいた。我が子のように育ててきたヒョウを戦争のため殺処分することになった飼育員の話で胸が痛んだ。猛獣処分の歴史や戦争の歴史を伝えることで平和を訴えていきたいという思い「平和だから人も動物も暮らすことができる」と施設担当者の言葉が心に響き、改めて平和と命の尊さについて考えさせられた。
いよいよアフリカサバンナゾーン園内ガイドツアーへ。水中にどっしりと座り、水面から顔だけを出し身動きせずひたすらじっとしているカバ。微笑ましい姿にほっこり気分。立派な角を持つサイ。角は自分で岩などの固いものにこすりつけて余分な部分をそぎ落とすそうです。柔らかい日差しの中、仲良くお昼寝中のライオンなど見学。動物園は子どもだけでなく大人も楽しめ心を癒してくれる場所である。また動物たちに会いに来たいと思いながら講座終了。(S.N)