植物部会の7月活動報告

このエントリーをはてなブックマークに追加

月 日  : 7月5日(火)

観察場所 : 大阪市立長居植物園

参 加 者  : 40人

  今日は天気予報によると、午後から雨が降ると予想されるので午前中は野外で植物観察を行い、午後は室内で開催されている「MAKINO展(牧野富太郎展)」を鑑賞した。 今日は40人の多くの会員が参加。朝のドラマ「らんまん」の影響かな?

 当植物園は真ん中に大池があり、池を左から右回りで観察を開始した。 まず初めはワルナスビの群生を観察。こんなに広く群生しているのを見るのは初めてである。その後、池の淵を歩きながら、ガマ、ハンゲショウ、アサザ、ハス、(チョウトンボ)、コウホネ、そして、池の中にスイレンが群生して咲いていた。アジサイ園も歩いたが既に花は最盛期を過ぎ、色が変わっていた。 

 ハスとスイレンについて調べてみると次のことが分かった。 《ハスとスイレンの共通点》 ハスとスイレン両方とも水辺に生息する水生植物で、水の底の土や泥に根を張り、水面(水上)に葉と花を展開する。  開花時期は、初夏~夏。 花は、午前中に満開になり午後には閉じていく。(違う種もあり) ひとつの花は、3~4日ほどしかもたないが、その後も次々に開花する。   《ハスとスイレンの違い、見分けるポイント》  ハスは、ハス科ハス属の挺水性植物(ていすいせいしょくぶつ):水面から葉を立ち上がらせる植物  スイレンは、スイレン科スイレン属の浮葉性植物(ふようせいしょくぶつ):水面に葉を浮かべる植物  《花と葉の違い》  ハスは、水面より上の方で咲き、花弁は、幅広で丸みを帯びて、お椀のような形で花の中央には大きな花托がある。葉は水面より上に立ち上がり、円形をし、水辺にあるのにいつも光沢があり、水を大変よくはじく「撥水性(ロータス効果)」があるため、汚れがつきにくくなっている。 スイレンは、花は水面に咲き、花弁は細長くシャープである。葉は水面に浮かび、円形をし、切れ込みがある。

 次にバラ園に向かい、途中、アオスジアゲハを見つけ、ラクウショウの実、タイサンボクの花を観察。バラ園では多種の花が咲いていた。次にヘメロカリス園に移動途中に、イナゴマメの実、ナンキンハゼの花、ムラサキシキブの花を観察。イナゴマメは乾燥種子の重さは約0.2gほどで均一なため、ダイヤモンドの重さの単位カラットの語源ともなったとされる。ヘメロカリスの花もフェリーチェ、ニッコウキスゲ、ノカンゾウのような多種の花が咲いていた。 

 昼食後、花と緑と自然の情報センター内で開催されている「MAKINO展(4月3日~12月27日)」を鑑賞。いろいろな情報が展示されていたが、スペースに限りがあるので、4回に分けて展示されていた。牧野富太郎氏の業績が良く分かった。その後、当センターのスタッフの方から、ラッパイチョウ等の植物についてお話を聞きした後、暫くして解散、帰途についた。(K.S 、写真M.F)

*以下の写真はクリックする毎に拡大され、解像度も上がります。

アサザ

ハス

スイレン1

スイレン2

スイレン3

タイサンボク

ヘメロカリス園

MAKINO展の展示物